冠動脈疾患患者 231 症例の心筋灌流 MRI の評価:
MRI による灌流欠損と冠動脈造影による
冠動脈狭窄度との関係
永 田 幹 紀
山梨大学医学部放射線医学教室 要 旨:多数の症例で薬物負荷心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄検出能の検討と,心筋灌流 MRI の灌流 欠損の視覚的分類と冠動脈造影検査(coronary angiography: CAG)の関係を検討した。冠動脈疾患が疑われた 231 例で,CAG と心筋灌流 MRI を 4 週間以内に行った。CAG で冠動脈内 腔 70 %以上の狭窄を有意狭窄とした。心筋灌流 MRI は,安静時とジピリダモール負荷時で,Gd 造影剤のファーストパスを撮像した。
CAG で有意狭窄と診断した冠動脈枝(左冠動脈前下行枝: LAD,左冠動脈回旋枝: LCx,右冠 動脈: RCA)は 311 冠動脈だった(LAD 121,LCx 100,RCA 90)。また,231 人のうち 78 人が 1 枝病変,64 人が 2 枝病変,35 人が 3 枝病変だった。薬物負荷心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄病変検出 能の感度は 89.3 %(158/177),特異度 90.7 %(49/54)だった。灌流 MRI の 1 枝病変,2 枝病変, 3 枝病変検出感度は,82.1 %(64/78),92.2 %(59/64),94.3 %(33/35)だった。心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄検出能の ROC 解析の結果は,0.91 と 0.93 で,読影者間の一致度 kappa は 0.90 だった。 灌流 MRI における灌流欠損の視覚的分類の割合は,CAG における冠動脈狭窄の程度のみが冠動脈 狭窄が高いほど tranmural type の増加を認めたが(p<0.05),病変枝数や冠動脈支配領域では認め なかった。 心筋灌流 MRI 検査の冠動脈狭窄病変検出能は感度,特異度とも良好な結果が得られた。CAG の 冠動脈狭窄度が高い程,灌流欠損において transmural type の割合が有意に高くなる傾向を認めた。 キーワード 虚血性心疾患,心筋灌流,MRI 緒 言 冠動脈の形態的評価だけでなく心筋灌流や心 機能の評価は,虚血性心疾患患者の患者管理に おいて重要である。心筋灌流の測定は,主に SPECT1)や PET2–5)で行われている。最近では,
冠動脈造影検査(coronary angiography : CAG)
と薬物負荷造影心筋灌流 MRI を比較し,心筋 灌流 MRI が冠動脈狭窄の検出に有用であると いう報告が多数みられる6,18)。 MRI は高い時間および空間分解能を有し, 任意の断面の撮像が可能である。心筋の短軸断 像で左室心筋の全層性の心筋灌流を検出するだ けでなく,左室心筋を心内膜側と心外膜側の 2 層に分けて心筋灌流を観察することが可能であ る19,21)。しかしながら,多数の症例を用いた薬 物負荷心筋灌流 MRI における詳細な灌流欠損 〒 409-3898 山梨県中巨摩郡玉穂町下河東 1110 受付: 2005 年 6 月 20 日 受理: 2005 年 6 月 20 日
原 著
の検討は行われていない。また,灌流欠損と CAG における狭窄の程度との関係について検 討された報告はない。 今回の研究目的は,多数の症例を用いた薬物 負荷心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄検出能の検討 と,心筋灌流 MRI における灌流欠損の視覚的 分類,および CAG における冠動脈狭窄の程度 と灌流欠損の関係を明らかにすることである。 対象および方法 1999 年 4 月から 2003 年 2 月まで,三重大学 病院において冠動脈疾患が疑われた 351 人に対 して心臓 MRI 検査を行った。このうち,以下 の criteria に当てはまる患者 231 人(男性 192 人,女性 39 人,平均年齢 66.1 ± 9.5 歳,年齢 幅 29–85 歳)を対象とした。 Inclusion criteria として,薬物負荷心筋灌流 MRI 検査と CAG の両方の検査を 4 週間以内に 行ったものとした。Exclusion criteria として, 薬物負荷心筋灌流 MRI と CAG の 2 つの検査を 施行する間で coronary event があったもの,心 電図で Q 波を有する心筋梗塞の患者は除外し た。 この研究は倫理委員会で承認され,全ての患 者から informed consent を得た。 Ⅰ MRI 撮像プロトコール 心 筋 灌 流 MRI は 1.5T の心臓用 MRI 装置 (Signa CV/i, GE medical system, Waukesha, WI)
