著者 鷲江 義勝, 富川 尚, 菅沼 靖志, 久門 宏子, 山本 直
雑誌名 同志社法學
巻 60
号 2
ページ 369‑401
発行年 2008‑07‑31
権利 同志社法學會
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011431
同志社法学 六〇巻二号三六九欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定する リスボン条約(翻訳) (一) 鷲 江 義 勝( 監 訳 ) 富 川 尚 菅 沼 靖 志 久 門 宏 子 山 本 直
一九五一年四月一八日にEUの原加盟六カ国(ベルギー、西ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ)が欧州石炭鉄鋼共同体設立条約に調印し、第二次世界大戦後の欧州統合の動きが本格化した。一九五七年三月二五日には、欧州経済共同体設立条約(一九五八年一月一日発効)および欧州原子力共同体設立条約(一九五八年一月一日発効)が調印され、三共同体体制による欧州統合の過程が開始されたのである。その後、三共同体の理事会および執行機関を統合する条約(一九六五年四月八日調印 一九六七年七月一日発効)、第一次予算条約(一九七〇年四月二二日調印 一九七一年一月一日発効)あるいは第二次予算条 0約(一九七五年七月二二日調印 一九七七年六月一日発効)などにより、三共同体の設立条約はたびたび改定されることになった。しかしながら、これらの改定は、重要ではあるが、いずれも全体的なものではなく、部分的な改定に止まるものであった。これに対して、一九八六年二月一七日ならびに二八日に調印された単一欧州議定書(一九八七年七月一日発効)は、域内市場の完成を主要課題としつつ、環境政策など新たな政策課題の追加や広範な機構改革など、三共同体の設立条約を全面的に改定する初めての試みであった。さらに、一九九二年二月七日に調印された欧州同盟条約 (
、九は)効発日一月一一年三九一約条トヒリトスーマ( 1)
(七九三)
同志社法学 六〇巻二号三七〇欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
1 これまでの三共同体体制による欧州統合の枠組みを大幅に変更するものであった。同条約は、従来の三共同体を第一の柱とし、それに加えて第二の柱として﹁共通外交・安全保障政策﹂、第三の柱として﹁司法内務協力﹂を設定し、これらの三本柱を基盤とする欧州同盟(EU)による欧州統合の推進をその目標としたのである。この改革によって、それまでECと総称されてきた三共同体は、EUというより大きな枠組みの中に組み込まれると共に、その中核である﹁欧州経済共同体﹂を﹁欧州共同体﹂へと名称変更したのである。この改革以降も、EUの加盟国は、東欧の民主化革命などをはじめとする国際情勢、特に欧州情勢の大きな変化や欧州統合自体の進展に対応するために、一九九七年一〇月二二日にはアムステルダム条約 (
処を大に対模すること主な眼とするニース条約拡 ( 、規大のUEのへ欧東・中はた〇に。また、〇二一年二月二六日 一九九九年五月し日発効)に調印(一 2)
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おッてい月一六︱一七日ブリュにセ欧にル事理州会たさ催開でれ 約が准批のっ条てに票決否六された。その結果、二〇〇五年投よ 民同のフランスでの国投票および年ラ民国のでダ六ンオの日一月 欧し、らがなはかし。たっあ憲州月法年日九条五二五〇〇二、約 基で定予るなと約条本めのみとい単一の枠組うので推進するた中 るういとUE三よに柱本ので造構見自州U体を合統E欧し直を、 一るす化本で諸のまれ条こもので、あをまれそ約は約条同。たっ れね重み以、降き印調約て積たす諸、に共とるら合理整を定改統 法であった。欧州憲、条約は三共同設立条体 4) され、その結果として、調印れ意たのがリスボン条約であるさ。 と理して、二〇〇七年月の欧州六事約会が定制の合条た新、でな 約欧州憲法条わに代るものた。っがにとこるれさ索模な応対なた 法憲た条約州こてっよにれ発の欧効げは新、れさ。上上実事棚、 取にい扱り条の約法憲州いつくて熟慮期間をおことが決定され欧
二〇〇七年の一二月に調印されたリスボン条約 (
。るを規定すものである 的政、み組枠本構機、線路ど策なをの向方なた新性Uるす定規E 条の定改の約U諸のEのめつ一基の今到のUE後の、りあで点達 、化深の合統ら大拡の域領やさ策ににたるす応対は大の国盟加拡 ま約同、たい。る、てれわ行は条こきれ政のUたEてれわ行でま てういとくい新め進を合統州欧体た的が成編再なな体で下の制全 の造構柱本三たUEいてしを在し変下に更合総に的ののUE、名 う﹂といでこれま存協力法保﹁安全障政策司﹂、刑事問題に関する ンボスリ。たるでのもし約条あに﹂、﹁お交外通共・C、﹁もていE る州欧、がじあで同と定法改憲な条大画企を約改革のUE様同と っがたし。あで約条るげ上、てる方こ条のでまれ約法はに的論、 どとこう行を追な加や正修よにてっの作をみ組枠りUなた新、E 約れこ、はるボ条ンスリ。でまにの既の約条の存、様同定改約条 が、ばめ進盟准批るよに国〇二発〇九年一月に効する予定であ 定、予は通り加 5)
リスボン条約の正式名称は、﹁欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(Treaty of Lisbon amending the Treaty on European Union and the Treaty establishing the European Community)﹂である。もっとも大きな改革点は、既存の﹁欧州同盟条約﹂および﹁欧州共同体設立条約﹂をそれぞれ改
