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導入ガイド

VMware vSphere で仮想化された Microsoft

SQL Server 2012 用 EMC VSPEX

EMC 次世代 VNX および EMC バックアップによるソリューション

EMC VSPEX

要約

この実装ガイドでは、VMware vSphere、EMC VNXe®/EMC 次世代 VNX®EMC バックアッ プによって実現される EMC® VSPEX®実証済みインフラストラクチャに Microsoft SQL Server 2012 を導入するために必要な手順の概要を説明します。このガイドでは、SQL Server 2012 の実装について説明しています。

(2)

Copyright © 2013 EMC Corporation.All rights reserved. 2013 年 10 月発行 EMC Corporation は、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなし ています。この情報は予告なく変更されることがあります。 こ の 資 料 に 記 載 さ れ る 情 報 は 、 「 現 状 有 姿 」 の 条 件 で 提 供 さ れ て い ま す 。EMC Corporation は、この資料に記載された情報に関していかなる種類の表明または保証を するものではなく、特に市場性の暗黙の保証や特定の目的の適合性を保証していま せん。この資料に記載される、いかなるEMC ソフトウェアの使用、複製、頒布も、当該ソ フトウェア ライセンスが必要です。

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最新のEMC 製品名については、EMC の Web サイトでEMC Corporation の商標を参照 してください。

VMware vSphere で仮想化された Microsoft SQL Server 2012 用 EMC VSPEX EMC 次世代 VNX および EMC バックアップによるソリューション

実装ガイド

(3)

目次

目次

第 1 章

概要

11

このガイドの目的 ... 12 ビジネス バリュー ... 12 対象範囲 ... 13 対象者 ... 13 用語 ... 14

第 2 章

始める前に

15

概要 ... 16 導入前タスク ... 16 導入ワークフロー ... 17 導入の前提条件 ... 17 SQL Server 2012 の計画およびサイズ設定 ... 19 必ず読んでおくべき資料 ... 22 設計ガイド ... 22 ソリューション概要... 22 主な理由 ... 22 VSPEX の実証済みインフラストラクチャ ... 22 EMC バックアップ/リカバリを使用した VSPEX のガイド ... 22

第 3 章

ソリューション概要

23

概要 ... 24 ソリューション アーキテクチャ ... 24 主要コンポーネント ... 25 Microsoft SQL Server 2012 ... 26 EMC VSPEX 実証済みインフラストラクチャ ... 26 EMC 次世代 VNX ... 27 EMC VNXe ... 31 EMC バックアップ/リカバリ ソリューション ... 32 VMware vSphere 5.1 ... 33

EMC XtremSW Cache ... 33

EMC PowerPath/VE ... 33

第 4 章

ソリューションの実装

35

概要 ... 36

(4)

目次 物理的な構成の概要 ... 36 ネットワーク導入 ... 36 ネットワーク導入の概要 ... 36 ストレージ導入 ... 37 ストレージ導入の概要 ... 37 初期のVNX/VNXe 構成のセットアップ ... 38 VMFS データストア用のストレージのプロビジョニング ... 38 iSCSI データストアのストレージのプロビジョニング ... 39 アプリケーション プール ディスク用のストレージのプロビジョニング ... 39 ストレージ レイアウトの例 ... 45

EMC XtremSW Cache 構成 ... 47

VMware ESXi および vCenter の実装 ... 50

VMware ESXi および vCenter 実装の概要 ... 50

マルチパスの実装 ... 52 マルチパス実装の概要 ... 52 iSCSI ストレージ用の PowerPath 構成 ... 52 SQL Server 2012 仮想化の実装 ... 53 SQL Server 2012 仮想化の実装の概要 ... 53 SQL Server 2012 仮想マシンの作成 ... 53 ゲストOS のインストール ... 54 IP アドレスの割り当て ... 54 SQL Server 2012 サービス アカウントの作成 ... 54 SQL Server 2012 用の仮想ディスクの作成 ... 54 アプリケーションの実装 ... 56 アプリケーション実装の概要 ... 56 SQL Server 2012 インスタンスのインストール ... 56 SQL Server 2012 OLTP システムの導入 ... 62 SQL Server 2012 の構成 ... 63 バックアップ/リカバリの実装 ... 65

第 5 章

ソリューションの検証

67

ベースライン ハードウェアの検証 ... 68 ベースライン ハードウェア検証の概要 ... 68 VMware ESXi 機能の確認 ... 68 ソリューション コンポーネントの冗長性の確認 ... 68 ソリューションの稼働状態の監視... 69 SQL Server 2012 OLTP のパフォーマンスの検証 ... 69 SQL Server 2012 のパフォーマンスの検証の概要 ... 69 ベースライン パフォーマンス妥当性検査 ... 70

(5)

目次 FAST VP のパフォーマンスの向上 ... 71 バックアップ/リカバリの検証 ... 73

第 6 章

参照資料

75

EMC ドキュメント ... 76 製品ドキュメント ... 76 その他のドキュメント ... 76 リンク ... 77

付録 A

構成ワークシート

79

SQL Server 2012 の構成ワークシート ... 80

(6)
(7)

目次

1 ソリューション アーキテクチャ ... 25 図 2 VSPEX の実証済みインフラストラクチャ ... 26 図 3 マルチコア最適化機能を搭載した次世代VNX ... 28 4 アクティブ/アクティブ プロセッサによりパフォーマンス、復元性、 効率性を向上 ... 29

5 Unisphere Management Suite ... 30

図 6 VMware vSphere 5.1 プラットフォーム上の SQL Server 2012 ストレージ エレメント ... 38

7 Unisphere のプール LUN 作成ウィザード ... 42

図 8 FAST VP が有効になっている[Create Storage Pool] ウィザードの例 ... 44

図 9 ストレージ プールのプロパティ:FAST Cache の有効化 ... 45

10 VNX のストレージ レイアウトの例 ... 46

11 VNXe のストレージ レイアウトの例 ... 47

図 12 EMC VSI XtremSW Cache 管理 ... 48

13 VSI XtremSW Cache の監視 ... 49

図 14 新しい仮想ディスクの作成 ... 55

15 ディスクのフォーマット ... 55

16 SQL Server インストール センター ... 58

図 17 インストール ウィザードの SQL Server 2012 セットアップの役割 ... 59

18 インストール ウィザードの SQL Server 2012[Feature Selection] ... 59

図 19 インストール ウィザードの SQL Server 2012 インスタンス構成 ... 60

20 SQL Server 2012 データベース エンジンの構成 ... 61

21 SQL Server 2012 インストール完了 ... 62

図 22 「Lock Pages in Memory」の付与 ... 63

23 Perform volume maintenance tasks]の付与 ... 64

図 24 最大サーバ メモリの設定 ... 65

25 ベースライン パフォーマンスと FAST VP で向上した パフォーマンスの比較 ... 73

(8)
(9)

目次

1. 用語 ... 14 表 2. 導入前のタスク ... 16 表 3. 仮想化SQL Server 用 VSPEX の導入プロセス ... 17 4. 導入の前提条件チェックリスト ... 18 表 5. ストレージ プール ... 20 表 6. お客様の評価の例:250 GB のユーザー データベース ... 20 表 7. 必要なリソースの例:中規模のユーザー データベース ... 21 表 8. ストレージ推奨事項の例:中規模のユーザー データベース ... 22 9. VNXe ソフトウェア スイート ... 31 表 10. VNXe ソフトウェア パック ... 32 表 11. 物理的なセットアップのためのタスク ... 36 表 12. スイッチおよびネットワーク構成のタスク ... 36 表 13. ストレージ構成のタスク ... 37 14. VNX での仮想マシン オペレーティング システム用の追加の ストレージ レイアウトの例 ... 39 表 15. VNX での仮想マシン オペレーティング システム用の追加の ストレージ レイアウトの例 ... 39 表 16. VNXe のストレージ レイアウト例 ... 40 17. VNX でのストレージ レイアウトの例 ... 40

