【論 刻 UDC :614
。
841.
3 ;691 日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文報 告 集 第 406 号・
19S9 年12月有 限 要
素法
に
よ
る
鋼
構 造 部 材 構
成板要 素
の
火
災
時
の
力
学性
状
に
関
す る
解
析 法
正 会 員金
子
洋
文
* §1.
序 火災時に鋼 構造部材が崩 壊するまで に局 部 座 屈 を起こ すと断 面性能が低下す る の で, 部 材の真の耐 火 性 能 が 劣 化して早期に崩壊す る.
し た がっ て, 局 部 座 屈 を生じ て 崩 壊 す る と きの部材 構 成 板 要 素の耐 火 性 能を調べ る こと は,
部材の耐火性能を十分 に発 揮さ せ る上で非 常に重 要 であ る。 鋼 構造部 材の 火 災 時の 力 学性 状に関 する研 究に お い て,
局 部 座 屈が部材の耐火性 能に及ぼ す影 響 を検 討し た 実 験 的研究1)・
2, が み ら れ,
ま た最 近,
高 温 時の局 部 座 屈 挙 動に及ぼ す高温 ク リー
プの影響等につ い て解 析 的に検 討し た研 究31も あ り, 部材構成 板 要素の耐 火 性 能 評 価 が 注目 さ れて きている。
本論文は,
時間 と と もに温度が変 化する場 合の部 材 構 成板要素の力学性 状を把 握す る た めの解 析 手 法 を提 示 し たもの である。
常 温にお ける局 部 座 屈および局 部 座 屈 後 の弾 塑 性 大 変 形 挙 動 を追 跡する た め の有 限 要 素 法に基づ.
く解 析 手法4}・
5〕 に高 温 時の材 料 特 性 を導 入し た。
平 面 問 題に お け る面内回転剛性を求め る た めに導 入し た面 内 回 転に関す る 応 力増分 を 降 伏 条件に含めた塑 性ひずみ一
マ ト リッ クス を作成し, 定式 化の一
般 化 を行 っ た。
こ れよ り ク リー
プひずみ,
熱ひずみ等 を含 む 弾 塑 性 応 カー
ひず み関 係 式を誘 導し, 高温状 態のつ り合いを表す剛 性 方 程 式に おいて ク リー
プひずみ, 熱ひずみ等が等 価 節 点 力と して付 加さ れるこ と を示した。
導入 し た材 料 特 性の関 数モ デ ル に対する再 現 性の検 討 お よ び実 験 結 果 との比 較により本 解 析 法の妥 当 性 を検 証 し, 高 温 状 態にお ける板 要 素の変 形 性 能につ い て も言及 し た。
§2.
解 析 手 法 2,
1
高 温 非 定 常 状 態にお け る応 カー
ひずみ関係 時 刻がdt
変 化 し た と き の全ひずみ増 分ベ ク トル dε は,
弾 性ひず み増 分d
εe,
塑 性ひずみ増 分d
ε”,
熱ひず み増分d
ε’お よびク リー
プひずみ増分d
εc の和で あ る。
db
=d
εe+dερ+dε「+dεc・
……・
・
…………
(2−
1) 時 刻 tに お ける応 カー
ひずみ関 係は σ一
〇eεε…・
………・
・
・
・
・
・
…………一 ・
…・
…
(2−2
) で あ る。 こ こ に De は弾 性マ ト リックス であ る。
De
が 温度 変 化に依 存 する場 合,
時 刻 tにおい て応 力 σ が既 知のと き時 間 増 分dt に お け る弾 性ひずみ増 分は釜
一d
(1le
;
L
・ , ’ a>− De−
・{
籌
・ ∂8
募
’ σ審
……・
…………・
・
一 ………
(2−
3) と な る。
時間増 分の表 示 を省 略 す れ ばd
εe=De
−
id σ+(aDe
”
i /∂τ)αdT =
ρε
一
Ld σ+d
訴・
…・
……・
…・
…・
・
……・
……
(2−
4) と な る。 こ こ にd
ε旱は弾性マ トリック ス の温 度 変 化に 対す るひずみ増分 と定 義され る6)。
式 (2−
1)と (2−
4) か ら,
応力増分と全ひずみ増分の関係は次 式とな る。
d
σ=De
}d
ε一d
ερ一d
ε T− deC− d
ε尉・
・
・
・
・
…
(2−
5 > 材 料が 塑性領域に ある場合,
非 定 常 状 態に お ける応 力増 分と全ひずみ増分の関係は次 式とな る。
d
σ=DPId
ε一d
ε 「−
deC
−
de
与}・
……・
…・
…・
(2−
6) こ こ に 」D
ρは 塑 性 応 カー
ひずみ マ ト リック スηであ り,
胙 ぴ
一
ぴ{
訓齶
」De
/
(
・+、i
莠
、o
・1
芻
}
)
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2−
7)f
は降 伏 条件で あ る。
比 例 係 数g
は ひずみ硬 化 率H
’
に 等しく,
温度T
に お ける縦 弾 性 係 数 をE,,
接 線 係 数 をEtT
と お けば 正1’
=ETEtr
/(ET − E
ε,)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
・
…
r・
・
…
(2−8
> 2.
2 有限要素法に よ る定 式 化面内 回 転 成 分 を含む増分 理論に基づ く仮 想 仕 事 式4)は
∫[
Aaw
・A・h
・・“圭
・(A
・…A
・・)・GA
・b・Adi
−
△P
・SA・・]
dV −
JCAfSA
・・dS
・ ・∫
[P
・OA
・・一
・、、蹴一
・。畆 ψ]dV
・か
・A・・dS
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2−
9 ) であ る。 こ こ に,A
σi尸AAe
凄。δw +2G ム e島・
暢
(A
・、.
