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体の中の働きを見つめて・・・…

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Academic year: 2021

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(1)

体の中の働きを見つめて・・・…

「 6年1組『命を支える働きをたしかめよう』の実践から−

、■

渡 蓮   晃 6年生になって間もない頃、D男君は、祖母が懸命に病気と闘う姿から感じた、人体の生命力の強 さや命について度々日記に書き綴ってきた。クラスの子どもたちの中には、身近な人の死に直面し、

命あることの尊さを噛みしめた子が何人かいた。また、新1年生の世話をする中で、自分の5年間の 成長を感じ、自分の体のつくりや変化に目を向け始める子もいた。

昨年度メダカを飼った時には、ヒトとメダカの食べ物や生育環境など、生態の違いに不思議さを感 じ、メダカを興味深く観察し続ける姿があった。D男君もまた興味を示し、他の子と同じように自分 のメダカが長く生きられるよう、メダカが住みやすい環境にしようと、水換えや餌やりなどの世話を 一生懸命やり続けていた。

私は、そんな子どもたちの姿を見っめながら、どんな生き物も命があるという点では共通している が、生育環境や食べ物、外見の違いなどから、ヒト以外の生き物に対して、その子なりの見方や考え 方をもっているのであろうと感じていた。生き物への関心が高く、命や体のつくりに目を向け始めて いる子どもたちが資料を使って調べたり、解剖したりしていく中で、ヒトとカエルの体の中のつくり を命と関連づけながら明らかにしていくことで、生き物に対するその子の見方や考え方が豊かになっ ていくことを願い、教材『命を支える体の中ってどうなってるの?』を設定した。

『命を支える体の中ってどうなってるの?』追究のあらまし

[全体の流れ]

① < 命を支え る た め に ヒト の体の 中 は

②③

T:人体模型でヒトの体のつくりを調べてみよう

・胃、小腸、大腸、肝臓、肺、心臓などの位置と働きにつ いて説明する

[D男君の追究]

ど ん な つ く り に な っ て い る の だ ろ う か?>

「食べたものが心臓に行く訳ではない。食べたものが栄養にさ れてから、血液のようなもので送られていると思う」

臓器は動くの?内部の構造はどうなっているの?ヒトの体っ てどうなっているのか不思議。

それぞれの臓器にいろんな働きがあるなんてすごい!ヒトの 体ってよくできているんだな。大切にしなければいけない。

④⑤ < ヒ ト 以 外 の 生 き 物 の 体 の 中 の つ

C:生き物の種類が違うならば、体の中も違っていると思う C:ヒトと他の生き物も同じ生き物なので機能はあまり変わ

らないと思う

C:魚には肺がないと思う。だけど、カエルには肺があるの かな?

⑥⑦ < カ エ ル の 体 の 中 は ヒ ト と 同 じ な

C:ヒトとカエルは同じだと思う

C:カエルは水中で生活することがあるので、ヒトとは臓器 の種類が違うと思う

C:カエルとヒトは同じ臓器なのか違うのかわからないので 解剖して調べてみたい

C:カエルがかわいそうなので解剖はするべきではない

く り は ど う な っ て い る の か な ? >

「魚はすぐに死んでしまうので、毒を制御する肝臓がないと 思う」

「カエルは陸と水の中で生活するので、肺とえらの両方があ ると思う」

の だ ろ う か、 違 う の だ ろ う か ? >

「ヒトとカエルでは住んでいる環境が違うので、必ず体の中 が違うと思う」

「陸に住むものと水の中に住むものとで機能が違うと思う。

住む環境に合った体の仕組みになっていると思う」

「水中で速く泳ぐために、必要最低限のものは省いたのだと 思う」

*生き物の生育環境に目を向けて考えを生み出そうとしている

「生きたカエル右解剖するのはかわいそうだからやめた方が いいと思う。初心者には無理だと思う」

ぼくは解剖した方がいいと思う。でも、図鑑などに、どこに萱

何がある

らの方がいい。

⑨ < カ エ ル の 体 の 中 の ど ん な こ と を 調 べ た い と 思 っ て い る の か な? >

T:解剖して調べるか、それとも資料で調べるか?

「カエルは水の中で生活しているので、ヒトにはない臓器が あるかもしれない。だから、そういうことがあるのかどう か調べたい」

*解剖するかしないか迷っている。迷う中で、カエルの命に対

する思いが高まっていくはずだ

(2)

T:カエルの体の中についての資料を手渡す

T:かもしれないか。解剖すると書いてあったよ。するの?