表 18. VMware ESXi および vCenter をインストールおよび構成する手順 .... 50

19. SQL Server 2012 ホスト仮想マシンのインストールと構成 ... 53 表 20. SQL Server 2012 リファレンス仮想マシン ... 53 表 21. VMDK および仮想ディスク ストレージ レイアウトの例 ... 54 22. SQL Server 2012 環境を実装するためのタスク ... 56 表 23. VSPEX インストールの検証タスク ... 68 表 24. 仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX ソリューションを 監視するためのツール ... 69 表 25. SQL Server 2012 導入の主要なメトリックの例 ... 70 26. SQL Server 仮想マシン プロファイル ... 70 表 27. SQL Server 2012 LUN 設計 ... 71 表 28. SQL Server 2012 の主要なメトリック:250 GB ... 71 表 29. FAST VP の構成 ... 71 表 30. SQL Server 導入の主要なメトリックの例 ... 72 31. SQL Server 2012 の主要なメトリック:250 GB ... 72 表 32. ベースライン パフォーマンスと FAST VP で向上した パフォーマンスの比較 ... 73 33. 共通サーバ情報 ... 80 34. VMware ESXi サーバ情報 ... 80

(10)

目次

表 35. アレイ情報 ... 81

36. ネットワーク インフラストラクチャ情報 ... 81

表 37. VLAN 情報 ... 81

(11)

第 1 章:概要

1 章

概要

この章は、次のトピックで構成されています。 このガイドの目的 ... 12 ビジネス バリュー ... 12 対象範囲 ... 13 対象者 ... 13 用語 ... 14

(12)

第 1 章:概要

このガイドの目的

EMC® VSPEX® 実証済みインフラストラクチャは、ビジネス クリティカルなアプリケー ションの仮想化に対応するように最適化されています。VSPEX により、パートナー様は VSPEX プライベート クラウドに Microsoft SQL Server を導入するための要件を満たす のに必要な仮想リソースを設計および実装できます。

仮想化されたMicrosoft SQL Server 2012 用 EMC VSPEX は、一貫したパフォーマンス レベルで仮想化されたSQL Server ソリューションをホストできる妥当性検査済みのシ ステムを備えています。この実証済みインフラストラクチャ ソリューションは、 VMware vSphere アーキテクチャ向けの VSPEX プライベート クラウド上に階層化され、 可用性の高いEMC VNX®ファミリのストレージ システムを使用します。

すべての VSPEX ソリューションは、EMC のバックアップ/リカバリ製品によって、サイ ズ設定およびテストが行われています。EMC Avamar®およびEMC Data Domain®は、 細分性の高いメール リカバリ機能を含め、インフラストラクチャ、アプリケーション、 メールの完全なバックアップおよびリカバリを可能にします。コンピューティング コン ポーネントおよびネットワーク コンポーネントは、ベンダーによる定義が可能であり、 仮想マシン環境のプロセスとデータのニーズを処理するための冗長性と十分な処理 能力を持つように設計されています。

この実装ガイドでは、VMware vSphere 用の VSPEX 実証済みインフラストラクチャに Microsoft SQL Server 2012 を導入するための要件を満たすのに必要な仮想リソー スを実装する方法について説明します。

ビジネス

バリュー

VSPEX を使用することで、導入工程を短縮し、管理、バックアップ、ストレージのプロ ビジョニングを簡易化することで、IT の変革を加速できます。お客様は、より高い可 用性とストレージ使用率、高速でシンプルなバックアップによってさらに高い効率 性を実現できます。さらにVSPEX は、お客様が SQL Server 環境の要件に対処するた めにハイパーバイザ、サーバ、ネットワークを選択する際に、選択の柔軟性を提供し ます。 EMC VSPEX が設計された方法論とベスト プラクティスによって、次の目的を実現でき ます。 • 実証済みソリューションにより導入を迅速化し、時間と労力を節約する • 設定なしで高いパフォーマンスおよびスケーラビリティを実現する • お客様のバックアップ ストレージの要件とコストを引き下げる • バックアップ ウィンドウへの対応 • 高速なディスク ベースのリカバリを可能にする

(13)

第 1 章:概要

対象範囲

このガイドでは、VMware vSphere および EMC VNX/EMC VNXe®を使用したVSPEX プ ライベート クラウド上に SQL Server 2012 を導入するために必要な手順の概要を説 明します。このガイドは、お客様の環境に、すでに VSPEX 実証済みインフラストラク チャが存在していることを前提としています。

このガイド全体で使用している例は、EMC VNXe3150 または EMC VNX5800 アレイで の導入例です。同じ原則とガイドラインが、VNXe3300、VNX5400、VNX5600 アレイ にも適用されます。

SQL Server 2012 データ保護のための EMC バックアップ/リカバリ ソリューションにつ いては、次のドキュメントで説明しています。「EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Microsoft SQL Server 2012 Design and Implementation

Guide」を参照してください。

対象者

このガイドは、EMC の社員および認定 EMC VSPEX パートナーを対象としています。こ のガイドでは、仮想化 SQL Server 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャの導入を 目的とするVSPEX パートナーが以下の条件を満たしていることを前提としています。

• SQL Server ソリューションの販売と実装を Microsoft から認定されている • SQL Serverの認定を受けている。次の Microsoft認定を 1つ以上取得している

ことが望ましい。

 MCSA(Microsoft Certified Solutions Associate)  MCSE(Microsoft Certified Solutions Expert)  MCSM(Microsoft Certified Solutions Master)

• VNX ファミリ ストレージ システムを販売、インストール、構成するための EMC による認定を受けている • VSPEX 実証済みインフラストラクチャを販売するための認定を受けている • VSPEX の実証済みのインフラストラクチャに必要なネットワークおよびサーバ 製品の販売、インストール、構成の認定を受けている また、読者は次のインストールおよび構成を行うために必要な技術トレーニングおよ び背景知識を有する必要もあります。 • VMware vSphere 仮想化プラットフォーム

• Microsoft Windows Server 2012 OS(オペレーティング システム) • Microsoft SQL Server 2012

• Avamar や Data Domain など、EMC のバックアップ/リカバリ製品

このガイドでは、必要に応じて適宜、外部の参考資料を紹介しています。これらのド キュメントをお読みになることをお勧めします。詳細については、「必ず読んでおくべ

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第 1 章:概要

用語

表 1 に、本ガイドで使用される用語の一覧を示します。 表 1. 用語 用語 定義 AD Active Directory

CIFS Common Internet File System

DBCC データベース整合性チェック

DNS ドメイン ネーム システム

DRS Distributed Resource Scheduler eMLC エンタープライズ マルチレベル セル

FAST Cache 特定のアプリケーション向けにフラッシュ ドライブのレスポンス タ イム短縮とIOPS の向上を実現する EMC VNX シリーズのストレー ジ システムの機能

FAST™ VP Fully Automated Storage Tiering for Virtual Pools

ファイル グループ SQL Server データベース オブジェクトとファイル グループ IOPS 1 秒あたりの I/O 操作の回数

LSN ログ シーケンス番号

MCx™ マルチコア コード パス最適化

NIC Network Interface Card(ネットワーク インタフェース カード) NTP NTP(Network Time Protocol)

