幽$
金澤馨科大學病理學教室
(杉山教授指導)
「モノナーテン。二關スル研究 第1報
家兎腹腔内二同種赤血球ヲ注入シタル場合 二於ケル腹腔演出納胞並二血液細胞ノ所見 岡 田 義 男
(昭和8年9月22日受附〕
目 爽
緒言 第四項平均核敷ノ標準偏差及ビ確率諜
第一章 研究材料及ピ研究方法 差
第二章第一號家兎實験成績 第六節核分葉検査二於ケル杉山式二項式 第一節 rモノチーデソ」ノ形態 酉巴刑法
第一項1形 態 第三章 第二號家兎實験成績
第二項 原形質 第一節 「モノチーテγ」及ビ類モノチーテ 第三項 核ノ形態 y」ノ形態
第四項 原形質内懸粒 第一頂rモノチーテン」及ビ類モノチー 第二節 類モノチーテン」 テン」
第一項細胞ノ形態 第二項腹腔液細胞ノ超生膿染色二於ケ 第二項原形質 ル百分率
第三項:核ノ位置及ビ形態 第二節 塗抹固定標本二於ケル血液検査成 第四項 顧粒ノ形態及ピ西日刊像 綾
第三節 英他ノ細胞 第一項「モノチーテy」
第一項 暇性エオジニ■嗜好性白血球 第二項 腰性エナジン嗜好睡白血球 第二項嗜エオジン性白血球,嗜麗基性 第三項英他ノ白血球 白血球淋巴球 第四項 白血球総藪ノ鐘化
第四節腹陛藩内各種細胞ノ超生麗染色二 第五項 優性エオジン嗜好性白血球ノ平 於ケル百分率 均核藪ノ標準偏差及ぜ確率誤差
第亙節 血液ノ鐘化 第六項 畷性エナジン嗜好性白血球ノ核 第一項 白血球総藪 型分布及ビ長短核指敷
第二項暇性エオジy嗜好一⊥白血球ノ百 第四章総括及ビ考接 分率及ビ核分業籔ト英平均核藪 緒 識
第三項 英他ノ白血球
繕 冒
血液學ノ研究ハ近時多数ノ研究者二体ソチ共進歩褒達二著シキモノァリト離モ愉開明セラ レザル間題モ少ナカラ尤殊二「モノチーテン」ノ間題二關シテハ過去10数年幾多ノ學者二体 ツチ研究サレタル毛今愉眞二解決セサル鹿ナリ.
【鮎】
694 問 田
r一モノチーテン」ノ稜主部位二關シテハー部ノ學者ハ骨髄系統ヨリ護生スト主張セリー典根 擦トシテ「モノチーテン」ハ白血球過多テ超ス刺戟二体リ多核自血球ノ増加ト並行シテ増加ス ト説ペタル者(Ehr11ch(ユ884),Rubinste1n(一901)比等ナリ.叉Naege1i(1900)ハ「モノチ ーテン」ガ多核白血球ノ増加トトモニ増加シ且「オキシダーゼ」反鷹陽性ナル]トヨリ骨髄系 統ヨリ襲生スト主張セリ.
淋巴系統ヨリ「モノチーテン」ガ護士スト主張スル者ノ1勺Weid㎝reich(1911)ハ血液一元 論ヨリ「モノ」(以下「モノチーテン」ヲ「モノ」ト略稚ス)1テ以テ淋巴球ノー時的蟹形期ニアノレモ
ノトシPaPP㎝heim及ビFerrata(1910)モ亦同一ノ立場ヨリ類淋巴細胞ヨリ襲生スト主張 セリ.Eerge1ハ動物ノ腹腔内二類脂肪ラ注入シテ劇1唯「モノ」ノ研究ヨリシテ淋巴細胞ガ 類岬旨肪二勤スル反確ノ様子ヨリシテ淋巴球ヨリ生ズIル手主張セリ.
Aschoff及ピ清野氏(1913)ハ新二血液三元論ヲ立テタリ.
師チ爾比等ハ「カルミン」色素二体リ生髄染色ヲ施シ血球中二組織球常在シ此ガ「カルミン」
色素テ擬取シ網状織内皮細胞系統ヨリ護生スルモノナリトノ説ヲ立テタリ.叉滝野ハ血液 rモノ」テ3種二厚別シ骨髄系ヨリ襲生スルモノ1淋巴系統ヨリ襲生スルモノ及ビ綱赦織内皮 細胞ヨリ護士スルモノトシrモノ」三元論テ血液三元論ト共二主張スルニ重レリ.
Sab1n,Doan&Cu㎜iggam(ユ925)等ノ諸氏ハ超生髄染色研究ノ結果血液ノ組織球トrモ ノ」トチ明カニ厚別セリ.印チ組織球ハ内皮細胞ヨリ護士シ「モノ」ハ「メゼンビーム」牲網状 織細胞ヨリ護士スト主張セリ.且超生髄染色二於テハ「モノ」ノ穎粒八大ニシテ且花冠状配列
テ呈セルモ組織球ノ染色黒頁粒ハ小ニシテ花冠状配列テ螢マストセリー
S証bin,Doan&;Cunnigham(1925)ハ「ノイトラール」赤ト「ヤーヌス」維トノ混合染色液 ノ膜面上二及ピ「ノイトラール」赤ノ膜面上二於テ大綱膜.腹腔演出液.脾臓刺穿液.皮下組 織等ノ趨生餓染色テ施シテ2種ノ細胞テ囲別セリ.其一ツバ「モノ」ニシテ他ハ「クラスマト
チーナン」(組織球二相當ス)ナリ.
而シテ我ガ国ノ文献二徴スル二鳥一居氏(大正10年)ハ實験的貧血時二於ケル輸血ノ効果二就 テ研究セラ1ノカ1藤氏(大正14年)ハ髄腔内二注出シタル血液ノ運命二就テ研究シテ次ノ締果テ 得タリ.副チ腹腔内二淘Hシタル血液ハ凝固スルコトナク吸牧セラレ織綴酵素並二綴総素ハ 時間ノ経過ト共二共最テ減ジ遼二識明セチルニ至ルト読ケリ.
河石氏ハ(大正14年)腹腔内輸血二就テ實験的並二臨床的研究テナシタリ.氏ハ自家並二同 種血液陳純樺血液.約機酸曹達血液.脆織綴血液ナルトニ論ナク障害ヲ蒙ムルコトナク胸 管及ビ後胸骨淋巴管二依リ速カニ吸牧サレ血行内二移行シテ真横能テ綾竹スト説クリ、
武氏(大正15年)ハ輸血並二溝血ト血液ノ蟹化二關スル研究テ製表セリ.杉本氏(昭和3年)
ハ諸物質ノ腹膣内ヒ移行二開スル實験的研究テナシタリ.