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同志社法学 六〇巻二号三七一欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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定し、さらには、﹁欧州共同体設立条約﹂を﹁欧州同盟運営条約﹂へと名称を変更することによって、EUの全体的一体性を名実共に充実させていることである。リスボン条約は、前文に続き七条で構成され、それに多数の議定書、付属文書さらには宣言等が付属している。一条は、六一項からなり、それらの項目に従って、欧州同盟条約の各条項が改定される内容となっている。二条は、欧州共同体設立条約を改定する内容となっている。一項において同条約の名称を﹁欧州同盟運営条約﹂に変更し、さらに、今回の改定に伴って、条約全体に共通する改定(たとえば、﹁欧州共同体﹂という名称を﹁欧州同盟﹂に変更する等)を指示した後、各条項の個別の改定を指示している。リスボン条約の三条から七条までの規定は、リスボン条約自体の最終規定であり、リスボン条約の有効期限や発効の方法等が列挙されている。条約本体に続く議定書は、A群とB群に分類される。議定書A群は、欧州同盟条約、欧州同盟運営条約および欧州原子力共同体設立条約に付属する議定書であり、今回新規に作成されたものである。議定書B群は、リスボン条約に付属する議定書である。この議定書は、第一議定書および第二議定書よりなる。第一議定書は二条よりなり、一条は、これまでに作成された様々な議定書の廃止と改定を行うものである。二条は、欧州中央銀行制度等の定款の変更等である。第二議定書は、欧州原子力共同体設立条約の改定に関するものである。議定書に続いて付属文書がつけられており、この付属文書は、リスボン条約によって改定された条文の対照表である。この対照表では、既存の条文番号、リスボン条約によって改定された条番号、最終的に設定される条番号が一覧表で表されている。この一 覧表によって、一旦、リスボン条約によって、欧州同盟条約﹁一a条﹂のように新規に挿入されたり、同条約四条のように廃止されたりすることによって不揃いになった条番号を最終的には、揃えることが規定されている。最終文書は、二〇〇七年七月二三日にブリュッセルに召集された加盟国政府代表者会議が採択した条約、議定書、宣言の一覧および六五項目にわたる宣言の内容が列挙されている。
本稿の作成にあたって、我々はまず、リスボン条約全体を翻訳する試みから開始した。しかし、リスボン条約は、あくまでも既存の条約を部分的に改定するものであり、リスボン条約の翻訳のみでは意味をなさない部分も多数存在している。基本的には、リスボン条約では、既存の条文の一部の修正、追加、削除等の指示、既存の条文全体の修正や削除の指示、既存の条文全体のあるいは一部の移動の指示、およびそれらの組み合わせの指示、さらには、全くの新規の条文の挿入などが行われている。
具体的には、以下のような指示が行われている。 1.一部修正に関する指示例 リスボン条約一条九項⒞は、欧州同盟条約七条二項の﹁国家元首または政府首脳によって構成される理事会は、全会一致によって行為する﹂という表記を﹁欧州理事会は全会一致によって行為する﹂に変更し、さらに﹁当該加盟国政府﹂を﹁当該加盟国﹂に変更するように規定している。
2.一部追加に関する指示例 リスボン条約一条二項は、欧州同盟条約一条の第一文である﹁本条約により、締約国は相互の間に、以下﹁同盟﹂と呼
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同志社法学 六〇巻二号三七二欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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ぶ、欧州同盟を設立する。﹂という既存の規定に﹁加盟国が共通の目的を達成するために権能を授与する、﹂という句を追加し、﹁本条約により、締約国は相互の間に、加盟国が共通の目的を達成するために権能を授与する、以下﹁同盟﹂と呼ぶ、欧州同盟を設立する。﹂という内容に変更するよう規定している。
3.一部削除に関する指示例 リスボン条約一条三一項⒟は、欧州同盟条約一四条四項を削除し、以下の項の番号を繰り上げることを規定している。
4.条文全体の修正に関する指示例 リスボン条約一条四項は、欧州同盟条約二条の全文をリスボン条約で指示された内容に書き換えることを規定している。 5.条文全体の削除に関する指示例 リスボン条約一条七項は、欧州同盟条約四条および五条を削除することを規定している。
6一示指の動移の部は.いるあの体全文条例 リスボン条約一条三六項は、欧州同盟条約一七条を新たに二八A条として移動した上でその内容の一部を修正することを規定している。
7.新規条文の挿入の指示例 リスボン条約一条三項は、新たに﹁一a条﹂を挿入することを規定している。
以上のような修正以外にも多数の改定が行われていることを考慮して、本翻訳では、リスボン条約をそのまま翻訳するのではな く、以下の三部構成で、リスボン条約による改定の全容を明らかにしようとするものである。第
第 全訳翻の文 一 条欧リスボンの約条盟同州た約し映部を定改るよに条一反 第 約訳翻の文全の 二 二同リスボン条約条営運盟州条欧たし部反を定改るよに映 三 び翻の分部く除を条二およ部条一の約条ンボスリ訳 また、今回の翻訳に際しては、リスボン条約によって何らかの改定を加えられた文言については、ゴチックで記すことによって、他の部分と区別している。また、新規、修正、移動、削除等が行われた条文については、条番号の後ろに︹新規︺、︹修正︺、︹移動︺あるいは︹削除︺等の解説を入れることによって、変更の内容を明らかにしている。なお、︹修正︺と記されているにもかかわらず、ゴチックで強調されている文字を含まない条文については、原則的には、既存の条文の一部が削除され、追加等の変更がなされなかった条文である。
リスボン条約では、新規挿入などを行うための暫定的条番号を一旦付与する一方で、移動や廃止された条番号も存在している。そのため、リスボン条約の発効と同時に適用される新たな続き番号の条文番号が規定されている。こうした一連の変更に対処するために、本翻訳では、以下のような形式によって、条約番号の変更、廃止、移動、さらには新たな付与などが明らかになるように対処している。
1れ約条ンボスリ、は号番条たさ.表でクッチゴの初最の条各の
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同志社法学 六〇巻二号三七三欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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発効と同時に新たに振り当てられる番号である。
この部分が縦棒のみの条文は、原則的に廃止もしくは移動された結果、そこには存在しなくなった条文である。
。番条約にる暫定条よ号同じものであるが いリ、はのものなが分部こボス条ン号ンボスとリ番条の前以約 るにより削除される旧条番号であこ。とるさ動移や除削はくれ 時与新たれさ一付に的条て規の文のためよ暫定的条番号もしっ 2に括ゴチックの条番号の下の弧約内の条番号は、リスボン条.
