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ア メ リ カ に お け る 議 員 の 特 殊 性

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(1)

論 説

ア メ リ カ に お け る 議 員 の 特 殊 性

ー ﹁ 政 治 体 系 の 孤 児 ﹂ 1 ー

竹 尾 隆

目次

ニ ー 序

孤立化の動因孤立化の構造的交叉

本稿は︑神奈川大学法学研究所﹁研究年報﹂(‑)(一九八〇年三月)に公表された拙稿﹃アメリカにおける議員の孤立

的地位﹄(一)の延長線上に位置し︑これと系譜関係を}にする︒本稿は︑﹁研究年報﹂(‑)の発刊の時点で既に完成を

みていたがただ紙数の都合で掲載を繰り延べられていた未発表の﹃アメリカにおける議員の孤立的地位﹄(二)及び既

発表8の︑いわぽ飛躍的な展開と考えてよい︒というのも︑本稿は︑﹁衰退化過程にあるアメリカニ大政党﹂(≦一一㌶日

トρ︒ξ櫛鼠O伽昌ρ智8ぴ毬炉﹄ミミ§壽ミ題ミ導ミミ℃這㏄9)というすぐれて現代的な政治状況に対する的確な認

識の下に︑構想を新たにし︑その後に入手した新しい資料を可及的に活用することによって︑この旧稿を大幅に改訂

(151) 57

(2)

増補したものにほかならないからである︒

本稿の内容は︑まず︑﹁孤立化の動因﹂として︑あえて公表済である旧稿との一部の重複を顧りみず︑こうした旧

稿の概要︑すなわち︑︿上層組織との断絶性﹀の概説と︑﹁研究年報﹂(2)に公表の予定であった︿下層組織の閉鎖

性﹀とを一つの視線のなかに収容し︑この両者を︑組織論の観点から︑内面の奥深い層において有機的に結合した︒

次いで︑﹁研究年報﹂(2)に同じく公表を予定されたく相対的独立性の重層化Vを︑今日のアメリカニ大政党が直面し

ている前述の深刻な政治状況の文脈のなかに置いて︑点検と精察とを幾重にも繰り広げ︑新たな資料の付加とその周

密な解析を試みることによって再構成し︑前述の文脈と一筋の関連性で連結することを企てた︒ここでは︑立法部政

党の実体的な構成員である議員を貫通する孤立化への垂直軸と水平軸とを見究め︑この二つの軸にそって孤立化のヴ

ェクトルの測定と評価を行ない︑彼らが両軸の交感と接合の一点に立つことを実証し︑併せて︑こうした微小な一点

の鏡面の上に︑立法部政党の機能上の独自性の映像が鮮明に形象化されているという事実を︑論証しようとした︒

こうして︑旧稿﹃アメリカにおける議員の孤立的地位﹄(一)(二)は︑その一部を︑﹁研究年報﹂(‑)に公表したにと

どまった︒それは︑﹁衰退化過程にあるアメリカニ大政党﹂という今日的な政治状況に対する認識に対応し響導され

つつ︑ほぼ全面的に加筆・修正され︑﹃アメリカにおける議員の特殊性ー﹁政治体系の孤児﹂ー﹄と題する本論稿へと︑

その幅と深さを拡げつつ発展的に飛翔するに至ったのである︒

(152) 58  

孤 立 化 の 動 因

アメリカにおける民主・共和両党の全国段階に位置する﹁統治のなかの政党﹂(臣量冒Ω︒︿①ヨヨ①馨)は︑既に旧稿

(1)において指摘したように︑政策決定機構の立法・行政両部門のいずれを占拠するかを分界線として︑立法部政党と行

(3)

ア メ リカに お け る議 員 の特 殊 性

政部政党とに二分される︒この意味における立法部政党の顕著な特質は︑立法部政党が全国・州・地方の諸段階にお

ける組織の構成単位に対して︑相対的な独立性を主張することの機能上の特殊性に求められる︒民主・共和両党にお

ける立法部政党は︑公式上︑それぞれの所属政党の全国・州・地方の各段階を網羅する定形的組織体系図の整合的な

網目のなかに固く封じ込められ︑そのなかに確固たる地位を占有しているにもかかわらず︑現実の機能の上では︑こう

した組織体系図の精妙な網圏の拘束力を脱出し︑これから遊離した存在であって︑そのなかにおける様々な構成単位

(2)と﹁最も緊密な結合関係﹂(仲ぽ日O︒︒樽§5ロ︒︒9︒︒)を有するにすぎないという事実が︑すなわち︑これに当る︒こうし

て︑立法部政党は︑組織体系図内に占める様々な構成単位との間に︑静態関係における結合と動態関係における隔離

という相互に︑牽引し合いながら同時に背反的でもある二重の特殊な機能原理を作動させることによって︑それ自身

の規範と秩序とを擁する半ば自律的な円環世界を形成し︑その行動において独特の軌道を描くといってよい︒

この意味における立法部政党の相対的独立性は︑既に旧稿において言及したように︑立法部政党の形成過程の独自

性に基因する︒いうところの立法過程の独自性とは︑立法部政党の成員の多くが︑候補者の指名と選挙の過程において︑

組織体系図内における全国段階の上層組織からもまた州・地方段階の下層組織からも均しく積極的な物質上・精神上

の支援をとくに受けることもなく︑彼ら自身の個人的な選挙組織に依存することによって︑自らの地位を獲得するに

至ったという状況を意味する︒しかも︑選挙に際して︑州や地方の組織から︑饒倖にも物心両面にわたる積極的支援

を確保し得た数少ない成員といえども︑これらの組織から︑当選後における立法過程の具体的展開に対する参加と運

用について︑適切な助言の指示や豊富な情報の提供を︑常時期待し得るわけではない︒従って︑立法部政党の成員は︑

その地位を獲得するに至った過程はもとより︑その獲得後の言動においても︑上層・下層のいずれの定形的な組織か

らも孤立無援の状況にあるといってよかろう︒まさしく︑E・E・シャットシュナイダー(国ヨ2団腎︒︒畠弩︒︒穿瓢薮3

(153)

59

(4)

が指摘しているように︑彼らは︑自己完結的な上層組織と閉鎖的な下層組織の双方の谷間に彷径する﹁政治体系の

(3)孤児﹂(けぽ︒壱訂器︒=冨℃象膏巴︒・透§)にほかならないのである︒

事実︑全国・州・地方のいずれの段階であるとを問わず︑今日における選挙組織としての二大政党は︑久しきにわ

たり︑議員候補の指名と選挙の過程に対して︑さしたる重要な機能を果たしていないとみてよい︒げんに︑全国組織

は︑ホワイトハウスという強力な磁極に引き寄せられ︑次期大統領選挙における勝利の確保を目標に︑その磁力圏内

における現政権の言動に全神経を集中する︒他方︑州及び地方の組織における活動家は物理的・心理的に遠隔の議員

職よりも︑むしろ︑彼らの日常的現実から至近距離にある州及び地方の公職に︑従って︑こうした公職の占有者がも

たらす諸種の情実人事や利権・恩沢に︑おのずと関心の尖端を向けてゆく︒こうした事情から︑アメリカにおける伝

(4)統的な政党組織の典例とされる﹁職業型組織﹂の恩恵をいまなお享受し得る数少ない議員候補ですら︑自己の指名と

選挙の過程の積極的展開に不可欠である資金・人員・技術などの彼ら自身の資源的基盤を自らの手で造成することを︑

(5)今日︑期待されはじめるに至っている︒このことは︑現職下院議員に対する﹁職業型組織﹂所属のある挑戦候補の﹁も

し私が︑自らの力で財政的支援を確保し得るという事実を︑保証し得なかったとしたら︑私は︑組織から全く無視さ

(6)れてしまったであろう﹂と述懐した言葉に︑容易に覗われよう︒

このようにして︑既に旧稿で指摘したように︑アメリカニ大政党における立法部政党の相対的独立性は︑その成員

が﹁政治体系の孤児﹂であることの特殊状況に由来する︒こうした特殊状況の下における彼らの苛酷な体験と︑それ

を通して彼らの意識内に固く内造された独立不薦の信条とが︑微妙に絡み合い︑互いに支え合うことによって︑彼ら

の独自の判断とそれに基づく自主的行為とを最優先せしめ︑上下いずれの組織に対しても自らの相対的独立性を主張

するという︑彼らに固有の原型的精神構造が︑ここに完成するに至るのである︒民主・共和両党における立法部政党

(5)