以上ノ如キ種々ノ研究停スルモ未ダ腹腔内二血液テ注入シタル後腹腔内二濠出スル郷胞ノ 種類二就チノ研究川本邦二於テハ無ギガ如シ.
コ・ヲ以テ余ハSabin比等ノ實験ノ如ク腹腔濠出液中ノ細胞二就キナ研究シ,果シテSabin 【106】
「モノチーテy」二騒スル研究 695 氏寺ノ読ケルガ如キ細胞テ得ルヤ否ヤチ槍シ合セテ血液二及ボス影響ヲ固定染色標本重二
「ノイトラール赤二体ル趨生髄染色標本二就キナ検査シテ些カ得ル鹿アリシヲ皿テ此魔二嚢 表セントス.
第・章 研究材料及ビ研究方法
健康ナル中等大ノ家兎チ使用セリ.曲家兎ハ商人目リ購入シテ目リ1週間教室ノ飼育箱中皐テー定ノ食 物チ輿ヘシ後實験二供セリ.
超生饅染色横本,S呂bin民法チ改良セル方法チ用ピタリ.印チ裁物硝干上二可及的厚薄ナキ色素膜チ作 リ他方覆蓋硝子ノ下面二血液ノー滴ヂ収リ後着チ前者ノ上二代セテ其間二血液ノ薄暦テ作ラシムルナリ.
裁物硝子及ビ覆蓋硝子八重クローム酸加里ヂ加^タル粗製硫酸内二浸漬スルコト3−5日ノ後之チ取出 シテ1日間流水二俵リテ洗浄シタル後2,3回蒸溜水テ皿テ洗ヒ英後80%「アルコール」中二貯藏ス.使 用時二臨ミテ之チ取出シ充分蒲拭ス,此裁物琳子ノ清拭ミ使用土シ「ガーゼ」ハ充分石鹸ニテ洗濯シタルモ
ノヂ用ピタリ.カクシテ清拭セシ裁物硝子テシテ瓦斯火網中ヂ通過セシメ簡残存セル脂肪分典他繍層テ除 去ス.而シテ該硝子ノ全ク冷却セサル前二之テ左手ノ栂帽及人差指ニテ水平二保チ井上二右手ニテ豫メ作
可置キタル「ノイトラール」赤ノ1萬倍無水アルコール溶液テ「ビペツト」ニテ椅々多量三桂ギ該硝子テ直チ
:水直二立テ鉄分ノ色素チ流下セシメ乾燥シタル後裁物椅子標本納入稿中二入レ用二望ミテ取出シテ使用
ス.
家兎ノ血液チ無菌的二取ル方法
家兎ノ胸部チ剃毛シダ後70%「アルコール」テ以デ充分消毒シ前以テ豫メ澗毒シ置キタル30c.c.ノ澁射器 テ貝テ胸部ヂ刺シ心臓ノ左室チ刺ス時ハ血液ハ注射筒内二流入シ球ル.之血液チ直テニ第ユ號家兎ノ腹腔 内二注入ス.北家兎ノ腹部ノ毛モ豫メ刺毛シ置キ70%「アルゴーκ」ニテ澗毒シ置クコトテ要ス.
血液注射量.
家兎ハO・臓曽リ30c・o・ノ血液チ取リ之テ随チ・=第1號家兎ノ腹膣内二流入セリ.(午前10),翌朝g時前 日トハ別ノ家兎ハO・臓血20c心チ廻二第1號家兎腹腔内二注入セリ.同日午後10時再ビ前日ノ家堀ノ心 臓血20c.c.チ取リ更二第1號家兎腹腔内二挫入シクリ。即チ2日間二総量70c.c・ノ血液テ腹腔内二注入シ
クリ・英翌朝α85%滅菌食麗水50・・c・テ腹腔内二蛙入シテ約1分間ノ後腹腔液チ滅菌食麗水ト共コ吸引ス.
蛙操作チナスニハ套管針チ用フル時ハ仮利ナリ.師チー方ヨリ滅菌食盤水テ腹腔内二注入シタル後套管針 二附着セル廻瀬螺旋ヂ廻シテ注射筒ヂ引ク時ハ腹腔液ハ注射器中二入リ來ル.蛇腹腔液チ豫メ3れ二麗メ 置キタル遠心管中二入レテ1分間二25C0固廻轄ノ遠心機ニカゲルコト5分間二及ブ,之テ独出シテ可及的 遮カニ上滴液チ「ビペツト」チ以テ槍テ遠心管底二沈澱セル血球テ先端ノ極メテ細小ナル「ビペツト」ニテ吸 収リ比1滴チ覆蓋浦子ノ裏面二取リ,比ヲ 豫メ作製シ置ケル1萬倍「ノイトラール赤ノ色素膜テ持テル裁 物晴子面上二代セ血球ノ1滴ガ…様二裁物硝子面上二援散シクル後rワゼリン」テ以テ封絨セーリ.
之テ37.c二前以テ駿メ置キタル杉山式加温箱(第II型)二入レテ常二37.c二保テツ・拙演1装置ニテ検萱
シクリ.
第2號家兎二於テハ空腹時(午後3時)二他ノ家兎ハO・臓目リ無菌的二血液20c.c・テ取リ,之二墨汁10cエ・
チ混ジテ腹腔内二注入セリ.翌朝再ビ空腹時二前日ト異ナレル家兎ノ心臓…1リ血液20o.c一テ取リ,之二墨 汁10o・c一チ混ジテ腹腔内・・漣入セリー翌日目リ毎日午前7時目リ8皓二至ル問二腔陸液テ探敢シ,之チ還 【107】
696 岡 国
心(I分間2500回廻鞠5苛間)シソノ淡殿物チ採集シ顕微鏡ニテ検査セサ腹腔液ノ採集方法及ビ検萱法ハ 織テ第1號家兎昌於ケルト同一カ法ナリ.
第二章第1號家兎實験成績
第一節 rモノチーテン」ノ形態
第一項細胞ノ形態
類固形,構固形,紡錘形,菱形等極々ノ形態テ示ス.莫大サハ大ハ赤血球ノlO数倍二及グ モノアルト同時二他方赤血球ノ2乃至3供二及ブモノモアリ.一般的二観察スル時八大形ノ モノヨリモ中形ノモノガ大部分ヲ占ム.
第二項 原 形 質
超生髄染色標本作製後長ヰハ3時節短キバi時間ニシテ原形質ハー榛二「ノイトラール赤 二体ツチ薄赤ク染色セラル・テ見ル.印チ標本作製後約1時間子デハ倫僅カニ原形質ノー都
ヨリ偽足ラ出シテソノ方二遊走スルノテ認ムルコトヲ得.原形質一様二「ノイトラール赤二 染色セラル・ハ所謂死戦鯛ノ染色テ示スモノナリ.