を用い,安静時と薬物負荷時の両方で撮像した。 この MRI 装置は高い傾斜磁場を有し(maximum slew rate = 150 T/m/sec, gradient strength = 40 mT/m),4-element phase –array cardiac coil (GEMS, Waukesha, WI)を用いて(2- coil ele-ments は患者の前胸部,2 coil eleele-ments を背側 に配置)撮像した。 安静時に息止めで,心尖部から心基部まで隣 接する左室短軸像を cine MRI で撮像し,この 断面に合わせて心筋灌流 MRI を行った。cine M R I を 撮 像 し た 後 , ジ ピ リ ダ モ ー ル (0.56 mg/kg)を 4 分間で注射した22,23)。ハン ドグリップ負荷が心臓以外の副作用や房室ブロ ックの発生や重症度を軽減する24,25)ため,全 ての患者は薬物負荷に加えてハンドグリップを 行った。
心 筋 灌 流 MRI は,fast echo-planar readout と interleaved notched saturation を 使 用 し た gradient echo 法 ( TR/TE = 6.7/1.4 ms, flip angle = 20 degree, inversion time = 180 ms, echo train length = 4, receiver bandwidth = ±125 kHz, field of view = 32 × 32 ㎝, matrix = 128 × 128, slice thickness = 10 mm, gap be-tween slices = 2 mm, true pixel size in data
ac-quisition = 2.5 × 2.5 mm)で行った26)。2 心拍 で 7 ∼ 8 スライスの左室短軸像で左室全体の画 像を撮像し,約 1 分間 dynamic 撮像を続けた。 心 筋 灌 流 M R I の d y n a m i c 撮 像 開 始 時 に 0.075 mmol/kg の Gd 造 影 剤 を 肘 静 脈 か ら 4 ml/sec で注入し,続けて 20 ml の生理食塩水 で後押しを行った。視覚的解析を行うにあたり, 正常心筋と虚血心筋の間でより良いコントラス ト を 得 る た め に , 我 々 は 相 対 的 に 高 濃 度 (0.075 mmol/kg)の造影剤を用いた。患者は 撮像開始時に息止めを始め,できるだけ長く息 を止めるよう指示を受けた。薬物負荷の撮像終 了後にアミノフィリンを静脈注射し,15 分経 過した後,0.075 mmol/kg の Gd 造影剤を注入 して安静時の心筋灌流 MRI を撮像した。心臓 MRI 検査中の血圧,心拍数のモニターや薬物 負荷による副作用の確認を行った。全ての心臓 MRI 検査は約 50 分であった。 Ⅱ CAG のプロトコール 冠動脈造影は,全ての患者で biplane angiog-raphy system(Adyantx ACT BP, GE medical sys-tems, Waukesha, WI) を 用 い て 施 行 さ れ た 。 CAG は循環器医によって,5Fr Judkins または Amplatz カテーテルを用い,多方向から冠動脈 造影を行った。CAG の結果は,workstation (Advantage CRS and QCA package, GE medical systems, Waukesha, WI)を用いて,MRI 検査結 果を知らない読影者がそれぞれの患者に対し て,冠動脈の狭窄度を解析した。冠動脈の内腔
