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日本佛教學會年報 第42号 007宇治谷祐顕「悲華経の浄土」

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(1)

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︵ 同 朋 L 人

さ顕

序 古来、浄土思想成立の基盤や浄土という名義、あるいはまた浄土の存在など、古くから東西両洋の諸師先覚によ って各種各様の見解が述べられていることは周知の通りである。またちか頃、藤田宏達師の原始浄土思想の研究の なかには、それらが概ね集約せられ、それに加えて同師の見解も披握せられて、後学の資に供せられていることは 得難き成果の一つである。 言うまでもなく、浄土とは現実世間積悪不浄の土に対する清浄荘厳の国土であることに異論をさしはさむ余地は 寸豪もないが、その清浄荘厳の国土なるものが、果して実在的に客観的に存在するものであるかどうかは興味深い 問題でなければならない。またそうした浄土思想の最たるアミダ仏の極楽浄土と云はれるごときいわゆる浄土が指 方立相教学的に一般インド宗教思潮上に見られるごとき輪廻観の範曙内の問題として捉えられるごとき性格のもの であるかどうかも、仏教教理史展開過程からきめ細かな検討が試みられなければならない意義深い問題であること も ま た 言 を 倹 た な い 。 悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

(2)

悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

そうした意味から、このたびの学会に共同テ!?として、そのような浄土の問題がいろんなアスペクトから論究 せられると言うことはきわめて貴重な試みでもありましょう。 私はそれら研究報告の一部として、大乗経典中、異類の聖典ではあるが、悲華経を取り上げ、そこに所見する浄 土のあり方と、これに関連する一部の問題について少しばかり報告してみたいと思う。 極楽浄土の起原 由来、極楽浄土の起源については、各種の見解が述べられ、なかでも 1

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昨 日 王 城 に よ る 転 輪 聖 王 神 話 説 。 2 汎インド的思惟による北グル洲神話説。 3 宇宙絶対の原理とする∞

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白 ︵ 究 天 界 ︶ に よ る 天 界 神 話 説 。

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仏 塔 起 源 説 。 などがその代表的なものとして考えられているが、 いずれも確定説とは抑え難い。また極楽浄土の観念は純粋仏国 土 で あ っ て 、 そうしたインド的神話説に由来するごとき凶土とは蓬かに次元を起える崇向な仏国土でもあるので、 そう簡単に解明し得られるような問題でもあり得ない。 極楽浄土の名義 と こ ろ で 、 いわゆる﹁浄土しという言葉そのものは、士 n か ら シ ナ 、 日本において親しまれていることばである

(3)

が、その浄土を文字通り極楽浄土と見なす名義は聖典のシナ訳及びシナ浄土教家の問では、 かの無量寿経に﹁清浄 荘厳仏土﹂が

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ロ WF 雪山口なる﹁安楽﹂と名づけられ、 またその

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己 WFrd 仲 間 が ア ミ ダ 経 を は じ め 、 無量寿経の異 訳諸本中、特に唐訳・宋訳などには頻繁に﹁極楽﹂国土とか、極楽位界とか訳出せられる周知の事実以外余り多く 使われていない。 ところが、その﹁浄土﹂という語は、 さきの無量寿経の漢、呉、親訳なとの﹁清浄仏土﹂やアミダ経唐訳の﹁極 楽世界浄仏土﹂などをはじめ、荘厳経、法華経など余他の大采諸経典中には、これらに類似する訳語はかなり多く 散見し得られるが、それもその聖典原語である党本テキストには必ずしも一定の用語ではない。それら多くの場合 は 回 口 門

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だけで、それを﹁浄土﹂と 訳出しているケlスが多い。 そんなところから藤田師は原始浄土思想の研究のなかで﹁浄土﹂という語はシナで成一託同化され、術一乱開化された仏 教専門用語でもあるごとく推論せられている。

