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Preparatory problems: 49 IChO, Thailand, 2017 1

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Academic year: 2021

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Preparatory problems: 49

th

IChO, Thailand, 2017 1

問題37 P4. アスピリンの合成

アスピリンの名称で知られるアセチルサリチル酸(ASA)は、頭痛や発熱、炎症 を抑える薬として広く用いられている非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の一種であ る。アスピリンは COX 酵素を不可逆的に阻害することで、プロスタグランジン類とト ロンボキサン類の生合成を抑制させる。これらの生理活性物質は痛みの伝達や、炎症や 発熱の調節、血小板の集合などの様々な生理応答に影響を与える。

この実験における課題を以下に示す。

サリチル酸と無水酢酸を用いたエステル化反応によって、アセチルサリチル酸を 合成せよ。

精製した生成物の収率を計算せよ。

薄層クロマトグラフィー(TLC)によって生成物を分析せよ。

用いる化学物質

無水酢酸 酢酸エチル

濃硫酸(18 mol dm-3) ヘキサン

蒸留水 氷(氷浴に用いる)

エタノール サリチル酸

用いるガラス器具

ビーカー(100 mLの三角フラスコが入る大きさのもの)

ブフナー漏斗

時計皿もしくはシャーレ

三角フラスコ(100 mLおよび300 mL) 濾紙

メスシリンダー

パスツールピペットもしくは駒込ピペット ガラス棒

スパチュラまたは薬さじ 吸引瓶

TLC用キャピラリー

TLCプレート(ガラス製でもアルミ製でも良い)と展開層

装置

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Preparatory problems: 49

th

IChO, Thailand, 2017 2

電子天秤(0.1 mgまで量れるもの)

ホットプレート

水流アスピレーターもしくはダイヤフラムポンプ スタンドとクランプ

手順

1. 5.00 gのサリチル酸を量り取り、100 mLの三角フラスコに移す。用いたサリ

チル酸の正確な重さを記録せよ。

2. 換気装置の中で、フラスコに7.0 cm3 の無水酢酸を加える。

3. 注意しながら8滴の濃硫酸をフラスコに加える。

4. ビーカーとホットプレートを使って湯浴を組み立てる。

5. フラスコを湯浴に入れて加熱を開始し、湯が沸騰してからさらに15分間加熱 する。

6. フラスコを冷却する。

7. 注意しながら15.0 cm3の室温の水をフラスコに加え、内容物を撹拌する。

8.フラスコを氷浴に浸し、結晶化が完了するまで内容物を冷却する(約15

分)。もし結晶化が始まらなければ、フラスコの壁面をガラス棒でこすることで結晶化 を促す。

9. 固体の生成物を吸引濾過で集める。

10. 集めた固体を別の三角フラスコに移し、エタノールと水を溶媒に用いて再結 晶する。

再結晶操作:生成物が全て溶けるまで、あらかじめ加熱したエタノールを加える。溶液を加熱 撹拌しながら、溶液が濁り始めるまで水を1滴ずつ加える。今度は、濁った溶液が透明になる まで熱エタノールを1滴ずつ加える。フラスコの加熱を止めて室温までゆっくり静かに冷や す。結晶がある程度生じたら、結晶化を完結させるためにフラスコを氷浴で冷やす。

11. 生成物の結晶を吸引濾過で集める。

12. 生成物を乾燥させる。収量を測定し収率を計算せよ。

13. 精製した生成物の純度を、TLCを用いて確認せよ。

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