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韓・日両言語の格助詞の考察--「를[real](=を)」と「が」の対立

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Academic year: 2021

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(1)韓. ・ 日両 言 語 の 格 助 詞 の 考 察. 一 「 暑[reu1](=を)」. と 「が 」 の 対 立一. 李. 潤. 玉. SUMMARY. ThispaperisintendedtorevealthattheKoreanpostparticle「 theJapanesepostparticle「. が(=「. 暑1)[reul]2)(=「. フ1_3)[ga]」)」,whichoftenapPearinthesameenvironmentin. bothlanguages,asin「`na-neunsagwa-reul/*gajoahanda(=しL入 V.S.`私. は リ ン ゴ'*を/が. を 」)」and. ト」 橿/*フ}手o㍗. 重}τ斗)'. 好 き だ'」(1it.`Iappleslike),and,therefore,areoftenapttobeanaly-. zedparallellyandcontrastively,aresemanticallydifferentfromeachother.Theresultofmy studyonthesepostpaticlesisthat「. 暑[reul]/を. 」isaccusative-orientedwhereas「. フHga]/. が 」isnominative-orientedintermsoftheirfunctions,regardlessoftheirsamedistribution。. 1、1、. は じめ に. 本 論 文 で は 次 の(1). (1)a.. 私はリンゴ偉. }職 b. 耳芒. 入ト 斗. na-neunsagwa. *7}. Cga]. a。 幡}叫. joahanda. 暑 [reul]. ,_. の よ う に,同. じ 言 語 環 境 に 現 れ る 名 詞(=リ'ン. ゴ/λ}斗[sagwa])の. が 正 し く 「を 」 が 誤 り で あ る の に 対 し て,韓 [reul]」(=「. 後 置 詞 が 日 本 語 で は 「が 」. 国 語 で は 「7}[ga]」(=「. を 」)が 正 し い と い う 正 反 対 の 現 象 が 存 在 す る の は 何 故 か,を. 一85一. が 」)が 誤 り で. 「 暑. 論 じる。 論 旨 の 要 点.

(2) 近畿 大学 語学 教育部紀要4巻2号(2004・12) は,こ れ ら二 つ の後 置 詞(=「. 暑[reul]」/「. が 」)が 正 文 を生 む と きの 分 布 が 同 じで あ る た め. に 一 見 奇 妙 な 対 照 を成 す よ う に見 え る現 象 が,綴. り字 が 異 な る以 上 は両 者 は異 な る概 念 を持 つ 後. 置 詞 が 偶 々同 一 の 環 境 に現 れ て い る に過 ぎ ない こ と を明 示 す る こ とで あ る。. 1r2.先. 行研 究. 筆 者 の 知 る 限 り,こ の 現 象 の 解 明 や 説 明 を明 確 に示 して くれ て い る韓 国 語 の 教 科 書 は な い。 こ の よ う な現 象 に 出 会 う初 級 韓 国語 の 日本 人 学 習 者 に と っ て は,「何 故 か?」 を 説 明 して も ら え な い 限 り,日 本 語 と韓 国 語 の 間 の 表 面 的 な 相 違 の み を丸 暗 記 す る こ とに 終 始 し,「何 故 か?」. を教. わ っ た場 合 に 得 られ る 知 識 の 普 遍 化 とい う,言 語 習 得 の 際 の 能 率 性 と は無 縁 の ま まで あ ら ざ る を 得 な い の で あ る 。 言語 は 相 互 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を円 滑 に行 え る よ う に人 間 が 創 り出 した 手 段 な の で あ る か ら,理 屈 に合 わ な い非 論 理 性 な ど存 在 しない と考 え ね ば な らな い 。 勿 論,日 本 語 ・ 韓 国 語 の 各 々 「お 湯 を わ か す 」 や 英 語 の 「goacrossthebridge(橋 「walkalongtheriver(J11沿. を渡 る/*橋. を横 切 る)」・. い の道 を 歩 く/*川 の 上 を歩 く)」 等 の,論 理 の 繁 雑 さ を避 け る た め. の 能 率 性 を優 先 され る場 合 が あ る こ と も,又 事 実 で あ る(詳 細 は 上 野(1991))。. つ ま り,自 分. 自身 が 創 り出 した言 語 の諸 現 象 の 中 に は,説 明不 可 能 な もの は あ りえ な い,と い う こ とで あ る 。 事 実 を事 実 と して丸 暗 記 しな さ い,と い う指 導 は徒(い る。 従 って,上. たず ら)に 例 外 の 数 を増 や す ば か りで あ. 出の 現 象 に も論 理 的 な説 明 が 存 在 す るが,そ. の本 論 に 入 る前 に,筆 者 が 参照 した. 韓 国 語 の 教 科 書 で 問 題 の 現 象 が ど う扱 われ て い る か を以 下(2)に示 す 。. (2)a.『. 日本 人 の た め の 韓 国 語 入 門 』:書 可 屠 羽 叫 レ訳 は 「好 き で す か 」 に し て あ り ま す が,本 来 は. 「好 み ま す か 」 と い う 意 の 動 詞 で す 。 で す か ら,書. (が)」 を と ら ず,必 b.『. チ ャ レ ン ジ!韓. ず. 「a/暑(を)」. 国 語 』:暑/暑. と い う場 合 は 「0/暑(を)」. を と ります 。. d.『a}c尋. 号 魁 』:体 言+0/暑. 詞. 一 姜 奉 植(2004:105). を使 い ます 。 叫. 一 金 順 玉 ・阪 堂 千 津 子(2003:65). 「好 む 」 「好 き だ 」 の 前 に く る 助 詞 は,"7}/oP. … を 」。. 一 高 島 淑 郎(2003:84). 季 可 糾 叫:∼. が 好 き だ ∼Oa/暑. は 「∼ を 」 に あ た る. 目 的 格 助 詞 で す 。 … 日本 語 と 違 っ て 好 き 嫌 い の 対 象 を 目 的 格 助 詞 の ∼0/暑 と に 注 意 し ま し ょ う。 e.『. 「01/7}. は 日 本 語 の 「∼ を 」 に あ た る 働 き を し ま す 。 「∼ が 好 き」. c.『 書 い て 覚 え る 初 級 朝 鮮 語 』:等o}糾 「… が 」 で は な く"暑/音"「. 叫 屠 月 叫 は,助. で表 す こ. 一 厳 廷 美 ・鄭 長 勲(2003:36). コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン 韓 国 語 』:<1>好. み を 表す 表現. 一86一. 「暑/0書. ○同 叫:(∼. を 好 む,.