それでは文字通り﹁浄土﹂という漢語のことばやその思想的概念は純然とシナで出来上ったものであるかと言う に決してそういうものではなく、それは号一ロうまでもなく原始仏教のなかでは明確に認め得られないまでも、大乗の 仏教になると、大乗菩薩の理念として大きな役割を果すところの﹁浄仏国土思想﹂によるものであることには異論 はない。言うところの浄仏国土思想は大乗の菩薩がそれぞれ未来に仏となるときに自己の出現すべき国土そ清浄化 悲 華 経 の 浄 土 ︵ 宇 治 谷 祐 顕 ︶

(4)

悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

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四 する仏道の完成を意図するもので、般若経、法華経、華厳経などの大乗初期経典中の随処に散見し得られ、なかん づく羅什訳﹁維摩詰所説経﹂巻 ﹁仏国品﹂中には、文字通り﹁浄土﹂の語が二十回も所現して、仏国土の浄化を 強調していることも既に周知のことがらである。 さぎの法華経、華厳経等初期大乗経典中に浄仏国土思想を打ち出して、それを強調し、その仏国土を浄めると言 う意をあらはすものとして、次のような原語が配当せられている。

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同 ︼ 山 門 − u 。 門 回 目 戸 山 口 m y けれども、これらのなかでまさしく﹁浄土﹂と訳出せられる場合はまたそんなに数多くない。

悲 華 経 の 浄 土 1 浄 土 の 名 義 さて私がここに悲華経の浄土として一部報ん行しようとするところのものはそのものずばりではないまでも、それ に相応し、類似することばは、余他の大乗緒経典の追随を許さぬまでに数多く見出し得られ、 その浄土の性格など についても若干留意せられなければならぬ問題も苧んでいるからである。 まずそのうちまさしく﹁浄土﹂と訳出せられている箇処は

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(6)

悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

ノ、 に 要 約 も せ ら れ る 。 す る と 、 悲 華 経 に お い て 、 それらを綜合して言えることは、 それらのうち①の宮 H 広 昆 岳 山 ・ 宮 内 誼 ︸ 凶 出 ︸

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︵ 清 浄 仏 国 土 ︶ と 、 ② の

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︵荘厳仏土︶とが概して多く所見する。そうする と、初期大乗経典中にいわゆる浄仏国土思想を指向する宮ユ

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なる語がわずか二 J 三ケ処を 除いて、まさしく﹁浄土﹂とは訳出されぬまでも、清浄土、清浄仏土、浄仏土など﹁浄土﹂とほとんど同義語とし て 訳 出 せ ら れ て い る か ら 、 浄 土 の 第 一 原 請 は 一 応 ① の 匂 白 一 江 古 仏 門

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宮守山︵浄められた仏土︶とおさえてよ か ろ う 。 次に、②の

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︵ 仏 土 の 荘 厳 ︶ も 割 合 い に 数 多 く 所 見 す る が 、 こ の 双 山 も 悲 華 経 に お い て は 、 克識訳、秦訳の両訳共に﹁荘厳浄妙仏土 L 、 ﹁ 荘 厳 浄 仏 国 土 ﹂ 、 或はまた文字通り﹁浄土﹂とまで訳出せられる場合 も散見せられるし、また⑤の

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ロ 門 日 仏 国 ︸ 内 川 出 巾 一 戸 i m O D Z 1 の 語 が 厳 浄 世 界 ︵ 元 識 訳 ︶ と か 、 妙 土 ︵ 秦 訳 ︶ な と と も 掬 意 訳 出 さ れ る箇処さえ見出し得られるところから推すと、 ﹂の経の仏国土はそのまま荘厳の国土であり、 その荘厳の仏国土

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は、そのまま清浄荘厳仏土ゲ豆島町白

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−でなくてはな らぬ大乗菩薩道における浄仏国土思想を遺憾なく描き出していると言ってもよかろう。言う意味は本来大乗の窓口薩 のモットーは、それぞれ未米に仏となるときは自己の出現すべき国土を必ずや清浄化せしめずにはおかない。即ち それは必ず﹁浄土﹂を実現せずばおかない笹口薩道理想の実現をして、殊更にこの悲華一経がアミダ仏を中心とする 数多くの諸菩薩による浄土摂取の強いぶ願を鼓吹せんとする大願発趣の大絵巻を展開する特異な聖典であることは 特筆すべきことがらである。 そして、こうしたことは浄土経典と深い関係のある華厳経十地品の説相からみても自ずとあきらかな事実として

