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和 氣 洋 美1) 和 氣 典 二2) 茂 木 恵 理 子3) 野 中 恵 美4) 三 樹 弘 之5)

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触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え た バ リ ア フ リ ー ATMの 評 価

和 氣 洋 美1) 和 氣 典 二2) 茂 木 恵 理 子3) 野 中 恵 美4) 三 樹 弘 之5)

キ ー ・ワ ー ド:ATM触 覚 触 覚 絵 記 号 ハ ン ドフ ォ ン

現 在 、 市 中 で 使 用 さ れ て い る 銀 行ATMで は 液 晶 パ ネ ル が 使 用 さ れ て い る た め に 、 視 覚 に 障 害 が あ る 人 々 は 自 力 で 現 金 を 引 き 出 し た り、 預 け 入 れ た りす る こ とが で き な い 。 こ の 現 状 を安 価 な 方 法 で 改 善 す る 目 的 で 、 触 覚 絵 記 号 を考 案 し、ATM機 の 液 晶 画 面 の フ レ ー ム に 配 置 さ れ た 触 覚 絵 記 号 の ガ イ ドに よ っ て 、 液 晶 画 面 を 正 し く タ ッ チ す る こ とが で き る バ リ ア フ リ ーATMを 開 発 した 。 絵 記 号 の 配 置 、 絵 記 号 の 使 用 方 法 、 操 作 手 順 操 作 結 果 の フ ィ ー ドバ ッ ク な ど は 、 音 声 情 報 と して 提 供 され た 。 本 研 究 で は 、 全 盲 や 弱 視 者 の 協 力 を 得 て 、 こ の バ リ ア フ リ ーATM使 用 に よ る 「 引 出 」 「 金 額 訂 正 」 「取 消 」 等 の 取 引 操 作 の 評 価 が 行

わ れ た 。

以 前 にATMの 使 用 経 験 の 皆 無 な 先 天 盲 に お い て も、 最 も 操 作 手 続 の 複 雑 な 「引 出 」 を 平 均 約2分 半 以 内 で 完 了 す る こ と が で き た 。2回 、3回 と使 用 し 、 操 作 に慣 れ て く れ ば 、 操 作 時 間 は 大 幅 に 短 縮 す る こ と が 期 待 で き 、 本 機 は 充 分 実 用 に 耐 え う る 機 器 で あ る と確 信 さ れ た 。 視 覚 に 障 害 の あ る 評 価 実 験 協 力 者 の 、

こ の 触 覚 絵 記 号 方 式 に対 す る 反 応 は概 ね 好 意 的 で 、 「絵 記 号 を覚 え る の は 簡 単 」 「一 人 で 出 来 る っ て い う の が 良 い で す ね 」 「こ う い うATMが あ っ た ら使 い た い 」 な ど の 反 響 が 得 ら れ た 。

街 角 や 駅 舎 で 眼 の 不 自 由 な 人 と す れ 違 う こ と は あ る の に 、金 融 機 関 のATM(AutomaticTeller Machine:現 金 自 動 預 け 払 い 機i)の 前 で 見 か け

1)神 奈 川 大 学 外 国 語 学 部 2)中 京 大 学 心 理 学 部

3)神 奈 川 大 学

4)沖 電 気 工 業(株)シ ス テ ム ソ リ ュ ー シ ョ ン カ ン パ ニ ー マ ー ケ テ ィ ン グ 部(2000年3月 現 在) 5)沖 電 気 工 業(株)研 究 開 発 本 部ITラ ボ ラ ト リ(2000

年3月 現 在)

た こ とは 無 い 。 筆 者 らの 研 究 に協 力 い た だ い て い る盲 人 の 方 々 に 尋 ね た と こ ろ 、 ほ と ん ど の 人 が 金 融 機 関 を利 用 して い た が 、 入 金 ・出 金 等 の た め に 自力 でATMを 利 用 し て い る 人 は 皆 無 で あ っ た 。 大 半 は 窓 口 を利 用 し、 他 の 数 人 は行 員 に 暗 証 番 号 を 告 げ てATM操 作 を 代 行 し て も

