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第3章 出土遺物の自然科学的分析

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第3章 出土遺物の自然科学的分析

1.鹿田遺跡第5次調査土墳一16出土の歯

岡山大学名誉教授小田嶋 梧郎

 平成元年7月24日(月)、岡山大学埋蔵文化財調査研究センターから依頼のあった歯の鑑別を 翌25日に行った。『まとめ』を翌々日の26日(水)に完了。以下、歯の鑑別を記す。

 鹿田遺跡第5次調査(医学部および同附属病院管理棟用地)の土墳墓から出土した歯列は、

<資料1>

 歯冠幅7.Omm、歯冠厚8.Omm、歯冠の尖頭は大きく欠損している。この欠損部分は咬耗、その ほかによったものであろう。歯冠の舌側面観で、尖頭の欠損部を復元して考えると、その外形 が菱形をなし、犬歯の一般的特徴を示す。辺縁隆線と基底結部の発達が悪く、歯冠の舌側面の 浮彫像が単調であるから上顎犬歯ではなく、下顎犬歯である。歯冠接触面から舌側の輪郭を眺 めると凹弩している(上顎犬歯は直線的)から下顎犬歯と鑑別した。尖頭が欠損しているので、

この歯の右・左の判別が困難であるが、切縁から見て、近心側の弩曲度が遠心側のものより著 明に大きい。すなわち、急カーブに強く弩曲(角度が小)するほうが近心側になるので、この 歯は右側である。以上の判別で、資料1の歯は右・下顎犬歯(司,司)である。

<資料2>

 歯冠幅7.Omm、歯冠咬合面の頬側半部欠損例。よって、頬側咬頭がみられない。舌側咬頭の

写真6 歯出土状況

発育不良であるが2咬頭性の小臼歯と判別した。ま た、咬合面の溝が非対称的(上顎小臼歯は溝がH字 形で対称的)で、しかも中央溝が舌側寄りに偏位

(上顎小臼歯はほぼ中央を横走)しているので下顎 小臼歯と判別した(資料3と同様)。

 では、この歯が下顎第一小臼歯か第二小臼歯かの 判別は次の如くである。舌側咬頭の発達悪く、犬歯 に似ている点で第一小臼歯と判別した。下顎第二小 臼歯は舌側咬頭がよく発達しているからである。な お、咬合面の外形で鑑別したいが、次の歯と同様に 頬側半部が欠損して不可能である。舌側咬頭頂がや

(2)

や近心寄りに偏位している点と、

近心辺縁隆線が遠心辺縁隆線より も高く位置していることから本例 は、霜・下顎第一小鶴盤(項,

翼)である。

<資料3>

 歯冠幅7、0㈱。本例は発掘当初 すでに判別をすませた例である。

上記資料2の例と同様、頬側半部 がまったく欠損しているが、前記 例と比較して舌側咬頭の発達がよ い点で下顎第二小臼歯と判別した。

また、舌側咬頭頂が近心側に寄っ て位置し、かつ高いので、右側の 下顎第二小臼歯と識別した。また、

本例は遠心舌側部の咬耗があって、

この部の小結節あるいは副咬頭の 存在が分かりにくい。しかし、遠 心小窩が中央に寄って中央小窩と なるので、前者と比較して(下顎 第二小臼歯は遠心小窩)その判別 はつく。よって本例は、霜・下顎 第二二小闘歯(闘,鰯)である。

〈資料曝〉

一〜資料1罰(右・下顎犬歯)揖       2「(右・下顎第一小臼歯)闘        皆引(右・下顎第二小臼歯)]覇       4瑚(右・下顎第一大臼歯)葡

図128 歯出土状況 縮尺1/8

 咬耗が激しく、かつ頬側半部が完全に欠損した大臼歯。僅かに近心舌側咬頭と遠心舌側咬頭 が分かり、両者を分かつ舌側溝と、申央溝の一部分および頬側溝の一部分をのぞかせているに すぎない。これらの溝をもとにして欠損部の復元を考慮したとき、歯冠幅ILO蘭で下顎第一大 臼歯のおよその計測値と一致する。

 遠心咬頭、近心頬側咬頭、遠心頬側咬頭は見られなくても、本例が5咬頭を推察できる。

 本例の出土した当時の位置並びに他の歯との関連性(写真6)から、この歯が右・下顎第一 大臼歯であろうことに気付く。

 舌側咬頭の咬耗が激しいので、歯冠の近心面観で舌側縁の輪郭の形態学的特徴はつかめにく

(3)

いが、その弩曲の頂が歯冠のほぼ中央の高さにあって、また、咬合面の中央を走る溝(中央 溝)がやや舌側に偏位していることも鑑別点になる。しかしながら、部分的欠損というよりも 広範囲の欠損部を伴った歯の鑑別は総合的判断にたよるしか手段はなく、決め手となる小数の 形態学的特徴による場合が多い。以上のことから、本例は近心舌側に直径1囎のカリエスを

もった右・下顎第一大臼旛(6,漏)であると推察する。

4歯の右・下顎歯列弓を観察した結果、

頭蓋の位置:西頭位。

顔面の向き:左側顔面上位。

年齢推定:強度の咬耗から40歳代中ば(45歳前後)。

性   別:歯冠の大きさが平均値とほぼ同大で、むしろ大きい点などから男性遺体であ        ろうと推察した。

(4)

2.鹿田遺跡第5次調査(医学部附属病院管理棟新営に伴う

  発掘調査)出土のウシ

       奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター  松井 章

(1)形質的所見

 13世紀の井戸6の埋土からウシ(β038鰯㍑3)の頭蓋骨が出土した(図129)。その頭蓋は、

後世の杭打ちによって右前頭部、吻部を欠損するが、その他の骨自体の保存状態はよい。下顎 骨は最初から見られなかった。このウシは成獣で、上顎第2小臼歯のエナメル高は、頬側で約 16ミリ、第3後臼歯は頬側で約20ミリを計る。歯は左第2、第3後臼歯を残して脱落、欠損し ている。歯槽部での計測値は、臼歯列長127。4ミリ、前臼歯列長46。4ミリ、後臼歯列長76.2ミ