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首 肯 で き る 。 即ちその第八不動地の菩薩には菩薩行力の成就、無量音声の成就、無量神通力の成就など各種の菩薩行力の成就 を説くなかに H 無量の国土の厳浄﹀胃

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− ロ 釦 ︵ 宮 本 H ω ∞ ︶ μ の 成 就 を 開 示 し 、 また菩薩窮極地 の第十法雲地の菩薩には、この菩薩が入定した無間のうちに一切苦処が止息し、 一 切 世 界 は H 遍く浄められる

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同 ︿ 色 。 ︸ 内 包 冨 一 吉 宮 ﹃ 広 。 仏 ﹃ 自 白 “ な ど と 説 示 す る こ と は こ の こ と を 裏 づ け る 確 か な 証 一 切 の 法 界 は 光 明 も て 遍 満 せ ら れ 、 左 の 一 例 で も あ る 。 2 各 種 の 浄 土 前項に一部触れたごとく、悲華経巻の説相は既に周知の通り、その前半はアミダ仏の前生である無誇念王の諸王 子をはじめ、その一族家臣が菩提心を発起し、未来成仏するのとき至妙の清浄土砂﹄摂取せんとの大願を立てる一大 絵巻を展開する大経巻であって、 いまここにそれら殊勝の諸菩薩がいかなる仏名を名乗り、 いかなる浄土を建立す るに至ったかを一瞥して置く。

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無 諦 念 転 輪 聖 王 ︵ 無 量 清 浄 ︶ j i − − − 無 量 寿 如 来 j i − − − 安 楽 世 界 第 一 王 子 不 胸 ︵ 観 世 音 ︶ : − j a − − 遍 出 一 切 光 明 功 徳 山 王 如 来 ・ : : : : 一 切 珍 宝 所 成 就 世 界 第 二 王 子 尼 摩 ︵ 得 大 勢 ︶ j i − − − 善 住 珍 宝 山 王 如 来 j i − − − 如 是 大 世 界 ︵ ト ア ル ノ ミ ︶ 第 三 王 子 王 衆 ︵ 文 殊 師 利 ︶ ・ : ・ ・ ・ ・ ・ ・ 普 現 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 清 浄 無 垢 宝 填 世 界 ︵ 秦

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浄 塵 積 ︶ 第 四 王 子 能 伽 羅 ︵ 阿 伽 那 ︶ ・ : ・ ・ ・ ・ ・ ・ 普 賢 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 不 向 世 界 ︵ 金 剛 智 慧 光 明 功 徳 ︶ 悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

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悲 華 経 の 浄 土 ︵ 宇 治 谷 祐 顕 ︶

O 八 第五王子無所長︵虚空印

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: : : : 蓮 華 尊 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 蓮 華 世 界 第 六 王 子 虚 空 ︵ 虚 空 日 光 明 ︶ ・ : ・ ・ ・ ・ ・ ・ 法 自 在 豊 玉 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 日 月 世 界 第 七 王 子 善 管 ︵ 師 子 香 ︶ : ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 光 明 無 垢 堅 香 豊 王 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 青 香 光 明 無 垢 世 界 ︵ 秦

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紺 香 光 明 無 塵 ︶ 第 八 王 子 混 図 ︵ 阿 弥 具

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: ・ ・ ・ ・ : 智 剛 肌 自 在 相 王 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 知 水 善 浄 功 徳 世 界 ︵ 秦

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知 水 浄 徳 ︶ 第 九 王 子 密 蘇 ︵ 阿 閑 ︶ ・ : ’ ・ ・ ・ ・ ・ 阿 閑 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 妙 楽 世 界 ︵ 秦

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楽 喜 ﹀ 第 十 王 子 軟 心 ︵ 呑 手 ︶ : : : ・ : 金 華 如 来 : : : : ・ 妙 楽 世 界 ︵ 同 右 ︶ 第 十 一 王 子 著 伽 奴 ︵ 宝 相 ︶

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− − − 竜 自 在 尊 王 如 来 ・

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− − 月 勝 世 界 ︵ 秦

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摩闇婆王子等五百王子・

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・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ︵ 虚 空 印 に 等 し き ︶ 浄 土