ア メ リカに お け る議 員 の 特殊 性

の構成員が︑﹁政治体系の孤児﹂である︑︑との舞状況は︑上層組轡の断絶性と下層懇の閉鎖性という・組織体制上の二つの要因の莫..集積のなかから︑おのずと結晶化されてきたものにほかならない・

上層組織との断絶性は︑民主.共和両党における全国委員会や上下両院の選糞員会(︒畠鯵q鑑量︒撃.§曹︒§■藁一#.認)が︑各党における妾部政党の構賢に対して︑効果的な選挙運動の穰的展開に+分な財政的援助を給付していないという明白な妻に︑端的に象徴されている︒このことは︑既に︑旧楚おいて・詳述したところである・

民主.共和両党における立法部政党の震員は︑上層組織に対する関係において・恰も対角線の両端で背反的な斥力を行使すると同時に内的A︑一への牽引力をも併せて作動芒めるというような︑鐘な両極的精神構造を暑している︒彼らは︑芳に︑自らに固有の地方的な自尊心と偏見から︑各地方における議農補の指名過程に対する全国撮の直接的な介入を排除しつつも︑他方に︑選挙における勝利の覆を目ざす挙党薮の懇体制簿の観点から・また︑全国懇と厘党名の下に併存する共属関係や系鐡旧蕎から︑全国懇は︑議農補の選挙過程に・資金.人員.技術.資料等々の提供のごとき穰的嚢を行わねばならないとする全国組墾対する排斥と牽引の両側面を共存させるという独特の精神構造が︑すなわち︑これに当る︒

妾 部 政 党 の 構 賢 が ︑ 芳 に ︑ 自 己 に 讐 の 政 治 生 活 圏 に 対 す る 全 国 組 織 の 覆 的 な 介 入 を 拒 斥 し つ つ も ・ 他 方 に ︑ 全 国 組 織 に 対 し て ︑ 自 己 の 選 挙 翻 へ の 積 極 的 支 援 ︑ と り わ け 馨 塞 の 供 与 を ・ 努 に 漿 す る 所 以 は ・ 何 よ り も ま し て ︑ 含 に お け る 選 養 術 の 変 革 に 黄 す る 選 萎 金 の 巨 額 化 に 求 め ら れ る と い っ て よ (田 )・ 含 の 選 挙 技 術 籍 樋 藩 鐸 建 肇 能 b影 羅 麺 馨 欝 蕩 醗滞 写 難 灘 陶

運動の統薯と,)て︑政党組織に代位するに至っている︒彼らは︑選挙運動の実楚当って︑政党組織と暴り・宣α

(6)

伝.広告・なかでも︑テレヴィジ・γ・ラヂオ等の電波媒体による宣伝.屋口︑市場調査︑人事管理などの現代技術

を駆使することによって︑投票誘引活動を能動的に推進してゆく︒さらに︑彼らは︑投票誘引の極大化を目ざす広範

な選挙運動の手段的用具の一部として︑専門家による細密な世論調査︑個々の選挙民を焦点とするダイレクトメール

による宣伝.広告︑コンピューターによるデーター処理などを︑大々的に採用する︒このように︑選挙運動における

運 篁 体 の 専 門 化 ・ 繋 化 と そ の 政 党 懇 へ の 袋 現 代 毒 け る 最 新 選 挙 技 術 の 彼 ら に よ る 薪 履 呈 の 累 積

効果として︑今日における選挙資金の高額化は︑不可避となる︒

げんに・二大政党の上院議員候補者間における競争が激烈である州の場A・︑各候補者の選挙費用は︑優に一〇〇万

ドルを凌駕する︒一般に︑上院議員選挙の場合︑各候補者の最近における選挙資金の平均値は︑七六年で六一万七〇

〇〇ドル︑夫年には九二万ドルというように︑逓増傾向にある︒他方︑下院議員馨の場A.%の整は︑七六年

の七万一〇〇〇ドルから七八年には一〇万八〇〇〇ドルへと︑同じく上昇線を明確に描いている︒最近における選挙

資 金 の 高 額 化 の 霧 を 別 の 統 計 に よ っ て 示 す な ら 晦 七 八 年 の 場 負 上 院 議 員 当 馨 一至 の 馨 資 金 の 平 均 縷 ︑

口貝J.(﹄︒︒も︒︒︒)

は・再選を目標に七〇〇万ドルの巨費を投じ︑首尾よく議席を確保している︒なお︑彼の対立候補は︑.﹂の選挙で二

一万七〇〇〇ドルを費消したにすぎない︒他方︑七八年における下院議員候補者一二〇名は︑いずれも︑選挙資金と

して・二〇万ドル以上を支出しており︑とりわけ︑ニューヨーク市マンハッタン区イーストサイド(ζ鋤コ爵き餌昌"︒︒︒国︒,梓

︒︒陣匹ρ2象吋9犀)を自己の選挙区とする二名の下院議員候補者は︑それぞれ︑一〇〇万ドル以上という驚異的な数値

の選挙資金を投下している︒なお︑上下両院議員候補のすべてによって費消された選挙資金の総額は︑概ね︑七二年

に七七二〇万ドル・七四年に一億ドル︑七六年に一憶二五〇〇万ドル︑そして︑七八年には二億ドルというように︑

{15s) 62

(7)

ア メ リ カに お け る議 員 の 特 殊 性

表1議 員 選 挙 に お け る 上 下 両 院 議 員 に よ る 選 挙 資 金 の 受 納 額 ・支 出 額 の 平 均 値,1972‑一 一197f.

下 院 現 職 議 員 挑 戦 候 補 者 空 白 議 席 民主党1共 槻 民主党 共和党 民主党 共和党

1972 事 例 数(a) 受 納 額(h) 支 出 額 1974 事 例 数 受 納 額 支 出 額 197 事 例 数 受 納 額 支 出 額

176 ドル 55,659 49,249

160 57,141 46,331

1'・

88,706 79,100

142 ド ル 61,13 52,263

162 88,154 81,436

121 104,846

90,184

142 ド ル 29,6?fi 30,176

162 57,726 59,337.

121 45,284 44,646

176 ドル 31,419 32,344

Aso 20,449 24,?44

208 55,Q?9 55,484

58 ドル 95,664 96.?62

52 x.04,776 103,091

50 140,292

×44,060

58 ド ル 88,697 91,352

52 80,676 79,903

50 102,27?

97,68?

上 院 現 職 議 員 挑 戦 候 補 者

1空 白 謝

駐 党「驚 駐 剰 共和刺 民主剃 共和党

1972

事 例C8) 9 16 16 9 S S

受 納 額(b)

ドル 324,300

ドル 464,219

ドル 192,038

ド ル 305,311

ドル 467,750

ドル 431,375

支 出額 3szoss 559,744 205,719 312,400 481,175 4so.X25

1974

事例数 12 10 10 Z2 9 9

受納額 631,458 549,480 384,52Q 314,550 528,722 259,800

支出額 5G2,492 600,440 390,310 284,492 531,589 2?3,622

1976

事例数 15 S 8 15 8 8

受納額 583,633 888,663 646,000 357,191 642,438 895,575

支出額 555,913 880,275 s4s,4so 349,033 fi36,288 877,613

{a)In・hd・ ・candid・t・ ・with蜘 ・・ityp・ ・ty。PP。 ・iti… 。1y . (b)SomecontributionsreceivedbeforeApril? ,X972,werenotreported.

