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ヒト末梢リンパ球のin vitroにおけるムンプス抗体産生能の検討

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Academic year: 2021

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全文

(1)

60 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授㌻の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

(6) ウン ノ ス ミ

海野寿美(昭和3

医学博+ 乙第1084号 ’lz成2年6月ユ5日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

ヒト末梢リンパ球の’ηレ肋におけるムンプス抗体産生能の検討 (主査)教授 福山 幸夫 (副査)教授 内山 竹彦,相川 英三

論 文 内 容 の 要 旨

目的

勿 罐zoにおけるヒト末梢リンパ球のムンプス

ELISA抗体検出法の確立とそれを用いたりンパ球レ ベルでの免疫能の検討を目的とした. 対象と方法 (1)健康成人及び小児より採取したヘパリン加静脈 血を対象として用いた.Fico11-Hypaque比重遠沈法で リンパ球分離を,羊赤血球ロゼット環形成法によって

T細胞とB細胞への分画を,complement-mediated

Tcell lysis法によってOKT8(一), OKT4(一)の 分離を行なった.リンパ球は培養液RPMI1640(10% fetal cow serum添加)に浮遊し,セミマイクロプレー

トで培養した.リンパ球の抗体産生刺激用抗原として, pokeweed mitogen(PWM),及び感染価1.6×107 TCID,。/m1の紫外線不活化ムンプスウイルス笹崎株 を添加した,各ドナーの血清ムンプス抗体価はムソプ スELISA北研法で,またリンパ球培養上清中のムソ プス抗体価は同法の修飾変法で測定した. (2)PWM及び不活化ムンプス抗原による刺激下で 種々の条件で培養し,上清中のムンプス抗体を測定し, リンパ歯数,培養日数,刺激抗原量について至適条件 を検討した. (3)血清中のムンプス抗体の有無によるリンパ球の 勿び伽。でのムンプス抗体産生能の違いについて検討 した. (4)血清ムンプス抗体陽性者のリンパ球をT細胞 とB細胞に分画し,その混合比を変化させて抗原刺激 時の抗体産生能を検討した.

(5)血清ムンプス抗体陽性者のT細胞を

OKT8(一)とOKT4(一)に分けて,それぞれとB

細胞を抗原刺激下で混合培養した場合のムンプス抗体 産生について検討した. 結果 (1)培養条件は未分画リンパ球300-400×104/ m1,培養日数7日が適切であった. PWM 2μg/0.2m1/ weH,ムンプスウイルス抗原は0.150r O,2ml/we11の 時良好な抗体産生が認められた. (2)血清ムンプス抗体陰性者のリンパ球は有意のム ンプス抗体産生を示さず,抗体陽性者のリンパ球は有 意の抗体産生を示した. (3)T/B比が1.0以上,各細胞数100×104以上で培 養すると著明な抗体産生が得られた.未分画リンパ球 では,抗体産生陰性例においても,T/B比の調整によ り抗体産生が認められた. (4)OKT4(一)(suppressor T細胞)十B細胞群の 抗体産生はT+B細胞群のそれより低値であった. OKT8(一)(helper T細胞)+B細胞群の抗体産生は T十B細胞群のそれとの間に差を認めなかった. 考察 勿。痂。におけるヒト末梢リンパ球のムンプス抗体 産生能の検出法を高感度ELISA法を用いて初めて確 立した.これを用いてT/B細胞比,helper T細胞, suppressor T細胞のB細胞ムンプス抗体産生に及ぼ す影響を勿魏zoで検討することが可能になった. 結論 勿θ伽。におけるヒト末梢リンパ球のムンプス抗体 一670一

(2)

61 産生能の検出法を初めて確立し,産生能がT細胞とB 細胞の相互作用に依存している事が明らかとなった.

論 文 審 査 の 要 旨

これまで,ムンプスウイルスに対する勿碗劣。リンパ球抗体産生能については,適切な検査法がなく,検討 されたことがなかった.著者は,血清ムンプスELISA北研法に修飾を加え,2次抗体蛋白濃度を6.0μg/mlに 調整することにより,微量の抗体を検出する事が可能となり,特異性と感度の高い末梢リンパ球ELISA抗体 産生検出法を確立した.著者は,この方法を用いて,血清ムンプスELISA抗体陽性者のリンパ球のムンプス ELISA抗体産生能, T・B各細胞の再構成によるムンプスELISA抗体産生能, T細胞subsetのB細胞に与え

る影響について検討し,その抗体産生能は,B細胞数,ならびにT細胞とB細胞のinteractionに依存するこ とを明らかにした,学術上価値ある論文である. 主論文公表誌 ヒト末梢リンパ球のin vitroにおけるムンプス抗体 産生能の検討 東京女子医科大学雑誌 第59巻 第10・11号 1248-1255頁(平成元年11月25日発行) 副論文公表誌

1)Interferon production by human peripheral lymphocytes in response to measles virus

(麻疹ウイルスのヒト末梢リンパ球によるイ ンターフェロン産生能)

The Kitasato Archives of Experimental

Medicine 60(1-2):41-49,1987

2)B群溶連菌感染症の現状一第2回全国アンケー ト調査結果一

小児科臨床42(別冊):1251-1255,1989

参照

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