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四 百 主

金 剛 智 慧 光 明 等 し き 浄 妙 イ ム 土

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八 十 九 王

普 賢 等 し き 仏 土

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九 十 二 億 の 衆 生 : : : : :

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− − 勝 妙 仏 土

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宝 海 党 志 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 釈 迦 如 来 最 長 子 ︵ 海 地 尊 ︶ 宝 山 如 来 ・ : : −

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− − ・ : : : 願 愛 世 界 第 二 子 会 一 婆 婆 ︶ 月 華 如 来 : : ・ : J J ・ − : : : 同 右 七 十 九 子 : : : ︵ 略 ︶

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− − : ・ : : : 同 右 最 小 子 ︵ 離 怖 悩 ︶ : : : 無 垢 燈 出 王 如 来 : : : 同 右

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宝海究志三億の弟子中︵但し参考 1 樹 提 摩 納 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 宝 蓋 光 明 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 和 合 音 光 明 世 界 2 火 重 摩 納 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 拘 留 孫 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 裟 婆 世 界 3 虚 空 摩 納 ︵ 第 二 摩 納 ︶ : : : 伽 耶 迦 牟 尼 如 来 : : : 裟 婆 世 界

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昆 舎 掬 多 ︵ 第 三 一 摩 納 ︶ ・ : ・ ・ ・ 迦 葉 如 来 ・ ・ ・ ・

. . . . . . .

. . .

・ 同 右 5 毘 舎 耶 無 垢 ︵ 第 四 摩 納 ︶ : ・ ・ ・ ・ 弥 勤 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 同 右 6 師 子 光 明 ︵ 第 五 摩 納 ︶ ・ : ・ ・ ・ そ の 最 小 子 持 力 捷 疾 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 楼 至 如 来 如上、悲華経においては、数多の大乗諸菩薩によって

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ロ﹁安楽﹂なる清浄土を首めとして、各種の清浄 荘厳仏土が摂取せられるわけであるが、それら浄土は概してその荘厳内容の清浄性と光明性に充ちた仏凶土である ﹂ と を 立 証 し て い る 。 なお、この経においては、この経の前半を構成する中心人物である無諦念﹀

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王 が 未 来 成 仏 し て 、 ア ダ 仏 ︵ 無 量 寿 如 来 ︶ と な り 、 いわゆる

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ロ WF 動 ︿ 釦 仲 間 な る ﹁ 安 楽

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楽 有 ﹂ と 一 一 一 一 口 う 名 の 浄 土 を 摂 取 す る こ と を 第 一 主 眼 点 とすることになるので、 いわゆる﹁安楽﹂浄土は浄土中の浄土、 つまり浄土中の代表的浄土であると言ってよかろ 、 ﹁ ノ 。 3 安 楽 浄 土 悲 華 経 の 秦 訳 に は 、 悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

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悲華経の浄土︵宇治谷裕顕︶

一 一

O η 善男子、爾時宝蔵如来、応供、正遍知。告離誇玉目。善哉善哉。大王。所願甚深。大主取浄仏土浄意衆生。汝 観大王。西方過百千仏土。有世界名帝無塵。其仏号帝明自在王如来応供、正遍知、現在住世:::是故大王。字 為 無 量 浄 : −

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−−:・於彼世界無量無数諸仏世尊成仏而入浬繋彼世界未曽成敗。汝無量浄於当来世過一恒河沙数 阿僧祇。始人二恒河沙数阿僧祇。彼世界当名安楽。汝無量浄。於中当成阿碍多羅三親三菩提。名阿弥陀如来応 供 正 遍 知 。 ︵ 大 、 三 、 目 。 げ

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︶ とあって、無誇念王︵秦訳、離誇王︶大願発趣して、一切の菩薩学道を宝蔵如来の下において修習し、浄土を摂る。す なわち西方百千仏土を過ぎて帝無塵位界があり、帝明自在王如来が説法する。そこで大王は無量浄︵無識訳

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無 量 消 浄 ︶ と 名 づ け ら れ る 。 か く て 、

