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2019 年度 前 期 中 間 試 験 (問題

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Academic year: 2021

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2019 年度 前 期 中 間 試 験 (問題

解答用紙)

開講学部 評点小計

理工学部

問題枚数 両面印刷 別紙解答用紙 試験時間 試 験 科 目 名 出 題 者

2/1 有 なし 80分 代 数 学 I 月曜教科書2: Original時限, 大 西 良 博

持込許可物件 所属学部 所属学科 学年 クラス 学 籍 番 号 (9桁)

なし 理工学部 数学科 年

注意1. 最終的な答に至る途中の説明をできるだけ詳しく書くこと. 最終結果だけでは得点できない. 注意2. 学生証,記名用のペン,鉛筆またはシャープペンシル,消しゴム以外は机の上に置かないこと.

注意3. 試験場の静粛を保つために,途中退出は開始60分後の時点の一回限りとする. 注意4. 6a , 6b , 6c は選択問題である. 1問を選んで解答せよ.

1 (10) Gを群,H < Gとする. また任意にg∈Gをとり固定する.

このときGの部分集合g1HgGの部分群であることを示せ.

2 (10) (1)行列

[ 0 1 0 0 0 1

1 0 0

]

の位数を求めよ. 但し,演算は行列 の乗法とする.

(2) 成分のすべてが整数である2次の 正方行列で, その位数が 6 であ るものを1 つ見出せ.

3 (10 ) S4 の部分集合 H ={ε, ( 1 2 ), ( 3 4 ), ( 1 2 )( 3 4 )} は部 分群であることを示せ.

4 (10) 位数42の巡回群 ⟨a⟩の生成元はいくつあるか. またそれら 生成元をak (0< k <42)の形で列記せよ.

5 (10) 位数2021の元aから生成される巡回群Gがある. このとき,a5Gの生成元であるか. 生成元であれば (a5)m=aとなる整数mが 存在する. その場合は,その様なm(但し0≦m <2021)を求めよ. さもなくば,生成元ではない理由を述べよ.

(2)

6a (10) d= gcd(m, n)とする. このとき次を示せ: 連立方程式 {x≡a modm,

x≡b modn が解を持つ⇐⇒a≡b modd.

6b (10) 素数pに対し, Z/pZの元を成分とする行列の集合 GL(

2,Z/pZ)

=

{[a b

c d] a, b, c, d∈Z/pZ, ad−bc̸= 0 }

は群である. 但し演算は通常の行列の積をZ/pZの演算により行ふもの である. GL(

2,Z/7Z)

(p= 7)において, [ 3 1

0 1 ]

の位数を求めよ.

6c (10) f(x) =x44x2+ 1(Z/7Z)[x]を因数分解せよ.

( Hint : 1次式を約元に持つとは限らない.x4+x2+ 1 = (x2+ 1)2x2を真似る. )

7 (15) 次の問に答へよ.

(1)Z/2021Zにおいて5の乗法に関する逆元を求めよ.

答は0< n <2021なる整数nによつてnの形で与へよ. (2) 2021を素因数分解せよ. ( Hint : 2021は素数ではない!)

(3) Euler函数の値φ(2021)を求めよ.

(4)51931 および51934 を2021で割つた余りを求めよ.

( Hint : Eulerの定理と(1), (3) )

学籍番号

8 (10 ) S4 の部分群H ={ε, ( 1 2 ), ( 3 4 ), ( 1 2 )( 3 4 )} に関す る左剰余類分解S4/H を要素を列記して記せ.

9 (15) 位数が素数の群は巡回群に限ることを示せ. ( Hint : 位数が2

以上であるから,単位元以外にも元がある.その1aをとり,部分群aを考へよ.

れにLagrangeの定理を適用. )

(3)

既習事項のまとめ

(1)Nは自然数全体,Zは整数全体のなす環,Qは有理数全体のなす体,Rは実数全体のなす体,Cは複素数全体のなす体.(2)a,b,···,cZに対して,{ax+by+···+cz|x,y,···,zZ}=dZとなるdZ(d0)が唯1つ存在する.このときd=gcd(a,b,···,c)である.(3)1(a,b)7→abG,G0,G1,G2,G34:(だしa,b,cGの任意の元を表す.)

G0演算G×GG,(a,b)7→abが定義されている.この演算について,以下が成立:G1結合法則:(ab)c=a(bc).G2単位元の存在:ある元1Gが存在して任意のaGについて1a=a1=aが成り立つ.1単位元と呼ばれる.

G3:aG,ax=xa=1xG.xa逆元.一般的な状況では,その様なxa1と記すことがある.さらに G4交換法則:ab=baが満たされているとき,GAbelまたは可換群と呼ばれる.(4)部分群とは群の部分集合であって,その群の演算について,それ自体で群になっているもののことである.(5)GaGG={am|mZ}Ga生成巡回群.

G=aと記し,aG生成元と呼ぶ.

(6)Gxm.GH,d|md,xdHを生成する.(7)加法(a,b)7→a+b乗法(a,b)7→abR可換環,R次の5つの条件を満たすことである:(ただしa,b,cRの任意の元を表す)R1Rは加法に関して可換群である.(単位元は通常0で表す)R2乗法の結合法則:(ab)c=a(bc).

R3左右の分配法則:a(b+c)=ab+ac,(b+c)a=ba+ca.R4単位元の存在:加法の単位元0とは異なるある元1Rが存在して,Rの任意の元xに対して1x=x1=x.R5乗法の交換法則:ab=ba

(8)可換環Rの部分集合MRI1aM,bMならばa+bM,I2aM,xRならばxaMが成り立つとき,Ridealと呼ばれる.たとへば,qR(qR)Ridealである.(9)可換環R0以外のどの元も乗法に関する逆元を持つとき,Rであるといはれる.(10)可換環Rについて1の約元は単元と呼ばれる.単数の全体R×と書く.これは乗法に関して群をなす. (11)Rを零因子をもたない可換環とする.0,RqR,a,bR,q=abaR×bR×」がり立つとき,R既約元であるといはれる.

0,RqRa,bRabqR,aqRbqR,素元であるといはれる.

(12),Z[i]={a+bi|a,bZ},Z[ 2]={a+b 2|a,bZ},Z[ 5]={a+b 5|a,bZ}や下の(17)に記すZ/mZなどがある.

(13)Euclidの)互除法を使うとgcd(a,b)=dのときにax+by=dとなるx,yZを見付けることができる.

(14)GH<Gに対して{xi|iΛ}が存在してG=

iΛ xiHとなる.これをGHによる左剰余類分解と称する. (15)Lagrangeの定理)有限群Gと部分群H<Gについて|H||G|の約数である.(16)有限群Gが巡回群であるためには,任意のmNについて,#{xG|xm=1}mであることが必要十分.

(17)Z/nZは法nによる剰余類(kmodn)(=kと略記する)達のなす可換環.

例えばZ/5Z={(0mod5),(1mod5),(2mod5),(3mod5),(4mod5)}={0,1,2,3,4}.

(18)φ(n)=(Z/nZ)×の要素の個数=1,···,n1の中でnと互いに素なものの個数”.ただしφ(1)=1.(19)(Z/nZ)×={(jmodn)Z/nZ|gcd(j,g)=1}.これは積に関して群をなす.nに関する既約剰余類群と呼ばれる. (20)pを素数とする.(Z/pZ)×は巡回群である.その生成元を法p原始根と呼ぶ.

参照

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