OLTP オンライン トランザクション処理。データ入力/検索トランザク ション処理を含むオンライン トランザクション処理の一般的なアプ リケーション。 リファレンス仮想マシン VSPEX 実証済みインフラストラクチャのコンピューティング リソー スを数量化するための、1 台の仮想マシンの測定単位を表す RPM 1 分あたりの回転数 RTM 製造用リリース

tempdb Microsoft SQL Server が処理中に一時作業領域として使用するシ ステム データベース TPS 1 秒あたりのトランザクション数 VDM 仮想Data Mover VMDK VMware 仮想マシン ディスク VMFS VMware 仮想マシン ファイル システム VSS ボリューム シャドウ コピー

(15)

第 2 章:始める前に

2 章

始める前に

この章は、次のトピックで構成されています。 概要 ... 16 導入前タスク ... 16 導入ワークフロー ... 17 導入の前提条件 ... 17 SQL Server 2012 の計画およびサイズ設定 ... 19 必ず読んでおくべき資料 ... 22

(16)

第 2 章:始める前に

概要

この章では、仮想化SQL Server 用 VSPEX ソリューションの導入を開始する前に知っ ておく必要がある重要な情報、目を通す必要があるドキュメント、実行する必要があ るタスクの概要を説明します。 このソリューション(仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX)の設計ガイドでは、ソリュー ションのサイズ設定および設計の方法と、SQL Server の階層化に適した VSPEX 実証 済みインフラストラクチャを選択する方法について説明します。この実装ガイドの導 入例は、設計ガイドの推奨事項と例に基づいています。 SQL Serverを VSPEX実証済みインフラストラクチャに導入する前に、表 2に示す導入 前タスクを完了することをお勧めします。

導入前タスク

導入前タスクには、環境のインストールおよび構成に直接関係しない手順が含まれ ますが、それらのタスクの結果がインストール時に必要になります。導入前タスクの 例として、ホスト名、IP アドレス、VLAN ID、ライセンス キー、インストール メディアの 収集などがあります。これらのタスクは、オンサイトで必要な時間を短くするために、 お客様への訪問の前に実行しておく必要があります。 表 2 は、このソリューションの導入前タスクを説明します。 表 2. 導入前のタスク タスク 説明 リファレンス ドキュメントの収集 必ず読んでおくべき資料に記 載 さ れ て い る 関 連 ド キ ュ メ ン トを収集する。 こ れ ら の ド キ ュ メ ン ト は 、 ソ リューションのさまざまなコン ポーネントの設定手順および 導入ベスト プラクティスを詳細 に示すために、このドキュメント 全体で使用されます。 必ず読んでおくべき資料 ツールの収集 導入の必要なツールおよびオ プション ツールを収集する。表 4 を使用して、すべての装置、 ソフトウェア、適切なライセンス が導入プロセス前に使用可能 であることを確認します。 導入の前提条件 データの収集 ネットワーク、名前の指定、必 須アカウントについて、お客様 固 有 の 構 成 デ ー タ を 収 集 す る。構成ワークシートにこの情 報を入力し、導入プロセス中に 参照します。 SQL Server

(17)

第 2 章:始める前に

導入ワークフロー

SQL Server用VSPEX実証済みインフラストラクチャの設計と実装を行う際、表 31 表 3. 仮想化 SQL Server 用 VSPEX の導入プロセス のプ ロセス フローを参照することを推奨します。 ステップ アクション 1 SQL Server 用 VSPEX の情報収集用ワークシートを使用して、ユーザー要件を収 集します。情報収集用ワークシートは、「設計ガイド」にあります。 2 EMC VSPEX サイジング ツールを使用し、ステップ 1 で収集したユーザー要件に 基づいて、推奨される仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX 実証済みインフラスト ラクチャを決定します。

VSPEX サイジング ツールの詳細については、EMC VSPEX サイジング ツール

ポータルを参照してください。 注:VSPEX サイジング ツールが使用できない場合は、「設計ガイド」の「付録 B」 にあるサイズ設定ガイドラインを使用して、手動で SQL Server のサイズ設定が できます。 3 仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャの最終設計を 決定します。ガイドラインについては、「設計ガイド」を参照してください。 注:このアプリケーションだけでなく、すべてのアプリケーション要件が考慮され ていることを確認します。 4 適切なソリューションを選択して注文します。ガイダンスについては、「必ず読ん でおくべき資料」の該当する VSPEX 実証済みインフラストラクチャのドキュメン トを参照してください。 5 VSPEX ソリューションを導入し、テストする。この実装ガイドを参照してください。 注:このガイドでは、ソリューションの実装方法を説明します。すでにVSPEX 実証 済みインフラストラクチャ環境を使用している場合は、すでに完了している実装 ステップのセクションをスキップして構いません。

導入の前提条件

このガイドは、EMC VNX ファミリ ストレージ システム上の VMware で仮想化された SQL Server 2012 ソリューション用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャに適用されま す。このガイドに掲載されている例は、VNX5800 への導入例です。同じ原則とガイ ダンスが、VSPEX 実証済みインフラストラクチャでサポートされる他のすべてのモデ ルにも適用されます。 表 4 は、ソリューションを構成するためのハードウェア、ソフトウェア、ライセンス要件 の内訳を示したものです。補足情報については、「必ず読んでおくべき資料」セク ションの該当のVSPEX 実証済みインフラストラクチャ ドキュメントに記載されたハード ウェアおよびソフトウェアの表を参照してください。

1 ソリューションにバックアップ/リカバリ コンポーネントが含まれている場合、バックアップ/リ カバリのサイズ設定および導入ガイドラインについては、「EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Microsoft SQL Server 2012 Design and Implementation Guide」を参照してください。

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第 2 章:始める前に 注:すでに VSPEX 実証済みインフラストラクチャ環境を使用している場合は、このセク ションをスキップして構いません。 表 4. 導入の前提条件チェックリスト 要件 説明 バージョン 参考メモ ハードウェア 物理サーバ:「設計ガイド」とVSPEX サ イジング ツールで推奨されている、必 要な数の仮想マシンをホストするため に十分な物理サーバ容量。 • EMC VSPEX Private Cloud VMware vSphere 5.1 for up to 100 Virtual Machines • EMC VSPEX Private Cloud VMware vSphere 5.1 for up to 1,000 Virtual Machines 仮想インフラストラクチャ サーバをホス トするVMware vSphere 5.1 サーバ。 注:この要件は、既存のインフラストラ クチャによって満たされていることがあ ります。 ネットワーク:仮想サーバ インフラスト ラクチャに必要なスイッチ ポート容量と 機能。 VNX または VNXe:必要なディスク レイ アウトを備えたマルチプロトコル スト レージ アレイ。 注:ストレージは、必要なリファレンス 仮想マシンの総数とアプリケーション 用の追加のストレージ レイアウトをサ ポートするために十分な容量を備えて いる必要があります。

ソフトウェア VNX for File OE(オペレーティング環境) GA バージョンのリリー ス時にバージョン情 報を記入

EMC Online Support

VNX OE for Block GA バージョンのリリー ス時にバージョン情 報を記入

EMC Unisphere® for VNX

GA バージョンのリリー ス時にバージョン情 報を記入

EMC Unisphere for VNXe 1.8.1.10050 VMware vSphere 向け EMC VSI:

ユニファイド ストレージ管理

5.1 VMware vSphere 向け EMC VSI:

Storage Viewer

5.1 EMC vStorage API for Array Integration

プラグ イン vSphere 5.1 のリリース EMC PowerPath®/VE(オプション) 5.7

VMware ESXi 5.1 VMware Web サイト VMware vCenter Server 5.1

(19)

第 2 章:始める前に

要件 説明 バージョン 参考メモ

Microsoft Windows Server (SQL Server 用)

Microsoft Windows Server 2012 Standard (以上)、最新更新プロ グラム適用済み Microsoft SQL Server 2012 Enterprise Edition