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帝 明 白 在 王 如 来 : : : 一 小 劫 入 浬 繋 ︵ 帝 無 塵 世 界 ︶ その王の正法住世十小劫︸ 十計七十一小劫経過後 正法滅減後六十小劫 2 不 可 思 議 意 徳 王 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 弥 楼 光 世 界 正 こ 法 の 住 如

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十 六

六 十 小 小 劫 劫 、一ー--v---' 七 十 千ノ、 小小 劫劫 正 法 滅 後 3 宝 光 明 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 無 楽 世 界 その仏の寿命、正法住此前のごとし 4 宝 憤 自 在 鳴 如 来 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 裟 緩 位 界

(11)

正 法 住 世 その仏の住世説法三十五小劫︶ 十 一 計 四 十 二 小 劫 七 小 劫 ﹂ この間に無量の諸仏世尊成仏し入浬探する。 5 当米世一恒河沙数劫︵阿僧祇劫︶を経過し、第二恒河沙数阿僧祇劫に入るのとき、その惟界が﹁安楽﹂

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︿ m注 目 世界と名づけられ、無量浄菩薩はそこにおいて正覚を成就し、 アミダ仏となるとの授記を、つける。異訳の無識 訳もこれと殆んと同じ説相であるが、 ただアミダ仏が無量寿如米と訳出せられているちがいにすぎない。 こ の ほ か に は 、 ﹁ 無 識 ﹂ 訳 巻 十 、 入 定 三 味 門 品 ︵ 第 六 ︶ に た だ 一 ケ 処 だ け 、 ﹁ 復 有 = 世 界 一 名 日 目 安 楽 一 。 是 中 有 ν 口 万 一 暑 日 如 来 一 ﹂ ︵ 大 、 一 二 、 自 由 円 ︶ とあって、安楽位界の名が出てくるが、このところ﹁秦訳﹂には ﹁ 有 日 没 利 、 仏 名 智 日 ﹂ ︵ 大 、 一 ニ 、 N ∞ 日

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︶ と見えて、﹁無識﹂訳の﹁安楽﹂附界に相当する一請は見出し得られない。これを

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木に照合してみると、 ﹁

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(12)

悲 華 経 の 浄 土 ︵ ︷ 子 治 谷 祐 顕 ︶

安 楽 浄 土 と 極 楽 浄 土 悲華経におけるアミダ仏の摂取せる浄土は

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己岳雪−三回なる安楽と名づけられる浄土であるけれども、浄土経典 をはじめ余他の大乗諸経典中には、 いわゆる

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なる聖典語の訳語例として、

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音訳語例 須 摩 提 ︵ 般 舟 三 味 ・ 元 量 清 浄 平 等 覚 経 ・ 方 等 般 泥 湿 経 ︶ 須 摩 題 ︵ 大 阿 弥 陀 経 ︶ 須 阿 摩 提 ︵ 慧 印 三 味 経 ・ コ 一 長 陀 政 陀 羅 菩 薩 経 ︶ 須 河 摩 持 ︵ 主 同 薩 受 斉 経 ︶ 須 阿 提 ︵ 無 量 消 浄 A 平 等 覚 経 ︶ B 意訳語例 安 楽 / ﹀ ︵ 主 と し て 漢 訳 ・ 制 鍋 訳 加 熱 量 寿 経 ︶ 安 建 \ 極 楽 ︵ 唐 ・ 宋 訳 無 量 寿 経 ・ 羅 什 訳 阿 弥 陀 経 ・ グ 観 無 量 寿 経 ︶ 妙 楽 ︵ 大 方 等 陀 羅 尼 経 ︶ なとが見出し得られるが、沢経史上からみると、須摩提等の音訳語と安楽とか安長と︵士一日ノ意訳語は概して訳経史上 ト け い 時 代 の 沢 正 川 例 に 属 し 、 いわゆる寸極楽﹂の名義は羅什ぷ﹁阿亦陀経﹂をはじめ、無山且寿経の店、山本訳などには、

(13)