リを計る。性別は不明である。ただし、奈良国立文化財研究所で所蔵している沖縄県与那国島 採集の現生黒毛和種のウシに比較しても大きい。現生種がメスで、出土資料がオスであった可 能性を考えても、大きな個体といえるだろう。

(2)文化史的所見

 骨の表面を観察すると、いくつかの人為的な傷が見られる(図129)。以下にその特徴を述べ

る。

 ・後頭骨の左右後頭穎(脊椎と連結する関節の部分)に頭蓋を切断した際の傷が左右に一箇   所ずつ残る。また、後頭骨の下半部にはその時の損傷が部分的に残る。したがって、この   ウシは人為的に頭部をはずされたものであろう。ただし、肉の付いた状態で首を落とすた   めには、第2、3頚椎あたりで切断しなければならないが、これが環椎と後頭骨との問で   切断されていることから、肉をはずした後に頭部が切り離されたと考えられる。

 ・左右の前頭骨の角芯の基部には、角をはずす際についた刃物傷が残り、角芯もその先で折   れている。したがって、このウシは解体作業の中で、角を角芯ごとおり取ってはずされた   と考えられる。

 ・右前頭骨の眼窩上には皮を剥ぐ際についたものと思われる傷が残る。角芯の周囲の傷も含   めて、このウシは皮を剥がれた可能性が高い。

(3)考察

 従来、井戸の中から牛馬の頭部が出土した場合、祭蔵と結び付けて動物犠牲の一形態と考え        くめ

る見方が強かった。しかし、普通、井戸の中から出土する動物遺存体は保存状態に恵まれない

(5)

  遺物集中出土範囲 竃鞍皇ウシ頭蓋骨出土位置   種子出土レベル 川川建物基礎部

轟 焼土出土レベル

典いい 一 一 一  ⊂ 一 一 く     、     、

1

も㎡      も」

@  1◎ 叡

L

小皿 ピ1@ 叡/ウシ頭舗

vi ‖ 小皿

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一一 @    /焼土

@ 〆  、

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麺 1 \、ノ  \一ノ_       /

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⑭鰯一

一1鰯一

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  一

       ⑪   ピ

ウシ頭蓋骨と出土状況・損傷摸式図

¶鵬

図29

(6)

ことが多く・歯のエナメル質の部分だけが残ったり・地下水の鉄分と骨のリン酸とが化合した 藍鉄鉱の青い結晶を析出させて、破損する場合が多い。そのため、元来、どの部位が井戸に存 在したか知る事のできる例は少なかった。本例では、骨の保存状態に恵まれたため、井戸に本 来入れられた部位を特定することができ、幾つかの薪しい所見を得ることができた。

 残存する頭蓋骨の保存状態から見て、他の部位の骨や遊離した歯があれば取り上げられてい るはずである。さらに生首の状態で、頭蓋骨を損傷せずに下顎骨や歯を取り外すことはたいへ ん困難なことである。この2点からみて下顎骨や遊離歯がないことは、井戸に入れられるまえ に、死後かなりの日数が経過し筋肉、腱などが乾燥し、切断が容易になってから下顎骨がはず され、歯もその時に2本を残して人為的に抜いたか自然に遊離した状態で、井戸の中に入れら れたものと思われる。少なくとも本例では、ウシが死亡して皮、肉、角などを取りさって利用

し尽くした後、時間がかなりたって、この井戸に入れられたと考えられる。したがって、この ウシは祭認のために犠牲にされたわけでなく、別の原因(この井戸とは別に行われた祭認の可 能性を含む)で死んだ、あるいは殺されたものが、一定期間さらされた後、井戸の中に入れら        く   れたものであろう。ウシやウマの歯を抜いて保管した後、儀礼に利用するという説がある。し かし、本例は頭蓋から歯を2本のこしたままの状態であるので、2本だけ上顎骨に残すという

ことは不自然であり、地表でさらされている間に自然に脱落したものであろう。

 さて、この頭蓋骨が出土したのは、井戸の底ではなくある程度埋まった毅階である。そして、

頭蓋骨の下には種子の集中が見られ、周囲には小皿が完形のまま出土している。さらに上層は、

発掘担当者の観察によると短期間に入為的に埋め戻された可能性が高いという。このような発 掘時の所見から、この井戸が埋まりつつあり、廃絶の直前に種子、ウシの頭蓋骨、小皿などを 入れ、埋め戻したと想定できる。

(4) まとめ

 13世紀の井戸6の中からウシの頭蓋骨が出土した。そのウシは、成獣で皮を剥がれ、角をと り去られ、下顎骨をはずした後のものである。偶然の廃棄活動によってこのような遺物が、井 戸の中で、ほとんど同じ位置に集中するとは考え難く、なんらかの人間の意識が働いていると 考えてよい。その意識とは祭鵜にかかわるもので、その祭認とは、このウシの肉、皮、角が取 り去られた後、かなりの日数のたったものを使っていることから、動物犠牲(動物を殺して祭 祀に使うという意味)そのものの可能性は低い。ただし、直接犠駐とされたわけではないだろ

うが、頭部だけが井戸のなかに投棄されたとは考え難く、やはり、牛首がさらされて白骨化し た後、なんらかの祭認の構成要素として井戸の中に配置し、井戸を埋めたと考えられる。

 本例は、井戸の機能を喪失するにあたっての祭認の一環として、予め準備されていたウシの

(7)

