Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation理学 療 法 学
as
3Z巻 第4号305
−
3
8
貝 (2eOS年)褥 瘡 対 策
プ
ロジ
ェク ト
脊
髄
損傷者
PT
が
行 う褥瘡
予
防
ア
プ
ロー
チ
の紹介
*岩
崎
洋
1)廣 瀬 秀 行
2) は じ めに 社 会 生 活 を 営 む 脊 髄 損 傷 者 〔以 下 脊 損 者とする ) に おいて 褥瘡
の発生は大き な 問 題 であるtt
褥 瘡ができると保 存 療 法にし ろ,
観 血 的 治 療 に し ろ,
3
ヶ月 以h
の 長期入院 を要 することが 多い。 こ の間,
通常の生 活 を 中 断 し な け れ ば な らず,
本 人の生 活や職 場に与え る影 響,
さ ら に 国 民の医 療 賢負担 の 増 人 も 無 視 することができない。褥 瘡は予 防できる こ と も周知
の事
実で は あるが,
では,
現 実 は どのように なっ ているのであろう。 臨 床 に携わ るス タッ フ は褥瘡 予 防 機器,
指 導・
教 育 等が進ん で き た の で減 少 してい る と感 じるであろうか。
いや,
現 実はいっ こう に減少し てい ない。
そ れどこ ろか.
社 会牛活,
環境の変 化によ り,
様々 な 褥 瘡 が み ら れ ること と なっ た。
褥 瘡 予 防に導 門的 に対応 す る システムは米国 で は
1976
年にRancho LDs Amigos
Hospital
のWheelchair
Cushivn
FMrlg
Clinic
の報 告を始め と して,
その他の シー
テ ィン グ ク リニ ッ ク か ら報 告 されている。
しか し,
わ が 国ではシス テム として は成 立し てい ない。
医 師,
PT・
OT
,
看 護 師とそれぞれの職 種が ば らば らに対応 を 行っ てきた、
,
褥 瘡 予 防にあたっ て は局 所 的 因 子 に と ら わ れ るので は な く,
身 体 条 件と生 活 環 境 を踏 ま えて トー
タ ル に 把 握 し,
予 防 対策を行 う形 が 必 要 と考 え,
我々は当 院 におい てPT が中心 と なっ て シー
ティ ン グ ク リニ ッ ク (以 下SC
と す る)を 開 設 し た。
SC
で は 褥 瘡 を 発 生 し た 脊 損 者 に 対 し て,
接 触圧測 定を行い,
そのデー
タ を 基 に,
車い す や クッ ショ ン の選択,
作 製.
除 圧動 作の指 導 を 行っ てきた。本 章では
SC
における褥 瘡 対 応につ い て 症例を交え て紹介
し,
その得 られた知 見と再 発 予 防 効 果の長 期 成 績につ い て報 告 し、
その こと か ら褥 瘡 予 防はい か にPT 関 与が 重要で あ る か を 述べる、
,
*
Spinul Cerd Injury:The Appruach for Prevention of Decub[tus Ulcer by PT
D 国 立身 体障 害者リハ ビ リ テ
ー
ション セン ター
病 院(〒3598555 埼
.
1・
1
県所 沢市並木4−
1)Ilirushi Iwasaki
,
RPT;H(rspitul,
Natiunal Re】1abMtation Center forPersolls wi 亡h Disabilities 2)同 研 究 所
Hideyuki Hirose
,
RPT :Research Institute,
K’
ational RehabilitaionCenter for Persons with Disabilities
キ
ー
ワー
ド :脊髄損傷,
シー
テtング ク リニ ックSC
につ いて1
.
ス タッ フPT
,
医 師,
エ ンジニ ア (褥瘡
予 防用 具 お よび 座 位 保 持 装 置 作 製 時の助 言 ),
基礎 研 究 者 (褥 瘡の基 礎 研 究に基づ く助言
)c2
.
診 察日毎週金 曜日
,
3
−
4
名の受 診 者に対 応 する。
3
.
