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ブラジルのレアメタル資源(第二回)全体構成と掲載の予定
本号掲載項と目次
2. PGM(白金族)
2-1. 探鉱プロジェクト3. レアアース・モザナイト
3-1. 鉱床及び操業鉱山4. リチウム
5. ベリリウム
5-1. 探鉱プロジェクト6. ニオブ
6-1. 操業鉱山 6-2. 探鉱プロジェクト 6-3. 尾鉱プロジェクト7. 錫・タンタル・インジウム
7-1. 操業鉱山 7-2. 探鉱プロジェクト8. タングステン、タンタル、ビス
マス
8-1. 探鉱プロジェクト前 号( 金 属 資 源 レ ポ ー ト Vol.39
No.5)掲載済
はじめに
各論
1. ニッケル
1-1. 操業鉱山 1-2. 鉱山開発プロジェクト 1-3. 探鉱プロジェクト次号(金属資源レポート Vol.40 No.1
掲載予定)
9. モリブデン
9-1. 探鉱プロジェクト10. クロム
11. マンガン
11-1. 操業鉱山 11-2. 探鉱プロジェクト12. チタン
13. バナジウム
13-1. 開発プロジェクト14. ジルコニウム
文献等一覧
ブラジルのレアメタル資源(第 2 回)
著者:Bamburra Planejamento e Economia Mineral Ltda.
Eduardo Vale
前号に続き、『ブラジルのレアメタル資源』第 2 回分を掲載する。本号掲載の目次と前号・次号での掲載に関わ る全体構成は以下のとおりである。 なお、一覧性を持たせるため、章番号は全体を通じて連続している。2. PGM(白金族)
ブラジルでは現在、PGM(白金族金属)資源を生 産していない。 2-1. 探鉱プロジェクト ・Pedra Branca プロジェクトPedra Branca は、ブラジル Ceará 州に位置する探 鉱プロジェクトである。当プロジェクトは TSX ベン チャー証券取引所(コード名:SLR)及び米国証券取 引所(AMEX)(コード名:XPL)に上場するカナダ の Solitario Resources(以下“Solitario 社”)が所有す る。同社は北米では Crown Resources Corp.(以下“Crown
社”)の子会社として存在し、探鉱開発の可能性を秘 めた貴金属及びベースメタル鉱床の獲得に焦点を当て ている。
Solitario 社は、Anglo Platinum と探鉱契約を結び、 Pedra Branca の探鉱鉱区で PGM 鉱床探査を実施して いる。ブラジル Ceará 州に位置する Pedra Branca プ ロジェクトは、総面積 178,514ha を覆う 124 鉱区で構 成される(2007 年 12 月 31 日時点)。Pedro Branca do Mineraçao S.A.(以下“PBM”)は、Solitario 社が 85% の権益を所有する子会社であり、同社が Pedra Branca 監修:サンティアゴ事務所 所長
菱田 元
鉱区の 100%の権益を有する。また、総面積 10,000ha の全鉱区の内、10 鉱区に関して、Eldorado Gold Corp. に対し 2%の NSR ロイヤルティが支払われる。当プ ロジェクトへは、Ceará 州の州都、Fortaleza からつ ながる舗装道路または農道によりアクセス可能であ る。必要な箇所には地方道路が建設されている。当プ ロジェクト周辺の一番大きな町は Pedra Branca 及び Boa Viagem である。キャンプ施設は Capitão Mor の 小さな自治体の中に設備される。 当プロジェクトは、多様な組成の角閃岩系の変成岩 を特徴とするブラジル楯状地の始生代期ブロックに位 置する。当地域で最も多く見られる岩種は、未鉱化の 中性から酸性の片麻岩、並びに花崗岩状貫入岩であ る。PGM 鉱化作用は、セグメント化した苦鉄質・超 苦鉄質層状コンプレックスに形成された特定の層序に 産する。鉱化層は、本来、かんらん岩からダナイトま で様々な岩石で組成された層と調和的に形成される。 これらの層にはクロム鉄鉱及び微量の硫化鉄、銅及び ニッケルが含まれる。岩石中に見られる角閃石、蛇紋 石、もしくは滑石は、初期の珪酸塩超苦鉄質鉱物が 様々な鉱物に変質した結果である。同コンプレックス の中に分離した数多くの超苦鉄質相体が発見され、そ の中の幾つかに、PGM を含む層序が含まれる。この 地域の全ての岩石は、動力変成作用を受け、異なる程 度に褶曲あるいは変形している。 現在まで、当プロジェクト地域で約 25 か所の有望地 が捕捉され、これら全ての箇所で、土壌や岩石中に PGM の地化学異常、または磁性鉱物の存在を示唆する 磁気異常が示された。ボーリング探鉱は既に実施さ れ、6 か所で大規模な鉱化帯が捕捉された。超苦鉄質 岩に含まれる PGM は、超苦鉄質体の層序形成により 制御される。多くの場合、PGM の品位はクロム鉄鉱と 関係する。その他の地域では、PGM は微量の硫化物濃 度により関係している。しかしながら、PGM の品位が 必ずしも超苦鉄質岩中のクロム鉄鉱や硫化物の存在に よって高められる訳ではなく、PGM に富む超苦鉄質岩 の中でも、その品位や厚さにはかなりの差がある。解 析された実際の厚さも 1m に満たないものから数 10m に及ぶものまである。当鉱床の埋蔵量を確定するため に必要な試錐探鉱はまだ実施されておらず、そのため 埋蔵量確定に関する報告も発表されていない。 現時点までに施された地表の地質調査については以 下のとおりである。 ① 地質図調査及び岩石サンプリング ② ライン上の土壌サンプリング及び地質図 ③ 地上磁気探査及び強制分極法(IP 法)物理探査 ④ 沢砂地化学探査 ⑤ 25 の有望地でのコア試錐探鉱
Esbarro、Cedro、Trapia 及び Santa Amaro 鉱区にお いて、以前はボーリングが実施されたが、当地域の鉱 化帯の広がりを確認するため、ボーリング探鉱ター ゲットの抽出が実施された。ターゲットの抽出のた め、強制分極法(IP 法)電気探査及び以前の 45,365 ha 地帯での広域地上磁気探査データの再解析が実施され た。それにより、これまでボーリング調査が実施され ていなかった Galante、Conceição 及び South Synform 鉱区に対しても期待の持てる情報が提供された。
Solitario 社は Anglo Platinum と JV 契約を結んでい る。過去 3 年間に Anglo Platinum は総額約 1.25 百万 US $を投じ、2 回の試錐探査とその他の地表探査を実 施した。同社は、Pedra Branca プロジェクトの 178,514ha に及ぶ広域範囲で、地化学探査、地質探査、磁気探査 及び衛星画像解析を用い、新しい鉱床賦存の可能性を 追求しており、地上探査も継続している。これらの探 鉱活動により、Esbarro、Curiu、Santa Amaro 及び Tr-apia I の 4 鉱床で、地表付近で PGM が確認された。 これら 4 か所全ての鉱化帯は、クロム鉄鉱を含む超苦 鉄質岩石中の地下浅部に形成しており、その形態は大 規模な PGM 開発が行われる南アの Bushveld Complex に地質学的に類似する。Solitario 社は 2008 年 11 月、 既存の Pedra Branca 鉱床の拡大のため 27 孔の探鉱試 錐ボーリング探鉱結果を発表した。その内、優勢な上 位 6 孔の分析結果は以下のとおりである(表 2-1)。 表 2-1. Pedra Branca PGM 探鉱プロジェクト:27 孔の試錐の内、優勢な 6 孔の分析結果 (出典:Solitario)
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回)From-To Interval Grade
Prospect Drill Hole Meters Meters* GPT PGM 十 Gold
Curiu CU-24 14.1-19.3 5.2 1.90 CU-27 0.0-6.0 6.0 2.29 13.8-15.0 1.2 4.01 Cedro I CD-42 0.0-44.4 44.4 1.32 CD-44 54.0-64.7 10.7 1.10 Cedro IV CD-47 54.2-73.9 19.7 1.29 CD-48 55.8-70.0 14.2 1.25
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) Anglo Platinum は、当プロジェクトの 51%権益を 得る目的で、7.0 百万 US $の投資に合意し、その内 1.5 百万 US $を 2009 年の探査に投じる計画である。同社 は、さらに FS に 10 百万 US $を追加投資することに より、同プロジェクトの最高 65%までの権益を得る ことができ、その上、Solitario 社の 35%の権益に対す る財務アレンジも可能となる。図 2-1 には当プロジェ クトの地表磁気探査図を示す。 ૐ ⏛ ᳇ 㜞 ⏛ ᳇ (出典:Solitario) 図 2-1. Pedra Branca PGM プロジェクト:地表磁気探査結果 ・Serra PeladaColossus Minerals Inc. は、カナダ企業で、ブラジル の法律に基づいた子会社 2 社、Colossus Brasil 及び 以前は Caiçara Minérios e Participações Ltda. という 名称であった Serra Pelada Empresa de Desenvolvimento Mineral Ltda(以下“SPEDM”)を所有する。Colossus Minerals のブラジルにおける関連企業とその権益率 を以下の図 2-2 に示す。
