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登校拒否の予後に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)学 位 論 文. 登校挺否の予後に闘する研究. 兵庫教育大学大学銑 学校教育硬甕麟 学校教育專攻. 〈鯵士課程》. 生縫搭導慧一ス. 稽馬 誠一. 学籍番暦 M95◎77c.

(2) 登校拒否の予後に関する研究 欝次.   (1)登校拒否児の出現率   (2)学校謡本調査報告書より   (3)登校拒否の分類  第2節 Kl市教育相談室で取り扱った登校拒否の状況.   (1)予後に照する先行研究   (2)先行秘記での予後のまとめ   (3)予後の物断基準に関する先行研究.  第£簾研究の霞的  第3簸 研究方法  第4節 調査の結果と考察   (1)現在の適応状態   (2)社会群の違学状況   (3)登校拒否の分類珊にみた予後の状況   (4)その他の予後の状況 第4章  症例研炎  第1飾 症例1   (1)症例の概要. 82 a5 ◎4 24 56 8 ◎45 4 魂 2 383 4?5 4 4 5. 第3章  登校捲否の予後  第1節 登校誌面の予後に闘する先行研究. ﹃05戸OnU6Q.  第1節登校拒否の年次的変遷と分類.    雪←哩λ. 第2章  登校認否の現状. 雪三4. 第1章  登校振回とは   (1)登校藍鼠に関する先行研究   (2)本命魏での登校拒否の定義.

(3) 第2簸 症例2  (1)症例の概要  (2)治療経過  (3)考察  (4)内省報告  (5)予後 第3簾 その他の症例と考察  く1)症例の概要と内省報告  (2)内省報告からみた症例の考察  (3)予後からみた考察 第5章  総舎的な考察   (1)往豊凶の予後   (2)怠学傾向の予後   (3)その他の予後に働く主な要因. 第6章  今後の課題   (1)教育根談の重要性と問題点   (2)登校拒否に対する学校現場での対策と撰導   (3)K市教育相談室における今後の課題. 第7章  要約. 56 06 26 36 5δ 99 5 66 64 77 79 71 81 869.  〈2)冶療経過  く3)考察  く4う内省報告  (5)予後. 102 1e4. 1e6. 109. 112 117 119. 引用・参考文献. 122. 資料. 1Z6. 謝辞.

(4) 第1章 登校拒否とは (!)登校拒否に関する先行研究  登校拒否という問題が初めて問題にされたのは、Johnson,A. M., Falstein,E.1.,&Szurek, S.A.(1941)によってである。.  Johnson et aLは、児童の情緒障害の一種で大きな不安があり、 学校を欠席するという臨床群があることを指摘し、学校恐怖症 ‘‘. 唐モ?盾盾激マhob嶽”と命名した。.  その後、Klein,E.(1945)によって精神分析学的立場から裏付けら 2k、 Warren, W.(1948)は、非行退学群の申から神経症的登校拒否群を. 取り出したのである。.  1950年代から1960年代にかけて、アメリカ合衆国において多くの 論文が発表されている。.  わが国においては、佐藤く1959)が“神経症的登校拒否行動の研究”. と題する論文を発表した。わが国における最初のまとまった論文で、 ケース研究、治療理念、症状の心理機制等を紹介している。  そのee .高木(1959)、鷲見・玉井・小林(196◎)が、論文を発表し、. 1961年に開かれた第2回日本児童精神医学会では、数多くの登校拒 否・学校恐怖症に関する論文が集まってきたのである。  わが国においても1960年代から1970年代にかけて登校拒否に対し て多くの研究がなされている。.  神保・橋本・松沢・里村・有田(1976)は、“登校拒否に関する研. 究の動向と文献総覧”の申で393編の文献をあげている。また伊藤 ・田川・木村(1978)の“わが国における心身障害教育文献集成”に よると登校拒否に関する文献285編をあげている。伊藤他(1978)の. 文献集成をいくつかにまとめてみると、登校拒否そのものに関する もの59編、登校拒否の治療に関するもの32編、登校拒否児の指導に 関するもの14編、登校拒否児の家族に関するもの11編、登校拒否児 の親との面接に関するものM編、中学生の登校拒否に関するもの8 編等になっている。 2.

(5)  以上のように、実に多くの研究が現在まで続けられているが、登 校拒否児に対するかかわりの仕方、治療方法によって登校拒否に対 する定義づけは違ってくる。代表的な意見は次のようである。  鷲見他(196◎)は、登校拒否を定義づけるために次の5っの見解を のべている。.  ①登校を拒否することが少なくても主訴の主要な一部としてでて   いること。.  ②身体的障害、疾病、精神薄弱などによるとみられるものは除外   される。.  ③精神分裂病も除外される。.  ④非行集団あるいは経済的理由による長欠でないこと。  ⑤学校から登校を拒否されている子供でないこと。  鐘(1963)は“学校恐怖症とは、登校することにたいして、明ら かに不安をしめし、そのために登校を拒否することによって、継続 的または断続的な欠席現象をていする神経症的な反応症状である” とのべている。.  佐藤(1968)は‘‘学校恐怖症は現象的には、学校または登校刺激に. 非合理的な不安や恐怖をもって登校を拒否する、情緒障害的な行動 異常である”と、わが国での最初の登校拒否に関する書物でのべ、 さらに具体的に次の7っの条件をあげている。  ①登校拒否が主訴の中心をなしている。  ②登校拒否の原因となるような身体的または知的な障害がない。  ③小児自閉症、精神分裂病、うっ病などの精神疾患がない。  ④登校拒否が非行症状の一つでない。  ⑤就学について親の理解や家計に問題がない。  ⑥学校側から登校停止を求められていない。  ⑦進路変更のための登校拒否でない。  稲村(198G)は“学校に行かない現象のすべてを含むべ9だと考え、 中核となるのは神経症機制によるもの”と登校拒否を広義に解釈し ている。. 2.

(6)  永田(1979)ば‘t一般に、二つの文化的価値の谷間にあって、容易. に一方を選択できない状況下での、個体内部の分裂的状態が、学校 という場を媒介としておこったものが登校拒否である”と学級担任 の立場からのべている。.  山中(1979)は、治療実践の立場から新たにく内閉〉の概念のもと にく内閉神経症〉を提唱している“Kanner,L.の旱期幼児自閉症 early infantile autismの方から精神医療的なものにと:っておきた. い気持があり、本症児たちのあり方からみて、〈内閉〉なる語を神 経症的水準のものに用いたいと考えている。つまり〈自閉〉とく内 閉〉との差は、たとえば患者の現実的検討Leality testingの有無 におくことになるが、内容的には重複する部分もあってよい”との べている。.  永井(1979)は、小児科開業医からみた学校恐怖症を‘‘登校するこ. とに対し、明らかに不安をしめし、継続的または断続的な欠席現象 をていする神経症的な反応症状である”とのべ、鷲見他(1960)と同 じような立場で、次の5っの条件をしめした。  ①登校を拒否するe  ②身体的障害・疾病・精神薄弱等によるとおもわれるものは除外   される。.  ③精神分裂病も除外される。  ④非行集団、あるいは経済的理由による長欠でないこと。  ⑤学校から登校を拒否されている子供でないこと。  内山(1979)は、行動療法的アプローチの立場から“登校拒否の申. 核体としての不安反応を各発達段階においてば症児が学習すなわち 条件づけによって獲得した傾向ないし習慣としてとらえ、この不安 の消去ひいては登校拒否症の治療が学習の解除くanlearniR9)ある いは再条件づけ(reCORditionilt9)によって可能になるとした”。.  藤木(1974)は、精神科医の立場から登校拒否を不登校として、広. 義にとらえて定義づけをしている“不登校と名付けるとき、以下の ような条件が適応される症例を除いている。①いわゆる非行化の途 3.

(7) 上に生じている不登校 ②学業を放棄して労働などの生産的な行為 に従事し、それが継続発展しうると認められる場合 ③糟神医学の 既存の疾病概念に該当する病態にある症例”、  梅垣(1984)は‘‘心理的な理由によって学校欠席をするもののうち. 登校刺激に対して特異的にすくみ反応を呈するもの”と定義づけて いる。.  以上のように、登校拒否をさまざまに定義づけしているが、多く は神経症的登校拒否をさし、不登校状態を登校拒否に入れたとして も.中核群は神経症的登校拒否を位置づけている。 (2)本研究での登校拒否の定義  本研究では、登校拒否を広義に解釈し、不登校状態全てを含めて 学校に行かない、行けない状態を登校拒否と概念規定したe  なぜなら本研究の研究場所は、市立の教育相談室で登校拒否のタ イプも神経症的登校拒否だけではなく、怠学傾向、一過性の登校拒 否とさまざまな症例が、相談室に持ち込まれる現状である。  また、学校現場では神経症的な登校拒否なのか怠学傾向なのか、 一過性の登校拒否なのか、適切な分類もできず、指導または治療方 針も立てられない状況である。  そこで本研究では、小泉(1973)の分類を参考にして登校拒否を分 類した。小泉の分類は東京都立教育相談室の治療経験からうまれた もので、登校拒否を広義に解釈している。本研:究では、学校現場で の分類規定を明確にするため、第2章第1簾で詳細にのべる。. 4.