少数ノrモノ」二於テ井原彫質内二可成リ大ナル室胞テ有スルノラ認ム・
標本作製後数時テ経過スル時ハ原形質ハ脱色セラレテ透明トナリ,染色穎粒モ亦共色ラ失 ヒ胞髄中二光テ彊ク屈折スル少数ノ懸粒テ認ムルニ過ギサルニ重ル・
第三項 核 ノ 形 態
類固形,卯固形,桿状,腎臓形,馬蹄形等種々ノ形態アレドモ主}シテ腎臓形,馬蹄形ナ リ.而シテソノ大サハ赤血球ノ藪偶ヨリー倍位二及ブ.核ノ位置ハ胞髄ノ蓬縁部二存在スル モノ主テルモ時ニハ梢々中心二近ク存在スルモノモ認メラ1ノタリー
第四項原形質内穎粒
穎粒ハ標本作製直後ニハ大小ノ差饒リナク微小ナル穎粒ノミヨリナリ僅少ナガラ胞誰内ラ 移動スルチ認ムルコトテ得.而シテ時間ノ経過ト共二類粒二大小ノ差ラ生ズルヲ認ム.纈粒
ノ微小ナルモノハ内部二存シ,此願粒ハ明庭(Ho王)ヲ園縫セリ.大形ノ穎粒ハ細胞髄ノ邊 縁部二存シ前記大小穎粒ノ中間ニハ中等大ノ穎粒存シ所謂花冠秋配列(Rosett・)テナス.
且此花冠炊配列ハ棲ノ濁入部二面シタル原形質内二存在ス.
更二個々ノrモノ」二就キ仔細二校スル時ハ染色顯粒ガ胞髄ノ蓬縁部二存スル核ノ突州部ト 細胞膜トノ間二存スル極メテ僅ノ原形質内二良ク行ヰツ戻リツ移動スルチ認ムルコトヲ褐ル
モノモアレバ,全ク.カ・ル現象ナクシテ核ノ湾入部二画セル廣イ原形質内ノミヲ移動スル場 合モアリ.花冠赦配列二關シチモ定型的ナ花冠炊配列勘チ内側ニハ極メテ小ナル穎粒配列シ 外側二向7二從ツチ次第二大形ノ穎粒酉已列シ細胞膜二近キ部分二最大ノ果頁粒配列スルチ認
ムル外二不定型花冠状配列テナスモノモ帝リ.郎チ全般的二観察スル時ハ花冠秋配列ト諸メ ラル・モ内部ノ小穎粒ガ明庭テ園続スルノテ殆ド認メ難ク叉数個ノ大形成ハ中形ノ懸粒ガ小 形類糠二混ジテヰル場合アリ.叉蓬縁部二存在セル大形類粒ノ間三小形懸粒ノ移動シ球リ混 【108】
r手ノチーテソ」二關スル研究 砂7
在セル場合モ認メラル.
叉比等染色穎粒ノ外二不染色ノ果轍モ混在セル場合有リ.類図形ノ小ナル核テ有スル「モ ノ」ニシテ核ガ胞髄ノ中心ト蓬縁トノ中間部二有ル場合二原形質ノ少キ部分ニハ小形ノ穎粒 存在シ原形質ノ多量二存スル鹿ニハ大形ノ穎粒存シ,シカモ荷比等大小ノ穎粒ガ非定型的花 冠状配列テナシテ核ラ園メルノヲ認メル場合モアリ.
勘チ核ガ恰モ定型的花冠赦配列テナシタル場合二存スル明底部二移動シタルガ如キ像テ星
セリ.
但シ籔二「モノチーテン」ト云ブハ慨リニ「ノイトラール赤趨生鐙染色ニヨリ花冠状穎粒ヲ 現スモノテ云ヘルナリ.
第二節 類モノチーテン」
第一項細胞ノ形態
類固形,構固形,勅錘形等ニシテソノ内類固形デ星セルモノ大部分ヲ占ム.大サハ赤血球 ノ数倍大ヨリ小ハ赤血球大ナリ.而シテ細胞ハ儀カニ倫遊走スル場合モアリ.
第二項 原 形 質
「そ…ノ」ノ原形質ト異リテ横本作製後大部分ノモノハ既二,40分間仕ニシテー榛二原形質ハ
「ノイトラール赤二体ツチ染色セラル.印チ死戦螂ノ染色テ星ス.而シテ原形質内題粒ハ倫
「ノイトラール赤二体ツチ美麗二染色セラレタルマ・存在ス.
第三項核ノ位置及ビ形態 核ノ胸騒内ノ中心部二存在スルモノ.
中心部ト蓬縁部トノ中間二存在スルモノ.
一方ノ蓬緑三片寄リテ存在スルモノ.
以上3種二大別スルコトヲ待.両シテ前二者八大部分ノ細胞二於テ認メラル・モ後者自ロチ 核ガ胞饅ノ逢縁二位置スルモノハソノ数少シ.
核ノ形態ハ類圓膨,楴固形,瓢箪形,腎臓形及ビ紡錘形等種々ノ形態テ呈スレドモ馬蹄形 ノ毛ノ1チ認ムルコト能ハザリヰ.核ノ大サハ赤血球ノ3供位ヨリ赤血球ヨリ程々小ナルモノ モ認メタリ.
第四項 顧粒ノ形態及ビ配列像
家兎ノ彼性エオジン嗜好性白血球ノ穎粗大ヨリ赤血球大二及プモノァリ.赤血球大ノモノ ノ中ニハ更三小形ノ穎粒数個保タレタルヲ認ム.
穎粒配列像八大騒之ヲ4型二分ツコトヲ得.
(1)大髄同ジ大サノ穎粒ノミョリナリ,此穎粒ガ原形質内二時ニハ密二配列シ時ニハ粗 二配列シ且其配列像二於テ花冠状テ金ク星セサルモノナリ.
(2)大中小3種ノ穎粒ヨリ成立ツモノニシテ此3種ノ穎粒ガ不規則二配列スルモノナ
リ.
(3)大中小3種ノ果藁粒ヨリ成立ツコトハ(2)ト回ジキモ,ソノ配列集合ノ状態ノ異テレ 【109〕
698 岡 田
ルモノナリ.自ロチ中小顎粒ハソレノミニテー研二集合シ,大形ノ纈粒ハソレノ{ニテ集合セ ルモノナリ.
(4)雌型ハ特別大形ノ穎粒テ有スルモノニシテソノ大形懸粒ノ中ニハ更二小形ノ穎粒ノ 含有セラル・テ認ム.
北大形ノ穎粒テ有スル細胞ノ原形質ハ既二一様二「ノイトラール赤二体ツチ染色セラル・
ラ見ル.北大形類粒ノ外二筒小形ノ穎粒モ亦原形質内二組二微在スルヲ認ム.
