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はじめに(pdf)

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Academic year: 2021

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main : 2018/8/22(9:24)

はじめに

本書は,近年著しく発展している地球内部の物質科学についてまとめたもの である.この分野の研究の中心は地球物質の高温高圧研究であり,この研究分 野は高圧地球科学とよばれることもある.高圧科学の分野において,物質科学 的研究が地球惑星科学者によって盛んに研究されているのは,地球・惑星内部 が高温高圧状態にあり,その内部を解明するためには高温高圧研究が不可欠だ からである.そして高圧地球科学の研究者によってさまざまな高温高圧発生装 置が考案されてきた.これらの高温高圧発生装置は高圧地球科学分野のみなら ず,物理学,化学,材料科学分野においても利用されている.これらの高温高 圧装置の開発と実用化には,わが国の研究者が大きな貢献をしている.本書で は,高温高圧研究についてとくに 3 つの章(第 6 章∼第 8 章)を設けている. このように地球内部の物質科学の 1 つの柱になっている高温高圧研究ととも に,最近目覚ましい発展をとげている放射光 X 線や中性子線などの量子線を用 いた“その場(in situ)観察”研究も,地球内部の物質科学研究の重要な柱に なっている.したがって,本書の重要な章として,地球惑星科学研究における 量子線の活用の章を設けた(第 7 章). 最近,東北大学を中心とする素粒子実験物理学のグループが世界で初めて地 球ニュートリノの観測に成功した.わが国発のニュートリノ地球科学の創生で ある.本書では,この新たに発展が期待される地球ニュートリノ研究について も章を設けた(第 11 章). 本書をまとめるにあたって,高温高圧研究に関する章(第 6 章∼第 8 章)に ついては,岡山大学惑星物質研究所の米田 明准教授,地球ニュートリノに関す る章(第 11 章)については,東北大学ニュートリノ科学研究センター長の井上 邦雄教授に査読していただいた.また,編集委員の東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センターの長谷川 昭名誉教授および東北大学元理事・ 大学院理学研究科の花輪公雄名誉教授には,本書全般についてご意見をいただ v 現代地球科学入門シリーズ 全16巻 【13】巻 地球内部の物質科学 大谷 栄治・長谷川 昭・花輪 公雄編集・大谷 栄治著 http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320047211

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main : 2018/8/22(9:24) はじめに いた.これらの方々に感謝したい. 最後に,度重なる準備遅れで多大なるご迷惑をお掛けしたにもかかわらず, 粘り強く完成までお付き合いくださった共立出版の信沢孝一氏および同社の関 係者の皆様に心から感謝する次第である. 2018年7月    大 谷 栄 治 vi 現代地球科学入門シリーズ 全16巻 【13】巻 地球内部の物質科学 大谷 栄治・長谷川 昭・花輪 公雄編集・大谷 栄治著 http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320047211

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