i+A
・。 ), △・・−G
△ψ 寧 竹 中技 術 研 究 所 研 究 員・
工 博 〔1989 年 4 月 5日原槝 受 理,
1989 年9月5日採 用 決 定 } △ψ一 2{
Ail
・一
者
(∂Av /∂・。一
∂Au /∂y)}
一 93 一
NII-Electronic Library Service
…一 ………一 一 …
(2−
10) であり,
A=
Ey/(1一
ノ),E
は縦弾 性 係 数,
ン はポァ ソ ン比,G
は せん断弾 性係 数,AUi
は macro 変位 増 分,
△軌 はmicre 回転増分,
Ptお よ びf
‘は そ れ ぞ れ物体 力 と表面 力,
そ してV
お よ びS
は そ れ ぞ れ体積 と 表 面積 で あ る。 全ひずみ増分ベ ク トル は節点変位 増分ベ ク トル と ∠S
ε=B
∠Lu−・
tS・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
…
tS・
・
一
・
tS−一
・
・
・
・
・
…
(2−
ll) の関 係に あ る。
応 力増分ベ ク トル は式 (2−6
)よ り △σ=D
}A
ε一
∠S
ε’一
∠SeC−
∠S
ε早1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2−12
> と なるQ ここに △et= <△ε= △εy △7xy △εe>
ムσ』 〈
Aax
△σ, △隔 △σψ〉 ム麗L <ム醪1 △麗2 ム礎3> △u:=
〈Au
‘ △v‘ ムWt ム傷‘ △eyt
△e
. 、〉・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
(2−
13) で あ り,D
は弾 性の と きDe,
塑性の と き 伊 を表す.
た だ し,
上の添 字 tは転 置 を示 す。 式 (2−9
)の増 分 形 仮想仕 事 式の第一
項お よ び第三項 よ り∫
(A
・・’嬬 ・ ・蜘 ψ)dy
−∫
・・鋤
・一
…− A
・・− A
・fEdV
一 δAutX]
P
・bBdv
−
aA・・x
]
Atb
{A・T+AeC+蚓dV −
aA・・k・Au一
δAutAf
「−
OAuεAfC −
SAutAf ;・
…
一
・
(2−
14 ) こ こ に,ks
は要 素剛性マ トリックス,
△ ’7 は熱ひずみ 増分に よ る等価 節点力,AfC
は ク リー
プひずみ増 分に よ る等価 節点力,
Aff は弾 性マ ト リッ ク ス の温 度 変 化 に対す る ひ ず み増 分によ る等 価 節点 力であ る。 式 (2−
9} の第二項よ りβ
、吉
・(・・幽 、)dV −
・・A
・ ・k
・Au …・
・
(2−
15) こ こ に,
kGは要 素 幾 何 剛 性マ トリッ ク ス である。
式 (2−
9) の左 辺第四項,
第五項お よ び右辺第一
項,
第四項は物 体 力と表 面 力の外 力に よ る仮 想 仕 事 項であ る。 物 体 力を省 略し,
表面力による仕事項はf
,(
f
・aA
・・+Af
・fiA
・・)ds
=aAut
{fex
+Af
・ ・e
・
・
−t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
…
(2一
ユ6)式 (
2−9
)の 右辺第二項お よ び第三項よ り 全内力 は∫
(…A
・:・… A・di
)・・一
・A・・A
’・n……
(2−
17)式 (2
−
14)〜
(2−
17>よ り式 (2−
9>は次 式と な る。
crAutksZSu
−
6Au :Af ’−
aAu ‘AfC一
δムゴムf墨 十 δ
Au
’ka
△猷≡
△utif ex十△f
『一
δAutfin……・
・
…………・
…………
(2−
18> 式 (2−
18)は任 意の変 位に対して成 立し,
全 体座 標 系に 変 換 して全要 素につ い て組み合わ せ れば全体剛性 方程 式94
一
は〔Ks十Kc〕AU
=
Fev 十AFex−
Ftn十AFT
十 ∠
L
」FC
十△F
旱・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2−
19) と な る。2.
3 等価外力を伴う場 合の収れ ん方法式 (
2−19
>は任 意 温 度におけ る時 間依存の非 線 形 問 題 に対す る増 分 形 支 配 方 程 式であり, 増 分 計算によりつ り 合い経 路 を求め る。
高温定常 状 態に お い て はク リー
プひ ずみが 発生す る が,
時 間増 分に対する荷 重増分あ るい は 変位増分を与え て力学 性 状を把 握 する。一
方,
高温非 定 常 状 態において は荷重あ るい は変 位を一
定と し て各時 間 増分につ い て等価 外 力を与えて力学 性 状 を把 握す る。 本 解 析 法に おいて は そ れ ぞ れの状 態に対 する収れ ん計算法 として接線剛性 法と初期ひずみ法 を使い分け る。
初 期ひずみ法では通常塑 性ひずみ増分は等価 節点力 と してそ の影 響を評 価す る が
,
こ こ で は剛 性マ トリッ ク ス の中に評価さ れて い る。
ただし,
剛 性マ ト リッ クス は収 れ ん計算 中一
定である。 各ス テップの計算開 始 時におけ る ク リー
プひずみ の予 測 子を次式とする9}。
ムε舞
=4
ε評+(△ε辞一
△ε蔚一
匸)Atn/(24tn−
i) = △置η乙評十(岬一
乙野一
1)(Atn
)’/(2Atn−
i)……・
…・
一 ・
…・
・
…一 ・
・
…
(2−20
) こ こ では ク リー
プひずみ速 度を:
翼照
尹
、
}
一 ………
… 剖 と す る。 こ こ に,
下の添 字 0は n ス テップに お け る計 算 開 始 時の値を示し,
σ:=
an’
1, σ?−
1=
a”“
: で あ る。 接 線剛性法では式 (2−
20 )を計 算 開 始 時の み に用い る。 初 期ひずみ法では,
収れ ん計算 中の修正 子は幡
一
去
[4
・y
・姻 (H
,
・,
…
).
.
.
.
.
.
,
,
.
.
.
.
.
.
.
.
・
・
・
・
…
−t・
・
・
・
・
…
(2−
22) であ る。
こ こ に,
Aef
”= ∫(σ?,T
” ,Atn
) ∠S
ε肆.
e
i=A
εgatRt
−
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
…
(2−
23) △ε繊。
=
△ε撮 で あ る。
弾 性マ トリックスの温度 変 化に対す るひずみ増 分 △ε甼の予測子お よ び修正子は そ れ ぞ れ次式と する。
4
ε霧R=
g(a召.
∠LTn)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
{2−
24) Aεge
.eRtコ
g(σ1
,
△Tn).
、
.
.
.
.
.
.
.
.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2−25
) §3.