ら っ て い る とい う こ と で あ っ た 。ATMが ボ タ ン 式 で あ っ た 当 時 は 自力 で 利 用 す る こ と も あ っ た とい う人 が2名 な い し3名 、 現 在 で もご くた ま に 郵 便 局 の ボ タ ン式ATMを 利 用 す る と答 え た の は そ の 中 の わ ず か1名 で あ っ た 。 こ の よ う に 利 用 率 の 低 い 第 一 の 理 由 は 、「家 族 、知 人 、行 員

一104‑一

(2)

な ど に 暗 証 番 号 を 告 げ て 代 行 して も らわ な くて は な らな い 」、「 他 の 人 に収 支 を 知 られ て し ま う」

な ど、 プ ラ イバ シ ー を 守 る こ とが で きな い こ と で あ る 。他 人 に迷 惑 を か け た くな い とい う遠 慮 も 、 も う一 つ の 理 由 で あ る 。 代 行 して も ら う迷 惑 もあ る し、 自力 で 操 作 す る こ と で マ シ ン を長 い 時 間 占 有 し後 列 の 人 々 に迷 惑 を か け て し ま う だ ろ う とい う不 安 もあ る 。 そ う思 う と焦 っ て し ま うの で 、使 う こ とを 断 念 して し ま う とい う こ とで あ っ た 。

金 融 機 関 で の 取 引 の 一 部 にCDやATMな どの 自動 機 械 が 導 入 され 急 速 に普 及 した こ と は 、私 た ち 顧 客 の 側 か ら考 え た だ け で も、 取 引 時 間 の 短 縮 、 取 引 可 能 時 間 の 延 長 な ど多 くの メ リ ッ ト

を も た ら し た 。 が 、 反 面 、 高 齢 者 を は じめ 、 一 部 の 人 々 に 緊 張 と困 難 を強 い る こ と に な っ た こ と も事 実 で あ る 。 や が て 、 こ れ らの 機 器 が ボ タ ン式 か ら液 晶 パ ネ ル 式 へ と切 り替 え ら れ た こ と に よ り、上 述 した よ う に 視 覚 障 害 者 に と っ て は そ の 利 用 が 絶 望 的 に な っ た 。 視 覚 障 害 者 に対 す るバ リ ア が 一 つ 作 られ る 結 果 に な っ て し ま っ た の で あ る 。 も っ と も、 金 融 機 関 の 場 合 に は 窓 ロ サ ー ビス は か つ て と変 わ りな く提 供 さ れ て い る の で 、 各 自 の ニ ー ズ で 自動 機 械 の 利 用 を 選 択 し な い 自 由 も残 さ れ て い る 。 しか し、提 供 さ れ た 便 利 な 生 活 用 具 を 利 用 した い の に 利 用 で き な い と感 じ る 人 々 が い る 以 上 、 そ れ は バ リ ア フ リー の 理 念 に反 す る と言 わ ざ る を え な い 。 バ リ ア フ リー で あ る た め に は 、利 用 者 が 抱 え る様 々 な行 動 上 の 制 約 を理 解 し、 そ れ に対 応 す る必 要 が あ る。 そ の た め に は 提 供 され る環 境 や 環 境 内 の 物 が 多 種 の 情 報 や 機 能 を 備 え て い て 、 利 用 者 の 要 求 に 応 答 す る 形 で 情 報 が 選 択 的 に提 供 さ れ る必 要 が あ る 。

視 覚 障 害 者 の 機 器 操 作 の 手 が か り と して 、 点 字 案 内 を 用 い る の も一 つ の や り方 で は あ る が 、

しか し、わ が 国 に お け る視 覚 障 害 者 約30万 人 の う ち 、点 字 の 読 み 書 きが で き る者 は そ の10%

に も満 た な い 。 ま た 超 高 齢 社 会 を 迎 え た 日本 に お い て 、 高 齢 に な っ て か ら 中 途 失 明 し視 覚 障 害

触 覚絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え た バ リア フ リーATMの 評 価

者 と な る事 例 が 増 え る 傾 向 に あ り、 こ の よ うな 中途 失 明 者 が 実 用 的 に使 え る程 度 に まで 点 字 を 習 得 す る こ と は か な り難 しい の が 実 情 で あ る 。 従 っ て 、 点 字 案 内 の み で は 、 多 くの 視 覚 障 害 者 が 機 器 操 作 を行 う こ と は 難 しい の で あ る。ま た 、 残 存 視 力 を用 い る こ と が で き る低 視 力 者 に お い