C:かわいそうなので解剖しない。資料で調べればいい C:解剖しなければ本当のことは分からない

T:解剖のやり方について説明する

「ちょっとかわいそうだが、この資料だけでは、心臓の動き や胃で消化されたものがどのように動くのかが分からない。

解剖した方がいいかもしれない」

C:うなずく(迷っている)

C:結局、解剖せず資料やインターネットで謂べることとし たが、友達が解剖したカエルの様子を見に行った

⑪⑫ < カ エ ル の 体 の 中 に つ い て 調 べ て ど う だ っ た か な >

「パソコンで調べたが、解剖したのと一緒なのかどうか調べ るために、解剖したカエルを見た。パソコンと一緒なのか どうか分かったが、やはり、見てみると気持ちが悪くなった というか、生々しかったから、ぼくにはできないと思った」

「ヒトは何か食べないと生きていけない。自分が生きるため に命を犠牲にするのは仕方がないのかもしれない」

T:カエルとヒトの命の重さについて、どう考えているの?

⑬ <今ま で自分は どんな こ と を学んで き た のか、 ふ り 返 っ てま と めてみ よ う > 命って大切だなと思った。この学習を通して命は貴重なも のだと思った。僕たちが生きていられるのは、周りの命を犠 牲にしているからだと思った。

体の中の仕組みもわかった。いろんな臓器があるから僕た ちが生きていられる。ある意味、臓器があることはすごいこ とだと思うようになった。もっと、自分の体を大切にしてい きたいなと思った。どの命も、全て大切だと思う。

1.D男君のとらえと願い

5年生の時、教材『どれが一番溶けるのかな?』を追究してい く中で「水に溶かした食塩は溶液の中に存在するのか」が問題と なった。多くの子どもたちが実験結果だけを根拠にする中、D男 君は、海水がしみた服に食塩が析出してきた経験から、溶液中に

も食塩が存在していると発言したことが印象的だった。そんな彼 の姿から、これまでの生活経験や事象などを関連づけて考えてい くところが彼らしい考えの導き方だと私は感じていた。

前教材『命を支える体の中ってどうなってるの?』でのD男君 は、本当のことを知るために解剖すべきだと思いながらも、カエ ルを解剖するのは命を絶っことであり、かわいそうだと悩んでい

た。彼は、解剖すべきかどうか迷う中で、カエルの命もまたヒト   <前教材の追究の様子>

と同じように大切なものだと感じ、これまでのカエルへの見方や考え方を変容させていっ、たと私には 感じられた。また、「体の中がどうなっているのか」という問題に対し、臓器の有無や位置などを考

えていくことで、彼は臓器にも目を向けていた。そして、命を大切に思う気持ちが強まれば強まるほ ど、その命を支える臓器の大切さも感じてきていると私には思えた。

解剖することは命を絶っことであり、かわいそうだという感情的な側面から命をかけがえのないも のだと思う気持ちが強まり、その命を支える臓器の大切さをも感じてきているD男君。私は、感情的 な側面から命を見つめている彼が、体の中の働きを明らかにしていくことで、今までと違った側面か ら命を見っめてはしいと願い、本教材『命を支える働きをたしかめよう』を設定した。

本教材では、呼吸や消化の働き、二酸化炭素および酸素濃度、脈拍数、だ液による糖化作用などに ついて明らかにしていく。命の大切さを感じ、物事を関連づけながら考えを導いていくD男君ならば、

体の中の働きが微量な気体の循環で行われていることやさまざまな臓器や要因が関連し合って働いて いることなどを見出し、体の中の働きが巧みであることを感じていくと私は考えた。彼が体の中の働 きは巧みだと感じていくことは、彼の体や命に対する見方や考え方を強めることとなるであろう。そ の中で、命の大切さをよりいっそう感じていく彼を私は思い描いていた。

(3)

