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ケインズ基本方程式の動学化(秋山範二先生還暦記念論文集)

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e

ケインズ基本方程式の動学化

ノ、

 ケインズは、貨幣論に辛いて﹁私は貨幣使用の目的とは無関係に貨幣の全量より出発する伝統的な方法より脱出して その代りに祉会の収入または貨幣所得の流れとその二重の分割即ちの消費財及び投資財の生産によってそれぞれ得られ        ① た部分と◎消費財及び貯蓄にそれぞれ支出される部分とに分つことを以て出発し度いと思う﹂と述べ、フィッシャー的 貨幣数量説は勿論シュムペータ⋮的所得数量説ともことなり、消費財の経常的再生産のぽかに、投資を含む経済循環を 背景とし野寄の如き基本方程式を展開した。ケインズは基本方程式の夫々の最終式で夫々の価格水準を産卸量の単位当 り生産費と単位当り意外の利潤︵または損失︶の合計として示している。各方程式︵最終式︶の右辺の第二項の分子即ち 意外の利潤ないし損失は、均衡よりの乖離したがって均衡の麗乱において生するのであるから、これがゼロであること が均衡の条件である。次に気づがれることは、基本方程式のいすれも需要と供給との関係によって価格が決定するよう に構想されていることである。そして、その需要は消費財については間あ即ち消費支署で、ここでは所得と貯蓄が問 題になっている。投資財については投資Hが需要を形成するし、全産出物については消費プラス投資団一ω十剛が全有 効需要を形成している。最後のものは﹄般理論しにおける有効需要の理論につながるという点が注屠に値する。     ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶      九九

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ケインズ貨幣価値に関する基本方程式② 〔記号〕 E…金貨幣所得 1’…(新)投資財生産からえられた貨幣   所得,従って(新)投資財の生産費 E−1’…消費財生産からえられた貨幣所得,   従って消費財の生産費 S…貯蓄 1…投資支出,従って(新)投資財の総   需要ないしその売上高 E−S…消費支出,従って消費財の総需要   ないしその売上高 R…消費財(及びサービス)の量 〔第一の基本方程式〕   P.R=E−S        R   E 一lt =E.o−        E   P.R=E−S−E−1,十1,一S一一6.R十1,一S        ILS      E

 ∴ P・一6+T

C…(新)投資財の量 O=R十C…全産出量 P…消費財の価格 P’…(新)投資財の価格 丁…全体の物価水準 Q1…消費財よりの利潤Q1=E−S一(E一・1’)   =1,一S Q2・投資i財よりの利潤Q2・=1−1’ Q・=Q,+Q2…利潤合計Q= ILS+(1−1!)   =:1−S  これが消費財の価格水準の決定を示す周知の第一の基本方程式である。  ケインズは薪投資財の価格水準P’を決定する方程式は示さず,この価格水準の説 明として有価証券の価格水準を論じている。このよ弓な取扱の理論的意義については 後に述べるが,シェノイは基本方程式のケインズの論理に従って漸投資財の価格水準 を決定する次の如き方程式を示している。③          c   pt.c=一1, 1’一E・6

P…一1 ==lt・貼舎・+・一・・        暮

・・’

求{一讐

〔第コニの基本方程式〕   x.O== E−S十I    E−S十1   駝=  O      E 1−S

 ∴ T=5+T

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 ﹁一般理論﹂において、ケインズは、いわゆる古典派理論がセイの法則を基礎としておるとし、との法則の批判の上 に彼の新しい理論たる有効需要の原理を展開するQととろで﹁供給はそれ自らの需要を創造する﹂という表現で述べら れるセイの法則は、供給従って生産がその裏で所得を形成し、所得が凡て需要を形成するというわけであるが、この所       ◎ 得のうち消費に向けられる部分は勿論、そうでない貯蓄も凡て当然投資されて、需要を形成すると見るわけである。こ うした考え方との訣別は既にコ貨幣論しに現われて﹁一般理論﹂に展開していく。﹁貨幣論﹂は先ず貯蓄と投資とが主体        ⑤ と動機をことにし、更に夫々のときを異にアる場合が多いことを強調し、﹁貯蓄は個々の消費者の行為であり、その現行 所得︵O匡﹃臆①5ぼ 一昌6◎昌DO︶の全部を消費に費すととを差控える消極的行為に基づくものである。他方投資は、非使用産出物       ⑥ ︵旨魯幽壽凶冨げδoに9舞︶の高を確定する決意をなすことをその職分とする企業者の行為であるしというている。との考疲       へ  も  へ   も  も 方が前述の基本方程式の需要を表わす側に現われている。従って彼は貯蓄と投資とが独立に動くごとを指摘し貯蓄の増 加が投盗の増加をもたらす必然性を否定しセイの法則よ9の離脱を示している。そしてとのことを前提として貯蓄と投 資とは均衡においてのみ等しいが、それ以外においては等しくないとアる。そして貯蓄と投資との不均等が意外の損益 を生ぜしめ均衡よりの乖離を表わすようとくに第二の基本方程式に明確に表現されて来る。  彼は﹁貯蓄と投資とのあいだの不均衡は⋮⋮貯蓄率における突然の変化によるよりも、投資率の変化による場合の方        ⑦ がはるかに多い﹂とし、投姿率の不規則.性が変動の第一の主導的動因であるとする点では2般理論しと同様であると    ⑧      . 見られる。 ﹁貨幣論﹂は固定資本の投資率は企業者にえられる利潤予想によって動かされるが、その投資率の大きな変 動は、シュムペーターの説くように、革新︵凶鵠昌OくO什一〇口︶を甘心に⋮進められるととを無条件に是認するといい、シュムペ 1ターの説明として﹁経済発展の形態と内容をなす新結合の遂行﹂の概念が含む新製品の製造、新生産方法ないし経営 方法の導入、新市場の開拓、原料・半製晶資源の獲得及び独占的地位の形成又は独占の破壊等の場合を中心にミイソチ     ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶      一〇一