(8) 第2章 登校拒否の現状 第1籔 登校拒否の年次的変遷と分類.  (1)登校拒否児の出現率  梅垣(1984)は“登校拒否の子供は年々増え続けている。実際に登. 校拒否の子供はどのくらいいるのか、正確にその人数を把握するこ とは難しい”といっている。.  登校拒否が問題になって久しいが、いまだに正確な入数を把握す ることができない現状である。これは、登校拒否の概念規定が一定 していないためと、多額の経費等を要する調査の困難さなどによる ものであろう。.  特定地域にしぼってはいるが、いくつかの先行硬究を検討してみ たい。.  若林・墨東・伊藤(1965)は、名古屋市内の全小学校171校、愛:知. 県下の小学校を対象に実態調査をしている。“学校恐怖症または登 校拒否児童の数は、名古屋市内の小学校でSO名、出現率はO.06%、. 県下では11名、O.03%で、出現率の地域差は認められた”と報告し ている。.  小野(1972)は、香州県下の小中学生13万人を対象に調査をしてい る。“登校挺否児は小中学生43名(0.052%)と52名(0.110%)、疑登校. 拒否児も49潜みいだされた”と報告している。  下山・寺田・小林・梅垣(1976)は、愛知県下小申高182校を対象 に調査をしている。登校拒否の小学生14名(0.16%)、申学生81名(0 .42%)、高校生43名(0.26%)という結果であった。同じ愛知県下の. 12年前の若林他(1965)の研究と比較してみると小学生段階での出現 率が増えていることが分かる。  岡崎:・小野田・稲垣・小滝(1980)は、島根県内の全小申高校の調 査に基づいて、登校推否の出現率を出している。小学校0.06%、申 学校◎.19%、高校0.1脇と報告をしている。 5.

(9)  若林・佐分・大井・田中・本城・杉山・金子・小林(1982)は、登. 校拒否と社会状況との関連について考察した。“登校拒否と社会状 況との関連は多要因的で、種々の要因が複雑に相互関連をしており、 容易に結論づけることはできない”とのべている。若林他(1982)の 概究は、ただ単に登校拒否の実態を明らかにしたのではなく、年次 的推移や社会状況等から登校拒否を多面的にみようとした点が評価 されよう。.  菱山・古1【i(1982)は、全国における出現率と些細的要因の考察を. しているe全国を8ブロックにわけて比較して、学校ぎらいの出現 率は全国的にみると地域により大きな差があること、出現率の高い 地域は大都市をかかえている都道府県と、その周辺の都市化しつつ ある県であると報告をしている。社会的要因を研究に加えたこと、 全国的な地域差の問題を検討したことは評価されよう。  以上、これまでの登校拒否の出現率に関する文献を概括してきた が、それぞれ調査方法が異なること、登校拒否に対する診断基準が 異なることから調査結果にはかなりの差がみられる。  ある程度共通していることとして、登校拒否児は小学生より中学 生が多く、全体的に最近また増加傾向にあることが書えよう。  (2)学校基本調査報告書より  文部省は、登校拒否児の問題が全国的になった1967年から、学校 基本調査における長欠児童・生徒に関する全国統計の申に“学校ぎ らい”という項目を設定した。学校ぎらいの劉定基準は、年度間に 連続・断続5◎日以上欠席した児童・生徒のうち、その欠席理由が身 体的な病気がない、家庭の申に通学が困難になるような経済的な問 題がない、非行に結びつかない、とされている。  以上のような文部省の“学校ぎらい”の規定を考えてみれば、登 校拒否と同じように考えてよいと思われる。また、このデーター一は 唯一全国的なデーターであり、継続して行っているということでも 貴璽なデーターである。 6.

(10)  しかし、学校基本調査が登校拒否児の実数を表しているとはいえ ない。あくまで連続・断続5◎H以上の数字であり。δ帽以下の登校 挺否兜は含まれていないことを押さえておく必要があるas  Tabie i(小学校)Tabie 2(申学校)に学校基本調査を基に登 校拒否児の年次的変遷を国・埼玉県・K市と此出してみた。K市が 市になった1972年から表示した。. Tab19! 学校ぎらいの墨現率く小学校) 島国(入) (%) 県(人). (%) K市(入). 3292. e. 034. 232. o.esg. 1973. 2959. 0.030. 226. o。◎5塁. 1974. 3e17. 0.030. 197. ◎.0違3. 1975. 2651. g.026. 206. ◎.◎違2. 1976. 393c. e. 027. 228. c.g43. 欝7?. 2§§5. P978. R211. 19?9. 3434. 198§. 臨. 20§. Q01. 翻. 3533 3 !1. IS72. (箔). C.048 c.c7g e.g4s ◎.⑪4農. ⑪.o塁3. o。二塁. 掾C014. o.o違。. 6. ◎,◎87. 3679. ◎,031. 303. ◎.04?. 4. ◎。◎60. 1§81. 3625. ◎.◎3. 342. ◎。052. 2. o。◎31. 1982. 3624. ◎.03. 3◎O. o.G4§. 3. o、◎49. 1§83. 384◎. ◎.◎3. 291. ◎。◎45. ◎。㈱5. o。◎畦2. o。04鷲. 平均. o,◎27. 7. 窯. ◎,029. 251.

(11)  Table 1によると、小学校における登校拒否の出現率は、全国で は、19?2年から増減を繰り返し、!978年から増加傾向がみられる。.  埼玉県では、!979年から増加の傾向がよみとれる。全国平均より も県平均の高さは、梅垣(1984)がいうように首都圏での登校拒否の 出現率の高さをしめしている。  K市は、埼玉県の出現率と同じような高い傾向を示している。  ig72年半ら1983年までの12年間における登校拒否児の出現率平均 を比較してみると、全国O.027%、埼L玉県O.◎4跳、K市Q.042%となっ. ており。埼玉県、K市の登校拒否の出現率の高さがわかるe. Table 2 学校ぎらいの串現率(中学校) 年. 国 (人). (駕). 県(人). (駕). K市 (入). (箔). o.16. 412. O.27. 5. 0.30. 1973. 7066. o.15. 413. 0.26. 8. ◎.41.. !974. 7880. o.16. 481. 0.29. 6. o.28. 1975. 7310. O.15. 604. o.34. 12. O.50. 1976. 77⑪4. o.16. 536. 0.28. 4. 0.15. 1977. 9808. O.20. 670. 0.32. 4. 0.15. 1978. 10429. O.21. 694. O.31. 9. 19?9. 12002. 0.24. 850. 0.37. 6 {・.21. !980. 13536. 0.27. 974. ◎.39. 13. 0.44. !981. 15912. 0.3◎. 美197. ◎.45. 14. 0.46. 1668. 0.57. 12. O.37. ¥957. J.65. P1. O.35. 1982. 碧lll. P983 平均. 0.21. … o.35. 8.  ◎,313. 7522. il:盤. !972. }。。3⑪.

(12)  Tab}e 2に中学校の登校拒:否児の出現率をしめした。.  全国的には、1977年までは一万人以下だったのが1978年には一万 人を突破して、1982年には二万入を越えている。  埼玉県では、1974年には50C人以下だったのが1981年には1000入 を越え、1983年に}* 2900人近くになっている。1974年と1983年を比. べると9年聞で約4倍に急増している。K市は、埼玉県の平均より は下まわるが、同じような傾向がみられる。  中学校における、1972年から1983年までの12年間の出現率平均は、 全国0.21%、埼玉県O.35%、K市0.30%と県・K市の平均が高いこ とがわかる。. 9.