安楽に代えて﹁極楽﹂の名義が用いられているので比較的新しい時代の訳語例と見倣されてよい。 いま問題の悲華経には、無識訳・秦訳共に﹁安楽﹂と同一語で訳出せられ、極楽の名義は一ケ処も出てこない。 ただ無識訳に一ケ処だけであるが、さきにあげた意沢活例中の﹁妙楽﹂位界が見出し得られるけれども、これに相 当する原語は

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− 内 叩 開 昨 日 で あ る し 、 秦 訳 に は こ れ を ﹁ 日 没 刺 ﹂ と 訳 し 、 その仏国土の出現 仏 は ﹄ 出 動 ロ m w σ 町 営

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︵ 知 甘 日 如 来 ︶ で あ る か ら 問 題 外 で あ る 。 五 悲華経浄土の特質 1 浄 土 と 不 浄 土 悲 華 経 所 説 の ﹁ 浄 土 ﹂ 、 なかんずくその浄土摂取の志願について言えることは、 大乗菩薩の本願思想と密接不離 の関係において説き出されていることが特に注目せられてよい。このことはなにも悲華経において、殊更に取り立 てて言えることでもなく、 かのアミダ仏経典における法蔵菩薩因位の発願も浄土建立という無上殊勝の大誓願によ るものであることは今更申すまでもないから、悲華経独自の持つ特異な説相というわけのものでもあり得ない。け れどもこの悲華経における浄土は本一経構成上の特質として、浄土摂取のアミダ仏と不浄土摂取の釈迦仏との二大 仏対比の上に説き出される大経巻であるだけに、浄土と不浄土とがいつも対比的に取り扱われ、釈迦仏がごとき不 浄土の摂取さえも大悲比丘の大願によるものであることを鼓吹し、 一つにそれは苦悩の群盲をして救済せずばやま ぬ菩薩利他行実践の身を以てする証左と受けとめられてよかろう。 つまりアミダ仏による浄土摂取の大願と釈迦仏 悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶

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悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶ 一 一 四 による有情教化をモットーとする不浄土摂取とが、あたかも対瞭的に説示されるこの悲華経の本旨は浄土と不浄土 との一見相対立する摂取が、双方とも菩薩の本願という一点に収約せられているわけだから、その両者の発願の内 容を具さに眺めてみても、大乗菩薩の殊勝な悲願のほか何ものでもなく、次下の経文に見られるごとく全く不即不 離の関係にあることを略墜するものであると受けとめても敢て無理な解釈ではなかろう。すなわち、 ① 仏 告 = 寂 意 菩 薩 − 。 善 男 子 。 菩 薩 摩 詞 薩 以 = 本 願 一 故 取 = 浄 妙 国 一 、 亦 以 ν 故 取 = 不 浄 土 一 。 何 以 故 。 善 男 子 。 菩薩摩 百 薩 成 − − 就 大 悲 一 故 。 取 = 斯 幣 悪 不 浄 土 一 耳 。 是 故 吾 以 一 示 願 可 処 = 此 不 浄 積 悪 世 界 一 。 成 一 両 縛 多 羅 三 窺 三 菩 提 − 。 ﹂ ︵ 大 、 一一一、同吋仏門︶ ② 諸 菩 薩 等 以 = 何 業 一 故 取 z 浄 世 界 − 。 以 = 何 業 一 故 取 = 不 浄 世 界 − 。 以 = 何 業 一 故 寿 命 無 量 。 以 = 何 業 一 故 寿 命 短 促 。 仏 告 = 聖 王 − 。 大 王 当 v 。 諸 菩 薩 等 以 一 一 願 力 一 故 取 = 清 浄 土 一 離 = 五 潟 悪 九 復 有 一 一 菩 薩 一 。 以 一 顧 力 一 故 求 = 五 濁 悪 九 ﹂ ︵ 大 、 一 二 、 口 由 C ︶ ⑤ 善 哉 善 哉 大 王 。 今 者 所 願 甚 深 己 取 一 一 浄 土 九 是 中 衆 生 其 心 亦 浄 ︵ 大 、 三 、