装2 出土したウシの計測値(単位はミリ)

計測部位 計測値 計測部位 計測値

1 26 90.5

2 27

3 28 35.0

4 29 38.4

5 30 131.6

6 31 127.9

7 32 167.0

8 33

9 231.1 34

lo 35

ll 36

12 37

13 205.0 38

14 39 34.5

15 40

16 41

17 42

18 43

19 44

20 127.4 45 59.3

21 76.2 46 48.2

22 46.4 47

23 55.5 48

24 56.0 49

25 50

20:臼歯列長 211後臼歯列長 22:前臼歯列長 231眼窩横径 24:眼窩横径 26:後頭穎最大幅 28:後頭骨大孔最大幅 301後頭骨最小幅 311左右角芯基部の幅 321前頭骨最小幅 45:角芯基部横径最大幅 461角芯基部縦径最大幅

一1計測不能を示す

 計測部位の番号は下記の文献による

Angela Von Den Driesch 1976ξ A(鋤粥o;o麹ε砿6αs欝ε窺β魏〔ヅ・4%蜘α/βo%sプ初獅

、4κ編診o/og紘認S魏s Peabody Museum Bulletins No1.1

頭蓋骨とそのほかの遺物を井戸に入れ、その後に埋め戻したと考えることができよう。

1.この問題については桜井秀雄1992「井戸から出土する牛馬遺存体について一動物犠牲との関係一」『考古学  研究』39−2,PP。125−138、にまとめられている。

2.大江正直、木津正信、友広哲也1990「上野国分僧寺・尼寺中間地域出土の動物遺存体」『上野国国分僧寺・

 尼寺中間地域(4)』群馬県教育委員会・財団法人 群馬県埋蔵文化財調査事業団,PP。707−938

(8)

3 岡幽大学鹿囲地区から出土した木製品の樹種

農林水産省森林総合研究所木材利用部

       能城 修一

 岡山大学鹿田地区は、岡山平野をながれる魁州の西岸の自然堤防上に位置する。ここでは当 地区の4ヶ所の発掘地点より出土した木製晶318点の樹種同定を行なった。出土点数は第1次 調査地点が94点、第2次調査地点が28点、第3次調査地点が88点、第5次調査地点が108点で ある(表3)。出土木製晶の時代は、弥生時代中期が3点、後期が20点、古墳時代初頭が21点、

平安時代の9世紀が130点、末期が74点、鎌倉時代が70点である(表4)。この地区から出土し た一部の木製晶の樹種は、『鹿田遺跡1』に畔柳鎮氏が報告しているが、今回はそれらも含め て、同定用の標本をつくりなおし報告する。なお、3次調査の杭材については、杭列ごとの同 定結果を『鹿田遺跡剛(p.81)に報告した。

 同定用の標本の作製は、津島地区の報告(能城、1992)と同じである。標本番号は1989年度 サンプリングのものについては、調査地点に対応してOSK1−〜OSK5一の記号を頭につけ、1〜

121および125〜180の連続番号を付した。また1990年度サンプリングのものについては、

OKUF−184〜331の番号を調査地点に関係なく付した。

 総数318点の標本中には39分類群が認められた。ここではまず、それぞれの分類群の木材解 剖学的な記載をおこない、代表的な標本の顕微鏡写真を付して、同定の根拠をしめす。また同 定結果の一覧を表6に示した。なお津島地区からも見いだされた分類群については記載を省略 し、顕微鏡写真のみを載せた。同定に用いた標本は、すべて森林総合研究所木材利用部組織研 究室に保管されている。なお、以下「図版」は節末の顕微鏡写真図版を指す。

囎.カヤTorreya懸cifera (L.)Sieb. et Z魍cc、イチイ科 図版1:1凪c(OSK3−39).

 晩材部はそれほど多くなく、早材から晩材への移行は緩やかな針葉樹材。樹脂道および樹脂 細胞は認められない。年輪界は明瞭。仮道管の内壁には、2−3本ずつまとまって斜めに走るら せん肥厚が認められる。分野壁孔は小型のトウヒ型で、1分野に2−4個。

2.モミ属Abiesマツ科図版ll 2a−2c(OSK2−154).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

3.アカマツPi難s de簸siflora Sieb. et Z腫cc.マツ科 図版113a−3c(OSK3−40).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

尋.ク園マツPi難s th繊bergii Par1。マツ科 図版214a−4c(OSK3−9).

 晩材の量多く、年輪界の明瞭な針葉樹材。早材から晩材への移行はふつうやや急。垂直・水

(9)

平樹脂道のエピセリウム細飽は薄壁でほとんど認められない。分野壁孔は窓状、放射仮道管の 水平壁には三角形のひくい突起が認められる。

5.スギCrypto醗瓠a l農p偲i餓 (L。f.)D. Do鷺スギ科 図版2:5a5c(OSK5−176)

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

$.コウヤマキSciadopitys verticiUat窺(Th囎b.)Sieb、 et Zucc.スギ科図版2:』6c

 (OKUF−233) 。

 早材から晩材への移行は緩やかで、晩材部は多くないが明瞭な針葉樹材。樹脂道および樹脂 細胞は認められない。分野壁孔は水平に細長く口をあけた窓状。

7.ヒノキC盤鵬aecyparis。bt競鎌(Sieb。 et Z鷺cc.)E翻1.ヒノキ科図版3:7掛7c

 (OSK5−103) 、

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

雛.ヤマモモMyr輌ca ru』Si¢b、 et加cc.ヤマモモ科 図版318a−8c(OSK3略6).

 小型でまるい単独管孔が密に均一に散在する散孔材。管孔の直径は年輪を通してあまり変化 しない。木部柔組織は散在状。道管の穿孔は数本の横棒からなる階段状。放射組織は異性で レ3細胞幅、道管との壁孔はまばらで対列状一不完全な階段状。

嚢.ノグルミP豆atycarya strobilacea Sieb. et Zucc.クルミ科 図版3:9a−9c(OSK3−2).