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       一〇二        ⑨ エルが要約した丈章を援用している。ここにも、基本方程式の投資一にシュムペtターの﹁発展の理論﹂が採りいれら れているという解釈がなりたつ根拠の一つが見られる。  右の援用につづいてケインズは﹁ただ革新を起す企業者︵ぢ葺く葺凝窪霞Φ冨Φ霞ω︶が、彼らにとって阻止的でない利子        ⑩ の費用において、彼らの目論見を遂行しうべき歩調は、銀行制度の責任者たちの寛大の度合に依存するであろうしとつ け加え、新投資への誘因は、かかる革新によって見.込まれる投資収益とその投資資金調達のための利子費用であるとい       ⑪ う見解を述べる。﹁貨幣論しにおけるこのような見解は、後に述べるようにウィクセルの自然利子論につながると共に、 ﹁一般理論﹂におけるが如く投資誘因を盗本の限界効率と利子率に求める理論となっていくのである。ところで﹁貨幣 論﹂においても﹁一般理論﹂においても見込収益ないし資本の限界効率を背景とする投資需要曲線が利子率との関係に おいて考えられて来るから、投資が利子率の函数と見られる点では変りがない。ただ﹁.貨幣論﹂では﹁貯蓄率は高き利       ⑫ 子率によって刺戟され、また低き利子率によって阻止される﹂とはっきり記している如く、貯蓄もまた利子率の函数と 見られ、﹁銀行利子率は貯蓄率と投資率との間に掩乱をおこし、或は均衡を回復する手段である。それを引上ぐることは       ⑬ その一を刺戟して他を阻止し、またそれが引下げられるならば、その反対となるからである﹂と述べている。そして、 このことは、基本方程式の作用を通じて価格水準に影響することになるが、それは後に詳論する如くである。  ところが、一般理論では貯蓄はむしろ所得水準の函数であると考えられているり郎ちここでは零齢“驚識−謡羅の        。      ・       ⑭ 関係から所得水準と消費とが決定的意義をもち、消費を決定するものとしての.消費性向が大きな意味をもつて来る。所得 水準から.消費性向によって消費が決定され、従って貯蓄が決定されると考えられる。この点でケインズは古典派理論と 別れるQ更に﹄般理論Lは古典派理論の根底をなすセイの法則の批判の上に有効需要の原理をかかげ、総有効需要が 所得水準を決定し、更に総有効需要を決定するものは消費と投資であるとする。との際、投資は限界消費性向を媒介と

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する投資乗数の作用によって所得水準の移動を媒介として懲躊U筆勢の関係をもたらすとする。ところが﹁貨幣論で

は第二の葉方嚢をi団嚇r嘉し悪食分子は導プラス投資で総玉書響表わし護るわけである

が、投資の決定はともかく、消費︵甲の︶の決定は、利子率で決定される貯蓄の方から理論化されて彫り、消費性向の理       ⑮ 論が未だ現われて来ない。従って﹁一般理論﹂の如く乗数を媒介とする投資の波及的所得形成作用も考えられていな い。このような点で﹄般理論Lは大きな前進をしているともいいえよう。即ち﹄般理論しでは所得水準の移動均衡 的決定を問題にしているのに、 コ貨幣論﹂では、まだ、かかる聞題意識が見られない。但し所得水準が与えられた場 合、貯蓄は消費性向を通じて所得側から大きく影響されると共に利子率も影響しないわけでもないから、貯蓄は所得と 利子との函数即ちωDQD︵μ団︶と見られる。それと共に、投資も利子の函数であるばかりでなく、所得の函数とも考え られる。というのは、サムエルソン、ハンセン、ピックス等も認めたように、所得の増加がある場合、この増加によっ て.消費が増加し、設備が完全に利用されている場合、とれが加速度原理の作用を通℃て投資を誘発することが考えられ      ⑯ るからである。この誘発投盗も乗数効果を展開することは勿論である。かくて、ケインジァンによって一般には投資は        ⑰ 利子と所得の函数H11H︵斜団し.であると考えられるようになり、ケインズの所得決定の理論はの︵5鴫︶U月ぴ鴫︶の関係 で所得が決定されるという。いわゆる貯蓄・投資の所得決定の理論にまで進んで来た。  それはともかくとして、﹁貨幣論﹂では投資のみ、ならす貯蓄もまた・貨幣利子率の函数として考えられ、その如何によっ ては、貯蓄と投資との均衡が掩乱され、それが基本方程式を通じて価格水準に影響すると考えられる。詳言すれば、市 場利子率の低落は、他の条件にして変化なき限り、投資を増大さし、貯蓄を減少させるがら、消費支出国あは増大し

笙の重縫嚢7国就ωに吉消欝舞齪讐する。馨財価格も下ψの関禁・鼓するであろう。

霧禦準も第二の柴方程式i胸管+Hに・つて上昇するはすである。まをれ・の柔方嚢を夫・の最奨

    ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶      一〇三

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       一〇四 で見れば、上述のことは意外の利潤として現われ、夫々の価格水準の騰貴をもたらす。それはいすれにおいても増産計 画を惹きおとし、雇用の需要の増大から究局においては労賃率を主とする収入率の騰貴をもたらし、結局は能率収入率

㌘増加し霧・馨に及んで真の均禦達せ・れる姦笹

 また上述のことはケインズがウィクセルの自然利子論に言及し、これを彼の基本方程式に従ってなした解釈によれば 次の如くなる。即ち自然利子を定義して貯蓄と投資とを均衡状態におく利子率であるとするならば、自然利子以下に貨