本種細胞ハSabin氏寺ノ素7所ノ「クラスマトチーナン」醐チ組織球二匹敵スルモノノ如 シ.然1ノドモ今日倫「ノイトラー一ル赤穎粒ノ花冠状配列ノ有無二体ツチ「モノ」ト組織球トゲ 厩別スルコトノ可否ハ未ダ決定セラレサルテ以テ余ハ假リニ本種細胞ヲ類モノチーテン」ト 稚シオク可シ.
姜蒔ミ≡筐祠ブキ{他ノ蒜旧暦亘 第・項 仮憧エ才ジン嗜好性白血球
葉形態ハ正常家兎ノ耳朶血管ヨリ探リタルー血液ノ1滴テrノイトラール赤ラ以テ超生鰐染 色テ行ヘル場合ノ慨「エ」(以下假性エオジン嗜好性白血球ヲ假「エ」ト略稚ス)ノ形態ト全ク同 一ナリ.而シテ此細胞ハ盛二偽足テ出シテソノ方向二遊走スルチ認ム.共遊走時間ハ長キバ
5時間二及プモノアリ.
第二項 嗜エオジシ性白血球,嗜願基性白血流淋巴球,漿膜細胞.
以上ノ細胞モ亦腹腔液申二多少ノ程度二夫々認ムルコトヲ禍タリ.
第四節 腹腔液内各種細胞ノ超生鑓染色二於クル画分率
超生誰染色標本二於クル各種細胞ノ阿分率ハ第1表及ピ第工圖ノ如シ.但シ家兎腹腔内二
第1表 各種腹腔液細胞ノ百分率
實験 日 数
5/V
_1
6/V
7/V 8/V 9/V 1O/V u/V 12/V 13/V
第一回流助 第二回流射
(午前)
第三回醐1
(午後)
第一・日
第二日 第三日 第四日 第五日 第六日 第七日
平 均
血 液モノチー類モノチ 注入量 テ ソ ーテン
30c.c.
20c.c.
20c.o.
中止 〃 〃 〃 〃 〃 〃
↓
11 19 15 29 27 31 8
↓
4 6 8 13 15 19 16
膿性エ寸,嗜麗基性,嗜エナ■
轡騨白血球1書議
↓
59 68 61 58 42 35 59
;・αジ11〃i・孔・・」
↓
8 3 3 0 0 3 0 2.43
↓
4 2 1 0 1 3 3
2.0
淋巴球
o1 ↓l
1 5
,1
71 91
。。1
5.14
漿膜 細胞
↓
14
1 7 0 8 0 0 4.28
【110】
「モノチーテy」皇關宍ル研究
第i固 各種腹腔液細胞ノ百分率 キ チ・テン
% __ __ __・ 類モノチiチノ 80
一・一一一 ュ性エオジ 嗜好雌白』血球一
鼈黶D.一,一一一一_一一 メ巴球
/ \
、。
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80
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一
、。・
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㌔㌔
1 2 ; 4 5 6 ア
賀験日歎
69今
総量70c.c.ノ血液チ注入セシ翌日テ以テ第1 日トス.
第1表及ビ第1圃二示ス如ク,「モノ」ハ實 験第1日ヨリ第6日二至ルマデハ増カ0ラ示
シ,第7日目二至リテ急減ス.類モノ」ハ亦
「モノ」ト大鎧同シク第1日ヨリ第6日二至ル マデ次第二増加シ第7日目二至リテ減少ヲ示
セリ.
彼「ユ」二於テハ第2日目マテ壇カ呵スルモ第 3日日ヨリ第6日目二至ルマデハ次第二減少 シ第7日二及ヒテ再ビ増加ラ示セリ.
淋巴球モ亦實験日数ノ進ムニ從ツチ大騒二 於テ増加テ示セリ.
第2圖 腹腔内血液注入後二於ケル血液内白血球ノ愛化
1的
140 假及120
」自;ビ
白血100
球総血球数
瞥霧
球1
〜亘
ご
ノ
首 分 率
80 60
仙 20
白血球総藪 一一一一一一 ?u工」平均棲敷 一一一一一「モノナーテン」
・假「工」百分率
一…___ メ巴蛛 、
、、
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@一1 ,1 ..…一 .
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i 一 ・一. 一一.
注 一翌 三翌 第 第 第 第 第 第
4.O
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3.5便 3・0自血 球
2・5坪
均
2.O核歎
1.5
1.O
肘回岬日二
前f淳日ま主第日 射 射一
日
三三 日
四 五 六 ・ヒ ロ 日 1] 日
寳験日数
【111】
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理基暴基黒鞍献艦載鮒織鞍
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第王節 血液ノ鍵叱 Joseph Ameth氏ガ1904年 二始メテ白血球ノ核移動二關 スル研究テ護表シクリ.同長 ハ血液中ノ多核自血球ガ普通 1核カラ5核迄≡ノ核分葉テ有 スルコト二着目シ,之ヲI型 カラV型迄二分類セリ,且II 型以上ノ白血球二就テハ英核 ノ形ガ園ヰカ捧松ナルカニ從 ツチK(rundeKem艇長Ie)叉
ノ、S(S chlinge) ト言巳号虎シ, ソ
ノ組合ハセニ依ツチ第2次分 類テ試ミクリ.又第1型二就 デモ之テ3分シテ「ミェロチー ナン」テMl,少シク凹形ノ・形
ヲW(wenigeingebuchtet6
Keme),強ク凹形チナセル 核テT(t1efoingebuchtete K町ne)トシタリ.耐シテ同 氏ノ考ベニ依レハ核数ノ多寡 ハ嗜中性白血球ノ老若ノ程度 ヲ示スモノニシテI型細胞ハ 最モ者ク老熟スルニ連レテ棲 藪増加ス・正常血液二於テハ 多核細胞カラ破壊サレルト共 二幼若細胞ガ補給サレテ核型 ノ分布ハ平衡ヲ保ツガ病的二 於テハ之ガ巻シク愛動シテ或 ハI型,II型ガ増シ,或ハIII 型,IV型,V聖ガ多クナル.同氏ハ前者ノ場合ヲ左方移動
(L…口ksverschiebung) 後者ノ 場合テ右方移動(R㏄htsv町一
schiebung) ト躬乎ペリ.
【112】
rモノチFテツ」二關夫ル研究 70士
Ameth氏二体レハ左方移動ハ先ヅ第V型次イデIV型ト破壊サ1ノ他方幼若細胞ガ多野二 産出サレ,破壊サレタル細胞ハ抗髄ノ産出二關係スルト雲フ.
共復旧上氏八人死髄及ビ撲殺家兎ノ心臓血ノ研究二体ツチ細胞ノ蟹性二際シテー旦分化シ タル多核ガ再ビ軍核化スルコトヲ護見シクリ.
余八家兎ノ腹腔内二血液ヲ注入シタル後家兎ノ血液像二如何ナル愛化テ及スカデ實験シタ ルテ以テコ・二合セテ護表セントス.