(3) 韓 ・日両 言語 の格 助 詞 の 考 察 ∼ が 好 き だ)」 「書 叫 苛 叫 は 他 動 詞 な の で. 「∼ 暑/°. ∼ が 好 き だ 」 と 表 現 す る の で ,間. 「∼7}/01書. 違 って. 」 を 伴 い ます 。 日本 語 で は 普 通. 「. 叫 苛 叫 」 と言 わ な い よ う に気. を つ け ま し ょ う。. 一 長 谷 川 由 起 子(2003:8ユ). f.『 総 合 韓 国 語 ユ』:°/暑 る 助 詞 で あ り,香O}掛. 奪 叫 司一 τ 斗が 好 き で す 叫. 【参 考 】d/暑. は 本 来 「∼ を 」 に 相 当 す. 「好 む 」 と い う 他 動 詞 で あ る 。 一 油 谷 幸 利 ・南 相 理(2003:85). g.『. こ と ば の 架 け 橋 』:∼ が 好 き だ ∼ 暑(b)奪. 可 司・ 叫 一 生 越 直 樹 ・曹 喜 徹(2002:ll8). h.『. フ}し干亡卜KOREANforJAPANESE』:ユ. ス}君{}{}暑. 暑. 書o}屠. し1叫?. そ の 人 は 運 動 が 好 きで す か 。 ‐GANADAKoreanLanguageInstitute(1997:47) i.『 読 め る 書 け る ハ ン グ ル 』:司 唱 音 剤 音 書 可 掛 矧 皇?ど. ん な 食 べ 物 が 好 きで す か 。 一(召 暑 幸 ・日ηモユ(0(2003:88). j。 『は じ め て の 韓 国 語 』:「∼ が 好 き だ 」:「∼ °/暑. 書 可 掛 τ判 寄 子 暑. サ ッ カ ー が 好 き で す 。 斉 子 フ}奪 叫 曾 日 叫(×)一 k.『. 書O種}司. 叫.. 催 鶴 山(2003:59). よ く わ か る 韓 国 語 』:好 き嫌 い を 表 現 す る 方 法 「名 詞+暑/0季o團. 皇?」. →. 「が す きで す か 。」 一 入 佐 信 宏 ・文 賢 珠(2003:2ユ2). 2.1.韓. 国 語 格 助 詞. こ こ で は,何. 故. 「暑[reu1]」(=を)の. 概 念 分 析. 「q入1量/士 童E}叫[taeksi-rein/*etada]」(タ. ク シ ー を/*に. 乗 る)」 に な る. の か に着 目す る。 同 じ 助 詞 言 語 で あ る 日 本 語 ・韓 国 語 は,「 に 」 と 回1[e]」/回1円1[ege]」4),「 「 司1刈[eseo]」/「. 呈[ro]」,「. を」 と 「 暑[reul]」/「0[eul]」. な 並 行 性 を 呈 し て い る 。 し か し な が ら,こ. の 各 ペ ア に お い て,概. が現 れ る 。. 入1量. 念 的. の よ う な 日 本 語 助 詞 と 韓 国 語 助 詞 の 関 係 は 必 ず し も,. 常 に 対 応 す る と は 限 ら な い と し ば し ば 指 摘 さ れ る 。 そ して そ の 実 例 を 挙 げ る 時,決. (3)ユLL倒. で 」 ・「へ 」 と. 獄 τ 斗.. geu-neuntaeksi-reulLatta. 一87一. ま っ て 次 の(3).

(4) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12) (彼 は タ ク シ ー を 乗 っ た). 日本 語 は 「タ ク シー に乗 っ た 」 が 自然 で 「??タク シー を乗 っ た 」 は不 自然 で あ る の で,韓 国 語 の 「暑[reul]」. と 日本 語 の 「に」 は対 立 しあ う こ と に な る。 しか しな が ら,こ の よ う な捉 え. 方 は助 詞 ど う しのみ の対 立 に視 点 をお い た一 面 的 な捉 え方 で あ る。 助 詞 は名 詞 の後 置詞 で あ り, 「を/暑[reul]」. は,動 詞 の 示 す 行 為 の 影 響 が 「を/暑[reul]」. が 付 着 す る 名 詞 の 指 示 物 に何. らか の 変 化 を与 え る格 助 詞5)で あ る こ と を考 え併 せ れ ば,動 詞 も視 野 に入 れ た 多 面 的 な捉 え 方 を し な けれ ば な ら な い こ と は 当然 の こ とで あ る と考 え られ る。 従 っ て,以 下 で は こ の線 に沿 っ て (3)を分 析 す る。 まず,(3)の 文 に時 間 を示 す 副 詞 句 をつ け て変 形 す る と次 の(4)が得 られ る。. (4)a.しL刈. 金 叫 ス1早. 入1社. 目 入1暑. 歎 叫.. na-neunseoul-kkajidusigantaeksi-reultatta (私 は ソ ウ ル ま で 二 時 間 タ ク シ ー を 乗 っ た 。) b.*L刈. 含. 望61囚. 碧z}5入. 回1問. 入1暑. 獄1斗.. na-neunseoulyeok-eseojeonggakdaseosi-etaeksi-reultatta (私 は ソ ウ ル の 駅 で ち ょ う ど 五 時 に タ ク シ ー を 乗 っ た 。). 「日 入1暑 正 斗叫[taeksi-reultada](タ. ク シ ー を 乗 る)」 は 「二 時 間 」 と い う 継 続 相 表 示 の 副 詞 句. と 共 起 す る こ と か ら 「∼ 呈 叫 叫[-reultada](∼. を 乗 る)」 は 継 続 表 示 表 現 で あ る こ とが 明 ら か. に な る 。 逆 に 「∼ し た と こ ろ 」 と い う 完 了 表 現 に は,次. (5)亡 月暑 碧01ス1舌. 叫. ヌレ(b}L)(川 暑 叫. の(5),(6)の. ように. 獄合月τ 斗.. daetongryeong-ijigeummakcha(an)-eolratasumnida (大 統 領 が ち ょ う ど 今 車 に 乗 り込 ん だ と こ ろ で す 。) (6)屠 スレ ㌃ 号 須 捌. 裡調刈. 勾晋. 叫. ヌ}(d}L)司. 晶刃類告 月叫 。. hwanja-gadeulgeos-esilryeoseojigeummakcha(an)-eomgyeojyeosumnida (病 人 が 担 架 に 乗 せ ら れ て ち ょ う ど 今 車(の. 回1[e]」. を使って. 「(内部 と い う)場. 中)に. 運 び 込 ま れ ま した 。). 所 」 を 表 わ さ ね ば な ら な い 。 こ れ を(7)と し て 次 に 示 す 。. .. ...

(5) 韓 ・日両 言 語 の 格 助 詞 の 考 察 (7)回1[e]」. この. は場 所 表 示 の助 詞 で あ る。. 回1[e]」. は 次 の(8)一(9)に 見 ら れ る よ う に,英. (8)OOLス1pL三. 語 の 前 置 詞`at',`to'に. 対 応 し うる 。. ノ・ →モ}011安 ユ含 し1亡干.. hyeong-eunjigeumdoseogwan-eisumnida (兄 は 今 図 書 館 に い ま す 。) (9)しLLス1毫}T・. 列{}○ η ヌ素含 し1亡干。. na-neunjinanjuseoul-egasumnida (私 は 先 週 ソ ウ ル に 行 き ま し た 。) (8)'Nlybrotherisatthelibrarynow. (9)'IwenttoSeoullastweek.. 回1[e]/回1洲[ege]」. が`to'/`at'に. も 対 応 す る 証 拠 と し て,人. 問 表 示 の(代)名. 詞 を目. 的語 に とる次 の例 を挙 げ る こ とが で きる。. ⑩a.明. 日 私*に. 来 て 下 さい 。 の と ころ に. b.L羽(遷. し十◎11ア11≦≧ 一ノ目 入1≦≧.. naeilna-egeosipsio (明 日 私 に 来 て 下 さ い) c.Cometometomorrow,please. (II)a.犬 b.7η. が 私 に跳 びか か って きた 。 フ}耳. 司 川. 望 明 号 戴 叫.. gae-gana-egedeombyeodulotta (犬 が 私 に 跳 び か か っ て き た) c.Thedogjumpedatme.. 韓 国 語 の 回1[e]/朔. 洲[ege]」. と 英 語 の'to'/`at'と. が わ か る 。圏 入1暑 叫 叫[taeksi-reultada](タ. の 極 め て 密 接 な概 念 上 の つ な が り. ク シ ー を 乗 る)」 の 「暑[reu1]」. 一89一. が場 所 表 示 の.