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。る行と同時に用いられ新の番号に変更済みである発 4ボや条文中に出てくる条番号項.などは、最終的にリス約条ン
具体例としては、翻訳の中の﹁二条(一a条)︹新規︺﹂と記されている場合には、新条番号は二条であり、暫定的に割り当てられた条番号は一a条で、新規挿入条文であることを表している。﹁︱︱︱(三条)︹削除︺﹂の場合には、旧条約の三条がリスボン条約によって削除されたことを表している。﹁︱︱︱(一七条)︹四二条へ移動︺﹂と記されている場合には、旧条約の一七条から新条約番号四二条に移動したことを表している。また、﹁三一条(一五b条)︹ニース二三条から移動および修正︺﹂の場合には、新条 番号は三一条であり、暫定的に割り当てられた条番号は一五b条で、リスボン条約によって改定される前の条約の二三条から移動し、なおかつ修正されたことを表している。
これら一連の変更、すなわち、リスボン条約によって変更される前の条約の条番号、リスボン条約によって一時的に変更あるいは追加された条番号、さらには、リスボン条約によって最終的に割り振られた新たな条番号は、リスボン条約の付属文書である﹁リスボン条約五条に言及された対照表﹂に明記されているので、参照されたい。
今回の翻訳に関しては、鷲江義勝、富川尚
志部靖沼菅)、授教准学文 (敬人学大園学和 子宏 (社大学法学部同託講師)、久門志嘱 (阪南大学非常勤講師)、山本直
。で任は監訳者、あ鷲江にあるる 業たっ行をェ作クッチた。にだし、翻訳全般員関する責で全いて そ分准教授)の五名がれぞれし担学て仮訳を行い、それに基づ部 (語国外学大立市州九北 なお、リスボン条約全体の構成および翻訳の担当は、以下の通りである。
リスボン条約
前文(山本) 一条 欧州同盟条約の改定 一項︱一一項(山本) 一二項︱二一項(鷲江) 二二項︱六一項(山本) 二条欧州共同体設立条約の改定
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同志社法学 六〇巻二号三七四欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
1 一項︱九項(鷲江) 一〇項︱八三項(富川) 八四項︱一七六項(菅沼) 一七七項︱二四五項(鷲江) 二四六項︱二九五項(久門) 最終規定 三条︱七条(久門) 議定書 A.欧州同盟条約、欧州同盟運営条約および適用可能な場合には、欧州原子力共同体設立条約に付属する議定書 ︱欧州同盟における国内議会の役割に関する議定書(久門) ︱補完性の原理および比例性の原理の適用に関する議定書(久門)
︱ユーロ・グループに関する議定書(菅沼) ︱欧州同盟条約四二条により確立される恒常的組織協力に関する議定書(山本)
︱人権と基本的自由を保護するための欧州規約への同盟の加入についての欧州同盟条約六条二項に関連する議定書(山本)
︱域内市場および競争に関する議定書(菅沼) ︱欧州同盟基本権憲章のポーランドおよび連合王国への適用に関する議定書(山本)
︱共有する権能の行使に関する議定書(菅沼) ︱一般的利益サービスに関する議定書(菅沼)
︱二〇一四年一一月一日から二〇一七年三月三一日の期間 の、ならびに二〇一七年四月一日以降の、欧州同盟条約一六条四項および欧州同盟運営条約二三八条二項の実施に関連する理事会決定に関する議定書(鷲江)
︱過渡規定に関する議定書(鷲江) B.リスボン条約に付属する議定書 ︱欧州同盟条約、欧州共同体設立条約および場合により欧州原子力共同体設立条約に付属する議定書を修正する第一議定書 一条 ︱廃止される議定書(久門) ︱欧州同盟司法裁判所規程に関する議定書(省略) ︱欧州中央銀行制度および欧州中央銀行定款に関する議定書
(省略) ︱欧州投資銀行定款に関する議定書(省略) ︱欧州同盟の諸機関、特定のその他の機関、部局、行政法人および部門の所在地に関する議定書(鷲江)
︱同盟の特権および免除に関する議定書(省略) ︱収斂基準に関する議定書(省略) ︱グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国に関連する特定の規定に関する議定書(省略)
︱デンマークに関連する特定の規定に関する議定書(省略) ︱欧州同盟の枠組みに統合されたシェンゲン・アキに関する議定書(山本)
︱欧州同盟運営条約二六条の特定の側面の連合王国およびアイルランドへの適用に関する議定書(山本)
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同志社法学 六〇巻二号三七五欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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︱自由、安全および公正の領域に関する連合王国およびアイルランドの立場に関する議定書(山本)
︱デンマークの立場に関する議定書(山本) ︱同盟の加盟国国民の亡命に関する議定書(菅沼) ︱経済的、社会的および地域的結束に関する議定書(省略) ︱過剰財政赤字是正手続きに関する議定書(省略) ︱フランスに関する議定書(省略) ︱域外国境の越境に関連する加盟国の対外関係に関する議定書(省略)
︱欧州同盟条約四二条に関する議定書(省略) ︱加盟国の公共放送制度に関する議定書(省略) ︱オランダ領アンティルで精錬された石油製品の欧州同盟への輸入に関する議定書(省略)
︱欧州同盟運営条約一五七条に関する議定書(省略) ︱グリーンランドとの特別協定に関する議定書(省略) ︱アイルランド憲法四〇条三項三に関する議定書(久門) ︱ECSC条約の失効による財政的結果ならびに石炭および鉄鋼のための研究基金に関する議定書(久門)
二条(久門) ︱欧州同盟条約、欧州共同体設立条約および場合により欧州原子力共同体設立条約に付属する議定書を修正する第一議定書二条に言及される対照表 A.欧州中央銀行制度および欧州中央銀行定款に関する議定書(省略)
B.欧州投資銀行定款に関する議定書(省略) C.欧州同盟の特権および免除に関する議定書(省略)
︱欧州原子力共同体設立条約を改定する第二議定書(省略) 付属文書 リスボン条約五条に言及された対照表
(山本) 最終文書 A.条約の規定に関する宣言(山本) B.条約の付属議定書に関する宣言(山本) C.加盟国による宣言(山本)
(