SPEDM が現在所有する Serra Pelada プロジェクト は、ブラジルの Pará 州に位置する 100ha を覆う 1 件 の鉱区(DNPM 申請番号 No. 850.425/90 に基づく探 鉱鉱区番号 No.1485)で構成される。当鉱区には Se-rra Pelada 金鉱山も含まれる。SeSe-rra Pelada はブラジ ルのアマゾン地帯の一部である Pará 州 Marabá 町に 隣接する。Serra Pelada からおよそ 600km 北北東に は大西洋につながる Tocantins 河が流れ、その河口に は同州の州都である Belém が位置する。最寄りの空 港は、 Tocantins 河沿いの Marabá 町(人口 157,000 人) にあり、Serra Pelada から約 90km 北東に位置する。 Marabá から南へ、そしてさらに西へと Curionópolis (人口 18,000 人)の東の分岐まで約 100km の舗装道路 が延びる。そこから 30km の整備された砂利道を通り Serra Pelada 鉱山へアクセスできる。Marabá 町から の所要時間はおよそ 2 時間半である。 MME(ブラジル鉱山動力省)は、2007 年 2 月 27 日付けで、COOMIGASP(45,000 人のガリンペイロ組 合)へ、DNPM 許可番号 850.425/90 に基づく探鉱鉱 区 No.1485 を発行した。この探鉱鉱区はブラジル Pará 州 Marabá 町 の 南 東 90km 地 点 に 位 置 す る。Serra Pelada 鉱区が含まれる同探鉱権は、Vale が所有する Serra Pelada 露天掘鉱山を含むさらに大規模な探鉱鉱 区内に所在し、総面積は 100ha に及ぶ。DNPM の許 可書を基に Resource and Exploration Mapping Ltd. が 定義した探鉱鉱区 No.1485 の境界は以下のとおりであ る(UTM ゾーン 22、South American Datum 1969)。
南緯 5°56′22.28″、西経 49°39′39.24″ 南緯 5°56′22.28″、西経 49°40′11.94″ 南緯 5°56′54.65″、西経 49°40′11.94″ 南緯 5°56′54.65″、西経 49°39′39.24″
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) Colossus Minerals Inc. Colossus Geologia e Participações Ltda. ("Colossus Brazil") Serra Pelada Empresa de Desenvolvimento Mineral Ltda. Maple Minerals Exploration and Development Inc. Mineraçao Fazenda Monte Belo Ltda. 99.9% 2.2% 97.8% 0.1% 0.1% 51% (出典:Colossus Minerals) 図 2-2. Colossus Minerals 社と子会社の関係 Serra Pelada 探鉱プロジェクトは同鉱山の露天掘 ピットの深部と、南西に続く金、PGM(Pt、Pd)鉱 床の資源量確定を目標とする。同鉱山のピットの規模 は水平方向 400m × 300m、深度 100m である。現在 までの探鉱経緯を以下にまとめる。 1983 年 Serra Pelada 探鉱権が 2 分割された。 1988 年 Serra Pelada での採掘が中断。 1990 年 ブラジル政府は株主が政府に登録するこ とを条件に、COOMIGASP に一括した探 鉱権を付与する法案を提出。 2007 年 COOMIGASP が権利を授与。 2007 年 Colossus と COOMIGASP の合弁設立。 Colossus は、Serra Pelada の 金・PGM 鉱 床開発に当たり、75%権益を獲得。操業 権は Colossus が保有し、COOMIGASP は 過去の採掘による尾鉱処理の 100%権益を 所有することとなった。 2007 年 Vale は、1980 ~ 1998 年に実施した 200 孔 の試錐探鉱に関するデータベースとボー リングコアを提供すると共に、探鉱の各 段階で、総面積 80km2の地質図を作成し た。Serra Pelada 鉱山地帯及び、その近辺 に お い て は、 基 線 長 2,200m、 横 断 線 長 3,000m、50 ~ 25m 間隔グリッドの、縮尺 1:1,000 及び 1:500 の地質図を作成した。 Serra Pelada の金・PGM 鉱床は、露天掘ピットの 北端部にその露頭を見ることができ、走向(NE-SW) 延長約 300m 以上、ピット深度 120m が採掘済みであ る。Vale のボーリング調査によると、鉱化帯は少な くともピットの南半分の深部へ続き、南西方向に向 かって 鉱区 850.425/90 の境界へ少なくとも 450m 連 続していることが明らかとなっている。同地域では地 表から 250 ~ 350m の深部に鉱化帯が形成されている。 Vale は、最大の鉱化帯の形状を、東縁部は急傾斜し 外縁翼は 西へ浅く傾斜し、全体的にアーチ状の形態 をなすと描写している。このアーチ状鉱化帯は南西へ 浅くプランジしており、高品位の金・PGM 鉱化帯は、 その主要鉱化帯の急傾斜した部分に胚胎する。同鉱化 帯は、 垂直方向 150m、 幅 50m 以上に広がる。Vale の調査により主要地帯の東西にも金・PGM 鉱徴が数 か所に確認され、ガリンペイロにより部分的に採掘さ れている。 Serra Pelada 金(・PGM)鉱体は横臥褶曲のヒンジ 部に発達する。底部にはドロマイト質大理石、その上 に変シルト岩が整合で堆積する。鉱液の流れをコント ロールしたと考えられるドロマイト質大理石と炭酸塩 質変シルト岩の接触部に沿って、鉱化帯が広い範囲に 亘り分布する。鉱化帯は、ドロマイト質大理石が原岩 と見られる珪化岩に胚胎しており、微量のセリサイ ト、電気石、カオリナイト、クロム鉄鉱、赤鉄鉱、黄 銅鉱及び炭酸塩鉱物に関係した極細粒状石英で構成さ れた厚さ 5 ~ 50m のジャスペロイドである。金(・ PGM)鉱体は等方的構造を呈する細粒の炭酸塩岩を 母岩とする。炭酸塩変シルト岩や少量の珪化した岩片 もよく見られる。 鉱 物 学 的 に は、 非 晶 質 炭 素(1 ~ 10wt%)、 石 英 (10 ~ 60wt%)、セリサイト(1 ~ 30wt%)、カオリ海外レポート
ブラジルのレアメタル資源 (第二回) ナイト(1 ~ 20wt%)、赤鉄鉱(1 ~ 40wt%)、ゲー サイト(1 ~ 15wt%)、マンガン酸化物(1 ~ 15wt%) 並びに微量の電気石、炭酸塩鉱物、クロム鉄鉱及び磁 鉄鉱によって構成される。激しい浅成酸化のため、一 次硫化鉱物はほとんど見られず、走査型電子顕微鏡 (SEM)によってのみ確認が可能である。主な硫化鉱 物は黄鉄鉱、黄銅鉱、硫砒鉄鉱、銅藍、斑銅鉱及び方 鉛鉱である。硫化ニッケル(針ニッケル鉱及び硫鉄 ニッケル鉱)、硫化ニッケル - コバルト( ・ 銅)及び 砒化物が当鉱床の地化学異常を引起こしている(Co > 2,000ppm、Ni > 1,000ppm 及び Cu > 4,000ppm)。 パラジウム鉱体は金・銀・パラジウム合金(Au: 94wt%、Ag:3wt%、Pd:3wt%)もしくはパラジウ ム・水銀鉱物(アティナアイト及びポタロ鉱)のどち らか一方と関係する。プラチナ鉱物にはアイソ鉄・白 金、合金、セレン化合物が含まれる。また、金鉱物は 合金及び直径 4 ~ 60mm に及ぶ単体の自然金と関係 する。浅成変質は Serra Pelada の鉱化作用にとって 重要な役割を果たす。図 2-3 は Serra Pelada 鉱化帯の 柱状図を表す。 以下に、Serra Pelada 鉱床における幾種かの断面図、 並びにコアボーリング調査の結果を示す(図 2-4 ~ 図 2-8)。Photo of Serra Pelada mineralized column. Typically100 m high and 30-50 m wide. (出典:Colossus Minerals)
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ブラジルのレアメタル資源
(第二回)
CVRD FD-0032 43 metres from 40.0m:
Gold Platinum Palladium CVRD (2006): 3,465 189 1,088 g/t CABRAL et. al. (2002): 4,709 204 1,174 g/t
Results from Historical Serra Pelada Open Pit
(出典:Colossus Minerals)
図 2-4. Serra Pelada 金・PGM プロジェクト:既存露天掘ピット
Geological Cross-Section: 200m SW of Pit
(出典:Colossus Minerals)
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ブラジルのレアメタル資源
(第二回)
Geological Cross-Section: 300m SW of Pit
(出典:Colossus Minerals) 図 2-6. Serra Pelada 金・PGM プロジェクト:地質断面ピット南西(300m) 100 50 0 Serra Pelada Drillsection100SW CVRD FD-0072
Gold Platinum Palladium
22.94m from 251.65m 213.2 51.5 72.7 (g/t) incl 7.89m 567.3 136.0 194.3 (g/t) incl 7.89m 567.3 136.0 194.3 (g/t)
39.39 8.25 12.39 (opt)
%84&(&#
Gold Platinum Palladium
15.78 metres from 215.72m 34.2 1.72 2.48 (g/t) and 17.06 metres from 269.45m 8.6 4.21 3.94 (g/t)
Legend Drill trace Dioritic intrusion Silicified zone Red metasiltstones Grey metasiltstones Carbonaceous metasiltstones Manganiferous breccia zone Decalcified calcareous and siliciclastic metasediments Metadolomites, quartz-dolomite metasediments
(出典:Colossus Minerals)