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︶ 2 悲華経の浄土と﹁寿経﹂の浄土 悲華経所説の浄土は菩薩の本願建立の立場からみて、 ﹁寿経﹂所説の浄土とこれを対比してみると、 かなりよく 整理按配せられている。 即ちその初願から第三十八願までの前半を摂浄土の願として、 ﹁寿経﹂所説中に散在する 摂浄土願を多少の増減補欠︵ 2 ︶ を 試 み な が ら 集 約 一 括 し 、 。 。 。 。 。 ”世尊よ。わが願うところの仏国はかくのごとし。大徳世尊よ。われはかくのごとき功徳を以て仏国を清浄な らしむるまでは菩薩難作の行を行ずベし。大徳世尊よ。かくのごとくわれは難行を修し、しかるのちに無上正

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等 覚 を 得 ん “ 。 ︵ 焚 木 和 訳 ︶ と 述 べ て い る 。 チベット訳も概ねこれと説相を同じくするが、無量寿仏が摂取する仏国土は、その仏国を清浄な ら し む る ゲ ロ 仏 門 戸 町

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∞ 苫 一 せ し む る ま で は と 結 び 取 っ て 、 ﹁寿経﹂所説のアミダ仏四十八願より もかなり明確にその仏国土の清浄性、 つまり浄土の思想を力強く高揚しているとみてもよい。 またその摂浄土願も、純粋に清浄仏国の様相をしてかくあらしめねばならぬ諸願と、その仏国土の徳用をしてか くあらしむるべきものとの諸願からなっていて、 そ れ ら 諸 願 が ﹁ 寿 経 ﹂ 、 悲華経ともそのアミダ仏摂浄土願中に散 在する嫌いがあるが、後者悲華経の無詩人忽王第七王子善管︵光明堅呑豊王仏︶願には、その浄土の様相と徳用とを概 ね 選 別 分 判 し 、 かつまた適宜合楳整理して説き出していることを蕊に改めて報告しておきたい。 たとえばアミダ仏本願文初頭に掲げる無三悪趣、 不更悪趣願は﹁大阿﹂の説相に因んで一願に掬意合楳し、その 上に無有女人願を添加し、それに引き続いて転女成男願を列示していること。またそれに続いて悲華経独自の無諸 山海願及び﹁大阿﹂二十四願中に見出し得られないで、﹁寿経﹂、悲華経両経中の摂浄土願中に無雑作に散在する国 土清浄・宝光合成願のごとき浄仏国土荘厳の様相を秩序正しく列願しているのはその顕著な一例である。 3 純一大乗の浄土 悲華経所説の浄土は純一大乗菩薩の浄土であって、 ﹁ 声 聞 菩 薩 其 数 難 量 、 不可称説、彼仏初会戸聞衆数不可称計 菩薩亦然﹂と説く﹁寿経﹂所説のアミダ仏国土よりも、この悲華経においては、﹁彼界無 v − − 声 聞 肝 支 仏 一 亦 無 ν有 T 説 一 − 小 乗 法 一 者 占 純 一 大 乗 清 浄 無 雑 、 其 中 衆 生 等 一 化 生 、 亦 無 = 女 人 及 其 名 字 こ ︵ 大 、 一 二 、

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︶ と 説 い て 、 弥陀の安楽世界 悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶ 一 一 五

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悲華経の浄土︵宇治谷祐顕︶ 一 一 六 に判然と声聞、昨支仏の二乗の存在を拒絶して、 そこにアミダ仏国土の荘厳性を改変しているのは、言うまでもな く純一大乗菩薩の世界を表示するものであり、浄土の上に一大革新が呈示されたものと見られてよい。 そのほか両経所説のアミダ仏浄土について若干の説相の相異や浄土の様相の改変も散見し得られるが、 いまの場 合、紙数の制限上割愛する。 v-l: n

以上を綜合するに、悲華経所説の浄土は限りなく無限無量に浄仏国土する大乗菩薩の高行が眼のあたり如実に展 関する光景を描き出しているわけであって、その意味から言えば、悲華経の浄土はどこかの世界に固定的に定着す るごとき浄土ではなく、常に大乗菩薩の側にとっては、その実践のモットーである浄仏国土の行が普遍常恒に展開 する働きつつあり、働きかけられつつあるダイナミックな動的浄土が想定せられていると見られてよい。その所以 lま ①菩薩が摂取せんとする浄土は