( 九と条約︱﹄日本貿易振興会一九解四年一一月を参照されたい。説の 1丸欧州同盟条約については、金) 盟男編著﹃EUとは何か︱欧州同輝
( 月会二〇〇年四〇をた参い。れさ照 ざ・公正な社会をめ振して︱﹄日本貿易安興全・自︱約条ムダル由 2ムつに約条スダルテてムアい) は、金丸男編著﹃EUアムステ輝
( 。いたれさ照参 〇月七年一〇八二(号よ七二お)び〇を二月九年一)〇(号九七二 立定改の約条C設)E(体関に二す同る第法社志学)﹂考)(一(察 同州欧る約よにー条ス(盟よEU)条約おび欧州共同﹁ニ著直本共 〇月にびな)、年九江一〇二(鷲ら義内山勝子貴麻、山子宏門久、、 二二(号八七社第学法志同)﹂〇〇一年七月)および第二七九号(二 3)江ニース条約については、鷲義一勝監訳﹁ニース条約(翻訳)()
( 〇法条約﹄御茶水書房二〇の六さ年。いたれ照参を月五 年、四〇〇二法局務事会査調月三勝並解び憲州欧﹃題・訳監林小に 料法調査会資憲﹄四〇衆議院院憲議衆草州憲法約条案(翻訳)﹂﹃ 一海﹃月〇〇価年三〇二﹂事外一情﹄五一巻と〇号、中村民雄﹁欧評 4要庄欧州憲法条約については、司概克宏﹁欧州憲法条約草案の)
。たし用使を版語スンラ ec0720beemr D17630OCJ 5英て本翻訳においは語、) フのよお版び
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同志社法学 六〇巻二号三七六欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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第一部 リスボン条約一条による改定を反 映した欧州同盟条約の全文の翻訳
欧州同盟条約
前文︹修正︺
ベルギー国王陛下、デンマーク女王陛下、ドイツ連邦共和国大統領、アイルランド国大統領、ギリシャ共和国大統領、スペイン国王陛下、フランス共和国大統領、イタリア共和国大統領、ルクセンブルグ大公殿下、オランダ女王陛下、ポルトガル共和国大統領、ならびにグレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国女王陛下は、(これ以降の加盟国は省略)
欧州共同体の設立により企図された欧州統合の過程に新たな段階を記すことを決意し、
人間の不可侵かつ不可譲の権利、自由、民主主義、平等および法の支配という普遍的な価値を発展させた欧州の文化的、宗教的および人間的な遺産に触発され、
欧州大陸の分断を終えるという歴史的な重要性、および将来の欧州を建設するための確固たる基盤を創造する必要性を想起し、
自由、民主主義、人権と基本的自由の尊重および法の支配の原則への結びつきを確認し、
一九六一年一〇月一八日にトリノで署名された欧州社会憲章および労働者の基本的社会権の一九八九年共同体憲章に定める基本的社会権への結びつきを確認し、
歴史、文化および伝統を尊重しつつ、人々が連帯を密にするこ とを望み、
機関に委ねられる任務が単一の制度的枠組みの中でよりよく遂行されるように、機関の民主的で効率的な運営を強化することを決意し、
経済の強化と収斂を実現させること、ならびに本条約および欧州同盟運営条約の規定に従い、単一かつ安定的な通貨を含む経済通貨同盟を設立することを決意し、
持続可能な発展の原則を考慮しつつ、かつ、域内市場および強化された結束と環境の保護を達成する一環として、人々のための経済的および社会的前進を促進すること、ならびに経済統合の進展が他の分野における平行した前進を伴う政策を実施することを決意し、
諸国の国民に共通する市民権を確立することを決意し、 欧州と世界の平和、安全および前進を促すために欧州の一体性および自立性を高めることになる、四二条の規定に従った共同防衛にいたる可能性のある共通防衛政策の漸進的な策定を含む、共通の外交および安全保障政策を実施することを決意し、
本条約および欧州同盟運営条約の規定に従い自由、安全および公正の領域を確立することにより、人々の安心と安全を確保しながら人の自由移動を容易にすることを決意し、
補完性の原理に従い可能な限り市民に近いところで決定が行われる、より緊密な同盟を欧州の人々の間で創造する過程を継続することを決意し、
欧州統合が進展するためにさらなる歩みを進めるという観点から、
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同志社法学 六〇巻二号三七七欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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欧州同盟を設立することを決議し、このため次の全権委員を任命した。(全権委員名簿省略)
これらの全権委員は、互いにその全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた後、以下の通り合意した。
Ⅰ編 共通規定一条︹修正︺
本条約により、締約国は相互の間に、加盟国が共通の目的を達成するために権能を授与する、以下﹁同盟﹂と呼ぶ、欧州同盟を設立する。
本条約は欧州諸国民の間にますます緊密化する同盟を創設する過程における新しい段階を示すものであり、この同盟における決定は可能な限り市民に開放し、かつ接近して行われる。
同盟は、本条約および欧州同盟運営条約(以下、双方を合わせて「条約」と表記する)を基礎にして築かれる。これら二つの条約は、同等の法的価値をもつ。同盟は、欧州共同体に置き換わるものとし、かつ欧州共同体を継承する。
二条(一a条)︹新規︺
同盟は、人の尊厳、自由、民主主義、平等、法の支配の尊重、および少数者に属する人々の権利を含む人権の尊重という価値に基礎をおく。これらの価値は、多元主義、非差別、寛容、公正、連帯および男女平等により特徴づけられる社会にある加盟国に共通のものである。 三条(二条)︹修正︺一.同盟の目的は、平和、同盟の価値およびその人々の幸福を促進することである。二.同盟は内部に境界線のない自由、安全および公正の領域を同盟市民に与え、そこにおいては、対外国境管理、亡命者庇護、移民および犯罪の防止と撲滅に関して適切な措置をとりながら人の自由移動が保障される。三.同盟は、域内市場を設立する。同盟は、均衡のとれた経済成長と価格安定、完全雇用と社会的進歩を目的とする競争力の高い社会的市場経済、ならびに環境の質の高水準の保護および改善を基礎とする、欧州の持続可能な発展のために活動する。同盟は、科学と技術の向上を促進する。 同盟は、社会的排除および差別と戦い、かつ、社会的な公正と保護、男女平等、世代を超えた連帯、ならびに児童の権利の保護を促進する。 同盟は、経済的、社会的および地域的結束、ならびに加盟国間の連帯を促進する。 同盟は、自らの豊かな文化的および言語的多様性を尊重し、かつ、欧州の文化遺産が保全されることを確保する。四.同盟は、ユーロを通貨とする経済通貨同盟を設立する。五.より広い世界との関係において、同盟は、その価値と利益を主張および促進し、かつ、同盟市民の保護に寄与する。同盟は、平和、安全、地球の持続可能な発展、人々の連帯と相互の尊重、自由で公正な取引、貧困の根絶および人権とりわけ児童の権利の保護に寄与し、国連憲章の原則の尊重を含む国際法の厳
