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Designing Authentic Communicative Activities for Japanese Junior High School Classrooms

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Academic year: 2021

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Designing“Authentic" Communicative Activities for Japanese Junior High School Classrooms 教科・領域教育専攻 言語系(英語)コース 西 津 政 春

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.はじめに

2002年4月より実施されている新学習指 導要領に「実践的コミュニケーション能力」が 謡われ,コミュニケーション重視の英語授業展 開がこれまで以上に求められるようになった。 こ の こ と を 踏 ま え る と Communicative Language Teaching(CLT)が中心的に取り上げ てきたオーセンティシティのあるコミュニケー ション(authenticcommunication)について考 察・検討を加えることが重要で、あると思われる。 それは,これまで日本においても「買い物」や 「税関」とし、った具体的な場面や,

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意見や説明 を求める」といった言語の働きを取り上げた指 導がなされてきたが, EFL環境におけるこうし た学習の効果については多くの研究者たちによ って批判されているように(Littlejohn,1983; Lit

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ewood. 1992; Widdowson. 1998; Johnson 2001),コミュニケーション能力に転移‘したか どうか,は疑問の余地があるからである。すな わち,このような場面ごとの対話を定型的に練 習しでも,それらを機械的に実際の場面に当て はめることに終始し 複雑に展開する「会話」 になりえなかったのである。 以上のことから,本研究の目的は,従来のオ ーセンティシティの概念の限界を指摘するとと もに,学習者にとっで意味があり,他者との関 わりのあるコミュニケーション活動に必要な要 素としての新しいオーセンティシティの概念を 指 導 教 官 山 森 直 人 構築し,その有効性を検証することにある。

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概要 第1章では,オーセンティシティが CLTの 文脈の中でこれまでどのように捉えられ議論さ れ て き た か を Taylor(1982),Breen(1985), Lit

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ewood(1992), Widdowson(1998)らの先行 研究から概観する。そして,学習を促進するに は学習者にとってのオーセンティシティを高め ることが必要になり,具体的にはTaylor( 1982), Montgomery & Eisenstein(1985),小林(1997) の主張である「自己投機(self-investment)J と 「自己関与(self-involvement)Jが重要な概念で あることを確認する。また, 日本における「学 習観・学力観」の転換をめぐる佐伯(1995),佐 藤(1995; 1996)らの諸研究についても概観し, 英語教育との関わりについても議論する。 第2章では,これらの先行研究から得られた 知見を基に,学習者にとってオーセンティシテ ィのあるコミュニケーションの中身について検 討を加えるとともに,新しいオーセンティシテ ィの枠組みを構築する。具体的に言えば,その 指標として4つの要素,すなわち「相互理解J, 「責任J,

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自己探求J,

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関連」を解明すること である。 第3章では,同枠組みに基づいて,新中学校 英語教科書にある 2種類のコミュニケーション 活動を分析し,新しいオーセンティシティの枠

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-286-組みの有効性を検証する。その結果から,不足 する要素を補うことでコミュニケーション活動 のオーセンティシティを高めることの必要性及 び重要性が明らかにされるとともに,同枠組み の有効性を実証するo 第4章では,新学習指導要領に盛り込まれた 目標である「実践的コミュニケーション能力J と, SLAの文脈で長年議論されてきた「コミュ ニケーション能力」との関わりの議論を通して, Taylor(1988)の 主 張 で あ る Communicative Proficiencyまたは CommunicativeAbilityと 捉えることの有効性を提案する。また,新学習 指導要領で重点的に行うよう設定されているコ ミュニケーション活動をする上で,上記の4つ の指標がコミュニケーション活動の質を,より オーセンティックなものに高めることを論じて し、く。 本研究の結果として得られた教育的示唆には, 以下のものが挙げられる。

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新しいオーセンティシティの枠組みに基 づく, ["学びjや「コミュニケーション」の 捉え直しの必要性。 2.新しいオーセンティシティの枠組みに基 づく,コミュニケーション活動の捉え直し の必要性。 3.新しいオーセンティシティの枠組みに基 づく,新学習指導要領の再解釈の可能性。 4.新しいオーセンティシティの枠組みに基 づく,年間計画及び題材指導計画作成の可 能性。 1. については,新しいオーセンティシティ の枠組み,すなわち第 2章において解明した 4 つの指標で、ある,休日互理解J,["責任J,["自己探 求心「関連Jを用いて, ["学びJと「コミュニケ ーション」の新たな方向性を概念的に把握する ことができることである。 2. については,第3章において,新しいオ ーセンティシティの枠組みの4つの指標に基づ き,教科書にあるタスクの分析を行い,その結 果から活動の不足が窺えたことで,指標の有効 性が実証されたことである。言い換えれば,教 科書にあるコミュニケーション活動を,新しい オーセンティシティの枠組みの4つの指標で捉 えることができること,およびコミュニケーシ ョン活動をよりオーセンティックなものにする ために,十分に満たされない活動についてはど の観点を補う必要があるのかを明らかにできる ことである。 3. に つ い て は , 第 4章において, Canale(983)のコミュニケーション能力を理 念的モデ、ルとする新学習指導要領を,第2章で 構築した理論的枠組みで読み解き, ["実践的コミ ュニケーション能力 Jを考慮する際に必要な新 たな視点を提供できることである。 4. については,新しいオーセンティシティ の枠組みの4つの指標は個々のコミュニケーシ ョン活動の分析・評価に援用できるだけでなく, 単元全体の指導計画や年間指導計画の作成に寄 与する可能性もあることを示せたことである。

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終わりに 本研究は,オーセンティシティを捉え直し, 新しい枠組みを理論的に提案した。しかしなが ら,その理論的枠組みを用いて,学校現場にお いて実践し,その結果を学習者の立場から振り 返るという検証をしたわけではない。その意味 で,今後本研究において提案された指標に基づ いて,活動計画や年間計画を学習者の意見も取 り込みながら立案し,そして長期的に実践して いくことが求められる。 - 287

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