褥瘡
予 防ア プロー
チの内容医 師の オ
ー
ダー
に より開 始さ れ る。
基 本 的に褥 瘡の原 困 を 追 求し,
その対応策
と ともに総 合 的 予 防 方 法 を提 案 する。
具 体 的には,
問 診,
身 体 検 査,
接 触圧 測 定,
対 応 方 法 提案
か ら な る。
1
)問 診 :まず,
本 人 が 考 えて い る褥 瘡 発生原 因を聞 く、
,
その 内容 は 発 生 時 のエ ピ ソー
ド,
生 活 様 式 (臥 位,
座 位や移 動 を 中 心 に し た〉,
褥 瘡予防につ い ての認 識 などを 聴取 する。
2
}身 体 検査 :褥瘡
発生部 位と姿勢
との 関係
を確 認 すると同 時 に,
車いすとの 適 合性
や ト ラン ス フ ァー
等 静 止 時,
動 作 時の褥 瘡 発生の リス ク を知る。
3)接 触圧測定
:推 測し た褥瘡
原因 を確
認する た め に,
接 触 圧 が高い部位と褥 瘡 発生部 が・
致 する か否か を接触
圧測定
に より 調べる。
次に,
通 常の座 位 姿 勢で最 も接 触圧 が軽 滅で き る よう
種々クッ ショ ン の試用 や車いすの調 整 を行 うu また,
最 も圧 分 散が できる姿 勢 を本 人が知 り,
再 現で きる ように写 真や ビデオ 撮影
を行う
。
こ の よう
に し て 圧分 散の で きる姿 勢や有 効 な除 圧 動作
を検
証 して指導
する。
推 測し た褥 瘡 原 閃の確 証を得るた め に,
圧力
が高い 部 位と褥漬
発 生 部が一
致 する か否かを確 認 する。
次に,
通常
の座 位 姿 勢で最 も接 触 圧が軽 減できるよ う,
最 も圧 分散
がで き る姿勢
を4
人 が 再 現 できる ようにする。
ま た,
有 効 な 除 圧動作
を検
証 し て指 導 する。
4) 対応方 法提 案:本 人 が褥 瘡発 生 原 因 や 予 防 処 置 を 認 識 して いない こと や誤解 し てい る 場 合 が あ る。
褥 瘡 につ い ての基礎 知 識,
観 察の方 法.
対 処の方 法につ い て 指導
す る と 同時に身体 検 査 や 接触圧 測 定の結果 に 基づ く個 別の対 処 法 を 指導す る。
ま た,
クッショ ンの調整,
寿 命,
給 付制 度等の情 報 を 提 示するt.
/
4
.
症 例の提 示 褥 瘡 予 防アブロー
チ内 容 を症 例で述べる。 〔図D
1
) 問 診 :23歳の男 性で第4胸 髄 損 傷 者であるn受
傷 後 経過年
N工 工一
Eleotronio LibraryJapanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation306
理 学療 法学 第32
巻第4
弓・
レが
原 因 と考
えて いた 図 1褥瘡
予 防アプロー
チの内 容 数 は3年8ヶ月であ り,
褥 瘡は 左 右の大 転 ∫・
に み ら れ た、
尚,
人 院 中に医 師,
看護 師か ら褥 瘡 チ 防指 導は受けて いた.
本 人が考える褥 瘡 原 因は ト イレ で の 除圧 が 充分でき ない と い うことであっ た。
排 泄に 1時 間以1
’
.
か か り,
硬い便 器にJg
転 子 が あたって いたの で はないか との ことであっ た.
2
) 接 触圧測 定接 触圧測 定の
使
用機 器はFSA
CForceSensing
Array
)であ るc : :工)車いす :圧パ ター
ンは 左右の 最大 接触1
.
f{は100 mmHg で 若 十 圧パ ター
ン の非 対 称 性 がみ ら れるが、
圧 分散は 比較的 良好で あ・
った。
トイレ :体 幹 前 傾 時 後 傾 時で も褐 唐 部 位には接 触 して い ない、
.
しか し,
体 幹 後 傾 時に大 腿 骨 邦の接 触 圧が高いた め危 険である.
,
自動 車 :友 人が長時 問 運 転で褥 瘡を発生 し た ことを 知り,
5cm
ロ ホ クッ ショ ンを 敷い て お り,
圧 分 散は良好
である,
.
信号待
ちに できる除圧方 法の指 導 も行っ た。
丁
.
べ・
ソ ド:自宅に訪 問してベ ッ ドで の評価
を施行
した。
ベ ッ ドマ ッ ト は一
般 的に使用 さ れて い る もの で あ り,
本人 は高価なベ ッ ド な の で大 丈 夫と考えて いた,
し か し,
脊 髄 損 傷 者の接 触圧 をコ ン トロー
ル で き る もの で は ない匸
二
仰臥位で は接触 圧の 分凸文は 比 較 的 良 好であった が,
右 下.