幣摯が引下げ・般そのた笹vω妄るζ−中唯に・つて全物象響は、その釜費q国以走讐

し、それはまた意外の利潤︵¥匂n︶によって企業者を刺軽し、労賃率を含む収入率を以前の水準以上に競り上げさせるQ そしてこの上昇傾向は自撚利子以下に貨幣利子がたもたれるように、貨幣の供給が持続する限り、無限に継続する筈で ある。このととは、一般に銀行貨幣の量が引続き増加されるのでなければ、市場利率は自然利子より僅かに下にさえも       ⑲ 持続的に保たれ得ないことを意劃するとケインズはいうのであるQなお市場利率の騰貴は以上述べだのとは逆な作用を 展開するととはいうまでもない。ケインズがここで市場利率︵5P口門犀①け ﹁鋤門① Oh 一口叶⑦﹁①ω梓︶と称しているのは彼のいう銀行 利率︵げ帥ロご舞。︶と債券利率︵σ皐早N彗⑦︶との合成物であP、銀行利率は短期の貨幣貸借の市場利率で、債券利子は長       ⑳ 期の貨幣貸借の市場利率であるから、市場利率は貨幣利子と同じに考えてよい。  そとで残された問題は貨幣利子が如何に決定されるか、貨幣量とその関係如何ということであろう。 ﹄般理論しで はとこにいう貨幣利子率を単に利子率というのであるが、その利子率は投機的動機に基づく貨幣保有の需要たる流動性 選好劃とそれに対する貨幣供給]≦栂によって決定されるとする。ただ竃ゆは取引動機と予備的動機に基づく流動性選 好r︵これは所得の函数である︶に吸収される貨幣量]≦戸を差31いたもの家ム≦b11ζ博であるから、所得水準の如何によ つてU が影響をうけζ団も影響をうけるから︼≦博も影響をうけ、こうした背景のもとにポとめ関係で利子率が決定

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        ⑳ されるわけである。  ととろが﹁貨幣論﹂の﹁銀行利率と貨幣量との関係﹂を取扱える箇所で、市場利率を動かす﹁銀行利率のあらゆる 効果的な変更は、それが他の諸要因の同時的な変更によって相殺されざる限り、銀行貨幣における若干の変更とつなが      ⑫ る筈である﹂と述べているが、貨幣利子決定の機構はとこでは明確でない。併しケインズは﹄般理論しにおける取引動 機及び予備的動機に基づく流動性選好いμと投機的動機に基づく流動性選好ポの理論にまで発展した繭美的分析をコ貨 幣論しの中で既に行っている。先ず第一に﹁貨⋮愚論﹂の﹁銀行貨幣の分祈﹂の中で述べている所の現金預金を構成する 所得預金と営業預金は﹁一般理論﹂でいう取引動機と予備的動機に基づく貨幣保有の形態であるということに注意しな       ⑳ .ければならない。このことはその動機についてのケインズの叙述からして明白である。とのうち所得預金は開らかに貨 幣所得の函数と考えられているが、営業預金は㈱企業者より生産量要因への所得預金の支払と繭企業間の産業的取引に 関連する外、㈲資本財又は商品の投機的取引、ゆ金融的取引、例えば大蔵省証券の償還及び借換または投資物件の変更 などに関連するQこのうち㈲と働のため.に保有される営業預金は、所得預金と合して産業的流通を構成し、ωとゆのた        ⑭ めに保有される営業預金は、やがて述べる貯蓄預金と合し噛て金融的流通を構成すると見られる。 この㈱働㈲ゆを営業取 引量としこれと営業預金との割合を﹃とし、所得取引に対ナる所得預金の割合をFとするならば﹃は国民の貨幣 所得と略汝不変な分数をなすが、 ﹃を支、配する取引量も価格水準もともに貨幣所得の変化には一致せざる幅広き変化 をなしうる。従って総現金預金︵即ち所得預金と営業預金との和︶が国民貨幣所得に対し何らかの安定的または正常的       ⑳ 関係を保つものとして表わすととは誤謬に導くものであるという。この点、取引動機及び予備的動機に基づく流動性選 好rを簡単に所得の函数とかたづける﹄般理論﹂より分析がとまかい。    噂  ケインズは、上述の現金預金のほかに、預金利子を稼ぐという意味での投資として保有される貯蓄預金を認める。こ     ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶      一〇五

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       一〇六 の貯蓄預金は、他の投資証券の価格低落が予想される場合、即ち弱気の動機に基づいて証券を売却し、その手取金によ って構成される。また他の投資物件の価格騰貴が予想される場合は貯蓄を現金にかえで、その買付に向うことも出来  ⑳ る。との意味からすれば、貯蓄預金は﹄般理論﹂でいう投機的動機に基づく貨幣保有に相当する。ケインズは前に述 べた如く新投資財の価格水準として主に有価証券とくに債券の価格水準を申心に述べている。そして﹁全体としての投 資物件の価格水準は⋮⋮その価格水準に説いて公衆の貯蓄預金を保有せんとする欲求が、銀行制度の造出せんと欲し、        ⑫ また造出しうる貯蓄預金の高に等しいところのものである﹂と述べている。ことでは第﹁に、貯蓄預金を保有せんとす る欲求︵とれは﹁一般理論﹂でいう投機的動機に基づく流動性選好訂に相当する︶は、証雰の価格水準の函数であることが 見られ、第二に、銀行制度は証券を買上げて貨幣を供給し、それが弱気の動機に基づく公衆︵証券売却者︶の手に入り貯       ⑳ 蓄預金の造出となるのであるから、引用丈にいうところは、証券の価格はこれをパラメーターとする公衆の貨幣保蔵需

馨と銀行の端縫給量解との薮する所に決定する・ぢ篠か弩ない。きろで礫嚢臆倹繋熊四︶の

関係から、とくに債券の場含はその価格が上るということは﹁般利率が下ることであり、前者が下るということは後者 が上るということである。だから若し﹁貨幣・論﹂が証券を債券たけに限定しているとすれば、その弱気の函数はコ一般 理論しの訂函数と同じととに帰するわけである。ただ﹄般理論しではパラメーターを証券価格にとらす一般利率に とっているだけのととになる。併しコ貨幣論﹂では証券を債券に限定したわけでないから、その価格は利子率ばかりで なく見込収益、従って資本の限界効率によっても影響をうけるわけである。との点﹁一般理論﹂は純化したというとと    ⑳ が出来る。それにしてもコ般理論しにおける利子の流動性選好理論の繭芽は﹁貨幣論﹂のこの点に見出されるという ととが出来よう。されば問題の﹁新投資財の価格水準﹂の理論もとのような体系的地位において始めて生かされて来る ものといわねばならない。このような立言は完成した﹄般理論しの光に照して始めていえることで、﹁貨幣論﹂において

