翻刻飛脚関係摺物史料(三)
藤村潤一郎
私は飛脚関係摺物史料の翻刻を﹁史料館研究紀要﹂一六・一七号に掲載したが︑それ以後に気付いたものについて七四
‑一四二を本号に︑一四三以下を次号で紹介する︒翻刻許可をいただいた関係各位に深謝します︒
翻刻飛脚関係摺物史籾 ∋
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書誌的な事項を記す︒
福島市金子一郎所蔵文書
七四箱館定飛脚附(仙台)は竪一六八×横二四〇ミリ(以下竪︑横︑ミリを略す)で︑金子氏から恵与されコピーによ
る︒史料の天左の枠外に﹁箱館6仙台迄仙台﹂と墨書がある︒橋本輝夫編著﹁日本郵便の歴史﹂(北都︑昭和六一年刊)
七六頁に写真がある︒
七五盛岡ヨリ江戸迄定飛脚賃附は約一六八×二四五で︑金子氏から恵与されたコピーによる︒天左枠外に﹁盛岡6江
戸まて﹂の墨書がある︒﹁日本郵便の歴史﹂七六頁に︑史料の上に他の文書が乗せられた写真がある︒
七六盛岡ヨリ箱館迄定飛脚賃附は﹁日本郵便の歴史﹂七五頁の写真による︒
七七江戸箱館定飛脚賃附(一ノ関)は﹁日本郵便の歴史﹂七五頁の写真による︒天左枠外に﹁一ノ関より箱館迄﹂の
墨書がある︒
七八江戸飛脚賃附(箱館)は﹁日本郵便の歴史﹂七四頁の写真による︒天左枠外に﹁箱館6江戸まで﹂の墨書がある︒
七九定飛脚問屋島屋諸国飛脚差立日は約一六一×四二一で︑金子氏から恵与されたコピーによる︒﹁日本郵便の歴
史﹂七四頁に写真がある︒
八〇京大坂堺毎日飛脚出所は﹁日本郵便の歴史﹂七八頁の写真による︒
三井文庫所蔵文書
八一定飛脚問屋日限物刻限願書は二九九×一九一で︑請求番号三六五︑文化四年丁卯五月吉日︑両替相場仲間中﹁諸
事控﹂に挿入されている︒
八二江戸順番定飛脚賃増願書は約二七七×四一五で︑請求番号︑別一九〇四‑二七﹁(江戸順番定飛脚賃値上願)﹂安政
二年六月︑江戸順番定飛脚所である︒﹁江戸順番定飛脚中㊥﹂の次に﹁奈良物屋三右衛門㊥﹂の墨書がある︒
八三江戸順番定飛脚賃増願書は約三一〇×四五五で︑請求番号一四五六‑二i二﹁越孫書類﹂である︒
八四東京定飛脚問屋賃増願書は二七四×三九七で︑請求番号一四五六ー二ー一﹁越孫書類﹂である︒﹁日本郵便の歴
史﹂八五頁に写真があり︑京都大黒屋の印がある︒
八五彦根産物会所京都定日札は約二四九×一一五で︑請求番号︑別一九〇四‑三〇﹁(彦根産物飛脚所京都定日札)﹂であ
る︒史料の奥地に﹁十二三日東京着﹂﹁力金正味イ〆・二付二二﹂の墨書がある︒後者の二二は﹁ママ﹂かもしれない︒
石井研堂所蔵文書
八六六組飛脚屋通旦雇仲間蒸気船積入取扱所口演は東京市役所編纂﹁東京市史稿﹂港湾篇第三四=一一ー四一四頁の
ユ63翻 刻飛 脚 関係 摺 物史 料〈三〉
間にある折込み写真による︒﹁飛脚船引札原寸鰹訊肘﹄扮九分東京石井研堂所蔵﹂とあり︑四=i四一二頁に石井文
書として翻刻されている︒
群馬県高崎市矢口家文書
八七定飛脚京屋・山田屋飛脚差立日は︑高崎市八幡町五七六‑一矢口米三所蔵文書で︑群馬県史編さん委員会編
﹁群馬県史﹂史料篇10近世2六九頁の﹁二九八年次不詳定飛脚差立定日(版)﹂による︒
国立史料館所蔵相模国大住郡土屋村原家文書
八八定飛脚江戸屋仁三郎口上書は一二〇×一七〇で︑文書記号二四E︑請求番号二二四六ー二﹁藤木喜兵衛︑定吉書