高 温 での鋼 材の材 料モデル 温 度に伴う降 伏 応 力 度の変化 降伏 応 力 度の温 度との関 係 を 調べ た引張 試 験は多く実 施さ れ, 各 種 鋼 材につ い て の結 果が示されてい る1°)−
12 ) 。 降 伏 応 力 度 と 温 度 との関数モ デルLA〕−
15)が 示さ れ てい る が, 図 3−
1に示す よ うに各モ デル に あ ま り差 が み ら れ な い。 常 温で の設 計 荷重,
境 界 条 件 等による が,
鋼 材の崩 壊 温 度は 400−
600°
C
で あり,
DTUi “ は 10DO℃ で ゼ ロ N工 工一
Eleotronio Library20 ♂ \ 書 o
.
Bo.
6o卓
o.
2 二 眠3K
・
,
.
.
.
..
一
FHPN55EH 丶丶
、
丶
\、
\ 厳 \\
..
o層
唱.
0 2.
囗
4.
0 60 B.
OI囗
.
012.
囗
T(Xlo2 ℃)Fig
.
3−
1 Yield stress as a function of lemperature国L冨 、
1
.
口
0 5D.
6D.
亳
D.
1 喩・
丶 UDSRF\
1
\
へ
L 9’
巳、
O Z、
D 40 b.
D日
.
D田.
ロ.
2D T(XlO2 ℃ )Fig
.
3−2
Young’
s modulus as a function of tempe【ature(
10
[
X国
\
= 国 L.
D T〔XIO2 ℃ )Fig
.
3−
3 Strain hardening as a function of tempelatureと な る曲 線 を 与え ている の で解析上 十 分なモ デル と考え ら れ
,
こ こ で はその式 を採 用す る。
σ yT/σy=
1.
〇十 T/(9001n(T/1750 )} (0〈1
「≦600ec ) σST/σy= (340− o.
34
T
)/(T −
240) (600〈T〈1000°
C
) 温 度に伴う縦弾 性係 数の変化・
・
…
(3−
1) 降 伏 応 力 度 と温 度 との関係 と同 様に縦 弾 性 係 数 も温 度 が高く な ると低 下する。
こ こ で も1000℃ ま で表され て いる DTU の関 数 を採 用 する (図3−
2)。i
’・
・
… + ,。。。論
11。。1
(・〈 ・≦・・… )旁
一
69昌 鶚
τ (… < T〈1・… )・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3−
2) 温 度 に 伴 うひず み硬 化 勾配の 変 化 本 解析法で は応カー
ひずみ関 係をbi−linear
でモ デル 化す る た めに高 温での ひずみ硬 化 勾 配 を 定め る必 要が あ る。
図3−
3に常 温に お ける縦 弾 性 係 数で無 次元化し たひ ずみ硬 化 勾 配 と 温 度の 関 係 を 示す。
プロ ッ トは実 験 値1°1・
12) であ る。
こ こ で は式 (3−1
),
(3−2
)で与え ら れ る 降伏 点 (εVT,
σyr)と崩壊 挙 動を追 跡 する場 合に十 分な ひずみ ε=
3%にお ける点 (ε r,
σ r)と を結ぶ直 線と,
ε = 3%に お け る接 線との大きい方の勾 配を温 度 丁 の ひ ずみ硬 化勾配と定義 した。 実 験の降 伏応力 度は ば らつ き の た めに式 (3−
1 )の 降伏応 力度と 差 を生 じ る が,
そ れ を 無視し た。
降 伏 応 力 度の 違いや 応 力 速 度制 御 (+,
×) と ひずみ速度制御 (そ の他 )の影 響は明瞭でない。一
般 に常 温に お け る構造 用鋼材は降伏棚とひずみ硬化現象を 不 す。
降 伏 棚 は 温 度の上 昇 に伴い小さ く な り300℃ を 超え る と消 失す る が, ひずみ硬 化 開 始 後の勾 配は ほ ぼ一
定で あ るの で除々 に勾配 が大き く なる。
300℃ 以 上に な る と勾配 は600
℃ まで低 下 して い る。 常 温の ひず み硬 化開始 後の勾配は縦 弾 性 係 数の1
/30〜1
/50で あ る が,
一
般に 解析モ デル と して使用さ れるbi・
linear
の ひずみ 硬 化 勾配 は降伏 棚を考慮 して1
/100
であ る。 600°
C 以上 で は ひずみ速度制 御の場合ε=3
% に到達す る前に応 力 が小さ く な る 現象が あ り,
ク リー
プの影響と考え ら れ,
ひずみ硬 化勾配 を一
定 と す る。
こ こで は 温度と関 数と す る ひずみ硬化勾配EtT
を次式と す る。E
ε7/E
= 5× lo−
5T
十1×lo−
t (o〈T≦300℃ )E
,,/E
=− 7
>く10
−
5T 十4邑
6Xlo−
2 (300
<T
≦600DC}E
、。/E =
o.
4×10−
2 (600く T )一 ・
………・
…………・
(3−
3) 図3−3
に解析モ デル を実 線で示す。 温 度に伴うボア ソン比の変化 ボアソ ン比の 温 度 との 関 係を求め た実 験 結 果16}を図 3−
4に プロ ッ トで示す。一
般構造用鋼,
構 造 用 合 金 鋼 材 とも 同じ値である。
こ こ ではボアソ ン比 と温 度との関 係 を 次 式の よ うに直 線近似する。 vT=3.
78
×10
−
5T
十 〇283 (0〈 7≦450°
C
) vT=
9.
20×le−
s T十 〇.
259 (450くT
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3−
4 ) 式 (3−
4)を図3−
4に実 線で示 す。
熱ひずみ 温 度変化 に伴い 伸 び変 形 を 生 じ る鋼 材 は 700℃一
マ ヨ.
!皇
5
£・
a.
L 3.
e一一
一
@「 /29
di@
ゴ m@
/ /6
k×IO2
℃
) Fig.3−4 Poisson ’s ratlo as a function of teerat
NII-Electronic Library Service
8009C
にな る と縮み変 形 を示す。
その変 形は加 熱 時と冷 却時両方に現れ,.
