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女子学生のダイエット行動と個人的・社会的要因との関連性 -対人関係・広告等を中心に-

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Academic year: 2021

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(1)《学位論文〉 女子学生のダイエット行動と個人的・社会的要因との関連性. 一対人関係広告などを中心に一. 兵庫教育大学学校教育研究科 教科・領域教育学専攻生活・健康系. MO62761黒田薫.

(2) 1嗣研究の背景と目的、______._.___..._.、______...______..、.2. II.研究方法______...______..___.___.__.__.__.._.___4 1.フォーカスグループインタビュー(FGI)による調査.______....______.._._4 2.質問紙調査..______.._._____._._.____.___._.__...______.._._6. III. 結果_._....___.........___......______.._.....__._.._...___..9. 1.FGIの結果_____.._.__.__.__._.._____..____.__...轟_.____..._._9. 2. 質問紙調査の結果._._____._____._...___.___..____.__._.____.13. IV.考察__.._._._..._..___.....____..__.._____......_......__..33. 1.. FGI.....『...........質....................『..。..9....._.....罵......................噛..り.9...胃.り...り..........噛...............33. 2.質問紙調査___._.__.__.____.._._.____.____..__...____._......_35. V. 引用・参考文献___......._.___.._._、___....._..,_____、.....37. 一1一.

(3) 1. 研究の背景と目的 健康の保持増進のために適正な体重を維持することは重要なことである.しかし,平成 16年国民健康栄養調査1)によると男性の肥満が増加している一方で,20∼29歳の女性のや せ(BMI〈18.5)が21.4%であり20年前の昭和57年の調査では14.8%であるのに対して増加し. ている。また,平成14年の国民栄養調査2)では20∼29歳女性の女性では,普通体型であるの. に自分の体型がふとっていると考えているものが66。7%もいた.このように,青年期の女 性は実際の体型が「やせ」傾向であると同時に,意識の面でもやせることを望む傾向にある.. 自身の身体に関心を持つことは自然なことであり,適正な体重の範囲内で食生活や運動 など生活習慣の改善によるダイエットは特に問題ない.しかし,20歳代の女性を対象とし た田中3)らの調査嬉よると,ダイエットをおこなっているもののうち54.1%,過去に行って いたもののうちの74.6%がダイエット方法として「食事を減らす,抜く」を選択しており,. やせ願望が食生活に与える影響は大きいと考えられる.食事制限によるダイエットはバラ ンスの悪い食事になりやすく,貧血,生理不順,骨粗写染などを引き起こす.また,若い女性. がバランスの悪い食生活を続けていたり,やせていることは将来出産の際に問題となる可 能性もある.例として,丸山4)らは女子大学生,短大生を対象に無月経とダイエット経験と. の関連を調査したところ,無月経のもののうち75.0%は高校時代にダイエットを行ってお り,ダイエット法として食事制限を行っていると報告している.さらに,母親となったとき. に子供の食生活に与える影響も大きいと考えられる.また,強いやせ願望は絶食などの無理 なダイエットをまねき,摂食障害に至る恐れもある.このように,女性のやせ願望が与える 食生活影響や,やせの女性の増加は多くの健康問題に関連するものである.これまでの食行 動に関する健康教育では生活習慣病の予防の観点から「肥満」が問題にされてきたが,「や せ」に関しても同様に扱う必要があると考えられる. ダイエットの動機として西岡5)らは,「生理要因」,「社会環境要因」,「健康要因」,「経. 済的要因」「スポーツ活動要因」の6つの要因を挙げており,このうちマスコミ,友人などの. 影響である「社会環境要因」と社会環境要因がもととなる「心理要因」が最も多いと述べ ている.雑誌などのマスメディアによってやせていることが美しいという情報が大量に流 されていたり,家族や友人がやせ願望を持っているなどといったことが,体型に対する意識 などに影響を及ぼしていると考えられる.. やせ願望や体型認識と社会的要因などとの関連を調べた研究としては,前川6)らによる 専門学校,短期大学四年制大学の女子学生を対象に体重,体型へのこだわりについて社会的. 要因と親の養育行動の関連を調べたものや,社会的要因のうち雑誌からの影響を調べた小 澤7)らによる女性誌へ暴露が食行動異常に及ぼす影響について調査.またダイエット経験. 一2一.

(4) とやせ願望との関連を調べたものとしてはやせ願望や体型と社会的要因や実際の生活習慣 などと比較したものは見られるが,これらはすべて質問紙による量的な調査が中心である. また,社会的要因とそれらに対処する能力を合わせて調査したものは少ない.. ダイエットに関する質問は比較的答えにくい質問であると考えられる.そのため質問紙 などによる調査では建前の回答をする可能性があり,対象者の意識や考え方の傾向を知る には質的調査を併用した方がよいと考える.そこで,本研究では,対象者の本音や背景を把 握するための質的調査として,フォーカスグループインタビュー(以下,FGIとする)によ. る調査を行った.さらに,FGIで得られたダイエットの実態や,にそれに対する考えを踏 まえ,質問紙調査により対人関係やマスメディアといった社会的要因,およびそれらに対処. する能力としての社会的スキルやセルフエスティームとやせ願望やダイエット行動,生活. 習慣との関係を明らかにし教育プログラムの作成の資料とすることを本研究の目的とし た.. なお,本研究では馬場8)らに習い,やせ願望を,「自己の体重を減少させたり,体型をスリ. ム化しようとする欲求で,様々なダイエット行動を動機付ける心理的要因」,ダイエットを 「やせるため,太らないための様々な行動」と定義する。. 一3一.

(5) II.研究方法. 1.フォーカスグループインタビュー(FGI)による調査.. ダイエットに関する質問は比較的答えにくい質問であると考えられる.そのため質問紙 などによる調査では建前の回答をする可能性があり,対象者の意識や考え方の傾向を知る には質的調査を併用した方がよいと考える.そこで,対象者の本音や背景を把握するための 質的調査として,フォーカスグループインタビュー(以下,FGIとする)による調査を行っ た.. FGIとは,「具体的な状況に即したある特定のトピックについて選ばれた複数の個人 によって行われる形式ばらない議論(Beck, Torombetta Share 1986)」9)と定義され,あら. かじめ設定されたテーマについて少人数のグループで意見を述べてもらう調査方法である マーケティング調査やビジネスの分野で広く使われており,実施から事実の発見までにか かる時間が短いことから,30年以上にわたって広く利用されている調査方法である. 本研究では,ダイエットやダイエット情報に対する考え,及びダイエット情報への関心・ 影響について,FGIにより,情報を収集した.具体的には,兵庫県内の歯科衛生士専門学校の. 女子学生4名,兵庫県内の私立B大学のトランポロビクス部に所属する女子学生 6名を対 象とし,2007年7月と2007年8月にインタビュー調査を行った.対象者に質問について自 由に話し合ってもらった.調査に当たっては,対象者の同意を得たうえで発言をICレコー ダーに記録した.また,参加者の発言に対するほかの参加者の反応や非言語的な表現などを 観察するために,司会者,および同席した観察者が参加者のインタビュー中の主な行動を記 録した.観察にはあらかじめ用意した観察用紙を使用した.司会は筆者が担当し,あらあら かじめ質問を定めたガイドを作成し,それに従いインタビューを行った.質問の内容は以下 のとおりである.. 問1ダイエットの経験 ダイエット経験の有無,ダイエット経験がある場合は過去に実施したことのある ダイエット方法,ダイエットを始めた理由について意見を求めた.. 問2モデルの体型に対する考え 雑誌やテレビのモデルに対する考え,モデルのような体型なりたいかどうか意見 を求めた.. 一4一.