Service Pack(SP1)、最 新更新プログラム適用 済み。2012 Standard (以上)Edition SP1、 最新更新プログラム適 用済み

ライセンス Microsoft Windows Server ライセンス キー

注:この要件は、既存のソフトウェア ア シュアランス契約によって満たされて いる場合、および、お客様の既存の Microsoft KMS ( Key Management Server)(該当する場合)に存在する場 合があります。 2012 Standard(以上) Microsoft SQL Server ライセンス キー 注:この要件は、既存のインフラストラ クチャによって満たされていることがあ ります。 2012 VMware vSphere ライセンス キー 注:VSPEX 実証済みインフラストラク チ ャでカバーされている 場合が あり ます。 5.1 VMware Web サイト

EMC FAST Cache Enabler 該当なし EMC FAST Enabler 該当なし Thin Provisioning Enabler 該当なし

SQL Server 2012 の計画およびサイズ設定

SQL Server 2012 インスタンスの計画とサイズ設定を行うには、「設計ガイド」で紹介 されている推奨事項およびVSPEX サイジング ツールの提案事項に従ってください。 この仮想化SQL Server 2012 用VSPEXソリューションでは 2 5 に示すようなスト レージ プール構成を使用しています。

2 このガイドの説明中に出現する操作は、ソリューションの妥当性検査を行った EMC Solutions のエンジニアリング チームが実行したものです。

(20)

第 2 章:始める前に 表 5. ストレージ プール プール名 目的 VSPEX プライベート クラウド プール これは、すべての仮想マシン オペレーティング システム ボリューム が存在するプールです。 SQL Server 2012 の ユーザー データベー ス データのプール OLTP(オンライン トランザクション処理)データベース データが存在す るプール。 SQL Server 2012 のロ グとtempdb データ ベースのプール ユーザー データベースのログと tempdb データベースが存在する プール。 このガイドで使用している例は、「設計ガイド」の「例 2:中規模の SQL Server 2012 OLTP インスタンスと 1 つのユーザー データベース」で説明されている中規模の例で す。お客様はVSPEX 実証済みインフラストラクチャ上にビジネス クリティカルな SQL Server 2012 ユーザー データベースを作成したいと考えています。表 6 に 示すよう に評価を行います。 表 6. お客様の評価の例:250 GB のユーザー データベース 質問 回答の例 ご使用の環境に、サイズを設定したい既存の SQL Server 2012 データベースがありますか。 はい 導入を計画しているデータベースの数はいくつですか。 1 ユーザー データベースのサイズはどれくらいですか? 250 GB 年間増加率(%)はどれぐらいの見込みですか。 10 FAST VP を使用する予定ですか? はい システムでサポートする必要がある最大IOPS(1 秒あたり の最大I/O 処理回数)はどれぐらいですか。 4,000 ピーク ロード時に予想される 1 秒あたりのトランザクション 数(TPS)はどれぐらいですか(オプションの質問)。 1,400 必要な tempdb サイズはどれぐらいですか(オプションの 質問)。 該当なし 完成した認定ワークシートをお客様から受け取り、それらの回答を VSPEX サイジン グ ツールに入力した後、次に示すような結果が表示されます。 • 必要なリソースの表には、仮想マシン数とその特性が一覧表示されます。 • ストレージの推奨事項表:OLTP ワークロードを実行するために必要な追加の ストレージ ハードウェア(VSPEX プライベート クラウド プールに加えて必要)の 一覧。

(21)

第 2 章:始める前に 表 7 と表 8 は、表 6 に示すお客様の情報をベースにした例です。このガイドでは、こ れらの表に示されているリソースを使用しました。VSPEX プライベート クラウド プー ルに加えて、推奨されるストレージ レイアウトがあります。 表 7. 必要なリソースの例:中規模のユーザー データベース SQL Server 2012 vCPU メモリ OS ボ リ ュ ー ム 容量 OS ボ リューム IOPS 仮想マシン数 リファレンス仮 想 マシ ン の合 計数 SQL Server 2012 リソース要件 4 16 GB 100 GB 25 未満 1 8 同等のリファ レンス仮想マ シン数 4 8 1 1 リファレンス仮想マシンの総数を計算する方法の詳細については、「設計ガイド」を 参照してください。 このガイドでは、表 7 に示したリソースを中規模の SQL Server 2012 ユーザー データ ベースに使用しています。 個別リソース(CPU、メモリ、容量、IOPS)の値は最も近い整数に切り上げられ、 SQL Server 2012 インスタンスごとに、相当するリファレンス仮想マシンの数が決ま ります。 たとえば、中規模なユーザー データベースの SQL Server 2012 インスタンスには 4 基のvCPU、16 GB のメモリ、100 GB のストレージ、25 IOPS が必要です。これは以下 に相当します。 • CPU 要件を満たすためのリファレンス仮想マシン 4 台 • メモリ要件のための 8 台のリファレンス仮想マシン • 容量の要件を満たすためのリファレンス仮想マシン 1 台 • IOPS の要件を満たすためのリファレンス仮想マシン 1 台 パフォーマンス要件に対応するために、最大のリファレンス仮想マシン数を使用する 必要があります。したがって、設計された SQL Server 2012 インスタンスに対して推 奨されるリファレンス仮想マシンの数8 に、必要な仮想マシンの数(この例では 1)を 乗算して、計8 台のリファレンス仮想マシンが必要になります。 同等のリファレンス仮想マシン数を決定する方法の詳細については、「必ず読んで おくべき資料」にある該当するドキュメントを参照してください。

(22)

第 2 章:始める前に 表 8. ストレージ推奨事項の例:中規模のユーザー データベース SQL Server 2012 用の追加ストレージの推奨レイアウト プール名 RAID タイプ ディスク タイプ ディスク容量 ディスク数 SQL Server 2012 ユーザー データベース データ プール RAID 5 15,000 rpm(1 分あた りの回転数)のSAS ディスク 300 GB 10 RAID 10 FAST VP SSD(ソリッド ステート ドライブ) 100 GB 2 SQL Server 2012 ユーザー デー タベースのログおよびtempdb の プール RAID 10 SAS ディスク 15,000 rpm 300 GB 4

必ず読んでおくべき資料

推奨される参照ドキュメントを次に示します。これらのドキュメントは、EMC コミュニ ティ ネットワークのVSPEX スペース、EMC.com、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ のパートナー ポータルから入手できます。

次の「設計ガイド」を参照してください。

• 仮想化Microsoft SQL Server 2012 用 EMC VSPEX

次のソリューション概要を参考にしてください。 • EMC VSPEX サーバ仮想化ソリューション(中堅企業) • EMC VSPEX サーバ仮想化ソリューション(中小企業) 主な理由の次のドキュメントを参考にしてください。 • お客様がVSPEX を使用して仮想化する主な理由 • サーバをEMC VSPEX で仮想化する主な理由 次のVSPEX 実証済みインフラストラクチャのドキュメントを参考にしてください。

• EMC VSPEX Private Cloud VMware vSphere 5.1 for up to 100 Virtual

Machines

• EMC VSPEX Private Cloud VMware vSphere 5.1 for up to 1,000 Virtual

Machines

EMC バックアップ/リカバリを使用した VSPEX の次のガイドを参考にしてください。

• EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Microsoft SQL

Server 2012 Design and Implementation Guide

設計ガイド ソリューション概要 主な理由 VSPEX の実証済み インフラストラクチャ EMC バックアップ/ リカバリを使用した VSPEX のガイド

(23)

第 3 章:ソリューション概要

3 章

ソリューション概要

この章は、次のトピックで構成されています。 概要 ... 24 ソリューション アーキテクチャ ... 24 主要コンポーネント ... 25

(24)