冷 却 時の方が低い温度の幅で生じ る。 こ こで は加 熱 時・
冷 却 時の温 度 幅 を 同一
とし, 伸 び変形 をゼロ と仮 定し,
また,
各 制 限 温 度 区 間で の増 分 量は加 熱 開 始温度に か か わ らず同じとし, 熱ひずみ を増分で表 す。
A
εT= e.
8><IO−
sT 十1.
2>(10−
5 (T≦750°
C
>A
ε7; O.
O (750〈 T≦860°
C
) ∠S
ετ=
2>く10−
s (860<T
)・
・
一
・
・
・
・
…
9…
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3−5
) こ こ に,
△ε Tt ・.〈Ae
茎△ε罫 00 > である。
ク リー
プひずみ ク リー
プひずみ は 450℃ ほ どより顕 著にな り, 部 材 の火災挙動に影 響 を及 ぼ す。
ク リー
プの共 通 表現 は難し く1ω , 幾つ かの モ デル が 提 案されて いる G}・
10L12,,
IT)−
eO}。
こ こ で は,
一
種の鋼 材 (HEA
100, a。; 286MPa
)にょ り誘 導さ れ たモデル171である が, ク リー
プの影 響を導入 す ること に重 点 を置き引 用す る。
∠Lεc= (98.
07i
)m 「e−
n/〔T+
2T3 〕△t
/α1 (T
≧450°
C
)一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
ts (3−
6 ) ここ に △εC は相 当ク リー
プひずみ,i
は相 当応 力で あ り ar= 1.
56×10−
4 (t/cm2 )m ∫minr・
・
…
噛
・
噛
・
・
…
『
(3−
7) m ノ=3.
88
, β;28800
°
K
平 面 問題にお け る ク リー
プひずみE}はA
・・
一
書
(AeC
/i〉〆………・
……・
……・
・
(3−
8) と表さ れ る。
こ こ にA
εCt=
〈A
ε呈A
ε;A
γ呈y △ε易〉・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3−
9) σ’
』 〈ノ
ノ ノ ノ σ x σ v τコcy σ ψ〉.
〆 は偏 差応力ベ ク トルであ り, σ1
= ax−
(a 」+ay)〆3,
dy
=
ay−
(ax十ay)/3,
τlyZ
・
Txs, 轟; σψで ある。
弾 性マ トリッ クス の温度 変 化に対す る ひずみ増分 面 内 回 転 成 分の 項を含む平面応 力場にお け る弾性応カー
ひずみマ ト リッ ク ス は次 式で表さ れ る。
一
σ dyn−
1 σyh
暗
[
1
【
ロ
一
σ7
一
σ’
厂
解 eDtE
EF 町 1000
0 (1−
VT)/2 0 Tn一脚
Tn∴
]
碁・
・
.
1 ; ;・
・
.
1 ε・
Fig
.
3−
5 Modificatien of equivalent stress一
96
一
・
・
………・
…………
(3−
10)Er,
h は 温度の関 数で あ り,
De
−
1の温度に よる微分は器
[
窟藩
∴
1
静
・毒
[
−
i
]
9i
/
1
・T−
一 と な る。 し た がっ て式 (2−
4)よ りA
ε早=
(∂De
−
i /∂T
}oAT …・
…・
・
……・
……・
(3−12
) とな る。
こ こ に σ は式 (2−
13 )の第二式に対 応す る全 応力ベ ク トル で あ り,
∂E7
/∂T ,
∂町 /∂T
は式 (3−
2),
(3−4
)の温 度に関す る1
回微分 で あ る。
平 面 応力場に お け る塑性応 カー
ひずみマ トリックス 面 内 回転 剛 性に関す る応 力σ ψを含む よ うに vonMis−
es の降伏条件を拡張す る。 ∫2=
ak−
a。ay +茜+3 痴 +3
品=i
’……
(3−
13) た だ し,
σψ に関す る弾 性定 数 は せ ん 断弾 性 係 数である の で,
rxy に準 ずる。f
の勾配 は、
驀
、一
,li
L
・ax−
ay ・ a 。一
・ax ・ T。 。 6・・」”…
’
…’
’
’
’
’
’
’
”一”・
・
・
・
…
曾
・
・
…
(3−
14) で あり,
塑性応 カー
ひずみマ ト リッ クス は式 (2−
7)よ り嶋
謄
齢 ∴
]
騰難
il
;
亅
『
・
・
・
…
『
r…
r・
一・
・
…
マ
・
・
・
・
…
一・
・
(3−
15) となる。
こ こ にS
,;E
,(σS
+レ,σ多)/(1一
レ与)S
,=
E,砺 妊+σO
/(1−
v;)Ss=
ETτをy/(1+ VT),
s
、=Er
σ缶/(1
十h)s
一告
・・Ht
+s
耐 蹄 ・s・・ly
+ ・踊・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3−
16) であ る。
塑 性 状 態 を持 続する か どうか は相 当塑 性ひずみ 増分A
ε’ の正 負で検 定する。
亙
・
一
(s、A・9
・s、A・s
・s
,A
・9
,+s
.酬嶋
・)
・
………・
・
…………
(3−
17) こ こに △εσ=
△ε一
△εL △εc−
△ε旱・
……・
………・
(3−
18} N工 工一
Eleotronio Library係数 βは
A
ερ≧0の と き1,A
εP<0の と き0
と な る。
温度 変化に よ る相 当応 力の修 正図
3−5
に示す よ う に n− 1
ス テップの温 度Tn
−
1 の も とで あ る層が塑性状態にあり, その と きの相 当 応 力が un”
’ で あ る と す る と, それ に対 応する相 当塑性ひず み ερ π一
L はEpn
−
t=
(万π一
1一
σ猛}1)/HM
−
1・
…
t−・
・
・
・
・
・
…
t…
t
(3−19
) であ る。 こ こ にσ翻 は温度 Tn齟
1 に お け る降 伏 応 力度で あ る。 次に n ス テップの増 分 計 算 を開 始 する と き,
温 度はTn
に変 化す る。
こ こで は n−
1ス テッ プと n スの
テップの相 当塑性ひずみ が等し い とし て n ステ ッ フの 増分計算開始時の相当 応 力丁 を定 義 する。r
= σ雪。+H
’
? 胴・
……・
…一 ・
…………
(3−20
) こ こ に, σ鼾お よ び H’
n は それぞれ n ス テ ップに お ける 降 伏 応 力 度 とひずみ硬 化 率で ある。 §4.