第■項白血球纏藪
白血球総数ハ血液テ腹腔内二30c.c.注入セシ翌日ヨリ第2目目二至ルマデハ僅カニ減少ス レドモ(第2圖参照)第3日目ヨリ第7日日マデハ實駄目数ノ進行二從ツチ著シク増加テ示セ
リ.
第二項優性エオジン嗜好性白血球ノ百分率及ピ核分葉藪ト其平均棲数 (イ)優性エオジン嗜好性白血球ノ百分率
第I回注射ノ翌日及ビ3回注射翌日二於テハ出現率ハ著シク増加シ後者二於テ實験中ノ最 高率テ示シクリ.
耐シテ第2,第3日周ニハ漸次減少セルモ第4日目以後再ピ増加シテ注射前ト最高率トノ 中間ノ州現率テ示セリ.要スルニ血液注入後数日間著明ナル増多症テ示シクリ・
(口)核分葉藪
I核ノモノハ實験第2日目マデハ注射前二比シテ著シギ塞テ認メサルモ,第3目目以後二 於テ著シギ減少テ示セリ.
II核二於テハ始メ増加セルモ後ニハ減少セリ.
III核二於テハ著シク増加セリ.
IV棲二於テハ第2日目テ除クバ何レモ著シク増加チ示セリ.
V核二於デモ亦第2日目以外二於テハ著シク増加ラ示セリ.
VI核二於テハ第4日目以後二於テ増加テ示スモ,ソレ以前二於テハ注射前ト差テ認メス.
以上ノ如キ愛化二体リテ平均核藪ハ注射前二比シテ何レモ増加シ特二第3日雇以後ハー様 二平均棲数3核乃至3.56核二増加セリ,印チ著明ナル右方移動テ起セリ.
第…項共他ノ白血球
rモノチーテン」
rモノJハ第1回注射後ヨリ次第二増カロシテ第3日目二及ヒテ最高率二達セリ・英後ハ次第 二減少ノ傾向テ示セリ.然レドモ實験中八句レモ注射前ノ出現率ヨリモ高率ヲ示セリ.要ス ルニ注入後数日間増多症チ來シクリ・
嗜エ才ジン性白血球
此細胞ノ出現率ハ血液注入後数日間ハ著明ナル増多ヲ示シクリ.
嗜盤基性繍胞
此細胞ノ出現1率モ亦血液注入後数日間ハ増多テ示シクリ.
【113】
職
簡淋巴球
此細胞ハ優性rエオ」ト正反動ノ鐘化ヲ來シ,血液注入後数日間ハ著明ナル減少ヲ球シ,英 後ハ奮二復セリ.
第四項平均核藪ノ穣準偏塞及ビ確率誤差
第3表 第3表二体レハ平均核敷ハ漸次増加シ第2 實験日数
平均核敷 標準偏差5/V
注射前
2.55土0.08 1.05±O.06第一回
30c.c一桂射一
6/V一 第二回桂射前 2.85土O.06 ].05土0,04 第二回
20oκ.澁射 第三回
20cκ・注射
7/V 第一日 2.77土O.05 O,86土O.03
8/V 第二日 2.34土O.04 0.76土O.03
9/V 第三日 3.O1土O.07 1.01±0,05
1O/V 第四日 3.09±O』6 O.98±O.04
11/V 第五日 3.41土0.07 1.11±α05
12/V 第六日 3.16±0.07 1,04土O.04
13/V 第七目 3.56±O.07 1.12±O.05
日目二至ル迄ハ2核ト3稜ノ間二存スルモ,
第3日ヨリ後ハ3核テ超エ,第7日二於テ最
高3.56核二達ス.
穣準偏差二於テハ第1,第2日二於テ,特 二後者二於テ最小けル印チ平均核数ヨリノ 偏塞最小トナルハMノ附近二最1モ多ク集レ ルコトテ示ス、耐シテ第7日日二於テ最高ト ナリタリ.
第大節核分葉瞼布二於クル 杉山式二項式配列法
杉山教授ハAmeth氏ノII型以上ノ配列
法ハ金ク理論的根擦ナク且實地騰用二極メテ 不便ニシテ,且短固形骸テrunde Kemteile/kチ以テ現シ,棒秋核テSchli㎎ノSテ皿 テ表スArmth民法ノK及ビSハ字ソノモノハ核ノ形ヲ表象セザルガ敬二賞用上甚ダ粉ラバ
ジキヲ以テ,コレデ改良シテ短核ヲk(Kurz),長核テ1(La㎎)ト言巳號サ1ノタリ.
更二II型以上二テハ長核ハ筒分歯シテ多核二分化シ待ルカ敬二着ク,短核ハ金ク分化シ タル古キ核ト想像シテAmeth氏ノ配列ト反勤二1チ先二kテ後二配列セシメラ1ノタリ.
2種ノk及ビ1ガ種々ナル個藪ナル時二共組合セパ當然理論的二,二項式配列テ取ル可キ デアル.其一般式ハ
(叶・)}・㎜一1・1+皿(旨 )州・… 史1)、!皿一叶1ユ州・・…1州・い ニテ翼ヘラル.裁二nハ核敷テ意味ス.今井係数ヲ除キナn二1−6進ノ展開式:チ學グレ バ次ノ如シ.
i棲・・・…(1+k)1;11+k1 2核・・・…(1+k)!二1里十11k一十k2 3核・・…・(1+k)言=13+12k1+Ilk2+k3 4核・…1・(1+k)4=14+13k1+12k2+lkヨ十k4 5核……(1+k)5=15+14k1+13k2+12k3+rk4+k5 6核……(1+k)6=16+15k1+14k!斗13kヨ十12k4+11k5+k5
長核攻ビ短核二意義ノ差存スルモノナラバ長核ガー方二於テ減ジ,他方二於テ短核ガ増加1 【114】
「モノチ.テソ」二關スル研究 7鵬 スルニ連レテ英細胞藪ガ函数的二愛化スベキナリ.
第4表二親キナ観察スルニ,I核ニテハ殆ド九テ長核ノ{ナリ.H核二於テハ大部分H
第4表 鮎エオジン鰍舶血球ノ核型分布及ピ長短核指数(÷)
核 型
I
π
I1I
IV
V
VI 11
1k!
21
111kr
2k i 31
211k
「1112k 3k
41 i1311k 2I2k 113k 4k
51 1.