 やや大型でまるい管孔が年輪のはじめに数列配列し、晩材部では小型で薄壁の管孔が斜め接 線方向につらなる半環孔材。管孔の直径は早材から晩材にかけて緩やかに減少する。木部柔組 織は数細胞幅の帯状で著しい。道管の穿孔は単一。放射組織は同性にちかい異性で1−3細胞幅。

鱒.ヤナギ属 Salixヤナギ科 図版4:10a−10c(OSK5−121).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

罷.クマシデ属イヌシデ節Carpi難s sect. E繊rpi難sカバノキ科図版4』la−llc

(OSK3−42 ) .

 小型でまるい管孔が単独あるいは2−3綱放射方向に複合して、ややまばらに均一に散在する 散孔材。放射方向にのびる集合放射組織が、管孔のない帯として認められる。道管の穿孔は単 一。放射組織はほぼ同性で1−3細胞幅、ときに大型の集合状となる。

翻2.クリCasta翻ea cre蹴a Sieb. et Z遡cc。ブナ科 図版4:12a−12c(OSK2−151)、

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

薯3.ツブラジイCasta欝psis c囎pidata(Th囎b. ex M遡rray)Schottkyブナ科図版5:

13a−13c (OSK34) .

 中型でまるい管孔が、放射方向にのびる1②列幅の塊をなして早材部に配列し、晩材部では 小型で薄壁の管孔が火炎状に配列する半環孔材。集合放射組織を境として、年輪界がしばしば

(10)

放射方向にずれる。道管の穿孔は単一。放財組織は同性で、単列のものと幅の狭い集合状(一 部、複合状)のものとからなる。

韓.スダジイ磁st離◎psis siebddii(Mak並o)Ha臓sim ex Y鐡a鎗ki et Mashibaブナ科 図 版5浬kl4c(OSKI弓37).

 ッブラジイによく似る半環孔材。集合状の放射組織は認められず、年輪界はほぼ同心円状。

飽の形質はツブラジイと同じである。

 スダジイとしたものの中には、ッブラジイであって、標本中には集合状の放射組織が認めら れなかったものも含まれる可能性がある。

欝.コナラ属クヌギ簾Querc麗sect. Aegibpsブナ科 図版5115塾一15c(OSK3−16).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

韓.コナラ属瓢ナラ節Q盟ems sect. Pri難sブナ科 図版6:16a−16e(OSK3−72)。

 津島地区の木材化石の報告(能城、竃992)を参照。

η.コナラ属アカガシ亜属Q盟erc鵬s曲g磯、 Cyd。ba旦鐡opsisブナ科図版6:17a−17c

(OSKI−66 ) ,

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

懲.ケヤキzelko聡serぱa(Th囎b、)Mak旋o ニレ科 図版6:18a−18c(osK5−179)。

 大型でまるい単独管孔が年輪のはじめに1列にならび、晩材部では小型で薄壁の管孔が多数 集合して、接線方向の帯状に配列する環孔材。管孔の直径は早材から晩材にかけて急激に変化 する。道管の穿孔は単一で、小道管の内壁にはらせん肥厚がある。放射組織は異性で1略細胞 幅、上下端の直立細胞にしばしば大型の結晶が認められる。

簿.ヤマグワM◎rus a腫stぎa豆is P。ir.クワ科 図版7:19a岨9c(OSKH71).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

鱒.シキミIllic施職a謡s漁膿L.シキミ科 図版720a−20c(OSK3−61).

 小型で角張った管孔がほぼ単独で均一に散在する散孔材。年輪のはじめに、管孔がほぼ一列 に連続する傾向がある。道管の穿孔は数十本の横棒からなる階段状。放射組織は異性で野3細 胞輻、細飽の縦横の径が大きく、全体は大型である。

禦.クスノキC§難a騰◎騰題鵬c羅趣◎鰍(L。)Pres且クスノキ科 図版7121a−21c(OSK1−163)、

 ごく大型一申型で丸いやや厚壁の管孔が単独あるいは放財方向に2−3個複合して、ややまば らに散在する散孔材。管孔の直径は年輪界にむけて徐々に減少する。木部柔組織は周囲状で径 が大きく、しばしば大型の油細飽をまじえる。道管の穿孔は単一。放射組織は異性で1−3細胞 輻くらい、しばしば層階状に配列する。

盤.カゴノキListea c◎rea難驚veiU壱クスノキ科 図版&22a−22c(OSK3−6)。

(11)

 中型一小型でやや厚壁のまるい管孔が単独あるいは放射方向に2個複合して、まばらに散在 する散孔材。管孔の直径は年輪界にむけて幾分減少する。木部柔組織は周囲状で径が大きく、

しばしば大型の油細胞をまじえる。道管の穿孔は単一。放射組織は異性で2細胞幅くらい、し ばしば層階状に配列する。

 ヤマビワ属には、この他ハマビワやバリバリノキなど3種が日本に自生しているが、管孔の 直径や分布から考えて、この種と同定した。

欝.クロモジ属 L脇deraクスノキ科 図版&23a−23c(OSKH67).

 小型で丸いやや厚壁の管孔が単独あるいは放射方向に2−3個複合して、ややまばらに散在す る散孔材。管孔の直径は年輪界付近にやや減少する。木部柔組織は周囲状で、しばしば油細胞 をまじえる。道管の穿孔は単一、あるいは数本の横棒からなる階段状。放射組織は異牲で1−3 細胞幅くらい、しばしば層階状に配列する。

鱗.ヤブツバキcameuia lap頑ca Li餓。ツバキ科 図版&24a−24c(oKuF234).

