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特別支援教育のあり様をめぐって(その1): 個に応じた特別な支援

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論文

特別支援教育のあり様をめ・ぐうて

一個に応じた特別な支援

(その1)

中谷陽子・豊澤弘伸・北村好史・栞原茂樹・生野金三

AStudyofSpecia1SupportEducation

NAKATANIYoko,TOYOSAWAHironobu,

KITAMURAYoshifumi,KUWAHARAshigeki,SHONOKinzo

1はじめに

「特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議」は、2003年3月 r今後の特別支援教育のあり方について」と題した内容を報告した。この 報告は、障害のある子ども本人や保護者の教育に対する二一ズの高まりを 受け、2001年の「21世紀の特殊教育の在り方について」をまとめたもので ある。ここでは、従来の特殊教育が果たしてきた役割を認めうつも、障害 のある児童生徒の教育をめぐる諸情勢の変化を鑑み、新たなr特別支援教 育」体制の必要性が生じてきたことを強調している。 詳述すれば、従来の特殊教育は、障害の種類や程度に応じて教育の場を 整備し、そこで手厚くきめ細かい教育を行うことを基本的な考えとしてき た。障害の状態等に応じて、訪問教育の制度を設けて積極的な対応を図っ てきたり、また特殊学級の設置、通級による指導の制度化を図ってきたり した結果、障害のあることを理由に保護者の申請により就学を猶予又は免

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除された児童生徒は非常に少なくなった*1という成果も認められている。 斯様に特殊教育は障害の状態等に応じた弾力的な教育的対応にも配慮しつ つ、障害のある児童生徒の教育の機会の確保のために重要な役割を果たし てきた。*2しかし、障害のある児童生徒をめぐっては、養護学校や特殊学 級に在籍している児童生徒が増加する傾向にあり、加えて通級による指導 を受けている児童生徒も増加してきていること、LD、ADHD、高機能自 閉症により学習面や生活面で特別な教育支援を必要とする児童生徒が通常 学級に在籍していること、盲学校・聾学校・養護学校に在籍する児童生徒 の障害の重度、重複化が進んでおり、概ね半数近くの児童生徒はその障害 が重複していること、肢体不自由の養護学校等では日常的に医学的ケアを 必要とする児童生徒が増加していること*3等の情勢の変化があり、これら を踏まえて今後の適切な教育的対応を考えていくことが強く求められてい るとしている。 ここでは、従来特殊教育の対象とされる視覚障害者、聴覚障害者、知的 障害者等の児童生徒と、LD、ADHD、高機能自閉症等の児童生徒とを分 けて捉えるのでなく、今後は特別支援教育の視点より障害者である児童生 徒一人一人の教育的二一ズを把握し、適切に対応した一層質の高い教育の 実現を目指していくことを重要視している。障害のある児童生徒の教育を めぐる諸情勢の変化を鑑みるとき、特別支援教育は今後必要不可欠なもの といえよう。そめ方途をめぐっては、個別の教育支援計画の策定、特別支 援教育コーディネーター役割理解、LD、ADHD、高機能自閉症等のガイ ドラインの周知徹底等と多岐に亘る課題にまずは着手していくことである。 先に触れた特別支援教育の基本的視点を中核に据え、そのあり様を探って いくことは極めて重要なことである。 *1特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議r今後の特別支援教育の在り方 にっいて」2003年3月 *2同上書 *3同上書

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以上のことを踏まえ、本論では特殊教育から特別支援までの史的変遷、 特別支援教育の展開の方途、特別支援教育の構造、特別支援教育の実際等 について探るととを目的とする。

■特別支援教育の発展の様相

1特殊教育としての展開

特殊教育から特別支援教育までの史的変遷を探るに当たって、まずは特 殊教育の発展の様相を以下に見てみる。 我が国の特別教育は、1890年(明治23)の「小学校令」*4において盲唖 学校の設置等に関する規定が設けられ、それによって盲唖学校の制度上の 基礎が明確になった。そして、1923年(大正12)には「盲学校及聾唖学校 令」が公布され、盲学校と聾唖学校の設置が義務付けられた。その後、盲 学校、聾唖学校以外にも特別な教育に対する要望が高まり、1941年(昭和 16)「国民学校令及び同施行規則」によって養護学校が制度上の位置付け を与えられた。 そして、1947年(昭和22)に制定された「学校教育法」において、盲学 校、聾学校、養護学校、特殊学級が明確に位置付けられた。そして、その 設置をめぐっては、前者の盲学校、聾学校、養護学校は都道府県に義務付 け、一方後者の特殊学級は市町村が設置できるとした。就学すべき教育対 象を障害の程度で区別を設けなかった点は、この学校教育法の特徴といっ てよい。加えて、養護学校という新たな名称の学校が規定されたのもそう である。これは、障害の種別ごとに学校種が増加するのを避ける意で、精 神遅滞、肢体不自由、病弱の学校(従来は、病弱・虚弱児の学校名であっ た)を総称する名称として採用された。*5更に、障害教育を統一的に義務 制普通教育に位置付けたのもそうである。このように、この学校教育法の *4教育史編纂会編『明治以降教育制度発達史 *5日本発達障害学会r発達障害研究第16巻 第3巻』龍吟社p.64. 第3号』日本文化科学社p.168.参照