(八〇一)
同志社法学 六〇巻二号三七八欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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格な遵守と発展にも寄与する。六.同盟は、条約により授与される権能に則した適切な手段により目的を遂行する。
―――(三条)︹削除︺
四条(三a条)︹新規︺一.五条に従い、条約において同盟に授与されない権能は、加盟国にとどまる。二.同盟は、地域と地方の自治政府を含む加盟国の政治的および憲法的な基本構造に根ざした、条約の下での加盟国の平等とその国民的一体性を尊重する。同盟は、国家の領域保全の確保、法と秩序の維持および国家の安全保障の擁護を含む、加盟国の本質的な国家機能を尊重する。とりわけ、国家の安全保障は、各々の加盟国が依然として第一義的責任を負う。三.誠実な協力の原則に従い、同盟と加盟国は、条約より生じる任務の遂行を相互に尊重しかつ援助する。
加盟国は、条約より生起し、あるいは同盟の機関の行為から生じる義務を十分に遂行するために適切な一般的もしくは特定的な措置をとる。
加盟国は、同盟の任務の達成を容易にするとともに、同盟の目標の実現を危うくする恐れのあるいかなる措置もとらないものとする。
五条(三b条)︹ニース欧州共同体設立条約五条から移動および 修正︺一.同盟権能の範囲は、授与の原則により定められる。同盟権能の行使は、補完性および比例性の原理により規律される。二.授与の原則の下で、同盟は、条約に定める目標を遂行するために条約において加盟国によって授与された権能の範囲内においてのみ行為する。条約において同盟に授与されない権能は、加盟国にとどまる。三.補完性の原理の下で、その排他的権能に属さない分野において同盟は、提案されている活動の目的が中央レベルもしくは地域および地方レベルでの加盟国によっては十分には達成されず、むしろ、当該活動の規範もしくはその効果の点から考えて、同盟レベルでよりよく実現されうる場合にのみまたその限りにおいて行為する。 同盟の機関は、補完性および比例性の原理の適用に関する議定書に定める補完性の原理を適用する。国内議会は、当該議定書に定める手続きに従い補完性原理の遵守を確保する。四.比例性の原理の下、同盟の活動の内容および形態は、条約の目的を実現するために必要であるものを超えない。 同盟の機関は、補完性および比例性の原理の適用に関する議定書に定める比例性の原理を適用する。―――(四条)︹削除︺
―――(五条)︹削除︺
(八〇二)
同志社法学 六〇巻二号三七九欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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六条︹修正︺一.同盟は、二〇〇七年一二月一二日にストラスブールにおいて再認された二〇〇〇年一二月七日の欧州同盟基本権憲章に定める権利、自由および原則が条約と同じ法的価値をもつことを認める。
憲章の規定は、条約に定める同盟の権能をいかなる方法においても拡大しない。
憲章にある権利、自由および原則は、憲章の解釈と適用を規律する憲章Ⅶ編の一般規定に従い解釈され、かつ、それらの権利、自由および原則の諸規定の出典を指す憲章に言及される解説文を適切に考慮して解釈される。二.同盟は、人権と基本的自由を保護するための欧州規約に加入する。その加入は、条約に定められる同盟の権能に影響を与えない。三.人権と基本的自由を保護するための欧州規約が保障している基本的権利および加盟国に共通の憲法的伝統から生じるような基本的権利は、同盟の法の一般原理をなす。
七条︹修正︺一.加盟国の三分の一、欧州議会あるいは欧州委員会による正当な提案に基づき、理事会は、欧州議会の同意を得た後その構成員の五分の四の多数決により、二条に言及された価値に対する加盟国による重大な違反が生じる明確な危険があることを確認することができる。このような確認を行う前に、理事会は、当該加盟国から事情を聴取し、かつ同様の手続きに従 い当該国に勧告を行うことができる。 理事会は、このような確認がなされた根拠が継続して存在することを、定期的に証明する。二.欧州理事会は、加盟国の三分の一もしくは欧州委員会の提案に基づき、欧州議会の同意を得た後、全会一致により決定を行い、二条に言及された価値に対する加盟国による重大かつ継続的な違反の存在を、当該加盟国に意見の提出を促した後に確認する。三.二項の下そのような確認がなされた場合、理事会は、特定多数決により、理事会における当該国の政府代表の投票権を含め、条約によって当該加盟国に適用される権利のいくつかを一時停止する決定を行うことができる。この実施に際して、理事会は自然人および法人の権利義務のこのような一時停止から起こりうる結果を考慮する。
条約の下で当該加盟国に課せられる義務は、いかなる場合においても当該国を拘束し続ける。四.理事会はその後、特定多数決により、当該国を権利停止に導いた状況の変化に応じて、三項に従ってとられた措置を変更もしくは取消す決定を行うことができる。五.本条の目的を果たすために欧州議会、欧州理事会および理事会に適用される投票の取り決めは、欧州同盟運営条約三五四条に定められる。
八条(七a条)︹新規︺一.同盟は、同盟の価値に基礎づけられ、かつ協力に基づく密接
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同志社法学 六〇巻二号三八〇欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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で平和的な関係によって特徴づけられる、繁栄と良好な近隣の領域を確立するための近隣諸国との特別の関係を発展させる。二.一項の目的を果たすために同盟は、関係する諸国と特定の協定を結ぶことができる。これらの協定は、相互の権利と義務および共同で活動を行う可能性を含むことができる。協定の実施は、定期的な協議の対象となる。
