る.断面形状を多角形にすることで,注入パイプ周り
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(2) 土木学会第68回年次学術講演会(平成25年9月). Ⅵ‑290. まず注入パイプを挿入するためのスペースとして,ドラム 缶の中心に注入孔を模擬した塩ビパイプ(φ100mm)を,周り には排水パイプを 4 箇所設置した.ドラム缶内には模擬地盤 として珪砂 6 号(細粒分含有率約 0%)および珪砂 7 号(同約 6%)を水締めで充填した後,先行設置した塩ビパイプにシー ルグラウトであるセメントベントナイトを満たし,その中に 注入パイプを挿入した.その後に塩ビパイプを引き抜き,模 擬地盤の表面をセメントミルクで被覆した.セメントミルク の硬化後にドラム缶内を水で飽和させた後,着色水を送水し てシールグラウトをクラッキングし,段階的に 15ℓ/min まで 図 4 注入試験装置. 送水したときの注水圧力を測定した.その後,ドラム缶を解 体しシールグラウトのクラッキング状況を確認した.. 表 1 クラッキング確認試験結果. 表 1 に試験結果を,写真 2 に水注入によるシールグラウト 注入パイプ. のクラッキング状況を,図 5 に注水速度 15ℓ/min のときの各 注入パイプの注水圧力を示す. 横スリットでは,割裂状の亀裂が不規則に形成されたのに 対し,縦スリットでは,断面形状によらず明瞭な亀裂が縦方 向に形成された.但し,円形断面では,スリットと亀裂の位 置が一致しておらず,亀裂数が 3 本とスリット方向数に比べ. クラッキング. 15ℓ/minの ときの. 断面. スリット種類. スリット 方向. 浸透源. 状況. 方向(本 数). 注水圧力 (MPa). 四角形. 縦スリット. 4. 約500mm. 亀裂. 4. 0.03/0.06. 六角形. 縦スリット. 6. 約500mm. 亀裂. 6. 0.06/0.07. 円形. 縦スリット. 4. 約500mm. 亀裂. 3. 0.10/0.10. 横スリット. 1. 約90mm. 割裂. 不規則. 0.12/0.10. 円形. (スリーブバルブ). ※注水圧力は珪砂6号/珪砂7号の場合の値を示す。. て 1 本少なくなったが,四角形断面と六角形断面では,スリ ットと亀裂の位置が一致し,角頂部に各々4,6 本の亀裂が形 成された.断面形状が,四角形から六角形,円形になるほど, また,珪砂 6 号から 7 号へと地盤の細粒分含有率が多くなる ほど,注水圧力は大きくなる傾向を示した. 4. まとめ 多角形縦スリットの注入パイプを用いることで,従来工法 に比べて高速で注入でき,均質にクラッキングすることによ る高品質の確保や注入圧力減少による周辺構造物への影響緩 和が期待できる.なお,模擬地盤を用いた実機による注入試. 四角形. 六角形. 円形. 横スリット. 縦スリット 縦スリット 縦スリット (スリーブバルブ). 図 5 各注入パイプの注水圧力 (注水速度 15ℓ/min). 験によって,本工法の有効性を検討した内容について別途報 告する.. スリット. スリット. スリット. 四角形縦スリット. 六角形縦スリット. 円形縦スリット. 写真 2 水注入によるクラッキング状況. ‑580‑. 横スリット (スリーブバルブ).
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