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− ︿ 忠 円 安 楽 浄 土 を 始 め と し て 、 無数無量の浄土の成立課程が、 整然と描き 出されていること。 ② そ し て 、 それら大乗の菩薩によって摂取せられる浄土は、 実のところは菩薩としての四法憐怠︵ 3 ︶ な の で あ っ て、不浄土撰取こそ大采窓口薩の四法精進なのであると説示している点である。その意味はやがてアミダ仏となり、 極楽浄土を摂取せんとする閏王無誇念及びその諸王子をはじめ数多の群臣家来共々にそれぞれの浄土に定着させ、 そこへ迎え入れようとする聖業を勧進するのが、その大王補弼の要員である宝海究忘であり、その人こそが自分一

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人、五潟悪世の不浄土を敢て摂取し、五潟幣忠の土を清浄化し、迷える汚悩の群盲を救済せんと五百の大願を発趣 するの大悲比丘行を展開するからである。そこには安楽浄土をはじめ、無数無量の仏国土を建立し、そこへ迎え取 らんとする補弼の任中の大任は、まさに不浄土なる現実世間へ現われ出ずるという不浄土摂取が、まず果されなけ ればならぬことであったからである。 換言すれば、菩薩が摂取せんとする浄土の建立は不浄土を清浄化せしめる浄︵仏︶国土建立に向って、 無量の菩薩 が限りなく前進する目標の指向であり、その目標の完遂こそは現実不浄土に即した存薩利他行の実践でなければな らぬ大乗菩薩の真精神を遺憾なく発揮したものであるということで、そのことはすべての菩薩は木願によって浄土 を 摂 り 、 また本願によって不浄土を摂るという菩薩の誓願に収約する立図において確認せられるからである。 ③いま一つはこの経においてアミダ仏による安︵極︶楽浄土も、 蓮華尊仏による蓮華世界も、 阿閑仏による妙楽 ︵ 喜 ︶ 浄 土 も 、 そ の 他 無 数 無 量 の 浄 土 も 、 東西南北四惟上下にわたるすべての方処に清浄荘厳仏土の存在するもので あることを説示し、それら仏国土の荘厳の様相とそこへ誘引せんとする摂衆生の方法手段は概ね大同小異であるこ とを物語っていることである。 これらの意味からすれば、悲華経所説の浄土はある特定の場に回定的に、また神秘論的一つの相として定着存在 するものではなく、浄土存立の真意はそこへ向って精進する大乗菩薩の側にとっての動的な用として受けとめら るべき浄土を描き出しているものと見られてよい。 1 1 悲 華 経 巻 三 浄 妙 国 ・ 浄 仏 土 ︵ 秦 訳 ︶ 国r 丹 l i 切 回 吋 F ι 山 E 仏 門 同 ﹃ 同

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浄仏土 色 肝 同 l t 唱 曲 ﹃ 山 肌 山 口 門 同 品 目 M m w F Z 門 出 向 同 ﹃ 曲 目 内 田 町 件 同 白 悲 華 経 巻 九 ︵ 檀 波 羅 蜜 口 問 第 五 之 二 ︶ 清浄世界・清浄妙好世界 秦訳

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仏土清浄・浄仏土 田 ︸ 同 門 l i 拙著﹁悲華経の研究﹂唱 aH 巴 参 照 。 四法慨怠 下 行 : : : 菩 譲 有 り 、 身 口 の 戒 を 破 り 善 く 護 る こ と 能 わ ず 。 下 伴 : : : 声 聞 e 降支仏に親近し、与共に事に従う。 下施:::一切諸所有を捨つること能わず、受者中に於て心の分別を生じ、天上の受くる快楽を得と為す。 下願:::心に願って諸仏浄妙の世界を取ること能わず、為す所の誓願一切の衆生を調伏することぞ為さず。 ︵ N H 罰 但 ︶ ︵ N U 可 ω 円︶ 17 ︵ N H ∞ 齢 、

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︶ ︵ N a n t N 吋酌白︶ 18 ︵N N 品 げ ︶ ︵ N g n J M

H同︶ 1 2 3 4

参照

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