て も、 そ の 見 え 方 は 千 差 万 別 で あ り、 全 て の 人 を満 足 させ る よ う な 表 示 方 法 を見 つ け る こ と は 難 しい 。

そ こ で 、 わ れ わ れ は 、 現 行 のATMの もつ バ リ ア を除 去 す る 目的 で 、入 金 や 出 金 と い っ た 取 引 に使 用 され る用 語 を文 字 情 報 と併 せ て 簡 単 な 絵 記 号 で 表 現 す る とい う方 式 を考 案 し、触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え た視 覚 障 害 者 対 応ATM

を 開 発 した(高 橋 ・和 氣 ほ か 、1996;和 氣 ・和 氣 ほ か 、1997;H.Wakeet.al,2000;野 中 ・和 氣 ほ か 、2000)。 液 晶 画 面 の 周 囲 に 配 置 さ れ た絵 記 号 を触 覚 で 認 識 し、必 要 な 絵 記 号(例 え ば 出 金) か ら指 を液 晶 画 面 に 向 か っ て ス ラ イ ド して押 下 す る と 、 目的 の ア イ コ ン に タ ッチ す る こ とが で き 、 目 的 の 取 引 操 作 を誤 りな く実 行 す る こ とが 可 能 に な る 。機 器 に装 着 す る絵 記 号 の 決 定 に あ た っ て は 、 触 覚 で 認 識 で き る 簡 単 な 図 形 で あ る こ と、「入 金(預 入)」 「出 金(引 出)」 「通 帳 」 な

ど、取 引 に必 要 な 用 具 や 操 作 を イ メ ー ジ す る こ と が 容 易 な 形 状 で あ る こ と 、他 の 場 面 で 一 般 的 に 使 用 す る マ ー ク と 重 複 し な い こ と な ど を 念 頭 に お き、入 念 な 実 験 に よ っ て 決 定 さ れ た (Figure1)(高 橋 ・禾口氣oまカ、、

1996)。 こ の 方Rgure1

触覚絵記号 意 味 触覚絵記号 慧 味 )

i

入金

(

i

出金

訂正

X

取消

確露

¥

o・

o・

● ■

紙幣

0

硬貨

通帳

カー ド

E』

通帳記入

[‑

鵜高照会

)))

振込

ft

ヘルプ

一105一

(3)

第22号

神奈 川大 学心理 ・教育研究論集 式 に よ る と、 異 な る 複 数 の メ ー カ ー の 既 存 の 機

械 に 安 価 な コ ス トで 機 能 を付 加 す る だ け で 、盲 人 や 低 視 力 の 人 々 、 高 齢 者 お よ び 文 字 文 化 の 異 な る 外 国 人 な ど、 多 くの 人 々 が 共 通 に利 用 で き る機 器 に 改 良 す る こ とが で きる 。

目 的

本 研 究 は 、 開 発 され た 「 触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを搭 載 した バ リ ア フ リーATM」 の 使 用 評 価 を 目 的 と して 行 わ れ た 。視 覚 障 害 者 に機 器 を利 用 して も らい 、取 引 完 了 に 要 す る操 作 時 間 、 誤 操 作 の 質 と量 を 分 析 す る。 あ わ せ て 、 機 器 の 使 い 心 地 、 本 機 器 に対 す る 好 悪 等 の 印 象 ・要 望 な ど を聴 取 し、 多 角 的 に本 機 器 の 評 価 を行 う。 ま た 、 画 面 タ ッチ を必 要 と しな い ハ ン ドフ ォ ン操 作 との 比 較 、通 常 画 面 と触 覚 絵 記 号 対 応 画 面 と の 比 較 に つ い て も分 析 を行 う 。

方 法

実験条件 使 用ATM機

Figure2は

1'醗癖華瞬轡 評価実験 に使用 された沖電気製

. .̲.