2.実験結果への驚き

「消化や呼吸の働きを実際に調べてみよう」という私の投げかけに対し、D男君は呼気に含まれる 二酸化炭素および酸素濃度、運動前後の濃度や呼吸数の変化を調べていった。

呼吸 の働 きにつ いてのD 男君 の予想 一実験結果

【呼気 に含 まれ る二酸化炭 素濃度 に? いて】

・呼気 に含 まれ る二酸 化炭素 濃度 は8 0% ぐらい ・呼気 に含 まれ る二 酸化炭素濃度 は1.5%

′【呼気 に含 まれ る酸葵 濃度 につ いて】

・呼 気 に含 まれ る二 酸化 炭素 濃度 が予想以上 に低 ・酸素濃度   空気 中 19%  呼気 18. いので、 呼気 に は酸 素 も含 まれ るが、酸素 の大 ・呼気 の酸素 濃度 は空気 中 の酸 素濃度 とほ とん ど 部分 は肺 に取 り込 まれ、 呼気 に含 まれ る濃度 は 変 わ らない。 肺 に取 り込 まれ る酸素 は微量 で あ

低 いであろう

運動前 と後 での呼気 の成分 濃度 と呼吸数】

・運動 後 はいっ もよ り速 く呼 吸 して いる。 ̄酸素 を 運動 前     運動痙 多 く取 り込 も うと して い るか らだ と思 うので、 二 酸化炭素    0 .8 %       2 %

酸素 が減 って二酸化炭素 は増 えてい る 呼  吸  数  14〜 15回      55回

「酸素を吸って二酸化炭素を吐く」という呼吸の働きについての知識をもっていた彼は、二酸化炭 素および酸素濃度が大きく変化すると考えていたのであろう。ところが、呼気に含まれる二酸化炭素

濃度が低いことや微妙な酸素濃度の変化、運動前後の濃度がほとんど変わらない事実は、彼の予想と 異なっていた。予想と異なる事実に驚く彼を見て、彼は体の中の働きは巧みであることを感じ始めて

いると思った。彼が、体の中の働きは巧みであると感じていくことは、臓器が互いに関連して働いて いることを見出すこととなり、見出すことで体の中の働きが巧みだとさらに感じていくと考えていた。

私は、呼吸における二酸化炭素および酸素濃度の変化、運動前後の呼吸数の変化について調べてき た子どもたちに、肺と心臓の働きの関連性を見出していってほしいと考え、脈拍数も測ろうと投げか けた。D男君は、1分間の呼吸数が14〜15回だったため、同じくらいの回数では脈拍数が少ないので はないかと考えていた。また、運動後は脈拍数も呼吸数のように増えると今までの生活経験から予想 し、そこが呼吸と脈拍の似ているところだとも考えていた。実際に通常の状態で脈拍数を測ってみる と、呼吸数に比べ脈拍数の方が多かった。そのことから、彼は1回の呼吸で肺に入った酸素を何回か に分けて血液で送っていると考えた。通常の脈拍数を調べた後、D男君は運動後の脈拍数は変化があ るのかどうか調べたいと発言し、運動後の脈拍数は増えると予想していた。その理由についてD男君 は、運動後は酸素を必要とする分、酸素を多く送るために脈拍数が増えると考えていたのだ。

私は、・彼が臓器それぞれの働きだけでなくこ相互の働きを関連づけて考えていることに、彼らしい 考えの導き方を発揮していると感じていた。実際に運動後の脈拍数を調べると、彼の予想通り脈拍数

は多くなっていた。私は、実験後の彼の満足そうな表情を見て、臓器相互の関連性を彼が意識してい ると確信し、体の中の働きは巧みであることを彼は強く感じていると思っていた。

3.体の中の巧みな働きって?

呼吸について調べてきた子どもたちは、だ液による消化の働きについて調べようとしていた。友達 から、だ液を入れたデンプン糊を湯の中に漬け、糖化するかしないかを調べる実験方法が提案された。

実験方法について「なぜ、お湯に漬けるのか」という質問が出されたのに対し、D男君は、ヒトの体 温に近い方がだ液による消化の働きはよくなると考えた。私は、体の中の働きは巧みであると感じて

いるからこそ、だ液による消化の働きと体温が関連していると考えているのだと思った。

そんな彼には、考えを導くもととなっている彼の体の中の働きに対する考え方、つまり、彼が追究 する中で感じてきた「体の中の働きは巧みである」ということを、彼自身が認識していくことが彼に

とって意味あることだと考えた。なぜなら、彼が自分の考え方を認識していくことは、だ液による消 化の働きと体温との関連性についての考えを確かなものとするだけでなく、命が巧みな体の中の働き

(4)