(6) 問3ダイエット情報に対する関心 雑誌やテレビのダイエット特集などに.関心を持っているか,また関心を持つのは. どのような情報であるかを質問し,さらにそれらの情報に対する信用についても意 見を求めた.. 問4ダイエット情報の影響と活用 ダイエット情報を自分自身,あるいは周囲の人が影響を受けているか,またそれ らの情報を実際に活用しているかどうかについて意見を求めた. インタビュー実施後,録音記録を基に逐語録を作成し,観察記録と合わせて熟読し,分析 をおこなった.分析方法としては安達重。)11)の方法に従い,「記述分析法」と「内容分析法」 によって行った.. 「記述分析法」はインタビューで得られたメンバーの言葉や非言語的な表現を目的に照 らし合わせてそのまま抽出する方法で,この方法では,参加者の「なまの声」がそのまま生 かされ,強調される方法である.逐語録,と観察記録から調査目的に照らし合わせて意味の ある項目(重要アイテム)を抽出し,内容をもとに分類し,まとめて「重要カテゴリー」と して題名をつけた。安梅は参加者の発言をそのまま記載しているが,本研究では発言内容が. 経験したことのあるダイエット方法などプライバシーにかかわるものであること,発言の 発言を個人的なものでなく集団を代表したものとして捉えるために,抽出した発言を要約 したものを分類した.. 「内容分析法」はインタビューで得られた言語的,非言語的表現について,そのものでは なくそれが何を意味しているのかに焦点を当てて分析する方法である.「記述分析法」で作 成した「重要カテゴリー」ごとに発言の内容をまとめ,傾向などを肉付けした.. 一5一.

(7) 2.質問紙調査 1). 質問内容. FGIの結果および先行研究を参考に質問を作成した。質問内容としては,痩せ たいという意識の強さを測定する「痩せ願望尺度」,痩せ願望に影響を与えている と考えられる「社会的要因」,その社会的要因に対処する能力として「雑誌の被影 響特性」,「セルフエスティーム」,「社会的スキル」を調査した.また実際の「生 活習慣」についても質問した.質問項目の構成を図に表わすと以下のようになる.. 生活習慣 .やせ願望. 会的要因に」 哩・処する能力環. 社会的スキル. 雑誌の被影響特性. 図1 質問項目の関連性. ①. 生活習慣1). 総合的な生活習慣の把握のために全国的な調査である国民健康・栄養調査の質問項 目をもとに作成した.質問の内容としては食生活(間食,欠食,外食の頻度,栄養成分表示 の活用,自身の食生活に対する考え,喫煙,飲酒および睡眠について回答を求めた.. ②セルフエスティーム尺度12)13) 本研究では,総合的なセルフエスティームの指標として広く用いられているローゼン バーグのセルフエスティーム尺度を使用する.10項目の質問に4件法で回答を求め,セ ルフエスティームが高い回答に高い得点をつけて集計した.. 一6一.

(8) ③社会的スキル尺度14). 友人や家族といった社会的要因に対処する能力として社会的スキルを調査する.本研. 究では青年の社会的スキルの尺度として広く使用されているKiss−18を使用する.こ の尺度は18項目の質問からなり,「いつもそうではない」(1点)∼「いつもそうだ」 (5点)の5件法で回答を求めた.. ④. 社会的要因. 食行動の不適応との関連が示唆されている社会的要因である「体型に関する指摘」「や せに対する価値観」「メディアの影響」「家族のやせ志向」「友人のやせ志向」の5つの 要因からなる前川6)の質問表を使用する.回答は,各項目について「よくあてはまる」∼ 「全くあてはまらない」の4件法で求めた.. ⑤. 痩せ願望尺度. やせ願望を調べる方法として,実際の体重と理想体重の比較や,摂食障害の診断に 使われる調査表などがある.本研究ではやせたい理由などの具体的な内容には言及せず, やせたいという意識の強さのみを測定するように配慮された馬場8)らの調査表を使用す. る.やせ願望についての11項目の質問について,「よくあてはまる」∼「全くあてはま らない」の4件法で回答を求めた.. ⑥. 雑誌の「被影響特性」. マスメディアから受ける影響には個人差がある.雑誌からの影響の受けやすさである 「被影響特性」を調査するMAGINFO尺度を使用する.本研究では,小澤ら7)によって翻訳さ. れたものを使用する.各質問について雑誌記事や雑誌広告が「全く影響しない」∼「非常 に影響する」の5件法で回答を求めた.. ⑦. ダイエットに対する興味,経験と種類. ダイエットには,食生活の改善や運動など比較的健康的なものと絶食や薬による極端 なものがある.松本ら13)はダイエット行動について, 前者を「構造的ダイエット」,後. 者を「非構造的ダイエット」と分類し,非構造的ダイエットを実施しているものほど食 行動異常にいたりやすいと述べている.これらの分類されたダイエット方法別に興味, 経験を調査する.各ダイエットご方法について. 「現在やっている」「過去にやっていた. ことがある」「やったことはないが興味はある」「やったこともないし興味もない」の4 件法で当てはまるもの1つを選んで回答するよう求めた.. 一7一.

(9) 2) 対象者と調査時期. 大阪府A女子短期大学の学生100名,広島県内のB大学の学生50名を対象に無記名 の質問紙調査を行った.計150名のうち女子学生136名を対象とした.調査は講義担当 者に依頼して講義の時間中に行い,調査票はその場で回収した質問項目は先行研究及 びFGIの結果の分析を基に作成した.調査票には調査の目的,回答方法を記載した. プライバシー保護のため,各対象者に密封用封筒を配布し,回収時には回答が見えな いよう質問紙を封筒に入れたものを提出させた.. 調査は2007年11月12日から11月30日の間に行われた. 3) 分析方法 以上の質問紙調査の結果を集計し,・統計処理を行い,分析を行った.分析にはSPSS Ver12.0を使用した.関連性の分析では,各尺度の合計得点を求め,それらの間の相関 係数を算出した16).その際の有意水準は5%とした.. 一8一.