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) 第 1 フェーズの試錐探鉱(掘進延長 5,000m)では 次のような優勢な結果が得られた。 No.18: 着鉱幅60.5m、品位Au 14.37g/t、Pt 1.81g/t、 Pd 2.46g/t 着鉱幅 24.5m、品位 Au 29.89g/t、Pt 1.69g/t、 Pd 3.53g/t No.13: 着鉱幅23m、品位Au 20.68g/t、Pt 3.26g/t、 Pd 3.91g/t 着 鉱 幅 7.5m、 品 位 Au 54.62g/t、Pt 品 位 8.64g/t、Pd 品位 9.95g/t このボーリング調査によって、深部に PGM 鉱物に 富むゾーンを含む Serra Pelada の高品位金鉱床はそ の規模を拡大し、中央鉱化帯と呼ばれる鉱化帯が賦存 する既存露天掘ピットの南西へ向かって走向延長 250m に わ た り 傾 斜 し て 延 び る こ と が 確 認 さ れ た。 Colossus Brazil によると、ボーリング孔 No.14 ~ 16 において中央鉱化帯の周辺で金・PGM 鉱化作用が確 認され、これらの側方及び垂直方面に確実に連続して いることが明らかとなった。中央鉱化帯から西側の未 探鉱地帯においても、ボーリング孔 No.17 によって高 品位の PGM・金鉱化帯が捕捉された。 Colossus Brazil はこのプロジェクトの探鉱費用とし て、約 12.172 百万 US $を 2 年間にわたり投資する計 画である。この費用は主としてボーリング探鉱に割り 当てられる。図 2-9 に 2009 年の探鉱活動計画の概要 を示す。 探鉱活動概要は以下のとおりである。 1) Serra Pelada の中央鉱化帯における段階的サン プリング及びボーリングコア調査により PGM (最高 299g/t)、Pd(最高 387g/t)、Rh(最高 7.7g/t)、 Ir(最高 4.9g/t)といった記録的高品位が確認さ れた。 2) FD-072 を含む高品位 PGM・金の着鉱幅 7.88m にお ける品位は Au 406.4g/t、Pt 98.4g/t、Pd 115.7g/t、 Rh 2.74g/t、Ir 1.52g/t、Ru 0.91g/t 及び Os 0.03g/t、 また着鉱幅 1.87m における品位は Au 1431.3g/t、 Pt 248g/t、Pd 321.4g/t、Rh 6.50g/t、Ir 4.21g/t、 Ru 0.39g/t、Os 0.10g/t。 Au/Rh 比は Au/Pt 比に伴い 10 対 1 から 40 対 1 の 間で異なる。この範囲の中で、Serra Pelada の高品位 PGM 亜帯の値はロジウムの値によって大幅に変化す る。Sample ID Hole ID From To Interval Recovered Au Pt Pd
D0487 SPD-002 226.55 228.00 1.45 1.00 7.2 2.84 3.57 D0488 SPD-002 228.00 229.50 1.50 1.50 446 181 245 D0489 SPD-002 229.50 231.00 1.50 1.50 21.7 21.7 16.5
metres metres metres metres g/t g/t g/t
(出典:Colossus Minerals)
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回)3. レアアース、モナザイト
ブラジルの 2008 年のレアアース生産量は 650t で、 世界シェアは 0.5%である(出典:USGS)。埋蔵量は 48,000t で、世界シェアは 0.05%である(出典:USGS)。 3-1. 鉱床及び操業鉱山 Lapido-Loureiro(1994 年)によると、ブラジルで は多様性に富むレアアース資源が、ラテライトが発達 する地域、サイレキッサイト(silexite)及びカーボ ナタイト複合岩体に見つかっている(表 3-1)。 総資源量の大部分は潜在的資源であり、埋蔵量と見 なせるのは僅か 4%である。経済的採算性を持つ可能 性のある鉱床としては、Rio de Janeiro 州沿岸に位置 す る Marine placers( モ ナ ザ イ ト )、Amazonas 州 Pitinga に位置する River placers(ゼノタイム)、さら に Minas Gerais 州 São Gonçalo do Sapucaí に 位 置 す るモナザイト鉱床がある。表 3-2 にブラジルのレア アース資源に関する品位及び鉱物学的説明を記す。(出典:Colossus Minerals)
図 2-9. Serra Pelada 金・PGM プロジェクト:2009 年探鉱活動計画
表 3-1. ブラジルのレアアース資源:鉱床が胚胎する地質環境
(出典:Sectoral Chamber of the Rare Earths)
Geological Setting
REOGrade (%) Identified Resources (t)
Placers Marine Fluvial Carbonatites Silexites Ferralitic Soils < 0.1 - 0.3 0.01 - 0.06 > 10 0.8 - 13.5 83,000 39,000 680,000 29,180,000
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ブラジルのレアメタル資源
(第二回)
表 3-2. ブラジルのレアアース資源:レアアース品位と鉱物種
(出典:Sectoral Chamber of the Rare Earths)
潜在する資源の中には、次のような鉱床が含まれる。 ① Goiás 州 Catalão に 位 置 す る サ イ レ キ ッ サ イ ト
(silexite)
② Minas Gerais 州 Araxá 及び Goiás 州 Catalão に位 置するリン鉱床
③ Minas Gerais 州 Araxá 及び Goiás 州 Catalão に位 置するニオブ鉱床
④ Minas Gerais 州の Morro do Ferro 鉱床:Poço de Caldas に位置する。中には、複雑な鉱物組成を
成し、高品位のトリウム(品位 ThO2 4.9%)を含
むものがあり、それが制約となっている。レア アースの主な鉱物はバストネス石(12%)。REO 平均品位は 3.9%。
⑤ Minas Gerais 州に位置する São Gonçalo do Sapu-caí 鉱床:同州 São Gonçalo do SapuSapu-caí に位置す る。沖積層に含まれるモナザイト鉱床の最大規模 の 1 つである。主な鉱物は、モナザイト(4%)、 ジ ル コ ン(10.8 %)、 ル チ ル 及 び イ ル メ ナ イ ト (85.3%)、並びに石英からなり、鉱床の化学組成
は、REO3%、TiO2 36.7%、ZrO2 7.7%、SiO2
15.7%、Fe 24.6%である。
⑥ Pitinga 鉱山:Minsur S.A. の子会社で、ブラジル の 錫 鉱 山 開 発 企 業 で あ る Mineracão Taboca S. A. が管理する、世界最大の錫鉱床の 1 つである。 同鉱床の構成鉱物は、錫石、ジルコン、コロンバ イト・タンタライト、パイロクロア及びゼノタイ ムである。技術調査により、経済的採算性を有す る鉱物は、錫生産時の副産物となるイットリウム 品位 20%を伴うゼノタイム精鉱であることが確 認された。Neo Material Technologies Inc.(コー ド名 NEM として TSX に上場)は 2009 年 4 月に Mineracão Taboca との合意書に署名したと発表 した。合意内容によると、「Neo 社は重希土類精 鉱の商業生産のための調査を目的とし、2 年間に わたり Amazonas 州 Pitinga 錫鉱山への出入りに 対する独占権が与えられる」 とのことである。 Pitinga 鉱山では、主に錫(錫石)精鉱を生産して いるが、Fe-Nb-Ta(鉄・コルンバイト・タンタライ ト)合金も同様に生産している。Taboca 及び Neo に よる現時点までの調査によると、未採掘資源及び鉱山 に堆積された尾鉱中には、重希土類が、かなりの量・ 濃縮度・割合で含まれていると考えられる。プロジェ クトは、重希土類のサンプリング計画に加え、標準的 な分離・精製プラントでのその後の処理工程に適し た、商用レアアース精鉱を生産するための最適処理工 程を決定することを目標としている。プロジェクトに おけるサンプリング及びボーリング調査では、大規模 な選鉱、湿式製錬試験のために必要な鉱物が採掘され る。初期段階の評価では、ゼノタイム及びおそらく経 Deposits and Indentified Resources REO Mineralogy Res. (1,000t) Grade (%) REE-Main Product ・ Córrego do Garimpo ・Morro do Ferro ・Área Zero ・Araxá (a) REE-Subproduct ・Beach sands (b) ・Beach sands (c) ・River placers (e)
(Pitinga) ・River placers (Sapucal) ・Ti-ore (Tapira) ・Ti-ore (Cataláo I) ・P-ore (Cataláo I) ・P-ore (Araxá) ・Nb-ore (Araxá) (d) ・Nb-ore (Cataláo IT)
680 230 100 ? 30 53 20 19 712 2,260 1,260 4,600 20,000 18 >10 3.9 13.5 3-8 0.2-0.3 <0.1 n.a 0.06 1-2 2 0.85 1 4.4 3
Main Minerals with RE Rabdoph/Mon
Bast, thorbastn, cheral, mon, cerian, florenc, goyaz, gore, Na-lanthan Goyaz, mon, pyrochl, ap Gorc, goyaz, florenc Main Economic Minerals Ilm, zirc, mon, rut. Ilm, zirc, rut, mon. Cassit, zirc, niobotant, xenot.
