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ディープラーニング:ソフトウェア 2.0
ディープラーニング(深層学習)とは、人間の脳にヒントを得た人工知能
の形態の1つです。ディープラーニングが適用された機械は、プログラマー
から指示を受ける必要がなく、その代わりにデータを用いて自ら訓練を行
ないます。
ARK
では、ディープラーニングによってあらゆる産業が変貌を遂げると考え
ます。
※本資料は、英語による2019年1月発行「BIG IDEAS 2019」の日本語訳です。 内容については英語による原本が日本語版に優先します。また、情報提供のみを目的としたものです。1
ディープラーニングは自らを書き換えるソフトウェア
従来型ソフトウェア
ディープラーニング
従来型ソフトウェアは、多数の人間のプログラマーによっ てコーディングが行なわれます。多額の費用がかかり、脆 弱で、維持が困難です。プログラムは設計通りに動きます が、人間のパフォーマンスを上回ることはできません。 ディープラーニングは、「書かれる」のでなく「訓練され る」ソフトウェアです。人間がデータを集め、学習の枠組 みを作成します。システムは正しい振る舞いを自動的に学 びます。ディープラーニングはデータが多いほど向上し、 また多くの場合、人間のパフォーマンスを上回ります。 学習プログラム2
ディープラーニングは消費者や企業向けテクノロジーを裏で支える重要な存在
出所:ARK Investment Management LLC, 2018|各企業による報告書(Facebook Google Netflix Apple Tesla Salesforce.com Blue River Technologies、 、 、 、 、 、 )
ディープラーニングを使うことで、表示 されるストーリーや写真、動画の選択が ユーザー毎にカスタマイズされます。 Apple Watchは、心房細動や糖尿病、睡 眠時無呼吸を予測することができます。 Tesla Model 3い越しや高速道路での走行が可能です。の自動運転は、他の車両の追 Blue Riverのスマートトラクターは、コン ピュータービジョンを用いて除草剤の使 用量を90%削減しています。 SalesforceのEinsteinは、1日40億件を超え るビジネス分析予測を行っています。 Google翻訳による1日の翻訳語数は 1,000億を超えます。
3
ディープラーニングは「世界を飲み込むソフトウェア」の第3波
[1] Andreessen, Marc. “Why Software Is Eating the World.”Andreessen Horowitz, 20 Aug. 2011, https://arkinv.st/2QuCZ6B
世界
PCソフトウェア ディープラーニング インターネット 農業 製造業 医薬品 ヘルスケア 運輸 防衛 データベース 会計 出版 コマース 動画 広告 ニュース 通信 バンキング“
ソフトウェアが世界を飲み込んでいる”
-
マーク・アンドリーセン
1•
第1波であるPCソフトウェアは、多数の産
業に混乱をもたらしました。
•
インターネットの波は、ソフトウェアの使
用範囲をコンピューター産業以外へと拡大
させ、新しいテクノロジー巨大企業を生み
出しました。
•
ディープラーニングは、世界を飲み込むソ
フトウェアの第3波です。ソフトウェアの
使用範囲をヘルスケア、運輸、製造業など
の巨大産業へと拡大しています。
4
実例:小売を飲み込むディープラーニング(米国小売市場は3兆ドル規模)
[1] Soper, Spencer. “Amazon Will Consider Opening Up to 3,000 Cashierless Stores by 2021.”Bloomberg.com, 19 Sept. 2018, https://arkinv.st/2LXY3lh
小売店舗の旧型のレジでは
ディープラーニングを用いたレジでは
ARKのリサーチによると、米国人がレジの行列待ち に費やす時間は年間合計3億時間にのぼります。 Amazon Goでは、ディープラーニング・ソフトウェア にデータフィードするカメラやセンサーを用いること で、買い物客を認識し、商品を手に取ったときや戻し たときを把握し、レジで支払いを行わずに店舗を出ら れるようにしています。 Amazonは2021年までの3,000店開店を計画中です。15
実例:マイクロプロセッサーを飲み込むディープラーニング
上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。
出所: |
(抜粋データでは のマージンを %と想定)|
ARK Investment Management LLC, 2018 “Worldwide Server Market Revenue Grew 43.7% Year Over Year to a Record $22.5 Billion During the Second Quarter of 2018, According to IDC.”IDC, 5 Sept. 2018, https://arkinv.st/2TBhnaF OEM 15 “1965: ‘Moore's Law’ Predicts the Future of Integrated Circuits.”What Was The First PC?, https://arkinv.st/2LXJcHo
ディープラーニング・ソフト
ウェアのブームにより、ディー
プラーニング用プロセッサーの
需要が高まっています。「AIア
クセラレーター」は、処理をス
ピードアップするためにサー
バーで使用されています。
ARK
の試算によると、サーバー関
連の総売上高に占めるAIアクセ
ラレーター売上高の割合は、
2018
年の5%から2028年には
30
%まで増加し、さらに300億
ドル超の市場機会を生み出す可
能性があります。
*半導体の集積率が2年毎に2倍になるというゴードン・ムーア氏の予測$0
$70
$140
2018
2028
世界サーバー市場のコンポーネント別内訳
(十億ドル)
CPU Memory Storage Other AI Acceleratorムーアの法則