(6) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12) 't o'/`at'で tada](∼. も 「に 」 で も な い と す る と,問. 題 解 決 の 鍵 を動 詞 との 結 合 体. 「∼ 暑 叫 叫[-reul. を 乗 る)」 に 求 め な け れ ば な ら な い 。 次 の 日 本 語 の ⑫. ⑫ 私 は タ ク シ ー に乗 っ た。. は,例. え ば,次. ⑱a.私 b.私. の(13)に示 さ れ る よ う な 二 意 に 解 さ れ る 。. は(空. 港 を 出 た と こ ろ で)タ. は(空. 港 か ら家 ま で)タ. ク シ ー に乗 っ た 。. ク シ_に. 乗 った。. この よ う な複 数 解 釈 が 生 ま れ る の は,ω が 示 す よ うに,. ⑭ 乗 る1① 乗 り込 む(=動. 作). ② 乗 っ た ま ま移 動 す る(=移. 動). 日本語 の 「 乗 る」 自体 が 元 々 二 意 を示 し う る こ と に 原 因 す る。 そ れ に 対 し,韓 国 語 の 動 詞 「日一 叫[tada]」. (15>a.モ. は 一 意 しか持 た な い 。 この こ と は⑮ に示 され る よ う に,. 斗 」 ≡iL-L[taro-neun]. 日1司1フ1[bihaenggi]. 暑[reul]嶽. 亡卜[tatta].. 剛[bae] そ1ヌト[jeoncha] 望 ヌ}一[yeolcha] 川 ム[beosu] 望 ノ・1[taeksi] 哩 司 司101司[elribeiteo] 叫 ヌ㍗[macha] 豊[mal] ス}冠 フ1[jajeongeo]. (注:豊[mal],喫. 昇[ttetmok]. に 関 し て は 暑[reu1]で. 唄 号[ttetmok] ◎11と Σ君i引01日[esukolreito]. -90一. 0[eul]と. な る). はな く.

(7) 韓 ・日両言語の格助詞 の考察 (太郎 は飛 行 機/船/電. 車/列 車/バ. ス/タ. ク シ ー/エ. レベ ー タ ー/馬 車/馬/自. 転 車/い. か だ/エ ス カ レー ター に乗 っ た。). b.*ぎ. トし干三≡Lモ 三[hanako-neun]. 理 な(羽)[chaeksang(wi)]. 暑[reul]殿u}[tatta].. tこ立卜(羽)[sopa(wi)]. 曽 票}(羽)[balpan(wi)] o担1ス1号. ・(羽)[abeojidung(wi)]. oト朗 ス1(>i〃"(羽)[abeojieokkae(wi)]. 刈 ぞ 剤(羽)[chejunggye(wi)]. (花子 は机(の 上)/体. 上)/ソ. 「1斗 叫[tada]」. 重 計(の. フ ァー(の 上)/踏. は移 動 の 手 段,つ. 「 叫 叫[tada]」(乗. の 背 中(の 上)/父. の 肩(の. 上)に 乗 っ た 。). ま り乗 り物 を表 わす 名 詞 と しか共 起 す る こ とを 許 され な い こ と. か ら も明 らか に な る。 こ の こ と と前 出(4)a,bか. ⑯. み 台(の 上)/父. り物 に)乗. ら得 られ る事 実 を⑯ と して記 す 。. っ た ま ま移 動 す る. こ の ⑯ の イ メ ー ジ ・ス キ ー マ は 次 の ⑰ で あ る 。. ⑰. LM (TR(<Trajector主. タ ク シ ー と い え ば,三 (container)と (19a)一(19f)を. 体=乗. 体=乗. 次 元 物 理 空 聞 を 持 つ 乗 り物 で あ る か ら,⑰. り物)(cfpl7㈲). 図 のLMは. 内部 を持 つ容器. し て 捉 え た 方 が 良 い よ う に 思 え る か も し れ な い 。 し か し,(15a)及 考 慮 す れ ば,「 司 翻 フ1[bihaenggi]」,「. [yeolcha]」,「 司 ム[beosu]」,「 「世[mal]」,「. る 人),LM(<Landmark客. 剛[bae]」,「. 恕 卦[jeoncha]」,「. 倒 λ1[taeksi]」,「 哩 司 剛01日[elribeiteo]」,「. ス}石 刃[jajeongeo]」,「. 喫 晋[ttetmok]」,回1と. 的 乗 り物 は(1$)図に 示 さ れ る よ う に. 一91一. び以 下の例 望升. 叫 対[macha]」,. 君 司01日[esukeolreiteo]」. 等 容器.

(8) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部紀 要4巻2号(2004・12). q8). 1. 1. 床 面 が 焦 点 化 さ れ た 概 念 で 捉 え ら れ て い る と 考 え ら れ る 。 そ し て,「 豊[rnal](二 [jajeongo](=自. 転 車)」,「 唄 号[ttetmok](ニ. ス カ レ ー タ ー)」 は,各 カ レ ー タ ー の)上. い か だ)」,回1と. 々,「(馬 の 背 の)上. 部 」,「(サ ドル の)上. 旭 。1日. 階. 暑. 叫 ヱ. せ 。トそ}叫.. pungseon-ibaram-eultagonalaganda (風 船 が 風 を 乗 っ て 飛 ん で 行 く 。)・ 習フ17㍗ フ1jF卜暑. モ斗 こ 工Lせ. 工Ll気 又τ斗.. bihaenggi-gagiryu-reultagonalgoitta (飛 行 機 が 気 流 を 乗 っ て 飛 ん で い る 。) c.。. ㌃スト午. ・ 翌 ・刊フ}呈. 昇 暑. 叫 ヱ. 里. 叶 叫 祷 ス1社. 叫6).. yajasuyeolmae-gajoryu-reultagomeonnarakkajiganda (ヤ シ の 実 が 潮 流 を 乗 っ て 遠 い 国 ま で 行 く 。) d.旦. 三 升. なq立. 暑 暑. 叫 ヱ. 望 立 呈. 肝o柊}叫.. botu-gagang-ehureum-eultagoapeuronaaganda (ボ ー e.司. 号 暑. トが 川 の 流 れ を 乗 っ て 進 む 。) モ斗ヱ. ぞ 朝 苛 別. と 司 重}τ斗.. rideum-eultagokyeongkwehagenoraehanda (リ ズ ム を 乗 っ て 軽 快 に 歌 う 。) f.ユ. 部 」,「(い か だ の)上. 部 」,「(エ ス. お け る 抽 象 物 を 乗 り物 に 見 立 て る 用 法 を 説 明 可. 能にする。. b.冒1さ. 君 司01日[esukeolreiteo](=エ. 部 」 の よ う に 床 面 と 同 様 の 概 念 で 捉 え ら れ る 「上 部 面 」 に 主 体 者 が 位 置 す る こ. と に な る 。 こ の よ う な 捉 え 方 は(19a)一(19f)に. ⑲a.署. 馬)」,「 ス}週 囲. 馬〒と セ. 石 叫 暑. 叫 ヱ. 石 テ 司. 石 さ骸 艮τ 斗.. geunyusu-neunjeonpa-reultagojeonguk-ejeonhaejyeotta (そ の ニ ュ ー ス は 電 波 を 乗 っ て 国 中 に 伝 わ っ た 。). 一92一.

