• 検索結果がありません。

1.研究室の概要

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1.研究室の概要"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

150 (42) 化 学 工 学

1.研究室の概要

 当研究室は2016年(平成28年)度に千葉工業大学・工学部・

機械工学科に発足し,4年目を迎えた研究室です。主に回 転式の撹拌翼を用いたミキシング操作に関する研究をおこ ないながら,学生はその基礎となる流体力学の修得に努め ています。ミキシング操作は化学プロセスでは汎用され化 学工学ではおなじみですが,機械工学,機械工学会では取 り扱う人のあまり多くない操作です。機械の分野では「機 械の周りの流れ」,「機械を動かす流れ」に着目する場合が 多いのに対して,化学工学のミキシングでは「機械が発生 させた流れの作用」,「もの作りのための流れ」に着眼点が 置かれていることに違いを感じています。とはいうもの の,基本の考え方は流体力学。機械分野のシビアな流体力 学を流体機械,化学装置としてアプリケートする研究開発 をおこなっています。現在,教員1名,修士学生5名,学 部4年生11名の計17名の構成で,JR津田沼駅から徒歩3 分の千葉工業大学津田沼キャンパスに居を構えています。

見学,技術相談歓迎ですので,是非お立ち寄りください。

2.研究内容

 ミキシングに関する実験的研究と数値流体力学的シミュ レーション(CFD)を車の両輪と考え,相互に情報補完しな がら研究をおこなうことをモットーの一つにしています。

現在進行中の研究テーマは以下のように大別できます。

2.1 非対称撹拌

 撹拌翼の回転軸をタンクの中心からずらして設置する偏 心撹拌,斜めに設置する斜軸撹拌や回転軸に対して非対称 な形状の撹拌翼を用いる撹拌は,タンク内に非対称で複雑 な流れを発生させます。これらの撹拌は古くから経験的に 混合促進に有効なことが分かっていました。当研究室では これらの撹拌の混合促進メカニズムを解明するとともに,

高粘度液を対象とした層流撹拌への利用や大型特殊翼を用 いた偏心撹拌への展開をおこなっています。また,最近で

はAI,機械的学習を用いた非対称撹拌装置の最適化の検

討にも着手しています。

2.2 撹拌装置の機械工学

 撹拌装置を対象とした材料力学,疲労破壊解析,振動学 は撹拌機メーカのノウハウとして蓄積されているものの,

研究報告は少なく,未解明の部分が多くあります。この原 千葉工業大学 工学部 機械工学科 仁志研究室 仁志和彦

研究室紹介

因の一つは,撹拌翼に作用する流体力について十分明らか になっていないためと思われます。当研究室ではデジタル 通信式歪ゲージを用いた手法により疲労破壊,装置寿命に 関連するトルク変動や回転起動時のトルク,さらには撹拌 軸やメカニカルシールにダメージを与えるラジアル荷重

(水平方向加重)について,その発生メカニズムを含め流体力 学的な解明を目指しています。

2.3 計測・解析法の開発

 ミキシング実験では現象を解明するための計測手法の開 発が必要になることもあります。研究室では異相系撹拌に おける異相粒子(固体粒子,液滴,気泡)濃度分布やその分散・

懸濁状態をインピーダンス測定よりオンラインで計測する手 法の開発を試みています。また,CFDにおいては膨大な3 次元流速データに基づき撹拌装置における混合性能を評価 する手法として,トレーサー粒子の混合過程を最近接粒子 間距離に基づき解析する手法について検討しています。こ れらの計測,解析は機械学習との親和性が高いため,新し い撹拌翼,撹拌装置の開発に役立てればと思っています。

2.4 ミキシングプロセスに関する共同研究

 ミキシングはもの作りの実学。製造現場で発生するトラ ブルは研究の貴重な種でもあります。当研究室では企業か らの技術相談,トラブル相談を積極的に共同研究テーマに 取り上げ,企業技術者,教員,学生が協力しながら研究,

技術開発をおこなっています。現在,石油化学,撹拌装置,

粉砕機,食品製造,化粧品製造等の企業と共同,協力関係 にあり,今後も積極的に企業との関わりを持っていこうと 思っています。気軽にご相談いただければ幸いです。

3.研究室の特徴

 「流体プロセスが分かる機械技術者」の育成を一つの目標 にしています。研究室の学生は機械工学科のカリキュラム を経て,「熱力学」,「流体力学」,「材料力学」,「機械力学」

の4大力学を考え方の根幹にしています。また,設計,製 図,加工技術もスキルとして身に付けています。これにも の作りのための流体プロセスに関する知識を上乗せし,化 学工学に関連する各産業分野へ一味違う人材を供給できれ ばと考えています。

公益社団法人 化学工学会 http://www.scej.org/

著作権法により無断での転載等は禁止されています   

参照

関連したドキュメント

 ポリエチレン (PE) 製の多孔性中空糸膜に電子線を照射 し,発生したラジカルを反応点として機能性モノマーを重

地域未来デザイン工学科のバイオ食品コースの学生が在籍 している。本学は講座制を廃止しており,准教授以上が独

 当研究室の構成として,大島が 2018年 4 月に環境応用化 学科教授に昇任した。その後 2019

農学部と水産学部を統合改組し,国内初の生物資源学部が

 材料合成プロセスでは反応生成物が最終製品となるた

 当研究室では,化学および工学全般の課題に対して計算

 本件研究室には粉粒体の流動性試験装置として,ホソカ ワミクロン社の Powder Tester PT-Xと Freeman Technology 社 によって開発された Powder

 CO 2 を吸収した吸収液から CO 2 を放散し吸収液を再生す るためのエネルギーの削減を目指し,減圧操作によるCO