*の失速は、2年毎
の「無料の」性能アップグレー
ドの終わりを意味する可能性が
あります。よって、サーバー会
社はコンピューティングハード
ウェアの設備投資を増額する必
要が出てくるとみられます。
6
投資機会の規模
ディープラーニングが生み出す価
値
(株式時価総額)
は、インターネッ
トの時の3倍となる可能性
•
インターネット関連は、20年間で世界の株式市
場時価総額の15%を占めるまでに至りました。
•
ディープラーニングがそれと同様の普及率を達
成した場合、今後20年間で世界の株式市場時価
総額が30兆ドル増加することになります。
上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。出所:ARK Investment Management LLC, 2018|World Federation of Exchanges, 2018, https://arkinv.st/2FbJgmp “ACWI.”| MSCI, 2018 https://arkinv.st/2Rc6y22
$0 $17,500 $35,000 $52,500 $70,000 1998 2018 2038 世界の株式市場時価総額 (十億 ドル)
コンピューティングの波を受けて株式市場の
時価総額が次第に増加
Deep Learning Internet Information Technology +10兆ドル +4兆ドル +30兆ドル 1998 – 2018 2018 – 20387
展望
インターネット経済を生み出したのは米国だったが、AI経済をリードするのは
中国の可能性
国を挙げた取り組み
中国は2025年までにAI分野のリー ダーになるために国を挙げて 取り組んでいます。8
億人のインターネット利用者
中国のインターネット利用者は米国 の3倍、大規模なデータ収集や訓練 が可能です。プライバシー・リスクなし
中国のユーザーは検閲の実施やプライバ シーの欠如に慣れており、AI開発が容易 かつ規制リスクも最小限です。AI
アプリケーション
世界で最も人気のAIアプリケーショ ンは中国のソーシャルビデオアプリ 「Tik Tok」で、ユーザー数は5億人を 超えます。AI
チップの設計
中国には、Huawei製スマートフォンのAI チップを供給するCambriconなど、AIチッ プ設計会社大手が複数存在します。半導体製造
中国の半導体製造技術は進化を遂げて います。中国国内の16nm半導体工場の 技術水準は世界最先端と同等です。8
リスクとディスクロージャー
当該企業が破壊的イノベーションを活用しながら既存の技術に代わるテクノロジーを開発し、新しい市場を創出するとARKが評価していても、それらが事実と異なる場合や、競合他社、業界団体ま たは地方自治体との政治的あるいは法的な問題を内包している場合がある点にご注意ください。 当資料は、投資家教育および【ディープラーニング】領域の持つ潜在的なポテンシャルを特定するためのものであり、そのリスクや不確実性がARKの予測やリサーチモデルに影響を及ぼす可能性が あります。投資家の皆様は当資料をARKからの情報提供としてのみ使用してください。また、市場リスク、破壊的イノベーション・リスク、規制リスクに加え、【ディープラーニング】に関する以 下の通りのリスクがあることにご注意ください。 • ソフトウェア業界のリスク • インターネット企業のリスク • 半導体企業のリスク ソフトウェア業界のリスク ソフトウェア業界は、熾烈な競争、値下げ攻勢、技術革新、既存製品の陳腐化によって大きな影響を受ける可能性があります。ソフトウェア業界の各企業は価格競争、新 規市場参入、市場シェアをめぐる競争や加速する開発速度による製品サイクルの短期化、限定的な利益や利益率の低下といった厳しい競争圧力にさらされており、さらに新しいサービスの開発、設 備投資の必要性、既存の技術が消費者や企業に受け入れられなくなる可能性や急速に時代遅れになる等のリスクに直面しています。また特許取得はソフトウェア業界における多くの企業の成功に とって不可欠であり、とりわけ特許取得(取得できない場合も含む)費用、特許侵害訴訟のための費用、プロダクトの特許の喪失(価格設定に対する圧力を著しく高め、当該製品の収益性を著しく 低下させる可能性がある)などは収益性に大きな影響を及ぼします。さらに、多くのソフトウェア業界の企業には限られた運用履歴しかなく、このような企業の価格は歴史的に、特に短期的に他の 証券よりも不安定となる傾向があります。インターネット企業のリスク インターネット関連企業の多くは、創業以来多額の損失を出しており、今後も市場シェアを獲得し収益を上げるために多額の 損失を出す可能性があります。従ってそのような企業の多くは、予測可能な将来において多額の営業損失を被ることが予想されるものであり、利益を創出することはありません。インターネット企 業が属する競争市場の多くは、急速に発展する業界標準、頻繁な新しいサービスや製品のリリース、その導入や機能強化、顧客の要求の変化に直面しています。インターネット企業が、このような 変化に対応できない場合、事業に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 半導体企業のリスク 競争圧力が半導体企業の財務状況に大きな影響を与える可能性があり、製品サイクルの短縮化、製 造能力の拡大につれ、これら半導体企業は積極的な価格設定の対象となり、収益性が低下する可能性があります。エンドユーザー・プロダクトの需要の減少、製造能力の余剰などが業績に悪影響を 及ぼす可能性があります。半導体企業は通常、高い資本コストに直面し、知的財産権に大きく依存することがあります。また半導体部門は景気循環が激しく、多くの半導体企業の業績に多大な変動 をもたらす可能性があります。半導体関連企業の株価は、これまでもきわめて不安定な動きを続けており、今後もきわめて不安定な状態が続くと予測されます。9
破壊的イノベーションに関するより詳細なリサーチはark-invest.com/researchを
ご覧ください。
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