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屍体標本による肘関節の加齢性変化の検討 -- 腕橈関節における関節症変化との関連について --

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Academic year: 2021

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Title

屍体標本による肘関節の加齢性変化の検討 -- 腕橈関節にお

ける関節症変化との関連について --( 内容の要旨(Summary)

)

Author(s)

横井, 達夫

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学)乙 第1032号

Issue Date

1996-02-21

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/15238

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏名 (本籍) ツ位 の 種机 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 横 井 達 夫(長野県) 博 士 (医学) 乙第 1032 号 平成 8 年 2 月 21日 学位規則第4条第2項該当 屍体標本による肘関節の加齢性変化の検討 一腕槙関節における関節症変化との関連について-(主査)教授 松 永 隆 信 (副査)教授 正 村 静 子 教授 恵 良 聖 論 文 内 容 の 要 旨 肘関節は上肢の中では,もっとも変形性関節症の発生頻度が高い関節であるにもかかわらず,肩,手関節に比 べ詳細な構築学的あるいは生体力学的研究はなされていない。申請者は,肘関節症発症進展のメカニズムを追求し, 発症防止,あるいは進展遅延に資する目的で,屍体標本を用いて肘関節軟骨の加齢変化を詳細に観察,とくに腕 校閲節に注口し,力の伝達を反映すると考えられる,上腕骨遠位端,暁督頭の軟骨下官の扶態や,骨梁構造につ いても観察をし,生力学的観点に立って,変形性肘関節症進展過程を考察した。 【対象と方法】_ 岐阜大学医学部系統解剖用屁体61体121関節(53歳∼98歳,平均78歳)を文、†照とした。 1)関節軟骨の観察 肘関節を各部位に分けて,関節各部の軟骨表面の変性について肉眼的に観察を行なった。関節症性変化の程度 を4段階(GO:軟骨症変化,骨柿を認めない。Gl:軟骨のシワ,浮腫,浅い亀裂,ごく軽度の育種。G2:深い 亀裂,分層化。5mm以下の棺頼。G3:秋田欠f呂,肯露出。5mnl以卜の骨稗)に便宜上分類をし,これにしたがっ て観察結果を記録した。 75関節については,軟部組織を切除した後,0.5%プロテアーゼに浸し,恒温装置に48時間から72時間入れて除 蛋白を行い,さらにべンゼン,エタノールを川いて脱脂\晒し′け標本を作成し,関節宮部位における′け練形成に ついて同様に4段階に分け記録した。 2)督梁構造の観察 38関節についてアクリル樹脂辺哩後,矢扶断と水平断に2【正聞瞞の切Jl-を作成した。暁智頭は矢扶断と∴厄扶 断で2mm間隔の切片を作成した。上腕′軋焼付切片ともソフテックス砧影(軟X線揖影)を行った。 【浩 一来】 1)肘関節加齢変化について 関節軟骨の変化がもっとも好発していたのは,槙皆の腕枕関節血で,〔il以上の変化は111例(91.7%)であっ た。ついで上腕督滑セ′ト頑問溝108例(89%)小頭59例(48.7%)であった。この3ケ所はいずれも脱税関節の 変化であり,変化の程度も他の部位に比べ進行していた。 骨柿について晒し骨標本で観察した結果は,尺骨鈎状突起側州則部が73/75(97.3%)と多くト尺骨月、J頑州別 部65/75(86.7%),尺骨鈎伏突起部60/75(80%),肘頑先端部53/75(77.3%)にGl以上の変化が見られ,尺 骨内側縁と突起部に好発していた。 2)腕暁闇節骨梁構造について 上腕骨遠位端に関節症変化がみられないか,ごく軽度の例では∴矢扶断で,小頭関節面近位瑞を中心とする放 射」人の腎梁が特徴的で,関節面を作る半球で骨梁が据な構造を召し,軟′旨下督はばば均一・だった。滑車小頑問構 では軟骨下骨が厚く,骨軸に対して450付近を中心に厚くなっていた。小頭に変化が見られると,変化が炊腎内 に限局していた例でも,骨軸に対して前方450前後の好発部位に一・致して∴甘栗,軟督下骨の減少が見られ,滑 車小頑問溝の軟骨下骨はより厚くなっていた。棍′引手栗構造の観察では,水平断では中心から放射状に周辺に向 145

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かう骨梁が観察されるが,尺側に密な傾向が見られた。矢」犬断でも骨幹部より尺側および幌尺関節面に向かう骨 梁が見られた。滑車は内外側,中心溝付近とも同様の構造で,薄く均一な軟骨下骨と遠位端に密な皆梁構造と肘 頭嵩から放射状に発する骨梁構造を有していた。 【考 察】 以上の肘関節の加齢性変化の観察結果を基に,肘関節症発生機転を考察するにあたり,申請者は航続関節の変 化に注目した。 滑車小頑間溝に軟骨下骨が厚いことが観察されたことは,この部分には関節運動時に応力集中した結果と推論 され,正常肘関節では腕槙関節尺側に応力の集中があると推察される。滑車′ト頑間溝に軟骨変性が出現した標本 では,同部の軟骨 F骨の厚さが増すことから,加齢変化も応力の集中が背景にあるといえる。暁骨頭辺縁と上腕 骨滑車′ト頑間溝の応力集中が,関節軟骨の変性,さらに応力の不均衡の増強を招き,腕槙関節の関節症を発症さ せ,さらにいったん腕境関節で関節症が発症すると,肘関節全体の応力不均衡をきたし,変形性肘関節症発症な らびに進展要因として働くものと推察する。 論文審査の結果の要旨 申請者 横井達夫は系統解剖用屍体の肘関節各部位の軟骨ならびに軟骨仮骨,骨梁構造について,肉眼的,エッ クス線学的に観察し,加齢変化ならびに関節症発症および進展機序について検討した。この矢口見は肘関節外科学 の進歩発展に寄与するところ大であると認める。 「与論文公表誌」 屍体標本による肘関節の加齢性変化の検討 一腕横間節における関節症変化との関連について一一 平成7年il月発行岐阜大医絶 43(6):768岬778 1/16

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