面 の 周 囲 の フ 1麟iレ ー ム 上 に 凸状

の 触 覚 絵 記 号 が 配 置 さ れ て お り 、所 定 の 絵 記 号 か ら 画 面 に 向 か っ て 指 を 滑 り 落 と す と 、正 し '

驚 い ア イ コ ン に タ ッ チ す る こ と Figure2が で き る 仕 様 に

な っ て い る 。 他 に 、 ハ ン ドフ ォ ンが セ ッ トさ れ て お り、 触 覚 絵 記 号 を使 用 せ ず 、音 声 ガ イ ドと 点 キ ー操 作 の み で 、 取 引 を行 う こ と も で きる 。

触 覚 絵 記 号 につ い て

本 実 験 で 使 用 され たATMに は 、Figure3の 絵 記 号 の 一 部 が 搭 載 さ れ た(絵 記 号 に つ い て は平 野 ・三 樹 ほ か 、2001参 照)。

操 作 課 題 の 選 択

ATM利 用 者 が 最 も良 く行 う取 引 は 「引 出」 で あ る 。 また 、引 出 は 、媒 体(カ ー ド ・通 帳 な ど) の 挿 入 、 受 領 口 か らの 受 取 、 キ ー 入 力 と、 一 般 的 な 顧 客 操 作 が 多 く含 ま れ て い る 。 以 上 の 理 由 か ら、 本 評 価 実 験 で は 「引 出 取 引 」 操 作 に つ い て 評 価 が 行 わ れ た 。操 作 方 式 は 触 覚 絵 記 号 と音 声 を 手 掛 か りに しな が ら タ ッチ パ ネ ル を タ ッチ す る 触 覚 絵 記 号 方 式 と、 画 面 タ ッチ を せ ず ハ ン ドフ ォ ンの み に よ っ て操 作 す る ハ ン ドフ ォ ン方 式 の2通 りで あ る 。 比 較 の た め 、 弱 視 、 晴 眼 者 につ い て は通 常 画 面 で の 出 金 操 作 も加 え られ た 。 触 覚 絵 記 号 方 式 で は 以 下 の4種 、 ハ ン ドフ ォ ン で は3種 の 入 力 方 法 で 操 作 が 行 わ れ た 。

(1)000入 力:万 単 位 の 金 額 入 力 を を0000、

千 単 位 を000で 入 力

(2)万 千 入 力:万 や 千 の 単 位 記 号 を使 っ て 入 力(触 覚 絵 記 号 方 式 で の み)

(3)金 額 訂 正:金 額 を誤 入 力 、 訂 正 ア イ コ ン を タ ッチ して 金 額 を再 入 力

記号 意味 記号 意味

預 け入れ預金が増えていく

v

拡 張(上 記 以 外 の取 引 に 使 用)

上 に拡 張 して い く

0

引 き出 し

預金 が 減 って い く

X

取消全てやめる

残高照会

預入 と引出の結果

s

訂 正丸 とバ ツの 中間

通帳記入通帳の形

確 認確 認 してOK

一 〉

振 り込み自分か ら他人の口座へお 金が移動

・ 万

万 円札 の識 別 マ ー ク

振 り替 え自分 の ロ座か ら別 の 自分 の 口座 へ 移動

o

千 円札 の識 別 マ ー ク

Figure3

一106一

(4)

(4)取 消:引 出 を 暗 証 番 号 入 力 後 に 、 取 消 ア イ コ ン を タ ッチ して 取 消

各 操 作 方 式 お よ び 取 引 課 題 に お け る操 作 手 順 と操 作 項 目 数 はTablelに 示 さ れ て い る 。Table 2の 実 験 計 画 に従 い 、 全 盲 の 半 数 は 始 め に 触 覚 絵 記 号 方 式 、後 に ハ ン ドフ ォ ン方 式 の 順 、 残 る 半 数 は逆 に 始 め に ハ ン ドフ ォ ン方 式 、 後 に 触 覚 絵 記 号 方 式 の 順 で 評 価 が 行 わ れ た 。

手続 き

評価実験 は以下の手順で行 われた。

評価実験主 旨理解の徹底 と同意書

被 験 者 入 室 後 、 先 ず 、用 意 され た 「評 価 実 験 参 加 同意 書 」(Table3)に 基 づ き、被 験 者 は 評 価 実 験 の 主 旨 お よ び 若 干 の 留 意 事 項 につ い て の 説 明 を 受 け 、 本 評 価 実 験 の 主 旨等 が 充 分 に理 解 さ れ た こ とが 確 認 さ れ た 後 、 参 加 同 意 書 に 署 名 ・ 捺 印 を 求 め ら れ た 。

