第5学年○組 理科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 もののとけ方 2 指導観 ○ 本単元では、物を水に溶かし、水の温度や量による溶け方の違いを調べ、物が水に溶ける量には 限度があることや、物が水に溶ける量は水の温度や量、溶ける物によって違うことをとらえること ができるようにする。また、物が水に溶けても、水と物とを合わせた重さは変わらないことを定量 的な実験を通してとらえることができるようにする。これらの活動を通して、物の溶け方の規則性 についての見方や考え方をもつことができるようにすることが主なねらいである。 この単元においては、溶質として主に食塩とホウ酸を扱う。食塩とホウ酸はともに、溶かすと無 色透明の水溶液になり、水に溶ける量には限度があるが、温度の変化によって多量に溶けるホウ酸 に対して、食塩はほとんど変わらない。水の温度や量による物の溶け方の規則性について考えさせ る材料である。食塩とホウ酸の二つの溶質を取り上げることで、お互いの特徴を比較したり、関連 付けたりしながら問題を解決し、「物の溶け方」についての理解を培っていくことができると考え る。また、水の量や温度の違いなどの条件にも目が向きやすく、物が水に溶ける規則性について条 件を制御して調べる能力を育てることができると考える。 ○ 本単元の指導にあたっては、まず、導入の段階において、子どもたちに物が溶ける様子や溶けた 後の様子を観察して、水溶液の性質について考えられるようにする。そのために、食塩や砂糖を水 の中に入れ、溶ける様子を観察させる。その際、実験の結果を予想し根拠をもとに文章化すること により自分の考えを明らかにさせる。また、友達の考えもノートに記入させ自分の考えと比べさせ ることにより、自分の考えに自信をもたせたり自分と他者の考えの違いに気づかせたりする。 展開前段では、食塩を水に溶かす実験をおこない、食塩を溶かす前後の重さを比べさせることで、 見えなくなっても食塩が存在することに気付かせ、物が水に溶けても、水と物とを合わせた重さは 変わらないことをとらえさせる。その際、上皿てんびんとメスシリンダーを安全に正しく使う技能 を習得させる。次に、50ml の水に食塩を 5g ずつ溶かしていき、一定量の水に溶ける食塩の量には 限りがあることについて実験を通して理解できるようにする。同様に、ホウ酸を 50ml の水に 5g ずつ溶かしていく実験を行わせる。食塩を溶かした経験から、一定量の水に溶けるホウ酸の量にも 限りがあることを予想させる。また、食塩とホウ酸の溶け方を比較させ、物が水に溶ける量は溶け る物によって違うことをとらえさせる。そして、水の量を増やして溶け残った物を溶かす実験を行 うことで、水の量が増えると溶ける量も増えることをとらえさせる。また、湯につけて温め溶け残 った物を溶かす実験を行うことで、水の温度が上昇すると溶ける量も増えることをとらえられるよ うにする。 展開後段では、展開前段での実験の結果を利用して、ろ液を蒸発させたり、冷やしたりする実験 を行うことで、溶けている物を取り出すことができることをとらえさせる。展開前段、後段のそれ ぞれの実験を行う際、ノートに自分の予想を自分の生活経験や前の実験の結果などをもとに書かせ ることで、自分の考えに根拠をもたせるようにする。また、実験の様子や結果をノートに図や絵な どを用いて表現し適切に説明できるようにさせる。そのことで、物の溶け方の規則性についての考 えを深めさせていく。 まとめの段階では、自分のノートを見返して、自分の考えがどのように変わったかを振り返らせ、 これまでの学習について感想をまとめたり記録や実験の結果を振り返ったりすることで、本単元の 学習内容を整理させる。3 学力向上プランとの関連 ねらいを明確にした授業づくりをし、授業の終末では、学習した内容を自分の言葉でまとめるこ とができる力を育てる。そのために、1時間1時間の授業のまとめに言語活動を位置づける。 そのために、1学期は、まず、「まとめ」と対応するように「めあて」を子どもたちと授業の導 入段階で共につくりだす授業づくりを行ってきた。また、「まとめ」も子どもたち全員と一緒に本 時の授業でどのようなことがわかったか、どのようなことが大切だったかをまとめてきた。 2学期は、子どもたち一人一人が自分で本時の授業を振り返り、自分の言葉で「まとめ」が書け るように、「めあて」の意識付け、板書のくふう、ノートのチェックを行っている。 子どもたちは、1学期に行ってきた授業のまとめ方をもとに、「めあて」を意識しながら本時の キーワード使って自分の言葉で「まとめ」を書くことができつつある。 今後は、自分の考えをノートに書きまとめ、発表し、学びをつくりだしていくようにしていく。 また、学習環境を整えるため、「話を聞く」姿勢の定着を図り、友達の考えから自分の考えを深 めたり、自分の考えを伝えたりできる教室づくりを心がけている。 4 目 標 1、物の溶け方や、水の量や水温が変わると溶け方が変わることに興味・関心をもち、物の溶け方の 規則性を進んで調べようとする。 2、水溶液の重さは水の重さと溶かした物の重さの和になると考えたり、水の量や水温が変わると、 物の溶ける限度の量が変わることについて条件に着目して実験を行い、結果をまとめたりすること ができるとともに、物の溶け方の規則性から、溶けている物を取り出す方法を考えることができる。 3、上皿てんびんやメスシリンダー、温度計などを使って物の量や温度を正しく測定したり、ろ過装 置や加熱装置を安全に正しく使ったりすることができる。 4、物が水に溶けてもその重さはなくならないことや、物が一定量の水に溶ける量には限りがあるこ と、物が水に溶ける量は、水の量や温度、物によって違うこと、また、この性質を利用して溶けて いる物を取り出すせることを理解する。