(9) 韓 ・日両 言 語 の 格 助 詞 の 考 察 こ れ ら の こ と か ら,韓. 国語. 「∼ 暑. れ る こ と が 確 認 さ れ る 。 但 し,⑳. ⑳ ○回. 芒. 昇 叫 暑E}ヱ. 叫 叫(∼. を 乗 る)」 は 上 図 ⑰ の イ メ ー ジ ・ス キ ー マ で 捉 え ら. の よ う な例 外 的 な場 合 も あ る。. 昔 戴 τ干.. ai-neunmogma-reintagonolatta (子 供 は 木 馬 を 乗 っ て 遊 ん だ 。). 木馬 は 移動 の 手段 で はな い が,実 際 の 移 動 手段 で あ る生 きた 馬 の 代 用 品 と して捉 え られ る こ とか ら,移 動 手段 の扱 い を受 け る7)。 上 述 した こ とは⑳ と して ま とめ られ る 。. ⑳X+1乗 (Xは. 物 名 詞1+暑[reul]叫. 叫[tada].. 康 物 名 詞 の 指 示 物 に 乗 っ て 移 動 す る). 更 に,「 暑[reul]」. (Z2)a.妥. は 次 の(22)か ら明 らか な よ う に,. 噌{}刎. 叫 。[kkotbyeong-eulkkaeda](花. b.呈. 暑. 望 叫/脅. c.著. 暑. 望 ス1叫[gong-euldeonjida](ボ. d.招. 暑. 型 叫[jib-euljitta](家. e.皇. 司 暑. f.(翌. 暑. h.(せ. 叫[rnun-eulyeolda/datta](戸. 碧暑. 暑. を 建 て る) 理 を 作 る). 週 叫[keiku-reulmokgta](ケ. 埜 叫[angyong-eulssudaコ(め τ}[don-eulnaeda](お. j.朴. 望 τ}[saram-eulmilda](人. め る). ー ル を 投 げ る). 淵 叫[it-eulsijakada/kkunnaeda](仕. i.芒{}川 菅 暑. を 開 け る/閉. 唾 号 叫[yori-reulmandtilda](料. 入棒}司 一工 斗/晋. g.ヨ101ヨ. 瓶 を 割 る). 動 詞 が 表 わ す 行 為 に よ って,「暑[reul]」. 事 を 始 め る/終. え る). ー キ を 食 べ る) が ね を か け る) 金 を 払 う) を 押 す). を挟 ん で 前 置 され る 各 名 詞 の指 示 物 が 何 らか の 変 化 と. い う影 響 を受 け る こ とを 表 わ す役 割 を 果 た す助 詞 で あ る こ とが 再確 認 され る 。 した が っ て,前 出 (3)(下 例 ㈱ と して再 掲 載). 一93一.

(10) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12). (23)(=(3))ユ. モ∋ 日 ノ・1暑 殿 τ斗.. geu-neuntaeksi-reultatta (彼 は タ ク シ ー を 乗 っ た 。). は 日本 語 の. 「彼 は タ ク シ ー に 乗 っ て 移 動 し た 」 と 意 味 的 に 等 価 で あ り,⑳. 何 ら か の 変 化 と い う 影 響 と は,タ る助詞. 「暑[reul]」. し た が っ て,韓. ク シー の. が ㈱(=(3))で. 国 語 の 「周 λ1暑[reul]/*司[e]叫 乗 る 」 と は,助. と 考 え ら れ る(詳. 細 は 李(2003:170∼. 「(リ ン ゴ)が. 3.1.1.初. 「位 置 の 変 化 」 と い う こ と に な る 。 対 格 概 念 を 表 示 す. 使 わ れ る の は この よ うな 必 然 的 な 理 由 が あ る か ら で あ る 。. 「タ ク シ ー*を/に. 3.1、. 図 に よっ て 表 わ され る. 亡月(ニ. タ ク シ ー を/*に. 乗 る)と. 日本 語 の. 詞 の み の 対 応 の 単 な る偶 発 的 なず れ と して捉 え るべ きで は な い ユ94))。. 好 き で す 」 構 文 の教 育 現 場 に お け る解 明. 級 学 習 者 の疑 問 へ の便 宜 的 説 明. 韓 国語 が 初 め て の 日本 人 学 習 者 の 極 め て 多 くは 日本 語 を通 して 韓 国 語 を見 よ う とす る 。 母 語 を 基 準 に他 言 語 を 眺 め る こ と は,あ (wordorder)が. る面,自. 然 な 意 識 と言 え る。 加 え て,こ れ ら両 言 語 は 語 順. 全 く同 じ で あ り,ま た 韓 国 語(古. く は朝 鮮 語)か. ら 日本 語 に 借 用 さ れ た 表 現. (「大 き な ノ ッ ポ の 古 時 計 ⇔ ヨ ヱ 圭 書 皇 湖 宅 λ1矧,「ハ ナ か ら 知 っ て い る こ と⇔ 湘 書 早 日 魁 ヱ 戴 芒 望」,「奈 良⇔1斗叫 」 等)が. 数 多 くあ る こ と等 も原 因 に な って い る と思 わ れ る 。 が,そ. れ だ け に,両 言 語 の 表 現(正 確 に は,文 法)の 違 い に 出 くわ した 時 の衝 撃 は大 き く,「何 故 こ こ だ け 異 な るの か?」 と思 う よ うで あ る。 そ れ だ け に,教 え る側 と して は,こ の 「何 故?」. に対 す. る正 しい 説 明 の 用 意 が 必 要 で あ る 。 勿 論,こ の よ うな 教 え る 側 の 心構 え は 他 の 言語 教 育 に 於 て も 同 様 で あ ろ うが,韓 国 語 の場 合 は,「 日本 語 と よ く似 た 言 語 」 と い う学 習 者 の 先 入 観 が あ る だ け に,特 に必 要 に な る とい う こ とで あ る 。現 に,筆 者 の 初 級授 業 で 次 の ⑳ に 出 会 っ た 時,. ⑳ し}セ. 入ド叫 暑. 等o}雪. 中 斗.. na-neunsagwa-reuljoahamnida (私 は リ ン ゴ が 好 き で す 。). 「日 本 語 で は`∼ が 好 き で す'と は 誤 りで,`身. モ. λ}斗暑. 言 う の に,韓. 国 語 で`*冴. 書 叫 屠 目 亡ド(`暑'=`を')と. 一94一. 芒. λ}斗井 等 可 脅 月 叫'CフF='が'). 言 う の で す か?」. とい う質 問 が 出 た。.

(11) 韓 ・日両言語の格助詞の考察 この 質 問 に対 し,前 出 の教 科 書 記 載 の解 説 を用 い たが,言 語 が 異 な れ ば異 な る部 分 もあ る,と 素 直 に,そ の違 い を受 け入 れ られ る学 習 者 は 少 数 で,多 い ませ ん,`リ ン ゴが好 きです'と. くは 「6私は リ ンゴ を好 む 曾 な ん て 普 通 言. 言 い ます 。」 と言 い,納 得 の い か ない 顔 つ き を して い た。. この よ う な 出来 事 が 実 際 あ っ た以 上,こ. の 問題 の解 決 を してお く必 要 が あ る と考 え られ る。 た. だ し,こ れ ら格 助 詞 の 違 い を格 助 詞 の 観 点 か らで は な く,格 助 詞 の直 後 に現 れ る 日本 語 と韓 国語 の 表 現 を形 態 論(morphology)の. 3.1.2.「. 立場 か ら分析 す る こ とに す る 。. が 好 き で す 」 と 「好 き で す 」. この 問 題 は 日本 人 が 英 語 を学 習 す る際 に も起 る。 次 の ㈱ が そ うで あ る。. (25》Ilikeapples. (私 は リ ン ゴ が 好 き で す 。). 当 初 は格 助 詞. 「が 」 が 気 に な っ て も,「like=が. あ る8)。 そ の 一 因 が が,こ. 「英 単 語=和. の暗記法は上出. い 。 何 故 な ら,前. 訳 」 と い う公 式 の よ う な 丸 暗 記 に あ る こ と は 間 違 い な さ そ う だ. 「1ike=が 好 き だ 」 で は ま だ 良 い が,「like=好. 者(=「1ike=が. 好 き だ 」)は,仮. を 内 包 し て い る こ と を 記 憶 で き る が,後 が,日. 好 きだ 」 と暗 記 して し ま う と雲 散 霧 消 す る よ うで. 者 で は,そ. に 無 意 識 的 に せ よ,`like'が. な い か,つ. ま り,言. (い た ず ら)な. 動 詞(transitiveverb)を. 格 助 詞(=が). れ が 出 来 な い か ら で あ る 。 そ し て,こ. 本 語 は 格 助 詞 を 用 い る 言 語 で あ る の に 対 し て,英. (intransitiveverb),他. きだ」 とな る と問 題 は 大 き. 語 は,格. の違い. 助 詞 が 存 在 し な い 代 りに 自 動 詞. 用 い る言 語 で あ る と い う意 識 が 出 来 る か 出 来. 語 体 系 の 把 握 と い う 大 き な 問 題 に つ な が っ て ゆ く の で あ る 。 何 故 な ら,徒. 専 門 用 語 の 暗 記 の 強 要 と 異 な り,名. 詞,動. 詞,形. 容 詞,副. 詞 等,品. 詞 の 正 しい 理. 解 は 言 語 構 造 の 正 し い 理 解 に 直 接 つ な が る も の で あ る か ら で あ る 。 こ の よ う な 前 提 を 踏 ま え,以 下 で先 ず. 3.1.3.「. 「好 き だ 」 の 品 詞 の 検 討 に 入 る 。. 好 き だ 」9)の 分 析. 冒頭 の 例 文. ㈱私 はリンゴ. 塑. 好 き だ。. *亙. 一95一.