第 3 章:ソリューション概要

概要

この章では、仮想化Microsoft SQL Server 2012 用 VSPEX 実証済みインフラストラク チャと、このソリューションで使用されている主要なテクノロジーの概要を説明します。 この仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX ソリューションでは、VMware 上のすべての SQL Server 2012 用 VSPEX 仮想化ソリューションをサポートします。このガイドでは、 考察する例として、最大 1,000 台の仮想マシンに対応する EMC VSPEX 実証済み インフラストラクチャを使用しています。 この仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX 実証済みインフラストラクチャ ソリューション は、ストレージとサーバ ハードウェアの統合を提供するために、VNX および VMware 仮想化Windows サーバ プラットフォームを使用して妥当性検査が行われました。 このガイドで説明するソリューションには、ミッドレンジ環境に重点を置いたサーバ、 ストレージ、ネットワーク、バックアップ/リカバリ、SQL Server 2012 コンポーネントが 含まれています。このソリューションによって、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ に仮想化SQL Server 2012 インスタンスを迅速かつ一貫して導入し、そのインスタン スを保護することができます。 VNX および VNXe ストレージ アレイは、お客様固有のニーズに応じて、iSCSI (Internet Small Computer System Interface)、NFS(ネットワーク ファイル システム)、 CIFS(Common Internet File System)プロトコルをサポートできるマルチプロトコル プ ラットフォームです。このソリューションは、データ ストレージに iSCSI を使用して検証 されました。 このソリューションでは、AD(Active Directory)および DNS(ドメイン ネーム システム) が存在する必要があります。これらのサービスの実装はこのガイドの取り扱い範 囲を超えますが、これらのサービスは導入の成功に必要な前提条件となります。 SQL Server 2012 の重要なデータ保護を目的とした EMC バックアップ/リカバリ ソ リューションについては、別のドキュメント「EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Microsoft SQL Server 2012 Design and Implementation

Guide」を参照してください。

ソリューション

アーキテクチャ

図 1 は、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ上の SQL Server 2012 プラットフォーム のサポートが検証されたインフラストラクチャを特徴とするアーキテクチャ例を示して います。 このソリューションでは、すべてのSQL Server 2012 インスタンスが vSphere クラスタ 上の仮想マシンとして導入されています。VMware vCenter Server には、構成とモニ タリングの詳細情報を格納するためのデータベース サービスが必要です。VNX また は VNXe を使用してバック エンド ストレージ機能を提供していますが、ユーザーは VSPEX 実証済みインフラストラクチャの一部として検証された任意のモデルを使用で きます。 ソリューションでオプションのバックアップ/リカバリ コンポーネントは、SQL Server 2012 全体からさまざまなオブジェクト レベルに至るまで、SQL Server 2012 のデータ 保護を行います。

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第 3 章:ソリューション概要 注:このソリューションは、VMware 上のすべての VSPEX 製品に適用されます。 図 1 ソリューション アーキテクチャ 詳細については、必ず読んでおくべき資料の該当するドキュメントを参照してくだ さい。

主要コンポーネント

ここでは、このソリューションで使用されている次の重要なテクノロジーの概要につ いて説明します。 • Microsoft SQL Server 2012 • EMC VSPEX 実証済みインフラストラクチャ • EMC 次世代 VNX • EMC VNXe • EMC バックアップ/リカバリ ソリューション • VMware vSphere 5.1

• EMC XtremSW™ Cache • EMC PowerPath/VE

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第 3 章:ソリューション概要 SQL Server 2012 は、e コマース、基幹業務、データ ウェアハウジング ソリューション 向けのMicrosoft のデータベース管理および解析システムです。SQL Server 2012 は、 アプリケーション データの保存、取得、管理に広く使用されています。幅広いアプリ ケーションと併用され、アプリケーションごとにパフォーマンス、サイズ設定、可用性、 復旧可能性、管理性などの要件が異なるため、SQL Server 2012 を導入するときは、 こういった要素を十分に理解してこれらに応じた計画を立てることが重要です。 EMC は業界をリードする IT インフラストラクチャ プロバイダと連携して、プライベート クラウドの導入を促進する包括的な仮想化ソリューションを作成しました。VSPEX は、 迅速に導入でき、よりシンプルで、幅広い選択肢を備えているほか、効率性に優れ、 リスクも軽減します。EMC による妥当性検査によって、予測可能なパフォーマンスが 保証されるだけでなく、お客様は既存の IT インフラストラクチャを利用するテクノロ ジーを選択し、プランニング、サイズ設定、構成に伴う負荷も同時に解消できます。 VSPEX は、真の統合インフラストラクチャの特長であるシンプルさと、個々のスタック コンポーネントに対する幅広い選択肢を同時に求めているお客様に、仮想インフラ ストラクチャを提供します。

VSPEX ソリューションは、EMC によって実証されており、EMC チャネル パートナーに よってのみパッケージ化および販売されています。VSPEX は、チャネル パートナーに より多くのセールス チャンス、より高速なセールス サイクル、エンド ツー エンドのイ ネーブルメントを提供します。現在、EMC とそのチャネル パートナーは、密接に連携 することで、より多くのお客様のクラウドへの移行を高速化するインフラストラク チャを提供できるのです。

図 2 に示す VSPEX 実証済みインフラストラクチャは、EMC が検証し、EMC の VSPEX パートナー様が提供する、モジュール形式の仮想化インフラストラクチャです。EMC が設計したVSPEX には、仮想化レイヤー、サーバ、ネットワーク レイヤー、EMC スト レージおよびバックアップが含まれ、信頼性の高い予測可能なパフォーマンスを発 揮します。 図 2 VSPEX の実証済みインフラストラクチャ Microsoft SQL Server 2012 EMC VSPEX 実証済 みインフラストラク チャ

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第 3 章:ソリューション概要 VSPEX では、顧客の環境に適したネットワーク、サーバ、仮想化テクノロジーを柔軟 に選択して、完全な仮想化ソリューションを作成することができます。迅速な導入が 可能なVSPEX を使用すれば、EMC パートナーの顧客は、シンプルで効率性に優れ、 選択肢が広く、リスクの低いビジネスを実現できます。 SQL Server 2012 などのアプリケーション ベースのソリューションを VSPEX 実証済み インフラストラクチャに導入できます。仮想化SQL Server 2012 用 VSPEX は、ストレー ジおよびサーバ ハードウェアの統合を提供するために、VNX と vSphere 5.1 仮想化 サーバ プラットフォームを使用して妥当性検査が行われました。この仮想化インフラ ストラクチャは一元管理され、拡張可能な数の仮想マシンおよび関連づけられた共 有ストレージの効率的な導入と管理が可能です。 機能と機能強化 EMC VNX のフラッシュで最適化されたユニファイド ストレージ プラットフォームは、単 体で拡張性に優れた使いやすいソリューションで、ファイル ストレージ、ブロック スト レージ、オブジェクト ストレージに対応する革新的なエンタープライズ機能を提供し ます。物理環境および仮想環境に混在するワークロードに対して理想的な VNX は、 強力で柔軟性の高いハードウェアと高度な効率性、管理、保護ソフトウェアを組み合 わせて、現在の仮想化アプリケーション環境の厳しいニーズに対処します。 VNX には、第 1 世代の成功に基づいて設計して作成された多数の機能および拡 張機能が含まれています。それらの機能および拡張機能には次のようなものが あります。

• Multicore Cache、Multicore RAID、Multicore FAST Cache(MCx)を使用したマ ルチコアの最適化による容量の増加

• フラッシュで最適化されたハイブリッド アレイによる効率性の向上

• アプリケーションの可用性の向上による保護の強化(アクティブ/アクティブ ア レイ サービス プロセッサを使用)