(13)  (3)登校拒否の分類  登校拒否はただ単に症状名にしかすぎない。登校拒否の原因や症 状は様々に分類される。神保他(1976)は、“登校拒否に関する研究 の動向と文献総覧”の中で393点の文献を研究し類型化している。 神保他の研究をもとに、最近の研究もふまえてまとめていく。  最も新しい分類の梅壇(1984)は、発症年齢・発症形態・発症経過 の三段階に分けて、次のように分類している。.                       思春期初発型. 鷺1_病婦.                        (急性型).        __⊥欝    (慢性型) 登校拒否.  学童期グループ (発症年齢に   (発症形態に. (発症経過に.  よる分類)    よる分類).   よる分類).  高木(1963)は症状を発展段階に応じて①第一期(心気症的時期). ②第二期(攻撃的時期)③第三期(自閉的時期)に分類した。鑛( 1963)も症状形成の発展段階から①第一段階 単純な反応性の段階 ②第工段階 合理的理由づけの段階③第三段階 強迫不安の段階④ 第四段階 高度の合理化や理由づけの段階の四段階に分類している。  平井(1968)は発症の経過にしたがって①慢性型②急性型③混合型 に分類している。.  帆足(1974)は自我発達から次の三群に分類している。.   1群 自己判断に欠け周囲に左右される貧困な自我の持ち主の      登校拒否。.   9群 自己中心的な子どもによる登校拒否。   蟹群 自己の意志を表現する機会が少ない子どもの登校拒否.. 10.

(14)  吉田(196?)と新宮(1969)は症状形成要因による分類を試みている。. 吉田は次の四類型に分類している。.  第一類型 申、高校生に多い。強迫的で完全癖が強い反面劣等感       の強いタイプ。  第二類型 小学上級から申学初期に多く見られ、入に遅れること       に強い不安感を持っているタイプ。  第三類型 小学生にみられやすい、家族関係が非常に複雑で問題       が多く葛藤にまきこまれているタイプ。  第四類型 全学齢期にみられる、自我が未熟で自己概念に合わな       い経験を強いられると、もろくも傷つくタイプ。  新宮は二群二型に分類している。  環境要因群 家庭、学校、本人の闘の志望・価値観・興味・期待        の仕方などにずれがあるために登校拒否が生じる。  個入的・主体的要因群 本人自身に原因。   A型 本人の入格形成過程に問題があるもの。   B型 精神疾患等があり、そのために登校拒否が生じているも      の。.  吉田・新宮と同じように形成要因の観点から分類したものに小泉 (1973)がある。小泉は登校拒否を広義に次のように分類している。 .,as.@r. @mb @一.. @isE @fi @as @(pt@ss) @一: :1; [#g. ij,.1 ee #/,.                          タイプ)  ②精神障害によるもの ③怠学傾向. ム繁欝.  ④積極的、意図的登校拒否  ⑤一過性の登校拒否  申山(1978)は小泉の分類に該当しない事例について新たな分類を 追加して次のように分類した。. 11.

(15)  ①親の過保護(Bタイプ)  ②精神病・神経症の疑い  ③優等生の息切れ(Aタイプ)  ④一過性の登校拒否  ⑤怠学傾向  ⑥発達遅滞  ⑦分離不安  ⑧積極的拒否  ⑨その他  他の分類としては、斉藤他(1967)の治療からみた分類として①神. 経症拒否群②社会的未成熟・退嬰群③汎学校不適応群④反応的一過 性群⑤怠学傾向群があり、稲村(1980)は①急性型②反復:型③精神障 害型④怠学型⑤一過性型に分類しており、玉井(1979)は(a)分離不安 群として①過保護②分離不安③失敗例lb)優等生の息切れ(c)父親不在. の男の子と広義に登校拒否を分類している。  山本(1964)は、登校拒否の状態像から、中核群、辺縁群の二丁に 分類し、宇津木(1967)は、登校拒否のタイプと自己像との関連から. 1神経症群、II知能障害群、璽非行群、 W精神病群の四三に分類し た。鷲見他(1969)は、精神発達によって三群に分類している。:第一 群(6−7歳)第二群(9−12歳)第三群 (14−17歳)。鷲見他はこれら. の三群の症状のあらわれ方の相違は、年齢にともなう発達過程上の 性格構造の相違と一致しているとのべている。  このように様々に分類されているものを整理したものに佐藤(198 1)のがある。佐藤は広義に登校拒否を次のように分類している。  ①神経症的拒否  ②精神障害による拒否  ③怠学型の環境性による拒否  ④二次的情緒障害性の拒否  ⑤選択性の拒否  ⑤一過性の拒否. 12.

(16)  本研究での分類は、形成要因の観点をとり入れた小泉(1973)申山 (1978)によった。小泉・申山らは、東京都立教育研究断にて直接相. 談業務にかかわり、来室する事例は、中核群としての神経症的登校 拒否だけではなく多岐にわたっている。研究対象のK市教育相談室 も市立の教育相談室であり、事例が多岐にわたり、登校拒否を広義 に分類せざるを得ないのが現状である。  また、登校拒否の予後の研究として東京都立教育研究所が1977年 に“情緒瞳害の予後に関する研究(その1)一登校拒否児を対象と して一”を、1977年足立区立教育相談所が“登校拒否児童・生徒の 追跡調査”を研究しているが、両研究所とも小泉の分類によってい る。.  本研究では、都立教育研究所・足立区立教育研究所の研究と比較 検討する上からも、小泉・申山の分類を一部変更してとり入れた。 ① Aタイプ(優等生の息切れタイプ)  親からの心理的独立の挫折、自己内の葛藤に起因するものが多 い。小学校までは、なんの心配もなく申学校か高等学校に入って 急性に発症するものである。性格的には、真面目・几帳面・潔癖 ・神経質であり、さらに完全欲求、優越感が強く、失敗をきらう ことが多い。学校欠席への罪悪感もあり、とOこもり傾向もみら れる。. ② Bタイプ(甘やかされタイプ・親の過保護型)  社会的、情緒的に未成熟で、困難や失敗をさけて安全な家庭内 に逃避する。小学校時代から慢性的に登校拒否を繰り返し、中学 ・高校と次第に長期化するケースが多い。性格的には、神経質・ 過敏・我がままで耐性・社会性に乏しいケースが多い。学校を休 んでいる時の状態は、テレビを見たり、レコードをかけたり、一一 日中だらだらと過ごすこともある。幼い時から家の申で自己中心 的に生活し、要求がかなえられることが多かったので他人と協調 したり学校で規則正しい生活を送ったりすることが耐えられず、. 13.

(17) もっとも安全な家の中に逃げ込むと考えられる。 ③ Cタイプ(神経症・精神病)  精神分裂病・うっ病・神経症などが発症し、その結果学校欠席 を呈するものである。医師等の診断をへたもの。 ④ Dタイプ(その他の神経症の疑い).  Aタイプでもなく、Bタイプでもない、しかし明らかに神経症 的な表情が見られるもの。医師等の診断は受けていない。 ⑤ 一過性の登校拒否  転校.病気.そのくde ,、客観的に明らかな原因があり、それが解. 消すると登校するようになるもの。転校した際に、教科書や授業 が違っていたり、言葉の違いで、からかわれたり、いじめられる などで学校を欠席する。両親の不和や離婚などが起こり、子供も 感情的に混乱して休んだりする場合もある。  いずれにしても、一時的な混乱や動揺がしずまれば登校可能に なる場合が多い。. ⑥ 怠学傾向のあるタイプ  無気力傾向一学習意欲に乏しく、時折り休む。教師や親にいわ        れて登校するが長続きしない。  非行傾向一学校や家庭に適応できず、非行グループに入り学校       に来ない。 ⑦ 分離不安があるタイプ  母親との結合が強く相互に分離不安がある。幼児や小学校低学 年で現れる場合が多い。母親から離れたがらず、母親も離すこと に対して不安が強い。過保護で神経質な母親の場合と拒否的で冷 たく干渉的な母親の場合がある。 ⑧ 発達遅滞のみられるタイプ  知的な発達が遅れているため登校拒否を起こす。 ⑨ 積極的拒否のタイプ  学校に行く意味を認めず、自分の響きな方向を選んで学校を離 脱する。学業を途申で放棄して、好きな音楽や政治活動に走った. 14.

(18)  り、外国へ行ったりする新しいタイプ。  ⑩ その他.   ①∼⑨までにあてはまらないもの、経済的理由・親の無責任な  タイプ等。.  以上の分類の中で①、②、③、④、⑦は神経症的登校拒否とよば れているものである。. 15.