70 %以上の狭窄を有意狭窄とした。 Ⅲ MRI の画像評価 左室心筋を主な冠動脈 3 枝(左冠動脈前下行 枝: LAD, 左冠動脈回旋枝: LCx,右冠動脈: RCA)の灌流域に合わせて 3 つのセグメントに 分類した。感度,特異度を評価するため,2 人 の読影者は,CAG や他の検査結果を隠して,2 人の合議の下で負荷時の灌流欠損の有無を判定 した。心筋灌流 MRI では,各セグメントで心 筋の増強効果がみられる撮像開始から upslope に相当する期間の画像を用いて冠動脈狭窄の有 無の判定を行った。Hypoenhancement は,周 囲のセグメントと比較して明らかな低信号を示 す領域とした。さらに,全周性に見られる場合 には他のスライスと比較して明らかな低信号を 示す領域と定義した。hypoenhancement が冠 動脈狭窄による灌流欠損か,アーチファクトか を鑑別するために,安静時と負荷時の心筋灌流 MRI の比較を行った。Gd 造影剤のファースト パスが少なくとも 3 つの連続する phase で hy-poenhancement が存在するとき,灌流欠損と 判断し,冠動脈狭窄ありと判定した(図 1)。 心筋灌流 MRI で hypoenhancement ありと判 定した症例を,灌流欠損の視覚的分類を行うた めに,各セグメントの左室心筋を内膜側半分と 外膜側半分に(subendocardial, subepicardial) 分けた。心筋灌流 MRI による hypoenhance-ment が心筋壁厚の 50 %未満の場合 subendo-cardial type とし,50
%を超える場合,trans-mural type とした(図 2)。 ROC 曲線を作成するため,6 ヶ月以上あけ て画像評価を行った。MRI の画像は,患者の 順序をランダムにして評価を行った。ROC 解 析のための読影は,CAG や他の検査結果が分 からない状態で 2 人の読影者がそれぞれ独立に 行い,心筋灌流 MRI による冠動脈狭窄の有無 の結果をセグメントごとに 5 段階に評価をした (1 definitely absent, 2 probably absent, 3 equiv-ocal, 4 probably present, 5 definitely present)。 正診度は ROC 曲線の下の面積を ROKIT soft-ware(C.E. Metz, University of Chicago)を用 いて計算した。
Ⅳ 統計的解析
ROC 曲線下の面積の統計的有意差は univari-ate z score test で評価した。Two-tailed p value が 0.05 未満を統計的有意差とした。灌流欠損 の視覚的分類と CAG の狭窄度,冠動脈病変枝
数,冠動脈支配領域の関係についてχ2検定を
行った。
図 1. 心筋灌流 MRI。左図は安静時心筋灌流 MRI,右図は薬物負荷時心筋灌流 MRI。安静 時には灌流欠損は認めないが,負荷時に下壁と側壁に灌流欠損を認める。冠動脈造影 検査にて LCx と RCA に冠動脈狭窄を認めた。
結 果 安静時と負荷時の心筋灌流 MRI は,全ての 患者で診断可能な適切な画質が得られた。薬物 負荷時には,重篤な副作用はみられなかった。 CAG において,70 %以上の狭窄のみられた患 者は 231 人中 177 人(76.6 %)であり,有意狭 窄を有する冠動脈は 693 枝(231 人× 3 枝)中 の 311 枝(左冠動脈前下行枝 121 枝,左冠動脈 回旋枝 100 枝,右冠動脈 90 枝)であった。全 患者 231 人のうち 78 人(33.8 %)は 1 枝病変, 64 人(27.7 %)が 2 枝病変,35 人(15.2 %) が 3 枝病変の患者であった。 患者 231 人の薬物負荷心筋灌流 MRI に関し て,少なくとも 1 枝の冠動脈に有意狭窄のみら れる患者の検出の感度は 89.3 %(158/177)で あった。CAG の 1 枝病変,2 枝病変,3 枝病変 に対する心筋灌流 MRI の検出感度はそれぞれ 82.1 %(64/78),92.2 %(59/64),94.3 % (33/35)であった。また,心筋灌流 MRI にお ける特異度は 90.7 %(49/54)であった。