• 新しい Unisphere Management Suite を使用した生産性の向上による管理と 導入の簡易化 VSPEX を次世代 VNX を使用して構築すると、効率性、パフォーマンス、スケーラビリ ティがこれまでにないほどに向上します。 フラッシュで最適化されたハイブリッド アレイ VNX は、自動階層化を提供するフラッシュで最適化されたハイブリッド アレイであり、 重要なデータへの最高のパフォーマンスを提供します。同時に、あまり頻繁にアクセ スされないデータはよりコストのかからないディスクにインテリジェントに移します。 このハイブリッドなアプローチにより、システム全体から見ればごく一部のフラッシュ ドライブで、全体の IOPS の大部分に対応することができます。フラッシュで最適化さ れた VNX は、フラッシュの低レーテンシーをフル活用して、コスト削減の最適化と高 パフォーマンスのスケーラビリティを提供します。EMC Fully Automated Storage Tiering Suite(FAST Cache および FAST VP)は、異機種混在の複数のドライブ間にブ ロック データとファイル データの両方を階層化して配置し、最もアクティブなデータ のキャッシュ化を向上します。これにより、お客様は、コストまたはパフォーマンスに ついて妥協する必要がなくなります。

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第 3 章:ソリューション概要 一般にデータへのアクセス頻度が最も高いのはその作成時であるため、最高のパ フォーマンスを発揮できるように、新規データは最初にフラッシュ ドライブに保存され ます。時間の経過とともにデータが古くなり、アクティブでなくなると、FAST VP では高 パフォーマンス ドライブのデータを大容量ドライブに階層化します。これは、お客様 が定義したポリシーに基づいて自動的に実行されます。この機能は、細分性が4 倍 に向上しているほか、eMLC(エンタープライズ マルチレベル セル)テクノロジーに基 づく新しいFAST VP SSD によって、ギガバイトあたりのコストも削減しています。FAST Cache は、システム ワークロードの予想外の急増に動的に対応します。VSPEX では、 あらゆる用途で、効率性の向上からメリットを得ることができます。 VSPEX 実証済みインフラストラクチャは、プライベート クラウド、エンド ユーザー コン ピューティング、仮想化アプリケーション ソリューションを提供します。VNX を使用す ると、お客様はさらに高い投資収益率を達成できます。VNX が備えるバンド外ブロッ ク ベース重複排除機能は、フラッシュ階層の大幅なコスト削減を可能にします。 VNX Intel MCx コード パスの最適化 フラッシュ テクノロジーの出現は、ミッドレンジ ストレージ システムの要件を完全に 変えるきっかけになりました。EMC は、ミッドレンジ ストレージ プラットフォームを再設 計し、マルチコア CPU を効率的に最適化して、最高性能のストレージ システムを市 場最低のコストで提供しています。 MCx は、すべての VNX データ サービスをすべてのコア(最大 32 基)に分散させます (図 3 を参照)。MCx を搭載した VNX シリーズは、NAS(ネットワーク接続型ストレー ジ)を介するデータベースまたは仮想マシンなどのトランザクション アプリケーション のファイル パフォーマンスを大幅に向上させています。 図 3 マルチコア最適化機能を搭載した次世代VNX Multicore Cache キャッシュは、ストレージ サブシステムの中で最も価値のある資産です。変化する多 様なワークロードを処理するうえで、キャッシュを効率的に使用することが、プラット フォーム全体の効率性の鍵となります。システム内のすべての使用可能なコアを活 用するために、キャッシュ エンジンがモジュラー化されました。

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第 3 章:ソリューション概要 Multicore RAID MCx 再設計のもう 1 つの重要な部分は、恒久的なバックエンド ストレージである HDD(ハード ディスク ドライブ)と SSD への入出力の処理です。VNX のパフォーマン スが大幅に向上したのは、バックエンドのデータ管理処理をモジュラー化して、 MCx を全プロセッサ間でシームレスに拡張できるようになったためです。 VNX のパフォーマンス パフォーマンスの向上 MCx アーキテクチャで実現された VNX ストレージは、Flash 1st用に最適化され、全体 的なパフォーマンスを前例のないほどに向上させています。トランザクション性能 (IOPS あたりのコスト)および帯域幅性能(GB/秒あたりのコスト)を低レーテンシーに より最適化し、最適な容量効率性(GB あたりのコスト)を達成しています。 VNX は次のパフォーマンス向上をもたらします。 • デュアル コントローラ アレイと比較した場合、ファイルのトランザクション数が 最大4 倍に増加 • トランザクション型アプリケーションのファイル パフォーマンスが最大 3 倍向上 し、レスポンス タイムが 60%短縮

• Oracle および Microsoft SQL Server の OLTP トランザクション数が最大 4 倍に 増加 • 仮想マシン数が最大 6 倍に増加 アクティブ/アクティブのアレイ サービス プロセッサ VNX の新たなアーキテクチャは、図 4 に示すようにアクティブ/アクティブ アレイ サー ビス プロセッサを提供します。これにより、両方のパスがアクティブに I/O を処理する ため、パス フェイルオーバー中にアプリケーションがタイムアウトすることがなくなり ます。 図 4 アクティブ/アクティブ プロセッサによりパフォーマンス、復元性、効率性を向上 ロード バランシングも改善され、アプリケーションは最大 2 倍のパフォーマンスの改 善を達成できます。ブロック向けアクティブ/アクティブは、最高レベルの可用性とパ フォーマンスを必要とするが、圧縮、重複排除、スナップショットなどの階層化または 効率性向上サービスは必要としないアプリケーションに理想的です。

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第 3 章:ソリューション概要

この VNX リリースでは、VSPEX のお客様が VDM(仮想 Data Mover)と VNX Replicator を使用して、システム間で自動の高速ファイル システム移行を実行でき ます。このプロセスでは、すべてのスナップショットと設定を自動的に移行し、移行中 にクライアントが操作を継続できるようにします。

注:アクティブ/アクティブのプロセッサは、従来の LUN(論理ユニット番号)の場合にのみ使 用可能です。プールLUN では使用できません。

Unisphere Management Suite

新しいUnisphere Management Suite では、パフォーマンスの検証および容量要件 の予測用にVNX 監視/レポート作成を含めるために、Unisphere の使いやすいインタ フェースを拡張しています。図 5 に示すように、このスイートには Unisphere Remote も 組 み 込 ま れ て お り 、XtremSW Cache™ を 新 た に サ ポー ト す る 最 大 数 千 も の VNX/VNXe システムを一元管理することができます。

図 5 Unisphere Management Suite 仮想化管理

EMC Virtual Storage Integrator

VSI(Virtual Storage Integrator)は、無償の VMware vCenter プラグ インで、EMC スト レージを使用しているすべての VMware ユーザーが利用できます。VSPEX では、お 客様は VSI を使用して仮想化ストレージの管理を簡素化できます。Vmware の管理 者は、使い慣れた同じvCenter インタフェースを使用して、VNX ストレージを確認する ことができます。 IT 管理者は、VSI を使用することで、少ない時間でより多くの作業を実行することが できます。VSI には優れたアクセス制御機能が備わっており、ストレージ作業を確実 で効率的に管理し、委任することができます。VSI を使用することで、お客様は、ク リック回数を最大 90%減らしながら生産性を 10 倍以上高めて、管理作業を実行す ることができます。

VMware VAAI(vStorage APIs for Array Integration)

VMware VAAI(vStorage APIs for Array Integration)によって、VMware のストレージ関 連の機能による負荷がサーバからストレージ システムに移されることで、より効率 的なサーバとネットワーク リソースの使用が可能になり、パフォーマンスが向上し、 統合が促進されます。

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第 3 章:ソリューション概要 VMware vStorage APIs for Storage Awareness