Ⅱ編 民主主義原則に関する規定︹新規︺九条(八条)︹新規︺
すべての活動において、同盟は、同盟市民の平等の原則を遵守し、同盟市民は、同盟の主要機関およびその他の機関から等しく配慮される。各加盟国の国民は、同盟市民である。同盟市民権は、国民の有する市民権に付加されるものであり、それに代替するものではない。
一〇条(八A条)︹新規︺一.同盟の運営は、代表制民主主義に基づく。二.市民は、欧州議会において同盟レベルで直接代表される。
加盟国は、加盟国の国家または政府首脳による欧州理事会および加盟国政府による理事会において代表され、国内議会もしくは国民に民主主義に基づく責任をもつ。三.各市民は、同盟の民主主義に基づく営為に参加する権利を有する。諸決定は、市民に可能な限り公開され、なおかつ可能な限り近くでなされる。 四.欧州レベルの政党は、欧州の政治意識を形成し、同盟の市民の意志を表明することに寄与する。一一条(八B条)︹新規︺一.機関は、適切な手段によって、市民および代表者組織に対して、同盟の活動のすべての分野において、機関の見解を知らしめ、公に意見交換する機会を提供する。二.機関は、代表者組織および市民社会との、公開され透明性をもった定期的対話を維持する。三.欧州委員会は、同盟の活動が一貫性をもちかつ透明性を保つことを確保するために関係当事者との広範な協議を実施する。四.相当数の加盟国の国民からなる少なくとも一〇〇万人以上の市民は、欧州委員会に対して、その権限の枠内において、同盟の法的行為が条約を履行するという目的のために必要であると市民が考える問題について適切な提案をするように、発議することができる。 このような市民による発議のために必要とされる手続きおよび条件は、欧州同盟運営条約二四条一段に従って決定される。一二条(八C条)︹新規︺
国内議会は以下のように、同盟の良好な機能に対して積極的に貢献を行う。⒜ 欧州同盟における国内議会の役割に関する議定書に従って、同盟の機関による情報提供を受け、同盟の立法草案を提供されることを通じて
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同志社法学 六〇巻二号三八一欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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⒝ 補完性の原理および比例性の原理の適用に関する議定書に規定されている手続きに従って、補完性の原理が尊重されていることを監視することによって⒞ 自由、安全および公正の領域の枠組みにおいて、欧州同盟運営条約七〇条に従って、この領域における同盟の政策実施に関する評価制度に参加し、欧州同盟運営条約八八条および八五条に従って、ユーロポールの政治的監視およびユーロジャストの活動評価に関与することを通じて⒟ 本条約四八条に従って、条約の見直し手続きに参加することによって⒠ 本条約四九条に従って、同盟への加盟申請を通告されることによって⒡ 欧州同盟における国内議会の役割に関する議定書に従って、国内議会間および欧州議会との議会間協力に参加することによって
Ⅲ編 機関に関する規定︹新規︺一三条(九条)︹新規︺一.同盟は、その価値を高め、その目的を前進させ、その利益および市民の利益ならびに加盟国の利益に奉仕し、その政策と活動の一貫性、有効性および連続性を確保することを目的とした組織的な枠組みをもつ。
同盟の機関は、以下のものである。―欧州議会―欧州理事会 ―理事会―欧州委員会(以下委員会という)―欧州同盟司法裁判所―欧州中央銀行―会計検査院二.各機関は、条約の中で各機関に与えられた権限の範囲内で、なおかつ、条約の中に規定された手続き、条件および目的に従って活動する。機関は、相互に誠実な協力を行う。三.欧州中央銀行および会計検査院に関する規定ならびに他の機関に関する詳細な規定は、欧州同盟運営条約において規定される。四.欧州議会、理事会および委員会は、諮問機関として活動する経済社会委員会および地域委員会によって補佐される。一四条(九A条)︹新規︺一.欧州議会は、理事会と共同で、立法機能および予算機能を行使する。欧州議会は、条約に規定された政治的統制機能および諮問機能を行使する。欧州議会は、委員会の委員長を選出する。二.欧州議会は、同盟市民の代表により構成される。同盟市民の代表は、七五〇名を超えないものとし、別に議長一名を加える。市民の代表は、一加盟国に対して六議席を最低限度として、逓減的比例とする。いかなる加盟国も九六議席以上を配分されない。
欧州理事会は、欧州議会の発議に基づき、なおかつ欧州議会
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の同意を得て、一段に言及された原則を尊重しつつ、欧州議会の構成を確定する決定を全会一致によって採択する。三.欧州議会の議員は、自由および秘密投票による直接普通選挙によって、五年の任期で選出される。四.欧州議会は、その議員の中から、議長および役員を選出する。
一五条(九B条)︹新規︺一.欧州理事会は、同盟の発展に必要な刺激を同盟に与え、同盟の一般的な政治的指針および優先順位を定める。欧州理事会は、立法機能を行使しない。二.欧州理事会は、加盟国の国家または政府首脳に加えて、欧州理事会議長および委員会委員長で構成される。外交・安全保障政策担当同盟上級代表は、その活動に参加する。三.欧州理事会は、議長により召集され、六ヶ月ごとに二回会合を行う。議事上必要な場合、欧州理事会の構成員はそれぞれが一名の閣僚によって、委員会委員長の場合は委員会の一名の委員によって、補佐されることを個別に決定することができる。状況に応じて、議長は、欧州理事会の特別会合を召集する。四.条約が別途規定する場合を除いて、欧州理事会の決定は、総意によって行われる。五.欧州理事会は、特定多数決によって、二年半の任期で、一回のみ再任可能な議長を選出する。支障あるいは重大な過失のある場合には、欧州理事会は、同じ手続きに従って、議長を解任することができる。 六.欧州理事会議長は、⒜ 欧州理事会の議長を務め、その職務を遂行する。⒝ 委員会委員長と協力しつつ、また、一般問題理事会の活動を基盤とし、欧州理事会の職務の準備と継続性を確保する。⒞ 欧州理事会内の結束を促し、総意を形成することに尽力する。⒟ 欧州理事会の各会合後に、欧州議会に報告書を提出する。 欧州理事会の議長は、外交・安全保障政策担当同盟上級代表の権限を侵害しない限りにおいて、共通外交・安全保障政策に関する問題について、その地位と能力にふさわしいように、同盟の対外的代表を務める。 欧州理事会の議長は、国内の公職に就いてはならない。