(19) 第2舗 K市教育相談室で取り振った登校拒否の状況  K市は埼玉県南西部に位置し入口約5万8千入で、196◎年に住宅 公団の団地が二箇所建設され、首都圏のベッドタウンとして急速に 発展した首都圏小都市である。.  1972年に町から市になっている、K市の教育相談室は1969年に作 られ年々相談件数が増加の傾尚にあり、1984年農の延べ漏壷件数は 809件にもなっている。.  K右教育相談室で行われている、登校捲否児に対する治療方法は、 言出によるカウンセリング・遊戯療法・行動療法を主として行い、 最近では、来室をしない登校拒否児に対しての訪問面接も増えてき ている。カウンセリングの立場は、来談者中心・折衷的立場が多く 用いられている。.  問題点としては、教育激談員がK市内小出学校の教諭が兼務して おり、専門的なトレーニングの不足、専門的な知識の不足があげら れよう。しかし、多くの相談員は常に研修を深める努力をし、顧闘 の臨床心理学専門の大学教官より定期的に指導も受けている。  K市の登校拒否児の現状を把握するために、K市教育相談室が開 室された1969年から1985年忌での16年間に登校拒否を主訴として来 室した7◎症例のケース記録を分析してみた。ケース記録は資料に項 目別にまとめてある。.  ① 登校挺否の分類   79ケースを13ページ∼15ページの分類基準に従って分類した。 分類は、臨床経験1⑪年以上で直:接ケースを面当した、A、 Bと筆者 の山名で行った。三者の一致率は65.?2%であったが、Aと筆者の一一一一・. 致:率は87.14%であった。一致しなかったケースについては、筆者が. 再度ケース記録を読み直し、ケース記録を項聖別にまとめ資料とし て添付して、筆者が最終分類したv  その結果は、Tabie 3にしめしてある。. 16.

(20)  K市の登校挺否の分類では、神経症的登校拒否が金高の67.14%を しめていた。男女差では男子25名(69.4醜)、女子22名く64.79%).. とほとんど性差はみられなかった。 男. 顎樋33 登校挺蒼の分類. 会     類 8. 3. Cタイプ(神経癌・精神病). 3. 6. 鷲夢野. ◎. 非行傾向 念. 鐙. その他. 4 o. 6. ◎. ◎. 積極的擦否のタイプ. 3 乞. 9. 7. 3. ◎. 発達遅滞のみられるタイプ. 乞. 8. 4. ワ. 一過性の登校拒否(載校・病気). 分離不安があるタイプ. 2蓼. 獅 鷺. 5. δ. 1三. 7. 4. 秦. 塩. Dタイプ(その絶の神経症の疑い). 無気力傾向. 12. 欝. 乞. 8タイプ(’賛やかされ・遍保護型). ◎. 3. 盤. Aタイプ(優等生の息切れタイプ). 2. 鑓. 玄. 1. 計. 1. 3. 4. 36. 3罎. ?の.  ③ 登校正否発症の時期  Tabie 4に登校挺否発症の蒔期をまとめた、下山他(1976)の概究 と隅じよう}C .本研究でも登校拒否の発症が多いのは4月と9月で あった。.  9月の発症は23.4鯛で、4月は18.75%であった。9月と4月で全 体の42.19%の発症である。夏休み直後や進級、進学や転稼など、環 境が大きく変化した時期に、登校拒否の発症が高率になるといえる。. 6椀は、時期が記載されていなかった。 Tab・le 4登校擁否発癒の蒔期  N ・s4. 17.

(21)  ③ 登校拒否受理時の学年  Ta5ie 5に教育相談室での受理時の学年をまとめてみた.申学生 の来室が多く、全体の45.71%であった。とりわけ、申学1年生と中 学2年生が多く全体の34.29%であったe小学校から申学校と:大泰く 環境が変わることなどが影響をしていると思われる。  小学校でば低学年・高学年が多く 低学年では母親に対する分離 不安、高学年では自我の芽生えなども影響していると思われる。  男女の性差はほとんどみられなかった。. 鏑. 9. 2. 2. 4. 5. 5. 1. 4. 5. 2. 7. 7. 3. 6. 7. 6. 4.3. &6. 1α0. 10.◎. 8.6. 5. 6. 14. 緯. 2◎。◎. 1填.3. 36. 1 ◎. 2. 3. 喋. 2. 鶉. 2. 憩.o. 1.4. 1 $. ◎. 1. 欝. 6. 露. 烹. 丁. 女. 中   挙. δ. ま. 小      学 2 3 4. 二. 藷誰. 不二. τa撮95 受理時の学犀. 3. 3塁. 8. 1. 11護. L4. 70 1¢◎.  ④ 対象児の経過年数  受理時年齢から来談終了後の経過年数をもとめた。調査時、1985 年1奪月3§露現在、最も長い年数で16年になってお}」、年齢も鍵歳か ら11歳までと輻が非常にあった。. 2. 4. 5. 1. 2. 0. 2. 8. 2. 3. 3. 1. 2. 5. 4 4. 3. 7. 6. 5. 6. 8. 18. 13. 3. 廼. 1§. 韮6. 2. 1. 2. 5. 1. 3. 3. 8. 2. 6. 鼠. 2. 3. 5. 3. 12. 三. 5. 4. a. 11. ま. 10. ◎. 9. ◎. 8. £. 7. ◎. 欝. 6. ◎. 瓦. 三. 男 女. 3. 謙. 主. 隼. Tab le 6 :耕象児の経過年数. 麗 麗. a. ?◎.

(22)  ⑤ 登校拒否発症時の身体愁訴等  Tabie 7に症例記録から発症時の身体愁訴等をまとめた。偏食傾 向が多くのケースにみられたes偏食傾向は基本的なしっけの欠如に よるものと思われる。また、高橋(1984)のいうように、登校拒否兜 特有の食生活、肉を野み、野菜や魚を野まない傾向があるように思 える。梅垣弛く19縫)がいう、登校拒否児の情緒的混乱としての腹痛 ・不賊・頭痛は、神経症館登校拒否の特有の身体愁訴とみることが できようee下痢についての一部は、最近問題にされている過敏性賜 管症候群とも考えられる。.  その他は、発熱・頻尿・食欲不振・チック症などであった。数字 は、のべ人数である。 数. 員. 項. Table 7 登校振否発症時の身・体愁訴等 N ・61. 15 13. 偏食. 腹痛・下痢. 9. 不眠. ワ. 頭痛 夜塚. 5. 風邪を弓1きやすい. 顔色が悪い. 4 4. 指しゃぶ蓼が続く. 4 畠. 夜泣き. 2. 悪心・嘔吐. 11. その他. 9. 詑載なし.  ⑥ 登校推否発症後の親への態度  Tahie 8に発症後の親への態度をまとめてみた。症例記録に明記 していないケースが多かったので断定的なことはいえないが、依存 的傾向・反抗的傾向の相反するような傾向が多くみられた。これは、. 19.

(23) 登校拒否症状の経過と共に、相反する傾向をもっことは、小野(198 5)や平井・山崖・弟子丸(1982}らが搭摘している。本研:究でも、こ. うした傾向は神経症的登校拒否晃に多くみられる。 Table8 親への態笈 N=:31 項. 仲数. 俵存的.  2喚. 笈撲麹.  烹◎. 挺著的 普通’ 従顯.  ⑦ 登校拒否発症時の学業成績  佐藤(1968)の研究を初めとして、多くの研究者は成績上位群が神 経症的登校挺否晃に多いとしているが,、本研究ではそうした傾向は 認められなかった。:これは本観究は.学業成績が認載されていなか. った症例も多かったためと、学業成績については親に聞いていると いう問題点もある。 Tab!e 9 学業成績 翼淵52. 項   疑. 件数. 上{立. 4. 中 撹. 盆8. 下 位. 19 18. 記載なし. 2e.

(24)  ⑧ 登校推否の既応の有無  Tabie 10に登校拒否の既応の有無をまとめた。概応の詳緬は資料 にまとめてあるが、概慈歴のあるものは66.◎1%であった。これは、 若林他(1965)のいうように既慈のある者は、学校に対する適応干害 の鞍候をしめしているものと考えることができよう。. Tab le矯疑心の有無 N rc 59. 項  露. 舛. 数. あ  り. 39. な  し. 2◎. 記載なし. 11.  ⑨ 受理時の両親の養育態農  Table 11に受理時の両親の養育態度をまとめてみた。分類は田研 式親子関係診断テストによるものと、父母のカウンセリングを行っ て、明らかになったものであるe母親では溺愛型の母親が11趨と多 く、父親では無関心放径型・厳格型がそれぞれ9例であった。  このことは、下山他(1976)岡峰他く1999)の研甕と同じような結果 であったm  本研究では、欠損家庭が多く、父親欠損が?名18。92%であった。 母親欠損は3名8.33%であvた。欠損家庭は、玉井(1979)がいうよ. うに父親・母親としてのモデルを物理的に失っており.登校捲否の 要因の一一つとして考えられよう。また、若林他く1965)の研究と同じ. ように父親不在が注冒されよう。. 2i.

