神山 哲男 内容の要旨
論文内容の要旨
【背景と目的】 今日、心筋ストレインは虚血心筋における左室収縮低下やdyssynchrony の指標とし て注目されている。本研究の目的は、まずアデノシン3リン酸負荷心エコー(ASE)前 後におけるストレインの変化より、虚血心筋の特徴を明らかにし、次にアデノシン負 荷シンチグラフィー(ASS)によって計測される心筋の組成とストレインとの相関を解 明することである。 【方法】 対象は冠動脈造影を施行された50名(健常群15名、狭心症群22名、心筋梗塞群 13名)で、まず安静時における収縮期および拡張期ストレインを計測した。次に、 ASE をおこない、負荷前後におけるストレインの変化を3群で比較した。最後に ASS より虚血心筋、非虚血心筋および非梗塞心筋の割合を計測し、ストレインとの相関を 検討した。 【結果】 健常群では、ASE において収縮期と拡張期のストレインが増幅された。狭心症群では、 収縮期ストレインの増幅障害とTPSc の延長、心筋梗塞群では、拡張期ストレインの 増幅障害とTPSc の延長を認めた。ASS では、虚血心筋と拡張期ストレイン、非虚血 心筋と収縮期ストレイン、両心筋とTPSc との間に相関が認められた。 【結論】 ASE におけるストレインは、虚血性心疾患患者において異なった反応を示し、ASS においては、ストレインと虚血心筋や非虚血心筋との間に相関を認めた。 氏 名 神山 哲男 学位の種類 博士(医学) 学位記番号 乙第1288 号 学位授与の日付 平成27 年 6 月 26 日 学位授与の要件 学位規則第3 条第 1 項第 4 号に該当 学位申請論文タイトル及び掲載誌Change in Strain in Adenosine Triphosphate Stress Echocardiography and Correlation with Adenosine Stress Scintigraphy
アデノシン3リン酸負荷心エコーにおけるストレインの変化とアデノシン負荷シンチグラ フィーとの相関
日本臨床生理学会雑誌 No.5, Vol.44, 157-165 2014 年 12 月 1 日掲載 学位審査委員(主査)教授 丸山 敬