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は、所得預金を保有せんとする需要と貯蓄預金を保有せんとする需要並びにこれらに対する貨幣供給が一般理論の如く 封︵団︶+ポ︵﹃︶−L≦一+]≦㈹として統一的に把握されておらす、 利子決定の理論もポ︵同︶11寓一U一︵く︶L≦一真μとして全 体的関係に融いて把握されておらない。併し﹁貨幣論﹂における前述の如き挿芽的分析も﹁一般理論﹂の理論体系に摂 取されるとき始めてその意義を完うするであろうQ  最後に基本方程式の分母である産出量の問題であるが、ケインズは自らこれについて﹁私のいわゆる﹃基本方程式﹄ は産出高を一定と想定しての瞬間的描写であった。それは、産出高を一定と仮定したうえで、利潤の不均衡をひき起し、       ,      ,  ⑳ びいては産繊高の変化を要求する諸・力が如何にして発展しうるかを示そうとする企てであった﹂と反省している。とこ ろが、とれは﹁一般理論﹂において、全体としての産出高および雇傭の規模の変化を規定する脚力の研究を主とするも        @ のにまで発展したのである。  とうして見るならば﹁貨幣論﹂の基本方程式を中心とする貨幣価値の理論も﹁一般理論﹂の体系を媒介として見なお していくととが出来ようし、またより以上の前進のため、それが必要であると思うQ

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冒H≦.国①旨$矯︾↓器讐同器。雷竃opoざく。り炉一〇ω9ロ.Hも。ら・鬼頭仁三郎訳﹁ケインズ貨幣論﹂第二分冊一八頁。 岡げ己‘<Oド劃寒﹂ω馴lHω鉾 右訳書笛︸二分冊⋮ ]九一一ご二頁参照。 甲即ω箒8ざ﹀昌国ρ轟ぎ。隔。円9Φ津坤8占どく鮎。隔20毒ぎく①・。け旨〇三〇〇&騨︵O轟冨自書。碁器一〇一国8言出。ω噂Zo︿‘HO。。b。︶ 旨竃●国。善①90⑦昌霞巴↓げ8量oh国尊覧。矯琶。暮”ぎ一霞Φω梓僧昌山︼≦o旨①さHOωρO”・HQQ.H⑩● 旨]≦u函。醤。ω”︾↓Ro潜臨ω①o昌蜜。口。ざく。りH℃掌b⊃¶り・ 訳本第三分冊四九頁 国瓢幽らく。肘一”サ嵩bo 訳本第二分冊六九頁。訳文は必ずしも訳本に従っていない。以下同じ。 Hσ峯℃<oド国℃弓・09 訳本第四分冊=一五頁 9い貯臼。さ目冨。量。楠︼≦o昌①日長q津卿8︵目92①≦国。80巳8℃巴・ぴ唄む。・国・国銭隠田ω﹂Oミも﹄b。ω︶  ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶       一〇七

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一〇八 ⑨四竃・国Φヨ。ωもぴ峯く9国”冨。818﹂.ω西口日置蕃目℃↓冨。円6.ユ段毛葺ωo冨h巳90国巨毒ざ聾唖ぴq噛N・︾鼠ドQQu敬﹂8−H自・ ⑩臼寓・国Φ醤$しぼ9<鼻目騨O①・⑪Hげ圃匹・<o日H”唱臼経・”訳本第二分冊四五頁旨ピ営窪①び惹脳・やubQ心・ ⑫國窪山・・<o卜H・ワH課・訳本第二分冊四五頁。⑬萱門く9H”℃﹂。。α訳本第二分冊八五頁。 ⑭冒言国①旨。90Φg邑目冨。肇薯.⊂降ωi罐. ⑮ リントナーは、ケインズが﹁貨幣論﹂においても﹁消費と貯蓄とが第一次的には所得水準に左右され、第二次的にのみ利子に左右  される﹂︵旨いぎヨΦさ。ウ。鉾や窃b⊃㎝︶とか﹁与えられた所得水準から生ずる消費支出は相対的に安定し、利子率によりほとんど影  響されないことを認めていた﹂︵Hげ一山略b・㎝込の刈︶と断定するが、これを証拠だてる引用は何らしていない。ケインズは﹁貨幣論﹂にお  いて消費を重視していたことは否定出来ない。そして貯蓄の定義に際しても、それが﹁個々人の貨幣所得と彼らの経常消費への貨幣  支出との間の差額を意配する﹂︵H]≦.国Φ団昌①ω目H①掌。け〆。.<oデ目噛やHもこ①■︶といい、また﹁貯蓄は個々の消費者の行為であり、その経  常所得の全部を消費に費すことを差控える消極的行為に基づくものである﹂︵一σ一掃ご℃・目刈N︶と述べている。併しリントナーもいう如  く﹁消費︵または貯蓄︶水準と所得水準とのあいだの函数関係はまだ認めていなかった﹂ ︵い陸軍①さ。や警・・や語刈︶ 即ち消費も  財蓄も所得の函数として理論化されていなかった。他方、貯蓄の方は判つきりと利子率の函数として考えられていたことは既に引用  した﹁貨幣論﹂の章句から見ても明らかであろう。 ⑬︾国・躍二塁①P竃。け卑銭団↓冨。﹁矯昌α国ω8一勺9亀レ㊤お.サαρ小原、伊東訳﹁貨幣理論と財政政策﹂六六頁に﹁投資は、ま  た投資量が一つの所得水準からもう一つの所得水準への変動によって影響される一加速度原理iという意味において所得団の函  数である。﹂と述べられている。 ⑰い・園・国δぎ噂目ぽ⑦民①く昌ω野島菊O︿O冒島OPドリ禽・,HOO・篠原、宮沢訳﹁ケインズ革命﹂二五七頁、静岡O目礼ド巳\、い置貴鑑一曙  勺﹃駄臼①ロ8鋤昌山9Φ目犀①o早筆ohぼ8冨鴇餌旨伍竃。旨①ミ、国8昌。日。窪8斜壁戸一〇駐リサ駆①■ ⑱ H]≦・囚①U日窃悔︾日吐Φ跨ザΦo旨蜜05⑦ざく。ドHやNOQQ箏訳本第二分冊一一八頁。 ⑲H玄山・<♀H・㌘お。。・訳本第二分冊一〇四、一〇五頁Q⑳登山こく。ド冒署﹂㊤Q。bOO鮎2・訳本第二分冊一〇四、一〇五、一〇九頁 ⑳ H寓・凶①旨①90①昌臼曵↓びoo曼も・①①①け。。oρ・訳本一八四頁以下。   なお、ケインズの利子論はヒックス、モディリアー二、ハンセン等の検討を経てより進んだ形を以て展開されている。匂・閑・田。認℃  ]≦磐閑Φ旨①のp。昌餌9ΦミΩp。器用8、、噸︾Qo口ぴq伊q①自・陣Φαぎ一二鴇①霊試oP国8ロ。ヨ①鼠。騨く9軌・娼掌に﹃①叶ω8・国]≦o負唖母巳㌦σ一F︾..=.