(25) Tab le 11磯回態度 父. 畷  霞. 母. 欝. 溺愛:. 5. 11. 1§. 焦魏心放任. 9. 5. 14. 厳格. 9. 2. 11. 欠損家庭. 7. 3. 10. 拒否的. 4. 5. 9. 過保護. 1. 5. 6. 期待過剰. 2. a. 4. 千渉的. 1. 2. 3. 無理解. 1. 1. 2. 夷橡蜜. 37. 36.  ⑩ 発症後の行動傾向  Tabie 12に発症後の行動傾向をまとめてみた、分離不安の縛徴で ある母親から離れないという行動傾向が12名と多かった。母親との 関係を強くもとめるのは神経症的登校拒否のタイプにも多くみら劇 る。SS何かに夢申になる”は、テレビやテレビゲーム、漫画、プう モデル作りなどが多く.外出をしないで部麗の申に闘Vこもってい る子が多かった。下街他(1976)の研究と岡¢ような結果であった.. 22.

(26) Table 12発癒鍛の行動傾向 N :61 数. 項     濁 母親から離れない. 1盆. 侮かに夢麟こな為. 9. 家謎謎暴力. 8. 全く外に鵡ない. 7. 平気で外出. 7. 夕方・超綴外幽. 7. 家事の手儀い. 6. 部屋でゴ灘ゴロ. 5. 学校の事を気にする. 4. 盤夜磁転の生活. 4. その億. 1. 11. 館載なし.  ⑪ 相談期聞の状況  Table 13に稲談期間の状況をまとめてみた。多かったのは農∼6. ケ琵、7∼12ケ月だった。2年置3年のケースも1例、3年以上 のケースも1例あった。    τa魏613 絹談期間の状況 約蕊. を6. 7−12. 。瀧 P月. P鍔. P月. P月. P月. N. 6. 工4. 11. 6. 驚. 6. 1−2. 23. N. 3年 ネ上. 1. 1. 2−3. 欝. 約ニ 菖. 約一. 1ケ湾. :不詳. 三8. ワ◎.

(27)  ⑫ 登校捲否のタイプ別と兄弟関係  Tabie錘に登校拒否のタイプ別と兄弟関係を濠とめた。一一入っ子 が鷲名と多くみられるが、eg 一一子・末子に鑑して、中閥子がごく少. ないが、二人兄弟Pt 32名もいる状態では申問子に登校捲否が少ない とはいいきれない。. Ta5 ie 14 登校挺否のタイプ別と兄弟関係. 一入. 第一子.           発弟灘系 ^イプ溺. 中妻. q. チ子. 1. 分離不二があるタイプ. 1. 4. 発遣遅滞のみられるタイプ. 0. その他. 1. 1. 1. 2. 8. 5. a 7. 2 喚. ◎. ◎. £. £2. ◎. 2. ◎. ◎. 5. ◎. ◎. 27. ◎. 24. 主. 11. 三9. 1◎. ◎. 討. 乞. 1. 1. ◎. 謬    (二二行傾向). 4. ◎. 1. ︵︶. 怠学二二のあるタイプ(無気力). 欝. 烹鶏. 昏. 3. 2. 三. 3. 歪. 一過性の登校二二(二二・病気). 髭. 8. ◎. 2. 窯. oタィブ(神経症の疑い). 蕊. o. 9. ◎. ◎. cタイプ(精神病・神経症). 6. 1. 不詳 ◎. 1. 主. 8タイプ(鷺やかされ・過保護). ◎. 1. 艶. Aタイプ(優等生の息切れ型). 末辛. 7◎.

(28)  ⑬発症後の性格傾向  Table蕊に発症後の性格傾向をまとめた。佐藤(IS68)がいうよう に、心配症、小心、几野面などの神経痘的傾向が多かった。また我 がまま、野冊申心的などの栓会性の未熟さも多かった、神経症的傾 向・社会性の未熟さは、いわゆる神経症的登校拒否に多かった。        Tab 1e 15 発症後の姓楕傾向 Nas 61 戴. 件. 項    贅 弱気・小心・心配症. 1i. 神経貿・几帳面. 1◎. 内向的. 8. 設がまま. 7. 農己申心的. 7. 率藏・おとなしい. 7. 潔癖. 4. 無“. 4 壌. 劣等感が強い 外尚的・楽莱的. 4. 短気. 3. 耐性がない. 3. その他. 10. 翻載なし. 王エ.  ⑭ 登校拒否の誘困  Table 16に登校拒否の誘因をまとめてみたeインEi 一ク面接等で 親や本人が登校拒否の誘因として訴えたものである。一人で二つ以 上の誘因をあげているのもある。.  Table 16では、いじめられる、担任がきびしいeこわい、給食が いや、仲問にしてくれない、あだな名を書われる、勉強がわからな. 25.

(29) い等、学校に起因する問題が多かった。これらの誘因は、真の原因 をしめすものと断定することはで糞ないが、親や本人が学校に対し てどのような印象をもっているかは参考になろう。  著林他(1965)は、登校をいやがる理由として家庭問題、母親との 分離不安、学校が面白くないを上位にあげているが、担任教騨の判 断を基準としている。撞在教鎌の場合慧学校側の問題をあげること に抵抗があると考えられる。また、:本回心のように親や本人の戦断 を基準とした場合は、逆に家庭の問題をあげることはむずかしいだ ろう。 τ象bie 16 登校捲習の誘銀. 暗. 項      冒. Nx7C. いごめられる. 13. 腹痛・頭痛. 11. 二二がきびしい、こわい. 1◎. 発熱・病気. 6. 給食力£いや. 5. 伸聞にしてくれない. 6. あだ名を雷われる. 5. 勉強がわからない. 4. :友達がいない. 4. 囲いな教科がある. 3. 宿題が嫌だ:. 3. 蓮動力霞嫌い. 3. 委員が嫌だ. 3. 蟻被したから. a 臨. 指名で読まされる. 26.

(30)  以kのよう’に、K市における登校拒否の現状を14項目にわたって 述べてきたが、再度概括的にとらえてみたい。  。神経症的登校拒否が全体の67.14%である。.  ◎登校拒否発症の時期は4月9月が多い。  o登校拒否受理時の学年は.中学1年生と中学2年生が多い、  。身体愁訴等では、偏食傾向、腹痛、:不眠、頭痛等の神経症的登   校拒否特有のものが見られる。.  ◎登校拒否発症後、子供の親への態度では依存的傾向・反抗的傾   向が多い。.  ◎既応のあるもので登校拒否になったのは66.Ol%である。.  ◎受理時の父母の養育態度は、母親 溺愛型、父親 無関心放任   型・厳格型が多い。.  o発症後の行動傾向では“母親から離れない”‘‘何かに夢中にな   る”が多い。.  ◎相談期間は多いのは4∼6ケ月、7∼!2ケ月。  o発症後の性格傾向では、心配症、小心、几平面等の神経症的傾   向および我がまま、自己中心的等の社会姓の未熟が多い。  o登校拒否の誘因としていじめられる、担任がきびしい・こわい   等の学校側の問題を多くあげている。. 27.

(31) 第3章 登校拒否児の予後調査 第!節 登校拒否の予後に闘する先行研究.  (1)予後に関する先行研究  これまでの登校拒否の予後についての研究は、再登校が可能にな るか否かについて薪究されているものが多かった。以下に、先行紐 究を紹介する。.  我が国で登校拒否の予後についての研究は、篠原・佐藤(1964)が. 最初であろう、篠原・佐藤は①ある程度以上の治療的接触をおこな い②現在まで二年以上たち③現在中学在学絹当年齢以上に達し④予 後があきらか 等の基準を満たす23ケースについて研究を行い、以 下のように二二群・不良群についてまとめた。  ◎不良群   ・小学校4年生∼小学校5年生に急速に欠席傾向が増加。   ・性格は、活気にかけ、小心弱気、非協力的、孤立などの無気    力型、自我の弱さ、交友関係の阻害。   ・慢性的身体疾患を経験したものが多い。   ・入二形三期や治療において、不良群は固着的・相互依存的母    子関係が強く、不安緊張が高い。幼児期に過保護駒母子関係    にいたらしめる心身の異常をもつものが多いe   ・学力(小学校6年)の平均は2.6∼2憾 (良好群より悪い)。 ◎良二二.   ・性格は、素直・温和・積極的・真面碧で性格陸二度は低い。   ・学力(小学校6年)の平均は3.4∼3.9。  出本・石川(1965)は.予後調査した28傍1男19例、女19例)を① 通学状況②対人的態度③その他の精神症状から碕究している。以下 にその結果を要約する。.  ①通学状況のみについてみると、15例によい予後。対人的態度   その他の精神症状すべての点でよい予後を示したのは9例。. 28.