4I1k:
312k1
213k≡
114k
5k■115kr
6k、
長核総藪 短核総敷 長短核帽薮 平均核敷
璽籔
(注射前)
:〕・・
=1〕一I
l/ユ、1
1」
(魂曽)
實数
1ト
0 0
1 0 1 0 1〕・
1〕・
二1ト
か
ポ≡
0 0 0 0 5 5
10
:〕・
・・い・・
(瀾)
實藪
…1ザ
1ト
O「
1
4 28
::」
l!・
:〕・
い・・」
・・■…1…
m・い・・ …1
實藪
第二日 1〕1・
:l/1
か
1ト
0 0 0 0 0 0
0
:〕・
賀藪 實数
第三日 第四日 l/・
シ か
1ト
0 0 0 2 4 2
8
1〕・
1〕・
1:/・・
、1「
ガ か
。
O O 0 2 6
8
:〕・
…い・・
i・・…い・・
1……い・・1…
2.55
1…1…1… …1…
寛敷
第五日
:〕・
1〕・・
剖一
小
0 0
1
4 2 5
12
:〕・
u4
234
2.05
1…
賀引
第六日1 1〕・
竈、、
5」
二1/一
二1ト
0 1 0 3 0 3
7
1〕・
・・」
268
賀籔
第七日 1〕・
1〕一
=1ト
ニ汁
0 0 1
2 7 11
21
1〕・
87 340
1…1・・1
1・1・ 3.56
第3圖 長短核指藪及ビ平均核藪
4
2
丁
、一@、 ・■一 ,, 、
、、
、
長短棲描薮
…一一… ス均桟敷 注 一翌 三翌
舳 回 回日 前 注目 河I琉 射 射一
日
第 第 第 第 第 第
二三四五六七
日 日 日 日 日 Iヨ
1kガ最モ多シ.III核二於テハ112kガ 最モ多シ.IV核二於テハ4kガ最モ多シ.
V核二於テハ15kガ最モ多シ.VI核二於 テハ6kガ最毛多シ.
コノ事ハ核数ノ増加二連レテ短固形骸 ノ増加ヲ赤スモノニシテ,明カま長核ノ 分節二体リテ固形骸ノ生スルコトヲ示セ
リ.
玖二,核長短指数テ求メタリ.副チ長
い1リ
704 岡 囲
核総数テ以テ短核纏数テ除セシ結果第4表!成績テ得タリ.副チ初メ指数ハー度増加シ,茨 二注射前ヨリモ荷減少シ,再ビ増加テ超セリ.而シテ最終日二於テハ最高率3.91テ示シクリ.
今長短核指藪ノ愛化ノ大勢ラ見ルニ,略々平均棲数ノ増加1ト並行シテ増加セリ,姪レ理論 上目リモ考ヘラル・所ナリ.
第三章 第2號家兎賓験成績
第■節 「モノチーテン」及ビ類モノチーテン」ノ形態 第・項「モノチーテン」及ビ類モノチーテン」
第5表 各種腹腔液細胞ノ百分率 貿験日鐵 血ビ桂
W墨合一蜥烹 毛ノチー 類モノチ暇性エオ、ジン嗜好・嗜鱗性!嗜エオ
柱結?P書議 淋巴球 漿膜
ア ン一 一アン 性白血球 胞綱
ユ3/V 第一回注射」
血液2U
墨汁ユO
1
14/V 第二回注射
血液20 墨竹10
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
工5/V 第一日 中止 7 4 82 1 1 o 5
16/V 第二日 〃 10 2 82 O 2 O 4
17/V 織三日 〃 ユ7 3 75 ユ O O 4
18/V 第四日 〃 5 4 86 1 O 1 3
19/V 第五日 〃 15 5 76 1 o 1 2
一^ 」I川、■ 一I一 一 一 ■ 一. 一一一 一
千 均 1O.8 3,6 80.2 O.8 0.6 O.司 3.6 第4固 各種腹腔液細胞ノ百分率
%90
80
70
50
仙 50
20
10
/\
一 I
一
@ モノチーテン
[一一一一一一 ゙モノチーテン [・一・一
D性「工」白血球 1
一一 、 一 . .一一
一一.
1 2 ; 4 5
實験日藪
「モノ」及ピ類モノ」ノ形態ハ金ク第工號家兎ノソレ
}同様ナリ.敬二此虜二百記スルコトヲ省略ス.
第二項 腹腔液細胞ノ趨生髄染色 二於ケル百分率
(1) 「モノ」ハ第ユ日ヨリ第3日マテ漸次増加シ,
第4日目ニハー度急減スレドモ,第5目ニハ再ビ増加
セリ.
(2)類モノ」ハ概シテ實験日野二比例シテ少シ宛 増加セリ・而シテ,「モノ」及ピ類モノ」ノ何レ毛,第
1號家兎ソノレニ比較スル時八州現奉極メテ少シ.
(3)慨「エ」白血球二於テハ第1,第2日ニハ蟹化 ナクシテ第3目二健二滅ジ,第4日ニハ再ビ増加シテ 最高ノ出現率テ現セドモ,第5日目ニハ再ピ第3日日
ノ出現率二近ヅケリ.コノ蟹化ノ有様ハ「モノ」ノ「グ ラ7Jト反野ノ開係ヲ示ス.(第3固参照)
【1−6】
「毛ノチーデソ」畠關スル研究
第1国手第3圏テ比較スル時ハ,第2號 家兎二於テハ第1搬家兎二兆シテ各種細胞 ノ出現率ハ僅少ナリ.但シ仮「工」白血球 ノ出現奉八反射ニシテ第2號家兎ノ方便レ
リ.
而シテ腹腔内二並ユ液トー一所二塁戸トチ混ジ テ注入セシニ墨汁ハー血液ヨリモ遥カニ早ク 大網二体ツチ吸牧サレ,更二他ノ臓器二体
ツチ塵分サルモノナルベシ.如f可ントナレ バ腹腔内ヨリ得タル假「エ」白血球ハ實験中 テ通ジテ唯]回第4日目二於テ其1個ガ盤 ヲ貧食ゼルテ認メタルノミナルガ故ナリ.
第二節 塗抹固定標本二於ク (
§
ル血液稔査成績
愉
第一項 「モノチーテン」
へ
「モノ」ノ出現牽ハ實験申ハ側レモ注射前 師 ヨリモ増加セリ.而シテ最高ノ出現率ラ示 俸
無
スバ第6日日ナリ,蟻
第二項 仮性エオジン嗜 清
好惟白血球
絹
優性エオジン嗜好性白血球り
(乱)腰「エ」白血球ノ百分率
職
エ回注射翌日ニハ著シギ増加率ヲ示スモ 第3日,第4目目ニハ漸次滅少シテ注射前
ノ出現奉以下トナレルモ,第5日以後ニハ 再ピ漸次増加ノ傾向ヲ示セリ.
(b)仮「エ」白血球ノ核分葉藪
I核二於テハ第2日目ヨリ第4日日マデ ハ健二減少ノ傾向テ示スモ第5日以後二於
テハ反射二少シク増加テ示セリ.
H核二於テハ節2日以後,第6日目マデ ハ慎二減少スレドモ第7日目二至リテ急減
シテ注射前ノ出現率ノ半分トナレリ.