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制定は、障害児教育改革にとって、極めて意義を有するものであった。し かし、特殊学校に就学すべき教育対象が、性格異常者、精神薄弱者、聾者 及び難聴者、盲者及び弱視者、言語不自由者、その他の不具者、身体虚弱 者とされていた点をめぐっては、当時の現状を反映していたとはいえ、吟 味不足の感を拭えない。加えて、情緒障害という用語がまだ使用されてい なかったこともあり、情緒障害児教育は考慮されていなかった。 1947年(昭和22)に制定された学校教育法を受けて、1948年(昭和23) より盲学校と聾学校については、その義務化が学年進行で実現したのであ るが・養護学校教育の義務制実施はなされなかった。前者の盲学校及び聾 学校に関わる保護者の義務をめぐっては、r昭和25年度において子女の満 9歳に達した日の属する学年の終りまでとし、以後昭和26年度から昭和28 年度まで毎年度1学年ずつ延長するものとする。」*6としている。一方後者 の養護学校をめぐっては、その設置について「未だその設置を見ない県も ある現状であります。これ等の県でも事情の許す限り速やかに設置され、 新憲法教育基本法の趣旨に添われるよう格別の御努力を賜るよう希望しま す。」*7とあり、義務制実施はまだまだ先のことであった。 昭和30年代の特殊教育は、20年代後半の方向性を受け継いで、生活主義 にそった教育実践が展開された。20年代前半の、通常児教育の枠組みをそ のまま使い、内容を易しくしたり時間を延ばしたりするという、いわゆる 「水増し教育」と呼ばれた実践のあり方を反省し、児童生徒の将来の自立 的生活に最小限必要なものを育てていくというねらいのもと、教育内容も 設定されていった。 昭和29年度から文部省によって「児童生徒の実態に即した指導内容・方 法に関する研究」の研究校が指定され、児童生徒の現実の生活に基盤を置 いた自立的な生活力の育成を重視した「社会的自立」が目標として設定さ れ、実践研究にも力が注がれた。 *6近代日本教育制度史料編纂会編r近代日本教育制度史料第23巻』p186. *7同上書PP.186−187.

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1956年(昭和31)には、「公立養護学校整備特別措置法」によって、養 護学校設置の際の財政支援が行われることになり、公立肢体不自由養護学 校も設置され、昭和30年代後半には更に整備が進むこととなる。 また、1959年(昭和34)には中央教育審議会がr障害の程度の重い児童 生徒は主として養護学校において、軽い児童生徒は主として特殊学級にお いて教育する」という振興策の推進を打ち出した。この結果、特殊学級が 急速に増加し、それに伴って実践研究も活発に行われるようになり、地域 での公開研究会なども開かれるようになった。 このように、養護学校教育はめざましい発展をみせたが、学校教育法第 93条で規定した設置義務と就学義務の施行日を定めた政令は公布されない ままであった。 その他の動きとしては、1956年(昭和31)に文部省は初等中等局特殊教 育室を廃止し、初等・特殊教育課を設置した。また、同年全日本特殊教育 研究連盟が『児童心理と精神衛生(後の『発達の遅れと教育』)」を創刊し ている。 昭和30年代後半から40年代前半は、新しい指導形態に即した指導法の模 索が展開され、教育課程の編成や生活単元学習、作業学習などが実践研究 の対象とされる。 1963年(昭和38)に養護学校小学部・中学部学習指導要領が通達され、 1966年(昭和41)には同解説書が通達されて、新しい指導形態が現場教師 に浸透していった。ただ、ほとんどの重度・重複障害児は福祉施設におり、 養護学校も少なかったため、実践研究の対象は特殊学級にいる軽度児であっ た。 また、1963年(昭和38)には「日本特殊教育学会」が設立され、翌年 『特殊教育学研究』が創刊されている。 昭和40年代後半から50年代前半は、養護学校の義務制実施にむけて、制 度的にも整備が進み、児童生徒の障害の重度・重複化に対応する指導形態 と指導法が創造された時代であった。

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1973年(昭和48)には学校教育法第93条で規定した設置義務と就学義務 の施行日を定めた政令がようやく公布され、それを受けて1979年(昭和54) の完全実施に向けて養護学校緊急整備7か年計画が進行した。養護学校義 務制を前に、適正な就学を促進するために、市町村教育委員会に就学指導 委員会が設置され、障害児に対し適切な教育的措置を講じることが急速に 進められた。 その一方で、これまで就学が猶予や免除になっていた重度・重複障害児 が学校へ入学するようになり、そのことへの対応が求められた。教育課程 の編成においても、新しく養護・訓練や遊びの指導の教育内容が付け加え られ、重度・重複化に適応した教育を推進していくための実践研究が展開 した。 1971年(昭和46)、「盲学校、聾学校及び養護学校学習指導要領」改訂・ 公示。1972年(昭和47)以降は、学習指導要領の改訂を受けて、その指導 を充実していこうとする時期でもあった。特に養護・訓練について、障害 の重度・重複化、,多様化へ対応すべく、専門教員による改善が行われた。 そして昭和50年代以降、諸外国の研究者による理論を基礎とする教育的対 応法が紹介され、養護・訓練への適用が見られるようになった。また、障 害種別に特定した授業研究も盛んになっていった。いずれも、養護・訓練 の内容を日常生活の指導や遊びの指導、生活単元学習の中に含め、検討が 展開していった。 1978年(昭和53)には、文部省からr軽度心身障害児に対する学校教育 の在り方」が報告され、「教育上特別な取り扱いを要する児童・生徒の教 育的措置について」の通達にしたがった展開がなされていく。 1979年(昭和54)は、養護学校教育の義務制が完全実施された。併せて、 「訪問教育」が実施され、障害のため通学して教育を受けることが困難な 盲・聾・養護学校小学部、中学部の児童生徒に対して、養護学校等の教員 が家庭や医療機関等を訪問して教育を行った。義務制と訪問教育の実施を 境に、障害を理由とする就学猶予・免除者は減少した。義務制によって、