で支えられていると認識することにもなり、命の大切さをさらに感じていくことにつながっていくと 考えたからである。そこで、彼が彼自身どんな考え方をもとに体やその働きについての考えを生み出

しているのか、彼の口から言葉にさせたいと私は考えた。

実験を通してだ液による消化と体温が関係しているのか明らかにしようとしている子どもたちの中 で、Ⅴ子さんは臓器がなにかしら関連し合いながら働き、体温とだ液による働きは関係があると考え ていた。きっと、Ⅴ子さんもD男君と同じように、体の中の働きは巧みであることを感じていると思っ た私は、Ⅴ子さんの発言をD男君が聞くことで、彼の中で自分の考え方を見つめるきっかけになるも のがあると考え、Ⅴ子さんの発言を受けた後、次のように投げかけた。

C (Ⅴ子)根拠はないのだけれど、全ての臓器はなにかしら関係していると思うので、体温は 消化に関係していると思う

T 体の中ってそんなに複雑につくられているのかな?D男君

C 複雑と言えば複雑。何かしら利益があって、体の中はつくられているから複雑と言えば複雑 だけど・…‥

T じゃあ、複雑ということ?

C 微妙

私は、Ⅴ子さんの考えと教師の投げかけにより、D男君は自分の考えのもととなる体の中の働きに 対する彼の考え方を見つめ、「体の中は互いに関連し合っていて複雑だ」という考え方をはっきりと 言葉に表してくると思っていた。そのため、彼のはっきりとしない話しぶりに私は釈然としないもの を感じたが、だ液による消化の働きと体温は関係しているのかについて話し合う中では、体の中が複 雑なのかどうかという質問は、彼にとって唐突なものだったのかもしれないと感じた。ならば、だ液 による消化の働きと体温は関係があるのかないのかについての実験結果がはっきりとしたところで、

改めて彼に、体の中の働きについてどのように感じているのかを問いたいと思っていた。

その後、彼のグループはだ液による消化の働きと体温の関係について調べようと、デンプン糊にだ 液をまぜた液を湯(36℃)と水(12〜13℃)に入れて反応を確かめていた。実験の様子を見ていると、

思うように実験結果が得られず彼は困惑していた。そんな中、D男君はデンプンを入れすぎたために 反応に時間がかかると私に話しかけてきた。実験結果に疑問をいださ、量に問題があると判断する彼 に、そこまで考えて実験を見っめているのかと、改めて彼の考えの深さに驚いた。こ、こまで深く考え る彼を支えたい、また、湯の方が糖化するという実験結果を彼が得ることで、体の中の働きが巧みで あることをいっそう感じていってほしいと思い、彼に「引き続きやってみよう」と私は伝えた。

その後、D男君たちのグループは実験を続けた。結局、時間を置くととで湯の中に入れたデンプン 糊のデンプン反応は薄くなり、水につけたデンプン糊のデンプン反応は変わらず、色の濃いままだっ

た。そこで、改めて体の中の働きについて彼がどう考えているのか問いたいと思った。

C やっぱり体温はだ液による消化に関係あった T ……ということに関してどう思う?複雑とい

うことに関して聞いたけれど

C まあ、複雑。一つ一つは単純かもしれないけ れど、それは胃とかに回して分解していく訳 なので、働きは単純かもしれないけれど、そ れがっながっているので複雑だと思う 体の中の働きについて「複雑」という言葉を聞くこ とはできたが、その理由としていることは、消化全体 の中の働きについて目を向けたことからだった。きっ と彼は、休め中の働きは一つ一つは単純でありながら も、全体として複雑な働きをしているということをこ

れまでもち続けてきたのであろうと私は思った。そん くだ液による消化の実験を行う子どもたち>

(5)

な考え方を、消化の働き全体としてだけでなく、だ液による消化の働きと体温との関連性にも当ては めることで、彼の考え方が強まり、彼自身がより一層自分の考え方を認識していくことを願っていた。

4.貫き通してきたD男君

その後、子どもたちは、何℃の時が一番だ液による消化の働きが強いのかを調べようと、さまざま な温度でだ液による消化の働きを確かめようとしていった。36℃以上ならば何℃であってもだ液によ る消化の働きは変わらないと考える子どもたちが多い中、D男君は終始体温に近い時が一番だ液によ る消化の働きが強くなると考えていた。私は、体温(36℃)にこだわって実験を進めていく彼の姿か ら、ここまで彼がだ液による消化の働きと体温との関係を結びっけているのは、彼が体の中の働きは 複雑にできていると感じているからだと思った。