状︹定飛脚江戸屋仁三郎乍偉口演入︺﹂五月六日池田屋四郎兵衛宛である︒本史料は嘉永元申年分請取入として一括さ
れたものに含まれていた︒書状の封紙表は﹁東海道大磯宿川崎伊三郎様迄従江戸相州土屋村池田屋四郎兵衛様行
急キ用書﹂︑裏は﹁五月廿六日藤木喜兵衛團﹂で︑印は﹁江⑳戸/日本橋呉服町/定飛脚屋/江戸屋仁三郎﹂である︒
八九大磯宿橘屋権左衛門請取書は︑弘化三︑嘉永二︑四︑六年の諸用請取入にみられるものである︒なお橘屋権左衛
門の印は丸印で﹁命/大磯宿/橘屋/南本町﹂である︒
愛知県岡崎市吉村正所蔵石原家文書
九〇岡崎宿定飛脚所服部専右衛門定飛脚通日は一五八×四一五で︑岡崎市史編さん事務局小林吉光氏を通して恵与さ
れたコピーによる︒新編岡崎市史編集委員会編﹁新編岡崎市史﹂史料近世上7四〇七頁に﹁六三飛脚定式表(二通)﹂
(イ)として翻刻がある︒
九一岡崎宿定飛脚所樋口与次右衛門定飛脚通日は﹁新編岡崎市史﹂史料近世上7四〇九頁の﹁六三飛脚定式表(二
通)﹂(ロ)による︒
県立長野図書館所蔵信濃国水内郡善光寺問屋小野家文書
九二嶋屋組京都6新潟迄定飛脚口上は︑二四一×三四〇で請求番号ニー一六‑四五(一ー二)﹁定飛脚設二付口上﹂であ
る︒
奈良市島居清所蔵文書
九三定飛脚問屋和泉屋江戸飛脚出日定は約三八六×二七三で︑島居氏から拝借した︒(2)の﹁毎日出日﹂は横書で︑
枠内右脇に﹁口十日限モ同断﹂︑左脇に﹁○本六同断﹂と墨書があり︑枠外天に﹁凡︑△正六中六日︑○本六中六
日﹂と墨書︑(3)の﹁正六便云々﹂の上に﹁△﹂︑(3)(4)の枠外天に﹁江戸出日︑△二六九︑書状一通四百文︑但カ
ケ目十匁迄︑其上ハ其ワリ︑○本六モ︑下段︑同断︑書状一通二百文︑荷物一貫目二付三十五匁﹂とある︒下段とは﹁年
中休日﹂を示すだろう︒(4×5)の枠外天に﹁口十日限モ下段同断︑書状一通七十二文﹂﹁正六江戸出日二六九﹂﹁八日限
百文﹂とあり︑(5)(7)の枠外天に﹁並便五十文﹂とある︒△は正六︑口は十日限︑○は本六を示すのであろう︒
島居清﹁江戸飛脚出日定↑俳文学研究(京都俳文学研究会)一五号一i二頁に紹介されている︒
天理大学附属天理図書館所蔵大和国高市郡越村服部医官文書
九四大坂飛脚毎日出所は約二四八×八二で︑請求番号一六三‑二/五九/一﹁大阪飛脚毎日出所引札?﹂であり︑同
館撮影写真による︒
三井文庫所蔵高陽文庫
南三井家一〇代三井高陽氏(明治三三年‑昭和五八年)が収集した文献︑資料類を三井文庫では高陽文庫と称している︒
三井文庫編﹁三井高陽コレクションー切手と文献1﹂には﹁飛脚刷物資料など﹂(四一1四三頁)の項があり︑﹁そのほか
飛脚屋の口上書︑飛脚差出日︑賃金など︑木版刷の一枚物が多いことが特色である︒こうした一枚物は︑いわば現存のち
らし広告に当たるもので︑そのときかぎりの内容が多いためか保存されることは少なく︑これだけ収集された例は珍し
い︒その数は約70余通で︑年号の記載のないものが多いが︑江戸中期頃からの資料と思われる﹂と記している︒
翻刻飛脚関係摺物史料く三)
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九五定飛脚問屋仲間上方筋早便飛脚出日附は二五四×三二六で︑請求番号高陽二一七〇﹁上方筋早便並便飛脚出日
附﹂である︒
九六東京定飛脚問屋中賃銭願書は四〇八×四五四で︑請求番号高陽二一七五﹁(飛脚賃銭表)﹂である︒