高 温で の基 本 性 状に関 す る解 析 手 法の適 用 性 本解析法の精度・
適 用 性を高 温 時の材料特 性の関数モ デ ルを再 現し た例 題 と比 較 することにより検 証す る。
解 析対 象は関数モ デル の計 算 を容 易にするた めに平 板よ り 構 成さ れ る薄 肉矩形断面部 材とする。
B /t
・ =5 ,L
/B
=3
と す る。
こ こ にB
は全 幅,t
は板 厚そ し てL
は材 長 である。
降 伏 応 力 度 σv は 2.
4 t/cmZ である。
4.
1 面内性状4.1.
1 熱ひずみ 熱ひずみ増 分による等 価 外 力の妥 当 性 を 検 討す る た め に,非 定 常 状 態に おける無 載 荷 片 持 部 材の解 析 を行っ た。
断 面 方 向 と平 面 方 向の温 度 分 布 を一
様とし, 初期温度を 藻t’
s° て 匹251.
OO0.
7Eo.
50a、
2s o’
OB.
T(XlO2°
C)Fig
.
4−1
Thermal expansio ロ as a function of temperature0
0 3
(
の
9x て 2、
O 跏,
o o・
s.
Fig.
4−
2 !・
D る の 6コ
ロ eコ
ロ 置(min }Creep strain in steady state
(
訳〕
.
D o.
s ロ・
9.
T(Xloz’
C)Fig
.
4−
3Creep
stTain in transient state舗 £ 暮 丶 ご DO
監
5、
0 D’
B,
0 2.
0 4、
0 6.
O T(X102 ℃)Fig
.
4−
4 Ther皿a 呈 stress with c【eep strain0℃ と す る
。
図 4−1
は熱ひずみと 温 度 との関 係であ る。
実 線は式 (3−
5 )か ら計 算され た曲線, ○は解析結 果で あ る。 解析結果は熱ひずみが 非 線 形に増 大し, 750℃〜
860℃ で止まっ た後 再 び 増 大する モ デル によ く追 随して いる。4.1.
2
ク リー
プひずみ ク リー
プひずみ増分 に よ る等価 外 力の妥 当 性 を検 討す るために,
まず高 温 定 常状態に お け る一
定 引張荷重を受 ける場 合につ い て解析し た。
図4−2
は全ひずみ と時間と の 関 係である。
実纏
は第 2 期ク リー
プひずみ を表す式 (3−
6)で あ り,
○は解 析 結 果で あ る。 500℃ と600
℃ につ い て引 張 応 力を変 化さ せ た。 解析は初期載荷 時の弾 性ひずみ,
時 間増 分に対す る ク リー
プひずみの線 形増 加 などにおい て モデル式を十 分に再 現して いる。次に, 非 定 常 状 態にお け る等価外 力の妥 当性を検討し た
。
図4−
3は縦 軸に ク リー
プひずみ,
横軸に温度を示す。一
定 引 張 応 力をO.
5t/cm2,
温度上 昇速 度を5
℃ /min と し た。 温 度 増 分を50,20,10
℃ と し た場合の式 (3−6
) の曲 線 をそれぞれ破 線,一
点鎖線お よび実線で示す。 温 度 増 分 が小さくな るにつ れ クリー
プひずみ増 分が減 少 す る傾 向 を示しな がら収 束 する。 実 現 象で は時 間 変 化は連 続であり,
温度増分 は無限小であ る。
○は解 析 結果で あ る が,
本 解 析では解を収束さ せ る ために時間増分 を小さ く と る必 要が あ り, 実 線よ り温 度 増 分が小さい ことを考 慮 すると よ く対 応 して いる。
4.
1.
3 熱 応 力とクリー
プひず み 板 厚・
長さ方 向と も一
様温度分布の非 定常状態に おい一 97 一
NII-Electronic Library Service 0
0 ユ
ヱ £ 』
【
x)
ミ。
3 L、
ロ『
巳 Te (XIO2 ℃}Fig
.
4−
5 Deflection of beam applied gradiellt temperatureて
,
変 形 拘 束 を受 ける場 合 を解 析 する。 解 析モデル は両 端 固定 支 持さ れ,
座 屈を生じ ない。 図4−
4は部 材 端 部に 生じ る反 力に対 する平 均 応 力と温 度との関 係である。
破 線は温 度T
の と きに生じ る熱ひずみ ♂ より求 めた熱 応 力 σT=
ETεT を示し,
実 線は弾 性 解 析 結 果である。 温 度 の上昇と ともに熱 応 力が増 大し,
縦 弾 性 係 数の低 下に よ り除々 に応 力 増 加 が 小さくな る。
450°
C
以 上にな るとク リー
プひずみが発 生 するが, こ こ では温 度 上 昇 速 度 を 5℃/min とし た。
応 力は温 度上昇に対 し て急 激に低下 し,
応 力レベ ル の減 少に よ り500℃ 当た りか ら緩やか に低 下 する。一
点 鎖 線は弾 塑 性 解 析 結 果で ある。
降 伏 後,
温 度の上 昇に伴う熱 応 力は ひずみ硬 化の影 響 でわずか に 増 加す るが, 450℃ を超えると応 力 緩 和 が 起き, 温度の.
.
ヒ昇につ れ弾 性 解 析 結 果と同じ経 路 をたどるよ うにな る。
4.
2
曲げ性 状 長さ方 向一
様温度分布の高 温 非 定 常 状 態にお け る無 載 荷・
無 拘束 部 材の断 面方 向 線形 温度 勾配によ る た わ み 性 状を 調べ る。
部 材形状をこ こ で はB
/t=3,L
/B =5
と し た。
図4−
5はスパ ン中央の た わ み と上 下面の温度差と の関 係であ る。
断 面方向の温度が線形変化 す る 場 合の梁 中央の た わ み は次 式と な る2]] e Wc/L
= εTL /(8 t>・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4−
1 ) こ こ に,
εTは 図 4−
5の挿入 図 に 示 す表面 温度 丁。に対 応 す る熱ひずみで あ る。 式 (4−1
)は線膨張 係数を一
定と して求ま る式であ る が,
図4−
1に示す よ うに断
面 方 向の 線 形 温 度変化に対す る熱ひずみの 非線形性は小さ く,
こ こ で は断 面方 向に対す る熱ひずみ分布を線 形と仮定し た。 熱ひずみ が一
定と な る750DC 以上で は解 析結果の み を 示 す。
本 解 析 法 は 断 面 方 向の 温 度 差に よ る 部 材の変 形 性 状につ いてもよ く追 随し ている。
4.