Ilm, zirc, mon, gold, rut Anat, ap, goyaz, magn Anat, ap, goyaz, magn Ap, magn, ilm, gorc, goyaz, florenc
Ap, gorc, goyaz, florenc, magn
Pyrochl, bar, magn, gorc, mon
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) 済的にも見込みある重希土類精鉱が回収できるであろ うその他鉱物が、尾鉱や貯鉱中に相当量含有されると 推定された。 ブラジルで最も顕著なレアアース埋蔵量は以下のと おりである。・ Mineração Terras Raras: 確 定 埋 蔵 量 6 百 万 t、 品位 REO 0.5%
・ INB(Indústrias Nucleares Brasileiras:ブラジル 原子力産業公社):確定埋蔵量 1.1 百万 t、品位 REO 0.3% ・ Vale:確定+推定埋蔵量 17,200t、品位 REO 56.7% ブ ラ ジ ル の 2007 年 の モ ナ ザ イ ト 確 定 埋 蔵 量 は 43,305t まで増加した。2007 年におけるモナザイト及 びレアアースの国内総生産量は、410,580t(REO)で 金属含有量 1,173t、平均品位 REO 0.27%である。これ らは全て INB により生産される。Rio de Janeiro 州 São Francisco de Itabapoana 自治体に位置する Buena 鉱山では、INB によって生産されたモナザイトは、 Minas Gerais 州 Caldas 自 治 体 に 設 置 さ れ た INB の Caldas プ ラ ン ト へ 輸 送 さ れ、 同 プ ラ ン ト で は レ ア ア ー ス 元 素 が 回 収 さ れ る。INB の Buena 鉱 山 は、 2006 年にイルメナイト 10,189t、ジルコン 4,268t、ル チル 520t を生産した。選鉱場は重鉱物(重砂)精鉱 月産 5,000t の能力を有する。 Buena 鉱山では、重砂(モナザイト砂)として知ら れる重鉱物の探鉱、採鉱、商業生産及び販売が実施さ れる。その工程には採鉱、重液選鉱、そして乾式選鉱 (静電、磁力、比重の物性差を利用した選鉱)が含ま れる。鉱石は重液選鉱で処理され重希土類が回収され る。分別された非有用鉱物は再度採掘場に戻される。 最終的に乾式選鉱が行われ、回収されたイルメナイ ト、ジルコン及びルチルがこの時点で製品となり販売 される。また、同時点で回収されたモナザイトは、レ アアース元素の回収のため、INB の Caldas プラント へ輸送される。Buena 鉱山では 2007 年までに投資計 画が実施されたが、これにはレアアース関連のプロ ジェクトは含まれなかった。ブラジルのレアアース市 場は中国からの供給に依存しているため、レアアース に対する投資は、減退の傾向にある。 ブラジルのモナザイトは、品位 La 約 25%、Th 5% である。
4. リチウム
ブラジルの 2008 年のリチウム生産は 180t で世界 シェア 0.6%(第 8 位)である(出典:USGS)。リチ ウム埋蔵量は 190,000 t で世界シェア 4.6%である。 ブ ラ ジ ル の リ チ ウ ム 資 源 は Minas Gerais 州 及 び Ceará 州に位置するペグマタイト地域に多く賦存す る。Minas Gerais 州では Araçuaí 市及び Itinga 市(Je-quitinhonha 渓谷地域)にリシア輝石、アンブリゴナ イト、レピドライト及びペタライトが産出する。Ce-ará 州の場合は Solenópole 市にアンブリゴナイトが産 出し、Quixeramobim 市にはレピドライトが産出す る。一般に Araçuaí 及び Itinga 地域のペグマタイト 岩体は、局所的に濃集した菫青石を伴う石英黒雲母片 岩と貫入した花崗岩から構成される。最も一般的な副 成分鉱物は錫石、ベリリウム及びタンタライト - コロ ンバイトである。図 4-1 にブラジルのリチウム鉱床の 位置を示す。 FORTALEZA NATAL JOÃOPES BRASÍLIA RECFE SALVADOR RIO DE JANEIRO BELO HORIZONTE (出典:DNPM) 図 4-1. ブラジルのリチウム鉱床位置図海外レポート
ブラジルのレアメタル資源 (第二回) 2007 年のブラジルの実績として、54,109t の粗鉱か ら回収されたリシア輝石精鉱の生産量は 7,991t で、そ の 全 て が ブ ラ ジ ル で 唯 一 の リ チ ウ ム 生 産 企 業 Companhia Brasileira de Lítio(CBL)によって生産さ れた。 CBL は、Minas Gerais 州 Araçuaí 市、南緯 16° 46′、西経 41°54′の地点に位置する Cachoeira 鉱山で、 リチウムペグマタイトを採掘する。同鉱山は坑内採掘 を実施している。Cachoeira 鉱山では、選鉱工程でリシア輝石及び長 石が回収される。CBL が生産する酸化リチウム品位 5.4 % の リ シ ア 輝 石 精 鉱 は、Minas Gerais 州 Divisa Alegre に位置する同社の工場に輸送され、炭酸リチ ウム及び水酸化物リチウムが製造される。2007 年に は、301t の炭酸リチウム及び 508t の水酸化リチウム、 合わせて 809t のリチウム化合物が製造された。図 4-2 及び図 4-3 にそれぞれ Cachoeira 鉱山の坑内坑道及び 選鉱プラントを示す。 CBL 社はこの 3 年間、リシア輝石、長石、雲母及 び石英の 4 種の ROM 主要成物の分離を最適化するた め、ペグマタイトの浮遊選鉱の研究を進めている。ま た同社は、セラミック産業のニーズを対象として、 2008 年にリチウムを伴う長石の製造プラントの建設 を計画した。 (出典:CBL) 図 4-2. Cachoeira 鉱山 坑内図 (出典:CBL) 図 4-3. Cachoeira 鉱山 選鉱プラント
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回)5. ベリリウム
酸化ベリリウム(BeO)を含む鉱物の中でも、緑柱 石は最も商品価値のある鉱物である。ブラジルにおけ る同鉱石の公式な埋蔵量データは存在しないが、入手 可能なデータによると BeO 品位は 10 ~ 12%である。 ベリリウム鉱石は Ceará 州、Minas Gerais 州、Bahia 州及び Rio de Janeiro 州のペグマタイト岩石、特にペ グマタイト長石が形成する地域に沈殿することが明ら かとなっている。Bahia 州 Anagé 市に位置する小さな鉱山、Esmer-alda de Conquista 鉱山(Badin グループ)が唯一のベ リリウム生産者だが、ここ何年か、生産量の低下と不 安 定 さ に 悩 ま さ れ て い る。2007 年 の 公 式 デ ー タ (DNPM)によると、ジェムストーンの粗鉱採掘量は 16t、BeO 品位は 1.8g/t である。 2007 年までに開発が進められるベリリウムプロ ジェクトは存在しないが、DNPM によると、Minas Gerais 州で 4 件の調査許可申請が提出されている。以 下に、Minas Gerais 州に位置する Coronel Murta 及び Santa Maria de itabira の 2 つのベリリウム探鉱鉱区 を紹介する。
5-1. 鉱床及び操業鉱山
・Coronel Murta 鉱区及び Santa Maria de itabira 鉱区 International Beryllium Corporation(以下 IBC)は、 Minas Gerais 州にの 2 つのベリリウム鉱区(Coronel Murta 及び Santa Maria de itabira;いずれも 100%権 益)を所有する。 図 5-1 にこれらの鉱区を示す。 Minas Gerais 州は鉱物が豊富に産出する歴史的鉱業 地帯として知られる。Minas Gerais の東部には、世界 的規模のジェムストーン含有ペグマタイト地帯が広が る。同地域のペグマタイトには緑柱石が豊富に沈殿 し、長年にわたり、緑柱石、エメラルド、アクアマリ ン、モルガナイト、そしてトパーズ、トルマリン及び 金緑石に関係したジェムストーンに注目が集まってい る。Minas Gerais 州の東部及び北東部には、文字どお り何千種ものジェムストーン含有ペグマタイトが形成 し、世界最大のそして世界で最も豊富なジェムストー ン含有ペグマタイト鉱床と言える。このペグマタイト 地帯は東西に約 320km、南北に 720km 広がる。ペグ マタイトを生成する花崗岩マグマは、フッ素、塩素、 ホウ素、リチウム、ベリリウム、ニオブ、コロンビウ ム、タンタル、そして時にはウランやトリウムにまで 至る揮発性元素もしくは希元素を豊富に含んでいる。 Sao Francisco クラトンの南部に位置するこの地帯 は、幾つかの層序及び構造ユニットに細分できる。こ れらのユニットは、片麻岩及びミグマタイトからなる 始生代クラトンの基盤岩、始生代グリーン・ストー ン・ベルトの Rio das Velhas 累層群、原生代前期の Borrachudo 花崗岩、Minas 累層群に属する原生代前 期の変堆積岩、並びに原生代前~中期 Espinaço 累層 群の変堆積岩(~珪岩)からなる。 %QTQPGN/WTVC㋶ 5CPVC/CTKCFGKVCDKTC㋶ MO 5%#.' (出典:IBC)
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Santa Maria de Itabira 鉱区は、Santa Maria de Itabira 市の南緯 19°21′44″、西経 43°04′30″の地点に位置 する 643.74ha の鉱区である。当ライセンスは DNPM (ブラジル鉱産局)申請番号 832670/2003、Raimundo