心筋 灌流 MRI における,冠動脈セグメント別の冠 動脈狭窄検出能の感度と特異度を表 1 に示し た。全ての冠動脈 693 枝において 70 %以上の 内腔狭窄をもつ冠動脈の検出能の感度,特異度 はそれぞれ 82.0 %(255/311),95.0 %(363/382) であった。図 3 に,全ての患者における薬物負 荷心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄病変検出能の ROC 曲線を示した。ROC 曲線の下の面積は, 読影者 1 で 0.91,読影者 2 で 0.93 であった。読 影者間で統計的有意差はみられなかった。 図 4 に CAG で冠動脈有意狭窄のみられた 311 セグメントに対して,CAG における冠動脈 狭窄の程度と灌流欠損の視覚的分類の結果を示
図 2.薬物負荷心筋灌流 MRI における灌流欠損の視覚的分類。左図は subendocardial type および transmural type のシェーマ。灌流欠損が内膜側のみの場合には subendocardial type,内膜側を越えて灌流欠損が みられる場合には transmural type とした。中図は subendocardial type,右図は transmural type の例。
表 1.CAG で冠動脈有意狭窄(冠動脈内腔 70 %以上の狭窄病変)を有する患者 104 人 に対する,冠動脈セグメント別の薬物負荷心筋灌流 MRI の冠動脈狭窄病変検出能 感 度 特異度 左冠動脈前下行枝(LAD)領域 86.8 %(105/121) 96.3 %(106/110) 左冠動脈回旋枝(LCx)領域 75 %(75/100) 92.3 %(121/131) 右冠動脈(RCA)領域 76.7 %(75/90) 96.5 %(136/141) 全領域 82.0 %(255/311) 95.0 %(363/382)
図 4.薬物負荷心筋灌流 MRI で灌流欠損のみられた 311 セグメントにおける,CAG の冠動脈狭窄度と灌流 欠損の視覚的分類の関係。冠動脈狭窄の程度が大きくなるほど,transmural type の割合が有意に高 くなる傾向がみられた(p <0.05)。
図 3.対象 231 人の薬物負荷心筋灌流 MRI による冠動脈狭窄病変検出の診断能の ROC 曲線。2 人の読影者 の ROC 曲線下の面積は,0.93 と 0.91 であった。2 人の読影者間の Kappa 値は 0.90 と高い値であった。
した。冠動脈狭窄度が 70 %以上 90 %未満, 90 %以上 95 %未満,95 %以上と高くなるにつ れて,transmural type は 19.4 %(26 セグメン ト),31.9 %(30 セグメント),48.2 %(40 セ グメント)と割合が高くなる傾向がみられた (p < 0.05)。一方,CAG における病変枝数と 灌流欠損の視覚的分類との関係は,1 枝病変で, subendocardial type 51.3 %(40/78)
,transmur-al type 30.8 %(24/78),検出不能 17.9 %(14/78) で あ っ た 。 2 枝 病 変 で は , そ れ ぞ れ 48.4 % (62/128),32.8 %(42/128),18.8 %(24/128) であった。3 枝病変では,56.2 %(59/105), 28.6 %(30/105),15.2 %(16/105)であり, 灌流欠損の視覚的分類と病変枝数に有意な関係 は認めなかった(p = 0.84)。さらに,冠動脈 支配領域と灌流欠損の視覚的分類との関係で は,LADでsubendocardial type 52.1%(63/121), transmural type 37.2 % ( 45/121), 検 出 不 能 10.7 %(13/121)であり,LCx ではそれぞれ 51.0 % 51/100),26.0 %(26/100),23.0 % (23/100)であり,RCA では 53.3 %(48/90), 26.7 %(24/90),20.0 %(18/90)であり,有 意な関係は認めなかった(p = 0.08)。13 セグ メントだけが冠動脈狭窄がないにもかかわら ず,MRI で灌流欠損陽性と判定された。