(11)

  安きωΦ戸冨8①8謎↓冨霞団雪山国ω6巴勺畠。ざH逡9℃㌘のO簿。。8・訳本六九頁以下 >〇三αΦ8国㊦旨09H撰QO℃弓9置OΦけあoρ・℃   大石訳﹁ケインズ経済学入門﹂一七七頁以下参照。  ⑳ 冒]≦.国ΩBoρ︾目誘£。静①oづ]≦oコ⑦ざく。一﹂℃﹄δ 訳本第二分冊 一二九頁。  働 國匪9<oド㌍やQ。窃 訳本第一分冊四三、四四頁。 ⑭Hぼ匹・”<07田田O.心①ーミ 訳本第一分冊五八、五九頁  ⑳ Hσ置鴇く9・炉や恥り 訳本第一分冊六一頁。 ⑳ 同憂.噂く。属目b.目脅り目心心σ℃ 訳太・第二分冊二八、二九頁  ⑳ 守置こくO甲H﹂写HムGQ 訳本第二分冊三〇、三一頁。またケインズは略々同様のことを次のように述べている。﹁預金の一定額の創   造は、他の有価証券の価格を然らざる場合にそれらの価格があるべきところより以上に、罵る額だけ高めるが、その額は他の有価証 欝r   券の種.々な価格水準における貯蓄預金に対する公衆の需要曲線の形に依存する﹂︵H9皇く9・H・OO・犀bっ一H恥ω︶  ⑳ 一び剛争吻く。ド坦摩H癖卜σ 訳本第二分冊二九頁参照。  ⑳ケインズは二尊理論﹂で﹁投機的動機に基づく流動性選好は、私が私の﹃貨幣論﹄のなかで﹃弱気の状態﹄と呼んだものに相当   するけれども、それは決して同一のものではない。なぜなれば、そこでは﹃弱気﹄は、利子率︵または債権の価格︶と貨幣数量との   聞の函数関係としてでなく、資産と債権とを︸聾したものの価格と貨幣数量との間の函数関係として定義されたからである。しかし   ながら、この取扱いは利子率の変化に基づく結果と資本の限界効率表の変化に基づく結果との混同を含んでいた。それを私はここで   取り除いたつも.りである﹂と述べている。○①昌①同巴冨oo越v娼︾H刈もQ冒H刈心・訳本一九四頁。  ⑳⑳ 臼﹂≦.囚。醤①900昌突巴日ゴ①o姥㌔冨富。①O.︿嵩訳本 原著者序 八、九頁。 .  とれまで、我々は﹁貨幣論﹂における基本方程式を中心とした貨幣価値決定の理論を﹁一般理論﹂の光に照して検討 しつつ、基本方程式を﹁一般理論﹂の体系を媒介として考え直す途を準備した。そこで、次の課題は﹁一般理論﹂とそ の後における理論的展開を考慮にいれつつ、ケインズの基本方程式の動学的性格を問題とし、新しい動学的体系との関 係においてその動学化を進めることである。      。 ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶ 一〇九

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       一一〇  先ず、既に述べたととうから知られるように、ケインズの基本方程式は、経済発展の中核である資本蓄積の問題を貯 蓄・投資という形でとりいれる点で、動学化への前進を示したと見ることが出来る。貯蓄・投盗の均等は資本蓄積過程 の均衡を示し、両者の不均等は、かかる均衡よりの乖離を示すことはいうまでもない。ところで基本方程式は、資本蓄 .積過程に・おける均衡のみならす、不均衡についても、その貨幣価値への作用を中心に把握出来るような構造をもつてい る点で、また動学的であるといいえようQ        シエフト  他方において、﹁一般理論﹂は予想という要素をとりいれ、その変化に基づく函数表の移動、従ってそれによって生す る均衡推移を均学的に分析する。この点で、それは移動均衡︵ω匡隷話Φρ耳茸冨日︶の理論であるといわれるが、また コ独立の与件と解されているパラメーターにおける変化の結果としてわれわれの均衡的諸量︵Φρ巨冒二口日ρ轟葺窪⑦ω︶が          ① どのように変化するかしを均衡分析するのが比較志学であるという点からすれば、﹄般理論﹂は比較静学的な理論であ        ② るということも出来る。併し、比較静学は次々の均衡状態への移行に伴う時間的経週をとびとえる。たしかにコ般理 論しに器いてケインズの、関心をびくものは、経済組織の調製ないし適応力であるが、それは事実、遅れを伴う反応では    、、、    、、、     ③ なく、正常的あるいは均衡的反応である。それは、ひとつの均衡的水準から他のそれへ移る際に経済組織が辿る現実の        .      ④ 通路の叙述、即ち時間的経過として現われる現実の通路の叙述を与える動学的分析とはいいえない。  ところが、基本方程式は、経済発展が辿る時間的経過を分析しうる契機を内含していると見るととが出来るのである。

第二の葉方程式一南帯+慮蛍て、諺は婆畜であり、濯馨畜である萱託は・甕論﹂

の表現によれば有効需要を構成し所得を形成する。一勿論、ここで形成される所得は、後に明らかにするように、乗 数効果を出しつくして﹄般理論しでいう鴬踊“醇麟となり、移動均衡的に成立する所得ではなく、それへの過程に おける所得であるととは注意を要する。若し、とれが認められるとすれば濁で表わされる所得と両一Qり十Hが形成する所