3 応 カー
ひずみ関 係 高温定常 状態にお ける応 カー
ひずみ関係を調べ るた め に,
こ こで はひずみ速度 制御
を用い る。
文献 10 )に示 さ れ る ひずみ速 度は2
×10
−
3−−200
×IO
−
3 (1
/min )の範 囲で あり,
ク リー
プひずみ の影 響は ほと ん どな いと言わ れてい る。
こ こ で はひず み 速度と して2
×10
−
3,
10
×10
−
3,
50XlO−
3 (1/min )を 採 り, ク リー
プひずみ が現れ る 500QC以上につ い て検 討し た。 図4−
6に応 カー
ひずみ関一
98
0 ♂丶
占 o.
1 O、
5 口.
2 O・
9.
0 10.
0 20.
0 30.
0 40.
O εT/εyFig
.
4−6
Stress−
strain curves at high temperature係を示す
。
ひずみ速 度が無 限 大の場 合に は応 カー
ひずみ 関 係は破 線 と なる。
ひずみ速 度 が 小 さ く な るに従い ク リー
プひずみが大き く な り, 同一
耐 力に対す る全ひずみ が大き く な る。
700,800℃ に お い て i=
2×10−
a (1/min ) の場 合, ひずみ の増 大に伴い応 力は材料が降伏す る以前 に除々 に低 下する。
ま た,
ξ=
10× 10−
3 (1/min >の場 合, 材 料は降伏 するが, ひずみ硬 化に よ り応力が.
ヒ昇 するに 従い クリー
プひずみが大き く な り応 力度が低 下す る。
ひ ずみ速 度を一
定に し た引 張 試 験 結果におい て,
高温で ひ ずみ速 度が小さい場 合に は最 大 耐 力 を有す る応 カー
ひず み関 係が見 られ る が,
こ の場 合には クリー
プひずみ が支 配 的に なっ て い る。
§5.
実 験 結 果 との比 較 5.
1 平 板 有 限 要 素の部 材 断 面へ の モ デル化 本 解 析 法の妥 当 性を実 験との比較に よ り検 討する上で 平板の曲 げや座 屈に関する加熱実験は ほ と ん ど み られな い ので,
部 材の実 験 結果 との比較を行う。H
形 部 材 断 面を 平板 有限 要素の 矩形 断 面で表す。
実 験ZZ,で は 横座 屈が生じて いないの で断面 性 能の等 価 性 を 強 軸 まわ り と す る。
板 厚 を部 材 成と一
致さ せ,
部 材 成 方 向に断 面分割する。
矩形 断 面の幅をH
形 断面の 幅とす る と, ウェ ブの幅が ウェ ブ板 厚tw
か らフ ランジ幅8
に拡 大される た め, 断 面 性 能の等 価 性は ウェ ブにつ い て検 討 する。
等 価 縦 弾 性 係 数E
は軸力のつ り合いか らE =AwEIAw ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
(5−
1) と な る。
こ こに,Aw
とAw
は そ れ ぞ れ板厚 twとB の ウェ ブ 断 面 積で あ る。
ウェ ブの 等価 降 伏 応 力 度iwv は ウェ ブの 降伏 応力度 σua に対 応 する降 伏ひず み度が等し いと す る。 iurv=
Awawy/Aw・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
…
(5−
2) モデル化の妥 当 性 を 検 証 す る た めに,
自由 端に一
定集 中荷 重 を受け る片 持 梁の高温非 定常状態で の弾 塑 性 挙 動 を解 析 する。
部 材 断 面 形 状・
寸 法,
要素分割を図5−・
1の 挿入 図に示 す。
鉛 直荷重は降 伏 荷重の O.
6倍,
温度上 昇 速 度は 1.
5℃ノmin で あ る。
図5−
1は自由端の鉛 直 変 位 を材 長で除した た わ みと温 度 との関 係で あ る。
実 線は各 温 度の 縦 弾 性係 数 を 用い て計 算し た弾 性た わみ であり,
N工 工一
Eleotronio Library0
口
6(
巳 ε 3 4.
0 2、
o D’
E、
D Fig.
5−1
2 ロ l.
o 6.
o B.
o T〔XlO2 ℃}Deflecti〔m of canti蓋ever
beam
○は解 析結果である
。
●は降伏の 開始を示 す。
こ れ よ り 部 材 断 面の モ デル化の妥 当 性が示 された。 5.
2 梁の変 形 性 状 両 端 単 純 支持 梁の 4点 定 荷 重 載 荷の実 験 結果 と 比較す る。
鋼 材の 温度分布測 定カ所と温 度一
時 間 曲 線 を図5−2
に示 す。 断 面 方 向の温 度 分 布を 上下フランジ,
ウェ ブ内 で そ れ ぞ れ一
様と し た。 長さ方 向は 1断 面 計 測の ため一
様 温 度 分 布と した。 解 析 対 象は対 称 性 を考 慮して長さの 1/2と し,
部 材 断 面 形 状・
寸 法および要 素 分 割 を 図5−
3 の挿 入 図に示 す。
降 伏 応 力 度は 2.
6 t/c皿2,
縦 弾 性 係 数 は 2100 t/cm2 であり,
ウェ ブの等 価 降 伏 応 力 度と等価 縦 弾 性 係 数はそれ ぞ れの O.
11t/cma と90.
7t/cm2 で あ る。 鉛 直荷重と降伏 荷 重の比は 0.
58であ る。 図5−
3は た わ み一
時 間 曲 線であり,
ス パ ン中 央お よ び材 端か ら ひ0・
o も三
5’
° 』 5.
o4、
o2.
0o』
B.
e Fig.
5−
2 5・
o LO.
o Is.
o 7 ロ.
e 2sゆ ホ(min )Su・face te皿perat皿re ol beam
9
重゜・
° 管 。、
D謡
6.
o4.
o2.
Do’
B.