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養護学校では昭和54年の以降在学者数が急増し、加えて、障害の重度・重 複化、多様化がますます進むこととなった。 この時期、養護学校では、教科別の指導の必要性が強調され始める一方、 領域・教科を合わせた生活単元学習を再検討したり、遊びの指導を取り入 れたりして、新たな状況への対応が検討された。 千葉大学教育学部附属養護学校によってリードされたこの時期の展開は、 児童生徒の障害が重度・重複化していく傾向に対応するため、生活と学習 を密着させることが必要とされ、生活単元学習を再検討し、「単元活動が 子どもの発達に沿う」「課題や目的意識の乏しい子供にも興味・関心のあ る活動を用意する」「活動を継続的で連続したものにする」という観点か ら、日常生活の指導における毎日の反復による生活習慣の形成の重要性や 作業学習における作業活動による働く力や生活する力を高めることが強調 された。 また、養護学校高等部においては、高等部の整備を進めるとともに、職 業教育を中心に、「社会的自立」を促していくことが展開された。就学の 義務制によって在学者が急増し、その障害も重度・重複化、多様化してい くことにより、一般企業への就職率が低下。これに対して、職業教育の充 実や進路指導の改善を図るために教育課程の見直しが行われ、職業学科の 設置や普通学科における教育課程の類型化とコース制の導入、普通学科に おける作業学習等の工夫など、さまざまな検討がなされた。いずれのもの も、生徒一人一人の働く力や生きる力の育成を主眼に据えて、実践の場に 供されていき、特色のある取り組みが見られるようになった。 一方、特殊学級では、養護学校の義務制の結果、逆に在学者数が減少し、 小規模化する傾向が見られた。これは、ノーマライゼーション思想浸透の 結果とも見られ、保護者の間に統合教育を求める傾向が強くなったことも 要因の一つであった。この状況下、特殊学級では、少人数のため教師と子 どもとの1対1による指導の工夫や通常の学級との交流教育が重視されて いった。

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また、1985年(昭和60)年前後は、情緒障害の児童生徒に対する特殊学 級が増設されたが、学習形態が固定性ではなく通級制が多く、集団指導と 個別指導を併用させながらの「治療教育」をねらった行動療法が見られた。 平成に入ってもこの傾向は続き、障害が重度化・重複化する児童生徒へ の対応が求められていた。しかしながら、重度障害の児童生徒への焦点化 は、軽度障害児への注意不足をもたらしたことも事実で、通常の学級の中 に放置してしまうことになった。このため、特殊教育への就学率が義務制 の実施により一時微増するものの、その次の年から下降し、平成4年度に は全児童生徒の0.88%にまで下がることとなる。 1989年(平成元)、「盲学校、聾学校及び養護学校学習指導要領」が改訂 され、翌1990年(平成2)「通級学級に関する調査研究者協力者会議」が 設置される。1992年(平成4)には「通級による指導に関する充実方策に ついて(審議のまとめ)」を提示され、翌1993年(平成5)「学校教育法」 施行規則の一部が改正、「通級による指導」が制度化された。通級による 指導とは、小中学校の通常の学級に在籍する軽度の障害のある児童生徒が 通常の学級で教科等の授業を受けながら、特別の指導を特別の場(通級指 導教室など)で受けるもので、r言語障害」r情緒障害」r弱視」r難聴」 r肢体不自由」r病弱・身体虚弱」の六つが対象となった。rLD(学習障 害)」は対象とはなっていない。 1991年(平成3)には、国立特殊教育総合研究所が「LD研究プロジェ クト」を開始する。1995年(平成7)に「教科学習に特異な困難を示す児 童・生徒の類型化と指導法の研究」、1999年(平成11)に「学習困難児の 指導方法に関する実証的研究」を刊行し、軽度発達障害の支援の方向づけ をした。また、中央教育審議会も、1996年(平成8)の第1次答申でrL Dの指導内容方法等の研究促進」を、1998年(平成10)の答申で「学習障 害への対応」を織り込んだ。そして、1999年(平成11)には文部省から 「学習障害児に対する指導について(協力者会議・報告)」が発表されてい る。

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このように平成に入ると、展開の中心は「通級」と「学習障害」に向け られていく。 以上のような国内の動きに対して、国際的には1989年(平成元)の「児 童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」以後、子どもの人権保障や ノーマライゼーション、インクルージョンが強調されるようになり、1994 年(平成6)のサラマンカ宣言へと繋がっていく。「特別な教育二一ズを 有する人びとは、その二一ズに見合った教育ができる子ども中心の普通学 校にアクセスしなければならない」という考えのもと教育が展開されてい くわけだが、我が国においても、2000年(平成12)の文部省「21世紀の特 殊教育のあり方に関する調査研究協力者会議」の設置によって、この動き は急速に進んでいくこととなる。

2特別支援教育としての展望

(1)インクルージョンの潮流 1970年代の後半からヨーロッパやアメリカでは、注目的な変容を見せる ことになった。いわゆるインクルージョンの潮流である。 ノーマライゼイショ・ン(障害のある者がない者と同等に生活し、活動す る社会を目指すこと)に世界的規模で人々が傾倒していく中で、学校教育 の分野でも、障害児の教育をr可能な限り通常の教育環境(学校)の中で 行っていこう。」とする考え方が、特殊教育の底辺に流れるようになった (インクルージョン)。 障害児教育の概念が広がるにつれ、教育の実際も障害の有無を超えて、 特別な教育的二一ズ(specialeducationalneeds)を持つ子どもたちには 適切な対応をしていこうという発想に大きく変化してきたのである。 このような海外の動きに対して、日本では、1979年(昭和54)に「養護 学校義務化制度」が確立され、すべての障害児が学校教育の枠の中に組み 入れられ、r就学の猶予・免除」によって義務教育の機会を奪われること は無くなった。それは「別学」という体制でひとまずの完成をみたが、ま

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だ、別学という隔離の中にあった。障害児が社会の中に統合されていなかっ たのである。この点では、欧米に後れをとっていたといわざるを得ない。 (2)r分離」からr統合・連携」へ こうした教育構造の打開を図るべくなされたのが、2001年(平成13)1 月のr21世紀の特殊教育の在り方について」の提言であった。世界の標準 から遅れをとったといわれてきた日本の特殊教育(障害児教育)が、具体 的方策を探りながら、「分離」としての特殊教育から「統合・連携」の特 別支援教育へと踏み出したわけである。 このように我が国の障害児教育が、従来の特殊教育から特別支援教育へ一 と大きな転換を図った事情は、次の二つの要因によるものと判断される。 第一に、障害の多様化と増加で、重度化・重複化というかつてない厳し さにさらされていることがあげられる。現実は特殊教育そのものの規模や 配置の見直しによって、子ども一人ひとりの教育保証を約束しなければな らないところに立ち至っているわけである。 第二に、知的障害は比較的軽いが、しかし対人関係の不得手、学習困難 や不適切行動等で学校に不適応を起こしているLD・ADHD・高機能自閉 症などの子どもたち(通常学級に在籍する)への対応が、通常学校教育の なかで十分には行われていないという実情がある。 このような障害児教育の実態を受け、遅ればせながら、日本もインクルー ジョン型の教育へと大きく舵を取ったのが今回の大改訂なのである。