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       ⑤ 得との間には時間的前後の関係があるわけである。後者の所得を炉という風に日付︵留菖ロぴq︶して表現すれば、前者は 周ヱと日付せざるを得ない関係が存するわけである。従って炉を形成する国一も。十H110十Hと炉←を形成するそれと の間にも、時間的な前後関係がある筈である。即ち煙Hρ十潮n煙三iqQφ十炉とすれば、当然次の関係が帰結される。      国工110アμ十却∴H炉凸1ρム+Hア  ところで、この場合rω﹁炉であれば、当然国アμ“炉となって資本蓄積過程の均衡が維持されるわけである。  いま﹄般理論﹂の如く、消費性向が考えられ、消費が所得の函数であるとし、とれが変らないとすれば団71拶託 のときは、前の仮定に従ってρ110︵煙←︶博ρ⊥1−O︵国アゆ︶の関係からρ110工となり、従って炉11同∼となるQ  2般理論しでは資本の限界効率表が与えられて閉れば、投資は利子率によって決定されるから、H11尺一︶であるこ とは間違いないが、所得水準の増大から.消費財需要が増加し、 一定の条件の下に加速度原理が作用して資本の限界効率 を高め投資を誘発すると考えられるから、目1一幽︵♪嘱︶ということになる。ととろで、若しρ110∼である場含、 今度 は炉Vρとなったとすれば、それは当然却V凝∴となったことを意味する。とのことは、将来の収益率に対する予想の 変化によって資本の限界効率.表の推移が生じたか、との変化のない場合、利子率の変化が生じたかを意味する。  既に述べた如く、﹁一般理論﹂では、利子率は投機的動機に基づく貨⋮幣保有の需要、即ち流動性選好ポ︵懸︶とこれに対 して供給される貨幣量寓齢との関係ζ過11Ub・︵掃︶によって定まるとされるが、竃圃は全貨幣量︼≦から、取引動機と予 備的動機に基づく流動性選好ピけ︵嘱︶に対して供給される貨幣竃μを差引いたものである。]≦μ”劃︵団︶とすれば、      ︼≦一1竃一十ζ㎏11r︵団︶十ポ︵﹃︶ 故にζ博”H汽村︶算面一Hμ︵団︶“目久居︶または言硅冒︵炉嶋︶と表わすことが出来る。投機的動機に基づく流動性選好表 ポの奥には、将来の利子率に対する期待がある。竃鵠が与えられておれば、期待の変化に基づく流動性選好表の推移は     ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶      ・       一一一

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      一一二 利子率の変動をびきおとさざるを得ないQ  とうして見れば、資本の限界効率表の奥にも、流動性選好表の奥にも、将来の動きに対する期待なり、予想なりがあ るので、この予想なり期待なりの変化から、夫々の函数表の変化が生じ、他の条件に変化なしとすれば、投資の水準を 動かすと見ねぼならない。かかる投資水準の変化.から、直ちに﹁﹁般理論﹂及びケインジァンにおけるが如く無時間的        ⑥ に歪なる均衡的所得決定を図︵憎︶“ω︵嘱︶またはH︵団︶“ω︵団︶或はH︵び鴫︶11ω︵き照︶として導出することも出来るが、 かかる移動均衡的な分析方法のぽかに動的な時間的経過を分析する動学的分析へ進む途も開けていると見るとと寮出来 る。ケインズの基本方程式は貨幣価値の決定を中心としてかかる動学的分析の途を開いていると見るととが出来るよう であるQ即ち、ごこでは、上述、のような投資水準の変化が却VQQeまたは﹃︿Qりeとなって意外の利潤ないし損失をもた らし、旧き貨幣的均衡を破るのであるが、この均衡掩乱が産出量Oとの関係において物価水準の変動を来すととが追 跡されるQ併し、コ貨幣論しにおいては、既に述べたように産出量を一定と仮定したところに、欠陥がある。﹄般理論L       ⑦ はこの点をむしろ問題とし、産出量および雇傭の規模の変化を規定する出力を研究するところまで進んだのである。       ⑧  コ般理論しにおいては、雇傭量2は賃金単位の有効需要∪さの函数即ちZu男︵Uさ︶として考えられている。こ

れはピグみ方程式2黍聖画す艶毛団は纂覆・はそのうち労賃・して支払究る面食淫

      ∪ 貨幣賃銀率である。貨幣単位の有効需要をUとすれば、∪11図+O日囑でありU竃一芝 であるから、211聞︵∪。噂︶と

子串は同ξとになる。だか・、2は、また募所得の函数・して、子Z3・も讃しうる。次に声量。

は雇傭量2の函数011$︵2︶として考えられている。従ってOhO︵K︶として考えることも出来るわけである。﹄般

理論しに書ては、∪甦は芝対する供給函数の弾力性恥・中−串・㏄は完金丹多罪づ姦ど非努

       ボルトネック 的となるが、別に隙路がない限り、そうなる度合が激しくなく、どちらかといえば︸に近い弾力性が保たれていく。と

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      コンスタント とろが、完全雇傭点附近では、急に非弾力的となり急にゼロに近づいていく。然るに、﹁貨幣論﹂では産出量を常数とし ている。とのことは、供給の弾力性をゼロとしていることだから、完全雇傭を前提としているということになる。との 点では﹁一般理論﹂は決定的な前進をなしていると見られるQ との理論的前進を摂取すれば、第二基本方程式のOは 前述の如く函数として考えらるべきであろう。更につき進んで考えて見れば、ある時期の投資の増大、従って有効需要 の増大が、増産計画の実現によって、産歯量の増大として現われるまでには、多少の生産期間が存すると見ねばならな い。従って什期の産出量ρは、それ以前の有効需要ないし貨幣所得の函数として、例えばρ“O︵団τ一︶と老うべきで はなかろうか。

そ・でいま第二の柔方程式鳶中+H%を忠に、いままで述べ棄奮とをま・めて見をとにする。以下・

  Y,一,一S,十1, Pt=      oft u 一一一一一一一一一一一一一一一(1) Ct =C(YL一,) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・…(2) Yt=:Ct十/, ・・・・…”…一・・・・・・・…coe) Y重一1=S告十Cゼ………・・・・・……④ It=1(rt, Yt..i) ・・・・・…一・・・・・・…(s) Mt==L(rt, Yt−Ti) ・・・・・・・・・・…一・(6) N,=N(Y,) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…(7) Ot=φ(Nt_エ)=0(Y同) ……⑧ の代りに富国の代りに団という記号を用い、夫々の函数に日付して定差方 程式として表現すると上の如くなる。  すなわち、⑥式で瞥期の利子率が決定されれば⑤式で叶期の投資が決定さ れるQ働式は淵巻の消費が前期︵け占︶の貨幣所得に依存して決定されるとと を表わす。従って㈱式から貯蓄ωeが決定される。 ここに①式の分子の決定を 見ることになる。それは③式から嘱,に等しいととがわかる。ととろで産出量 9は前期の雇傭⋮量の函数であり、この雇傭⋮量は⑫式によって前期の貨幣所得 の函数即ち2ア”1−Z︵嘱7μ︶であるから⑧式の如くなるQ かくてω式の分母 9が決定され、従って下期の物価水準炉の決定を見る。 ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶ =三