José Martins Coura の名前で登記されている。 Santa Maria de Itabira 鉱区の地質は、主に Guanh-uaes 層群の片麻岩を主体とする。この地帯の片麻岩 は、縞状の花崗岩・花崗閃緑岩組成からなり、しばし ば角閃岩を間に挟む。片麻岩は 2 ~ 3cm から 10cm ほどの厚さで、均一で連続的な縞状構造を特徴とす る。角閃岩帯は平板状で、縞状片麻岩に沿って形成さ れる。Santa Maria de Itabira 鉱区周辺は、エメラル ド、アクアマリン、金緑石やアレクサンドライトの集 合体、時には片麻岩に注入したペグマタイトに関係す る岩体が、変超塩基性岩によって押し上げられ形成さ れた地域である。通常は、変超塩基性岩を含まないペ グマタイトが緑柱石やアクアマリンを産出する。ペグ マタイト・ゾーンのマトリックス内で鉱化作用が起こ り、分離した緑柱石結晶が産出する。ペグマタイト鉱 化帯はほぼ北西から南東に、2 ~ 3cm から数 m の大 きさで幾分線状に形成する。 現在までに実施された探鉱活動は、Santa Maria de Itabira 鉱区内でアクセス可能な場所の現地調査、文 献調査、航空写真解析及び周辺鉱区の資料の編集に限 られている。Santa Maria de Itabira 鉱区内には 7 か 所の採掘場があり、緑柱石及びアクアマリンがこれら の採掘場で生産されていることが報告されている。 Santa Maria de Itabira 鉱区内採掘場でのサンプリン グ結果を表 5-1 に示す。
Santa Maria de Itabira 鉱区のペグマタイトは、水 平方向に最長 100m、垂直方向に最長 30m 掘削された 水平坑道や立坑を使い調査が進められた。 総延長 400m ほどの 7 つの坑道が調査され、その内の 4 坑道 について地質図が作成された。これらの岩脈からはお よそ 410kg の緑柱石採掘が報告されたが、最近の生 産が中断されているため確認はできていない。図 5-2 に当鉱床周辺の地質図を示す。 Legend Boa Vista Granite Mafic Dikes
Espinhaço Supergroup Ultramafic Rocks Gneisses, BIF’s and metaultramafic rocks Borrachudo Suite Basal Complex Metadiabase
Santa Maria de Itabira Property
Guanhaes Group 7861000 7861000 7843000 7843000 709000 709000 692000 692000 (出典:IBC)
図 5-2. Santa Maria de itabira 鉱区内地質図
表 5-1. Santa Maria de itabira 鉱区:緑柱石採掘試料のサイズと重量
(出典:IBC)
Gallery Sample Length, m Beryl, kg
G1 5 30 G2 10 60 G3 5 60 G4 7 50 G5 5 10 G5 12 15 G5 70 150 G6 0.3 5 G7 15 30
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Coronel Murta 鉱区は Jequitinhonha 地域の中心地 にある Coronel Murta 市、南緯 16°36′52″、西経 42° 18′31″の地点に位置する。鉱区は総面積 328.13ha に 及び探鉱ライセンスは DNPM 番号 833941/2006 とし て登記される。
Coronel Murta ペグマタイトは Macaúbas 族の、石 英 - 角閃石 - 柘榴石に富んだ石灰珪質岩、黒雲母珪岩、 黒鉛片岩、変礫岩を挟む石英 - 雲母片岩のユニットに 胚胎される。カリウム長石と石英が単独でまたは共生 して見られる地帯が経済的重要性を有するペグマタイ トである。副成分鉱物は白雲母、黒雲母、黒電気石、 柘榴石及び緑柱石である。コンプレックス・ペグマタ イトは様々な色の電気石、トパーズ、モルガナイト及 びアクアマリンを産出する。当地域は深い熱帯雨林に 覆われているためアクセスが困難である。そのため、 Coronel Murta 鉱区の地質については余り知られてい ない。同鉱区の南北に位置する既知のペグマタイト岩 体は、走向約 N20°W方向のトレンドを持ちプロジェ クト区域にも分布する。 ペグマタイト中の鉱化作用は個別の緑柱石結晶で特 徴付けられる。Brazilian Rockhound が実施した調査 によって、鉱区内、もしくは当鉱区に隣接した鉱区の 東中央部のおよそ 1km2の範囲に、少なくとも 5 か所 の 地 点 で ペ グ マ タ イ ト が 記 載 さ れ て い る。Behre Dolbear は、その内の 1 つの採掘場の入り口まで視察 に行くことができた。視察した場所は、同社が所有す る鉱区からは外れているが、Brazilian Rockhound の 地質図によると、鉱化帯は北西に向かって鉱区内に最 長 50m 延びている。Behre Dolbear は当地点の採掘場 から長さ 10cm にも及ぶ緑柱石のかけらを発見した。 Coronel Murta 地帯では、ペグマタイトの母岩であ る片麻岩と変堆積岩に産する珪線石、十字石及び藍晶 石の存在から、変成度は上部角閃岩相と考えられる。 当地帯には長さ 1.5m、直径 30cm のリシア輝石結晶、 K- 長石及び石英が賦存することが明らかとなってお り、また同地帯はタンタルコルンビ石、錫石及びポル クス石の生産地としてもよく知られている。さらに、 5,000ppm を上回る濃度のリチウムも発見された。こ の地域はリシア輝石の唯一の生産地である。 Coronel Murta 地帯には分割されたペグマタイトが 数多く分布しており、その中の幾つかには、分化作用 が極めて強く表れる。その強い分化作用のために、電 気石、アクアマリン、ブラジリアナイト及びトパーズ のような色とりどりの、また高品質で貴重なジェムス トーンが産出される。これらのペグマタイトには、リ チウム、錫、ニオブ、コルンビ石及びタンタル等の金 属も少量ではあるが産出される。図 5-3 に当鉱区の地 質図を示す。 当地区では、2007 年 10 月までに元の所有者である Vangold Resources Ltd.(以下 Vangold)の依頼を受 け Behre Dolbear & Co. が地質調査レポートをまとめ た。IBC 社によると、現時点までこれらの鉱区でボー リング探鉱は実施されていない。同社は 2008 年 12 月 に ブラジルでの探鉱活動を一次中断する旨を発表し た。同社は資本市場が上向きになれば、探鉱活動を再 開する意向である。 Legend
São Domingos Formation Pegmatold Granlte
Leucogranite Itaporé BathoNKVJ Biotite Granite
Salianas Formation
Chapada Acauã Farmation Macaubas Group Coronel Murta Property
80300 0 78500 0 78500 0 80300 0 8170000 8170000 8155000 8155000 (出典:IBC) 図 5-3. Coronel Murta 鉱区内地質図
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回)6. ニオブ
ブラジルの 2008 年のニオブ生産量は 5,7000t で世界 シェアの 95%(第 1 位)を占める(出典:USGS)。 ブラジルのニオブ埋蔵量は 2.6 百万 t で、世界の 96% のパイロクロア鉱石(ニオブ鉱石)が賦存する(出 典:USGS)。パイロクロア鉱石は、Minas Gerais 州 (73%)の Araxá 市、Amazonas 州(26%)の Sao Gabrielda Cachoeira 市(コロンビアとベネスエラの国境近 く)、並びに Goiás 州(1%)の Catalao 市及び Ouvi-dor 市に集中している。ブラジルでこれまで発見され たニオブ鉱床はアルカリ岩・カーボナタイト複合岩体 に伴い胚胎する。図 6-1 にブラジルの主要なニオブ鉱 床の位置を示す。 1 2 3 4 (出典:IBC) 図 6-1. ブラジル・ニオブ主要鉱床の位置 6-1. 操業鉱山
Companhia Brasileira de Nióbio(CBMM)は、Minas Gerais 州 Araxá 市の南方およそ 60km、南緯 19°38′、 西経 46°56′の地点に位置する Barreiro 鉱床(Araxá コンプレックス)の開発を実施している。この鉱床 は、白亜紀の間に、先カンブリア紀の珪岩及び片岩中 に貫入したアルカリ岩・カーボナタイト複合岩体に産 出し、直径約 4km のドームを形成する。CBMM が所 有するニオブ鉱床は、埋蔵量 433 百万 t、平均品位 (Nb2O5)は 2.5%である。この地帯はラテライト化作 用を強く受け、厚さ 200m 以上にも及ぶ風化した台地 が形成された。ニオブ鉱床はこの風化帯の中央部に胚 胎している。Barreiro 鉱床は現在開発されている鉱床 の中では世界最大のニオブ埋蔵量を有しており、世界 全体の 70%を占める。 Araxá 鉱山では、露天採掘されたニオブ鉱が破砕、 磨鉱、磁選、分離そして浮遊選鉱によって、Nb2O5品 位 60%のパイロクロア精鉱となる。パイロクロア精 鉱は、その後、焙焼・リーチングプラントの過程を経 て、CBMM が改良した新しい冶金工程、テルミット 還元法により標準グレードの FeNb(フェロ・ニオブ) として生産される。CBMM は、2007 年に 74,645t のパ イロクロア精鉱、47,740t の標準グレードの FeNb 合金、 並びに 2,892t の高純度の酸化ニオブを生産した。同社 の 年 産 能 力 は、 粗 鉱 4 百 万 t、 パ イ ロ ク ロ ア 精 鉱 150,000t、標準グレードの FeNb 合金 60,000t 及び高純 度の酸化ニオブ 4,200t である。