(10) III.結果. 1.FGIの結果 重要カテゴリーを以下のように定め,分析を行った.. ● ダイエットに対する考え(経験したダイエット方法,ダイエットをしょうと思った きっかけや理由). ● モデルに対する考え ● ダイエット情報に対する考え(関心,信用) ● ダイエット情報からの影響と活用(自分自身,周囲の人). 1) ダイエットに対する考え. ①経験したことのあるダイエット法 参加者全員がダイエットしたいと思ったことがあると発言し,経験したことのある ダイエット方法としては主に運動や食事に関するダイエットが挙げられた.運.動は 「ウォーキング」や「ジムに通う」などが挙げられた.最も多くあげられたダイエッ トは食事に関するもので,「夜に食べる量を減らす」,「炭水化物を控える」といった ものから,「一日1食にする」ものまで,食事制限の度合いは様々であった.また,「薬. の使用」 など健康面でもリスクの高いものや,「サウナ」などのダイエットも経験し. たことがあるとして挙げられた.運動によるダイエットを経験したことのあるものの 中には食事制限も行ったことのあるものがいた一方で,食事制限ができないと考え, 運動のみを行ったことがあるものもいた.. ② ダイエットをしょうと思ったきっかけや理由. ダイエットしょうと思ったきっかけや理由としては,「好きな服が着られるようにな るため」といったファッションが理由のものや,「同じような体型の友人が痩せたと き」といったものが挙げられた.また,男性の目があると痩せるといった発言も見られ それに関連して「女性ばかりの環境では太る」といった発言もあった.. ファッション性を理由やきっかけとしたなかにハ具体的な事例がいくつか挙げら れ,「買い物に行ったときに自分の来たい服の自分のサイズがなかったとき」や,「店 内の鏡で自分の全身を見たとき.」「雑誌などでモデルがいろいろな服を着こなしてい るのを見たとき」などがあった.また,日常的に痩せたいと思っており,「やせたい」 が口癖であるという発言もあった.. 一9一.

(11) 2). モデルに関する考え. モデルに対する考えとしては「うらやましい」,「なりたい」という意見であった が,「なりたいが無理」,「そこまで細くなくてもよい」という発言も同時にみられた.. 一方で将来の出産などへの影響を心配する意見もあった.. うらやましい理由としては「どんな服でもうまく着こなせる」といったことがあげ られた.また,「無理である」「そこまで細くなくていい」と思う理由としては,「(骨. 格など)もとから持っているものが違う」「エステなどでお金がかかりそう」といっ た意見であった.. 3). ダイエット情報の関心と信用. ①ダイエット情報への関心 ダイエット情報に対する関心について,「テレビや雑誌などで特集をやっていたら 見るか」という質問に,多くは「見る」という答えで,情報に関して関心を持つという 意見が多かった.なかには,「運動などはビデオに録画する」という意見もあった.し. かし,見ても実際にやるかどうか,あるいはやっても続けるかどうかは別であるとい う意見が見られた.. ② ダイエット情報に対する信用. ダイエット情報に対する質問では「半信半疑」「うそがありそう」といった意見で すべての情報を信用しているわけではないという発言が多かった.また,調査が行わ れた年に起こった健康番組の捏造事件が話題に挙がり,信用していた,こういつたこ ともあるから疑ってしまうという意見があった.しかし,疑っていても痩せることを 期待して「とりあえずやってみる) といった発言があった.また,テレビや雑誌より も身近に成功例や,実践例があると信用できるという意見もあった.. 4). ダイエット情報からの影響と活用. ① 自分自身. ダイエット情報からの影響や活用について,対象者自身のことについては「影響を 受けている」,「活用している」という意見が主であった.しかし実践しても効果がで るまでは続かないという意見が多かった.. 一10一.

(12) ②周りの人 周囲の人では影響の受けている人はいるという意見が多かった.どんな人が影響を受 けているかという話題についてはグループで異なる意見であった.一方では痩せてい る人ほど成功体験があるので髭響を受けやすいという意見であり,一方では逆に情報 に関心がなく,影響を受けていない人ほどやせているという意見であった。. 一11一.

(13) 表1FGIの記述分析 重要カテゴリー. 発言など 間食をやめて三食規則正しく食べたら痩せた 夜炭水化物を抜く 食:事制限. 食事を一日1食にする 朝昼しっかり食べて夕食をひかえる. 経験した. ダ. 近所を歩く. イ. ダイエット方法. エ. 犬の散歩 ジムに通う 食事制限ができないので運動をす. 運動. ッ. る. ト. に. 対 す. その他. 小顔になるためにガムをかむ ゲルマニウム温浴 サウナ 痩せる薬. る. 孝. 着たい衣賑溺着られる 誓い人ぶうらやましい. え. ダイエットをしょうと 雑誌をみたとき 同じ体型の友達オ櫨せた 思ったきっかけと理由 、買い物に行って着たい服のサイズがなかった 日々やせたいと思っている 「モデルについてどう思うか」という司会者の問いに,すぐに「うらやましい」と回答.全員がうなずく. 惹 ア ノレ. 「なりたいか孕」という間いに「なりたいとの回容、全員溝うなずく. に. 対 す る. いろんな服淋着こなせてうらやましい. モデルのような体型になるのはなりたいけど無理 エステなどでお金がかかりそう. 考 え. 将来子供を産むとき問題がありそう モデルのような体型に近づこうと努力するがあきらめはある 見る 運動法などはビデオに録画する 「雑誌やテレビでダイエット特集をやって. 見るが実際にやるかどうか,やっても続けるかは別. ダ イ. エ ッ. 関 心. いたら見るか」という問いに対する回答 雑誌の見出しが気になることがある. ト. 具体的な効果が数値などで出ている 食べても痩せる. 情 報. 関心を持つダイエット. に. (テレビなど)よく目に付く お金がかからない 部分やせ. 対 す る. 考 え. 半信半疑 半信半疑でもやせたらいいなとして試してみる 捏造もあるのであまり信用できない 信 用. ダ. 捏造が問題になった健康番組を信用していた. 自分自身. 身近に成功例があると信用する. 影響をとても受けている 活用している 活用しているが続かない 影響を受けるが続かない. イ. 影 響 と. 活 用. エ ッ ト. 情 報 か. ダイエットに関心を持っていない人ほどやせている 周りの人 痩せている人ほどダイエット情報の影響を受けやすい. ら. の. 一12一. 男のひとのほうが影響を受けやすい.