その後、D男君たちのグループは、10℃、36℃、70℃の3つの温度七だ液がデンプン糊を糖化する までの時間を確かめていった。実験の結果、同じ量のデンプン糊を糖化するまでの時間には36℃の時 が一番早いという事実を彼は得ることができた。体温に近い時、だ液による消化の働きがいいという 事実に、きっと彼は彼のもつ「体の中の働きは複雑にできている」という考え方をより強めているは ずだと私は考え、彼に実験結果についてどう考えるのか尋ねてみた。

T 36℃の時が一番早いけど、そのことについて何か考えがある?

C やっぱりヒトの体温が一番消化しやすい温度になっていると思う。だ液による消化の働きは ヒトが生きていくための条件に合わせてつくられていると思う

「やっぱり」という言葉に彼が貫き通してきた「体の中の働きは複雑にできている」という彼の体 の中の働きに対する考え方の強まりを感じることができた。きっと、それは命や命を支える臓器の存 在の尊さを思うからこそ「複雑」なものとして感じられたのだと考えている。

<D男君のまとめのプリント>

体の働きは本当に不思議なことだらけだった。臓器の位置や働きを調べるために友達が解剖した カエルを見た。体って本当にヒトの住む環境に合うようにすごく精密につくられていた。一つ一つ の働きは簡単でも、全てを見るととても複雑。普段当たり前に生活してきたけれど、体の中では、

毎日毎日ある意味、すごいことが起こっていたんだな。ぼくはとても感動した。

これからは、もっと体のことを大切に考え、精一杯生きていかねばと思った。

5.追究を終えて

本教材の中で、D男君は体の中の働きはいくつかの臓器や体温、体の状態などの要因と関連しなが ら行われていることを見出してきた。事実を見出すことで、「臓器一つ一つは簡単な働きをしていて も、全体としては複雑な働きをしている」という彼の体の中の働きに対する考え方は強まってきたの であろう。また、考え方を強める中で、命は尊いものだという思いも強まってきていると私は感じて いる。

しかし、まとめのプリントに書かれた「体って本当にヒトの住む環境に合うようにすごく精密につ くられていた」という言葉や前教材の発言にあった「陸に住むものと水の中に住むものとで機能が違 うと思う。住む環境に合った体の仕組みになっていると思う」という言葉を今改めてふり返ってみる と、生き物の体はその生き物が生息する環境に合わせて形づくられているという彼なりの生き物に対 する考え方も彼がもち続けて追究してきたようにも思える。

私自身、精∵杯D男君をとらえ、願い、関わってきたっもりではあるが、2つの教材における彼の 追究をっなげることで、彼へのとらえを改めて見っめている。とらえとは尽きることのないものであ ろう。それでも、どこまでもとらえ続けていく姿勢を忘れずにいたい。子どもは、目の前の事象に対 し、それまで培ってきたその子らしいものを精一杯発揮しながら取り組んでいることも改めて感じて いる。そんな追究を支えるために、とらえをより確かなものにしていくことを大切にしていきたい。

(6)

6年1組『命を支える働きをたしかめようj追究のあらまし

[全体の流れ]

①<  消  化  や  呼  吸

液に液は管な を であでく

B T 誘 靴 鮒 耕

C ③ c   c

使う。二酸化炭素が

呼翻る濃て

少うべり

C:バーベキューで息を吹き 酸素は含まれている C:吸ってすぐ吐くと

⑥⑤<  吐 い  た

c

ccc

っ たの変と けでわそ た が る

息つ方な とあ仕く だ が の 荒 し兼吸が 少酸呼息

の動か度運数通吸度と数え運だ濃 回普呼濃い回変体⁚

c   c

C C C C   C

<   ⑥

働く臓器が逢うの 呼吸している間に

けたたし もる

き息・で誓紬

働いつっ

㌃紬

患ったより二酸化

[D男君の追究]

実  際  に  調  べ  て  み  よ  う  >

r気体検知管を使って二酸化炭素の濃度を闇べてみればいい」

酸 化 炭 素 を 出 し て い る の だ ろ う か? >

J皇吸二酸化炭素濃度は1.5%だ果た1

象_.今度娃酸.東の⊥滅旦_麦慶應づ度々JA..室 空気中の二酸化炭素が0.03%で、息が1.5%。空気中の酸素 は10何%だから、吐いた息にも酸素が含まれると患った」