Goiás 州においては、Anglo American の子会社で ある Anglo American Brasil Ltda. と Mineradora Catalão
の所有者が、可採埋蔵量 7.3 百万 t、Nb2O5平均品位 1.22%のニオブ鉱山を所有する。同鉱山は Goiás 州の Catalão 市から 20km 離れた、南緯 18°08′、西経 47° 48′に位置する。ニオブ鉱床は、超苦鉄質・アルカリ 岩複合岩体(白亜紀後期)の上層を覆う風化帯中央部 に胚胎する。選鉱場の粗鉱年間処理能力は 876,000t で、年産能力は、パイロクロア精鉱 7,200t 及び FeNb 合金 7,500t である。 6-2. 探鉱プロジェクト CPRM により 1975 年に発見され、片麻岩質の岩石 を母岩とした注目すべき Seis Lagos アルカリ岩複合 岩体は、3 つの貫入岩体から構成される。最も大きな 鉱床は直径 5km で、ベネズエラ国境から僅か 60km
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あまりの Amazonas 州 Sao Gabriel da Cachoeira 市に 位置する。Seis Lagos は Negro 川の S. Gabriel 港から 97km の地点、また Manaus の 900km 上流に位置する。 最大規模のカーボナタイトは、 局所的に地表高く 300m 程そびえ立つという顕著な地形を呈する(図 6-2 参照)。このカーボナタイトは、周辺地帯の Th(トリ ウム)バックグラウンド強度が 1,300cps(counts per second)であるのに対し、35,344cps と強い地化学異 常を特徴とする。 Seis Lagos においては、ニオブはフローレンサイト やクランダライト(レアアース)と共に、ニオブ - ル チ ル(niobium-rutile) 及 び ニ オ ブ - ブ ル ッ カ イ ト (niobium-brookite)といった鉱物中に見られる。ニオ ブ鉱床はギアナ複合岩体中に胚胎し、その生成期は定 かではない。この稀な地質学的特徴は、パイロクロア が二次富化作用を受けて分解し、その結果、フリー (原子)ニオブが酸素と混合してこれらの酸化物を生 成した。また、ニオブはゲーサイトや赤鉄鉱のような その他の二次鉱物中にも生成すると考えられる。実際 に、 これらの大規模な二次富化作用の過程が深さ 250m に及ぶ風化断面を発達させ、ニオブ鉱(Nb2O5 品位 2.81%)、チタン鉱、及びレアアースに富んだ鉱 床を形成した。 CPRM の評価によると、予備ボーリング計画の実 施後、Seis Lagos は 2.9 百万 t、Nb2O5品位 2.81%を有 する世界最大のニオブ鉱床となる。また同鉱床は、お そらくチタン及びレアアースに関しても規模の大きな 鉱床であると考えられ、ニオブはチタンに伴い産出す る鉱物であることから、チタンに関してはニオブと同 等の資源が賦存する可能性を持っている。表 6-1 には ニオブの資源量を示す。 CPRM の技術的調査によると、当鉱床は既存の技 術を用いた鉱石処理が可能である。 6-3. 尾鉱プロジェクト 2008 年 8 月、Anglo American は、 初 期 投 資 額 30 百万 US $により、Goiás 州 Ouvidor 市に位置する尾鉱 プロジェクトに着手した。当プロジェクトは、同地区 に位置する鉱山から浮遊選鉱工程から排出、堆積され ているずり及び尾鉱を再処理し、それらに含まれるニ オブ鉱を抽出するものである。Nb2O5品位 0.5%の鉱 物は、毎時 200t の生産能力を有する選鉱プラントで 再 処 理 さ れ る。 ニ オ ブ 精 鉱 の 年 度 処 理 量 は、 年 間 5,000t(Nb2O5品位 48%)である。 図 6-2. Seis Lagos カーボナタイト岩体 表 6-1. Seis Lagos 鉱床のニオブ資源量 (出典:CPRM) カテゴリー 資源量(t) 品位(Nb2O5) (%) 金属量(t-Nb2O5) Measured 38,376,000 2.85 1,093,716 Indicated 200,640,000 2.40 4,815,360 Inferred 2,658,892,800 2.84 75,512,555 TOTAL 2,897,908,800 2.81 81,431,237
7. 錫・タンタル・インジウム
ブラジルの 2008 年の錫生産量は 9,600t で、世界シェ アは 3.1%(第 5 位)である(出典:WBMS)。埋蔵量 は 540,000t で、世界シェア 9.6%(第 4 位)である(出 典:USGS)。 7-1. 操業鉱山 ・Pitinga 鉱山 Pitinga 鉱山は Amazon 地域に位置する世界でも最 大規模の錫鉱山の 1 つである。同鉱山は、Amazon 州 Manaus 市から約 250km 離れた Presidente Figueiredo自治体、南緯 02°02′、西経 60°02′の地点に位置する。 Pitinga 鉱山は錫石及びコロンバイトの採掘及び精鉱 生 産 を 行 う 露 天 掘 鉱 山 で あ る。 鉱 山 の 面 積 は 17,000ha。錫石の他にも、コロンバイト - タンタライ トやジルコンを伴うレアアースのように価値の高い鉱 物が生産され、またイットリウムも発見されている が、現時点では錫石鉱床のみが採掘対象となってい る。 Estanífera de Pitinga は、錫、氷晶石及びジルコン
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) の鉱化作用を伴う約 6,700km2の鉱床帯である。この 地帯の地質環境は非造山期花崗岩類(花崗岩質岩石と 漂 砂 ) に 属 す る。Agua Boa 錫 鉱 床 は、 成 因 的 に Agua Boa 花崗岩類及び Madeira 花崗岩類と関係する。 どちらの花崗岩も多様な結晶作用を伴う多相貫入岩複 合岩体で、マグマ活動後期から終了前に貫入した。こ れ ら の 花 崗 岩 類 は Rb-Sr 全 岩 ア イ ソ ク ロ ン 年 代 で 1689 ± 19Ma の値を示し、Iricoumé 層群(Uatumã 累 層群)の火山岩・火砕岩、及び Urupi 層の堆積岩に貫 入する。花崗岩類は等方性アルカリ長石岩で、初期の 併入岩はラパキビ組織を特徴とする。岩石化学組成は、高い SiO2、F、Zr 含有量と微量の CaO 及び MgO
で特徴付けられる。一般的特徴としては、浅所の非造 山型プレート内花崗岩類の特徴と矛盾しない。岩石学 データによると、深度約 1km、600 ~ 700℃の温度条 件において結晶化したと考えられる。 Agua Boa 錫鉱床はグライゼン・キュポラに関係す る。グライゼン及びウルトラ・グライゼンは錫石、コ ロ ン バ イ ト - タ ン タ ラ イ ト 及 び ト パ ー ズ に 富 む。 Madeira 花崗岩では、鉱床は黒雲母、リシア雲母、ア ルベリン閃石、磁鉄鉱、錫石、コロンバイト - タンタ ライト、パイロクロア、ゼノタイム、蛍石、氷晶石、 方鉛鉱、閃亜鉛鉱、トール石、ベリル及びサマルス キー石を随伴鉱物として伴う珪岩、カリウム長石及び アルバイトによって形成されたアルバイト花崗岩類に 関係する。沖積鉱床は規模が大きく、起源となる花崗 岩分布域付近で形成される。 ペルーの Minsur グループが Pitinga 鉱山を獲得す る 以 前 に は、Taboca Mineração(Paranapanema グ ループ)が、同地域の沢に発達する沖積鉱床の採掘を 行っており、何年もの間、それぞれ規模の異なる様々 な採掘法が施された。幾分交通が不便な場所には、モ ニター、砂利ポンプ及び小さな移動式選鉱プラントが 設置された水力対地移動システム装置が用いられた。 その他には、小規模な川では同域を浸水させる方法も 用いられた。この場合、水上プラットフォームに設置 されたバックホーショベル、そして水上選鉱プラン ト、もしくはホイール式浚渫船に搭載された選鉱プラ ントが用いられた。採掘された錫石は、鉱山施設の重 力選鉱及び電磁選鉱により処理され、錫精鉱が回収さ れる。品位錫 42 ~ 60%に濃縮された錫精鉱は São Paulo に輸送され、そこから製錬所に送られる。鉱山 では次の 2 種類の精鉱が生産される。 ・品位 Sn > 60%の錫石 ・品位 Nb2O5 30%及び Ta2O5 3%のコロンバイト 2007 年に選鉱プラントでは、5.6 百万 t の粗鉱が処 理された。2008 年には精鉱(錫純分ベース)6,602t 生 産され、現在その年産能力を 10,000t まで拡張する計 画が立てられている。確定埋蔵量は 190 百万 t、品位 Sn 0.175%と推定される。マインライフは最低でも 26 年と計画される。図 7-1 に、Pitinga でのホイール式 浚渫船に搭載された選鉱プラントを示す。 Pitinga鉱山は、長年にわたり、 Paranapanemaグルー プの Mineração Taboca によって管理されていたが、 2008 年 9 月に、ペルー企業 Minsur がブラジルの子会 社 Serra da Madeira を通して Mineração Taboca を買 収(買収費用は 472.2 百万 US $と推定)した。 ブラジルの 2008 年のタンタル生産量は 180t で、世 界シェアの 22%である(出典:USGS)。ブラジルの タンタル埋蔵量は 88,000t で(出典:USGS)、その内 44%が確定埋蔵量である。ブラジルの埋蔵量は全世界 の埋蔵量の 47%を占め、世界第 1 位である。最も重 要な鉱床は Pitinga 鉱山近辺に賦存する。Pitinga 鉱床 に加え、ブラジル北部 Amazonas 州に属する Barcelos 及 び São Gabriel da Cachoeira 自 治 体 に あ る Rio Negro 川の中・上流域に有望地が存在する。また同様 に、Roraima 州、Rondonia 州及び Amapá 州にも数々 の有望地が偏在する。一方、Borborema ペグマタイ
(出典:Bamburra Ltda.)
