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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業) 

神経変性疾患領域における調査研究班  平成 31年度ワークショップ講演報告書   

 

本態性振戦の検討    氏名;古和  久典 

所属;(独)国立病院機構松江医療センター  統括診療部   

             

A. 研究目的 

震えを呈する疾患はパーキンソン病関連疾患を含 めて多岐に渡るため,一般医で本態性振戦を適切に 鑑別診断や治療することは容易とは言い難い. 

本発表では,昨年度に実施した医療機関調査の 集計報告と,診療ガイドライン改定の取り組み状 況を報告した.

 

B.研究方法 

(a) 医療機関調査(service-based study)

日本神経学会代議員に対して,2009年に実施し たアンケート内容1)を一部見直したものを作成した.

集計したアンケート結果を,前回と比較検討した.

(b) 本態性振戦の診療ガイドライン作成

Minds2017に則って作成を進めている.クリニカ

ル・クエスチョン(CQ)形式となる原案を作成し,ガイ ドライン作成メンバーの選定,依頼を進めていくことと した.

(倫理面への配慮)該当なし  

C.研究結果 

(a) 医療機関調査(service-based study)

アンケート調査の結果からは,治療薬の選択状況 2009年時と同様の結果であった.ある一定の頻 度で「振戦のために,就労や日常生活に著しい障害

を受けている」難治症例を経験していることが明らか となった.

(b) 本態性振戦の診療ガイドライン作成 11章で計35項目の仮CQを作成した.

 

D.  考察 

2011年に標準的神経治療:本態性振戦2)が公表 されたが,内服薬による治療は大きな変化がなかっ たことが示唆された.標準的神経治療をアップデート したCQ形式の本態性振戦の診療ガイドラインを作 成することは必要であると考えられた.

 

E.  結論 

本態性振戦に対する治療状況は十分満足できる とは言えなかった.新たに本態性振戦の診療ガイ ドライン作成が必要であることが示唆された.

F.  文献 

1)古和久典,ほか:本邦における本態性振戦の治療 実態―会員へのアンケート調査結果報告.神経治療 27 : 229-237, 2010.

2)日本神経治療学会治療指針作成委員会編: 標準

的治療:本態性振戦. 神経治療28: 296-325,

2011.

要旨

本態性振戦の診療の質を高めることを目的とし,医療機関調査(service-based study)の結果,

および診療ガイドライン作成状況を報告した.医療機関調査結果から,治療薬の選択状況は2009 時とほぼ同様であった.ある一定の頻度で「振戦のために,就労や日常生活に著しい障害を受け ている」難治症例を経験していることが明らかとなった.本態性振戦の診療ガイドライン案とし て,11章で計35項目の仮クリニカル・クエスチョンを作成した.引続き更なる検討を進めていく.

参照

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