(14) 2.質問紙調査の結果 1) やせ願望尺度とセルフエスティーム,社会的スキル,被影響特性の記述統計 やせ願望尺度の結果を合計し,やせ願望得点を算出したところ,(平均値28.32,SD8.56).. セルフエスティーム尺度,Kiss−18灘AGINFo尺度の合計得点を算出したところ,セルフエス ティーム得点(平均値23.96,SD3.37)社会的スキル(平均50.45, SD10.00)被影響特性(平 均21.3,SD4.88)となった.. 表2 尺度の記述統計. 平均値±SD. MIN∼MAX. やせ願望得点. 28.32±8.56L. 11∼44. セルフエスティーム得点. 23.96±3.37. 15∼34. 社会的スキル得点. 50.45±10.00. 23∼73. 被影響特性得点. 21.30±4.88. 7∼35. 一13一.

(15) 2). 社会的要因の記述統計. 社会的要因の各因子の合計を算出したところ,「体型に関する指摘」(平均8.69,SD 2.25). 「やせに対する価値観」(平均8.04,SD 3.2)「メディアの影響」(平均9.9,SD 3.33). 「家族のやせ志向」(平均9.4,SD 2.10>「友人のやせ志向」(平均11.3SD 2.4)とな った.. 表3社会的要因各因子の記述統計. 平均値±SD 醐N∼撚X 体型に関する指摘. 8.69±2.25. 3∼12. やせに対する価値観. 8.04±3.18. 4∼16. メディアの影響. 9.93±3.33. 4∼16. 家族のやせ志向. 9.40±2.10. 3∼12. 友人のやせ志向. 11.30±2.40. 4∼16. 一14一.

(16) 3). ダイエット行動尺度. ダイエット行動の各質問ごとに回答項目のうち,「1現在行っている」と「2過去に行っ ていたことがある」をひとつにまとめ,「経験群」とし,「3やったことはないが興味がある」. を関心群,「4やったこともないし興味もない」を無関心群と分類し他ところ以下のように なった。. 表4 非構造的ダイエット n=136. 経験群 Q1.. 1週間で3キロ以上やせようとして,低カロリ ーな食事をする.. Q3.. Q4.. 食事を抜かす.. りんごダイエットやゆで卵ダイエットのよう. に一定期以上の間1つの食品を食べ続ける. Q9.. 短時間で体重を大幅に減らすために特別な ダイエット方法に従う.. Q12. 低カロリー食品ばかり食べる.. Q15. やせるために下剤を使用する.. 1日目摂取カロリーを800キロカロリー以下 に抑える.. Q20.. 40. 65. (22.8%). (29.4%). (47.8%). 54. 19. 63. (39.7%). (14.0%). (46.3%). 9. 13. 114. (6.6%). 一15一. (9.6%). (83.8%). 19. 32. 85. (14.0%). (23.5%). (62.5%). 41. 40. 55. (30.1%). (29.4%). (40.4%). 9. 7. 120. 12. (5.1%). (882%). 36. 88. (26.5%). (64.7%). 24. 45. 67. (1τ6%). (33」%). (49.3%). (8.8%). カロリー計算をした食事をする.. 無関心群. 31. (6.6%). Q17.. 関心群.

(17) 表5構造的ダイエット 経験群. 64. Q2.食:事のカロリーを嗣弔する.. (47.1%). 53. Q5.油ものや砂糖の入ったものを避ける.. (39.0%). 101. Q6 食事や間食を少なめにする.. (74.3%). Q7 「食べ過ぎてはいけない」と思ってブレーキをかけ る.. 105 (77.2%). 79. Q8. 太りそうなものは食べない.. (58.1%). Q10.カロリーの高いものを食べる量や頻度を少なくする、. 77 (56.6%). 92. Q11.腹国分で食べるのを我慢する.. (67.6%). Q13.太るので勧められた食べ物や飲み物を断る.. 44 (32,4%). 84. Q14.夕食後は何も食べない.. (61.8%). Q16.食べているものに,または何を食べるかに大変気を使 う.. 56 (412%). 77. Q18.ゆっくり食べるようにする.. (56.6%). Q19.何を食べるか考える時,体重を考慮に入れる.. 52 (382%). 78. Q21.夕食を減らす.. (57.4層目. 83. Q22、甘いものやカロリーの高い物を避ける.. (6t.0%). 一16一. 関心群. 37 (27.2%). 39 (28.7%). 18 (13.2%). 12 (8.8%). 25 (18.4%). 34 (25.0%). 28 (20.6%). 29 (21.3%). 26 (19.1%). 26 (19」%). 32 (23.5%). 34 (25.0%). 16 (1t8%). 28 (20.6%). 無関心群. 35 (25.7%). 44 (32.4%). 17 (12.5%). 19 (14.0%). 32 (23.5%). 25 (18.4%). 16 (11.8%). 63 (463%). 26 (19.1%). 54 (39.7%). 27 (19.9%). 50 (36.8%). 42 (30.9%). 25 (18.4%).

(18) また,非構造的ダイエットを一つでも経験したことがあると回答したものを「非構造群」. 構造的ダイエットのみを経験したことのあると回答したものを「構造群」,どのダイエット. も経験したことがないと回答したものを「非実施群」として集計したところ以下のように なった.. 表6 各群の記述統計 n=136. 人. %. 8. 5.9. 構造群. 52. 37.7. 非構造群. 76. 55.9. 合計. 136. 100。0%. 非実施群. 一17一.

(19) 生活習慣 欠食,間食,外食の習慣についての質問について集計したところ,以下のとおりとなった. 1. 5. ‘0.3%. O%. 12.5%、. 20%. 66.9艶. 10.3覧. 40%. 60%. 80%. 10096. ■1 毎日1食以上(遺7食以上)欠食する■2週4食以上7食未満欠食する 高R遍2食以上4食未満欠食する 口4欠食しないまたは週2食未満欠食する. 図2 Q1 あなたはふだん欠食(食事を抜く)することはありますか.. 」、. ■. r曵、■」 @. Y㌔. ‘11.0%. 22,1艶. S6.3%. ㎜ 一. 一. 0%. 20%. 40%. 20.6覧. 80%. 80艶. 100%. ■1毎日2回以上(週14回以上)間食をする ■2毎日 1回以上2回未満(週7回以上14回未満)間食をする ロ3遭2回以上7回未満間食をする ロ4 間食しないまたは週2回未満間食をする. 図.3 Q2 あなたはふだん間食(夜食を含む),をすることはありますか.. 一18一.