一六条(九C条)︹新規︺一.理事会は、欧州議会と共同して、立法機能および予算機能を行使する。理事会は、条約に規定された政策決定機能および調整機能を行使する。二.理事会は、それぞれの加盟国の閣僚級の代表によって構成され、この代表は、当該加盟国政府の立場を明確にし、投票を行うことができる。三.理事会は、条約が別途規定している場合を除いて、特定多数決によって議決する。四.二〇一四年一一月一日より、特定多数は、少なくとも一五ヶ国以上の加盟国で、かつ、同盟人口の少なくとも六五%以上を占める加盟国を含み、なおかつ少なくとも理事会構成員の
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同志社法学 六〇巻二号三八三欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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五五%以上と規定される。
可決阻止少数は、少なくとも四名以上の理事会構成員を含まなければならず、この条件に満たない場合には、特定多数が得られたものとする。
特定多数決を規律するその他の取り決めは、欧州同盟運営条約二三八条二項に規定される。五.二〇一四年一〇月三一日まで適用される特定多数決の定義に関する過渡規定および二〇一四年一一月一日から二〇一七年三月三一日までの間に適用される特定多数決の定義に関する過渡規定は、過渡規定に関する議定書に規定される。六.理事会は様々な形態で会合するが、その一覧は欧州同盟運営条約二三六条に従って採択される。
一般問題理事会は、様々な理事会の形態の活動における一貫性を確保する。一般問題理事会は、欧州理事会議長および委員会と連携して、欧州理事会の会合のための準備をし、継続性を確保する。
外務理事会は、欧州理事会によって策定された戦略的指針に基づいて、同盟の対外行動を具体化し、同盟の行動が一貫性をもつことを確保する。七.加盟国政府の常駐代表による委員会は、理事会の活動の準備に責任をもつ。八.理事会が法案に関して審議と投票を行う場合には、理事会は公開で会合する。この目的のために各理事会の会合は、それぞれ、同盟の立法行為を審議する部分と非立法活動を審議する部分の二つに分割される。 九.外務理事会以外の形態の理事会の議長は、欧州同盟運営条約二三六条に従って確立される条件に従って、平等な輪番制に基づいて、理事会における加盟国の代表によって務められる。一七条(九D条)︹新規︺一.委員会は、同盟の一般的利益を促進し、その目的のために適切な発議を行う。委員会は、条約および条約に従って機関によって採択された措置の適用を確保する。委員会は、欧州同盟司法裁判所の統制の下で同盟の法の適用を監督する。委員会は、予算を執行し、計画を運営する。委員会は、条約に規定された内容に従って、調整、執行および運営の諸機能を行使する。共通外交・安全保障政策を除いて、また、条約の中に別途規定された場合を除いて、委員会は、同盟の対外的な代表を務める。委員会は、機関間合意を達成するために、同盟の年次および多年次計画を発議する。二.同盟の立法行為は、条約が別途規定している場合を除いて、委員会の発議に基づいてのみ採択されうる。その他の行為は、条約が規定した場合には、委員会の提案に基づいて採択される。三.委員会の任期は、五年とする。
委員会の委員は、その独立性に疑いのない人物の中から全般的な能力および欧州へ貢献度を基準として選ばれる。
委員会は、その責務を遂行するにあたって、完全に独立性を保つ。一八条二項を侵害することなく、委員は、いかなる政府、その他の組織、機関、部局あるいは団体の指示も求めず、また、
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受けない。委員は、その義務あるいはその任務の達成と両立しないあらゆる行為を慎む。四.リスボン条約の発効日と二〇一四年一〇月三一日の間に任命される委員会は、委員長、および副委員長の一人となる外交・安全保障政策担当同盟上級代表を含めて、各加盟国の一人の国民により構成される。五.二〇一四年一一月一日以降、委員会は、欧州理事会が全会一致で人数を変更する決定を行わない限り、加盟国数の三分の二に相当する数の人数で構成され、これには、委員長および外交・安全保障政策担当同盟上級代表が含まれる。
委員会の委員は、すべての加盟国の人口的および地理的な範囲を反映しつつ、加盟国間の完全に平等な輪番制度に基づいて、加盟国の国民の中から選出される。この制度は、欧州同盟運営条約二四四条に従って、欧州理事会によって全会一致で確定される。六.委員会の委員長は、⒜ 委員会が職務を遂行すべき範囲内で、指針を策定する。⒝ 委員会が、一貫性をもって、効率的に、なおかつ一体性をもって行動することを確保しつつ、委員会の内部組織について決定を下す。⒞ 外交・安全保障政策担当同盟上級代表を除いて、委員会の委員の中から副委員長を任命する。
委員長が要請した場合、委員会の委員は、辞任する。委員長が要請した場合、一八条一項に規定される手続きに従って、外交・安全保障政策担当同盟上級代表は辞任する。 七.欧州議会の選挙結果を考慮して、適切な協議をもった後、欧州理事会は、特定多数決によって、欧州議会に対して、委員会の委員長候補を提案する。この候補者は、欧州議会によって、その総議員の多数決によって選出される。この候補者が必要な多数を得られない場合は、欧州理事会は、一ヶ月以内に特定多数決で、同じ手続きに従い、欧州議会によって選出されるべき新しい候補者を提案する。 理事会は、選出された委員長との共通の合意によって、委員会の委員として任命するために理事会が提案するその他の人物の一覧表を採択する。委員は、三項二段および五項二段に規定された基準に従って、加盟国によってなされた提案に基づいて選出される。 委員長、外交・安全保障政策担当同盟上級代表および委員会のその他の委員は、全体として、欧州議会による同意投票に付される。欧州議会の同意に基づいて、委員会は、欧州理事会の特定多数決によって任命される。八.委員会は、全体として、欧州議会に責任を負う。欧州同盟運営条約二三四条に従って、欧州議会は委員会の非難動議について投票を行うことができる。この動議が可決された場合には、委員会の委員は総辞職し、外交・安全保障政策担当同盟上級代表は、自身が委員会において果たしている任務を辞任する。一八条(九E条)︹新規︺一.欧州理事会は、特定多数決で、委員会委員長の合意を得て、