Source;1972and19?4,CommonCause;1976

,FederalElectionCommission.

63(.157)

(8)

着実に漸増の方向にある︒以上の総括として︑七二年‑七六年の議員選挙における上下両院議員による選挙資金の受

(11)納額・支出額の平均値を表示するならば︑前項の表1のようになる︒

これに対し︑民主・共和両党における全国組織が︑議員選挙に投入する財政的援助額は既に旧稿において叙述した

(12)通り︑皆無も同然といってよい︒このような状況の下では︑議員候補者が︑自己の政治生命の維持.発展に深い配慮

と同情的な理解を示さない全国組織や︑この全国組織が大統領選挙における勝利の確保を目ざして主体的に作成し支

持する政策綱領を︑自己の共感と関心の対象から切り離し︑両者との間に戴然とした平行線を引き︑相互の対立関係

をあえて強調しようと試み︑両者に対して違和感や疎外感をおのずと抱懐するに至ることは︑蓋し当然であろう︒こ

うして︑議員候補者が︑全国組織に対して十分な財政的援助を容易に期待し難いとしたら︑彼らは︑選挙過程の積極

的展開に不可欠である選挙資金の圧倒的部分の給付を︑自ら形成した私的な個人組織を通じて︑自己の選挙区におけ

る友人・知己・利益集団︑そして︑何よりも候補者自身に︑おのずと求めてゆかざるを得ない︒今日におけるこのよ

うな候補者自身の個人組織による選挙資金の独自の調達方法の普及のうちに︑財政的局面において著しく冷淡である

全国組織に対する彼らの意識の基層部に刻まれた自己防衛的な反撃の確かな姿勢の露顕を︑看てとることができるの

である︒

右のごとき状況を考慮にいれて︑今日における議員候補者の選挙資金の源流を解明するならば︑それは︑凡そ︑三

(13)者に集約されるといってよい︒第一は︑個人による候補者への献金である︒第二は︑候補者自身の負担である︒そし

て︑第三は︑利益集団であり︑従ってこうした諸集団が結成する各種の政治行動委員会(勺︒蓋︒巴︾︒皆昌O︒日艮洋..u

勺>O)による資金供与である︒

まず︑第一の源流について述べるならぽ︑私的な個人からの政治献金は︑議員候補が受納する選挙資金全体のなか

(158) 64

(9)

ア メ リカにお け る議 員 の 特殊 性

2下 院瓢 候補者に対す砲 人船 の総額と比覇 平塊 槻 ̲i騰 総 額 (a)比 率 100ド ル

以 下 比率 101ドz 499ド ル

比率 500ド ル

以 上 比率

I N 1972

現職 議員 民 主 党 共 和 党 挑戦候 補

ドル 34,733 37,680

% 62.4 61.fi

ド ル ].7,304 15,191

% 31.1

(b7ド ル 17,429 22,4S9

% 31.1 36.S

1

17 14 民 主 党

共 和 党 空YY・iì

民 主 党

共 和 党

X974 現 職 議 員

党 党 補 党 党 席 主 和 轍 主 和 幟 民 共 挑 民 共 空

民 主 党 共 和 党

1976 現職議 員

党 党 補 党 党 席 党 党

主 和 轍 主 和 峨 主 和 民 共 挑 民 共 空 民 共

17・2195$.0$,?5329

.58,'・ ・28.5

20,106164.OI10,839134 .51g,26729.5 57,647160.3131 .931133.425,75326.9 58,748166.2131,367135 .4127,38130.9

40,89071.6

?o,X69179.$

39,82269.0 14,36070.2

73,8757(L5 54,74967.9

34,329160.1(c) 59,910168.0

ドル s,ss2 10,459

142 176

008μ0=

% 11.516 11.91×62

29,36850。9za,4361&1162 8,69142.55,67927.8160

53,58051.12D,29419 。452

41,84451.912,86515.952

53,316159.9132,656136 .8111,299112.719,18130 .3208

7為4706&24s ,X5046.2・3,485・2.9乳5419

.1、21

2為4834乳413・9983α93

,331乳4も1留9.2121

31,601157.4118 ,308133.216,011110.817 ,282113.2208

65,15946.4135,647125 .4112,87219.2116,540111 .850 6島6616L338 ,8253s.012,2311aO13,6051a150

謬 膿 離 溜離 描贈 剛 脚t㎞晦

(b)lncludesallcontributionsofmorethan$100

. (c)lnca・d・ ・all・ 。n缶ibut・n・ ・f1・ ・sth、n$50α

65(159)

(10)

表3上 院議員候補者 に対 す る個 人献金 の総 額 と比率の平均値1972‑1976.

総 額 獅 階 比率1瓢 比500LJ,ドJL比 率N

i

1972

現 職 議 員 ド

ル 民 主 党225,845

opド ル%ド ル%ド ル%

69騨6S1,8782臥445量7671生198,2003().39 共 和 党377,294 81.3152,53132.965,40014.1159,36334.316

挑戦候補

民 主 党91,863 47.848,1002臥014,7887・735,27518・416 共 和 党173,111 56.786,51128.324,4788.062,12220.39

空 白 議 席 民 主 党269,738

i

57.7114,46324.543,750,9.4111,51323.88

共 和 党279,726 64.811S,18827,454,200 12.6ia7,33824.98

x974

現職議員

i

i

tb)

民 主 党457,375 72.41 287,500 45.5169,87526,912

共 和 党454,580

76.51

275,X90 46,4178,69030,110

挑戦候補

}

民 主 党322,430 83.9 257,410 66.9165,02016,910

共 和 党239,333 76.1

1

174900 55,664,43320,512

空白議席

民 主 党406,900 77.0 217,000 41.OI189,900135.919

共 和 党178,867 68.8 Qg,778 38,479,08930.49

1976 ii

3

現職議員 1

民 主 党428,680 73.41130,735 22.4 94,227 16.1203,72034,915 共 和 党751,013 84.51356,950 40.? 134140 15.1259,96329.2S

挑戦候補

民 主 党490,063 75.9143,050 22.1 ia9,ass 16.9237,6253〔).88 共 和 党245,687 68.Sl131,753 36.8 39,480 11,174,45320,815

空 白議席

民 主 党378,175 58.91149,01.3 23.1 83,325 13.OX45,833{22.78

共 和 党444,205 49.6」218,700 24.4 71,963 8.0 153,613 1乳18

Note;Includescandidateswithmajorpartyoppositiononly.

(a)Percentageo£allcontributions.

(b}Includesallcontributionsoflessthan$500.