(32)  ②類型別では、申核群において予後がよい。.  ③発症年齢をみると、年小の6歳∼8歳半良好。  ④中核群の中で比較すると予後良好11歳以下、12歳以上の症例は   予後が悪い。.  ⑤治療効果をみると、野僧群において辺縁群より遥かに劣ってい   る。.  梅垣く1966)は:、 6ケ月以上経過した登校拒否児についてカタムネ. ーゼ調査を232名にわたって実施している。回収率ば15◎通64.7%. である。以下に結果を要約する。  ①発症年齢が低いほど予後は良好。.  ②発症後少なくても6ケ月以内に受診した症例が予後良妊。  ③再登校のく理由〉として小学生隼齢では環境側要国が、申学生   年齢では本人側要因が多い。  ④〈発症〉から再登校までの期間は、小学低学年と高校生群は6   ケ月以内、また、小学高学年と中学生群では6ケ月以上かかっ   ているものが多い。.  ⑤〈発症〉〈治療〉も他の月に比して薪学期に多い。  ⑥予後不良群には、精神病ないし精神病的状態になっているもの   がある。.  飯田・津田・出井(1969)は、登校拒否児の性格と予後をU一ルシ. ャハテスト、P−Fスタディ、バウム・テストから分析した。その 申で‘9予後の良否は治療への意欲(特に保護者の)、治療の方法、. 家族環境にも大きく左右される”と述べている。  松井・佐藤(1969)は、予後の問題について職業適応をも考慮し、. 1S1名(男IC8名・女53名)にわたって調査・硯究をしている。回 収率は42.2%(68名)で、小中学生群の予後良妊は8Z6%(26名). 青年群62.2%(27名)、全体で?7.鯖が良野とのべている。性格・行. 動の状況については、小申学生群の予後良貯の申で、性格・行動に ついて、ほとんど問題がないとみられるものは8名で、これは同群 の30%にすぎない。他のものでは.登校拒否傾向・不潔恐怖や暗闇. 29.

(33) 恐棉の傾向・うつ的・不安状況・家塵内暴力がみとめられるとのべ ている。また青年の予後については、青年で予後良妊群のうち、性 格・行動にほとんど問題がないとみられるものは7名(2脇)、問題 があるもの18名(67%)になっている。その内容をみると:小中学生群. よりも広い範囲にわたっている。すなわち、小中学生にみられるも のの他に自閑傾向、身体愁訴、浅眠傾向をみとめられたとのべてい る。.  田申(1969)は、症例研究を予後の研究に取婆入れてS例のケース について症例を研究している.予後の評緬を:再登校にもとめている が、直接面会して予後の状況を把握しているのは、評価できよう。 以下に結果を要約してみる。  ①発生年齢が低いほど予後は良好.  ②登校拒否のきっかけについては、本入および両親のほとんどが   学校場面をあげており、再登校のきっかけについても同様だっ   た。.  ③発生月および再登校月ともに学期は短めに多い。挺否期間は4   ケ月以内のものが73%。.  ④友人関係では、幼い贋から友達とあそばなかった。  ⑤原因については、相談員・担任教師とも家族要因をあげており、   両親は学校場面をあげている。  山崎(19?1)は、長期化した慢性学校恐怖症児の登校拒否発生から 現在までの経過について、2eケースを追跡調査している、以下要約 してみる。.  ①家族構成では、末子が20例申12例あり大半を占めている。  ②登校拒否発生学年についてみると、小学校高学年群が最も悪く   なっている。.  ③現在、完全に立直り願調に登校しているのは4例のみ.  ④研究対象2⑪例申11倒は、現在なお家に閉じこもり社会的接触を   失っており、家族の申で寄生し、夢前にある成人を迎える社会   的準備のないままにその黛ぐらしをしているe. 30.

(34)  菅・流王・萩原《k*72》ばtS糖設入所し灘神経症鹸麹登校搬否児鵜 ケースについて研究している、、.  改善群 登校拒否の症状藩慧隼間に一度もみ蟻轟ず.親の不安藩      消尖.学校の指導要領で行動評緬が梅上したも⑳.  平野:善群 登校継否の症状が二野野江み網野。外来⑳es解ニッタ     ・慧ンター一に遜翫している.病饒・福概施設にλ務してい     る。. 以上の二等賦おけて講査簸行っ驚.49ケース寧改善群:獄鴛ケース韓 灘)で。期特した嶽どぞ一町塾聯たとのべてい為、、.  一餐・津懸・簸灘・灘井《欝7屡)濾:。難鱒奪の薪究を更に澱め.発 童施護に来所した釣鱒嚢携について家鍵i訪問同行kk .霊ら鵜そのう. ち37鰐について二次講査を行ve丸.こkらの初診鱒に翫醗難騰鍾羅 P・一ge$轍趣と恥鷺畿農麟Tg譲kと熱岡時に実縫霞叡てい碁勢鰐を 本研究⑳対象晃として概甕してい為,,以下要約す篇、、.  ①登校捲否兜の鰻遇に際しては.単にパーソナ解ディdi綴藏だ纏   謝らの畢後⑳予灘にともわ轟ること壕く.癒驚豊と鱗驚く環境   凹凹などについて多野的に接返していく四丁樵⑳あ轟こ鎗が.   具体罪な症鯛の検討か曝示唆叢れ灘.  ②症状の教善《再登校する鳳と)に灘鮎て$Sk ,、かな¥良野な繕果.   が難特さ為うるがその背景となるパーソナ蓼テイの改善な拶変   容な蓼賦平して纏樵難続霞難の多脳ことを痛感霊せられ驚。  欝響隼鵜東京都都立数育研甕所と足立籔皆野相談所藻.総野離癒 登綾拒否発⑳予後講査を行ってい為。  東京都立教育羅甕翫《欝?7)で纏、来斎後蕪年から緯年経過振た登 校癒否冤鑓ケースを.薪箋対象として癒綾講査を行mpた.玖下要絢 す導..  ①登校癒否捻:再発や糠¥返す勢門が*な¥多い..  ②予後講野壷いつ行うかによeeて.そ灘鞘果ぶ塾な¥異なveてく   悉k考え門門る.  ③解決がむずかしいと考え蔭轟輪事鰐曝.あ轟時縄を幽纏て.そ. 3a.

(35)   の儀人に適した方法を見い綴すこと瀞で鷺れば.適癒に至ると   思わ叡る..  ④辮灘が多種多様であった,,したがって予後覇定義こば。当然、学.   校適応だ纏でなく.靴会適応淋加わってきた瀞、現在の趨慈の   響定ということでは。両者を闘擁に掻わざるをえなかっ驚とい   う点渉解題点のひとつとしてあげら轟る、  ⑤予後響定にあたっては、封人関係や性格面を加撃して評定する   ことを計画していたが、適応との関係でみると評定すること瀞   羅難なケース漸でて嚢たas  ⑤野人麗藻や性楮の評定は。適応や不適癒の評定からはずした。  足立区教育相談燐(嬉77)ではtS欝繊隼∼想難隼家ぞに絹談}欝に来. 室した登校挺否蝿鴛1名にアンケート方式による講査を.栓会解と 学校群に分類して行った、獄下要望すes e.  ③学校群においては.嚢網蝋型が学校に復帰してお解。社会群に   おいても7驕熱野戦に置いているe  ②教会群の申で定職に就い海者のうち。かな鞍登校振否を躁箏返   した者がふくまれていることは.捲否を繰¥返しな瀞らも.琶   会人としての露立の可能性をしめしているe  ③勢門度の極めて強い、申学校すら卒業で嚢癒幽つたような者獄   その後の経過も悪い。こ為らで嫁.高学年続なってから登校握   否をした者瀞多かった。.  ④登絞振否紘、兜童・生徒の性格や家庭の養育態度の閣連瀞ふか   い、一方、登校下等の誘国や、登校するようになったきっかサ   は学校優に常州することが多くみら轟るe  上記⑳二つの酒甕嫉、相談を受纏た綴渉その後の状態を掘握する 海めに、長期闘にあた解調査しだものであるm教育稲談駈瀞相談業 務を行いながら概干し驚こと、長期岬町わた¥予後の状態を瞬らか にし海ことに意義がある。.  福閣・井上・沢・渡根・栂《lggo》は.小雪生.申学生、高校生鱒. 9名を対象に保護者へ⑳アンケート調査を郵送や電話によneて行つ. 32.