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外交・安全保障政策担当同盟上級代表を任命する。欧州理事会は、同様の手続きによって、上級代表を解任することができる。二.上級代表は、同盟の共通外交・安全保障政策を指導する。上級代表は、自身の提案によって、共通外交・安全保障政策の展開に貢献し、理事会によって委任された内容に従って、同政策を実施する。同様の内容が、共通安全保障・防衛政策にも適用される。三.上級代表は、外務理事会の議長を務める。四.上級代表は、委員会の副委員長の一名となる。上級代表は、同盟の対外行動の一貫性を確保する。上級代表は、委員会内部において、対外関係について委員会に課せられている責務および同盟の対外行動のその他の側面の調整に関して責任を有する。委員会内部におけるこれらの責務の実施において、およびこれらの責務に関してのみ、上級代表は、このような責務およびその実施が二項および三項と両立する限り、委員会の手続きによって拘束される。
一九条(九F条)︹新規︺一.欧州同盟司法裁判所は、司法裁判所、一般裁判所および専門別裁判所を含む。欧州同盟司法裁判所は、条約の解釈と適用について、法が遵守されることを確保する。
加盟国は、同盟法の対象となる分野における効果的な法的保護を確保するために充分な救済を提供する。二.司法裁判所は、各加盟国からの一名の裁判官によって構成さ れる。司法裁判所は、法廷助言者によって補佐される。 一般裁判所は、加盟国ごとに最低一名以上の裁判官を含む。 司法裁判所の裁判官および法廷助言者ならびに一般裁判所の裁判官は、その独立性に疑いがなく、かつ欧州同盟運営条約二五三条および二五四条に規定される条件を満たす人物の中から選任される。これらの裁判官および法廷助言者は、六年任期で、加盟国政府の共通の合意によって任命される。退任した裁判官および法廷助言者は、再任されることができる。三.欧州同盟司法裁判所は、条約に従って、⒜ 加盟国、機関、自然人もしくは法人によって、起こされた訴訟について判決を下す。⒝ 同盟法の解釈もしくは機関によって採択された行為の合法性について、加盟国の裁判所あるいは司法機関の要請に基づいて、先行判決を与える。⒞ 条約に規定されたその他の訴訟に関して判決を下す。
Ⅳ編 より緊密な協力に関する規定︹Ⅶ編から移動︺二〇条(一〇条)︹ニース二七A条からニース二七E条、ニース四〇条からニース四〇b条およびニース四三条からニース四五条まで、ならびにニース欧州共同体設立条約一一条および一一a条の各条を置き換え︺一.同盟の非排他的な権能の枠組みの中で相互により緊密な協力を確立しようとする加盟国は、本条および欧州同盟運営条約三二六条から三三四条に定められる制限と詳細な取り決めに従い、条約の関連規定を適用することにより、同盟の機関を
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同志社法学 六〇巻二号三八六欧州同盟条約および欧州共同体設立条約を改定するリスボン条約(翻訳)
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活用し、かつその権能を行使することができる。
より緊密な協力は、同盟の目標を追求し、その利益を保護し、かつその統合過程を強化することを目的とする。そのような協力は、欧州同盟運営条約三二八条に従い、常にすべての加盟国に開かれている。二.より緊密な協力を承認する決定は、そのような協力の目的が同盟全体によって適切な期間内に達成できないことが明確となり、かつ少なくとも九ヶ国の加盟国がより緊密な協力に参加することを示している場合に、理事会により最終手段として採択される。理事会は、欧州同盟運営条約三二九条に定める手続きに従い行為する。三.理事会のすべての構成員は審議に参加することができるが、より緊密な協力に参加する加盟国を代表する理事会の構成員のみが投票に加わる。投票に関する法規は、欧州同盟運営条約三三〇条に定められる。四.より緊密な協力の枠組みの中で採択される行為は、参加する加盟国のみを拘束する。その行為は、同盟への加盟候補国により受容される必要のあるアキの一部とはみなされない。
V編 同盟の対外行動に関する一般規定および共通外交・安全保障政策に関する特別規定︹新規︺一章 同盟の対外行動に関する一般規定︹新規︺二一条(一〇A条)︹新規︺一.国際場裡における同盟の行動は、民主主義、法の支配、人権および基本的自由の普遍性と不可分性、人間の尊厳の尊重、 平等と連帯の原則、国連憲章および国際法の原則の尊重という、同盟自らの創設、発展および拡大を鼓舞し、かつ、より広い世界における前進を模索する原則により導かれる。 同盟は、一段に言及される原則を共有する第三国、国際的、地域的あるいは世界的な組織との関係を発展させ、かつ連携を構築することを模索する。同盟は、とりわけ国際連合の枠組みの中で、共通の問題への多国間的な解決を促進する。二.同盟は、以下のために共通の政策と行動を策定および追求し、かつ国際関係のすべての領域における高次の協力に向けて活動する。⒜ 同盟の価値、基本的利益、安全、独立および一体性の擁護⒝ 民主主義、法の支配、人権および国際法の原則の強化と支援⒞ 対外的境界線に関する原則を含む、国連憲章の目的と原則、ヘルシンキ最終議定書の原則およびパリ憲章の目標に従う、平和の維持、紛争の予防および国際的安全保障の強化⒟ 貧困の根絶を主要な目的とする、途上国の持続可能な経済、社会および環境の開発の促進⒠ 国際貿易に関する制限の漸進的な撤廃などを通じた、すべての国家の世界経済への統合の奨励⒡ 持続可能な開発を確保するために、環境の質および地球の天然資源の持続可能な管理を維持し、かつ改善するための国際的措置を発展させることの促進⒢ 天災または人災に直面する人々、国家および地域への支援⒣ より強固な多国間協力と良きグローバル・ガバナンスに基
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