九七定飛脚会社改正賃銀附は一六九×四七二で︑請求番号高陽二一九一﹁改正賃銀附﹂である︒
九八定飛脚会社島村吉三郎口上は二四六×三三〇で︑請求番号高陽二一八二﹁(定飛脚会社島村吉三郎口上)﹂である︒
九九定飛脚会社請取書は二三一×一〇八で︑請求番号高陽二二四四﹁(飛脚受取)﹂である︒
一〇〇内国通運会社荷物取扱所長島屋口演は一七五×二五二で︑請求番号高陽二二〇六﹁(長島屋善兵衛荷扱広告)﹂で
ある︒なお活版で紙質は洋紙である︒﹁同曳船積﹂の同と曳の間に團の朱印がおしてある︒
一〇一宮宿小嶋・貝谷並便御荷物増賃願書は約一三二×三一八で︑請求番号高陽一四一﹁町方飛脚賃銀定﹂である︒
これは一町方飛脚賃銀定と共に同冊子に製本されているものである︒
一〇二江戸順番定飛脚大地震二付別便仕法申上は二四九×一七四で︑請求番号高陽一=六五﹁(大地震二付別便営業の
口上)﹂である︒
一〇三江戸順番定飛脚大地震二付直増願書は二七五×四一八で︑請求番号高陽二一六六である︒
一〇四江戸順番定飛脚直増願書は二四二×三三九で︑請求番号高陽二一六四﹁(飛脚便賃金値上げ口上)﹂である︒端裏
天に﹁沢吉様﹂と墨書がある︒
一〇五江戸順番定飛脚賃増願書は三一八×四六六で︑請求番号高陽二一七八﹁(飛脚賃銭表)﹂である︒
一〇六江戸順番定飛脚賃増願書は三一三×四五九で︑請求番号高陽二一七九﹁(飛脚賃銭表)﹂である︒
一〇七江戸順番定飛脚問屋蒸気飛脚御船二付口上は二五二×三四一で︑請求番号高陽一=七二﹁(蒸気飛脚船出帆の口
上)﹂である︒端裏天二﹁五条須原沢吉様﹂と墨書がある︒
八三A江戸順番定飛脚賃増願書は三〇八×四五七で︑請求番号高陽二一七六﹁(飛脚賃銭表)﹂である︒
一〇八定飛脚問屋和泉屋江戸飛脚出日休日定は二三九×三二七で︑請求番号高陽二〇五九﹁江戸飛脚毎月出日定﹂で
ある︒
一〇九和泉屋江戸出火は二三九×一一二で︑請求番号高陽二二〇一﹁(江戸出火の急報)﹂である︒
一一〇和泉屋江戸出火は二三九×一一二で︑請求番号高陽二二〇二﹁(江戸出火の急報)﹂である︒
一一一和泉屋江戸出火は二四二×三三七で︑請求番号高陽二二〇三﹁(江戸出火の急報)﹂である︒
=二江戸三度飛脚問屋賃増願書は三四四×四七七で︑請求番号高陽二〇六一﹁(江戸三度飛脚問屋口上書)﹂である︒
端裏地に﹁大沢町津国屋十右衛門﹂の印がある︒
一=二江戸三度飛脚問屋仲間賃増願書は二七八×四二二で︑請求番号高陽二一七七﹁(飛脚賃銭 割増の口上)﹂であ
る︒
一一四江戸定飛脚所出日休日定は=六×二四七で︑請求番号高陽一=三四﹁(江戸一二度飛脚口上)﹂である︒
一一五江戸三度定飛脚仲間在来之外休日は一一六×二四七で︑一一四の(6・7・8)の上に張付けてある︒
一一六江戸三度定飛脚屋仲間賃増願書は二四三×三四三で︑請求番号高陽二二一二である︒
=七江戸定飛脚仲間和宮様御発輿二付休申上は二五三×一一二で︑請求番号高陽二=二一二﹁(江戸定飛脚仲間断状)﹂
である︒
=八江戸定飛脚問屋仲間賃増口上は二四九×一=二で︑請求番号高陽二=二九﹁(江戸定飛脚仲間口上)﹂である︒三
井高陽氏の円形ラベル(以下ラベルと略記する)に元治元年二枚ノ内とある︒
一一九江戸定飛脚仲間賃銀定付は二七五×三九六で︑請求番号高陽二一四〇﹁(飛脚賃銀定)﹂である︒ラベルに慶応
元年二枚ノ内とある︒