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【シンポジウム】河合隼雄追悼記念プログラム報告 第4回 河合隼雄・鶴見和子と京都文教 ―その宗教性をめぐって―

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Academic year: 2021

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11 シンポジスト: ロバート・ボスナック(元ニュー ポート研究所所長、サイバードリー ムワーク主幹)      濱田華子(山王教育研究所)      樋口和彦(本学元学長・名誉教授) 司  会:高石浩一(本学臨床心理学部教員) 日  時:2010 年 2 月 24 日(水)13:00-14:30 会  場:京都文教大学 弘誓館 G102 教室 2010 年 2 月 24 日 13 時の指月アワーの時間 に本学 G102 教室において、京都文教大学の設 立と発展に大きく寄与された故河合隼雄、故鶴 見和子先生のご業績を偲ぶシンポジウムが京都 文教大学臨床心理学部 河合隼雄追悼記念式典 実行委員会と、京都文教大学人間学研究所共同 研究プロジェクト「個人の思想形成と蔵書の研 究―京都文教大学図書館所蔵の鶴見和子文庫を 手がかりとして―」の共催で開催された。シン ポジストとしてロバート・ボスナック(元ボス トンユング研究所所長、サイバードリームワー ク主幹)、濱田華子(山王教育研究所)、そして 樋口和彦(本学元学長・名誉教授)が招かれ、 本学特別顧問だった元文化庁長官故河合隼雄先 生、晩年を宇治のゆうゆうの里で過ごし本学に 貴重な文庫を寄贈された故鶴見和子先生の両先 生方の本学へのご貢献、とりわけその宗教的な 側面についてのコメントを頂いた。 今回は特に、1992 年にモスクワで開催され た国際会議「『黙示録』に向き合う:権力のカ リスマと聖戦」を主催したロバート・ボスナッ ク先生から、鶴見先生のご発表の際に、同席し ていたダライ・ラマ 14 世が感激のあまり落涙 していたなど、貴重なご報告をいただいた。ま た、その翌年に催されたアムステルダムの国際 会議における鶴見先生のご発表をもとに、その 思想の背後にある勇気を称えるご報告がなされ た。さらに友人である河合隼雄先生との交流に ついても言及された。 モスクワでの国際会議に同行された濱田先生 には、鶴見先生との会話から導かれたアミニズ ムというキーワードをめぐって、鶴見先生の思 想の背後にある考え方への言及をいただいた。 第 4 回 河合隼雄先生追悼記念シンポジウム 報告

河合隼雄・鶴見和子と京都文教

― その宗教性をめぐって ―

ロバート・ボスナック先生 濱田華子先生 樋口和彦先生

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臨床心理学部研究報告 2009 年度 第 2 集 12 ボスナックと河合隼雄両先生の友人である 樋口先生には、河合先生の宗教性に関する深い 省察と、鶴見文庫が寄贈されたことについての 意義に関する、本学の未来に向けた力強いメッ セージをお話し頂いた。 学休期間にもかかわらず、一般参加者を含め て 100 名近くの方々にご来聴頂き、好評のうち に成功裡にイベントを終えることができた。な お、内容の詳細については臨床心理学部紀要に て報告する予定であるが、例によって参加者の コメントをもって簡単な報告に代えたい。  ・ ボスナック先生のお話が、「影」や「中空構造」 など、河合先生と鶴見先生の功績の中でも より宗教的な内容の部分が多く、以前宗教 学で学んでいたので聞き易かったです。ま た、「聖戦」と聞くと、イスラム教でのこ とだと思ってしまっていたのですが、日本 の天皇の権限を使用したのも「聖戦」にあ たるという見解に、なるほどと感じました。 (臨床 4 回女子)  ・ 今は亡き河合先生や鶴見先生の本学との関 わり、また海外での活動の話などを聴けて 勉強になりました。お会いしたことのない 我々にとっては想像することしかできませ んが、近くで見てきた方々から聴くお話で、 お二人の「信念」のようなものが伝わって きたように思います。(臨床 M1 女子)  ・ 命なきもの、植物や物に対しても、命ある もののように接しておられたというアニミ ズム的感覚を、鶴見先生は持っておられた というお話は、とても印象深く残っていま す。また、河合先生に関するお話の中で、 一方向からの見方しかしない者をとても 嫌っておられたというお話も、考えさせら れるものがありました。図書館にある鶴見 先生の文庫に対する見方が変わった一日で した。(臨床女子)

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