左下の側臥位で は.
ノ(転 子 部の最大 接 触圧200mmHg 以 上であ り,
褥 瘡 部 位と一
致 して いた.
、
こ のため に同 部に褥 瘡をつ く・
った と推 論し た,
.
右 下 側臥位におい て,
4cni
の ウ レ タ ン クッ ショ ン使 用,
不 使 用の状 態で接 触 圧 の 測 定 を 行っ た。
ク ッ シ ョ ン を 敷 くと,
最 大 接 触IEが200mmHg
以 上 か ら100
mmHg と低 下 した.
3
)対 応 方 法 提 案 ベッ ドマ ッ トに4Cln
の ウレ タ ン クッ シ ョンを 敷くこ と と褥 瘡予防 効果のあるベ ッ ドマ ッ トの購 入 を指 導し た.
、
本 症 例は誤 っ た 生活用 具の使用 が褥瘡の原 因であ り,
ベ ッ ドマ ッ トや中い すクッ ショ ンを 含め た福 祉機 器に 関する適 切 な情 報 を提 供し,
褥 瘡は 治 癒 し た,
接 触 圧 計 測一・
締..
驛囲
写
:
.
1
トイレ蕪
票
騨
;
圈
運 転 膿
.
対象者、
123
名
〔男 性9?名、
女 性2銘 )・
平 均 年 齢13.
Tア歳 q4歳 か ら了5歳 〕 不明 腰 髄 損 傷 学 生 下明 E、 1叭 施設 6G.
入浣 3 活 動レ ベ ル 不 明 図2 対 象 対 象 者数・
年齢・
疾 患SC
での褥 瘡 予 防
アプ
ロー
チ結 果
1
.
対 象 〔図2
〕平 成10年5月か ら平 成15
年
9月 ま でにSC
で対 応 し た123 例.
男性97例,
女’
1
†26例.
平 均 年 齢37.
7歳であ る.
全例脊 髄 損傷者で あ り,
頸 髄 損 傷47例 〔38% ).
胸髄損 傷60例 (49%}、
腰 髄損 傷12例qo
% )であ る.
不 明・
1例は 初期の 頃の対 象 者 で.
資 料上で脊髄損 傷 高位の特 定でき ない著であ る.
,
Al)1、
自」
Z
度は 自li’
i.
72%,
介 助26%.
活 動 レベ ルは就 労 45%.
自 宅24%,
入 院9%,
施 設6%,
学生6%であ る.
,
2.
宗匚 li 果1
:1
りζ13
) 褥瘡 発生部 仁は,
坐骨11%,
仙 尾 骨35
%.
大転 了・
9
%であ っ た.
褥 瘡 発牛環 境は.
中:い す が48
% と約二1
:・
数 を 占める,
べ・
ソ ドが 20%,
廉11%,
椅 了L7 %,
r1
動 車.
1%等で,
車いす以 外が過 半 数である、
、
褥 瘡 発 生環境が車い す での 褥 瘡原 因は 6]% がク ッ ショ ン に関 する もの であ り.
クッ ショ ン の 不適 切 な使用であり,
ガ ス タイプ の クッシ ョ ン で は空 気圧 が高い、
.
ま たは低 く.
底 付 きがみ られ た.
.
ゲ ル タイ ブで は,
ゲ ル の偏りに よ[),
底 付け がみら れ た、
フ t一
ム タイブ で は,
長期問使用に よる一
ヘ タ リ」がみ られ.
圧分 散がで きない状 態であっ た.
,
背 シー
トは2
(1
% で あ り.
操 作中 に座席背
シー
トパ イ プ が胸 部に 常 時 接してい る た め に起こっ たもの が み ら れ た、
N工 工一
Eleotronio LibraryJapanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation脊髄 損 傷 者
3D7
髀 足 iL 概 子 椅子自動車その他 図3
結 果
褥 瘡部位
・
褥 瘡 発生 環 境 全 般 的に言 える の は クッ シ u ン に対 する隻1
職 不足であ り,
こ の ク ッ ショ ンを 使 用 すれ ば除圧 はい ら ないと考えて いたこ と,
クッ ショ ンには寿 命があ り,
定 期 的 な交 換が 必要 なこと を 理解し てい ない などであっ た、
褥 瘡発 生の要因と な る 圧迫やずれを起こ した の は 市いすの 座クッ ショ ン
18
例.