皿特別支援教育の実際

1特別支援教育の構造 「21世紀の特殊教育の在り方について」で方向性は提示されたものの、 一部のモデル授業(平成15年∼)を除いて「特別支援教育」がどのような 教育効果を示すかについては今後の展開を待たなければならない。

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特別支援教育の構造は、以下の点によってその概要が示される。 ①盲・聾・養護学校における個に応じた教育内容の充実と実践 ②小中学校のおける特別支援教育の実際への支援 ③「特別な教育二一ズ」に答えた教育(障害児教育だけでなく、通常 学級教育の中にも障害以外の要因による遅滞・困難・不適応・いじめ・ 非行・言語不利などに基づく二一ズがある) ④「一人ひとりの二一ズを大切にする教育」の実際を理解し力を貸し てくれる児童・生徒や親、地域への啓発教育と交流 ⑤特別支援教育に配置される教員の広い教育力と通常教育担当教諭と

の連携。

⑥保護者との連携(国が保障する義務教育の概念の中で、保護者との

信頼関係の樹立)

⑦特別支援教育コーディネーターの実践と養成 これらは、計画上はすでに開始の時を迎えていることになるのだが、教 育現場の進展は必ずしもそうとはいえない状況にある。それぞれの現場が 抱えてきた問題に加え、新たなる展開への対応に教育委員会も各学校・教 員も模索の段階にあるというのが実状といえる。この領域の教育の大転換 ということに鑑みれば、過渡期の混乱は想定の範囲ともいえるのであるが、 以下では現場での展開について詳述する。 2特別支援教育の実際 (1)行政の取組 平成16年度に、「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする 児童生徒の実態を明らかにし、今後の施策のあり方や教育のあり方の検討 の基礎資料とすること」を目的として、全国実態調査が実施された。その 結果、「学習面や行動面で著しい困難を示す」と担任教師が回答した児童 生徒の割合は、6.3%の数値を示した。これは、現在(平成15年)義務教 育段階で特殊教育を受けている児童生徒の割合1.555%と比較しても、大

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きな数値である。今回の調査が、専門家チームの判断や医師の診断による ものではなく、担任教師の判断によるものであるとはいえ、有意性の高い 結果といえる。また、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論す る」ことに著しい困難を示す場合が4.5%、「不注意」や「多動性一衝動性」 の問題が2.5%、「対人関係やこだわり等」の問題が0.8%といった数値と なった。それぞれが絡み合い、複合的な様相を見せている。このような特 別支援を必要とする生徒は、中学校では、生徒指導の事例にはのっても、 専門的な対応には至らず、あやふやなままで終わってしまっている場合が ほとんどである。その意味でも、今回の特別支援教育への転換は意義深い。 さて、ここでは、特別支援教育に係る施策(例)を、国、都道府県、市 町村それぞれのレベルでまとめたのち、学校という教育現場からボトムアッ プ的にみつめ、現在抱えている課題について一考してみたい。 ①文部科学省特別支援教育課による施策(中央教育審議会を経て)

ア制度面から

○盲・聾・養護学校制度の見直し

・障害種ごとの盲学校、聾学校、養護学校を、障害の重度・重複化

に対応した特別支援学校制度(仮称)に転換

・地域の小・中学校を支援する「センター的機能」を付与

○小・中学校における制度の見直し

・障害のある児童生徒が、通常の学級に在籍した上で、その必要に 応じ指導等を受けることのできる「特別支援教室」を設置。 ・特殊学級及び通級による指導等に係る現行制度の弾力化を図る。

○教員免許制度の見直し

・当分の間、特殊教育免許状の保有を要しないこととしている教育 職員免許法附則第16項については、新たなr特別支援学校教諭免許 状(仮称)」の保有率の向上のための方策とともに、時限を設けて

廃止する。

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・r特別支援学校教諭免許状(仮称)」の取得や、養成カリキュラム

の充実を図る。

イガイドライン(試案)の公表 ウモデル事業の全国展開 ・平成19年度までに、すべての小・中学校において体制を整備する

ことをめざす。

<体制>教育委員会:専門家チームの設置、巡回相談の実施

学校:校内委員会設置、コーディネーター指名、個

別の指導計画作成

②都道府県による施策(S県を例に)

一S県特別支援教育推進体制モデル事業より

・専門家チームの結成:心理学の専門家・医師、通級指導教室担当教

員、通常の学級の担任、教育委員会職員で構成

・巡回相談(臨床心理士による)の実施 ・特別支援コーディネーター養成研修の実施

・各種研修会における啓発活動

③市町村による施策(N市の場合)