III核二於テハ1回注射翌日二於デノミ 僅カニ増カ1スレドモソレ以後二於テハー般
〔117コ
705
畿翻
畠8 ol o o o o o
? o o o o o
騒纂
}N N }NN N
鉢街
岬岨 岬円⊂〜999山 oooトー トギ越 H
一……一
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副奏一 霜 雷 円円岬『}ト O〇 一 H H
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7α三 岡
第5圃 腹腔内血液及ビ墨汁注入 後二於クル血液白血球ノ剣ヒ 白血球総籔
一一_一一一一概r工」平均棲籔 一・一・一「モノチーテン」
一一一・・一一一一一・假「エ」百分率
一…一…淋巴球
暇及120
三自「ビ 白血100 血球事総
藪80
淋重暴位・0
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百 分 筆
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5−5塔
三
ヨ.o自
血 球
2・5牛
均
2.O核敷
1.5
塊 第 第
ゴ
五 六 ヒ 1〕 口 日
二健二減少ヲ示セリ.
IV棲二於テハ概シテ第6日マデハ 増加セノレモ第7目貫二至リテ減少セ
リ.
V核二於テハー般二減少ヲ示セリ・
VI棲二於テハ初メヨリ第5日日二 至ルマデニハ甚グシキ相違テ期1硯率
干於テ認メザノレモ,第6日目以後二於 テ慎二増加1セントスル傾向デ示セリー 以上ノ如キ剣ヒニヨリ平均核藪ノ愛 化チ観察スルニー般二注射前ヨリモ増 加テ示セリ.特二著シギ増加ハ第2目
目,印チエ回注射ノ翌日ナリ・而シテ 平均核藪ハ全髄二歩リテ3核以上ニシ テ,4核ヲ越エルモノナシ.印チ全髄 的ニハ軽度ノ右方移動ラ示セリ.
第…項 共他ノ白1血球 淋巴球
第2日目二可成リ減少スレドモ第3,第4日目ニハ漸次増加セリ。耐シテ第5。第6日日 ニハ再ビ減少ノ傾向ラ示シ第7口目二至リテ急二{I1現率テ増シ最高値二達セリ.
嗜I麗基性白血球
第 7 表
此細胞ハ第3日ヨリ増加テ示セリ・而シテ 仮性エ才ジン嗜好性白血球ノ平 増加率ノ最モ著シキハ集5日目ナリ. 均核数ノ標準偏差及ビ確率誤差
嗜エオジン性白血球
此細胞ノ出現率ハ僅少ナル増加テ示セリ.
第四項 白血球纏藪ノ簗化
白血球総数ノ愛叱テ見ルニ1回注射翌日二 於テハ著シク増加セルモ,第3,第ヰ日目ニ ハ漸次減少シテ注射前ヨリモ狗減少スルモソ
ノ後ハ再貫漸次増加シテ注射流ヨリモ多クナ
レリ.
第五項 仮性エオジン嗜好性白血1球 ノ平均核藪ノ標準偏差及ビ確率誤差
賀験 日 藪 平均核藪 標準偏差 13/V 注射前 3.06±O.06 エ.19±O.05
第一日 第一回漕射 14/V 第二日
第二回注射 3.35±O.07 1.20±0.05 15!V 第三日 3.02土O.07 1.1O士O.05
16/V 第四日 3113±O−07 O.99±O.05
17/V 第五三ゴ 3.08土C.08 1.20土O.05
18/V 第六日 3.07±O−08 1.25土O,06
王9/V 第七日 3.11土O.10 1.31土0.07 平均核藪ハ側レモ注射前ヨリモ増加セリ.而シテ第2日日二於テ最高値ヲ示スモ街4核二 及バチルコト遠シ.即チ靱度ノ右方移動テ超セリ.
【118】
rモノチーテソ」二關スル研究 707
第六項優性エオジン嗜好性白血球ノ核型分布及ビ長短核指藪 I核二於テハ長核多シ.
II棲二於テハ2Iガ最モ多シ.
第・表鮎エオジン嗜雛的球ノ核型分布及ピ長箪核指数(1)
核 型
一・一一一一一一P
I
II
m
IV
V
VI
ユ1 1 1k,
21
111ki
、12
d
。1。。1
.I。。j
3k
41
311k
・1・・1・1・・
P
4k1
5】
41]k1 3工2㌧
2I3k P
1 撃
F1
長核総数 短核総敷
長短核指敷
平均核敷1
賀籔第一一 日注射前
(繍団)
1〕・
二1ト
llト
か
0 0 0 1 2 9
12
1〕・
棊二腎
(駕戸)
1〕・
14r 12128
。」
;l!−
fr
ギ
0 0 1 0 5 9
15
1〕」
實敷1實歎
第三日=第四日 1〕・
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1・
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實歎
第五日
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=1〕一
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1ト
0 0 2 1 7 5
15
1〕・
實激
第六日
1〕・・
=1ト
〃 外
1」・
:〕・
貿敷
第七日
11・・い・・1
220
1〕・
1〕η
か
;1
0 0 0 1
2 3
6
1〕・
74
1…い・1」1・・1…」・ぺ…
1・・
P …い・・い・・い・・i1・・」…
…1…」…i・1・1・。・ ・ゲ孔・・
第6園長短核指数及ビ平均核藪
.・・ ・一, ・
, , 一 一 一
長短櫃揃致
E一一・・… 豪マ核籔
■ ■
第第第第第第第 一二三四五六七 調日日口日日日
III核二於テハ全髄的二観察スル時ハ112kガ最モ
多シ.
IV核二於テハ113kガ最モ多シ.
V核二於テハー般二5kガ最モ多シ.
VI二於テハー般二6kガ最モ多シ.
北ノ結果八大騒二於テ第コ號家兎ノ域綾ト回ジキチ
知ル.
長短核指数k!1テ求メシ結果ハ第8表ノ如シ.
〔119】
?09 間 田
副チ第3日ヨリ第6日マデニ於テハ共指数ハ注射前ヨリモ減少セリ,特二第3日目二於チ 著シキテ示ス.然1ハモ第7ロニ至リテ急二大キグナルテ知ル.
此ノ趣キバ第I號ト遊シク相違スル如キモ第1號二於デモ亦第2日目二於テ著シク減少 シ,ソレヨリ再ビ漸次増大スルノヲ見ル時一抹ノ同現象ヲ認ムルコトラ絡
第四章縄括及ビ考接
2頭ノ家兎テ用ヒ内1頭ニハ腹腔内二血液総量70c.c.テ注入シ,最後ノ注射ノ翌日ヨリ7 日間二歩リテ腹腔液テ取リテ腹腔液中二合マル細胞特二「モノチーテン」二就キ詳細二研究セ
リ.他ノ1頭ニハ血液ト墨汁トラ混ジテ腹腔内二注入シテ,之レモ亦腹腔液二含有セラル・
細胞特二「そ…ノチーテン」二就ヰ研究セリ。
上記實験ヂ総括スレバ次ノ如シ.