(160)66

(11)

ア メ リ カに お け る 議 員 の 特 殊 性

で︑明らかに最も重要な構成要素を形づくっている︒一般に︑こうした個人献金額は︑議員候補の選挙資金総額のほ

ぼ三分の二の比率を占めるとみてよい︒さらに︑下院議員選挙の場合︑それぞれの議員候補が受納する個人献金のな

かの最大比率部分は︑一〇〇ドルもしくはそれ以下という小口の献金額の集積から構成される︒これとは逆に︑上院

議員候補者は︑比較的に大口の個人献金額に依存する︒そこで︑七二年‑七六年における民主・共和両党の上下両院

議員に対する個人献金の総額と比率とを示すならば︑表2表3のようにな煽卵

次に︑第二の源流に視線を移すならば︑七六年における議員選挙の場合︑議員候補者が受納した選挙資金総額のほ

ぼ一〇%は︑候補者自身によって融資もしくは直接供与されたものである︒七四年における議員選挙の場合︑その比

率は︑凡そ六%であった︒さらに︑七八年における聲馨は︑﹁毅の人の馨簗↓ζ 量ゲΦぎ)と繧

されているように︑﹁裏篇の塗﹂(鱒艮ー帥隅・:{<Φ言爵疑議Wをみるに至った・この年≡名以上の

議員候補者は︑彼ら自身の選挙運動に︑数十万ドルを個人的に融資している︒

(17)若干の具体例を示すならば︑ヴァージニア州選出のJ・W・ウオーナ(智夢≦≦鎖彗8共和党上院議員は︑自ら

の 予 備 嚢 戦 の 響 の み に ︑ 自 己 資 金 の 六 芳 六 〇 〇 〇 ド ル を 馨 し て い 髄 脚あ 額 は ・ 彼 が 現 実 に 使 用 し 蓮 萎

金総額の三分の二に相当する︒また︑テネシイ州選出の上院共和党院内総務H・ベイカー(寓︒壽a匂尊葬Φ噌しH.)と議席

を争い敗退した民主党上院議員候補J.エスカイソド(冒昌︒穿講乙)は︑彼女の選挙運動費の予算額である六二万五

〇〇〇ドルの全額を︑直接供与もしくは融資によって︑事実︑自ら負担した︒さらに︑ニュージャージイ州選出のB・

ブラッドレイ(bd議じロ.餌亀①団)民主党上院議員は︑彼がかつて﹁ニューヨーク・ニックス﹂(紳ゴΦH4Φミ団O門犀M(謬一〇犀匂o)と呼

ばれた職業的バスケット.ティームの一員であった栄光の時代に蓄えた自己資金の一部に当る七万五〇〇〇ドルを︑

彼自身の選挙運動の展開に融資している︒その他︑カンサス州選出の共和党上院議員N・L・カッセバオム(累き畠

(lfi1)

6?

(12)

訂薮言因国馨げ豊ヨ)は︑九万ドル︑ワイオミング州選出のA・K・シンプソン(≧碧国・ω団ヨ嶺8)共和党上院議員は︑

一〇万ドルというように︑この年における議員選挙では︑議員候補の巨額な自己資金が︑彼ら自身の選挙運動の遂行

に︑惜しげもなく注入されるという現象が︑屡々︑見受けられたのである︒

こうして・議員候補者にとって︑とりわけ︑現職議員の利点を保有していない新人ないし桃戦候補者にとって︑個

人的な富の所有は︑明らかに︑選挙における勝利の確保に繋がる有用な資質の一つであることを意味する︒今日にお

ける選挙資金に対する法的規制の下では︑議員候補者は︑自らの選挙運動の展開過程に︑自己資金を無制約に投入す

ることが可能である︒政治献金については他に別種制限が存在するにしても︑富裕な議員候補者が︑特権的地位を占

めているという事実は︑否定すべくもない︒こうしたことから︑七八年の議員選挙には︑富裕な議員候補者による選

挙資金の自己調達という共通因子で解ける部分が︑少からず存在している︒それは︑また︑選挙資金の高額化が不可

避である最近の議員選挙のなかには︑富裕議員の輩出という一本の強力な単純線が貫き走っていると︑いいか︑兄て

もよかろう︒このような状況の現出こそ︑まさしく︑﹁昨今におけるアメリカ政治の顕著な現象﹂(薗昌︒仁仲︒︒仲︒・旨島昌︒q喜甲

§§:;墨§垂.碁.邑鞠にほかならない・含・﹁政治は・薯のスポ←である﹂(℃曇・・望彗

琶.︒馨遍と評されるのも・必ずしも故なしとしない︒

なお︑七四年1七六年における上下両院議員候補者の彼ら自身の選挙運動に対する献金額の平均値を表示するなら

(21)ば︑次の表4のようになる︒

最後に︑第三の源流である政治行動委員会の重要性は︑今日︑次第に増大しつつある︒七四年の連邦選挙運動法

(閃巴︒邑睾Φa80宙ξ巴σq昌﹀︒什︒{お謹)の下において︑政治行動委員会が︑法的に正当な存在として承認されて以来︑

その結成数が︑年を追って︑確実に膨脹しつつあるという外面の事実は︑こうした重要性の増大という内面の意味を︑

Crsz) 68

(13)

アメリカにおける議員の特殊性

衰4膳 員候補 者 の 自己の還挙 逮動に対 す る献金額 の平 均19?4‑X9?fi .

下 院 上 院

献 金 額 ④ 比 献 金 額 比 率

19?4

現 職 議 員 民 主 党

ドル 651

00 1.1

ドル 417

.°0 0.0

共 和 党 483 o. 2,820 0.5

挑 戦 候 補

民 主 党 6,417 11.1 5,goo 1.4

共 和 党 3,436 1+6.8 2,942 o.Y

空 白 議 席

民 主 党 9,035 .・ 9,267 1.8

共 和 党 6,950 8.f 11,589 4.5

1976

現 職 議 員

民 主 党 842 α9 11,400 2.Q

共 和 党 :.1 1.8 :il 0.1

挑 戦 候 補

民 主 党 ZO,276 27.7 24,538 4.0

共 和 党 6,778 12.3 44,100 12.3

空 白 議 席

民 主 党 41,440 29.5 113,425 1乳6

共 和 党 7,501 7.3 325,363 3fi.3

Note;lncludescandidateswithmajorparty tothecampaignunpaidwhendata contributions.

(a>Percentageofallcontributions

appositiononly.Loansmadebycandidates werepublishedaretreatedascandidate

1978年 11月

表5政 治行 動委員会数 の変遷197‑978.

1974年 12月

・ 劉 ・9霧

1976年

11月

1977年

別 12月

 

実 業

企業体系統 89 139 294 433 538 821 労 働 系 統 Zoe 226 246 224 216 281

そ の 他

357 452 489 544 836

合 計 sas ?22 992 1,146 1,X98 1,938

Souse;FederalElectioncommission.

(163) 69

(14)

可視的に形象化するものといってよい︒げんに︑七四年の時点において︑実業・労働.商業結社.政策.イデオロギ

ー体系を︑それぞれ︑核質とする政治行動委員会の総数は︑五一六であり︑これに︑農業.専門職などを中軸とする

他の政治行動委員会を含めても︑その数は︑六〇八にすぎなかった︒しかし︑七八年の選挙当時における政治行動委

(22)員会の総数は︑一九三八へと︑三倍に著増している︒七四年から七八年に至るまでの政治行動委員会数の変遷を表示

(23)すれば︑次の表5のようになる︒

大統領選挙の運営に対する選挙資金の公的給付の制度化に伴い︑諸種の利益集団は︑自ら組織化した政治行動委員

会を通して︑議員選挙の過程に︑集中的に選挙資金を導入するに至っている︒各種の政治行動委員会の民主.共和両

党における上下両院議員候補に対する選挙資金の給付総額は︑七四年に一二五〇万ドル︑七六年には七四年のほぼ二

倍に当る二二六〇万ドル︑そして︑七八年には七六年の凡そ一・五倍の三五〇〇万ドルというように︑顕著な急増傾

向にみ絶︒この七八年における三五〇〇万ドルという数値と︑同じく七八年に︑全国・地方の段階における民主・共

和両党が︑直接的に六四〇万ドル︑間接的に四四〇万ドルを︑それぞれの党の議員候補者に対して給付した合計額一

〇八〇万ドルと比較するならば︑この数値は︑何よりも︑今日︑政治行動委員会が︑議員選挙における資金給付源と

して︑揺がぬ不動の地位を獲得するに至ったという確かな事実を︑有力に傍証するものであろう︒そこで︑七二年‑

七六年の全国・地方の段階における民主・共和両党及び政治行動委員会の議員候補者に対する献金額の平均値を示す

(25)ならば︑次の表6︑表7のごとくである︒

右の表からも覗われるように︑政治行動委員会の献金額が︑議員候補の選挙資金全体のなかに占める比率は︑年と

ともに︑肥大化の傾向にある︒その比率は︑七二年に一四・三%︑七四年一七・○%︑七六年一九.六%︑そして︑

(26)七八年には優に二〇%を越えているとみてよい︒

(15)

ア メ リカに お け る議 員 の 特殊 性

表6二 大政 党及び政 治行勤委 員会(PAC)の 下院議 員候補 者に対す る 献 金額の平均値1972‑1976.

