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Association Between Tinnitus and Sleep Disorders in the General Japanese Population

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Academic year: 2021

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Title

Association Between Tinnitus and Sleep Disorders in the General

Japanese Population( 内容と審査の要旨(Summary) )

Author(s)

出原, 啓一

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学) 甲第952号

Issue Date

2014-03-25

Type

博士論文

Version

none

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/49085

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与要件 学位論文題目 審 査 委 員 出 原 啓 一(愛知県) 博 士(医学) 甲第 952 号 平成 26 年 3 月 25 日 学位規則第4条第1項該当

Association Between Tinnitus and Sleep Disorders in the General Japanese Population (主査)教授 塩 入 俊 樹 (副査)教授 犬 塚 貴 教授 吉 田 和 弘 論 文 内 容 の 要 旨 耳鳴は不眠などの関連症状を引き起こし,日常生活を障害すると考えられるが,一般住民を対象 とした耳鳴と不眠の研究は世界的にも少なく,日本においては今のところない。今回,日本の一般 住民を対象にこの関連性を調査した。 【対象と方法】 高山スタディーは,1992 年に始まった一般住民を対象に生活習慣と健康および疾病との関連を評 価することを目的とした,コホート研究である。この高山スタディーの参加者のうち,2002 年に耳 鳴と不眠の質問を含むアンケートに回答した 45 歳~75 歳の岐阜県高山市住民 14,027 人を対象に, アンケートによる横断調査を行った。 アンケートにおいて「これまで耳鳴り(5 分以上続くもの)がありましたか。大きな音を聞いた 直後に一時的にあったものは除いてください。」という質問に「はい,今もある」と答えた者を「耳 鳴あり」とした。耳鳴の音の大きさ,耳鳴の頻度についても質問した。これらの質問は Coles 及び Erlandsson の報告を参考にして作成した。 不眠に関する質問は,ピッツバーグ睡眠質問票日本語版の項目のうち「寝床についてから 30 分以 内に眠ることができなかった」ことが 1 週間に 3 回以上あったものを「入眠困難」,「夜間または早 朝に目が覚めた」ことが 1 週間に 3 回以上あったものを「睡眠継続困難」とし,「入眠困難」「睡眠 継続困難」のいずれか,もしくはその両方があるものを「不眠」と定義した。自覚的な睡眠の質や 睡眠薬の使用についても検討した。 【結果】 耳鳴の有症率は男性 13.3%,女性 10.6%であった。「耳鳴あり」の人の不眠の有症率は男性 28.1%, 女性 36.1%,「耳鳴なし」の人の不眠の有症率は男性 18.8%,女性 21.5%であった。 年齢,糖尿病・高血圧・虚血性心疾患及び喘息などの既往歴,ステロイドの使用歴,金属加工・ 石材業(男性のみ)・紡績業および化学工業などの職業歴等,交絡因子を調節した後の,耳鳴がある ことによる不眠のオッズ比は,男性 1.7 倍(95%信頼区間:1.4-2.1),女性 1.8 倍(95%信頼区間:1.5-2.2) であった。特に「大きな音の耳鳴」もしくは「非常に大きな音の耳鳴」を持つ人は,耳鳴の無い人 に比し不眠のオッズ比が男性 2.8 倍,女性 3.3 倍であった。一方「小さな音の耳鳴」および「中等 度の音の耳鳴」でも,男女ともに不眠と有意な関連が見られた。 個別の項目では「入眠困難」「睡眠継続困難」「自覚的な睡眠の質」において,男女ともに耳鳴と 有意な関連が見られた。睡眠薬の使用は,女性において耳鳴との有意な関連が見られたが,男性に [ ]

(3)

おいては有意ではなかった。

【考察】

一般住民を対象として,耳鳴と不眠の関連を評価した先行論文は 2 つあり,スウェーデンの調査 では耳鳴があることによる睡眠不足(poor sleep)および中途覚醒(frequent waking)のオッズ比はと もに 1.4 倍,ナイジェリアの調査では耳鳴があることによる不眠(insomnia)のオッズ比は 2.1 倍で あったと報告されている。これらの先行研究の欠点として,不眠の定義が調査ごとに異なるという 点があった。 今回の我々の研究の優位な点は,先行研究よりも大きな集団を対象とし,国際的に使用されてい る「ピッツバーグ睡眠質問票」を用い,統計学手法に則って多くの交絡因子を調節し検討したこと である。 我々の研究の制限としては,調査対象が 45~79 歳に限定されたこと,横断調査であったため耳鳴 と不眠のどちらが原因でどちらが結果であったかが不明であること,不眠に影響すると考えられる 「人格」や「心理状態」について評価していないこと,耳鳴としばしば関連する難聴の評価をして いないことなどが挙げられる。 【結論】 耳鳴と,不眠の各要素である入眠困難・睡眠継続困難・自覚的な睡眠の質の悪さとの間に有意な 関連性が認められた。また,小さい音もしくは中等度の音の耳鳴でも,不眠との関連性が見られた。 この結果は耳鳴と不眠を診療する上で,役に立ちうると考える。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 本研究は,一般人口を対象としたわが国の大規模疫学調査として先駆的な“高山スタディー”の 継続研究として行われたものである。申請者 出原啓一は,本研究において耳鳴により有意に不眠が 増えること,さらに一般人口における不眠症の時点有病率が約 20%であることを,1 万人を超える 地域住民を対象として,初めて示した。この結果は,実にシンプルであるが非常に普遍的であり, 耳鼻咽喉科学,精神医学,睡眠学,医療統計学の各分野における教科書に記載されるべき価値があ る。したがって,申請者による主論文は,博士(医学)の学位授与に値することを認める。 [主論文公表誌]

Keiichi Izuhara, Keiko Wada,Kozue Nakamura,Yuya Tamai,Michiko Tsuji,Yatsuji Ito,Chisato Nagata:Association between tinnitus and sleep disorders in the general Japanese population Annals of Otology, Rhinology & Laryngology 122,701-706(2013)

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