評 価 実 験

「引 出 操 作 」の フ ロ ー チ ャ ー トをFigure4に 示 す 。 被 験 者 はATMの 後 方2メ ー トル の ス タ ー

準 備:実 験 内容提 示 、媒体 を濃 す 記号方 式用媒 体

模撫 カー ド ・模擬 通帳 ・イヤホ ン

電話 方式用媒 体 模 擬カ ー ド

(実 験は じめ)1 1ATMま で歩み寄 るl

NQ電 話方 式取 弓0 記号 方式取 引

Yes lモ ー ド囎 エ リア を押すl

l

1イ ヤホ・を挿す 目 受話椛 取るl

lI

1・ 引き 出 し・ を押 す 口r1(弓1き 出 し)」 を押 引

Il

1カ ー ドを入れ るll炉 ドを 入れ る1

1

1購 を入れる1

1

1暗 証番号を押すll暗 証翻 を押す1

■1

1引 き出し金額を押すll引 き出し金額を押す1

Il

1引 き出し金額を鞭曜1 して漉 を紳1弓1き 出し錨 を艘 して#を圃

】 か ドを受け取る11か ドを受け取る1

lI

1魏 綬 け取る11融1 艘 け取る1

1通 帳を受け取る1

r (お わ・)

Figure4引 出 操 作 の フ ロ ー チ ャ ー ト

触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え た バ リ ア フ リーATMの 評 価

ト地 点 に 導 か れ 、「で は 、お 願 い します 」の 合 図 でATMの 前 に 進 み 、 所 定 の 操 作 を行 う。 触 覚 絵 記 号 方 式 お よ び ハ ン ドフ ォ ン方 式 ご と に 、 そ れ ぞ れ の 評 価 に先 立 ち 、 ま ずATMの 前 で 使 用 説 明 が 行 わ れ 、 各1回 の 練 習 試 行 が 行 わ れ た 。 触 覚 絵 記 号 方 式 に つ い て の 被 験 者 に対 す る操 作 説 明 はTable4の 通 りで あ る。画 面 上 の 手 前 に軽 くタ ッチ す る と、 「い ら っ し ゃ い ませ ・ … 」 と音 声 案 内 が 始 ま り、機 器 は 触 覚 絵 記 号 方 式 に 切 り 替 わ る,,画 面 タ ッ チ 有 効 で あ る こ と は

「ピ ッ」とい う電 子 音 で 知 ら さ れ る 。そ れ を合 図 に 右 側 面 の イ ヤ フ ォ ン 挿 入 口 に イ ヤ フ ォ ン ジ ャ ッ ク を挿 入 す る と以 後 、音 声 は 外 部 に は も

Figure5イ ヤ フ ォ ン 挿 入 口

Figure6イ ヤ フ ォ ン ジ ャ ッ ク を 挿 入

一XO7

(5)

第22号

神 奈川大学心理 ・教育研究論 集 れ ず イ ヤ フ ォ ンか ら 聞 こ え る(Figure5、Figure

6)。 カ ー ド挿 入 お よ び取 り出 しの 様 子 はFigure 7、 通 帳 挿 入 お よ び 取 り出 しの 様 子 はFigure8に

示 さ れ て い る 。Figure9は 画 面 手 前 の 数 字 記 号 を触 覚 で 確 認 し 、 触 覚 記 号 か ら手 を 画 面 に 向 か っ て 滑 らせ て 、 暗 証 番 号 を タ ッ チ して い る と こ ろ で あ る。 ハ ン ドフ ォ ン方 式 に つ い て の 操 作 説 明 はTable5の 通 りで あ る 。ス タ ー トか ら 引 出 操 作 完 了 まで 、 各 操 作 項 目 ご と に 経 過 時 間 が 記 録 さ れ た。 操 作 時 の 行 動 特 徴 は 、 実 験 補 佐 員 に よ っ て 予 め 用 意 さ れ た 行 動 記 録 表 に 記 録 さ れ 、 同 時 に ビ デ オ で 録 画 され た 。