1政 党献金劉 ・》比 率iPAC献 金額i比 率1累 積 比 率

% 29.9 24.6

25.8 25.0

16.9 22.8 26.2 24.5

26.4 19.fi x.9.9 13.0 20.9 23.6

23.2 17,3

37.7 30.1 27.5 28.?

20.5 30.8 32.2 29.4  

%676462

1Q5Q

19。5 8.4

25.4 34.4

・r

5.0

19.7 11.3 21.8 9.9

33.2 21.7 20.8 13.4 17.6 1fi.$

27.2 16.5

ド ル 12,043

7,135

5,82?

1,712

12,059 8。176

14,523 12,737

10,897 1,017

20,590 9,087

29,488 22,774 9,435 7,391 24,626 17,176  

%ヨ &nn4a ハリLL&17 バリ48αa ドル

4,581.

?,933

1,833 s,130 4,464 12,003

1,0?6 4,565

588 i,s3s

1,277 9β90

3,952 8,897

3,053 8,459 4,109 14,320  

員党党補党党席党党者党党お7議主和候主和議主和補主和9職戦白候1現民共挑民共空民共全民共 員党党補党党席党党者党党7議主和候主和議主和補主和戦白候9職1現民共挑民共空民共全民共 員党党補党党席党党者党党 

鹸 主 森 主 和 畷 主 和 舗 主 和

1現民共挑民共空民共全民共

Note;Includescanidateswithmalorpartyoppos鉦14110nly, (a)Percentageofa且1contributions、

71 (165)

(16)

褻7二 大政 艶 及び敵治行勘委 員会(FCC)の 上院議員 に対 す る 献金額 の平均値1972‑1976.

1政"f'….;̲..=:r,.比 率iPAC献 釧 比 率1累 靴 率

%

26.6 1.8.6 36.3 2fi.1

30.0 25.5 32.1 22.3

16.1 17.5 11.6 22.1 16.5 21.2 14.8 20.3

23.?

15.1

00047̀

Qμ78(U01阿D可⊥¶⊥99

%

].5.7 8.9

5qUO

24湘b7̀979

14.5 10.1

148829ハU4孟4636

1

22.2 1.2.1

45000OFO

507Q90

111

ド ル 51,167 41,308

43,Z$8 12,722

76,313 31,575

91,5$3 59,930

38,840 13,992

?8,133 17,600

129,820 107.775 99,513 37,640 114,625 .4.. ..

%

10.9 9.7 13.$

21.9

13.7 18.2 13.0 15.1

バリ

17LLL 50234444

13472425

ドル 35,244 44,950

26,481 66,722 64,275 7s,X50

10,267 44,090 5,700 55,542

・'JI

37,356

8,980 zs.Aso 27,275 z5,7s9 15,7].3 39,563  

員党党補党党席党党者党党 7議主和候主和議主和補主和戦白候9職1現民共挑民共空民共全民共 員党党補党党席党党者党党 候主和議主和補主和7議主和

戦白候9職1現民共挑民共空民共全民共 員党党補党党席党党者党党 候主和議主和補主和7議主和

戦白候9職1現民共挑民共空民共全民共

Note;Includescandidateswithmajorpartyoppositiononly.

(a)Percentageofallcontributions.

(17)

ア メ リカに おけ る議 員 の特 殊 性

最近における政治行動委員会が活発に展開する選挙資金給付活動には︑二つの特徴が明晰に彫りこまれているとい

ぞよいぢの;は︑給付対象の選別である︒民主.共和両党の罎書に対する優先的塞給付が︑すなわ叛

︑︑黍当る︒げんに︑七八年の場負議聲に対する政治行動委員ムニの給付額は︑給付総額の五六・九%にも及ん

でいる︒とりわけ︑政治行動委員会は︑現職議員のなかでも︑自己の経済的利益に直接的に影響力を及ぼす諸問題を

審議する常任委員会委員に対して︑もしくは︑各院内において少からぬ威信と実効性のある影響力とを保持する議会

指導者に対して︑資金給付の焦点を設定するのが・原則で舞・もとよ俄こうした議議員の選挙における勝敗の

帰趨が︑いたって不分明であると認められるとき︑政治行動委員会が︑選挙資金の給付対象を︑現職議員から議員候

響 へ と ︑ 急 薔 さ せ る 場 合 も 決 し て 稀 有 で は な い ・ 例 転 暉 鷺 利 益 を 代 弁 す る 政 治 行 動 奮 会 は ・ 農 業 問 題 を

管掌する常任委員会委員に︑格別の尊重と深い配慮とを示しつつ︑民主・共和両党における上下両院の現職議員に的

を絞り︑彼らに対して重点的に選挙資金を供与する︒この委員会の場合︑現職議員と挑戦候補との間における選挙資

金の配分率は︑前者七対後者一といってよい︒けれども︑挑戦候補が選挙における勝利を確保する可能性が︑きわめ

て濃厚であると判断される場合︑委員会は︑現職議員と挑戦候補の双方に対するほぼ等額の選挙資金の分与という︑

七対一から五対五への自己の通例の資金配分率の意想の急転圃をあえて遂行することになる︒このような現職議員に

対する選挙資金の給付に当って︑彼らが果たして現実に選挙資金需要を有しているかどうかということは︑委員会の

全く関知するところではなく︑その視界から完全に排除されている︒委員会の視線と思考は︑﹁我々の友人を公職に

繋ぎとめ︑我々の友人となる人々を肇すること﹂(伸・喜8登婁ぎ密8騨垂Φ・;§婁ーー噌鼠壁2

点に固定化されている︒より正確には︑このような委員会の意図は︑﹁公職占有者が常に彼らの友人であり続けるこ

(32)と﹂(聾︒︒︒①一旨︒津6①N①暴貯帥﹃卑隷㊦乱︒︒)を確保する点にあるといえよう︒

(167) 73

(18)

右に述べたように︑民主・共和両党における上下両院の現職議員が︑とりわけ︑常任委員長・重要な常任委員会の74

委員・議会指導者のごとき有力現職議員が︑政治行動委員会による選挙資金給付の主要な受益者であることの理由は︑の

彼 ら が ・ こ れ ら の 奮 会 が 代 弁 す る 特 殊 利 益 の 社 喬 な 実 現 と 保 障 の た め の 効 果 的 養 と し て 作 動 す る か ら に ほ か な ㏄