(20) 47.1%. 0%. 20%. 60%. 40%. 80%. ■1毎日2回以上(週14回以上)外食をする ■2毎日1回以上2回未満(週7回以上14回朱満)外食をする □3 週2回以上7回未満外食をする ロ4 外食しない、または遁2回未満外食をする. 図4 Q3 あなたはふだん外食することはありますか.. 一19一. 100%.

(21) 【. r 、−. 」. @. l. 1. E. ・. 一‘b. .ト F−r.. @. 22.8%. 〆. ・ 1. 口4. 60%. 40%. 太っている ■2 少しやせている■5. ■1. 9.6%. 脚. 20%. 0%. 272%. 37.5%. 100%. 80%. 少し太っているロ3. 普通. やせている. 図5 Q4あなたは太っていると思いますか.やせていると思いますか.. } 圃. 16.8%. @. 20.4%. 40.1%. 22.6%. 戟u ,. 0%. 20%. 40%. 6096. 80%. 100%. ■1 いつもしている ■2 暁々している 高R あまりしていない□4ほとんどしていない. 図6 Q6 あなたは,ふだん外食するときや食品を購入するときに, 栄養成分の表示を参考にしていますか.. 一20一・.

(22) 5) やせ願望尺度とセルフエスティーム,社会的スキル,被影響特性との関連. やせ願望得点と各尺度の合計得点の相関係数を算出したところ,セルフエスティーム尺 度とは有意な負の相関負の相関(r=一。22,p〈0.05)が見られ,やせ願望得点が高いほどセルフ. エスティーム得点が低い関係にあった.被影響特性でも強い相関(E45,p〈0.0ユ)が見られ,. 被影響特性がたかい・ほどやせ願望得点も高くなる関係が見られたボKiss−1&とやせ願望得 点の間では有意な相関関係は認められなかった(r=㌦01)が,セルフエスティームとの間に は有意な相関関係(r=.51,p〈0.01)が認められ,セルフエスティーム得点が高いほど社会的. スキル得点が高い関係が見られた.. 表7やせ願望尺度とセルフエスティーム,社会的スキル,被影響特性との相関係数. やせ願望得点. セルフエスティーム. 1.00. 一.22*. 一.02. .45**. 1.00. .52**. .06. 1.00. .17*. セルフエスティーム得点 社会的スキル得点 被影響特性得点 *p〈0.05. 社会的スキル 被影響特性. やせ願望. 1.00. ** p〈0.01. 一21一.

(23) .35. ◎. ◎. o. 30. o. ◎ ◎. ル. 7. ◎. 工26 碁 τ. .◎.◎.o. ◎. .◎ .o. ◎ .O. ◎ ◎. .◎ ◎. o ◎. ◎ ◎. ◎ ◎. .◎ ◎. ◎. o o oo◎o o oo ◎◎o◎o. ◎ ◎ .◎◎. 20. ◎. ◎. ◎◎◎ ◎. ◎. ム. ◎. ◎. ◎. o ◎. o. ◎・. セ. o. ◎◎ ◎. ◎. ◎. ◎.◎◎◎◎. o. 、◎◎ ◎ .◎. ◎. .◎. oo. .◎. ◎ ◎. ◎. ◎. 15. o. .oo ◎ ◎◎o ◎ ◎ o. ..◎. o. ◎. o. ◎.o. ◎◎. .◎ ◎. o. ◎ ◎. ◎. ◎◎. ◎ ◎. 20. 10. 40. やせ願望. 図7 やせ願望得点とセルフエスティームの散布図. o. 36. o. o 畠。. ◎. o. o. o◎. ◎ ◎ o. ◎. 2§. o. 被 舞、。. o o. o◎◎ o◎ ◎ o ◎ o ◎. 性. o. ◎ooo◎o. ◎ ◎. o. o. ◎ ◎. oo. ◎. o◎. ◎. ◎o ◎o. ◎o. Q o◎. ◎. ◎. oo. ◎o. o o. ◎. ◎. ◎ ◎. ◎. o. ◎. o. ◎◎. ◎ ◎◎ ◎ ◎o o ◎ ◎. ◎. o. ◎ ◎◎. ◎◎ o. o o◎. ◎◎o. o oooo. ◎◎ ◎. ◎.◎ ◎. o. ◎ ◎ ◎. o ◎ ◎ 幡. ◎「◎◎ ◎ ◎ o◎. o. o. o. 10. ◎◎. o 10. o 20. 40. やせ腰藍. 図8 やせ願望得点と雑誌の被影響特性の散布図 一22一.

(24) 6). やせ願望と社会的要因. 各因子の合計得点とやせ願望得点との相関係数を調べたところ「体型に関する指摘」 (r=一〇.51,p〈0.01)「やせに対する価値観」(r=一〇.74,p〈0.01)「メディアの影響」 (r=一〇.64,p〈0♂Ol)「家族のやせ志向」.〈r=一〇.28,p〈0.01)「友人のやせ志向」(r=一〇.30,pく0.01). となり,全ての項目において有意な負の相関が認められ,やせ願望得点が高いほど体型につ いて指摘される機会が多く,メディアの影響が大きく,やせに対する価値観が高い傾向が見 られ,家族や友人のやせ志向も高くなる関係性が認められた.. 表8 やせ願望と社会的要因の相関係数 体型に関 やせに対す メディア. 家族の. 友人の. やせ願望. する指摘 1. やせ願望. 一.51**. 1. 体型に関する指摘. る価値観. の影響 一.76** .41**. やせ志向 一.65 ** .26 **. やせ志向. 一.28 **. 一.31**. .24**. .27 **. やせに対する価値 1. .62**. .21*. .24**. 1. .23**. .31**. 観 メディアの影響. 1. 家族のやせ志向. 1. 友人のやせ志向 *p〈0.05. **. .17*「. p〈0.01. 一23一.

(25) oo◎oo◎. 准2. ◎. oo. ◎o◎ o o 10. ◎. o. 鋳6. ◎. ◎o ◎ o o. ◎ o oooo. ◎◎. 墓. ◎. ◎◎. o◎◎ o◎. oo. o. ◎ o oo. ◎◎oooo ◎o◎. ◎o. o ◎◎o◎◎oo oo ◎o. 葱. ◎.. 鶉. 6. ◎ ◎◎◎◎◎◎. 600◎o◎. o ◎o o ◎ oo o ◎ ◎ の 4. o. ◎. ◎ ロ. ◎. ヨ. ◎. ◎. が. やせ腰望. 図9やせ願望得点と社会的要因「体型に関する指摘」の散布図. 16. ◎. ◎◎◎. o ◎. 韓. ◎ o◎ .o ◎. ◎◎ ◎◎. や12. せ 11・. ◎o. o. ◎ o◎. ◎ 蟹、. ◎. ◎ o◎o. o. o◎◎. ◎、◎ ◎o、ooo◎o◎oo ◎ o. o. ◎ ◎. o◎◎o ◎. o ◎. ◎◎ ◎o◎◎o oo◎. 6. oo ◎. o. o◎ o oo ◎. o◎◎ o o◎ o ◎ o o 4. o iO. ◎oo◎ ◎oo◎ ◎ o oo 20. 3◎. 40. やせ願藍. 図10やせ願望得点と社会的要因「やせに対する価値観」の散布図. 一24一.