・推進モデル校の指定

・特別支援委員会の設置

・モデル校における校内委員会設置・校内体制づくりの支援 ・コーディネーター指名状況の把握と研修 ・教職員による共通理解の推進:研修会の実施・巡回による啓発

・盲・聾・養護学校との連携

・専門家による巡回相談の実施

④学校内における特別支援教育体制の現状について

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校内に特殊学級・通級指導教室が設置されているかどうか、また、小・ 中学校間でも、特別支援教育体制にかかる教職員による理解の温度差は 大きい。一般に小学校は、.常時担任と児童とが接する機会も多く、一 歩進んだ取り組みが重ねられている。中学校では、生徒指導の場で個別 の生徒の対応について話し合われることが多く、特別支援を要する生徒 に対しても、対処療法的な面が強い。しかし、LD・ADHDと思われる 生徒も見受けられ、従来の生徒指導では対応できなくなっていることも 確かであり、専門的な見地からの治療の必要性は理解されつつある。そ の他、特別支援教育体制確立に向けての課題をあげてみよう。 ア必要性は感じているものの、教職員の意識が体制づくりに向いてい ない。 特殊学級・通級指導教室が設置されていない学校では顕著。 イ児童生徒一人ひとりをガイドラインに沿って診断する時間が確保で きない。 また、ガイドラインについての周知徹底がむずかしい。 ウ特別支援コーディネーターの役割が理解されていない。 ・取り組む上での時間的な保障:授業時数の軽減に伴う加配教員の ・特殊教育を経験した人材の発掘:一般教員がコーディネーターを

努めている場合が多い。

工盲・聾・養護学校(センター)との関係づくりには時間がかかる。 オ該当生徒となった保護者の理解をどのように求めるか。実際のアプ ローチの仕方がわからない。 力就学支援との関連について研究する必要がある等々。 ⑤学校内における特別支援教育体制の確立について 以上の課題を、行政の協力を得ながら、各学校が、無理なく、段階的に クリアーしていく必要がある。以下に具体的な方策を示し、まとめとする。

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ア既存のr生徒指導委員会」あるいはr不登校対策委員会」に、r校 内委員会」の機能を持たせて組織化をめざす。 イ課題のある児童・生徒に対する具体的な支援活動を通して、特別支 援教育体制への移行を図る。 ・児童生徒の実態や課題について、報告する場を設け、情報の共有

化を図る。

・担任をサポートする体制づくりに向け、簡単な指導計画を立案す

る。

・全校でコーディネーターが中心となって、事例(ケース別)研修 会を開き、・共通理解を図るとともに、具体的な取組に当てはめなが ら特別支援教育体制への啓発を行う。その際、専門家の巡回をお願 いし、ガイドラインについての理解をもめざす。 ・問題行動については、対応可能な教職員で個別に指導に当たる。 ・コーディネーターが窓口となり、外部機関との連絡調整を行う。 その過程を教職員に知らせる。 ・保護者に対しても、担任だけでなく、管理職・養護教諭・学年主 任・コーディネーター等がそれぞれの立場から連携を取り、対応に

当たる。

ウ教育委員会が、具体的な方法論にまで砕いた内容の管理職研修を行 い、統一した歩調で取り組めるよう工夫する。 (2)個別教育支援の展開 次に、ここでは教育的二一ズと個別指導計画について、心身障害児学級 での取り組みを中心に述べることとする. ①個別指導計画の果たす役割

ア個別指導計画の必要性

近年、幼児・児童・生徒の障害が重度・重複化し、障害の状態及び発達

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段階や特性等も多様化している。そのため、今まで以上に幼児・児童・生 徒一人一人の実態に応じたきめ細かな指導が必要になる。それに応えるも のとして個別指導計画の作成が大きな意味をもつようになった。

イ特別支援教育と個別指導計画

特別支援教育の理念は、「障害のある児童生徒に対してその一人一人の 教育的二一ズを把握し、当該児童生徒の持てる力を高め、生活や学習上の 困難を改善又は克服するために、適切な教育を通して必要な支援を行う」 ことにある。そして、「特別支援教育は、障害のある児童生徒の自立や社 会参加に向けた主体的な取り組みを支援するためのもの」と位置付けられ る。 この理念実現のためには、児童生徒個々に合った指導の計画が強く求め られる。個々の障害に応じて、将来を見通して指導の計画を立て、指導に 当たることで、より一人一人の自立につながると考える。

ウ個別の支援計画と個別指導計画

特別支援教育では、長期的な視点で乳幼児期から学校卒業までを通じて 一貫して的確な教育支援をすることが求められている。すなわちr個別の 支援計画」である。東京都では、以下のように「個別の支援計画」を考え ている。成長と共に、幼児期(寮育プログラム)・学齢期(個別指導計画) ・社会参加期の三つに分けている。更に幼児期から学齢期をつなぐ物とし て就学支援計画、学齢期から社会参加期をつなぐ物として個別移行支援計 画として位置付けている。すなわち、「個別の支援計画」を踏まえ、学齢 期における一人一人の教育二一ズに対応して指導内容・方法の明確化を図 り教育課程との関連により具体的な指導内容や評価の観点を示したものが 「個別指導計画」である。 ②個別指導計画の作成例と活用例

ア作成に当たっての資料

・一年生の場合

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a就学相談での資料:個別指導計画指針〈別添※1参照〉 b保育園からの資料:行動観察記録〈別添※2参照〉 c入学時に提出する資料:児童指導連絡カード・生活習慣調査・生

育歴〈別添※3参照〉

d保育園・幼稚園を訪問して行動観察およびカンファレンス ・二年生以上の場合 a前年度(前学期の個別指導計画) b進級時に更新する資料:児童指導連絡カード・生活習慣調査(別 イ個別指導計画〈別添※4参照〉における指導項目 a年間指導目標(年間を通して特に身につけたい事項) b学期指導目標(年間目標達成に向けてその学期に重点的に取り組

む事項)

c教科

国語・算数・音楽・図工・体育

d領域等

劇遊び・生活単元*8・総合*9・作業*10・特別活動・日常生活*11・ 交流*12・その他*13・家庭での取り組み*14 e教科領域等毎に、指導目標とその目標を達成するための支援の方 *8児童が生活上の課題処理や問題解決のための一連の目的活動を組織的に経験するこ とによって自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習する活動 *9総合的な学習の時間 *10自立活動→障害による困難を改善・克服するために必要な知識・技能・態度等を養 うことをめざす学習活動 *11朝の支度や食事、清掃、生活の決まり等に関わること *12本校は、通常の学級との交流が盛んである。より良い交流が出来るよう個々の課題 を設定した。 *13性格・行動・習慣等に関わること 網児童の指導を学校に任せっきりにせず関心を持ってもうために新設した。勿論、全 てとはいかないが少しでも個別指導計画に沿って家庭でも取り組んで欲しいという願い もある。