  らない︒このことは︑次に述べる四名の政治行動委員会の代表者の言葉から︑容易に察せられる︒

全米自動車労組(匪㊥d慧件巴﹀暮o芝o蒔碧︒︒)の幹部

﹁全米自動車労組の政治目標は︑常々︑我々とともにある我々の友人を︑財政的に支持することである﹂︒

合衆国商業会議所のための統治・政治参加運動(σ・︒話箪日窪琶缶巳b︒冨紳一︒巴冨註音聾︒冨{︒目爵①9¢Oず餌日げ①瞬︒︒︒噛

O︒ヨ自︒§)の指導者

﹁我々の間における支配的意見は︑政治行動委員会の選挙資金が現職議員への接近を円滑化するために使用されね

ばならないということである﹂︒

ロッキード社のための良き政府計画確保の推進本部(酔Φいo︒尊︒巴Ω︒&Oo<①H臣ヨΦ三巴中oσq冨日)の代弁者

﹁我々は︑我々の産業を後援してくれる人々と行動を一にしたいと願っている故に︑現職議員を財政的に援助した

いとおもう︒我々は︑別段︑挑戦候補を発掘したいとはおもわない︒我々の政治目標は︑議会の政治基調を変更する

ことではない﹂︒

自動車・トラック販売業者選挙行動委員会(チ①﹀三︒ヨ︒ぼ一Φ国巳↓毎︒搾OΦ暫一Φ.︒︒田①︒鉱︒鵠︾︒江︒昌O§巳簿ΦΦ)の代表者

﹁我々は︑重要な常任委員会に長らく席を占め︑議場において我々の利益を援護してくれる現職議員に対して︑格

別の期待を寄せている﹂︒

以上のごとき観点から︑政治行動委員会は︑常任委員長・重要な常任委員会の委員・議会指導者のような多選の現

(19)

ア メ リカに お け る議 員 の 特殊 性

嚢員爵して︑選挙資金を集中的に投与している︒若干の具体例をあげるなら噂七八年選挙の場ム︒・テネシイ州

選出の共和党院内総務H.ベイカー(鵠O≦自o同鮎田犀①吋)は︑選挙資金総額一八七万四〇〇〇ドルのうち三三万六〇〇〇

ドル(一八%)を︑諸々の政治行動委員会からの献金によって賄っている︒以下︑議会指導者︑七八年における選挙資

金総額︑各種の政治行動委員会からの献金額︑総額に占める献金額の比率を︑順次︑記載するならば︑共和党上院副

院内総務T.スティーヴンス(↓aω8<8㎝)(アーカソソー州選出)・総額三二万九〇〇〇ドル・献金額一七万七〇〇〇ド

ル五四%︑下院議長T.P.オニール(目ぴOヨ9昌ロ噛℃'O憎7﹁O団押}噌︒)(マサチューセッツ州選出)総額一万四〇〇〇ドル・献金

額二万三〇〇〇ドル.一〇〇%︑民主党下院院内総務J・ライト(旨白芝同凶αqゲ仲Xテキサス州選出)総額二三万二〇〇〇ドル.献金額七万九〇〇〇ドル・三四%︑民主党下院院内幹事J・ブレイドマス(岩穿じ6民Φ臼琶(インディテナ州選出)

総額二三万ドル.献金額七万五〇〇〇ドル・三二%︑共和党下院院内総務J・質ーズ(}Oゴコ幻Oゲ山①ロo)(アリゾナ州選出)

総額一九万一〇〇〇ドル・献金額一二万三〇〇〇ドル・六七%︑共和党下院院内幹事R・H・マイケル(閃︒ぽ降国

蔭爵.一)(イリノイ州選出)総額八万一〇〇〇ドル・献金額三万三〇〇〇ドル・四一%︑共和党下院政策委員長(畠僧圃昌嘗

︒h巳ロ︒馨団葛鵠︒団8ヨ鼠幹紳︒Φ)J・B・アンダーソン(甘ぎロロ̀﹀乱Φ閉8)(イリノイ州選出)総額二三万一〇〇〇ドル・献

金額八万一〇〇〇ドル・三五%︑以上である︒

最近における政治行動委員会による選挙資金給付活動のもう一つの特徴は︑既に旧稿で述べたように実業・企業系

統の政治行動委員会の数的優位である︒前述の表5に明らかなごとく︑七四年の時点においては︑実業・企業体系統

の政治行動委員会は︑一〇〇以下の存在にすぎなかったにもかかわらず︑七八年には︑その数は︑八〇〇を越えるに

至っている︒同じく︑七六年の議員選挙において︑実業・企業体系統の政治行動委員会は︑総額五八〇万ドルの選挙

資金を費消しているのに対し︑七七年ー七八年の時点では︑その費消額は一七七〇万ドルに急増し︑凡そ二〇〇%の

(169)

75

(20)

(36)増大を示すに至っている︒こうして︑今日︑実業・企業体系統の政治行動委員会は︑その数を増大させ︑その選挙資

金給付総額を幾何級数的に上昇させつつある︒また︑このような状況に対応して︑実業.企業体系統の政治行動委員

会は︑その政治的な威信と影響力をも併せて少からず伸張させつつあるとみてよかろう︒にもかかわらず︑実業.企

業系統の政治行動委員会の現況について注目すべき点は︑現在︑いかに多くのこれらの委員会が存在しているかとい

う︑その実態にあるわけではなく︑むしろ︑今後︑いかに多くのこうした政治行動委員会が籏生しどのような影響力

(73)を行使し得るかという︑その将来への展望性に求められる︒

最近における実業・企業体系統の政治行動委員会の設置数を回顧するならば︑七六年の時点において︑政治行動委

員会を保持していた実業・企業体は︑五〇の巨大公益事業体の四二%︑軍関係の請負企業一〇〇社の三六%︑五〇の

(38)巨大運輸会社の三二%︑五〇の巨大小売企業体の一八%などである︒同じく︑七六年の時点において︑巨大企業一〇

〇社の六九%︑巨大企業上位五〇〇社の二八%︑次位五〇〇社の四%︑以上が︑それぞれ︑政治行動委員会を具備し

て鳳碑︒さらに︑七九年の場合︑﹁フォーチュン﹂誌(爵o閃o同言器)が挙示する巨大企業上位五〇〇社の三分の一が︑()そして︑巨大企業一〇〇〇社の五分の一が︑それぞれ︑政治行動委員会を設立している︒

(41)以上に述べた若干の統計は︑二つの事実を示唆している︒その一つは︑企業規模と政治行動委員会の組織化との間

には︑明確な比例関係が存在するという事実である︒もう一つは︑巨大企業体の多数が︑政治行動委員会の創設に関す

(24)る七六年の連邦選挙運動法によって付与される恩恵的機会を十分に活用していないという事実である︒こうした事実

の上に︑七六年の法的規制による恩恵的機会を開発・利用し得る巨大企業が未だ数千も存在し︑しかも︑今日に固有

の﹁成長の一途を辿る連邦予算と高度のイソフレイショソの持続状態﹂(チ︒墓︒︒︒︒一器雪自︒q吐︒鼠コ︒q州︒山①峠餌一げ巳︒q︒一m旨島浮.

8糞言三飼ま︒q穿す巴︒h協ロ山鎖二8)という劣悪な経済条件を克服するために︑これらの巨大企業の内面に︑﹁労働組合︑環

α70) 76

(21)

ア メ リカに お け る議 員 の特 殊 性

罐護讐︑それに︑他のきわめて狭い焦点距離をもつ圧力団体などと同じく︑政治に効果曽参孕べきこと﹂(8

峯仲一︒嘗悼Φ一昌慧斡一6.,閣.,Φ南⑦齢︒一く︒一団鋤m訂げ︒婦螺冒一︒昌・,・Φ瓢く納M︒跨昌岳翻・・誓匹・叶ぎ⁝ 尋ぎ.・a霧ーα・書)とする衝動

が 急 蓬 喚 起 さ れ つ つ あ る と い う 状 況 叢 ね 合 わ せ る な ら ば ︑ そ の な か か ら ︑ 将 来 に お け る 実 業 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 委 員 会 の 繁 茂 稼 兆 す る 肥 沃 な 腐 笙 饒 に 藩 さ れ て い る と い う 状 禦 ・ 明 確 な 輪 郭 線 で 縁 ξ れ な が ら お の

ずと析出されてくる︒︑﹄れ故に﹁コモン.コウズ﹂(︒・ー︒ー)の指馨であるF・ウァーよイマ人量葦①馨)