。L
/4の位置に おける た わ み を示す。 線が実験 結 果,
プ ロ ッ トが解 析 結 果である。
時 間の経 過に従い解 析 結果の 方が や や大きな値で あるが,
両 者は ほ ぼ 同様な 経 路で た わみが増 大して いる。 次に連 続 梁の実験結果と 比較す る。
断面形状お よび降 伏応力 度は単 純 梁の場合と 同 じであ る。
温度分布 測 定カ 所と温 度一
時 間曲線を図5−4
に示す。
解析モデル に用い る長さ方向の温度分布につ い ては各 支 点 間 ごとに一
様 と し,
全 長 を解 析 対 象と し た。
図 5−
5は た わみ一
時 間 曲 線 であ る。 線が実 験結果,
プロ ッ トが解析結果で あ り, 対 応す る計測位置を 図中に示す。
時間経過に伴う た わ み量 の増 加にや や差が あ る が,
各 点の た わ み相互関 係や増 加 傾 向につ い ては良い対 応を示して いる。 以上,
炉 内の温 度 分 布の ば らつ きに よ る梁の長さ方向,
断 面 方 向の温 度 分 布の変 化が考え ら れ,
ま た,
温度分 布 の モ デル化や鋼 材 種・
製 造工程に よ る 違いな ど を無視し て同じ ク リー
プモ デル を用い て い ること などを考慮す れ ば,
解 析 結 果は実 験 結 果と良く対 応して いる。 §6.
高 温 時の板 要 素の変 形 性 能 6.
1 定常 状態の局 部座屈 挙 動 部 材 構 成 板 要 素の座 屈 性 状を検 討す る。 解 析 対 象は 1 方 向一
様 変 形 制 御に よる圧 縮 力を受 ける周 辺 単 純 支 持正 方 形 板である。
パ ラ メー
ター
は幅 厚 比 D/t=
48,
40,
30,
温 度 20, 300, 500,600℃ と し, 変 形 制 御の ひずみ速 度 を2×10−
3,
50×IO一
s (1/min ) と した。 平 板 中 央の最 5.
o エロ ゆ ユsコ
ロ 2o・
D 2s・
o {・) ・igh・、id, 、p。n t(mi・} Fig.
5−4
00 5 δ 轟
9X
ζ d.
02.
o ゜’
B.
0 5、
0 10.
O L5.
。 200 25.
0 (b)且・ft s・d・ ・p・・ tCmin }Surface temperature of continuous
beam
倉6
・
o ざ95
,
0 石 4.
D 3.
0 2.
D 1.
0 0’
8
.
。5
.
OID
.
0Fig
.
5−
3 Deflection of simply cendition15
.
0 20,
0 25.
0彦(miの
supported beam under Iire
6
−
ロ 暮 う 5.
05 § 4.
o 3.
0 2.
0 1.
00
’
巳.
05
.
010
.
DL5
.
020
.
025
.
。 t〔min )Fig
.
5−
5 Denection of cont 孟nuous beam under fire cond 重tionNII-Electronic Library Service ♂1
・
! ) !.
0.
e o.
6 0,
4 o.
2 0’
巳.
O L。
2.
。
3、
。
、
.
。
5.
0 (a} D/t罵
48 ‘/ε響
ミレ 1.
o.
e e.
6 0.
4 o、
2 8 丶 bOL D.
6 o.
6 04 0.
2゜
’
B 、D 5、
。 o’
B.
{b) D/t=
40 εノε”
Fig
.
6−
1 Plate buck[ing at constant temperature4
.
o 5.
o 〔・
) D/置=
30 ・〆・, 大 初期た わ み は Wn/t=
0.
1と して境界条 件を満 足す る 半 波の三角 関 数で与えた。 対 称 性を考慮 して解 析モ デル を平 板の 1/4,
要 素 分 割 数を6×6と し た。 図6−
1は,
常温に おける 降伏応力度 a,nT とそれに対 応す る降 伏ひずみ度 εy。T で無 次 元 化し た応 カー
ひず み 関 係で ある。 応 力は載 荷 辺に おける平 均 値である。 破 線 は各 温 度に お ける応 カー
ひずみ関 係モ デルを示す。
D/t=
48 ,40は各 温 度にお ける降 伏 応 力度に対し て それぞれ 低い値で最 大 耐 力に至る が, 高 温の方が最 大 耐 力は各 温 度に お ける降伏 応 力 度に近づき,
耐 力低 下 勾 配は緩や か に な る。
500,600℃ に お い て ひずみ速 度 2×10−
3(1/min ) と50×IO−
3 (1/min >の差が変 形 性 状に及ぼす 影 響はあ ま りみ られ な い。
こ れ は図4−
6に見られるように 500,
600℃ で は降 伏ひずみ に対す る ひずみ量 が大き く な ら な いとひずみ速 度の影 響が顕 著と な ら ないた めであ る。 6.
2 非 定 常 状 態の局 部 座 屈 挙 動 伸び変形 を完 全 拘 束し た場 合に発 生す る熱 応 力によ る 周 辺 単 純 支 持 正 方 形 板の座 屈 挙 動 を検 討 する。 平 板の面 内 変 形に対する境 界 条 件は相 対する 2辺を拘 束,
他の 2 辺 を 自由と した。
し たがっ て熱 応 力は拘 束2辺の直 交 方 向に発 生す る。
パ ラ メー
ター
を幅 厚 比P
〃皿
48,
40,30,
初 期た わみ ωe/t=
0.
1とし, 座 屈し な い もの に対して は w。/t−
Oと し た。 温 度 上 昇 速 度は一
定, 温 度 分 布は 平面 方向・
断 面方向とも一
様である。
常 温にお け る降 伏 応 力度と縦 弾 性 係 数は そ れぞ れ 2.