その うち,8 セグメントが subendocardial type で 5 セグメントが transmural type であった。 考 察 最近の研究では,様々な患者集団に対し,多 断面の MRI を用いた研究が行われており,い ずれも冠動脈有意狭窄病変検出の感度は 85 % 以上と報告されている6,16,18,20,28,29)。全患者にお ける冠動脈狭窄検出の感度 89.3 %という我々 の研究は,薬物負荷心筋灌流 MRI が,心電図 で Q 波の無い多くの患者において,高い感度 で灌流欠損を検出できるということを示してい る。これは,心筋灌流 MRI で多断面を用いて 灌流欠損を判定し,アーチファクトと真の冠動 脈狭窄を判断するため安静時と薬物負荷時の灌 流画像を比較して読影した結果と思われる。薬 物負荷心筋灌流 MRI は心筋虚血の検出に非常 に有用な検査といえる。 Ⅰ 心筋灌流欠損の評価: 灌流欠損の性状につ いて SPECT と比較して MRI 検査は冠動脈疾患に おける心筋虚血をより高い分解能で正確に検出 できることが示されてきた6)。Sensky PR ら28) は,薬物負荷心筋灌流 MRI で検出された灌流 欠 損 を subendocardial type と transmural type の 2 つに分類しているが,その灌流欠損の性状 と CAG との関係についての明らかな報告はな されていない。今回の研究で,subendocardial type と transmural type の 割 合 は , そ れ ぞ れ 62.6 %(161/257),37.4 %(96/257)であっ た。そして,CAG において冠動脈狭窄度が高 くなるにつれて有意に transmural type の灌流 欠損の割合が増加した。これは,冠動脈狭窄が 強いほど冠動脈血流が制限されているため,灌 流欠損の壁内進達度が高い傾向がみられたと考 えられる。また,検出不能は狭窄度が高くなる につれて減少し,冠動脈狭窄病変の検出能が増 加する傾向にあった。 今回の研究では,アーチファクトと冠動脈狭 窄による欠損を区別するために,安静時と負荷 時の心筋灌流 MRI を比較し,安静時に灌流欠 損がみられず負荷時にのみ灌流欠損のみられる ものを冠動脈に有意狭窄陽性と診断した。負荷 時の心筋灌流 MRI だけでは,内膜下にみられ るアーチファクトを真の内膜下の灌流欠損と区 別するのは困難である。もし仮に全ての内膜下 の hypoenhacement をアーチファクトとみなし た場合,感度と特異度は 30.9 %(96/311)と 98.7 %(377/382)となる。心筋灌流 MRI で高 い冠動脈狭窄病変の検出のためには,subendo-cardial type の灌流欠損を正確に診断すること が重要である。 冠動脈狭窄がないにもかかわらず 13 セグメ ントで灌流欠損をみとめた。このうちの 8 セグ メントで subendocardial type であった。やは り原因として,内膜下のアーチファクトが考え
られる。未だ内膜下のアーチファクトの原因に ついては明らかにされておらず,安静時と負荷 時の比較読影を行い可能な限りアーチファクト を排除するしかないと思われる。 Ⅱ 研究制限 今回の我々の研究では,灌流欠損の視覚的評 価を行った。心筋灌流 MRI における灌流欠損 は冠動脈血流が制限された状況下の生存心筋だ けでなく,梗塞心筋でも灌流欠損が出現するこ とがある28)。今回の研究では,心電図で Q 波 を有する梗塞は除外した。しかし,これだけで は微小梗塞や内膜下梗塞が除外しきれていない 可能性がある。造影 MRI 遅延相を撮像し,微 小梗塞や内膜下梗塞が存在する症例について, 心筋灌流 MRI を行い灌流欠損の検討を行う必 要がある。 結 論 心筋灌流 MRI は,231 症例という多数の症例 数でも,高い冠動脈狭窄病変検出能が得られた。 心筋灌流 MRI における灌流欠損は,冠動脈狭 窄病度が高いほど,transmural type の割合が 高くなる傾向がみられた。 謝 辞 今回の研究に協力いただいた三重大学 佐久 間 肇先生,北川 覚也先生,本康 宗信先生, 指導教官 荒木 力先生に感謝いたします。 文 献
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