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法を立案する。

ウ作成手順

a実態把握

前述の各資料や行動観察、本人・保護者の二一ズなどの情報を収 集し、整理する。また、前年度までの個別指導計画も大切な情報と

なる。

b第1次案(指導担当者が作成)

・年間目標・学期目標(担任)

・国語・算数(グループ別指導担当者)

・音楽・図工(外部講師)

・体育・劇遊び・作業・総合(全体指導担当者)

・生活単元(班指導担当者)

・特別活動・日常生活・交流・その他(担任)

・家庭での取り組み(各家庭)

c第2次案(全担任でチェック)

全ての指導の第1次案を全担任が、目を通し、修正を加え、カン

ファレンス後、第2次案を作成。

d保護者に提示

各保護者は、要望を提出。

保護者の要望事項を検討(取り入れるか否か・次の機会に取り入 れるかなど)し、全担任で最終案を作成する。 e保護者から要望事項の処理の結果を保護者に報告。

第1次案・第2次案の作成に当たっては、各資料・実態のほか、

本学級の教育課程とその課程に乗っ取った指導計画との整合性を考 慮することはいうまでも無いことである。 個別指導計画の意味も保護者に理解され始め、要望等も出てくる ようになり、将来の自立を目指しての今にふさわしい具体的な課題

が多くなった。

(19)

完成までには、かなりの手間と時間を必要とする。作成すれば終 わりでなく活用してこそ個別指導計画の意味がある。 また、この個別指導計画は、固定的なものでなく、絶えず変化し ていく児童に合わせて、限られた時間の中で効率的に指導していく ためには、柔軟に修正を加えながら進める必要がある。そこで、日々 の評価・記録は欠かせない。本学級では、有り難いことに地域ボラ ンティアの方々より日々の授業の支援を得ている。そして、その方々 からも個々の児童の様子や授業方法等について貴重な意見等寄せて

もらっている。

工個別指導計画の活用例 a本学級の指導形態(第1次案作成者と関連するが) ・国語・算数は、全児童を習熟度や課題等により四グループに分 け(三学級4担の学級)、一人で一グループの指導に当たる。

・図工・音楽は、講師がT1として全体指導をし、各担任はT2

として個別の指導に当たる。すなわち、ティームティーチングで

ある。

・生活単元は、全児童を4つの縦割り班に編制して、宿泊学習や

調理・徒歩などを班担当者を中心に指導に当たる。

・体育・劇遊び・作業・総合は、担当の担任が、T1として全体

指導をし他の担任はT2として個別の指導に当たる。

・特別活動・日常生活・交流・その他は、担任が中心に指導に当

たる。

b活用例

【日常の指導の中で】 授業前、個別指導計画に沿って授業のプランニングをする。一斉 指導の場を入れるか否か、一斉指導を入れた時、個をどう生かすか、 個別指導の場面での課題をどうするか。課題をどの順序でどんな方 法で展開するか。など事前に考え、教材を準備し授業に臨む。

(20)

より個に合った適切な個別指導計画を立てるために、担当の児童 について担当の教科領域等の指導目標・支援方法を指導時常に携帯 し、評価・記録していく。それを基に次の授業のプランニングをする。 児童に課題をより意識させたい場合、授業の計画に合わせて個々 の目標を掲示することもある。例えば、国語のスピーチの時間に話 し方の目標として、ある児童は「大きな声で三つのことを話す。」 とか、またある子は、r最後に感想を言う。」とか、また別の子は、 r出来事を順番に話す。」とかのようなことを掲示している。 【週1回の学年会で】 個々の児童の進歩の様子・課題等を共通理解し指導に生かすため に、学年会資料〈別添※5参照〉作成担当の際、自分の担当の児童 の学習の様子について報告する。報告を受けて個々の児童について ケースカンファレンスを行う。学年会資料は、担任毎にほぼ月一度 作成している。月一度だと個々の児童の変容を少なからずつかむこ とが出来る利点がある。 【毎日の保護者との連絡帳で】 より確かな力を付けるために、保護者との連携は欠かせない。進 歩があった時、家庭で協力を得たい時、課題など、様子や指導方法 などについて詳しく報告する。 ③作成に当たっての今後の課題

ア関係諸機関との連携

小学校と幼児教育機関との連携は、かなり進んできた。今後は、児童の 進学先である中学校、養護学校中等部との更なる連携が必要である。また、 より個の教育的二一ズに合った自立活動等の指導のために、在籍児童の通 院する医療機関との連携も必要であろう。そのためには、特別支援教育コー ディネーターの存在が不可欠である。

イ客観的アセスメントの活用

(21)

現在本学級の個別指導計画には、知能検査など諸検査を活用していない。 より客観的に児童を理解し指導を進めるには、諸検査を実施し、その結果 を個別指導計画に組み入れる必要がある。そのためには、諸検査の研修を 積み、個に応じた適切な検査が出来るようにしなければならない。 また、入学から卒業までの六年間を見通した計画も必要であろう。その ためには、各教科等の指導段階表の作成も必要である。 ウーより多角的な理解 週五日制が定着してきた現在、児童の学校での生活の割合は減ってきて いる。逆にい言えば、地域や家庭での生活時間が増えていると言うことに なる。そこで、家族を含めた環境の理解と観察や地域の活動場面等での理 解も必要になってくる。

IVまとめとして

今回の大転換によって、我が国の障害児の教育は新たなる段階に入った。 インクルーシブな流れの中、学校全体としていかに対応していくかが重要 な課題となる一方で、個々の児童生徒に対する確かな理解と教育的二一ズ の把握によってどのような個別支援が展開できるかが、この改革の成否に 大きく関わるといえる。学校教育界全体に対する啓発と個別支援のあり方 を次なる課題として提示し、本論を終える。 《引用・参考文献》 1日本発達障害学会r発達障害研究第16巻第3号』日本文化科学社 2障害児の授業研究会編『障害児の授業研究Nα100』明治図書 3rこれからの東京都の特別支援教育の在り方について∼一人一人の二一ズに応 じた教育の展開をめざして∼」(東京都心身障害教育改善検討委員会の最終報告) 4「個別指導計画Q&A」(東京都教育庁指導部心身障害教育指導課編) 5講演「地域社会と連携のあり方その意味」(のぞみ牧場学園津田望)