 小型の単独管孔が均一に密に散在する散孔材。管孔の直径は早材部でやや大きく、半環孔状 を呈する。道管の穿孔は10−20本ほどの横棒からなる階段状。放射組織は異性で2細胞幅、直 立部にしばしば大型の結晶細胞をもち、背はひくい。道管と放射組織との壁孔は階段状。

器.賢カキCleyera japo豊ica Thunb.ツバキ科 図版9125a−25c(OSKI−133)、

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

欝.ピサカキEurya lapo鍾ca Th磁b.ツバキ科 図版9:26a−26c(OSKI−138)。

 小型でやや角張った単独管孔が均一に散在する散孔材。管孔の直径は年輪界付近でやや減少 する。木部柔組織は散在状。道管の穿孔は数十本の横棒からなる階段状。放射組織は異性で 1−3細胞幅くらい、道管との壁孔は小型の対列状で数多い。

27.イスノキDistyl細鵬race恥su鵬Sieb。 et五cc.マンサク科 図版9:27a−27c(OSK5−86)

 小型で丸い管孔がほぼ単独で均一に散在する散孔材。管孔の直径はほとんど変化せず、年輪 界は不明瞭。木部柔組織は短接線状から帯状。道管の穿孔は10本ほどの横棒からなる階段状。

放射組織は異性で1−2細胞幅、道管との壁孔は階段状。

盤.ウツギ属 Deutziaユキノシタ科 図版丑α28a−28c (OSK5−86).

 小型で角張った管孔がほぼ単独で均一に散在する散孔材。管孔の直径は年輪内であまり変化 せず、年輪界はやや不明瞭。道管の穿孔は数十本の幅のせまい横棒からなる階殺状。放射組織 は異性で1−4細胞幅、鞘細胞をもち、背がたかい。

竣9。モモP難難spersica Batschバラ科 図版10129a−29c (OKUF−219)・

 申型で丸い管孔がほぼ単独で年輪のはじめに数列集合し、晩材部では小型でまるい管孔が単 独あるいは放射方向に24個複合して、全体として放射方向にならぶ傾向をみせて散在する半

(12)

環孔材。管孔の直径は早材から晩材にかけて、やや急激に変化する。道管の穿孔は単一で、内 壁にはらせん肥厚がある。放射組織は同牲にちかい異性で1−4細胞幅。

3⑪.カナメモチ属Phot謡aバラ科 図版10:30a−30c (OSKI−163)。

 ごく小型でまるい単独管孔がややまばらに散在する散孔材。管孔の直径はほぼ一定。木部柔 組織は散在状、しばしば数珠状につらなった結晶細胞が認められる。道管の穿孔は単一。放射 組織は異性で1−2細胞幅。

3署.フジ・根材Wisterねflorib難da(WiUd。)DC.(root w◎od)マメ科図版11:31a−31c

(OKUF−211) 。

 大型一中型でやや厚壁のまるい管孔が不均一に、密に散在する散孔材。年輪界はときに不明 瞭。道管の穿孔は単一。放射組織は異性で1−10細胞輻くらい、不明瞭な鞘細胞をもち、小道管 や木繊維とともに層階状に配列する。

32.ユズリハ属 Daph両hyU腿mユズリハ科 図版11:32a−32c (OSK3−70)。

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

33.センダンMelia azedarach Li難、 var, subtripi簸螂a Miq。センダン科図版11:33綾一33c

(OSK3−1) 。

 大型でやや厚壁のまるい管孔が単独あるいは2一数個複合して年輪の半分すぎまで散在し、年 輪界付近では小型で薄壁の管孔が放射方向一斜め方向にのびる塊をなして散在する散孔材。道 管の穿孔は単一、小道管の内壁にはらせん肥厚があり、道管内にはしばしば褐色の物質が認め

られる。放射組織は同性にちかい異性で2−4細胞幅、接線断面ではきれいな紡錘形を呈する。

翼.力エデ属 Acerカエデ科 図版12134a−34c (OSKH25).

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

35.クマノミズキ類Swida cf. macrophylla(WaU.)Sojak ミズキ科図版12:35a−35c

(OSK3−18 ) 。

 やや小型でまるい単独管孔が均一に散在する散孔材。管孔の直径は年輪界にむけて徐々に減 少する。木部柔組織は散在状。道管の穿孔は2研40本ほどの横棒からなる階段状。放射組織は 異性で1−3細胞幅、単列部はふつう1−3細胞高くらい。

 以上の形質より、クマノミズキあるいはヤマボウシの材であると同定した。ミズキは管孔が 放射方向に2−4個ほど複合することが多く、これらと区別できる。

騰.カキノキ属 Diospyrosカキノキ科 図版12:36a−36c (OSK5−90)、

 津島地区の木材化石の報告(能城、1992)を参照。

37.エゴノキ属 Styraxエゴノキ科 図版13137a−37c (OSK3−50)。

 小型でまるい管孔が放射方向に2−5個ほど複合して早材部に散在し、晩材部では徐々に径を

(13)

減じたごく小型の管孔が接線状の木部柔組織のなかに散在する散孔材。道管の穿孔は10本ほど の横棒からなる階段状。放射紐織は異性で1−3細胞幅、道管との壁孔は小型で密な交互状。

鴛.ニワト聾Sa杣鑓c難race難。泌L。 s痴sp. siebo晒a勲(Miq。)翫raスイカズラ科 図版

13:38εじ38c  (OSKI−128) 。

 小型でやや角張った管孔が単独あるいは数個放射方向に複合して、接線方向あるいは斜め方 向にときに並ぶ傾向をみせながら散在する散孔材。年輪の終りでは小型で薄壁の管孔が帯状に 集合する。道管の穿孔は単一。放射組織は1−4細胞幅、不完全な鞘細胞をもつ。