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ブラジルのレアメタル資源
(第二回)
ト地帯(北東地域)に関係する有望地は、Paraíba 州、 Rio Grande do Norte 州 及 び Ceará 州 に 偏 在 す る。
Pitinga 鉱山の 2006 年のタンタライト(Ta2O5)生産 量は 195t で、これに伴いコロンバイト – タンタライ ト精鉱の総生産量は 4,450t となった。 7-2. 探鉱プロジェクト ・Manga 錫 - インジウム鉱区 Manga 錫 - インジウム鉱区は、Brasília からおよそ 300km の Goiás 州 に 位 置 す る Crusader 社 の Ouro
Belo 鉱区内に 15km2の面積を占める。同地帯は南緯 13°51′、 西経 45°57′の地点に位置する。Crusader Holdings は、ブラジル主体に探鉱活動を行っている 豪州系ジュニアカンパニーである。Manga 地帯では 以前に錫の採掘が行われており、Crusader 社はガリ ンペイロ(手作業坑夫)達が採掘した数々の作業跡を 確認した。彼らは風化表層地帯をターゲットに、深度 4m まで掘り、錫石を採掘し錫を回収していた。図 7-2 に Manga 錫 - インジウム鉱区を示す。 Manga 鉱区は、ブラジル中央部 Goiás 州に位置す る大規模な Ouro Belo 錫 - インジウム - 金探鉱プロ ジェクトにおける最初のボーリング調査対象となる。 図 7-3 に、錫石を伴うグライゼン化した花崗岩のサン プルを示す。ここではインジウムの濃縮が錫石に関係 することは良く知られているが、この地域は珍しいイ ンジウム鉱物 yanomamite(ヤノママイト)の模式地 となっている。 Manga 錫 ― イ ン ジ ウ ム 鉱 区 で 完 了 し た 総 延 長 Tertiary basatsediment Prcterazdic metasediment Praeazdic tin granlte Archaean grandold Thnas tans Fautt Ahuvid tin markinge Prdad outing (出典:Crusader)
図 7-2. Manga 錫 - インジウム鉱区
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) 1,001m、15 孔の RC(リバースサーキュレーション) ボーリングの調査結果から、Manga のグライゼン中 には、錫及びインジウムの鉱化帯が広域にわたって確 認 さ れ、Manga 及 び Ouro Belo の 両 鉱 区 に お い て、 引続き探鉱活動を進めていく意欲を十分に駆り立て た。 グライゼンの表層サンプリングでは、錫 > 49,900ppm、 インジウム 127ppm を含む、優勢な錫及びインジウム の地化学異常が確認された。グライゼン岩体には、広 範囲に錫と局所的に高い地化学異常を示すインジウム の鉱化帯が確認されている。ボーリング調査による と、高品位帯は、僅かに高い分析値を含む脈幅の狭い 鉱脈に限られることが判明した。図 7-4 に、有望地の 断面図を示す。以下にその他の鉱徴の分析結果例を示 す(2008 年 6 月)。 ・MNRK068:Sn 4.99%、In 70.6ppm ・MNRK227:Sn 0.17%、In 127ppm ・MNRK277:Sn 0.99%、In 20.8ppm ・MNRK299:Sn 0.68%、In 83.8ppm 分析結果によると、最も著しい鉱徴が確認された地 帯は、約 80m 間隔の 2 孔のボーリング孔の中心に位 置するコアの中心部で、この地点が Main Zone とさ れた。この 2 孔のボーリングでは以下の鉱化帯を捕捉 している。 着鉱幅 27m: 平均 Sn 577ppm 及び In 8.6ppm (MNRC010) 着鉱幅 32m: 平均 Sn 670ppm 及び In 8.4ppm (MNRC011) Main Zone は厚さ約 30m で西側に傾斜しながら広 がる(図 7-5 参照)。 Crusander 社は、ボーリング調査の結果から、グラ イゼン岩体の露頭がある調査エリア内の表層の鉱化帯 に関しては採算性は期待されていない。しかしなが ら、グライゼン中に広範囲に確認された錫及びインジ ウムの鉱徴については、更なる作業が必要であるとし ている。Manga での次なる目標は、Main Zone の範 囲とポテンシャルの決定、グライゼン岩体との接触部 付近に存在する鉱化作用の評価、そして表層の下位に 広がるグライゼン岩体の追跡である。 O"RRO 5P CPF .RRO +P O"RRO 5P CPF .RRO +P O"RRO 5P CPF .RRO +P 図 7-4. Manga 錫―インジウム鉱区:断面 8_5201710N海外レポート
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O"RRO 5P.RRO +P HTQO O O"RRO 5P.RRO +P HTQO O
O"RRO 5PRRO +P HTQO O 0 to 100
100 to 250 250 to 500 500 to 5㧑
Greisen (altered granite) Sodic Granite Schist Granodionte Anisinal Pit Dnllhole Rock Chip Tin Analyses ppm (出典:Crusader)
図 7-5. Manga 錫―インジウム鉱区:Main Zone 鉱化帯
8. タングステン、タンタル、ビスマス
ブラジルの 2008 年タングステン生産量は 300t で、 世界シェア 0.7%(第 13 位)である(出典:WBMS)。
8-1. 探鉱プロジェクト
・Bonfim 灰重石鉱山
Bonfim 鉱 山 は、Tomaz Salustino Mineração Ltda. により 1969 ~ 1981 年間に灰重石を産出した坑内掘鉱 山である。鉱化帯の厚さは最大 21m、約 1,400m の坑 道が展開された同鉱山は、1981 年の灰重石価格の下 落 の た め 閉 山 と な っ た。Verena Minerals Corp. は 1998 年 1 月、Rio Grande do Norte 州に位置する探鉱 後期プロジェクトの 100%権益を取得する旨を発表し た。当鉱区は、Bonfim 鉱山を含む総面積約 1,004ha か らなる。同社は TSX Venture Exchange に上場(コー ド名:VML)するカナダの探鉱企業で、ブラジルに 金、ダイヤモンド、宝石の各鉱床を含む大規模な鉱区 を保有する。 Bonfim 鉱山は、向斜構造に位置し、灰重石の鉱化 層が走向延長 3km 以上にわたって延びる。Verena 社 は、Due Diligence 期間中に、ずりの調査と坑内の灰 重石に富む鉱化層の調査を実施し、金とビスマス鉱物 との間の密接な関係を確認した。採取されたサンプル の検査の結果、平均品位 Au 21.99g/t が確認でき、さ らにビスマスの高品位部との直接相関も確認された。 分析は Bondar Clegg 社が担当した。9 件のサンプル から得られた相互関係を表 8-1 に示す。 Bonfim 金鉱床は、スカルンタイプの石灰-珪質岩 に関係したタングステン(WO3)、ビスマス(Bi)、モ リブデン(Mo)及びテルル化物(Te)と関係する典 型的な多金属鉱床である。鉱化作用は、先カンブリア 界下部の Seridó 層の褶曲構造によって規制されてい る。金は極細粒状(5µ 以下)で、当鉱床を特徴付け る際立った黒色ビスマス鉱物と強く相関する。品位は Au 0.5 ~ 150g/t、WO3 0.2 ~ 25%である。
Roscoe Postle Associates(RPA)は、2004 年、カナ ダ証券法(NI 43 - 101)規定に従った技術報告書を 準備し、2006 年には総面積 2,765ha の 4 鉱区で構成さ れる Bonfim 鉱山プロジェクトが誕生した。Verena 社 は、2008 年 6 月、Bonfim プロジェクトの権益売却手 続きは終了し、購入者である Mineração Santo Exp-edito Ltda. から全額 800,000 US $をキャッシュで受け 取ったと発表した。 表 8-1. Bonfim 鉱山:鉱石試料分析結果 (出典:Verena Minerals) Sample Au Bi Sample Au Bi N° g/t g/t N° g/t g/t 1 4.24 1,352 6 26.21 >2,000 2 97.99 >2,000 6-A 3.24 923 3 41.38 >2,000 7 0.13 97 4 5.39 1,159 8 39.91 >2,000 5 0.57 114 9 0.59 334
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・Bonfim 南部鉱床