(12) 近畿大学語学教育部紀要. 4巻2号(2004・12). に意 味 上 相 当す る韓 国語 の 文. *Zl. ⑳LL入}斗 na-neonsagwa. a。 庵 Cga]. 叫.. joahanda. 量 [reul]. との 問 に. 「が/*フHga]」. と 「*を/暑[reu1]」. の 格 助 詞 対 立 が あ る 。 こ の 対 立 の 解 消 法 と し て,. ㈱ を ㈱ の よ う に,. ㈱ 私は リンゴ. *が. 好 む。. を. 「好 き だ」 を 「好 む」 に 言 い換 え させ る教 科 書 の 記 載 を 引 用 した。 こ の方 法 は,し ば しば便 宜 的 に 有 効 で あ る こ と もあ ろ うが,「 が/を 」 の 直 後 に 生 ず る 感 情 表 示 表 現(例 「欲」,「妬 」 等)す. べ て に適 用 可 能 で な い 点 で 普 遍 的 と は言 え ず,従. え ば,「嫌 」,「憎 」,. っ て 適 切 な説 明 と は言 い 難. い。 こ の こ と に留 意 しな が ら,「好 きだ」 と 「 好 善 」 と1ま畠 言 筋 ミ異 療 為 こ と,そ れ 故,先 行 す る 格 助 詞 が 異 な る こ とを以 下 で論 じる。. 3.1.4.「. 好 き だ 」V.S.「. 好 む 」. 再 び 次 の 文(29). ⑳ 私 は リ ン ゴが 好 きだ 。. にお け る. 「好 き だ 」 は,実. (30)好き(名. 詞)+だ(助. は 動 詞 で は な い の で あ る 。「好 き だ 」 は 次 の(30)に示 す よ う に. 動 詞). 名 詞 と助 動 詞 の 統 合 体'°)で あ る(『 広 辞 苑 』 等)。 同 様 にeDに お け る. 一96一.

(13) 韓 ・日両言 語 の格 助 詞 の 考 察 ㊨D私 は リ ン ゴ が 嫌 い だ 。. 「嫌 い だ」 も勧. (32)い(名. 詞)+だ(助. 動 詞). と示 さ れ る 。 こ れ ら 「好 き 」,「嫌 い 」 は 助 詞. ㈱a.好 b.嫌. き な 果 物(く. b.私. における. 々 ㈱a,bの. ように. だ も の). いな人. 限 定形 容 詞(俗. 鱒a。. 「な 」 と結 合 し,各. に,「な 」 形 容 詞)と. して 機 能 す る。 形 容 詞 とい えば,次 の ㈲. 私 は果 物 が 欲 しい。 → 欲 しい果 物 は 彼 が 憎 い11)。→ 憎 い 彼. 「欲 し い'2)」,「 憎 い 」 も 同 様 に 形 容 詞 で あ っ て(『 広 辞 苑 』 等),動. 上 記(29),(31),圃. の 「好 き」,「嫌 い 」,「欲 し い 」,「憎 い 」 は,そ. 詞 で は な い 。 現 に,. れ ぞ れ(35}に 示 す よ う に 動 詞 形 を. 持 っ て い る。. ㈲a.好. む 《他 動 詞,五 例:私. b.嫌. は リ ン ゴ を/*が. う 《他 動 詞,五 例:私. 》. 》. は リ ン ゴ を/*が. c。 欲 す る 《他 動 詞,サ 例:私 d.憎. む 例:私. は 彼 を/*が. 嫌 う. 変 》(文 語 で は 「欲(ほ. は 果 物 を/*が 《他 動 詞,五. 好む。. っ)す. 」). 欲する。. 》 憎 む。. こ れ ら の 動 詞 は す べ て 他 動 詞 で あ り,3.1.3.で. _97. 論 じ た よ う に,他. 動詞 は対格 表示 の格助 詞.

(14) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・ 「を 」 を 前 置 さ せ る 性 質 を 持 っ て い る 。 従 っ て,(35a∼d)で と に な る 。 反 対 に,形. (36)a.故. 容 詞 の 場 合,次. 郷 が/*を. 恋 しい 。. b.景. 色 が/*を. 美 しい 。. c.外. が/*を. d.こ. の 本 が/*を. ユ2) は. 「*が」 は,す. べ て非 文 を 生 む こ. の(36)のよ う に,. 静かだ。 面 白い 。. 「が 」 が 正 文 を 生 む こ と,さ. ら に は,. この. 「が 」 は 「を 」 で は な く,「 は 」 と対 照 的 に 使 わ れ る こ. と がeのか ら 明 らか に な る 。 実 際,. 勧a.故. 郷 が/は. 恋 しい。. b.景. 色 が/は. 美 しい 。. c.外. が/は. d.こ. の 本 が/は. 静かだ。 面 白い 。. と書 き換 え 可 能 で あ る こ とか ら,「が」 は 主 格 助 詞 と して 「は」 と並 列 す る もの で あ る と考 え る べ きで あ る13)。こ う考 え る と,「が」 と 「を」 を並 列 させ た 日本 文 を提 示 す る こ とが 学 習 者 の 頭 を 混 乱 させ る 原 因 とな る こ とは 明 らか で あ る 。. 4.1.教. 室 で の 指 導 方 法. ㈱a.し}LL朴. 斗 暑ao}al-L}.. na-neunsagwa-realjoahanda b.私. は リ ンゴが 好 きだ。. ㈱ を 指 導 す る 際,た. だ単 に. 「∼ 暑. 書 叫 糾 叫[∼reuljoahada]」. を 「∼ を 好 む 」 と 教 え る の は. ふ だ ん 使 わ な い 「好 む 」 を 押 し付 け る こ と に な る 恐 れ が あ る 。 む し ろ,. (39)a.事. 実 を 事 実 と して 受 け 止 め さ せ る 。 つ ま り 「季 可 掛 叫[joahada]」. 動 詞 は対 格 表 示 格 助 詞 を同 伴 す る こ と。. 一98一. は 他 動 詞 で あ り,他.