5 単元指導計画 (13時間) 段階 時数 学習活動 評価規準 関心・意欲・態度 科学的な思考 技能・表現 知識・理解 導 入 1 物(食塩・砂糖)がとけていく様子 を観察し、学習課題をつかむ。 生活経験などをもとに物の 溶け方に興味・関心をもち、 物の溶け方の規則性を進んで 調べようとする。 展 開 前 段 1 上皿てんびんを使った物の重さの 量り方を知る。 上皿てんびんを安全に正し く使うことができる。 2 水に溶けて見えなくなった食塩の 重さはどうなるか調べる。 水溶液の重さは水の重さと 溶かした物の重さの和になる と考えることができる。 物の溶け方の違いを調べる 工夫をし、上皿てんびんを安 全に正しく使うこと ができ る。 1 メスシリンダーを使った水の体積 の量り方を知る。 メスシリンダーを安全に正 しく使うことができる。 1 一定量の水に溶ける食塩の量には 限度があるかどうか調べる。(本時) 食塩が一定量の水に溶ける 量には限りがあることを理解 している。 1 食塩以外のもの(ホウ酸)も一定量 の水に溶ける量には限度があるかど うか調べる。 ホウ酸が一定量の水に溶け る量には限りがあることを理 解している。 2 溶け残った食塩やホウ酸を溶かす 方法を考え調べる。 水の量や水温が変わると、 食塩やホウ酸の溶ける限度の 量が変わることについて、条 件に着目して実験の計画を考 えたり結果を考察したりする ことができる。 展 開 後 段 1 ホウ酸の水溶液をろ過して、ホウ酸 とろ液に分ける。 ろ過装置を安全に正しく使 うことができる。 2 ろ液を、蒸発皿にとり乾燥させた り、冷やしたりして、ホウ酸が出てく るかどうか調べる。 物の溶け方の規則性から溶 けている物を取り出す方法を 考えることができる。 加熱装置を安全に正しく使 うことができる。 水に溶けている物を取り出 せることを理解する。 ま と め 1 学習してきたことを振り返り、「物 のとけ方」についてまとめる。 「ものの溶け方」について 見出したきまりや実験器具、 ろ過・蒸発乾固の仕方につい てまとめることができる。
6 本 時 (1)主眼 ○ 一定量の水に溶ける食塩の量には限りがあることを、実験を通して理解できる。 (2)指導観 本時指導にあたっては、まず、前時までの学習を振り返り、50ml の水に 5g の食塩が溶けるとい う事実から、物が水に溶ける量には限りがあるか調べていくというめあてをつかませる。そして班 ごとに 50ml の水に食塩を 5g ずつ溶かしていく実験を行わせ、その結果を調べさせていくことで 一定量の水に溶ける食塩の量には、限りがあることをつかませたい。実験の前にノートに実験の予 想を根拠をもとに書かせることにより、結果を導き出す意欲へとつなげたい。また、友達の予想も ノートに書かせることで自分の予想と比べ、自分の考えに自信をもたせたり、自分と他者の考えの 違いに気づかせたい。そして実験の経過を表に記録させていくことで、実験の結果から導き出され たまとめを自分の言葉で表現できるようにする。本時のまとめを自分の言葉で表現することで、物 の溶け方の規則性についての理解を深めるようにする。また、実験をするにあたって、変える条件 と変えない条件を整理させることで条件を制御して調べる能力を育てたい。 (3)準備 ・学習ノート ・記録用紙 ・メスシリンダー ・プラスチックの容器 ・スポイト ・上皿てんびん ・薬品さじ ・薬包紙 ・食塩 ・のり (4)展開 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 導 入 / 展 開 / ま と め 1 前時の学習を想起し、本時のめあてを確認す る。 2 食塩が、水にかぎりなく溶けるかどうか予想 をたてる。 (1)自分の予想をたてる。 (2)自分の予想を発表する。 (3)友達の予想を書く。 3 食塩が水にかぎりなく溶けるかどうかを調べ る。 (1)調べ方を確認する。 (2)実験の結果を記録しながら、水50ml に食 塩を溶かしていく。 ① メスシリンダーを使って水 50ml を量 り取る。 ② 食塩を5g ずつ入れ、食塩が溶けきるか 調べる。 ③ 振っても溶け残るようになったら止め る。 4 実験の結果より、本時のまとめを導き出し、 文章化する。 (1)実験の結果を自分の言葉でまとめる。 (2)実験の結果から、見つけたきまりをまと める。 (3)自分のまとめを発表する。 5 本時の学習を振り返り、感想を書く。 ○ 前時の活動で水50ml に 5g の塩がとけた ことを振り返らせることで、塩を増やしてい くとどうなるかという問題意識をもたせる。 ○ まず、「限りある」か「限りない」かの予 想をたてさせ、なぜ、そう思ったのか理由を 書かせる。 ○ 友達の予想を書かせることで、実験の予想 をふくらませたり、自分と友達の考えの違い に気づかせる。 ○ 実験を行う際、変える条件と変えない条件 を出させ、条件を制御して調べることを確認 させる。 ○ 物が溶けている状態を確認することで、ど こまで実験を進めていくかを確認させる。 ○ 実験の仕方を確認させ、担当を決めること で、実験をスムーズに行えるようにする。 ○ 食塩を5g ずつ溶かしていかせ、経過を表 にまとめさせていく。 ○ 実験結果の表をもとに、結果を文章化させ る。 ○ 結果より本時のまとめを文章化させる。 ○ 出し合ったまとめから、一定量の水に溶け る食塩の量には限りがあることを全体で確 認する。 ○ 本時の学習で分かったことや新たな課題 などについて感想を書かせる。 食塩は、水にかぎりなくとけるか調べよう。 決まった量の水に溶ける食塩の量には、かぎりがある。