聞 き取 り調 査

評 価 実 験 後 に 、 被 験 者 は 着 席 を 求 め られ 、 聞 き取 り調 査 が 行 わ れ た 。 調 査 内 容 は 次 の2種 、 視 覚 歴 ・生 活 形 態 等 と、ATMの 使 い 心 地 等 に 関 す る使 用 後 評 価 で あ る 。使 用 後 の 評 価 項 目 は 画 面 変 換 ・イ ヤ フ ォ ン挿 入 な ど の 初 期 操 作 、触 覚 絵 記 号 、音 声 関係 、両 方 式 の 有 効 性 、全 体 仕 様 、 そ の 他 で あ る 。 聞 き取 り調 査 、特 に使 用 後 評 価 に つ い て は 極 力 、被 験 者 の 自主 的 な発 言 を尊 重 す る こ と と し た が 、 自主 的 発 言 を誘 発 す る 目的 で 、 予 め 聞 き取 り項 目 を 記 載 し た 評 価 記 録 紙 (Table6‑1、Table6‑2)が 用 意 さ れ 、 そ れ に基 づ い て 補 足 質 問 を し、 発 言 内 容 が 記 録 さ れ た。 聞 き取 り調 査 の 内 容 は被 験 者 の 同 意 を得 て 、 テ ー プ レ コー ダで 録 音 さ れ た 。

以 上 、評 価 実 験 の 全 所 要 時 間 は 、1名 に つ き約2時 間 を要 した 。

評 価 実 験 協 力 者:全 盲19名 、 弱 視4名 、比 較 と して 晴 眼 者6名 。

全 盲 総 数19名 、 そ の 病 歴 、 視 覚 歴 、ATM 等 の使 用 経 験 な ど はTable7に 示 され て い る 。19 名 中 の14名 は光 覚 ゼ ロ の 全 盲 で 、そ の 内 訳 は男 性 が11名 、 女 性 が3名 で あ る 。 男 性ll名 中 、

先 天 盲 は4名 、 残 る7名 は 後 天 盲 。 女 性3名 は 後 天 盲 。19名 中 の 残 る5名 は 、多 少 と も残 存 視 覚 の あ る 者 で あ る が 、 そ の う ち 先 天 盲 女 性1名 は 単 眼 の み 光 覚 有 り。 他 の4名 は後 天 盲 で 、 う ち 女 性2名 、 男 性1名 は 最 大 視 力 が 指 数 弁 、 女

Figure7カ ー ドの 挿 入 、 受 取

Figure8通 帳 の 挿 入 、 受 取

Figure9暗 唱 番 号 の タ ッ チ

108

(6)

性1名 は 周 辺 視 の み の 弱 視 で あ る。 しか し、 い ず れ も現 在 、 日常 生 活 を主 と して 視 覚 以 外 に 依 存 して い る。全 盲 者 の 年 齢 は33才 か ら65才 、平 均 年 齢47歳 で あ る。

弱 視 総 数4名 の う ち 男 性 は1名 、残 る3名 は 女 性 。 年 齢 は35歳 か ら40歳 で 、 平 均 年 齢40.5 歳 で あ る 。 い ず れ も ル ーペ 、 拡 大 読 書 器 等 を 使 用 して 文 字 情 報 を受 容 して い る。Table8に 示 す 通 り、 金 融 機 関 を 月 数 回 利 用 す る が 、 タ ッチ パ ネ ル に つ い て は 、 画 面 に 顔 を近 づ け た た め に 誤 作 動 が 起 こ っ て し ま っ た 等 の 失 敗 経 験 が あ り、