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        なおモディリア二二は、次頁に見らるxように、ケインズ理論の静学的体系としてAの如き方程式体系を示しているが、別にその       く 動学的モデルとしてBの如き定差方程式の体系を構想している。          く  ケインズの理論は静学的体系としては、ω1ωで一応成立するとも考えられるが、これでは、未知数8に対して方程式が7である        ⑭ ので⑨をとのいれ㈲は条件式としてとりいれる。ω一働は貨幣的均衡の体系を表わしている。そして、①一㈲で、彼はピU曲線︵いわ       ⑮ ゆるい冨曲線に同じ︶と窃曲線をえがき、その交点によ翫民と鴫の均衡的決定を示している。しかし、かれは貨幣市場の均衡は、 各期聞の利子を決定する短期均衡の条件であるが、ω11目は、事前のωと一の均衡はすぐにはもたらされぬから長期均衡の条件であ ・FY亀一1 t+lt…一… Ct=C(Yt一.,) …一 ・一一一・・一・…一… Yt=・Ct十lt・………・ Yttui == St十Ct・・・・・・・…+・・・・・…一・・ It==1(rt).....一一.一.・ ・… 一..一..,一,・ Mt−L1(Yt)十L2(rt)…・ N,..一S撃奄xi;ft .”...... Ot=¢(Nt..a) ’’”一…一 ’ ” ”’  ・・…(1)  …一・一f2)  一・… (3) .......一・q4)  ・ …(5)   ..C6)  …(7) 一・… @{8) (7)はピグー式で⑧は生産期間を考慮した生産函 数である.(7)を(8)に代入すると次の如くである. q一奔(qYs−tWt−1) Wtおよびqは一定と仮定するとこの式より  Ot一=f(Yt”,)==F(Pt−i,Ot一,)一・・・・・…一・・(7’) を得る.上の(1)一⑥と(7’)でsystemをつくる.  いまt−1期の諸量を与えられていると仮定する と,Pt_1,0t_1, Yt_1は一定なので,まず(7つよ り・Otが定まり,12)よりCtが定まり,{4)よりSt が定まる・ところで(3)と⑥を連立させると  Yt=C(Yth.i)十lt(rt)  Mt=Ll(Yの十L2(rの となるが,C(Yt_1)は定まっているから,これ からrtとYtが定まる,(これはいわゆるML, S I曲線の議論に消費ラックをいれたものである), rt定まればItが定まる.かくしてYt_1, St, lt, Otは定まるから,(1)によってPtが定まる.  一方ML, SI曲線の議論によって, Ytは定 まっているから,’Yt, Pt, Otは定まったわけであ る.こうしてPt, Ot,が定まると,再び(7!)に よってOt十1が定まり,Ytが定まっているから, Ct+1が定まりML, SI曲線によってYt+】, rt+1 が定まる.故vz lt+1が定まり,Yt+1, St+1,0t 一1が定 まり,Pt十iが定まる.同じ議論をつかって(7!) によりOL+2が定まる等…⑪        ⑩ 上記の定差方程式体系の元の形︵但し元の形は︵9凝11H︵崖︶鳩︵①︶]≦﹃・い旨︵嘱,︶ロピ旨︵詳︶となっていた︶について、 までもよいと思弓が、次のように改めることも可能であると教えられた。 森鳴通夫氏はそのま 四

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  (B) @ (2.1)M・=L(rt, Yd・の, (2・2) lt=1(rt, Yd.t), (2.3) S,=:S(rt, Yd.t), (2.4) Ya.t=Ct−1−St, (2.5) Yt=Ct十lt, (2,6) Yd.t==Yt.一i Ytは一得所得(income earned)で今 期になしたサー.ビスに対して、今期末に 支払あれる所得、Yd. tは可処分所得(in− come d捻posable)で前期になされたサ ービスに対する支払を代表する.だから (2.6)が成立する.  代入を繰返すことによって,前記の体 系は次の二つの方程式に帰する. Yt =Yt_1 一St 一,f一 lt =・ Yt_1−S(Yt_1,rt)十 1(Yt−i, rt) M=L(rt, Ythi)   (A) @ (1) M一一L(r,Y), (2) 1=1(r, Y), t3) S=S(r, Y), (4) S==:1, (5) YiiilPX, (6} X一一X(N), C7) W一=X,(N)P, (8) CiY−1, (9) W=:exwo+PF−i(N)P, CIO) a=1, B=O, forN$No, ev=O, 3=1, for N>Ne,  以上のうちXは産出量,Wは貨幣賃 銀率,wは歴史的な現行賃銀率, N。は 完全雇傭量を表わす・αとβはN,W, P の函数.