(15) 韓 ・日両 言 語 の 格 助 詞 の考 察 b.虫. 食 い 文 の 「私 は リ ン ゴ を る(た. (39a,b)の. 。」 を 板 書 し,学. 習 者 各 々 に 下 線 部 を埋 め させ. だ し,「 を」 を常 に 意 識 させ る こ と)14}。. い ず れ か を用 い るの が 良 い と思 わ れ る 。aに 関 して は,事 実 の 習 得 は正 しい 習 得 の. 習 慣 が つ くこ と,bに. 関 して は学 習 者 各 々が 自分 の納 得 す る 表 現 を用 い るで あ ろ うか ら,教 え る. 側 か らの 押 し付 け に よ る違 和 感 が 生 じに くい こ と,が 考 え られ るか らで あ る。 こ うす れ ば,い か に似 か よ った 異 言 語 ど う しに も,必 ず 異 な る部 分 が 存 在 す る こ とを 自 らが 認 識 出来 る よ うに な る と筆 者 は願 う もので あ る。bの 穴埋 め 式 方 法 は下 線 部 に は他 動 詞 が 生 ず る こ と を習 得 させ る こ と が 第 一 目的 で あ り,こ の 種 の 指 導 に よ って 学 習 者 自身 が 「考 え る」 習 慣 が 次 第 に身 につ くこ とに な る 。 言 語 は 論 理 で構 築 され て い る こ と を教 授 す る側 が 常 に学 習 者 に意 識 させ,か つ,自 る 習 慣 が こ れ に付 け加 わ る よ うに な れ ば,「何 故?」. ら考 え. の 自問 自答 が 大 き な収 穫 を生 む こ と と信 じ. て疑 わ な い 。. 5.1.言. 語学 的解 明. 以 上,日 本 語 と韓 国語 の 間 の 表 層 的 な相 違 の み を 丸 暗 記 させ て 指 導 す る,現 状 の 教 育 方 法 の 問 題 に懊(く. さ び)を う ち,深 層 に潜 む概 念 に光 を 当 て る こ とに よっ て 「何 故 そ うな る の か?」. と. い う正 しい理 解 を伴 っ た指 導 を行 な う重 要 性 を あ くま で も教 育 的 見地 に立 脚 して論 述 して きた が, 学 術 研 究 の 立 場 か ら鳥 鰍 した 場 合,こ. こで 或 る 問 題 が 浮 か び上 が る。 そ れ は,4.1.の(38b). 「私 は リ ン ゴが 好 きだ 」 で は なぜ 格 助 詞 「が 」 が 用 い られ る の か,と. い う問 題 で あ る。 事 実,次. の ㈲ とい う文 を(41)と 並 列 して 提 示 した場 合,. (40)それ は 彼 が 行 な っ た の だ 。 (41)私は リ ン ゴ が 好 き だ 。(=4。 ユ.の(38b)). 後 者の. 「が 」 は,行. 可 能 で あ り,教. 為 者(agent)を. マ ー ク す る 前 者 の 「が 」 と 同 一 の 観 点 か ら 捉 え る こ と は 不. 育 的 見 地 か ら も 日 本 語 を母 国 語 と す る 学 習 者 に よ っ て は 更 な る 混 乱 を 引 き 起 こ す. 可 能 性 が 大 き く な る 。 こ の よ う な 問 題 を 解 決 す る 鍵 と な る の が,3.1.4.(3① の 句 構 造 で あ る(以. (42)好き(名. 下(42)と し て 再 掲):. 詞)+だ(助. 動 詞). ・ ・. で見 た. 「好 き だ 」.

(16) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12) つ ま り,「好 き だ 」 は[名. 詞+助. 動 詞]の. 結 合 体 で あ る の と 同 時 に,こ. こでの. 「な 」 を 伴 っ て 次 の(43)に示 さ れ る よ う な 「限 定 形 容 詞 」(俗 に,「 な 」 形 容 詞)と. 「好 き 」 は 助 詞. して 機 能 す る こ と. は 既 に 述 べ た:. (43)好き な 果 物(く. だ も の). この よ うな 「限 定 形 容 詞 」へ の 変 形 を活用 す れ ば,上 出(41)は 以 下 ⑭ の よ う に書 き換 え られ,両 者 は 意 味 的 に等 価 で あ る と考 え られ る:. ⑭ 私 は リ ン ゴが好 きな 果物 だ 。. 加 え て,㈲. の 記 載 か ら も わ か る よ う に,. ㈲ 構 文1(肯 <<助. 定 文):名. 詞1+は+名. 詞2+で. す(例1私. は 太 郎 で す=IamTarou.). 詞[は]:Topicmarker>〉. 「は(wa)」followsnoun-1indicatingthatitisthetopicunderdiscussion.Noun-2isthen identifiedandthephraseisconcludedwith「. で す 」.Thetopicisoftenthesameasthesubject,. butnotnecessarily.Itisalsopossiblefortheobjecttobethetopic.The_は_で. すstructure. isnotaffectedbypersonornumbeL (「は 」 は,そ. 化 さ れ,そ. れ が 議 論 下 に あ る 話 題 を 指 し 示 す 名 詞1に. 後 続 す る 。 そ し て,名. 詞2は. 同 定. の 句 は 「で す 」 を 同 伴 し て 結 末 を つ け る 。 そ の 話 題 と な る も の は し ば し ば 主 語. の 役 割 を 果 た す も の と 同 一 物 と な る こ とが 多 い が,必. ず し も そ う で は な い 。 目的 語 の 役 割. を 果 た す も の が 話 題 と な る 可 能 性 も あ る 。「_は_で. す 」 と い う構 造 は 人 称 や 数 に よ っ て. 影 響 を 受 け な い 。) ‐JapaneseSelf-TeachingCourseforBeginners(下. 線 ・ 日本 語 訳 筆 者). (http://homepages.ihug.co.nz/`skn23/support/lesson/index.htm). 助詞. 「は 」 はTopicmarkerで. あ る こ とか ら,⑭. は 厳 密 に は 以 下 ㈹ と し て 解 釈 す る こ とが 可 能 で. あ る:. 100.

(17) 韓 ・日両言語 の格助 詞の考察 ㈲ 私 に 関 して は リ ン ゴが 好 きな 果 物 だ 。. この(46)が 表 す 事 象 をス キ ー マ 化 す る と,下 図 ㈲ が 抽 出 され る:. ㈲ LM・. ※ ○(-LMユ):「. LM2域. 私 」 と い う 話 題(t・pi・)が. マ ー クす る 領. を表 す 口(-LM2):「. ●(-TR)プ. 好 きな果 物 」 とい う領 域 を表 す. ・ フ ァイ ル され た参 与 者 の 中 で も 「リ ン ゴ」 が際 立 つ 部 分 で あ る こ とを 表 す. こ の 空 聞 理 論 に 基 づ け ば,次. の⑱. (48)NP-topicmarker+NP2-nominative+NP3+だ. 一auxiliaryverb. の よ う な 統 語 構 造 を 持 つ,(46)の 各 項 に 関 す る 意 味 論 的 大 小 関 係 は 以 下(49)と し て 図 式 化 さ れ る:. (49)NP1(=私(LMユ))>NP3(=好. つ ま り,格. 助詞. き な 果 物(LM2))>NP2(=リ. 「が 」 を 挟 むNP2とNP3に. ン ゴ(TR)). 焦 点 を絞 っ た 意 味論 的 大小 関係 は 下 記⑳. (50)NP3(_(LM2))>NP2(_(TR)). で あ る こ と か ら,NP3に. はNP2の. 上 位 語 が 当 て は ま る と 同 時 に,次. の6D一 働. 61)私 は 故 郷 が 恋 し い 。 働 私 は こ の本 が面 白 い。. と い っ た よ う な,上. 出(48)と同 じ構 造 を 持 つ 他 の 文 と の 一 般 化 を 図 る こ と も 出 来 る 。 そ う 考 え れ ば,. 一 ユ0ユ ー.