VMware VASA(vStorage APIs for Storage Awareness)は、vCenter を介してストレー ジ情報を表示する、VMware で定義された API です。VASA テクノロジーと VNX との統 合により、仮想化環境のストレージ管理がシームレスになります。

EMC Storage Integrator

ESI(EMC Storage Integrator)は、Windows と Windows アプリケーションの管理者を 対象としています。ESI は、エンド ツー エンドの監視を実現する使いやすいツールで す。また、すべてのハイパーバイザに対応しています。管理者は Windows プラット フォーム用の仮想環境および物理環境の両方でプロビジョニングを行い、基礎とな るハイパーバイザからストレージにいたるまでアプリケーションのトポロジーを表示し てトラブルシューティングを行うことができます。 VNXe シリーズは、仮想アプリケーション向けに最適化されており、容易に使用でき る拡張性の高いソリューションにおいて、業界をリードする変革をもたらし、ファイル、 ブロック、オブジェクトの各ストレージのためのエンタープライズ機能を提供します。 VNXe シリーズは、小規模環境の IT 管理者を対象に設計されています。 VNXe の機能 VNXe は次の機能をサポートします。 • 仮想化アプリケーション用に最適化された次世代のユニファイド ストレージ • 容量最適化機能(圧縮、重複排除、シン プロビジョニング、アプリケーション中 心のコピー) • ファイブ ナイン(99.999%)の可用性を実現する高可用性 • ファイルおよびブロックのマルチプロトコル サポート • 単一管理インタフェースで NAS、SAN、レプリケーションのすべてのニーズに対 応する、EMC Unisphere による合理化された管理 VNXe ソフトウェア スイート 表 9 に、VNXe で利用できるソフトウェア スイートの一覧を示します。 表 9. VNXe ソフトウェア スイート スイート リソース ローカル プロテクション スイート 本番データのスナップショットにより、生産性を向上 リモート プロテクション スイート 局所的な故障、システム停止、災害からデータを保護 アプリケーション プロテクション スイート アプリケーション コピーを自動化し、コンプライアンスを 実証 セキュリティおよびコンプライアン ス スイート 変更、削除、悪意のある操作からデータを保護 EMC VNXe

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第 3 章:ソリューション概要 利用可能なVNXe ソフトウェア パッケージ 表 10 に、VNXe で利用できるソフトウェア パッケージをリストします。 表 10. VNXe ソフトウェア パック パック リソース VNXe3300 トータル プロテクション パック ローカル プロテクション スイート、リモート プロテクション スイー ト、アプリケーション プロテクション スイートを含む VNXe3150 トータル バリュー パック リモート プロテクション スイート、アプリケーション プロテクション スイート、セキュリティおよびコンプライアンス スイートを含む EMC バックアップ/リカバリ ソリューション(EMC Avamar および Data Domain)により、 仮想化 SQL Server 2012 の導入を加速化するために必要な、信頼できる保護を実 現できます。 仮想化アプリケーション環境向けに最適化されたEMC バックアップ/リカバリは、バッ クアップ時間を90%短縮し、リカバリを 30 倍高速化するとともに、すぐに仮想マシン にアクセスできるようにするので、信頼性の高い保護を提供します。EMC バックアッ プ アプライアンスは、エンド ツー エンド検証および自動修復機能により信頼性を強 化し、確実なリカバリを提供します。 SQL Server 2012 については、お客様が SQL DBA(データベース管理者)のニーズに 応えられるように、EMC バックアップには多様なバックアップ オプションが用意されて います。EMC バックアップは、SQL AlwaysOn 可用性グループのバックアップ サポー トと、柔軟で細分性の高いリストアを提供します。また、EMC バックアップを使用する 場合、DBA は SQL Management Center Studio でバックアップ ポリシーを設定できる ため、可視性および制御性が高まります。さらに、バックアップの自動検出や自動構 成などの機能により、複雑さが軽減され、時間を節約しながらも、重要なデータを常 に保護することができます。 EMC バックアップ/リカバリ ソリューションも大きな節約を可能にします。重複排除ソ リューションは、バックアップ ストレージを 10 分の 1~30 分の 1 に削減、バックアッ プ管理時間を 81%短縮、帯域幅効率性を 99%向上させてオフサイト レプリケー ションを効率化するため、投資を平均7 か月で回収できます。 さらに、最大50 台の仮想マシンに対応する VMware ベースの VSPEX 導入の場合、 VSPEX は SQL Server 用に VMware VDP(vSphere Data Protection)Advanced を提供 します。VDP Advanced は EMC Avamar テクノロジーによって強化されているため、 Avamar の高速で効率的なイメージ レベルでのバックアップ/リカバリを、SQL Server 環境の保護を簡素化する SQL 固有のプラグインと組み合わせて利用できるメリット があります。

技 術 詳 細 に つ い て は 、 「EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for

Virtualized Microsoft SQL Server 2012 Design and Implementation Guide」を参照し

てください。このガイドでは、仮想化SQL Server 2012 用の VSPEX 実証済みインフラ ストラクチャのための EMC バックアップ ソリューションの設計、サイズ設定、実装を 行う方法について説明しています。 EMC バックアップ/ リカバリ ソリュー ション

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第 3 章:ソリューション概要 VMware vSphere 5.1 は、CPU、RAM、ハード ディスク、ネットワーク コントローラを仮想 化することで、コンピュータの物理リソースを変換します。この変換により、高い機能 性を備えた仮想マシンが実現します。この仮想マシンは物理コンピュータと同様に、分 離されカプセル化されたオペレーティング システムやアプリケーションを実行します。 vSphere 5.1 の高可用性機能(vMotion や Storage vMotion など)により、パフォー マンス インパクトをゼロまたは最小限に抑えながら、vSphere サーバ間で仮想マ シンと格納済みファイルをシームレスに移行できます。vSphere DRS(Distributed Resource Scheduler)および Storage DRS と連携する仮想マシンは、コンピューティン グ リソースとストレージ リソースのロード バランシングによって任意の時点で適切な リソースにアクセスできます。

VMware ネイティブ マルチパス

NMP(VMware Native Multipathing)は、マルチパスに使用される vSphere のデフォ ルト モジュールです。NMP は、アレイ タイプに基づいたデフォルトのパス選択アルゴ リズムを備えています。NMP は、一連の物理パスと、特定のストレージ デバイスま たはLUN を関連づけます。特定のストレージ アレイのパス フェイルオーバーに関す る具体的な詳細が、SATP(ストレージ アレイ タイプ プラグ イン)に委任されます。スト レージ デバイスへの I/O 要求の発行に使用される物理パスを決定するための具体 的な処理は、PSP(パス選択プラグ イン)によって行われます。SATP および PSP は、 NMP モジュールのサブ プラグ インです。 お客様がSQL Server に関して特別なパフォーマンス要件をお持ちの場合は、ソリュー ションとしてEMC XtremSW Cache を使用することを検討してください。EMC XtremSW Cache(旧称、EMC VFCache)は、サーバ主体のフラッシュ テクノロジーを活用する インテリジェントなキャッシュ ソフトウェアです。低レーテンシーや高スループットを可 能にし、アプリケーション パフォーマンスを劇的に向上させます。XtremSW Cache は ネットワーク ストレージにライト スルー キャッシュを使用して、読み取りの高速化と データ保護を図り、永続的な高可用性、整合性、災害復旧を実現します。XtremSW Cacheとアレイ ベースの EMC FASTソフトウェアの組み合わせにより、アプリケーション からデータストアへの最も効率的かつインテリジェントなI/O パスが実現します。その 結果、物理環境と仮想環境の両方に対して、パフォーマンス、インテリジェンス、保護 機能を動的に最適化可能なネットワーク インフラストラクチャが実現します。