は ︑ ︑﹂ う し 奏 業 . 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 奮 会 の 将 来 に お け る 誕 を 予 測 し ・ 次 の ご と き 警 告 を 発 し て 馳 ・ ﹁ 含 に お け る 箋 . 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 養 会 の 群 生 状 遅 ︑ 将 来 へ の 震 の た め の 漢 期 に と ど ま る ・ 今 後 ・ 四 年 な い し 六 年 以 内 に ︑ 実 業 . 企 葎 系 統 の 政 治 行 動 委 員 会 は ︑ 完 全 に 賛 選 挙 を 制 圧 す る で あ ろ う ・ そ し て ・ 馨 は ︑ 選 挙 民 の 総 体 的 利 益 よ り も む し ろ ︑ 特 殊 諸 利 益 を 袋 す る こ と に な る で あ ろ う ﹂ ・ 右 の ジ ︑ と き 危 惧 を 現 実 に 裏 付 け る よ う に ︑ 実 業 企 業 体 系 統 の 政 治 行 饗 員 会 は ・ 贅 に 対 す る 広 築 馨 資 藷 付 活 動 を 積 極 的 農 開 し て い る ︒ 議 会 に お け る 公 叢 鍵 定 が ︑ 実 業 ・ 企 葎 の 貸 借 対 照 表 に 対 し て 撰 的 か つ 実 体 的 な 衝 撃 を 波 及 さ 芸 と す る な ら ば ︑ .︑ れ ら の 婁 禁 ︑ 議 員 群 と の 間 に 葵 限 の 友 好 関 係 を 難 す る た め に 財 政 的 諸 諜 を 使 用 す る .﹂ と は ︑ 健 全 な 霧 上 の 意 田 心 決 定 に ほ か な ら な い と い っ て よ い ・ 選 萎 金 の 給 付 は ・ こ う し た 多 く の 財 政 的 蓼 源 の 使 男 法 の な か の ; で あ る に す ぎ な い ︒ こ れ 故 に ︑ 実 業 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 奮 会 が ・ 自 己 と の 間 に 禁 る 肇 . イ デ オ ・ ギ 体 系 上 の 断 層 を 乗 り 越 え て ︑ 共 和 党 議 員 に 対 す る の と 縷 同 額 の 選 萎 金 を ・ 塁 党 職難 繋 籍 醗 雛 凱馨 矯 震 鑑 韓 馨 ・鐸 雛 縫 働

供給している︒同じく︑七八年の髪・︑実業.企業体系統の警行塞員会は︑自己の馨資金給付総額の四︒%呈

(22)

を・民主党の贅候補譲芒ている︒その際︑これらの委員会から︑民主党の現職資は︑共和党の挑戦候補の露B

に当る肇資金を・また︑共和党の罎議員は︑民主党磯候補の+一籍当の選萎金を︑それぞれ︑受納している︒捌

こうした事態に対して・民主・共和両党のれれそれの政策・イデオ・ギ体系憲実な進歩的ならびに保守的な議(

員から・痛烈な批判の矢が放たれることは︑いうを侯たない︒

RF(閃OO.一)矧昌)業体経営者を痛罵して次のようにいう︒

﹁企業体讐者は・娼婦のごとき存在である︒彼らは︑誰が公職を占有しているか︑いずれの政党叢権の座にあ

るのか・あるいは・これらの公職占薯姦党が何を袋しているか︑呈の諸占州に全く畿着である︒彼らは︑専

ら︑議員の買収に終始する﹂︒

他方・民主党側は・既巽和党の錠︑株式︑そして︑金銭登録婁疑いもなく統制下に置いている財暴︑資候

薯に対する馨資金の給付という形式を通じて︑その影響力を︑徐々に"人民の政党〃(..℃..づ一.︑.勺...(縦浸透させ

つつあるという・いわば保守と進歩の二重態に芒て︑当然のことながら深い慧を雷せざるを得ない︒実業.企

業体が・民主・共和両党に対する繧籟の選萎金の給付によって︑両党内に橋覆を婁するならば︑両党はこ

装内的通路として結合され︑彼らへの財政的依存度を次第に高めてゆき︑さらに︑民主党の場A.には︑.﹂うした馨

資金の給付が遜蓋として籠し︑党の伝統的な肇・イデオ・ギ体系に基づく反実業.企業体の言.鯉︑無

害化されてゆくことになる・ここに招来されるのが︑ほかならぬ実業.企業体による政治的羅の確立である︒.﹂う

した事態が・含︑現実に署の蓼示しはじめている︑﹂とを憂鰭て︑下院歳入委員塞討.国︒信.,.︒︒ヨヨ葺.:.

≦僧岩釦巳ζ︒嘗砕)の進歩的な一民主党委員は︑次のように述べている︒

(23)

ア メ リカに お け る議 員の 特殊 性

曇 業 . 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 委 員 会 は ︑ 多 く の 民 主 党 議 員 に ︑ 影 響 力 の 濃 い 髪 落 し つ つ あ る ・ 民 主 党 本 流 の 選

挙 区 の 出 身 で あ . て ︑ 労 働 団 体 の 嚢 を 得 て 選 誉 れ た 民 主 党 奮 が ︑ 今 で は ︑ 実 業 企 業 体 の 利 益 を 代 弁 し て 議 場

で投票するという光景が︑散見される﹂︒

右 に 述 ぺ な ︑ と き 豊 富 奮 金 力 を 擁 す る 実 業 企 業 体 系 統 の 政 治 行 動 委 員 会 の 量 的 優 位 は ・ 贅 候 補 者 に 対 す る 民

主 . 共 和 両 党 に お け る 全 国 組 織 の 選 萎 金 給 付 額 が 些 少 で あ る 限 り ︑ ま た ︑ 民 主 党 が 上 下 両 院 の 双 方 も し く は そ 2

方を支配している限り︑存続するとみてよかろ犠

以上に述べてきたように︑現代の欝選挙における選萎金の巨額化は︑不可避である・にもかかわらず・民主・共和両党の全国懇から欝候補の各々に︑また︑欝馨運動そのものに︑選挙資金として給付される額は・きわめて僅少であり︑皆無も同然といそよい︒こうした藩から︑議員候補者は︑それぞれ︑自己の個人的な選挙懇を

通 し て ︑ 選 萎 金 の 各 方 面 か ら の 多 元 的 調 邊 当 ら ね ば な ら 鰯 こ の 選 挙 資 金 の 皇 調 達 が ・ い か に 迂 遠 か つ 薙

の 過 程 で あ る か は ︑ 度 薯 る 繹 を 体 験 し た H . H . ハ ン 了 イ (= 環げ 島 頃 ξ ゲ 墨 兀 副 大 犠 の 次 の 言 葉 に ︑ 余

すところなく語り尽されている︒

﹁選挙資金の調達.﹄そ︑まさしく呪いそのものである︒それは︑政治家の生活のなかで・最も不快にして屈辱的であり︑冷徹で心身の衰弱を伴うと︑﹂ろの経験である︒選挙資金の調達行為は︑見下げ果てた下劣な行為である・私が・どれほどこの行為を嫌悪しているかは︑到底︑筆舌に尽し難い﹂︒

既 に 旧 楚 お い て 論 述 し た よ 繭 聲 候 補 謹 よ る 選 挙 塞 の 調 葎 路 の 多 元 化 と 調 達 過 程 の 苛 甦 と が ・ 議 員 候 補 の 当 選 楚 お け る 機 能 上 の 相 対 的 独 立 性 を ︑ 薦 進 捗 芒 め る 結 果 を 嚢 す る と 考 え て よ い ・ そ れ は ・ 次 の 蕃 に よ る ︒ ま ず ︑ 蛍 の 調 蓬 路 の み に よ っ て 護 員 候 薯 の 選 蕃 金 の 全 額 も し く は 大 半 を 籍 す る こ と の 極 度 の 困