簿.単子葉植物 Am◎鷺oc◎tyled。強 図版13:39a,39c (OSK2−150)。

 竹笹類によくにた不斉中心柱で、原生木部の道管の外側に1対の大型の道管があり、その外 側に簾部がある。しかし、それを取り囲む厚壁の木繊維の層はうすく、それらが柔組織のなか

に散在している。

 合計318点の木製晶中には39の分類群が認められた。分類群の数は、もっとも標本点数の多 い平安時代9世紀がおおく、その他の時期の検出樹種のほとんどもこの時期から見いだされて いる(表4)。弥生時代および古墳時代は出土点数がすくなく明瞭な傾向はみとめられない。

平安時代から鎌倉時代にかけての樹種の変遷をみると、全時期を通じてヒノキが多いものの、

9世紀ではモミ属やマッ属複維管束亜属、クヌギ節がおおく、平安時代末期以降ではスギが多 くなっている。これは出土した製晶の違いを反映しているものであって、樹種の使用傾向の変 遷を指しているものではない。

 おもな木製晶の樹種をみてみると、時代による樹種選択の変遷は認められず、製晶ごとの使 用樹種は9世紀以降、固定しているように見うけられる(表5)。井戸枠では、横木や側板の 区別なくスギが圧倒的に用いられており、ごく一部にモミ属を用いている。丸木をくり抜いた ものは、弥生時代後期のモミ属と、9世紀のスギが1点ずつ見いだされた。また井戸の側板は すべて板目板であった(表6)。杭にはさまざまな樹種を用いており、丸木の比率が高いこと からも身近な木を用いていたと考えられる。アカマツとクロマッを含めてマツ属複維管束亜属 が22%を、またコナラ属クヌギ節が22%を占めているが、既報(「鹿田遺跡聾」P。81)のよう に、これらは杭列6に集中的に用いられており、他の杭列ではほとんど用いられていない。津 島地区の10世紀の杭では、マッ属複維管束亜属の比率が53%を、またコナラ属が全体で23%を 占めており、割材ではアカガシ亜属の比率が高かった(能城、1992)。このように津島地区の ほうが鹿田地区にくらべて、マツ属複維管束亜属およびアカガシ亜属の比率が高いのは、1世 紀のへだたりによる植生の変化、あるいは立地環境のちがいを反映しているものであると思わ れるが、明確な要因は不明である。

(14)

 その他、横櫛にはイスノキおよびカナメモチ属が平安時代に用いられているが、いずれも肌 目の細かい均質な樹種で、しばしば櫛に用いられている(島地・伊藤、1988)。香川県下川津 遺跡においても櫛材として両樹種とも出土した(能城・鈴木、1991)。曲物には、9世紀から 鎌倉時代にかけて、底板、側板の区別なくヒノキが用いられている。木取りはかなり適当であ り、柾目も板目も用いられている(表6)。平安時代末期の椀はケヤキが使われており、古代 以降の典型的な樹種選択を示している。これは斎串にもあてはまり、もっとも普通に用いられ ているヒノキに限定されていた(島地・伊藤、1988)。香/ll県下/ll津遺跡においても斎串の 96%をヒノキが占めていた(能城・鈴木、1991)。当遺跡の斎串は柾目が2点、板目が4点で あり、木取りは決っていない。箸はスギが9世紀以降、継続的に用いられているが、平安時代 末期にはヒノキやヤナギ属も用いられている。箸の樹種をしらべた例はすくなく、今のところ

はっきりした傾向は認められていない。

 岡幽大学の鹿田地区および津島地区から出土した木製晶の使用樹種の特徴を、出土点数の多 い平安時代を中心にとらえてみると、瀬戸内地方の比較的乾燥した気候環境の反映として、マ ッ属複維管束亜属が多いことがあげられる。しかしながらそれ以外の樹種もかなり多く、種類 数も豊富であって、当時の周辺の森林植生は、現在ほど極端に入為の影響をこうむった松林で

はなく、雑多な広葉樹をまじえた松林であったように想定される。

  引用文献

能城修一「岡山大学津島地区から出土した木材化石の樹種」山本悦世編『津島岡大遺跡3』岡山大学埋蔵文化財  調査研究センター, 992

能城修一・鈴木三男「下川津遺跡出土木製品の樹種」『瀬戸大橋建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告7、下川津  遺跡』,533−567,香川県教育委員会・㈱香川県埋蔵文化財調査センター・本州四国連絡公団,1991

島地 謙・伊藤隆夫編『日本の遺跡出土木製品総覧』雄山閣,東京,1988

(15)

