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審 査 論 文 要 旨(日本文)

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Academic year: 2021

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審 査 論 文 要 旨(日本文) 

論文提出者氏名:  藤川  考  審査論文

題  名:下顎枝矢状分割術に応用したポリ-L−乳酸製プレートおよびスクリューが 顎関節に与える影響に関する研究

著  者:藤川  考、松尾  朗、高橋英俊、近津大地

掲載誌: 東京医科大学雑誌  (2013 年掲載予定)

(審査論文要旨:日本語論文の場合1,000字以内・英語論文の場合500 words

【背景と目的】

近年、除去の必要がない生体吸収性骨接合システムが、顎顔面手術に広く使用されるように なったが、下顎枝矢状分割術(SSRO)に用いた際の顎位や顎関節の位置変化に関する報告は ない。そこで、SSROにおける近位骨片と遠位骨片の固定に、生体吸収性のPLLA スクリュー ならびにプレートを用いた際の、顎関節に与える影響について比較検討した。

【対象および方法】

下顎前突症あるいは下顎後退症と診断された患者のうち、著しい顔面非対称や顎関節症を伴 わない症例で、SSROを含む顎矯正手術により下顎を移動させ、近位骨片と遠位骨片の固定に PLLA吸収性スクリューを使用した 37例(以下スクリュー群)と PLLAプレートを使用した 35例(以下プレート群)を対象とし、術直後、術後136か月および1年時の1)顎関節症 状の有無および 2)後戻りを評価した。次に、資料のそろったスクリュー群 26 52 下顎頭、

プレート群2550下顎頭のX線写真により術前・術直後・最終調査時の3) 水平面における 下顎窩内の下顎頭の位置変化と4) 矢状面における下顎窩内の下顎頭の位置変化を評価した。

【結果】

1、顎関節症状の発現率と後戻りに関しては両群に統計学的有意差はなかった。

2、水平面、矢状面における下顎窩内の下顎頭の位置変化は、術直後に偏位した下顎頭が、

スクリュー群では偏位した位置を保つのに対し、プレート群では術後長期にかけて術前 の状態に戻る傾向を示した。

【結論】

SSRO におけるPLLAスクリュー固定やPLLA プレート固定は、まれに遅発性無菌性炎症反 応が生じることを考慮しても、従来の金属スクリュー固定や金属プレート固定と比べ除去の 必要が無いことに加え、顎関節への影響や後戻りの点でも遜色なく、術後安定性に優れた固 定法であることが確認された。なかでも PLLA プレート固定は、その適度な固定力から術後 に偏位した下顎頭が、様々な周囲の環境要因により、徐々に術前の位置に復位する可能性を 有するという大きな利点を持つことが示唆された。

東  京  医  科  大  学

参照

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