車い す 背6
例,
車い すフッ トレ スト3例 で車い す が原 因と な るものが27
例 1:46
.
6
% :1 あっ
た、
、
寝 具9
例,
自動 車シー
ト5例,
いす2
例,
畳,
浴
室の床各
1
例,
そ し て不 明13例と車いす以外が31
例 (53.
・
1
%)であっ た、褥瘡 発生の誘 引とな
・
った匱接 要 因と して,
旅 行2例,
葬 儀参
列1
例,
学 佼 試 験1例,
自動 車 教 習1例.
デ ス ク ワー
ク の残 業1
例,
フ ッ トレ ス ト等 車いす構 造 不 良2例 など8例あっ た。
身 体 要 因 と して脊柱 側 弯,
骨 盤の 変形6
例.
内 反 尖 足1例,
胸 髄 損 傷に併 存した 切断 端の 形 状 不 良1例,
脳 性 まひ による痙 性1 例 な ど9
例 であっ
た,
本 人の認 識 不 足が影 響して い たのは10 例 あ り,
こ の う ちクッ ショ ン の調 整 不 良やクッ ショ ン の劣 化 等 クッ ショ ンに関す る認 識 不足 が5
例で あっ た。
3
.
まと め 脊髄 損 傷 者の褥 瘡 発生の原 因は,
1liいす に 起因す る ものが 約 半 数であり,
従 来の褥 瘡 発生場 所の イメー
ジ が あるベ ッ ド以 外は7D% 以 上であo たn 中いすに関しては,
クッ ショ ン の使 用 方 法の誤りや褥 瘡に関する知 識 不足 が問題であ る と 思 わ れ る=
また..
申二いす 以外のベ ッ ドマッ トや ト イレ,
自動 車な どへ の配慮があ ま りされ てお らず,
車いす.
1
二で の褥 療 予 防しか考え てい ない とい う問 題 もみら れ た。
体 調 不 良 時や旅 行な ど非日常 的 な 活 動 時,
ある い は変 形や肥 満 などの身 体 的 要閃が あ る場 合 に は,
褥瘡 発生の リ ス クは高 くな;),
よ り一
層の注 意が 必要で ある.
.
脊 髄 損 傷 者の褥 瘡 発生の リ ス クを.
口常生活全般に及ぶ 問 題と してと ら え,
個々 に応 じ た 適 切 な予防法,
情 報を供 給す ることが 大 切であるtt
.
SC
は再
発 予防
に有 効
か ?1
,
規 去1
) 対 象 者1998
年か ら2002
年ま で にSC
を受 診し た者で 長期評価 をお こなっ た.
、
対象 者は162
名でSC
受 診 時の平 均 年 齢39
.
3
歳q1
一
77
ue
1
) で あ り.
男 性13D名,
女 性32名,
をSC
群と し,
SC
未 受 診 を非SC
群 と して比 較 倹 討 し た.
、
SC
群 は162名 〔女性32
名,
男 性130名〕 につ い てSC
の長 期 計 価 を 行 う対 象と し た。 内 訳 は 頸 髄 損 傷58
名,
胸髄損 傷68
名,
腰髄 損 傷lG名,
二分 脊 椎9名.
脳性ま ひ2
名.
腰椎ヘ ルニ ア2
名,
後 縦 靭 帯 硬 化 症,
糖 尿 病.
脊 髄 空 洞 症 各1
名,
不 明4
名で あ る,
デー
タ の入 丁・
方 法は 医師よ りSC
に褥 瘡対 応 依 頼 さ れ た 162名と し,
人 院 [1
的,
人 院11
,
退 院 「L
褥 瘡 部 位 は 診 療 看 護 記 録 よ り得 た/
t 2} 入院 回 数 人 院 な し 〔外 来 受 診)が49 名,
1回入 院58名,
2圓 人 院 22 名,
3
[nl人 院17
名,
4
回人 院9.
7
,,
5
回人 院5
名.
6回入院1名,
7
回入 院1
名で.
最 高7
回人 院,
2
回 以 上の入 院 は55
名,
34
% になっ た.
.
3
)入 院 期 間入 院期間 は
対 象
入院215回の う ち,
3t
」.
月 以 内89
名,
3
〜
6
ヶ 月 以 内67名、
6−
9ヶ月 以 内30
名,
9
−
12
ヶ 月 以内13
名,
1年以1
’
.
16Si
で,
平 均15(1.
3凵 と 長 期 と なってい る.