(26) 16. o◎6 0. 0. ◎ o o 14. o. o ◎o ◎. ◎. ◎. o. f2. o. o. o. ◎ o. o. oo. ◎. o. oooo r o o. ◎oo σooo oo. メ. 『. ◎. 務1。. 馨. ◎ o. o. o.oo. ◎. ◎. ◎ ooo ◎◎. ◎◎. ◎ oo. o. o◎. 8. ◎o. o. ◎. ◎. o◎o◎◎oo oo.o ◎ o◎ o. o. o ◎o. ◎ o. o. 6.. ◎. o 狸。 ㊨0 やせ顔三. o. ◎. ◎. 4. .裕. ◎o. o ζ}. o. o o oo◎ o◎. 40. 図11やせ願望得点と社会.的要因「メディアの影響」の散布図. 16. o◎. o. ◎. ◎◎. o. 14. ◎. oo. や10. ooo. せ 憲. ◎. o. ◎. ◎ o ◎o o◎oooo ◎. ◎. oo◎oo. ◎. o. o. ◎. ◎ o◎◎. ◎. ◎. o. ◎o. ◎o. 6. oo ◎. o◎ o ◎ ◎. ◎. o o. o. ◎. 4. でロ. ◎ oo. o o◎ oooooooo◎ oo. ◎ oo. 向. o. ooo ◎ o ◎o◎ ◎ o. ◎. o ◎o. 人 の. ◎. ◎ o o o◎ooo◎o◎ ◎. 12. o. ◎. ◎. ぬ. れ. やせ麟望. 図12回目願望得点と社会的要因「友人のやせ志向」の散布図. 一25一.

(27) 7). 社会的要因とセルフエスティーム,社会的スキル,被影響特性との関連. 社会的要因の各因子と「セルフエスティーム」,「社会的スキル」,「被影響特性」の相関 関係を調べたとこち,「セルフエスティーム」は「体型に関する指摘⊥(r;0.23,p〈0.05)と「家 族のやせ志向」((r=0.23,p<0。01).「被影響特性」は「体型に関する指摘」(r=一〇.31,p〈0.01) 「やせに対する価値観」(r=一〇.36,p〈0.’Ol)「メディアの影響」(r=一〇.56,p〈0.01)「友人のやせ. 志向」(r=一〇.36,p<0.Ol),「社会的スキル」は「家族のやせ志向」(r=0.20,p〈0.01)と有意. な相関関係が認められた.. 表9社会的要因とセルフエスティーム,社会的スキル,被影響特性の相関係数 体型に関する やせは射する メディアの 家族の 友人の 指摘. せルフ毘スティーム得点. 。23*. 被影響特性得点. 一。31**. 社会的スキル得点. 0,06. *p<0.05. **. 価値観. 影響 、◎8. 一,36**. 。05. p〈0.01. 一26一. やせ志向 やせ志向 一、◎4. ,23**. 一,13. 一、56**. 一,16. 一,36寧寧. 一、08. 。2◎*. 一、14ξ.

(28) 8). 社会的要因とダイエット行動. ダイエット行動における社会的要因の各因子の平均値の差を1要因の分散分析によって比 較したところ,「体型に関する指摘」「やせに対する価値観」「メディアの影響」「友人のや. せ志向」の4要因において有意な差が見られた.非実施群,構造群,非構造群の各群の要因. ごとの平均値は以下の表のとおりであった.有意であった4要因について多重比較を行っ た.. 「体型に関する指摘」では、「非実施群」と「非構造群」(p=0.02),「構造群」と「非構. 造群」(p=0.01)で有意な差が認められたことから体型について「非構造群」が他の2群と 比較して指摘を受ける機会が多くなる傾向が認められた.. 「やせに対する価値観」では「非実施群」と「構造群」,「非構造群」との平均値の差が それぞれ有意(p=0.02),(炉0.01)であり、「非実施群」に比べ、「構造群」や「非構造群」が. やせに対する価値観が大きいという結果になった.. 「メディアの影響」では、「構造群」と「非構造群」が「非実施群」とそれぞれ有意な 差が認められたことから「非実施群」と比べて,「構造群」と「非構造群」は,メディアの 影響が大きいという関係性が認められた.. 「友人のやせ志向」においては、「構造群」と「非構造群」の問で有意な差が認められ た(p=0.05)ことから,「構造群」と「非構造群」では「非構造群」の友人のやせ思考が高い 傾向が認められた.. 表10 ダイエット行動の各藩の社会的要因の平均値 体系に関する指摘. やせに対する価値観. メディアの影響. 家族のやせ志向. 友人のやせ志向. 平均値±SD. 平均値±SD. 平均値±SD. 平均値±SD. 平均値±SD. 非実施群. 10.38±2.20. 11.63±2.72. 13.00±1.93. 10.75±1.04. 12.38±2.07. 構造群. 9.27±1.88. 8,54±3.46. 11.08±3.51. 9.37±2.20. 12.04±2.20. 非構造群. 8.15±2.33. 7.30±2.72. 8.76±2.78. 9.28±2.10. 10.69±2.42. 一27一.

(29) i12. 10. 8. 8. 4. 2. 0. 」二二群. 構造群. 非構造群. 図14 体型に関する指摘の寸寸の平均値の比較. 14 12. 10 8 6. 4 2. 0. 非案施群. 構造群. 非構造群. 図15 やせに対する価値観の各群の平均値の比較. 一28一.

(30) 非実施群. 構遼群. 非下下群. 図16 メディアの影響の各群の平均値の比較. 13. 13. 12. 12. 11. 11. 10. 10. 」襖施騨. 構遼騨. 葬構造群. 馬17 友人のやせ志向の半群の平均値の比較. 一29一一.

(31) 9). ダイエット行動とやせ願望得点,. また、「非実施群」,「構造群」,「非構造群」でやせ願望得点の平均値の差を1要因の分散分. 析で検定したところ,有意な差が認められたことから、多重比較を行った結果、「非実施群」 と「非構造群」(p=0.00),「,「構造群」と「非構造群」(p=0.00)との間でそれぞれ有意な差が認 められた。. 35 30 25 20 15. 10. 図18 やせ願望得点の各群の平均値の比較. 一30一一.