第1號二於テハ腹腔液申二認メラル・rモノチーテン」ハ定型的花冠状配列ヲナス穎粒ヲ有 スルモノト,稿々不規則ナ花冠状配列テナス穎粒テ有スルモノトアリ.而シテ標本製作後平 均2時間後二及プ時ハ原形質ハ所謂死戦蜘ノ染色ヲナス.ソレ以前二於テハ荷良ク遊走ラ督
ムrモノチーテン」モ認メラル.而ジテ此細胞ノ出現率ハ平均20%ナリキ.
次二類モノチーテン」ナル名稚テ余ガ附シタル細胞ニシテ細胞ノ形態ハ「モノチーテン」ト 大差ナキモ穎粒ノ配列二於テ相違テ認メラル・モノニシテ,此穎粒配列ノ萩態二從ツチ余ハ 之チ4種二分類セリ.帥チ(1)大サノ大鎧同ジ果藁粒ヨリナルモノ.(2)大中小3種ノ穎粒ヨ
リナルモノ.
(3)大中小3種ノ穎粒ヨリナルモ同大ノ穎粒ノミガ互二集合スルモノ.(4)特別大形ノ穎 粒テ有スルモノ.
以上ノ4種類ナリ.而シテ此細胞ノ原形質八大髄40分位ニシテ死戦期ノ染色ヲ示ス・
類モノチーテン」ノ出現牽八千切11.57%ナリキ.
今文歓二徴スルニF.R.Sabin,C.A.Doan,and R.S.Cu㎜i㎎ham(1925)ノ業績ヲ見 ル三氏等ガ「クラスマトチーナン」自ロチ組織球ト云ヘル細胞ト余ノ類モノチーテン」トハ大部
二於テー致スベシ.而シテ氏寺ハ「クラスマトチーナン」ノ赤血球貧食テ認メ,倫胞髄内ノ大 形類粒ハ「モノチーテン」ト異リ稽層内部二存スト云ヘリ.余ノ貿駿二於テハ類モノチーテ
ン」ノ赤血球貧食1ヲ認ムルコト能ハザリシモ,大形類粒テ胞髄内二有スル細胞テ認メタリ、
余ハ之テ分類中ノ第4二入レタリ.而シテSabin比等ハIクラスマトチーナン」ノ出現率刑2
%ナリシト報告セリ,余ノ場合ノ類モノチーテン」ノ出現率ハ1L5ク岩ナリシ馳テ考7ル時殆 ド同僚ナルテ知ノレ.Sabin比等ハ腹腔内注入血液ヲ家兎及ピ猫ヨリ株リ用ヒダルガ敬二,若 シ猫ノ如キ異種血液テ注入シタル場合ニハ余ノ類モノチーテン」モ亦赤血球テ貧食セシヤモ 国リ知ルヘカラズ■.
叉Sabin比等ハrモノチーテン」ハ24矧1硯セリト報告セリ,余ノ場合ハ20%ニシテ大鎧二 於テ相似タル値ヲ示セリ.仮性エオジン嗜好憧白血球ハ余ノ實験二於テハ56名ニシテSabin 【一20】
r毛ノチーデン」昌關スル研究 709 氏寺ノ威綾ハ58名ナリキ,但シ58劣中ニハ嗜酸基僚自血球及ピ嗜エオジン性白血球ノ出現率
モ算入セラレテ居ル.余ノ實験二於テハ嗜襲基及ビ嗜エオジン性白血球八大髄二於テ2%死 出現セリ,之ヲ僻陛エオジン嗜好性白血球ノ出現率二加7ル時ハSabin比等ノ威緩ト相似ナ ル成績テ得ル.
淋巴球ハ余ノ實験二於テハ5.14名ナリシガSab1n比等ハ1%ト報告セリ.
漿膜細胞ハ余ノ成績二於テハ4.28%ニシテS・bin一比等ハ5%ナリキ.
以上ノ威綾テSab1n比等ノ戒綾二比較スル時ハ殆ド相似ナル結果ヲ得タリ.
茨二血液二於テハ,白血球総藪ハ始メ減少シテ後著シク増加セリ.
優性エオジン嗜好性白血球ノ出現率ハ全般的二増加セリ.而シテ,平均核敷モ亦一般的増 加シテ著明ナル右方移動テ超シクリ.
淋巴球ハ著シギ減少テ示セリ.英ノ最モ著シキハ實験第2及ビ第3日目ナリキ.
嗜エオジン牲白血球ハ實験ノ中頃二於テ筐カニ増加セルモ典化二於テハ鐘化ヲ認メザリ
キ.
嗜盤基性白血球ハ極メテ健二實験ノ終リ頃二増加チ示セリ.
「モノチーテン」ハー般二可成リ糟カロテ示セリ.特二著シク増牽ヲ示セルバ第1目及ビ第2
日ナリキ.
侠唾エ才ジン嗜好憧白血球ノ核型分布テニ項式配列法テ利用シテ検査シタル結果,實験テ 通ジテ大騒I核二於テハ長核ノミナリ.II核二於テハ111k最モ多ク,III核二於テハn2k 最モ多ク,IV核二於テハ4k最モ多ク,V核二於テハ5k,VI棲二於テハ6k最モ出現セリ.
釦チコノ裏ハ核敷ノ増加二從ツチ短固形骸ノ増加テ示スモノニシテ,明カニ長核ノ分節二 体リテ固形骸テ生スルコトヲ示セリ.
而シテ長短核指藪ノ蟹化二於テハ始メ増加シ,途中二於テー一度減ジ更二百ビ著シク増カげ 示セリ.
第2擁家兎實験成綾二於テハ「モノチ・テン」共他ノ細胞ノ形態ハ全ク第1號家兎ト同様ナ リシモ,各種細胞ノ出現率二基ヲ認メタリ.師チ「モノチーテンJハ第1銃家兎ノ約孚分ノ出 現率ナリキ.而シテ出現ノ状態ハ始メ漸次増加シ,終リニ近クー度減少セシモ最終ニハ再ビ 増加セリ.
類モノチーテン」ノ出現率モ減少シテ第1搬ノ約弘ナリヰ.而シテ英出現赦態ハ實験日野 二比例シテ漸次増加テ示セリ.
仮性エオジン嗜好一睡白血球ハ第i槻家兎ノ出現率ノ約1倍竿ノ拙現率テ示セリ.而シテ出 現率劉ヒノ状態ハ實験第4日目テ最高ニシテ其前後日二於テ減少ヲ示セリ.
嗜麗基性白血球ハ實駿中ヲ通ジテ出現率二差ヲ認メチリキ.而シテ第1擁家兎ノ出現率二 比スレバ%以上ノ減少ラ示セリ.
嗜エオジン性白血球ハ始メ健二出現セシモ後ニハ出現セザリ寺.而シテ,第1號家兎ノ出 現率二比スレバ%二足ラザリ手.淋巴球ノ出現ハ極メテ少ク,第1號家兎ノ%O二足ラザリ 【121】