(36) Pt: as麟答者92名く9S%)であwたa以下要釣する..  ①登校しない讃濠に終わっkのぱ醜名中9名《7駕)..  ②高校進学率は.53驚で地区平均よlj低く.国学後串退が多い..   高校卒業者の大学・短大違学率はN49%で地区平均を上憲わっ   ていた。.  ③学校髪終えたのち懸とんどのもの瀞野業していた渉。全体にエ   員や調理師・運転手など現業労働者の占ある率藻高かった.  ④御会適応裟ついては.良野5§名く64X).いくらか問題呼名(2#%.   ).著瞬証問題罪名《1嬬)。糖神分裂病銘儲)za  渡辺(ig93}はve病院江来院・入院した登校捲否冤のうち4∼5年 たった現績を。貿1ケース一ついて電話・面接髭よって調査した。 解答玉聯名ζ鑓.嬬)であっだ。以下要紛する。.  ①麗.鰭瀞霧登校、あるいは就労,、結婚、その難解らかの仕事に   従事してお鯵tS少暫くても来院当時の状態からは,、一一応脱卸し.   驚縫会生活を営んでいる。  ②一一見安定して就労していたもの瀞,、その後弾綱なエピソーードで.   生活が一一変した解、不安定とみら為海もの瀞.現在は就労する   などの変化藻生撃ている.  磐耀・鳥谷・向井《1994)は。文献に報告#為た神経症曲登校拒否 晃窯懸鯛のうち.予後の記載のあるも⑳豊就擁について.as登校拒 否の予後を左右する要ee nの分析を行い.7窺が予後良筆と報告し て勢る。.  海外の文献では、Redriguez,A,.Redfiggez,M,.&Ei$9ftbef9,L,. (欝灘)は。笹野年寮ら嬉§7年に扱った、町名の学校恐棉蝿について、. 電話また激手摩によって出塁状混.学業犠況.粒会魯適応等}Cつい て.その予後を調査しているe登校している者29名く72%)、登校に 尖敗している者X2名《29%)。最愚閥係ある要因として.年齢との麗. 係をあげ、n歳以下の27名申鱒霧渉学校に墨卜して静る《3名⑳尖 敗鯛のうち2名は不適切糠医療管理である)esこうした成功翻に対 し簸歳以上⑳子ば.わずか3驕しか成功で鷺なかve驚。学業成績や. 33.

(37) 栓会駒適応状態は.掌校復漏している29名のうち.23名隷いずれも その繕果ぶ満足すべ嚢あのであった.残lj 3名に糠攻撃駒な異常行 動が.あとの3名に獄学業遅滞渉みら為驚と報告をしているza  また,。 c#9亙idge. 」. c.,欝r醐海諏。獄,&Feeftey. 9. 〈欝纒}嫁欝. 総年寮ら鐙総年の間に登校挺否児と診断電轟た総人の予後講査を報 告もている.鱒例は断在がわからずes 7例紘異常瀞霊らにかどく壕 っているか外鈎事惰からか、この磯甕から験磐さ叡ている.  囎鍵中禦擁はすでに高校を卒業した¥選学中であった、7鰐絃大 学に違学をしている,,しかし、この調査によれば§膿の子供たちは、. 登校江対する慢性釣な懸念、勉強や試験に封ずる灘おげさな心配や 不安、月曜病.頭痛、苦痛、仮病で欠庸する.ちsつとしだ病気の 丸め長く欠庸をしたejする。.  知飽と学業との闘係嘘、対象とした子供の43Xl*学業成績瀞IQ で予想き回るよ¥愚砥くnわずかに1蕊ぶその予想よ婆も上であっ た。.  対象とした子供の現在の情緒面におげる状態について獄.異牲へ の態度。窪立性への閣心、経済的自立への準備等の発達駒にみた青 隼期の問題に重点費おいて調査した.こ為らの基準によkば 鱈回 申.問題⑳ないもの三二.やや問題のあるもの聡鋼。非常に問題の あるもの。家たは適応飽力のないもの24趨.調査二三瀞不十分なも の驚擁であった。. 34.

(38) 《2) 発行硬甕での予後の驚とめ  {1)の先行薪甕を概観してみるとTabie 17のようにまとめるこ と瀞できる。予後の評定基準を再登校のみに求める漆。その懸、構 緒藏等を織麺鑓する爵・によって評定嫁違ってくる瀞、予後の適応状 態豊ある程農麹較検認することがで鷺る.  二二となる二二も違っているし.二二対象地も二三しているので 一様に毒ま箆較で嚢ない瀞、予後の三王纏鷹醸簿∼編鵯水準と考える 事寮できるe Yabge 17 先行概究での適慈状態の象と誇 舞象症綴. 薪 究 者. 隼. 良藪. 《数》. 療や闘題. 《駕). 不良. (i竃). 〈駕). 翫戯i響聡灘就綾至。. 想騒. 嘆1. マ置. 。鵬盈豊δ琶e 就盈亙.. 総磁. 弱. 欝.5. 塁⑪.趨. 聡.§. 山本・二二. 亙麗§. 怨. 鐡。1. 滋。嘆. 二二. 梅垣. 欝総. 鴛黛. ?嘆。7. 松弁・佐藤 都立教育三二室. 懲薮§. 欝1. η瀞. 緯7?. 総. 縄.3. 昆立区  鐸. 欝77. 1?1. 7騒惑. 福灘 縫. 灘藝§. 鯛. 護選. 欝菖3. 1翻. 谷癖 弛. 1鶉嘆. 重就. 器濃 慧難. $. 35. 聴. 6曝. 雛惑 77. 三L7 墨L窯. 欝. 1§.

(39)  丁麟短総に.先行概箋からみた.予後と性格の傾向を謹と翻た.. 予後良妊群ばw性絡鰯講遜瀞ない績陶がみられる、      Tabke欝 先行轟轟からみた予後と性譲 Redrigasez gt esg.. 予後不良群に攻撃鱈な異常行麹.      《智嚢59》. 篠原・鑑藤く欝灘). 予後不良群 活気に欠藝ず.摩心覇気。葬協力. 松葬・佐藤《欝翻).       的.轟轟.轟轟の弱霞 予後良督群 率慮.温瀦、積極的。真面鐸 予後不良群 不潔恐縮や暗閣恐擁の傾海.欝       鈎.不安状況 予後良薙群 懸とんど問題藩ない.  マabie欝に.予後と学習成績の闘係を叢とめた.戒績の問題}eつ いて。書及している概甕瀞少なかった.戒績上盤群の方渉、予後良 聾の傾向がみられる..      T3kk欝 先行磯究錘らみた予後と葛藤成績 篠原・控藤く欝鍵) 谷jll Pt 〈x994). 予後良妊. §段曙評緬で霊.霧∼慧憾. 予後不良. 5段繕評麺で3. 4∼3.9. 予後良薪. 36. 成績上編.

(40)  Tab}e鴛に.予後乞発症隼齢との麗孫壷まとめた.発症隼齢渉畢 い糠ど、予後良郵の傾海ぶみられる、 τ油星馨29 予後と発症年齢 嚢⑪9rigzz9:戯議夏.く笠%嚢). ig歳以下良ff tS ii歳鉄上不良. 鑓本・石’jiiく欝緬). H歳以下良薙za 12歳以上悪い. 梅壌《1嚢鑓). 発症葬齢が低い縁ど予後良野 発症隼齢瀞鑑い嶽ど華後良野 小学校蕎学隼群渉最も悪い 高学隼の予後瀞悪い. 鐙中《gs99) 撫醗く璽971). 足立教育蕃甕齎く鐙マ7) 谷鱗弛く三嚢鑓). ff∼菖歳の予後漆良静. 37.