4:】他 因 子につ い て 発生部位の特 定 :複 数 部 位の場 合が あ り,
同.・
部 位の再 発 以外 も再発 と し た、
tt
予 術の右 無:于 術として記 載して いる中に デ ブ リー
ドマ ン,
排 膿 な どがあ り.
保 存 との鑑 別 が 困 雉であ るた め,
それら は無 視 し た 51解
析 手法
解 析はDr
,
SPSS
皿をfi
た用 し,
Kaplain
・
Meier
の 生 存 分 析 を、
LDng Rank検定
でSC
有 無での2つ の生 存 率の差 を調べた。
6〕算出方 法 (表D KapLain・
Meier の生存分 析 を す る 上 での起 点 は’
F
成 1・
1年 12 月31「1まで に退 院し た 凵 ま た はSC を行っ たH
と し た.
同 手 法のエ ン ドポ イントは褥 瘡が 発 生 し た 日 と す るこ と が考
え ら れ る が.
症 例 本 人で の判 断の困 難 さ、
特に,
脊髄 損 傷 者 で多い 坐骨 部 褥 瘡で は発 生した 凵時 を特 定 する こと が困 難であ ること,QOL
で は 入 院 は重要 な転 機であり.
そ してエ ン ドポ イン ト と し て 決 め やすい ことであるc そ の結 果.
平 成1
・
t
4
!12
月31H まで に入 院 し たH
と し,
、
ド成15年に 関 し て は最 初の 人 院 冂 に れ は13年 内で複 数回 人院してい る症 例がある1 と した。
打ち 切 り 日 は平 成ユ5年5月31 日
,
また は句
ド成15
年12
月31
11
ま で に 電 話,
于 紙,
そ し て 直 接 会っ て 確 認 し た 症 例 と し た,
よっ て,
入院を してい る 症 例では,
入 院2回 以 上 が 対 象 と な り,
ま た 入 院・
外 来でSC
を 受 け,
確認 さ れ た 症 例 が 対 象 と なっ た.
起点か らエ ン ド ポ イン ト ま での 日 数 を 算 出 し た.
,
ま た.
退 院 日 ま た はSC
を行っ た 日 か ら確 認 さ れ た 「i
ま で を 打 ち 切 り デー
ダ と し た。
介 入 はSC
の有 無 と し た.
例 え ば,
表 1の症 例 で は 1回 目の 入院か ら6回日の入院まで はSC
が介入 さ れ て お らず.
1999年 4月16「1
にSC
が 始 ま り,
7回 目の入院はSC
を介入後の 入 院 と した。
2.
SC
介 入 有 無で の 2群の 差 本研究で は1
症 例 あた り複 数回の人 院 をカ ウ ント して い る の で,
症 例ごとの差と入院回数ごとの デー
タ で の差を見る必要が N工 工一
Eleotronio LibraryJapanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation308
理学療法
学第
32
巻第
4
号表
1算出方法
1990
年
12
月
5
日一
1990
年
5
月
27
日=188
、
竃 確 認日 入 院 ま た はsc対 蔵 日 入 日・
曲
3 かっ=
B 数 SCの 丁 の の有無 有無 入 院 日数 国 リハ入 院 187年9月13日 19B7年 3日 0 140 国 リハ入 1 0 23 日 990 5 月27 0 194 リハ入 990 12 月5199 庫 2 15 日 925 D 170 国 リハ入 院 1993 年 10 月20 日 66 0 140 国リハ入 1993 12月26日 1994 1月21日 1094 0 125 国 リハ入院 1997年2月5日 1997年8月15日 190 SC 脚 目 5 1 1 003年5月 31 リハ入 2000 5 月 1 日.
2000 8 月 11019 1 090 r.
閥
.
圏
.
冖
n.
.
.
.
.
ど亠
厂
.
ノ.
2003
年
5
月
31
日一
2000
年
8
月
1
日 =1019
日 SC介 入 有 無 でL.
ag RAnk 検定で はO.
0196となリS% で有 意 差 を得 た。
累
積
褥
瘡
発 生率
1.
0 D.
a D.
6 D.
40.
2 o.