表3.岡幽 大学鹿題地区から出土した7監製晶  表鵡.岡幽六学鹿圏地区から出土した寒製晶 の調査次ごとの撰種       の時代ごとの出土点数

調査次

樹 種名 1次 2次 3次 5次 合計

樹種名

9C

カヤ 1 1 カヤ 1

モミ属 6 1 12 2 21 モミ属 1 1 13 4 2

アカマツ 12 3 15 アカマツ 12 2 1

クロマツ 1 4 5 クロマツ 1 3 1

マッ属複維管束亜属 4 6 lo マッ属複維管束亜属 1 3 6

スギ ll 1 71 83 スギ 1 4 25 53

コウヤマキ 1 1 コウヤマキ 1

ヒノキ 34 10 1 22 67 ヒノキ 3 29 24 ll

ヤマモモ 1 1 ヤマモモ 1

ノグルミ 4 1 5 ノグルミ 4 1

ヤナギ属 1 1 ヤナギ属 1

クマシデ属イヌシデ節 1 1 クマシデ属イヌシデ節 1

クリ 1 1 クリ 1

ツブラジイ 6 6 ツブラジイ 6

スダジイ 2 1 3 スダジイ 1 1 1

コナラ属クヌギ簾 3 7 19 29 コナラ属クヌギ節 5 1 20 3

コナラ属コナラ節 4 2 6 コナラ属コナラ節 1 2 3

コナラ属アカガシ亜属 9 3 5 17 コナラ属アカガシ亜属 4 7 5 1

ケヤキ 5 5 ケヤキ 1 4

ヤマグワ 2 2 ヤマグワ 2

シキミ 1 1 1 3 シキミ 3

クスノキ 1 1 2 クスノキ 1 1

カゴノキ 1 1 カゴノキ 1

クロモジ属 1 2 3 クロモジ属 1 2

ヤブツバキ 1 1 ヤブツバキ 1

サカキ 1 1 サカキ 1

ヒサカキ 1 2 3 ヒサカキ 1 2

イスノキ 1 2 1 4 イスノキ 4

ウツギ属 1 1 ウツギ属 1

モモ 1 1 モモ 1

カナメモチ属 4 4 カナメモチ属 3 1

フジ 根材 1 1 フジ 根材 1

ユズリハ属 1 1 2 ユズリハ属 1 1

センダン 1 1 2 センダン 1 1

カエデ属 1 1 カエデ属 1

クマノミズキ類 1 1 2 クマノミズキ類 1 1

カキノキ属 1 1 カキノキ属 1

エゴノキ属 2 2 エゴノキ属 2

ニワトコ 2 2 ニワトコ 2

単子葉植物一種 1 1 単子葉植物一種 1

合計 94 28 88 108 318 合計 3 20 21 130 74 70

(16)

(‡

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  遺物集中出土範囲        a 鍛ウシ頭蓋骨出土位置

1灘;::w

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ウシ頭蓋骨と出土状況・損傷摸式図

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0 1m

図129

(17)

表5 岡幽大学鹿闘地区から出土した童な木製晶の嶺種

斎串

封種名

平* 津聯

モミ属 1 2 1 10(9) 5

ッガ属 1

アカマツ 9(8) 32 1

クロマツ 3(3)

マッ属複維管東亜属 6(6) 23

スギ 2 6 50 1 1 11 1

ヒノキ 2(1) 4 1 11 13 7 6 6

ヤマモモ 1(1)

ノグルミ 4(4)

ヤナギ属 1 1

クマシデ属イヌシデ節 1(1)

クリ 1

ツブラジイ 6(1)

スダジイ 1(1)

コナラ属クヌギ節 18(17) 10

コナラ属コナラ節 1 2(2) 4 1

コナラ属アカガシ亜属 5(4) 13

ケヤキ 4

シキミ 1(1)

カゴノキ 1(1)

クロモジ属 2(2)

ヤブツバキ 1

サカキ 1

ピサカキ 2(2)

イスノキ 4

ウツギ属 1(1)

カナメモチ属 1

ユズリハ属 1(1) 3 1

センダン 1(1)

モチノキ属 3

クマノミズキ類 1(1)

カキノキ属 3

エゴノキ属 2(2)

合 計 1 2 8 51 2 81(70) 104 2 2 4 1 11 13 7 4 1 18 1 6

弥後:弥生時代後期,古初:古墳時代初頭,平末:平安時代末期

寒()内は丸木,*潔津島岡大遺跡の平安時代(10世紀)の杭の樹種(能城,1991)

表燭.岡幽大学鹿囲地区から出止した木製晶一覧衰

標本番号 樹種名 製品名 製品備考 木取り 次数 出土遺構 番号 時代

OSK3−1 センダン 丸木 3次 杭1群 平安

OSK3−2 ノグルミ 丸木 3次 杭1群 平安

OSK3−3 ツブラジイ ミカン割 3次 杭2群 平安

OSK3−4 スダジイ 丸木 3次 杭3群

W7

平安

OSK3−5 コナラ節 丸木皮付 3次 杭3群 平安

OSK3−6 カゴノキ 丸木皮付 3次 杭3群 平安

OSK3−7 ツブラジイ 角材 3次 杭4群 W11 平安

(18)

標本番号 樹種名 製品名 1製品備考 木取り 次数 出土遺構 番号 時代

OSK3−8 ヒサカキ 丸木皮付 3次 杭6群

W9

平安

OSK3−9 クひマツ 丸木 3次 杭6群 Wl6 平安

OSK3づO アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−ll アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−12 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−13 アカガシ亜属 ミカン割 3次 杭6群 平安

OSK3−14 クヌギ節 割材 3次 杭6群 平安

OSK3−15 エゴノキ属 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−16 クヌギ節 丸木 3次 杭6群

W8

平安

OSK3−17 クロマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−18 クマノミズキ類 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−19 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−20 クロマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−21 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−22 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−23 モミ属 横木 丸木皮付 3次 杭群不明 WIO 平安

OSK3−24 複維管東亜属 丸木 3次 杭群不明 平安

OSK3−25 複維管束亜属 丸木 3次 杭群不明 平安

OSK3−26 複維管東亜属 丸木 3次 杭5群 平安

OSK3−27 モミ属 丸木 3次 杭5群 W17 平安

OSK3乏8 モミ属 丸木皮付 3次 杭5群 平安

OSK3−29 複維管東亜属 丸木 3次 杭6群 W!2 平安

OSK3−30 モミ属 丸木 3次 杭6群 Wl4 平安

OSK3−31 モミ属 丸木 3次 杭6群 Wl5 平安

OSK3−32 モミ属 丸木 3次 杭6群 Wl3 平安

OSK3−33 モミ属 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−34 モミ属 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−35 モミ属 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−36 モミ属 橋脚遺構? 丸木 3次 柱2