(41) 《3) 予後の甥断基準に関する先行薪甕 予後の戦断基準に間しては、以下の発行薪甕薮筆者瀞、 《+)。 《±)。 《帯)。 《一)⑳4つに分類すると.次のようになるes [適応群」.  《÷)客観麹に全く問題がないと考えら為るe   ゆ獅igtwitatlOfi 《問題のないもの)C“cgSgg ek ai.#9S4).   e登校出来るように糠ってからの患篤は安定、現在の書舗状    態は良爵、               飯譲纏《欝6鋤   ◎摩申学生で1‡欠席がほとんどないもの、青年では高校・大    学に在学し欠嬢渉懸とんどないもの、中卒・高卒機一定の    職業にっき職業砂嚢に心配の壕いものg松#・鑑藤《1969)   ⑪登校捲否の症状瀞£隼間に一度愚みられず寛解し、親の登    校搬否に対する不安が消恕している.    菅飽《ig72)   の再登校で隠るように喩ってから墨席寮安定していes #                         一・纏縫《k974).   ⑪内的・外的適応は邸良野夢P 《問題瀞ない)である.                         一如勉《1974).   ◎通攣・遜蟻が一隼以上継続している場合e  縁壇く騰綴)   e子どもの自我ぶ発達し、自主鞠に行動で盛るようになった    もの. 《学校撰帰、学歴菰依存しない主体牲ある生活〉                         谷メ珪健《欝縫).  廷)一蓋適応しているが、十と藤壷する垂こな闘題藩ある。.   ePtegefateiy Xmkted (やや問麺のあるもの)                    CeeXgge et aL (lgS4).   e中学卒業後転職は多いが.現在安定している.                       楓;鉢・佐藤《19翻).   e繊篤は安定。適応状態不良。       飯遜纏《雄鍵)   麟綴欠⑳繰¥返し、適応状態良野。     飯懸他《1969》   “登校挺否⑳症状が断続的にみられる.    菅鶴《1972)   む再登校し類がらも散発的欠席を縁婆返している場合e. 38.

(42)                      一谷索く欝7塁). o再登校しな漆らも出欠が糠鱒返さ轟て安定していない.                      一谷鶴(1974) ◎学校復:帰しても散発鈎欠席を縫聾返している場裏。.                       梅垣《1994). o一癖学校に復帰したもののsまk散発麟に登校滋藤を鎌脚  返すもの.               谷鱒弛くig94) £不適心霊j.  l峯)適応しているとば考えられない瀬,、一と醤恋する嶽どで麹    いes   o全く登校擢否だが現在の適応状態綜良ff e 簸露纏《欝劔)   0幽欠の躁蓼返しだ渉現在の適慈状態は不良。飯田纏(296S)   o再登校}C k} kらず.全く登校を拒否している瀞.内密外鈎    適応纏、いくらか問題点あるas      一一谷弛《ig74).   o再調校し壕がらも出欠渉躁跳返きれて安定:してい麹く内感     ・外的適応纏、問題がある、       一谷纏《1974>  《一)客観的}a、明らかに問題麟ある。   ⑪ s解癬聡亙¥豆璽驚璽憩通 く非常に悶題渉ある)                     奪ee亘量ge et裁亙。く196曝).   e全く登校振否し現在の適応状態抵不es 。  飯顕tw 〈1969).   ゆ精神病院に入曉申。         松井・佐藤《19fig)   “職藩論く無醤駒に在宅しているもの. 穣弁・鑑藤《1969).   登病院s福祉電設に入嘉しているfi      素謡ζ懲聡)   の不蕊学く登校矩否)で家灘で過ごしている. 菅織《雄藩)   e外来のクリニックセンターに遍着している、 菅纏《1§鷺}   e再登校賦糖たらず、全く登校を捲否していて、内麟外飽適    応面一不良ve《問題がある)。      一谷毯《澱7勢   ⑪学校欠耀が一ケ層以上纏綾している.    梅趣く嬉鱗). 39.

(43) 第2簸 薪究の鞍絢  登校矩否ぱ。一町沈静化し驚ように愚わ轟ていたがva最下の調査 によると.ここ数年間で急増しているe  文部省の学割基本調査によると。中学校にお酵る灘攣校誕らい欝 の鐵麗下竪雲門マ3奪・に綜,、7下竜名《9。1膿)と簸抵を認録iした瀞.1§79. 年に纏Icag29名く9.2x%)と一一万名を越x、 k二野年には29ig§名く難講. 鑛)と二万名を越している..  文部省⑳学校基本調査は:.連縫・断縫雪輪野上の平町・生縫を響 町にしておij、§嬢以下の登校施否を含めると実数慧絢驚藩と:もい わ撃ている。撫壇《下縫》渉書うように、埼玉祭は全国平均と麹弔し. ても登校推否兜瀞多く、死毒も壕玉察と岡9ように多いのが実状で ある。.  本薪甕嫁こうした実下野ふまえK市の登校捲否の全雪像を瞬らか に鮎,、今後叢市教育穏談室において登校振否に封ずる漕療の基礎鈎. 資料を雛供し.学校現場において登校振否に対する早期発見・早期 絵療の定着を蟹っていくも⑳であるe  叢た.神保櫨《欝7§)や撰藤他《欝7勘によると登平平否についての. 薪甕1まこ轟まで原霞論や給療方法の観甕が多く,、予後について嫁擬 甕浄深められて雛な熱った.こ為は.登校拒否は一一毅の獲患のよう. に干物のみに病態髪認める:と瀞むずかしく、家族騨係や生育歴s 学狡教育等が複雑にからま蓼あって形成き轟ているだめであろうen ま滋.渡辺《欝蕊璃霞欝うように病的状態の予後の概念をそのま濠呼 野する懲難さ薮こもあろう..  病駒状態の予後鐙鶏解脇捻》はNギリシャ語⑳pri」 (予め)と. 麟鵬i瓢知る)から生む驚語で。ある脚病の経過および結末蓬予め 知ることをいう。.  本門甕での予後嫉,、登校捲否蝿が教育格談室での稽談終了後ど⑳. ように学校・教会に適応しているかを知蓼.性絡・行動面の変艦を 掘握するものであるtr. 40.

(44)  なぜなら撞当し驚登校捲否冤瀞、その後どのように栓会に適痔し ているかを調査することばk撞砦者が最も闘心のある断であ蓼s予 後を研甕することによ蓼.捨療Pt適劔であったか否かも問うこと漆 できるのである。.  こ轟までの予後についての欝甕猿.毒登校瀞藩飽に麹為か否かに 絞ら為て薪究霊れてい輪もの瀞多傘つた藩。本概甕は登校癒=蕎蝿の 症擁記録を分祈し.アンケート調査によ蓼①本人の現在の択態②登 校斌説また綜難務状撹を講査し.更続面接によ¥親や登校挺否兜の 内省報告薮受纏,、総禽鹸に予後を硬箋する奄の鷲ある.. 41.

(45) 第3簾 薪究方法 ①封象症飼.  埼玉黙翼蜜教育稲談室に.欝心慰∼欝雛年鑑に来室した鷲ケー  ス.治療終了後臨月以上経過したケース蓬藩甕:慧象とする、 ㊤講説山霧. #アンケート調査. 鱒編出11月一蓋購{転居先不瞬呼名。. 協力を得ら轟な寮つた者鴛名、画収鐙 名、有効図露盤7§箋》. e面擾七二. 1996年3月∼x月《父親1名tS母親9 名、本人2名》. ③講査内容  “アンケー一蓋鑑査.  アンケート調査ぱ.プライバシー藻欝の驚め対象児の玉総者  に逃して封書:による郵送法でお鷹な繋た.返信のなか鵬たも  のについては、電話で講査への協力を確か諭驚上でve資料の  収集につとめた.調査内容は.次のような点である.  ・轡毅三振 ・対象兜⑳適応状態 ・来女時⑳学隼と予後  ・誘覆と予後 ・経過年数と予後 ・分簸懸と予後 ・発症   ⑳盛期と予後 ・身偉愁訴等と予後 ・控格行勲蒋性と予   後 ・学業威績と予後 ・疑控の有無と予後 ・親への態   度と予後 ・父母の養育態度と予後 ・揺動状濁と予後  ・兄菓麗係と予後 ・稲同期閣の状混と予後 *藏接講査.  面接講査紘.上記期間.}《毒教育絹談室響おこなつ驚aアン  Er 一F調査幽ら藤接希墾を確認の上で筆者がおこな繋た、講  査内容纏.次のよう金点ぞある。  ・稲談終了後から麗在叢での経過 ・学藤壷ms s盛会適応に   ついて ・性格や行動面の変艦 ・親の養育態度や親子麗   係⑳変化  ・生育歴の補兜 ・その纏. 42.

Table 12発癒鍛の行動傾向 N :61 項     濁 数 母親から離れない 1盆 侮かに夢麟こな為 9 家謎謎暴力 8 全く外に鵡ない 7 平気で外出 7 夕方・超綴外幽 7 家事の手儀い 6 部屋でゴ灘ゴロ 5 学校の事を気にする 4 盤夜磁転の生活 4 その億 1 館載なし 11  ⑪ 相談期聞の状況  Table 13に稲談期間の状況をまとめてみた。多かったのは農〜6 ケ琵、7〜12ケ月だった。2年置3年のケースも1例、3年以上 のケースも1例あった。    τa魏613 絹談期間の状況 1ケ

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