(22)

《別添資料》 ※1個別指導計画指針

様式個一①

個別指導計画指針

小学校就学者 中学校進学者

ふりがな

児童・生徒氏名 年齢 歳

1指導目標

2指導内容等

項目

内容

配慮事項 基本的生活習慣

対人関係

運動能力

知的能力

〔醗網

情操・行動

その他

3保護者の要望等 区市町村教育委員会用

(23)

※2行動観察記録

様式3

行動観察記録

小学校就学者 観察者氏名 場 所 ふりが 児童・生徒氏名 な 性別

()

生年月日 年 齢

年月日生

()歳

項目

観点

観察内容

排泄

14

全面介助2大部分介助3一部介助どうにか一人でできる5完全に一人でできる

食事

145

全面介助2大部分介助3一部介助どうにか一人でできる(スプーン 完全に一人でできる(スプーン箸 箸) ) 衣服の

着脱

14

全面介助2大部分介助3一部介助 どうにか一人でできる5完全に一人でできる 対人関係

12345

ほとんど成立しない 特定の人とならどうにか成立する だれとでもどうにか成立する 成立するが、多少問題がある 問題はない

昌旺

目叩

12345

反応しない 言語表現はできないが、理解はしている 単語程度は話す 言語による反応はあるが、不明瞭 はっきりと言語反応する 指示理解

12345

ほとんど認められない 的確ではないが、反応する どうにか指示に応じた反応が可能 指示理解は可能だが、多少問題あり 指示をよく聞き、行動する。

文字

135

文字は読めない2文享に興味を示す 名前が読める4五十音が少し読める 文字が書ける

数量

12345

分からない 3までの具体物が数えられる 10までの具体物が数えられる 20までの具体物が数えら締 1ケタの計算ができる 安全管理

13

常時、1対1の管理が必要2常時、

注意と配慮が必要4

注意と配慮が必要 一般的な注意と配慮が必要 5問題はない 身体状況 勧四肢 (全く見えない・少し見える)聴力 1手が不自由(右・左) 3移動可能(車椅子・松葉杖・独歩)

24

移動困難 (全く聞こえない・少し聞こえる) 足が不自由(右・左) 行動特徴 ・固執的・散漫・積極的・消極的・明朗・せわやき・やりっばなし・あきっぽい・攻撃的 ・ぼんやり・甘ったれ・人なつっこい・怖がり・極めて多動・奇声・無口・指しゃぶり ・働きかけても動こうとしない・落ち着きがない・特定の働きかけならどうにか動く ・特に寡動とも多動とも言えない

所見

12

就学が適当と考えられる〔恵身鰯叢護 継続して観察する必要がある (月鶏鐵馨轟)〕 判断理由 (注)1該当項目を○で囲み、観察内容を具体的に記入する。 2黒ボールペン、黒インクを使用する。

(24)

児童指導連絡カード ※3 。鰻o穏昆転心挟田農巡ト幽絹皿“榔二旨£相裡 ﹂謡量e憐醇皿P﹂々蓮“榔ゴ臓駅層爪申ヰ心壊︶o康 P︽ー謁煎ニレ醸由灸ゆ謝。ト鄭D康P輯桶ゆ為費コ却瀧鰹 畑嵐舳蕊旦螺.為↑榔ニレ“に日浸鼠碑契嗜ψ㌣ト恥へ掴駅 凄ヤ榔ニレ夢るに楚㌣︽1製果 囲蝦e製器皿

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(25)

生活習慣調査・生育歴 ※3

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(26)

※4個別指導計画 2学期O年△△△△ ・「無悶目欝 O掌級の夜達と共に楽しく生活するO基本的な生活習慣を身にっけるQ基礎的な掌力を身にっける 灘掌期目標 Oより多くの友達と楽しく掌校生活を遜るO基礎的な掌力を身にっける 激料領

}閏、 目標

議見、 芋目ひらミよ¢読

カルfτン

み書きする Oカルタや掌習プリンとを活用する o促音、 拗音、畏音を正しく読む O掌習プリントを活用する O動詞の語いを増やす Q正しい発音を知らせ繰9返し読む練習 国 O正しく発音して譜などを読む をする O昨日のことを思い出して正しい文1章: Oヒントを出し、正しい話し方を伝える で3っ話す O助詞の.違いを指摘し訂正する Q臼記で’今臼あったこと、昨日あった ことなど遂助詞に気をっけて書く 1000 での鼠王串 「笠・早τン繍 O簡単な2位数+1位数、2イ立数+2 Oタイル、掌習プリントを活用する 位数の計算をする 饗算 O簡卑な引き算をする 数 O時問(何分問)を理解する O時計模型・掌習プリントを濡用する 03種類の形を用慧し操作をしながら長 Q三角形、四角形、円の図形の特徴 方形などに当てはめる をっかんで形はめをする 目圧こ気つ群て球て 一,こ ってむこ、汗つこ 歌う 声焼ナをする 嚢臼 O小だいこをリズムをとって打てる O近くで教師も一緒に打つ 楽 O音楽に倉わせて片脚でバランスをと O音をよく聴くよう声力蹴する ってしっかり止まる 1需剛 ○下書きにそって色を塗る Q声力魁する 木工作 O紙ヤスリ、ボンドなどの運具の名前 O目的に応じた道具を便えるよう促し、名前 を覚え、正しく{動 の確認をする 図工 版画 楽しむ ・O色が映って作品になることを覚え、 O様々な種類の作品をたくさん作る QT寧に刷る 紙工作 O紙をていねいに折り曲げる O大入が便ってみせる Oハサミ、のりを正しく安金に便う Oゆっくり作築するよう声かけする ラ‘ フく