0 0 73D 1460 2190 2920 3650 4330 5110 365 1095 1825 2555 32e5 4015 4ア45 経 過 日 数 図4
シー
ティ ング ク リニ ッ ク (SC
)介入の有 無に よ る褥瘡
累積
再発率
の長 期 成 績 両 群 間で差 を 認 め な かっ た。
3
年 以L
経 過 すると,
SG
群で少 な くな り,
5年 経 過 時 点で はSC
群が54%,
非SC
群が 80%の 再 発 率 と な り,
SC
群 の 褥 瘡 発 生 が 低 下 し ていた。
SC
を 受 け る か受け ない か で褥 瘡の再 発率は5年で倍以 ヒ異な るこ と が統 計 学 的 に 証 明 さ れ た。
5〕考 察 5年 間の長期 経 過 観 察を す る と,
半 数以 上の再 発という事 実 を改めて認 識 させ ら れ たが,
SC
介 人に よ り5
年 間では良 好 な 長 期 成 績 が 確 認 さ れ た と考 える。
SC
介 入 直 後の2
年 間で は,
非SC
群 との褥 瘡 発 生の差 を 認め な かっ た が,
SC
を 脊髄損 傷 者に実 施 すべきであると考 える。
6〕 ま とめS
〔二は脊損 者の褥 瘡 発 生に対し,
有 効な長 期 成 績が得ら れ る。
褥 瘡 予 防
ア プロー
チ に な ぜ,PT
が必 要
な の か ? ある。
D
デー
タ数で の差62
例中49
例が外 来 となり,
こ の群はSC
群に人る、
しかし,
外 来 群は褥 瘡ステー
ジ 1または nの.
ロ∫能 性 が あ り,
褥 瘡の重 度 さ で差が出る 可能 性がある、
,
そこ で.
外 来 群 を排 除してSC
介 人 の有 効性につ い て検 討した。
例 数での 検 討で は
,
SC
介 入 有 り69
例に対 して,
SC
介 人 無 し97
例,
平 均 年 齢SC
介 入 あ り39
.
2
歳,
標 準 偏 差14
.
3
歳,
SC
介
入無し は37.
5歳,
標準
偏 差14.
8
歳 と な り,
年 齢での 差はな い/
/
2)症 例 数で の差SC
介 入 有 り で は36
例,
平 均40
,
0
歳,
標 準 偏 差14
.
9
歳,
SC
介入無で は39例,
平均 39.
5歳.
標準偏 差 15、
9
歳 で あ り有 意 差 は な かっ た。
解 析はDr
.
SPSS
且 を 使 用 し,
Kaplain
−
Meier
の 生存分析を,
Long
Rank
検 定 でSC
有 無 での2
つ の 生 存 率 の 差 を 調べた。
3)結 果SC
有 無での生存 分 析の結 果 を 図4に示 す。5年の問に褥 瘡 にならない 確 率はSC
介入無し で は0.
2で,
介 入 有 りでO.
46 と倍の 差 が あっ たuSC 介 人 有 り無 しで
Log
Rank
で は検 定で0
.
01
9.
6
とな り5%で有 意差 を 得た。 再 発 率は2年 経 過 時 点で は 当 院SC
で の対 応の結 果,
褥 瘡 原 因の 70% はベ ッ ド以外の 環 境で発生 して いる。
これ は形 成 外 科,
皮 膚 科.
WOC (創 傷 専 門 看護 師 )の領 域 外であ り,
我々 の領 域で専門分野である、
、
こ こ に我々 の障 害,
身体 能 力 を把 握できる知 識,
動作 分 析 能 力,
そ して対 応 策 を提 示 する際の機 器 類 を取 り扱 える知 識,
能 力 等 は ま さに,
PT
と して能 力 発 揮できる相 応しい 領 域である。
原 因追 求 し,
対 応 し,
その対 応 結 果が統 計 学 的にも長 期 的に有 効 と実 証 さ れ た。
このこと はPT
が 褥 瘡 予 防アプロー
チ に関 与 が 必 要であるこ と を示してい る、
、
今
後,
我々PT
は臨 床で褥 瘡 を 単 な る 傷 と 考 え ず,
傷 を しっか り と観 察 す る 能 力 も持 ち,
さ ら に 欧 米 で シス テム化 さ れ てい る 物 理 治 療 を 取 り 入 れ,
評 価,
予 防,
治 療 の3
本 柱 でPT
の 専 門 分 野 に な る こ と を 期 待 したい。
参 考
文献
D 関 寛之・
他 :脊髄損傷者の褥瘡リスクマ ネー
ジメ ン ト に関する研 究.
平 成13−
15年度 厚 生労働科学 研 究 書、
pp3−
Z2.
2:lCo 叩 cr RA: Whecichair Seiection and Configuratton