酸  素  は  含

摘虔た

鷲詣錆

れ こが変た

亀嵩諸

︑ る の

藍 の 鷺

tV

でも

T回

は呼吸よりも多いと患う

臓遠 心は さ わなさは

らない

いのでびっくりし

た・

深く呼吸をして濃度を

を﹁ 重い入  たとわ験感

い  る・ の  か  な  ?  >

く二

まれていると患う

酸化炭素が少

■   i ̄ii  ■■   _

ると患う」

吸こ 呼う はい 素と 重い ︑な どえ け増

知 管 で 蘭 べ よ  う  >

息18.5%。酸素は入っていた。予想通り。

らなくてびっくりした」

」」  ■  −lL lL ..−  ■■・ t■  t   ■1■l l■  一− →     − −lL ■■_ 山 _■

たくさん酸素を使うと患うので、二酸化炭素 と患う」 東を得ることで、彼が体の中の働きは巧みで ていくことになるはずだ

している。酸 酸素が減って

呼 吸 数 14−15回   55回

約2倍になった二酸化炭素の分、酸素も増えていると患う。

てびっく りした は酸素をほしがっていると息 ので、その分1回の

増やしていると患う。それでも足りない場合、回数を増やし ていると思う」

の動いている回数(脈拍数)もノ n

C:呼吸数に比べ脈拍数はとても多かった

C:運動後は血液の循環が速くなると患うので脈拍も速く なる

C:運動しなくても、緊張すると脈拍が速くなるので、ど うしてかなと患う

⑨< 運 動 後 の 脈 拍 が 変 わ る C:脈拍も増えたので、呼吸と関係があると患う

C:運動後は酸素をたくさん摂りたいので二酸化炭素を速 く出すために心臓が速く動く

は呼吸と同じ回数なのだろうか?

t tt■ 1■     iJ;=      _ − ▲ _  −  二二二.二 ■− _ヽ  ■■1l _ ▲ 一・._

乱 息 あざと もする の な ぁ う少は いはろ と拍こ る脈と いはる て で い けいる 分ごな にすに か後と 国たこ 何しる を動け 素運分 酸︑く たと多 つるを 入え素

で 考 酸

吸を分

呼 れ の

ていく彼らしさが発揮 れている

L._._か……ど.……ゑ…….む……鹿_…..か.…...ぬ.‥…工.._叩み…_…よ….….う.…….≧_.

(ノート)すごい速くなった。酸素を必要としている分、脈 拍も速くなるんだな。

T:消化の働きを稚かめる方法について質問はないかな?

C:F男君が実験方法について税明する C:なぜお湯につけるの?

T:だ液で消化するの

(Ⅴ子)根拠は していると患う

全消 ︐は ど温 れ体 け︑ いで なの

T:体の中はそんな C:関係はあると患う

C:体温とだ液による消化の関係を実験で憫べたい

C:58℃でも糖になった

C:36℃より高い水温でもだ液による消化の働きは変わ らないのかな?

⑳⑳㊥⑳⑳

C:各グループごと自分たちで間べてみたい水温でだ液に よる消化の働き方を胴べる

の体温に える働きが強くな

O

るい ない くが よ湯 がお き︑ 働沌

ヽカ

でだ

いる

亘..と思.う丑__.だ汲覿_艶等.丈.ら.虻敷詰発足劇

「複雑と青えば複雑。何かしらの利益があって体の中はつくら れているから複雑と言えば複雑だけど、微妙」

*彼は体の中の働きは巧みであることをを感じてきているはず

をヂ雑し ン ぱ 複 回 プ れ ︐ に ンけあか ヂ続まと

ト    ト

。 ̄つ

分解

舶 ㈱ ㈹

いけれど、それがつながっているので複雑だと患う」

考が

「体温が邦℃というのに意味があると患うから、それ以外の水 温では儀き方が変わると患う」

・10脚℃でテンプン棚が糖化する時間を比べる

T:苅℃の時が一番早くヂンプン反応が弱くなるけれど、その

−  t  ■−  ▲ t _.._− ■・..一 t Jh■ ヽ  ■● 」L  −  −

「やっぱりヒトの体温

患う.だ液の働きはヒトが生きていくための条件に合わせて つくられていると患う」

T:今まで学習してきたことについてまとめてみよう

参照

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