らてノ、、小一ル て浮き、バタ足をするQボールを片 Oねらいやすい的を用意する 孚で数回つく O簡単なルールから徐々に覚えて戦ナるよ Qボールを片手でねらったところに投 うにする げる O手をっく位置をわかりやすく示す ○ドッジボールのル“ルがわ力噸、楽し O勢いをっけて回るようにする ・体 「幽 む Oマットで正しく手‡をっいて前転をする O逆さ感覚が身にっくよう始めは大人が足 を持って補助する 円 Q前転をしたあと、手を{更わずに立つ O踏み切る位置、手をっく位直をわカ・りや O壁を便って倒立をする すいようにする Oとびはこに両足踏切で、寧をっき、と O小さい跳び箱を便う びのる Oストレッチや柔軟体操、リズム体操ラダー Oとびはこに両足踏切で、手をっき、 運…勘、ローラースケートなど漆羨々な運動をす 開脚跳びをする る O傭の柔軟性や調整力を高め尉 劇遊軽 Q自分からやりたい殴を選び、せりふ を言ったり、歌ったり、踊ったりする Q衣装や大運具、小道具を周意する Oせりぶを書いた大きな表を活用する Oせりふのタイミングがわかるように合図をす る

(27)

△△△△ ・燕鱒、 蟻「

・鞠樵

1難., ・所覚「乱 O荷物の出し入れや、身の回りの Qできるだけ、宮分の力でやれる 鍵、 活「一無︳ 一妬 ことをできるだけ自分でやる O係の仕事をする O調理の買▽物を体、験する ように衙つ O気づかないところ、できないとこ ろだサ手伝い、一緒にやる Q一っの役割を責任搬ってできる ように係を決める

、、1

用、鵠王揖、そ口の

Zの,心験蛎漫

穴まかな流れを覚える る ・調 O正しく包丁を持って野菜をま Oやってみせる 一i理 とめて切る O表裏全部を拭くことを伝える O洗った後の食器を拭く O必要なものを考えさせる 一ノ℃ Qみんなのぺ一スで歩く Q書われなくても行くように朝、伝 ・提,毒・ Q班の歩く位滝を覚え、間を空け ずに歩く えておく Oだれの後ろかを出発前に雷う O秋まきの花や野粟の種や球根を植 Q好きな色の球根を選び、大切に育て気 える 持ちを持たせる 、蟹餐. 菜 ○ザヅマイモの収穫をするOビ“ズやぺ一パーtコ“ルに楽しん Oより多くの色のビーズや紙を用意する で取り組む 卑・襲別一 雲、聴 雛擁難1 一「一戴「、

隠のこ

Q黒板係の仕事をする

験べP寓一でで

きるようにしわからないときだけ 声をかける Oその都度声を力離ていく O仕事名を掲示して意識づける ・・Oいろいろな反達と遊ぶ Oいろいろな子と交われるような宮 皇餓, 灘籔、

Qあいさつをする Q食べ物の好き嫌いを滅らす 面を設建する O上級生にも声をかけてもらう O毎朝きちんとあいさっするように 声をかける Q嫌いな勅も少しずっ童を塔やし て一べる 一湖型・・一 妻…萎雛 議Q2年生との交流の機会があれば 参加する 04年生との交慌給食で進んで 大きな声で自己紹介する Q楽しく参菰できるよ瓜周りの子 にも声を力継る Oゆっくり分かりやすい言葉で話 す …蟻/ 洛いて言胆こ又 口塞えこいの竜耳 Oきちんと課題に向かわなけれは いけないときは確実にするように

蕊 「、鰺 11ごひ覗’貝いのプラス500円くらいまでのお金の概念 を掌ぶ ②撰続詞の便い方の掌習(とても苦孚 なので…)例(∼が、∼を、∼の) i月の’で一で’いこ有 家庭で実物のお金を便って1240円くださ い」など=練習をくり返す ②短い文章を書力)せて問違いを訂正していく 灘… 総雛

(28)

学年会資料 ※5 黛黎綬照榊齢蟻・ ︵イ圏輯00︶蝉‘ 暗 即贋蝿如錨愚雲廻楚細凄愚Ψで嬉凄較蟻の顎穏 喫抽︶○葬些叢鞭図“o奪智、署椿き逼壁団睡鍛頃 Oゆ瀞髭︵刊心巌翼築簸鮒弾毎壌Oゆ鷺嶺楚志 月惹蝿即遷歯e蛍∼o晋融溝如灘嚢p灘穿・ミo懸1 簑無挺舶著お製騰毬ム衰,鍵轡当部適劇級§、ヤ無eセ誉個0 嚢魍細嚢心分雌護瀞ウマ昌踏頓貞傍向冬﹂筆嚢墨配 ゆ魁港康襲Fo駕喫9圖見諏艇酸窯盛睡¢国o .赫週潔琶なトe叢K♪準.、良ミβ二£鷺溢ε辱一 釧無一e麟躰∼=O岳碑幅細嚢心射瓢拶憲雇炉月霞裏弟級暑 e憩用心姫昏O︻O 拳Oゆニレ報遇犠斑暴e豪ヤ気富堪0即嵩倒梱嚢“ ゆニレt農台蕃§殉・嶋、2蹟艦略線噛雪ξ騒超團. 如孤り頭据謹雛矯翻碩o客“、書∼o蓄、..遠 舳で蚊V餌 帰ニレ舶レ﹀蟹塾甑翼Oや ゆ層﹀春巽細細璽察聾如遊鴬.¶の藻︽慧一§莚嘱細凄留。レo奪智・憩9恥凝.踏嬢団.襟醸叫O鍵 ﹀昼ひ臭製韓謎嶺魚∼盤∼o誌嵩尋§’蓮空、ミ 月eぐトのゴ錬姦S懇摯個f報製斜・戴摯囲+韻掴詩封壌O

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