4 t/crnzと2100 t/cm2 で あ る。 図6−
2は反 力と温 度の関 係 を示し た もの であ る。 縦 軸 は反 力を全 断 面で除し た応 力 度で あ る。 △,
[コ,
○は弾 塑 性 座 屈 挙 動,
+は弾 性 座 屈 挙 動の解析結 果で あ り,
実 線は熱ひずみ に対 応する弾 性 熱 応 力の計算 値で あ る。 温 度が高く な るに従い弾 性 座 屈する場 合の拘 束辺 に生じ る 反力は座屈し ない場 合の反 力に比べ 除々 に低く な る。
弾 塑性座 屈す る場 合,
幅 厚 比48で は 90℃ で最 大反 力 を 生 じ,
平板 上下 面か らの塑性 領 域の進 行により温度の上 昇と と も に除々に反 力は減 少す る。 幅 厚 比が小さ く な る と最大反 力が上 昇し,
その点に お ける温 度も高く な る。 幅 厚比30
の もの は最 大 反 力 後の反 力 減少勾配は他に比 べて緩や かであ り,
幅 厚 比 を 小 さ くする ことに よ り板要 素の面内抵抗を維持する温 度を 上げる こ と が で き る。
図 6−
3は図6−
2の平 板に対 応す るそれぞれの板 中 央の最 大雪
5層
゜篭
‘.
3.
o 2.
1.
o’
B.
Fig.
5−
2 ら.
o T(Xloz ℃ )The皿 at buckling behavier
“
2誉 レ i
、
D.
5 0・
S
、
0Flg.
6−
3 【.
0 2.
0 3.
0 4.
O T (Xl(声゜
C)Thermal buckling def艮ection
一
100
一
a5h ♂ 丶
ト
国 嘲 匡 1、
2 T(XlO2 ℃)Fig
.
6−
4 E7/ayrtemperature relationshipた わ み と 温度の 関係である。 幅 厚 比が小さ く な る に従い たわ みの急増す る座 屈 発 生 温 度が高く なり
,
幅厚比の低 減は耐 火 性 能の向上につ な がる。 6.
3 変形 性 能変 形能 力 は降 伏 耐 力に対する弾性座 屈耐力の比 a が 大きいほど 向上するZ3Len)。 平 板の 座 屈に関す る任 意 温 度 にお け るα は次 式で表さ れ る。
・
一
咢
「 2ξ
誓
。,)・
禽
・
(
1D
)
2−・
………・
・6−
・・ ボア ソ ン比の 温度に対する変 化は小さ い の で,
a の値は E7/σ。
T が支 配的で あ る。
式 (3−
1),
(3−
2) より求ま る ET/ OyT の温 度との 関 係 を図6−
4に示す。
温 度が高くな るにつ れてEr
/σ野7が大きく な り, 800℃ で常 温の α の 1.
5倍に達して お り,
変形 能 力 向 上に有 利な高 温 特 性 を 示し て いる。 図6−
5は,
図6−
1の荷重一
軸ひずみ曲 線の最 大 耐 力 以 後その耐力の95
% ま で耐 力が低 下し た時の ひずみ につ い て,
そ れ ぞ れの幅 厚 比の常 温で の降 伏 応 力 度に対 応す る降 伏ひずみ度で除した変 形 能 力 (○ ),
お よ び各 温 度 {2’
o L.
5 Lo 6o OD A 66OO&
血
ム
OO q) μ◎
=
(ε0
9:
r
〆e.
1/〔c o,
s/ε7
,ム
ト止
‘
二
〔E。
ヨ
ZT
〆ε,
、
}/〔ε.
コ
s
/εy
) O’
8
.
0 2.
0 4.
D 6.
0 8,
0 10.
O T(×102℃)Flg
.
6−
5 Ratio of the deformation capacity to that at rQom temperature {1’
1 1.
o e 00o e ゜8
μ,
=
(cr,
■
、
T
ノσP
)/〔ti,
.
K
/σ,
) D’
3
.
・ 2.
r 、.
0 6.
0 8.
。 1 。.
。 T 【x1Dl
℃ ,Fig
.
6−
6 Ratio of the loading capacity to that at room tempera−
ture で の降伏応 力度に対 応する降 伏ひずみ度で除した変形能 力 (△ )を示す。 各 幅厚比につ い て それ ぞ れ常 温で の変 形 能 力の比で示し て あ る。
任意 温 度にお ける降 伏ひずみ 度は ayT/E,で あ るの で,
図6−4
の値の逆 数と な り, 高 温 に な るに従い降 伏ひずみ度は小さ くな る。
し た がっ て 常温で の降伏ひずみ度に対す る変形能力 評 価は不 利であ る が, こ の場 合におい ても ほ ぼ常温で の変形能 力を保 持 し ている。
図6−
6は,
各 温 度に お け る最大耐力と降伏応 力 度の比 で表され る耐 荷 能 力を常温の耐 荷能 力で除 し た もので あ る。300
°
C
以 上になる とひずみ硬 化勾配が低く な り,
ま た450℃ 以 上にな る と ク リー
プひずみ が発 生す る の で,
塑性 化後すぐ に耐 力 低 下しない幅 厚比の小 さい板 要 素に 対して は その特 性は不 利と な る。 し か し,
同一
幅厚 比に 対して各温度に お け る耐荷能力は常 温にお ける耐 荷 能 力 と同 等 以上で あ る。
§7
.
結 び 本 論 文は部材構成板要素の火 災 時の力学 性 状 を把 握 す る ための解 析 法を提 示し た もの であ り, 実 験 的に明らか に されて いる高 温での 個々の材料特性を 温度や時 間を関 数と す るモデル化に よ り常温 に お け る有限要素法に基づ く解 析法の剛性マ ト リックスや節 点 力に導入 し た。
解 析 法の妥 当 性 を個々 の材料特性モ デル に対する再 現 性の精 度に よ り検 証し た。 ま た,
平板 有 限 要 素 を部 材に 置 換す る こ とにより梁 部 材の 実験結果 と比 較し,
本 解 析 法により火 災 時の実 挙動を追 跡で き ることを示 し た。
さ らに,
周 辺単純 支持正方形板の高温 時の力 学 性 状に つ い て検 討し, 次の よ う な結 果を得た。
幅厚 比 を低 減す れ ば局 部 座 屈 発 生 温 度が 上昇 し耐 力 低 下勾配.
も緩やか に な る。
各 温 度にお け る応 カー
ひずみ関 係に着 目すれば,
変 形 性 能は常 温 時の変 形 性 能以 上であ る。
謝 辞 本 研 究は,
著 者がフ ラン ス鋼 構造 技 術 研 究 (Centre
Technique Industriel
de
la
Construction
Metallique
)で研 修 中に行っ たもの であ り