(18) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12) ㈱,6D一. 働 が そ れ ぞ れ 次 の ㈹ 一㈲ に 書 き換 え ら れ る よ う に,. ㈱ 私 に 関 して は リ ンゴ が好 きな対 象(物)だ 働 私 に 関 して は故 郷 が恋 しい対 象(物)だ. 。 。. ㈲ 私 に 関 して は こ の本 が面 白 い対 象(物)だ. 厳 密 に はNP3に. は無 標 識 の(unmarked)上. 。. 位 語 で あ る 「対 象(物)」. を 設 定 す る こ とが 好 ま し. い と言 え る。 した が っ て,こ れ ま で 論 題 と な っ て い る 「私 は リ ン ゴ が 好 きだ 」 の 「が 」 はThememarker と も言 うべ き 「述 語 の 対 象 を示 す 」(『広 辞 苑 』)役 割 を果 た し,冒 頭 で論 じた 「 行 為 者(agent)」 を示 す 「が 」 との 概 念 的 な差 異 が ㈱ の 例 証 か ら導 き出 さ れ る。 詰 ま る とこ ろ,日 本 語 用 例 ㈱ が 表 す 事 象 を韓 国 語 で 表 現 す る と,. (56)し}司刈. タ 艮明 刈 セ 朴 叫 升 書o}苛. セ. 朗 甘(暑)司. 叫.. naegeisseoseoneunsagwa-gajoahaneundaesang(mul)ida. 格助 詞. 「が 」 に 相 当 す る 「升[ga]」. が 好 き だ 」 を1.1.(1)bで joahanda]」. が 一 転 し て 出 現 す る こ と か ら も わ か る よ う に,「 私 は リ ン ゴ. 示 し た 韓 国語 用 例. や 英 語 の`Ilikeapples.'と. 「 し}セ. 神 コ}暑. 書o種}叫[na-neunsawga-reul. い っ た 表 現 と表 層 的 同 列 構 造 と して 扱 うべ きで は な い. の で あ る。. 〈 お わ りに 〉 本 稿 は,韓. 国 語 の 文`∼. 量. され る 「 暑[reul]」(=を)と 以 外 に,「 嫌 い だ 」/「. 等 可 苛 叫[reuljoahada]'と 「が 」 の 対 立 は,典. 鋸 司 掛 じ}[sileohada]」,「. 現 の 直 前 に 現 れ る こ と,ま. た,こ. 一102一. が 好 き だ'に. 代 表. 型 的 に は 「好 き だ 」/「 書 叫 糾 τ}[joahada]」 憎 い 」/「. の 対 立 の 説 明 と し て ①(時. ② 言 語 学 的 説 明 の 二 種 類 を示 した もので あ る。. 日本 語 の 文`∼. ロ1♀1苛τ}[miweohada]」 聞 的 制 約 の あ る)教. 等 感 情 表. 育現場 での説明.

(19) 韓 ・日両 言 語 の 格 助 詞 の考 察. 注 ※ 本 論 中 の 韓 国 語 文 に 対 応 さ せ て い る和 訳 文 に は 自然 な もの と不 自 然 な も の の 両 方 が あ る が,そ. れら. は い ず れ も原 文 に忠 実 に 和 訳 して い る た め で あ る 。 1)日. 本 語 の 格 助 詞 「を」 に 相 当 す る 韓 国 語 助 詞 は 「 暑[reul]」. と 「Oz[eul]」 が あ る 。 こ れ ら は 音. 韻 論 的 な 変 異 形 態 で あ っ て 同 意 で あ る 。 前 者 は 母 音 で 終 わ る体 言,後 続 す る。 例文 以外 の場 合 には 「 暑[reul]」 2)本. 者 は子 音 で終 わ る体 言 に後. を代 表 形 と して 用 い る 。. 論 文 の 韓 国 語 の 表 記 に は2000年7月7日. の{}糾 モ}壱早 ヱ 入1(文 化 観 光 部 告 示)に. よ る 国語 の. ロー マ字 表記 法 を用 いる。 3)日. 本 語 の 格 助 詞 「が 」 に 相 当 す る 助 詞 で 同 意 で 音 韻 論 的 に 変 異 形 態 を 持 つ 「7}[ga]」 [i]」が 存 在 す る 。 前 者 は 母 音 で 終 わ る 体 言,後. と 「01. 者 は子音 で終 わ る体 言 に後続 す る。 例文 以外 の場. 合 には 「 フト[ga]」 を 代 表 形 と し て 用 い る 。 4)「 司1[e]」. と後 述 の 回 切1[ege]」. [e]」,「生 物 名 詞+司 5)こ. 刻[ege]」. は単 な る異 形 態 で 同 意。 両 形存 在 の理 由 は 「 無 生 物 名 詞+dll の 区 別 をす る た め で あ る 。. の 定 義 に は 次 の(1),(2)の よ う な,い. わ ゆ る心 理 動 詞 の 例 を 挙 げ て の 反 論 が あ る か も し れ な い 。. (1)太郎 は 犯 罪 を憎 ん で い る 。 (2)子供 は 犬 を 怖 が る。 (1),(2)に お け る 「を 」 に 前 置 し て い る 各 名 詞 句 の 「犯 罪 」,「犬 」 の 指 示 物 は,そ. れ ぞ れの 動詞 句. が 示 す 行 為(「 憎 む 」,「怖 が る 」)に よ っ て 何 ら影 響 を被 る こ と も な け れ ば 変 化 を 与 え られ る こ と も な い こ と も確 か で あ る 。 しか し な が ら,何. らか の 影 響 や 変 化 を 及 ぼ す こ と を 意 味 す る(3)に お け. る 「割 る 」,「壊 す 」 の よ う な対 格 要 求 動 詞 の 場 合 に は(3)'の よ う な 言 い 換 え が で き な い の に 対 し, (3)花子 は花 瓶 を 割 っ た/壊. した 。. (3)'*花 子 は 花 瓶 が 割 っ た/壊. した 。. (1),(2)の 場 合 に は 同 様 の 言 い 換 え が 可 能 で あ る とい う違 い が 生 じる 。 (1)'太 郎 は 犯 罪 が 憎 い 。 (2)'子 供 は 犬 が 怖 い 。 ま た,心. 理 動 詞 に 関 して は,(1),(2)の. て 匿 詞]と[盈]を. よ う な 「匿 詞]は. 匿 詞 ⊇]を1心 理 動 詞1」 の 枠 組 み に お い. 入 れ 替 え て も知 的 意 味 が 保 持 で き る の に対 し,「割 る/壊. す」 の枠 組 み で. は そ れ が で き な い こ とか ら も,心 理 動 詞 と対 格 要 求 動 詞 の 違 い の 証 明 に な る 。 (1)"犯 罪 は 太 郎 に 憎 しみ の 気 持 ち を生 じ させ て い る 。 (2)"犬 は 子 供. を 怖 が らせ る 。 に 怖 い 気 持 ち を 生 じ させ る。. (3)"*花 瓶 は 花 子. を. 割 っ た ・割 らせ た/壊. した ・壊 さ せ た 。. に 以 上 の こ と か ら,心. 理 動 詞 を 用 い た(1>,(2)の よ う な 枠 組 み で は,何. は,実. 位 置 に 生 ず る 名 詞 の 指 示 物 の 心 の 中 に お い て で あ る こ とが 明 らか に な る 。 つ. は 匿 詞]の. ま り は,(1),(2)は. らか の 影 響 や 変 化 を受 け る の. 本 論 に お け る 「を」 の 定 義 の 反 例 に は な ら な い と言 え る 。. 6)「 叫 安 暑[badanmu1](=潮)」,次 関 し て は,「身 叫[tada](=乗 sumyeon-etteoseoidonghada](=潮. 例 「な 暑[gangmul](=川 る)」 以 外 に 「叫 安 暑91幸. の 水)」 の よ う に 体 積 を 持 つ も の に 遇 司 四 ス→01暑 さ}叫[badanmule. の 水 面 に 浮 か ん で 移 動 す る),「 な 到. 一 ユ03一. 幸 週 州u梱01暑. 糾叫.