W2

平安

OSK3−37 モミ属 橋脚遺構? 丸木 3次 柱4

W5

平安

OSK3−38 アカマツ 橋脚遺構? 丸木 3次 柱6

W6

平安

OSK3−39 カヤ 橋脚遺構? 丸木 3次 柱1

Wl

平安

OSK3−40 アカマツ 橋脚遺構? 丸木 3次 柱5

W4

平安

OSK3−41 アカマツ 橋脚遺構? 丸木 3次 柱3

W3

平安

OSK3−42 イヌシデ節 丸木 3次 杭6群D 平安

OSK3−43 クヌギ節 丸木 3次 杭6群F 平安

OSK3−44 複維管束亜属 丸木 3次 杭6群F 平安

OSK3−45 アカマツ 半割皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−46 アカガシ亜属 丸木 3次 杭6群 平安

OSK347 複維管東亜属 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−48 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−49 クヌギ節 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−50 エゴノキ属 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−51 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−52 アカガシ亜属 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−53 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−54 ツブラジイ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−55 クヌギ節 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−56 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−57 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−58 クヌギ節 丸木皮付 3次 杭6群 平安

OSK3−59 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−60 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−61 シキミ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−62 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−63 クヌギ節 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−64 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

(19)

標本番号 樹種名 製晶名 製品備考 木取り 次数 出土遺構 番号 時代

OSK3−65 アカマツ 丸木 3次 杭6群 平安

OSK3−66 ヤマモモ 丸木 3次 杭5群 平安

OSK3−67 アカガシ亜属 丸木 3次 杭5群 平安

OSK368 ピサカキ 丸木皮付 3次 杭5群 平安

OSK3−69 ノグルミ 丸木 3次 杭7群 平安

OSK3−70 ユズリハ属 丸木 3次 杭7群 平安

OSK3−71 ウツギ属 丸木 3次 杭7群 平安

OSK3−72 コナラ節 丸木皮付 3次 杭7群 平安

OSK3−73 ツブラジイ 角材 3次 杭4群 平安

OSK344 モミ属 丸木 3次 杭4群 平安

OSK3−75 クロモジ属 丸木 3次 杭4群 平安

OSK3−76 ツブラジイ ミカン割 3次 杭2群 平安

《)SK3−77 ツブラジイ ミカン割 3次 杭2群 平安

《)SK3−78 アカガシ亜属 丸木皮付 3次 杭2群 平安

OSKひ79 ノグルミ 丸木 3次 杭1群 平安

OSK3−80 スギ 板目板 3次 杭1群 平安

OSK3−81 クヌギ飾 丸木 3次 井戸1 Wl8 平安末

OSK3−82 クロマツ 棒状品 丸木 3次 井戸1 Wl9 平安末

OSK3−83 ヒノキ 3次 井戸1 W20 平安末

OSK3−8魂 ヒノキ 曲物底板 柾目 5次 井戸6 W!3 平末一鎌初

OSK3−85 ヒノキ 曲物底板 柾目 5次 井戸3 W! 平安

OSK386 イスノキ 横櫛 5次 井戸3

W6

平安

OSK3−87 ヒノキ 線刻品 斜め 5次 井戸3 平安

OSK3−88 ヒノキ 機刻品 板目 5次 井戸3 平安

OSK3−89 ヒノキ 曲物底板 柾目 5次 井戸3

W2

平安

OSKひ90 カキノキ属 角材 5次 井戸5

W1

平安末

OSK3−91 スギ 5次 井戸露

W3

平安

OSK3−92 ヒノキ 曲物底板 柾目 5次 井戸4

W2

平安末

OSK3−93 アカマツ 角材 5次 井戸4

W3

平安末

OSK3−94 ヒノキ 曲物底板 板目 5次 土櫛5 WI3 平安末

OSK3−95 アカマツ 曲物木釘 5次 土壌15 W!3 平安末

OSK3−96 ケヤキ 5次 土壊15

W1

平安末

OSK3−97 スギ 5次 土堰15 平安末

OSK3−98 スギ 5次 土墳15 平安末

OSK3−99 スギ 下駄 板目 5次 土鑛15

W2

平安末

OSK3遣OO スギ 5次 土壌15

W7

平安末

OSK3−101 スギ しゃもじ 板目 5次 土獲15 Wl9 平安末

OSK3−1⑪露 スギ しゃもじ 板目 5次 土墳15 W20 平安末

OSK3−1◎3 ヒノキ 曲物底板 板目 5次 土籏15 W12 平安末

OSK3遣04 イノキ 曲物底板 板目 5次 土鑛15 W!4 平安末 OSK3づ05 ヒノキ 曲物底板 板目 5次 土劇5 W!4 平安末

OSK3−IG6 スギ 5次 土墳15 Wl8 平安末

OSK3−IO7 ケヤキ 柾目 5次 土墳15

WI

平安末

OSK3−108 ヒノキ 5次 土鑛15 Wl6 平安末

OSK3−IO9 ケヤキ 5次 土鑛X5

W1

平安末

OSK3−II◎ ヒノキ 5次 土鑛15

Wl

平安末

OSK3−lll ケヤキ 5次 土鑛15

W1

平安末

OSK3412 スギ 5次 土壌15

W9

平安末

OSK3一丑13 スギ 5次 土鑛15 WIO 平安末

OSK3−ll4 ヒノキ 曲物底板 板目 5次 土墳15 Wl7 平安末

OSK3週15 ヒノキ 曲物底板 板目 5次 土漿15 平安末

OSK3−ll6 ヒノキ 5次 土墳15 平安末

OSK3ゴ17 スギ 5次 土膿15 平安末

OSK3−118 スギ 5次 土墳15 平安末

OSK3遷19 スギ 5次 土墳15 平安末

OSK3一鰺⑪ スギ 5次 土劉5 平安末

OSK3−121 ヤナギ属 5次 土墳15 平安末

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