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杜甫詩研究 : 「中夜」「夜深」の語を中心として(二〇一〇年度卒業論文要旨集)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 杜甫詩研究 : 「中夜」「夜深」の語を中心として(二〇一〇年度卒業論 文要旨集). Author(s). 牧, 桃太郎. Citation. 札幌国語研究, 16: 33-33. Issue Date. 2011. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2590. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) − 色彩表現を中心として −. 謝笠連詩研究. 漢文学研究室 七四九四 細失 愛乃. 漢文学研究室 七四九九 牧 桃太郎. 杜甫詩研究 − ﹁中夜﹂﹁夜探﹂ の語を中心として ー. 本研究は、﹁中夜﹂﹁夜探﹂の語に注目し、杜甫がどのような. 憂いを胸中に抱き、夜を過ごしたのかについて考察したもので. の注に従って、主に﹁中夜﹂﹁夜探﹂ の語が現れる詩を読み進. ある。研究方法としては、﹃杜詩詳注﹄ をテキストとし仇兆繁. 本研究は、六朝期■劉宋代の詩人謝票運の色彩表現を中心に 現れる色彩について、先行する詩人や後代の詩と比較し、謝霊. 論じたものである。自然を多く詠じる謝霊運の詩の風景描写に. 謝男運の用いる色彩表現には、色彩語を対比する色彩対比表. 自店易の詩にも多く見られる。そこで、杜甫と自店易の詩にお. も着目し、考察の参考にした。﹁夜探﹂という語については、. めた。またその際、詩を詠じた時の杜甫が置かれていた状況に. 現がある。最も多い ﹁緑﹂と﹁自﹂ の対比の対象となる植物や. ける﹁夜深﹂ の使われ方を比較し、語のイメージについても考. 運の色彩表現の特徴を探ることを目的とした。. 事物は常套を避け、また、六朝期にはすでに超俗的イメージが. 察した。. のことや不安定な社会情勢について考え、眠ることができない. ﹁中夜﹂ の語が用いられている詩に注目すると、杜甫は故郷. 付随していた詩語﹁白票﹂を﹁緑﹂ の景物と対応させ、深味の ある色彩感を与えた。謝裏道以前には用例の少なかった色彩対 比表現を積極的に用い、色彩対比表現の幅を拡充させた。. られている詩に注目してみると、自辟易が眠れぬ夜を楽しんで. いることに対して、杜甫は、天体や隣家の灯りなどの夜と深く. 夜を過ごしてきたことが分かった。また、﹁夜探﹂ の語が用い. 関わる光景から、都のことや離れて暮らす兄弟のことなどに思. また、対比表現に登場する色彩の﹁みどり﹂ について考察を ﹁翠﹂それぞれの使用範囲が異なるという特徴が見られた。植. 加えた。同じ﹁みどり﹂ の範疇に含まれる色でも、﹁繰﹂﹁碧﹂. 三種の﹁みどり﹂のイメージを明確に捉え、意識的に使い分け. 物は﹁緑﹂、水に関しては﹁碧﹂、山を修飾する色には﹁翠﹂と、. 情を描写する点で大きな役割を担っていたと言える。また、謝. このように、謝霊連詩においての色彩は、自然の事細かい表. 甫もまた思いわずらい、眠れぬ夜を過ごしていたのだと言える。. ずらい、眠れぬ夜を過ごす﹂と述べており、その例にもれず杜. 詩のイメージ﹄ の中で佐藤保氏は、﹁人びとは夜にこそ思いわ. うのが自然だとされている。しかし、先行研究として挙げた﹃漢. 荘子には﹁日入りて息う﹂という〓即があり、人々は夜に憩. いを馳せ、夜に憂いを深めていることが明らかになった。. 霊運の色彩表現が後世に与えた影響の大きさは、後代の詩に類. ていたことがわかった。. 似した表現や典拠とされている例が多いことからも認められる。. 33.

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〔追記〕  校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」