  ⑯

るとい弓。﹁一般理論﹂の意味におけるH一ωが成立するために は、乗数がその効果を出しつくすまで時間を要するのである。 そこで彼は団と鴫織との間の時聞的ずれのあることを問題と  ⑰︶ してBの如き動学的体系を朗らかにし目QD曲線といい曲線との

 ︵       

⑱ 相対的傾斜度の如何から.均衡の安定条件を検出している。勿論   Bでは産出量関係は取扱われていない。 ︵ モディリアー二は流動性選好Uμを囑洩即ち団,しの函教とす る。これは所得者個入についてはρ116︵メL︶であるから妥 当するが、営業の立場からすれば、その取引はρ+押に関連す るから∼の函数とする方が妥当だと思われる。ただ投資が岸 画H︵詳kτ︶の関係にあるとすればU詳11﹃︵鴫醇L︶としダー1 尺﹁ご峯﹂︶と考えられることも認めてよいであろうQ投資が所 得の函数であるのは主に加速度原理の作用を中心としてい弓の であるから、<齢し>閃酔ゐ従ってρVPLとなの、これが一定 の条件の下にこの原理の作用をひきおこすので、凝11H︵亭ざし︶ は認めてよいであろ弓。この点を考慮して、本文.の⑤⑥の方程 式を採用した。.モディリアー二はまた︵bo。G。︶9H只ぎ嶋9壽︶ としているQ併し彼自身動oQ\習は通例小さいと考えられるの

         ⑲

でグラフを描く場合同をのぞいている。若しそ5とすれぼ我々 の如く働と陶の関係からむD,を導出して差支えないと思5。た だハンセンが行った如く門と団を座標としてHω曲線を描く

      ⑳

とすればω絆11只ぎ鴫,L︶をとりいれる方がよいわけである。 ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶ 二五

(18)

一一六   

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Eξで網一・・匙螂み−fξある食ω式は干索−

  

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@Y中・い⋮になる。響顛の価漿準は・期の磐効霧・

      総産出量によって決定されるというととになる。との式は﹄般理論L   

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@無げる下申−壷網と・乏も喋る。だがコ般理論・の

       鴫は、さきにも述べたように同︵き団︶“の︵ぴ嶋︶に誇いて決定され、乗       数効果の出つくした所の移動均衡的に決定される団である。これに対し       メは乗数効果を時間的経過と共に発動して行く過程にある貨幣所得であ       る。いまとれを例の四五度線を用いるグラフを以て表示すると、 ここで       いう団’と他方QQ︵さ団︶−一応︵さ団︶によって均衡的に決定される団︵こ &      れを上掲表では団・として表現している︶との相違は明白であろうQ即ち、 工 ︹      9︿炉が時間的経過を以てメから次々と乗数効果を発動し、メ世←メ+b。 ←⋮ と所得水準を変動させ乍ら遂に乗数効果を出し尽して超11の①という点で嘱①という所得を均衡的に決定する。 併し﹄般理論しにおけるが如き移動均衡的分析ではそれに至る時間的変動過程を分析することが出来ないであろう。

従ってそ乏ぢ甲申−中の理論も価漿準の移動均衡・疑定を季もので、毬が馬差し量る動学鍵定

とは異るわけであるQまた我々の動学的体系は、一定の安定条件を満すのでなければ、上記の如き均衡に到達するもの ではなく、むしろ、その中には景気変動を含む変動理論へのつながりをもつ貨幣価値の動学的理論へ発展すべき契機を もつということがいえるようである。 ’’ 、、 し ’ 8 ∼ ’ ’ ’ ’嗣

7

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① ,︾・ω9営目尻OP閃O§Q巴O旨Oh馬080鑓胃︾昌包団の坤9ぢ劇ぎ,bδmメサムェルソンはまたパレトーが与件の変化が均衡の地位を  如何に変えるかを示すことによって比較静学の理論に対し基礎をきずいたと述べている。Hσ嵐・,ω竃・ ②﹀・出.崔癖。旨器PbO忌像①8国Φ矯コΦ即お鴇匂やAα大石泰彦訳﹁ケインズ経済学入門﹂六九頁。 ③︾陰簿出,。房窪し¢ユ‘やミ’大石訳本七〇頁。 ④や︾60弩二①﹃8議岱己やも。αb∂℃出雪ωo口L旺Pウ駐.訳本六九頁参照σ ⑤ この点についてはなお矢尾次郎著﹁物価理論の研究﹂二一九頁参照。 ⑥”︾Q∩凶日器﹃oP国88日厨︸H逡。。鳩亨謡P冒図■宙。訂・蜜質国⑦ヨ⑦ω碧侮90≒Ω器旨ω、﹂︾QD嶺醤ω8伍雪8H賞与四けδP国。8?  日Φ三8鴇く。い90マμ総①けω8・男]≦o山芭ド巳憎い凶ρ9凸ξ℃﹃o臨①8⇔8国自臣θず①目げ8喬9H暮Φ房馨①pα]≦o昌2国oo昼。旨⑦けユ8博く。冒  μbの博29μもサ幽①露ωoρ.い●男.国竃ぼ堵↓び①国2ロの冨づ図。く。冨缶oP一リミ”囑切.日ρQQρ肖り9 ⑦H諸’函①旨800昌臼巴↓冨。同鴫oh四日且畠日8ゴH艮臼Φωけ餌巳竃。器ざH⑩⊆。9国①貯690・く識⑧旨鐸戸b。c。ρ ⑨︾ρ凝。∬︾鋤q①昌像斜︾ロ磐段陶Hり心♪諺・餌幽諸p。房①♪島山.ロ﹄心陰大石訳本四五頁。 ⑩・⑪筆者は経済学体系の数字的表現に全く不慣れであるので、誤りなきを期するため、阪大の森嶋通夫氏に本稿第二項の草稿︵定  差方程式の体系は元の形︶を見ていただき御教示をこうた。ところが、渡英直前の御多忙中にも拘らず、貴重な御批判と御教示を得  たことは感謝にたえない。ここに引用したのは、その申心的部分で、手紙ふうの語法だけを改めたに過ぎない。このような形で引用  するについては、同氏の御許しを得なければならないが、その諒闇がなかったので、ここに御許しをこう次第である。 ⑫周・竃。島ゆq蕾旦慧騨忘・心9ミ・⑬H銭9P8⑭冒準、署・ミ℃邸。。㌔⑮量2や巳・ ⑯・⑰H甑畠‘o.舞⑱憲鳥.もpOも。も心﹁ ⑲田P掌鵯矯掌軌。。℃国堕苧口けπ ⑳︾・国.寓曽昌ω①炉凶ぴ置・”喝﹂轟膳訳本一八;貝。 ⑳ ︾・国・国m5ω①員]≦o昌雲9。曙↓冨。曙毬四国ωo更勺。宮鴇”お畠”マHも。ド 小原、伊東訳本一五五頁。 ケインズ基本方程式の動学化︵石田︶ コ七

参照

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︵三︶ 菊井教授・村松判事︑民事訴訟法一四二頁︒ ︵四︶ qo団ooび鉾鉾O︒9ミ..

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