CIT3

(24)

縫 か ら 起 る 選 蓉 金 調 達 経 路 の 多 元 化 は ︑ 従 ぞ ︑ 馨 墓 源 の 多 極 的 存 窪 ︑ と り も な お さ ず ︑ こ う し た 資 金 源 帥

の議員に対する影響力や要求事項の多元化を意味する︒次いで︑こうして多元化され分散化され微分化された影響力鋤

や要求毒は・恰も讐な色彩が・互いに干渉しム・いつつ自らを拡散し︑一条の白色光線をつくりあげてゆくように︑α

相互に交流し合い・反映し合いながら︑互い霜殺されてゆく︒その結果︑いずれかの資金源に対する彼らの﹁奴隷的

存 状 態 ﹂ (垂 ・・吾 鑑 距 の 成 妾 蒐 よ 画 避 さ れ る の で あ き ﹂ 卸 ﹂ と 嘆 七 三 年 当 時 の 共 和 党 上 院 院 内 総

務H・スコット(鵠歯げQり8ε(ペンシルヴェニア州選出)の次の言葉に覗われる︒

﹁上院議員なら誰しも以下のことを実感していると私はおもう︒それは︑政治献金がなされる度ごとに︑上院議員

としてのある種の義務感が︑少くとも一般公衆によって暗示され︑同じく上院議員としてのある種の義務感が︑政治

献金の受納者によって︑馨︑意識され︑そして︑同じく上院議員としてのある種の霧感が︑献金者の胸中に去来

するであろうということである︒こうした義務感は︑もとより︑取るに足らぬものであり︑その内容は些細な恩恵の

付与にとどまる︒他方︑献金者は︑期待すべき当然の権利のない利益供与を︑期待しているにすぎない﹂︒

さらに︑選挙資金の調達過程における議員の苛酷な経験は︑それが苛酷であればあるだけ︑そうした経験の誘因を

形成した・選挙資金の給付面において脆弱な全国組織に対する彼らの従来からの不信感や反擾感を︑それだけ増幅し︑

全国組織に拮抗するための彼らのエネルギーのオクタン価を著しく高めてゆき︑彼らに︑全国組織に対する自己の菅口

動の相対的独立性を獲得せしめるに至るのである︒

立法部政党の構成員に︑こうした党内における全国組織はもとより︑党外における多元化された選挙資金源に対し

ても・自己の言動における相対的独立性を確保せしめる要因は︑既述のごとき議員選挙における選挙資金の巨額化︑

全国組織から議員候補者への選挙資金援助の僅少性︑議員候補者自身による選挙資金の多元的な個人的調達︑などに

(25)

ア メ リカに おけ る議 員 の 特殊 性

限 ら れ る わ け で は な い ︒ そ の 他 の 蕎 と し て は ︑ 既 活 稿 の 末 髭 お い て 裂 し て あ る 通 聡 立 法 部 政 党 及 び 行 政 部

政 党 の 指 導 部 に お け 窺 律 統 制 力 の 弛 緩 ︑ 選 挙 区 に お け る 利 益 構 成 の 多 様 化 凌 雑 化 よ り 起 る 諸 利 益 相 互 間 の 自 呈 張 の 中 和 ︑ 自 己 の 威 儒 と 政 治 的 影 響 力 塞 づ き 個 人 的 蓮 挙 組 織 を 操 作 し 指 導 し て ゆ く 議 員 の 性 向 蓬 挙 区 内 に お け る 個 人 や 集 団 に よ る 膿 解 決 策 の 決 定 薩 の 議 員 へ の 護 ︑ 贅 鼻 に よ る 羅 な 立 肇 続 の 背 後 へ の 自 己 の 肇 的 妾 な ら び 簡 雛 決 の 態 峯 方 策 の 羅 の 可 能 性 ︑ そ れ に ︑ 次 に 述 べ る 下 層 懇 の 閉 鎖 性 ・ な ど が あ げ ら れ る ・ 恒﹂ う し 藷 要 因 の 多 層 的 交 錯 と 交 響 の な か か ら ︑ 党 の 内 外 爵 し て ︑ 自 ら の 言 動 の 相 対 的 独 立 性 を 主 張 す る 議 員 の 肖 像

が︑鮮明な輪郭の下に立ち現われてくるのである︒

妾府政党の震員が︑﹁政治体系の孤児﹂であることの状況の他の華を形づくる州や地方の軽の閉鎖性とは・いったい︑何を意味するのであろうか︒︑﹄︑﹂で州や地方の懇の閉鎖性というのは︑州や地方の組織が・覆の地方的な問題︑要求︑奉仕に専念し︑選挙から選挙までの間に︑彼らの議会袋である妾部政党の構成基一易にほとんど唇も与︑舌﹂となく︑聲の政治的運命の消長にきわめて冷淡な態度を示すという状況を藻す馨この藻における州や地方の懇の立法部政党の構賢に対する閉鎖性は︑何よりも︑これらの組織が彼らに馨資金の誘を行わない︑﹂とはもとより︑逆に︑彼らに対して献金を要求するという奇暴譲に︑如実窺われている・もちろん・二︑三の州では︑州奮奈議農楚対しても選暮金を提供しはじめており︑また・華の地域では・地方組織

が努であるため︑︑︑うした地方組禦︑議農補を選定のうえ︑選挙運動の主巽部分を担当し・その経費をも負

鍵 帥麟 欝 簸 ︑糠 麺 饗 灘 雛 鰐 醐馨 難 鍵 ㈲

れているのである︒げんにある下院習は︑﹁私の州では︑州委員会は︑すぺでの党候補謹献金を要請する・そし鋭

(26)

て 贅 候 響 は ︑ 凡 そ 三 ︒ ︒ ド ル の 献 金 を 響 さ れ て 歯 と 述 べ て い る ・ 甦 ︑ 別 の 下 院 奪 ︑ 次 の ー に 施 . 舘 穣 無 ・難 擁 .餐 鱗 蕪 聾 羅 磯 瀦 側雛 纏 鑓 ∵

私が・禽養会と下院肇委員会の双方に対し垂誉金の援助を藷したとき︑.︑れらの養会は︑現在︑肇

資金の調蓬難渋しており・たとえその調達成功したとしても︑私の州にそれを廻すわけにはゆかないと回管て

きた・これらの養会は・・あなたの州責ム隷︑一晩で七〇万ドルを調達している︒しかし︑我々は︑そのような

鱒 罐 雛 蒸 雑 怯縫 縫 嚢 ボ蒙 疑 属薪 難 蕊

は・私の肇区内の三つの郡組織の各乏︑献金を行わねぽならないのであるL︒

右の蘂から・議象組織体系図から︑遊讐たまさしく﹁政治体系の孤児﹂である.芝の︑彼らの苦衷を看てと

ることができるむ

妾政党の幾員の典型であり︑また︑その多数を制する下院議員が︑.﹂のように懇体系図から離した錘であ

ることは・彼らが懇体系図のなかに確固たる安定藩を芒ていないという事窪よるものと解芸れている︒通

常・下院贅候煙・他の公職追求者と皇の選挙区を共芒合うことがない︒下院議員肇区は︑独り下院贅候

補の専有するところである・これは︑他に類例がない.他の公肇求者は︑例︑兄ぽ︑上院議員候煙︑州全体を自己

の馨区として・これを州知肇州法務総裁(餌ぎ屡・・養)などの州規模大の公職への候讐ととも雰有しA.う.

同じく・郡規模大ないし都窺模大の諸種の公職への候薯も︑それぞれ︑郡ないし市という里の組織単位におけ

る蔑に対して疑を行う・しかも︑州・郡・市のそれぞれの地域豊画を皇の肇区とする.︑れらの各候讐は︑

参照

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