インテリジェント パス テストやパフォーマンス最適化などの高度なマルチパス機能 が使用できるように、VMware ESXi ホストに PowerPath/VE をインストールすることを お勧めします。 EMC PowerPath/VEは、EMCおよび選択したサード パーティのストレージ システム用 に最適化されたパス フェイルオーバーとロード バランシングにより、インテリジェント な高パフォーマンスのパス管理を実現します。PowerPath/VE は、vSphere ホストと外 部ストレージ デバイス間で複数のパスをサポートします。複数のパスをサポートす ることで、特定のパスが使用できなくなっても、vSphere ホストはストレージ デバイス にアクセスできます。マルチパスではストレージ デバイスへの I/O トラフィックも共有 できます。PowerPath/VE は運用の中断やダウンタイムを未然に防ぐため、高可用 性を備えた環境で特に有益です。PowerPath/VE パスのフェイルオーバー機能は、 パス故障時に(別のパスが利用できる場合)、中断されないアプリケーション サポー トをホストで維持することにより、ホストの故障を回避します。 VMware vSphere 5.1 EMC XtremSW Cache EMC PowerPath/VE

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第 3 章:ソリューション概要

PowerPath/VE は、ホストにパス管理機能を提供する MPP(マルチパス プラグ イン) として、VMware ESXi と連携して動作します。PowerPath/VE は vSphere ホストにカー ネル モジュールとしてインストールされます。PowerPath/VE は vSphere I/O スタック フレームワークにプラグ インされ、PowerPath/VE の先進的なマルチパス機能である ダイナミック ロード バランシングや自動フェイルオーバーなどを vSphere ホストに提 供します。

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第 4 章:ソリューションの実装

4 章

ソリューションの実装

この章は、次のトピックで構成されています。 概要 ... 36 物理的な構成 ... 36 ネットワーク導入 ... 36 ストレージ導入 ... 37 VMware ESXi および vCenter の実装 ... 50 マルチパスの実装 ... 52 SQL Server 2012 仮想化の実装 ... 53 アプリケーションの実装 ... 56 バックアップ/リカバリの実装 ... 65

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第 4 章:ソリューションの実装

概要

このガイドでは、ソリューションの実装方法を説明します。すでに VSPEX 実証済み インフラストラクチャ環境を使用している場合は、すでに完了している実装ステップ のセクションをスキップして構いません。

物理的な構成

この章には、ソリューションの物理コンポーネントの準備に関する情報が記載され ています。表 11 に示す手順を完了すると、新規ハードウェア コンポーネントのラッ クへの設置、ケーブル配線、電源供給が行われて、ネットワーク接続できる状態に なります。 表 11. 物理的なセットアップのためのタスク タスク 説明 リファレンス ネットワーク スイッチの準備 スイッチをラックに取り付け、 電源に接続します。 ベンダーの設置ガイド サーバの準備 サーバをラックに取り付け、 電源に接続します。 ベンダーの設置ガイド VNX または VNXe の準備 VNX/VNXe をラックに取り付 け、電源に接続します。 • VNX Unified Installation Guide • VNXe 設置ガイド 物理的なセットアップの詳細については、必ず読んでおくべき資料に示す該当するド キュメントを参照してください。

ネットワーク導入

このセクションでは、ソリューション アーキテクチャをサポートするために必要なネッ トワーク インフラストラクチャの要件について説明します。表 12 に、スイッチおよび ネットワークの構成に必要なタスクと詳細情報の参照先をまとめて示します。 表 12. スイッチおよびネットワーク構成のタスク タスク 説明 リファレンス インフラストラク チャ ネットワーク の構成 ソリューション VSPEX の実証済み インフラストラクチャに従って、スト レージ アレイおよび Windows ホス ト インフラストラクチャ ネットワー クを構成します。 「VSPEX の実証済みインフ ラストラクチャ」に示す該当 するドキュメントを参照して ください。 ネットワーク ケーブル接続の 完了 接続: • スイッチ相互接続ポート • VNX または VNXe ポート • VMware ESXi サーバ ポート VLAN の構成 必要に応じてプライベートVLAN お よびパブリックVLAN を構成する。 ベンダーのスイッチ構成ガ イド 物 理 的 な構成 の 概要 ネットワーク導入 の概要

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第 4 章:ソリューションの実装 ネットワーク実装の詳細については、VSPEX の実証済みインフラストラクチャの該当 するドキュメントを参照してください。

ストレージ導入

このセクションではVNX/VNXe ストレージ アレイを構成する方法について説明します。 このソリューションでは、VNX を VMware ホスト用の iSCSI データ ストレージとして使 用します。表 13 は、スイッチとネットワークを構成するタスクのサマリーと、詳細につ いてのリファレンスを示します。 表 13. ストレージ構成のタスク タスク 説明 リファレンス 初期のVNX/VNXe 構 成のセットアップ VNX/VNXe で、IP アドレス情報およ びその他の主要なパラメータを構 成します。 • VNX/VNXe シ ス テ ム インストール ガイド • VNX ファイル/ユニファ イド ワークシート VMFS データストア用 のストレージのプロ ビジョニング 仮想サーバー オペレーティング シ ステムをホストするVMFS データス トアを作成する。 iSCSI ストレージから のデータベース用ス トレージのプロビジョ ニング VNX/VNXe からデータベースおよ びログ用のiSCSI LUN を作成およ びプロビジョニングします。 図 6 に、VMware vSphere 仮想化プラットフォームおよび VNX ストレージ アレイ上に あるSQL Server 2012 用の EMC VSPEX 実証済みインフラストラクチャで妥当性検査 が行われた、SQL Server 2012 コンポーネントとストレージ エレメントのアーキテク チャの概要を示します。

ス ト レ ー ジ 導 入 の 概要

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第 4 章:ソリューションの実装

図 6 VMware vSphere 5.1 プラットフォーム上の SQL Server 2012 ストレージ エレメント ネットワーク インタフェース、IP アドレス情報のほか、DNS、NTP(ネットワーク タイム プロトコル)などの主要なパラメータは、必ず、ストレージのプロビジョニングの前に VNX/VNXe に構成してください。 VNX プラットフォームの構成方法の詳細については、表 13 の該当するドキュメントを 参照してください。 VMFS データストアのストレージをプロビジョニングする前に、「設計ガイド」に示され た推奨事項とVSPEX サイジングツールの提案事項に従う必要があります。 開始する前に、「VSPEX の実証済みインフラストラクチャ 」を参照して、VNX または VNXe で仮想マシン オペレーティング システム用の VMFS ストレージをプロビジョニン グします。 表 14 に、VNX 内の SQL Server データ用の追加ストレージ レイアウトと、VSPEX プラ イベート クラウド プールへの追加の例を示します。ストレージ レイアウトの推奨事項 と設計の詳細については、「設計ガイド」を参照してください。 初 期 の VNX/VNXe 構成のセットアップ VMFS データストア 用のストレージのプ ロビジョニング

図  2 に示す VSPEX 実証済みインフラストラクチャは、EMC が検証し、EMC の VSPEX パートナー様が提供する、モジュール形式の仮想化インフラストラクチャです。 EMC が設計した VSPEX には、仮想化レイヤー、サーバ、ネットワーク  レイヤー、EMC スト レージおよびバックアップが含まれ、信頼性の高い予測可能なパフォーマンスを発 揮します。 図 2  VSPEX の実証済みインフラストラクチャ Microsoft SQL Server 2012 EMC VSPEX 実証済みインフラス
図 5  Unisphere Management Suite  仮想化管理
図 6  VMware vSphere 5.1 プラットフォーム上の SQL Server 2012 ストレージ エレメント
図 7  Unisphere のプール LUN 作成ウィザード
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