Angus & Ross Plc は、2003 年、低生産コストで開 発可能であるタンタル資源の探鉱を主要目的として、 ブラジルで複数の探鉱権を取得した。AIM(ロンド ン証券取引所)上場会社である Angus & Ross は、ブ ラジルの 100%子会社である St Andrews Mining Ltd. (以下“SAM”)と、同国の鉱業権益を一元管理して いる。SAM はイギリスの探鉱・鉱山開発企業で、ブ ラジルでの金及びタンタルの探鉱に集中している。 SAM は、同社のブラジル系子会社である Angus & Ross do Brasil Participações e Empreendimentos (以 下 A&R do Brasil)を介して事業を進めている。A&R do Brasil は 2004 年に設立され、子会社の Mineração Condessa Ltda.(Pedra Branca プロジェクト、Bonfim 南 部 プ ロ ジ ェ ク ト ) 並 び に Mineração Marfim S.A. (Caiçara プロジェクト)を通して、ブラジルで数多く
のプロジェクトを手掛けている。Mineração Condessa Ltda. の資産は、Bonfim 南部金プロジェクトの 51%権 益と Pedra Branca 金プロジェクトのオプション権で ある。Mineração Marfim S.A. が有する唯一の資産は、 Caiçara タンタル・プロジェクトの 100%権益である。 2003 年に同社の探鉱活動は、主に Rio Grande do Norte 州の Borborema ペグマタイト地域、北東部地 域、Cerro Corá 市周辺域に集中して実施された。後に、 金がターゲットとして加えられ、タンタルの有望な 3 鉱 区 で 1 年 間 探 鉱 が 実 施 さ れ た。 ま た、Santa Monica、Frei Martinho 及び Currais Novos せん断帯 から Cerro Corá の南に跨がる総面積約 32,000ha の大 規模な鉱区を獲得した。これらの鉱区には、初期探鉱 で金異常が抽出された地帯も含まれる。
Angus & Ross は 2004 年 5 月、Bonfim 鉱山から走 向方向に沿って 3km にわたり、総面積 3,953ha の 2 鉱 区 に 関 す る オ プ シ ョ ン 権 を 取 得 し た と 発 表 し た。 Bonfim 南部鉱区と Caiçara 鉱区の 2 鉱区は、Natal 港 の西方 100km 地点に位置する。Bonfim 南部の鉱区ブ ロックは、前述の Bonfim 金鉱山に隣接し、金並びに タングステン、モリブデン、ビスマス及びタンタル鉱 物がターゲットとされる。当区の特徴として、Bon-fim 鉱山のスカルンに類似した露頭が幾つも発見され たことが挙げられる。スカルンは元来、灰重石(タン グステン鉱石)及び金鉱石を胚胎する石灰珪質岩であ る。 予察段階の露頭チップ試料分析の結果、期待どお り、当地域には金鉱化作用を伴う比較的高品位ビスマ ス鉱物が伴われることが確認された。試錐探鉱実施に 必要な情報収集を行うため、2006 年初旬、より多く のスカルン露頭の地質図作成及びサンプリングの実施 が計画された。図 8-1 に当鉱区の概略を示す。
(出典:Angus & Ross)
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ブラジルのレアメタル資源 (第二回) ・Caiçara 鉱床 約 27 のペグマタイトを含む 6km2の Caiçara 鉱区は、 2001 ~ 2002 年間、その内の 3 か所において、カナダ のジュニアカンパニーである First Choice Industries により探鉱活動が実施された。同社により発表された (確定 + 推定)埋蔵量は、合計 167,000t(表 8-2 参照)、 Ta2O5品位 432g/t(カナダ NI43-101 法規定による)。 First Choice 社は、2002 年の後半にタンタル価格が 20 年来の最低価格であったこと、さらに同社が鉱業 権の問題を抱えていたこと等から、所有していたオプ ション権を放棄した。Angus & Ross の子会社である Mineraçao Marfim 社 は、2006 年初旬に、最終 FS を完了するためショート ボーリングを実施し、重力選鉱試験に必要なサンプリ ングを実施した。また、さらにパイロット・プラント の建設も行った。良好な調査結果が得られライセンス 申請許可が降りれば、鉱山施設の一部が建設に入り、 2006 年 の 末 に は 生 産 期 間 3 年、 年 間 Ta2O5 35,000lb (15.8t)の生産が開始されるであろうと発表された。 ・Pedra Branca
Angus & Ross 社は 2004 年に Emprogeo Ltda. から Pedra Branca I、II の 2 鉱区のオプション権を購入し た(図 8-2 参照)。 当鉱区は既存の Bonfim タングステ ン・金鉱山に隣接もしくは同鉱山から継続した鉱区ブ
ロックで、総面積は 40km2である。
最終的に所有者となる権利を得るためには、各ブロッ
ク に つ き 100,000 US $ の 最 終 払 い が 課 さ れ る が、 Angus & Ross 社はその手続きに入る前に、最終決断 のためのフォローアップ調査を検討していた。同社 は、 河 床 堆 積 物 中 に 金 が 確 認 さ れ た 箇 所(Pedra Branca W)に対しても小規模な追加鉱区申請をした。
(出典:Angus & Ross)
図 8-2. Pedra Branca I, II 鉱区位置図 表 8-2. Caiçara 鉱床の埋蔵鉱量
(出典:Angus & Ross)
Proven and Probable Tantalum Reserves at Caiçara Property
Location Tonnes of Grade Poands of Wiste Stop Rato
ore Ta2O5 g/t Ta2O5 (tonnes)
Duco Preto 63,065 540 75,011 407,188 6.5
Trigueiro 104,337 366 84,113 784,261 7.5
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・Tarantula プロジェクト
Crusader Holdings は、ブラジル北東部 Rio Grande do Norte 州に位置する Tarantula タングステン鉱区 を所有する。同プロジェクトは、Seridó Tungsten 地 区内の面積 13.2km2範囲で、重要なタングステン鉱山 である Bodó 鉱山と Cafuca 鉱山を胚胎する地層の延 長部を含んでいる。この 2 鉱山は、ブラジルの歴史的 なタングステン鉱山で、累計 5,000t のタングステン (WO3品位 3%以上)を生産した。 Tarantula プロジェクトは、品位 WO3 1 ~ 2.5%の 範囲で、1970 ~ 1990 年代に操業していた Baixios 鉱 山、Quemadas 鉱山、Isidore 鉱山を含む。 明らかに鉱山の位置で確定されたシークエンスの走 向方向に 3km 程続くガリンペイロの採掘跡を含む。 幾つかの採掘跡は坑内で数百 m 続く。
鉱化作用は、Dona Inês Suite 花崗岩縁辺部の周辺 に見られ、構造規制を強く受けている。 図 8-3 に Tarantula プ ロ ジ ェ ク ト の 位 置、 及 び Bodó、Cafuca 両鉱山との位置関係を示す。 タ ン グ ス テ ン は、20 世 紀 初 頭 の 鉱 床 発 見 以 降、 Seridó Tungsten(Scheelite)地域において採掘され てきた。同地域は、ブラジル北東部の Rio Grande do Norte 州と Paraiba 州に跨っている。 1940 年代初頭~ 1980 年代末間の本格操業時の間、 50,000t 以上のタングステン精鉱が数多くの鉱山から 生産された。1940 年代に操業を開始した Bodó 鉱山近 傍に、小規模な坑内採掘跡がある。Bodó 鉱山は、平 均 WO3 品位 2%で、年間 4,000t であった。Cafuca 鉱 山は、タングステン品位低下と鉱量枯渇により、1980 年代中頃に採掘を終了した。Anglo American による 買収以前は Union Carbide 社が採掘していた。Cafuca 鉱山の操業に関する数字は入手できていない。
(2009.7.22)
Serido Scheelite Province RN Brasil
Legend
Geological UnitsConglomerale Granite Mine Sequence Schist Gneiss / Tonalite Meta - Granite Town Underground Working Principal Road Secondary Road Crusader benement Water Body
Tarantula Project Area
TarantulaProject NatalCurrais Novos Joao Pessoa 㧔Crusader office㧕
(出典:Angus & Ross)