(32) 10) ダイエット行動と被影響特性 「非実施群」,「構造群」,「非構造群」被影響特性得点の平均を一要因の分散分析で検定 したところ,有意な差が見られ,多重比較を行ったところ,「非実施群」と「構造群」がそれ. ぞれ 「非構造群」と有意な差が認められ、非実施群が他の群より雑誌の影響を受けやすい という結果となった.. 25. 目 20. 15. 10. 5. 0. 」陳晶群. 構造群. 非構造群. 図19 被影響特性得点の各群の平均値の比較. 一31一.

(33) 11) 生活習慣とやせ願望得点. 質問ごとにやせ願望得点の平均値の差を要因の分散分析によって検定したところ,自分の 体重の認識状況においては有意な差が見られたが,その他は有意な差が見られなかった.. 1. やせ. やせ願蟄得点. 35. R0 Q5. Q0 P5. P0 T0. 1太っている. 2少し太っている. 3普鑑. 4少しやせている 5やせている. 図20 体型認識のやせ願望得点の平均値の比較. 一32一.

(34) IV.考察. 1.FGI. 1)ダイエットに対する考え. FGIの結果参加者全員がダイエットをしたいと思ったことがあり,多くが何らかのダイ エットを行った経験があるという回答であった.先行研究でも同様に多くの女性がやせた いと思っていたり,自身の体型に不満を持っていることから,女性のやせ願望は根強いもの であるといえる. 経験したことのあるダイエット方法としては,食事制限が最も多かった.. その程度もさまざまであり,薬の使用などリスクの高いダイエットの経験も見られ経験す るダイエットは多岐にわたった.. ダイエットの理由やきっかけとしては,ファッションを目的としたものや,友人がやせた. ときに悔しいとおもってといった身近な人物が関係しているものが挙げられたが,健康の ためといったものはなかった.. 2)ダイエット情報に対する考え. モデルのような体型になりたいかどうか尋ねたところ,なりたいと答えている一方で実 際には経済面や身体面でリスクがあり無理であるという回答が得られた.またダイエット 情報に対しても感心を持ちながらも 信用についてはあまり信じていないといった回答も 見られ,ダイエットに関する情報に対して関心を持ちながらも,冷静に情報を捉えている面 が伺えた.しかし,情報を信用していなくてもダイエットをためしてみるという意見もあり,. 信用についてはその方法の「効果」に対して疑問をもっているのであり,健康などに対する リスクについては意識していない可能性がある.. ダイエット情報については身近に体験談があると信用できるという意見があり,身近な 友人がダイエット情報に対する信用について大きな要因となっていると考えられる.. 一33一.

(35) 3)FGIのまとめ. ダイエットに関して本音の考えを調査するためにFGIを行ったが,インタビューのテー マがダイエットという身近なものであったことと,参加者が互いに学校や部活動などで顔 見知りであったことから,日常の具体的なエピソードを交えた発言や,経験したダイエット. 方法でリスクの高いものの経験についても意見が得られたことから,建前ではなく正直な 発言がえられたと考えられる.. FGIによって女子学生のやせ願望の根強さやそれに伴うダイエットの実施の実態につい て改めて明らかになった.雑誌やテレビなどのダイエット情報に対しても関心を持ってい るが,情報を信用しダイエット方法を実践するかどうかについては情報だけでなく身近な 友人が影響していると考えられる.また,友人はダイエットを始めるきっかけにかかわると. いう発言もあったことから,ダイエットに関心を持つ者が実際に実践するかどうかは友人 が大きくかかわっていると考えられる.松本17)の研究でも父親,母親,同胞,女友達,男友達. のうち女友達からの「やせに対する圧力」がダイエット行動と最も関連が強いと述べてい る.田中18)はその背景として大学生は発達的に自分らしさを出して周囲に理解されたいと. 考える時期であり,自己の容姿を整えることで自己表現と位置づけていると述べている.や. せることで周囲の友人に自分の魅力をアピールし,優越感を得ながらも友入と良好な関係 を気づきたいという思いがダイエット行動に影響していると考えられる.. 一34一.

(36) 2.質問紙調査. 1). やせ願望とそれにかかわる要因の関係性. ダイエット情報に対する影響について被影響特性とやせ願望得点が他の要因に比べて 強い幕閣関係にあり.やせ願望が大きいほど被影響特性が大きくなる結果となった.小澤の 研究でも,やせ願望と被影響特性との関連性が明らかになっており,雑誌の非影響特性が大 きい者は,社会的に魅力があるとされる痩身を理想化する「痩身理想の内面化」がおこるこ とでやせ願望が大きくなると述べている.. 社会的スキルとは相関関係が見られず,社会的要因に対処する能力としては,人に対す る能力である社会的スキルよりも雑誌の情報といった物に対する対処のほうが関連してい ると考えられる.. 2). やせ願望と生活習慣の関連. 20時前の女性を対象とした田中ら3)の研究ではダイエットをしているものの食習慣が好. ましくない傾向があり食品群による食事のバランスが好ましくないという報告があるが, 食習慣ごとのやせ願望得点には優位な差が見られず,本研究ではやせ願望の強さが生活習 慣に与える影響については明らかにできなかった.. 本研究では食事については欠食,外食,間食の有無と頻度のみの調査であった.食事の頻. 度よりも摂取した栄養素量や食品群といった食事の内容に影響を与えると考えられ,検討 する必要がある.. 3). ダイエット行動とやせ願望の関連. ダイエット行動を方法別に「体験群」「関心群」「非関心群」に分類し19),やせ願望得点の. 差を検定したところ,その方法が構造的,非構造的であるかどうかにかかわらず全ての方法. で有意な差が見られた.やせ願望の強さがダイエットの内容にかかわらずダイエット行動 への関心や実施と関連していると考えられる.. 健康によくないと考えられる非構造的ダイエットを経験しているものとしていないもの で,やせ願望や雑誌の被影響特性に関係性が見られるかどうかを調べるために「非実施群」,. 「構造群」,「非構造群」のやせ願望得点や非影響特性得点の差を検定したところ有意な差. が見られた.すなわち,被影響特性ややせ願望が高いほど非構造的ダイエットを実施しやす い傾向があるといえる.. また,社会的要因について同様に「非実施群」,「構造群」,「非構造群」の関連性を検定 したところ「体型に関する指摘」「やせに対する価値観」「メディアの影響」「友人のやせ志. 一35一.

