第5学年 国語科学習指導案 1 単元名 よく分かるように組み立てを工夫して伝えよう 教材名 「ニュース番組の現場から」「工夫して発信しよう」 2 学習の構想 このような子どもだから このような教材で こんな教材で このような指導で このような子どもに ○ 話すことに対して、自分の考えが相手に伝わるからと好んでいる子は、3割程度。自分の考えを話すと きに、聞き手を意識した組み立てを考えながら話すこと、事実と感想を分けてはっきりと話すことに気を つけている子は、2割である。また、聞き手に分かりやすく結論から先に伝えるなどの工夫をしている子 も少ない。また、どのように自分の考えを伝えればいいのかわからないと思っている子も数名いる。 ○ 聞くことに対して、友達の考えがわかるからと聞くことを好んでいる子が多い。 ○ 自分の考えを発表することに対しては、消極的な姿が見られるが、話し合いを行い自分と違った意見 を知ることは役に立つし、おもしろいと感じている。 本単元は、聞き手を意識しながら考えたことや自分の意図が分かるように話の組み立てを工夫し、聞き 手によく分かるように伝えることができるようにすることをねらいとした単元である。 本単元は「ニュース番組作りの現場から」と「工夫して発信しよう」の二つの教材から成る。前者は、 今の子どもたちが社会の情報を知る上で馴染みのある、ニュース番組を制作する現場について書かれた文 章である。本文からは、ニュースが流されるまでの手順だけでなく、その根底には発信者の意図や願いが あることを読み取ることができる。これらの内容理解は、後者を円滑にするための手引きにもなると考え る。後者では、聞き手にとって意味のある話題の取り上げ方や、伝えたいことの中心がよく分かるように するための話題の選び方や話の組み立て方について、理解を深めることができる。この2つの教材を通し て、聞き手を意識した話題の選び方や資料を効果的に活用することができる力を育成していく。 ○ つかむ段階では、「自然教室で体験したことを来年の5年生である4年生に伝えよう」という学習 課題を設定し、計画を立てるための話し合いを行う。その際、前単元「人と『もの』とのつき合い方」 での発表の仕方を振り返ったり、6年生に修学旅行について教えてもらった経験をもとにしたりし て、聞き手を意識した伝え方ができるようになるよう、教材文で学習し、発信することを投げかける。 ○ さぐる段階では、まず教材文でニュース番組の「特集」ができるまでの様子を読む。正しく読み取 らせるために、教材文が時系列に沿って書かれていることに気づかせ、番組作りの過程を表に順序よ く整理させていく。次に要旨を捉えさせ今後の活動に生かすために、番組作りの過程で大事な点や気 をつけることを読み取らせる。そして教材文で読み取ったことをいかして、話題選びから情報発信ま でを行わせる。その際、聞き手を常に意識させながら、話題を決めさせたり、話の組み立てを工夫さ せたり、自分の話の組み立てをよりよいものに見直す場を設定したりする。これらの話し合い活動で は互いの考えやよさを受け入れながら、建設的な意見が出せるように支援する。 ○ あらわす段階では、4年生への発信を通して、感想を交流することで自分の思いを深めたり、話す ことへの満足感を得られたりできるようにする。 ○ 自然教室への体験を4年生に伝えることに関心をもち、適切な伝え方や内容を考え、聞き手に話そうと する。 ○ 伝えたいことがよく分かるように、聞き手を意識して話題を考え、話の組み立てを工夫しながら話そう とすることができる。 ○ 書かれている内容を的確に押さえながら、段落ごとに要点を整理して、要旨を読み取ることができる。 (人間関係形成能力) 自分の伝えたいことや意図が伝わるように、必要のある事柄を収集、整理し、 組み立てを工夫して話すことができる。 <本単元におけるキャリア教育の視点>
3 単元指導計画(総時数15時間) 過程 学習活動 指導上の留意点 評価 つ か む ① ① 1 自然教室の体験を4年生 に伝える会の計画をするた めの見通しを持つ。 (1) 自然教室で経験した ことをもとに、伝える会 を開くことを知り、だれ にどのようなことを伝え たいかを考え、計画を立 てる。 ○ 昨年の5年生の発表を想起さ せ、自分たちも4年生に自然教 室の体験を伝えていこうという 意欲を高めさせる。 ○ 4年生に伝える会に関心 を持ち、学習の見通しを持 つことができる。 さ ぐ る ⑫ 2 「ニュース番組づくりの 現場から」を読む。 (1) 「ニュース番組作りの 現場から」の模範を聞い て、初めて知ったことや 興 味 を も っ た こ と を 書 き、感想を交流する。① (2) 文章全体の構成を把 握し、1段落(話題提示) について読み取る。① (3) ニュース番組作りの 過程を読み取り、表に整 理する。① (4) 番組作りの過程で大 事な点や気をつけること を表にまとめる。① (5) 12段落(筆者のまと め)を中心に要旨をまと める。① 3 自分が伝えたいことにつ いて話題を決め、話の組み 立ての工夫を行う。⑦ ○ 自分たちが伝えたいことを相 手により分かりやすく伝えるた めに「ニュース番組作りの現場 から」を通して学習していくこ とを理解させる。 ○ 本文をはじめ→中→終わりに 分けることができるよう、話題 提示や筆者のまとめの段落を見 つけさせる。 ○ 文末表現や時間を表す語句な どに着目しながら、情報を発信 するときに大切なことについて 読み取らせる。 ○ 「工夫して発信しよう」の活 動に生かせることは何か考えな がら読み取らせまとめさせる。 ○ 報道スタッフのニュースへの 思いを読みとらせる。 ○ 教材文の内容から、初め て知ったことや興味をもっ たことをノートにまとめる ことができる。 ○ 「特集」ができあがるまで の時間の順序にそった構成 に な っ て い る こ と が わ か る。 ○ 話題提示の大切な点を読 み取ることができる。 ○ 「特集」ができあがるまで の過程を教材文を手がかり にしながら表にまとめるこ とができる。 ○ 番組作りのそれぞれの過 程で、関心をよぶ話題選択、 取材の正確さ、分かりやす く伝える編集、効果的な資 料提示など大事な点や気を つけることを読み取ること ができる。 ○ 見ている人にねうちのあ るものを伝えたい、知って 考えてほしいというスタッ フの番組作りへの思いを読 み取ることができる。
(1) 自分が伝える話題を 決める。①(本時) (2) 前 時 ま で の 学 習 と 「 工 夫 し て 発 信 し よ う」から、情報発信ま での手順を確認する。 ① (3) 話すための材料を収 集整理し、話の組み立 てを考える。③ ・構成 ・内容の付加・修正 ・手直し (4) リハーサル発表会を 行い、お互いの改善点に ついて話し合う。② ○ 伝えることが4年生にとって 価値のあるものどうかを考え、 話題を決めさせるようにする。 話題選択の視点 ・心構え ・活動の際に役に立つこつ ・体験して感じたよさ ○ 情報発信までの手順と前時 までの学習をもとに分かりやす く伝えるために以下の観点を押 さえる。 ・伝えたい中心がわかる材料選び ・構成 ・必要な資料提示 ・話し方 ○ 集めた材料から適切なものを 選ぶことができるようにする。 ○ 選んだ材料の配列の仕方や効 果的な伝え方について考えさせ る。その際、教材文から学んだ ことが生かせるようにさせる。 ○ 交流の仕方のモデルを提示し たり、チェックカードを用いた りして、自分の話が以下の点か ら 改 善 で き る よ う に 働 き か け る。 ・文末表現 ・接続語 ・資料提示 ・視線 ○ 聞き手にとって価値のあ る話題を選択することがで きる。 ○ 分かりやすく伝えるため の観点を理解することがで きる。 ○ 取材して集めた材料を取 捨選択し、効果的に伝える ために構成を工夫すること ができる。 ○ 聞き手によく伝わるよう に話し方を改善することが できる。 あら わす ② 4 自分の伝えたいことを4 年生に発信し、感想の交流 を行う。② ○ 話すことへの満足感を感得で きるような評価カードを準備す る。 ○ 相手によく伝わるように 話の組み立てを考えながら 適切な言葉遣いで話してい る。 4 本時の学習 (1) 授業会場 第5学年教室 (2) 主眼 ○ 自然教室の体験をもとに、来年自然教室に行く4年生にとって価値のある話題について 話し合い、自分が伝える話題を選ぶことができる。 (3) 授業仮説 本時は、自然教室での体験をもとに、来年自然教室に行く4年生に伝えたいことを出し合 い、そのなかで4年生にとって知っておくと役に立つような価値のある話題はどれかを考え ていく。そして、価値ある話題の中から自分が伝えていく話題を決定していく。そこで、本
時学習において、次のような活動を仕組めば、価値のある話題について話し合い、自分の話 題を決めることができるであろう。 ・ 自然教室で感じたこと印象に残ったことを広げていくために、クラスターダイアグラ ムにまとめ、分類する。 ・ 話題選択の視点を示す。(①心構え、②活動の際に役立つこつ、③体験して感じたよさ) (4) 準備 ワークシート (5) 展開 学習活動 指導上の留意点 評価 1 前時学習を想起し、本時学 習のめあてを確かめる。 2 自然教室のことを想起し、 思ったこと感じたことを出 し合う。 3 自然教室の体験の中で、伝 える価値のある話題を話し 合う。 4 自分の伝えたい話題を決 める。 5 本時学習の振り返りをす る。 6 次時の学習の確認をする。 ○ 出来事やそのときの様子、気持ちを視 覚的に分かりやすくまとめていくために クラスターダイアグラムにまとめてい く。 ○ 「ニュース作りの現場から」で学習し たことを思い出させ、聞き手にとって価 値のあるものとは何かを考えさせる。話 題を吟味させるためには以下の視点から 考えさせる。 ① 心構え ② 活動の際に役立つこつ ③ 体験して感じたよさ ○ 伝えたいことと相手が知りたいことの 2つの視点からも分類し、自分の伝えた い話題のなかに2つの視点を含んでいく ようにさせる。 ○ 自分が一番知ってほしいという願いを もった話題を選択させる。決めたことは ワークシートに記入させる。 ○ 今日の学習を通して、感想を発表させ る。 ○ 情報発信までの手順を確認し、自分の 計画を立てていくことを確かめる。 ○ 4 年生 にと っ て、価値のある話 題 は 何 か を 話 し 合 う こ と が で き る。 ○ 自 分が 伝え た い 話 題 を 選 択 で きる。 4年生に伝えるべき価値のある話題は何かを考えよう。 キャリア教育の視点(人間関係形成能力) 相手にとって価値ある話題を考え、相手の知りたいことを含んだ自分が伝える話題 を選ぶことができる。