(20) 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 紀 要4巻2号(2004・12) [gangesumyon-etteoseoidonghada](=川 [ttuda](=浮 7)し. の 水 面 に 浮 か ん で 移 動 す る)」 の よ う に 「匹1斗. か ぶ)」 を用 い る こ と も あ る 。. か し な が ら,⑳. を 進 行 形 に し た 次 の 文 で は,○}01LL昇. [ai-neunmogmawi-eollataseonolgoissumnida].(=子 こ ろ で す)「 暑[reu1]」. は 現 れ ず,代. 叫. ♀1011暑 叫. 叫 刈. 着 ヱ,銀 告 目 叫. 供 は木 馬 の上蔓 またが っ て遊 ん で い る と. りに 「∼ 州[e](∼. け れ ば らな く な る 。 こ の 現 象 は 「Cpl[mogma](木. の 上 に)」 と して 「 司1[eコ 」 が 使 わ れ な. 馬)」 が 所 詮 は 移 動 し な い 物 体 で あ る こ と に. 原 因 し,完 全 に は 生 き た 馬 の 代 用 に は な りえ な い こ と を示 し て い る 。 8)筆. 者 の 日 本 人 の 友 人,知. 人10名(高. 校 生,大. 学 生,会. 社 員,大. 学 教 員 等)に. よる解 答。. 9)「 だ 」 は歴 史 的 に は 「に て あ る→ で あ る→ だ 」 の 変 遷 過 程 を持 つ(『 広 辞 苑 』(1985,1991,1998等) 「等 」 は巻 末 記 載 の 文 献 を 指 す)。 「だ 」 を 丁 寧 表 現 「で す 」 と して も よ い が,本. 論 で は 「だ 」 で 代. 用 す る。 10)「 だ 」 の 語 末 に 持 つ,こ. の 統 合 体 を形 容 動 詞 と呼 ぶ こ とが あ る 。. 11)「 に くい 」 は 「 憎 い 」 以 外 に 「悪 い 」 と も書 く(『 広 辞 苑 』 等) 12)「 欲 」 が 英 語wantと. 概 念 的 重 な り を 持 つ と教 え る の は歴 史 的 に は 正 し い 。 何 故 な ら,欲:《. … 空 虚 な 不 満 が あ り,そ れ を う め た い 気 持 の こ と(『 漢 字 源 』1991)want:∼ け て い る 部 分 を う め た い → ∼ し た い(『 英 語 語 源 辞 典 』1997)の を 共 有 し,そ れ が 前 者 で は 「欠 」 と し て,ま 筆 は先 を とが らせ る 必 要 が あ る)の 13)こ. よ う に,両. が 欠 け て い る→ 欠 語 の 原 義 が 「欠 」 概 念. たwantは'Thispencilwantssharpening.'(こ. 用 法 に,名. 解字 》. の鉛. 残 りを と どめ て い る 。. こ で は 「は 」,「が 」 が 主 格 助 詞 と して 働 く場 合 に 限 定 す る こ と を 言 っ て い る の で あ っ て,両. 詞 に他 の 種 類 の 機 能 や 意 味 が あ る こ と(例. え ば,三. 上(1999:189∼204))は. 14)「彼 女 が 好 き な 彼 」 の よ う な構 文 の 「が 」 は曖 昧 性 を 生 む こ と,つ 助 詞 の 両 解 釈 可(Cf.リ. ン ゴ が 好 き な彼)か. ら 「好 き/嫌. い/欲. 形 容 詞 及 び 動 詞 に は 「が → を」 の 移 行 を 認 め て は ど うか,と. 助. 取 り扱 わ な い 。. ま り 「が 」 が 主 格 助 詞,目. 的格. し い 」 や 「わ か る 」 等 ご く少 数 の. い う提 案(三. 上1999:ユ89∼204)が. 自. 然 な言 語 変 化 と して 実 現 す る 日 が 遠 か ら ず 来 る か も しれ な い 。. 参考文献. (a)辞 書,辞. 典,論. 文,著. 藤 堂 明 保 編(1991)『. 漢 字 源 』 学 習 社,東. 金 田 一 京 助 他 編(1989)『 貝 塚 茂 樹 他 編(1991)『 李 潤 玉(2003)『. 書. 漢 和 辞 典 』 角 川 書 店,東. 京。. 京。. 異 言 語 間 に 共 通 す る 概 念 研 究 一 日 本 語 の 助 詞,韓. に一 』 博 士 論 文,大 松 村 明 編(1995)『. 省 堂,東. 京。. 象 は 鼻 が 長 い 』 く ろ し お 出 版,東. 基 礎 日本 語 辞 典 』 角 川 書 店,東. 西 尾 実 他 編(1971)『. 岩 波 国 語 辞 典 』 岩 波 書 店,東. 小 川 芳 男 他 編(ユ995)『. 国 語 の 助 詞,英. 阪外 国語大 学。. 大 辞 林 』 第2版,三. 三 上 章(1960,196ら1969,1999)『 森 田 良 行(1991)『. 京。. 新 明 解 国 語 辞 典 』 三 省 堂,東. 京。 京。. 日本 語 教 育 辞 典 』 大 修 館 書 店,東. 新 村 出 編(ユ985)『 広 辞 苑 』 第3,4,5版,岩. 波 書 店,東. 寺 澤 芳 雄(1997)『. 京。. 英 語 語 源 辞 典 』 研 究 社,東. 一104一. 京。 京。. 京。. 語 の 前 置 詞 を対 象.

(21) 韓 ・日両 言 語 の 格助 詞 の 考 察 上 野 義 和(1991)「along,acrossと. 消 去 目 的 語 」,『英 語 青 年 』4月. 号,研. 究 社,東. 京。. 01杢}'碧 ≦判(2003)『 号61ユiZ音叫 』ip≒ ≡}普入レ ,ス ヨ0。 010q¥ヨ ス1(2003)『 宣卜 」己AL≦ 勾01さ 刊 』0翌 ・ ≡}茎}入 ト ,入 う0。 t-1一 フ1召(1993)『 号01ヨ 三入}潮(芒1こr』入臼看 ≒ ≡}普メ} ,ノ同苦 。 刈 碧ヰ(1996)『. 現 代 国 語 文 法 論 』 重}誓司 叫 苦 魁 亙,刈{}。. 杢ユフ1≒ 望 ・Lユ暑 甘(1990)『. λ月 ♀ モ 勾豊{≡}ノ・}週 』 杢}ノ 冒書 こ 芒}ノ ・},λ1{}。. (b)教 科 書 催 鶴 山(2003)『. 初 め て の 韓 国 語 』 白 水 社,東. 厳 廷 美 ・鄭 長 勲(2003)『. 魁層. 京。. ♀ 司 魁 』 朝 日出 版 社,東. GANADAKoreanLanguageInstitute(1997)(ed.)『. 京。. フ}し}r}KOREANforJapanese』. 刈{}。 姜 奉 植(2004)『. 日 本 人 の た め の 韓 国 語 入 門 』 ラ ンゲ ー ジ プ ラザ,刈{}。. 長 谷 川 由 起 子(2003)『. コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン韓 国 語 』 自帝 社,東. 入 佐 信 宏 ・文 賢 珠(2003)『. よ くわ か る 韓 国 語 』 白 帝 社,東. 金 順 玉 ・阪 堂 千 津 子(2003)『 望 暑 千 ・剛 萢 噌(2003)『 生 越 直 樹 ・曽 喜 徹(2002)『 高 島 淑 郎(2003)『. チ ャ レ ン ジ1韓. 国 語 』 白水 社,東. 京。. 読 め る 書 け る ハ ン グ ル 』 λ1入}望薯 司 入},刈 暑 。 こ と ば の 架 け 橋 』 白 帝 社,東. 京。. 書 い て 覚 え る 初 級 朝 鮮 語 』 白 水 社,東. 京。. 油 谷 幸 利 ・南 相 櫻(2003)『. 京。. 京。. 総 合 韓 国 語 』 白 帝 社,東. 一105一. 京。. 入1入}・ 翔 昇 ヲ1101旭,.

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参照

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