(37) 向」について有意な差が認められ,これらの要因はやせ願望の強さだけではなく,健康によ くない非構造的ダイエットの実施にも関連していた.. 4). まとめ. やせ願望の強さは社会的要因や雑誌の非影響特性との関連している結果となったが, 社会的スキルとの蘭連性は認められなかった.. 非構造的ダイエットを行っているものほどやせ願望が強く,雑誌からの影響を受けや すいという結果になり,やせ願望の強さがダイエットの方法に影響を及ぼしていることが 明らかになった.. 非構造的ダイエットを実施しているか否かは,食生活に影響を与える社会的要因のう ち「体型に関する指摘」「やせに対する価値観」「メディアの影響」「友人のやせ志向」とも. 関連性が認められ,これらの要因は非構造的ダイエットの実施にたいして影響を与えてい るという結果になった.. 若年女性のやせ願望は,女性に根強くあるものであり,簡単になくすことはできないも のである.また,適正な体重の範囲内で食生活を見直したり,運動をすることは,健康的な生. 活を習慣化させるためにモチベーションを高めるために役立つと考えられる.しかし,やせ 願望が強くなると短時間に,急激にやせようと危険なダイエットに至ると考えられる.. ダイエットに関する知識を雑誌から得ており,その中には誤った知識を含んでいると いう報告もあり20),適正体重など正しい知識を身につけることも重要である.しかし,知識. のみでの教育では効果がないことが報告されている2D.. ダイエットを適度な範囲にとどめるには,知識だけではなく友人の意見や,マスメディ アからの情報にも流されることなく適正に判断するスキルを身につけることとで,やせ願 望が強いものになり過ぎないことが重要である.本研究では特に雑誌の影響の受けやすさ がやせ願望とかかわっており,雑誌などの情報への対処が特に重要である.また,FGIの結. 果からダイエットをするきっかけや,ダイエット方法に対する信用について友人の影響も 大きいため,集団的な教育が有効であると考えられる.. やせ願望に対する教育の実践事例としては,永井22)による,広告分析や,ピアサポートを. 取り入れた摂食障害予防プログラムが報告されているが,今後,このような内容をふまえ, より効果的な教育プログラムの検討が必要である.. 一36一.

(38) V. 引用・参考文献. 1) 厚生労働省平成16年国民健康栄養調査報告,第一出版,2006. 2) 国民栄養の現状一平成14年厚生労働省国民栄養調査結果,第一出版,2004. 3) 田中恵子ら,20歳代女性住民におけるやせ,普通体格のダイエット実践者の生活習慣 一平成10年度京都府民健康づくり・栄養調査より一,栄養i学雑誌,2005,63(2),67−74. 4) 丸山智美ら,無月経とダイエット経験との関連:思春期の栄養教育についての一 考察,思春期学,2004,22(4),504−511. 5) 西岡光世ら,若年女子のダイエット行動の動機に関する研究,学校保健研究,1993, 35(11),543・556. 6) 前川浩子ら,青年期女子の体重体型へのこだわりに影響を及ぼす要因,パーソナリテ ィー研究,2005,13(2),129−142. 7) 小澤要紀ら,女性誌への曝露が食行動異常に及ぼす影響,心身医 学,2005,45(7),522−528. 8) 馬揚安希ら,女子青年における痩身願望についての研究,教育心理学研 究,2000,48,267−274. 9) Sharon VaughRら著 井下理ら訳,グループ・インタビューの技法慶応大学出版会. 10)庭梅i勅題,ヒューマンサービスにおけるグループインタビュー法,医歯薬出版,2001. 11)安梅勅江,ヒューマン・サービスにおけるグループインタビュー法〈2>活用事例編 一. 科学的根拠に基づく質的研究法の展開,医歯薬出版,2001. 12)遠藤辰雄ら,セルフエスティームの心理学,ナカニシや出版,1994. −37一.

(39) 13)多川真澄ら,体型認識とセルフエスティームとのかかわり,学校保健研 究,2000,42,413−422. 14)菊地章夫,社会的スキルを測るKiss−18ハンドブック,川島書店,2007. 15)松本聡子ら,どのようなダイエット行動が摂食障害傾向やbinge eatingと関係して いるか?,心身医学,1997,37(6),425−432. 16)小塩真司,spssとAmosによる心理・調査データー解析 東京図書 2006. 17)松本聰子,女子学生における摂食障害傾向とダイエット行動に対する社会的影響の 検討,行動療法研究,1999,25,11−23. 18)田中久美子,青年期女子のダイエット行動に及ぼす友人関係のあり方と容姿に関す る身体意識の影響,健康心理学研究,2004,17,(1),29∼37. 19)廣金和枝ら,女子中学生のダイエット行動に関する研究一一学校保健におけるダイエ ット行動尺度の活用,学校保健研究,2001,43(2),175−182. 20)白石龍生,女子大生の減量に関する知識との関連 思春期学,1999,17(4)460−465. 21)三井知代,女子大学生を対象とした摂食障害予防的介入プログラムの開発,神戸親和 女子大学研究論叢,2007,40,259−269. 2の永井美鈴ら,女子高生を対象とした摂食障害予防教育の試み一メンタルヘルス促進授 業プログラムの効果一,学校保健研究,2005,47(5),436−451. 一38一.

(40) 謝 辞 稿を終えるにあたり,終始ご指導を賜り,さらにご校閲いただきました兵庫教育大学大 学院の西岡伸紀教授ならびに鬼頭英明教授,勝野真吾副学長に心より感謝の意を表します. 本研究にご協力.くださいました兵庫教育大学大学院,教科・領域教育専攻,生活・健康. 系コースの,脇本さん,山本さん,大倉さん,佐藤さん,藤沢さん,宝山さん,ミン・チ ャウさん,卒業生の山本慶子さん,に感謝いたします. また,調査に当たり,ご指導,ご協力をいただいた,関西女子短期大学の大川尚子さん, 福山平成大学の永井純子さんに心より感謝申し上げます.. アンケート調査に協力して下さった大学・短大の学生の皆さん,FGIに協力してくだ さった,兵庫教育大学大学院,教科・領域教育専攻,生活・健康系コースの小澤さん,某 歯科衛生専門学校の学生の皆さん,某大学トランポビクス部の部員の皆さんに感謝いたし ます。. 論文の執筆についてご理解いただき,勤務を調整してくださった,園田学園女子大学の 先生方,職員の皆様に感謝いたします.. 最後になりましたが,兵庫教育大学大学院平成18年入学の生活・健康系保健体育分野 の皆様に,心から感謝いたします.. 今回の研究で学んだことを生かし,今後,よりよい研究ができるよう精進していきたい と思います.. 一39一.

(41)

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