不 便 を感 じて い る 。

比 較 対 照 群 と して 晴 眼 者 男 性2名 、女 性4名 。 年 齢20歳 か ら50歳 の 成 人 で あ る 。

評 価 期 間:平 成12年2月 か ら3月

評 価 場 所:沖 電 気 本 社 及 び 虎 ノ 門 シ ョー ル ー ム

結 果

結 果 の 分 析

結 果 は 下 記 の 点 に つ い て 分 析 さ れ 、 記 述 考 察 さ れ た 。

引 出 操 作 所 要 時 間 の 分 析

・ス タ ー トか ら取 引 完 了 まで の 総 所 要 時 間

・操 作 項 目 ご との 所 要 時 間

誤 動 作 お よ び誤 動 作 の 質 と量 の 分 析

・ 評 価 者 自 身 の ミス タ ッチ に よ る 誤 動 作

・ 評 価 者 が 意 図 しな い 動 作 を含 む 機 器 の 誤 作 動

行 動 特 徴 の 分 析

各 操 作 方式 につ い ての 聞 き取 り調 査 内容 の 分析

触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを 備 え た バ リア フ リーATMの 評 価

触 覚 絵 記 号 方 式 に よ る 所 要 時 間 の デ ー タ は Table9か らTable13に 纏 め られ て い る 。Table9‑

‑1か らTable9‑4は 全 盲 、Table10は 弱視 の操作 項 目 別 個 人 デ ー タで あ る 。Tablellで は 、 全 盲 と弱 視 の デ ー タ を取 引 課 題 ご と に纏 め 直 し、 そ れ ぞ れ の 被 験 者 群 の 平 均 値 と標 準 偏 差(STD) が 算 出 され た 。Tablel2は 触 覚 絵 記 号 方 式 で の 弱 視(閉 眼)、 晴 眼(開 眼 ・閉 眼)、 晴 眼(高 齢 者 シ ュ ミ レー シ ョ ン)の デ ー タ で あ る 。 以 上 の 結 果 を ま と め て 、Tablel3に は 各 取 引 課 題 別 に 全 被 験 者 群 の 操 作 項 目 別 平 均 所 要 時 間 を一 覧 し

た 。

Figure10に 万 千 入 力 に よ る1操 作 項 目あ た り の 各 被 験 者 群 の 平 均 所 要 時 間 を示 す 。ATM使 用 経 験 の 豊 富 な 晴 眼 者 の 所 要 時 間 は 、 ど の 操 作 項 目 に お い て も顕 著 に 短 く、 これ を基 準 に 他 の被 験 者 群 の所 要 時 間 を 比 較 解 析 す る 。 同 一 の 晴 眼 者 が 閉 眼 した 場 合 に は 、 イ ヤ フ ォ ン挿 入 、 引 出 選 択 、 暗 証 番 号 入 力 、 金 額 入 力 に お い て は他 の 被 験 者 群 よ り も多 く操 作 時 間 が か か っ て い る 。

日頃 、視 覚 に全 面 的 に依 存 して 生 活 して い る 晴 眼 者 が 中途 失 明 な ど に よ っ て 視 覚 を使 う こ とが で きな くな っ た場 合 に 、 い か に大 きな 支 障 を被 る か を推 し量 る こ とが で き る。 こ れ に対 し、弱 視 者 が 閉 眼 して 行 っ た 操 作 時 間 は 開 眼 した 場 合 よ り も、 差 は僅 か で は あ る が 、 どの 操 作 項 目 に お い て も多 くの 時 間 を要 して い る。 視 力 が 低 い とは い え 、 視 覚 を利 用 で き る こ とが 、 い か に操 作 を有 利 に す る か が 分 か る 。ATMを ほ と ん ど又 は 全 く利 用 した こ と の な い 全 盲 は 取 引 選 択 ま で

・画 面 モ ー ド変 換

・触 覚 絵 記 号

・触 覚 絵 記 号 ガ イ ドの 有 効 性

・ハ ン ドフ ォ ンの 有 効 性

・音 声 関 係

・仕 様 全 体

・総 合 評 価 、操作 方式 の好悪 各 操 作 項 目 ご と の 所 要 時 間 の 分 析

3530252015105

(急)誕雷臨晦養皿腎拳嚢 O

諮 ぜ『 ず

ボ 〆 譜 ♂

■全 盲 薗弱 視 閉 眼 園弱 親 開 眼

■晴 眼 閉 眼 口 婿 眠 開 眼 ロゆ   た の シ ミュ リ  

臨魅 麟鵡

匿 塩樫 ヴ

Figure10触 覚絵 記号 方式 による 躁作項 目別所翼 時聞(万 千入 力}

一109‑一

(7)

第22号 神 奈 川 大 学 心 理 ・教 育研 究 論 集

の 初 期 操 作 、 特 に ス タ ー トか ら最 初 の 画 面 タ ッ チ で 、 他 の 被 験 者 群 よ り も顕 著 に 多 くの 時 間 を 要 した 。 そ の た め に、1操 作 項 目 あ た りの 平 均 所 要 時 間 は 、 開 眼 弱 視 は 開 眼 晴 眼 者 の 約L8倍

で あ る の に 対 し、 全 盲 は 約2.3倍 で あ る 。 高 齢 者 シ ミュ レ ー シ ョ ンの 所 要 時 間 は 開 眼 晴 眼 者 と 大 差 な い が 、 そ れ は 、 こ の 評 価 実 験 で は 特 殊

な ゴ ー グ ル を 装 着 し て 老 人 性 白 内 障 を シ ミ ュ レ ー トす る こ と に 限 定 さ れ 、 他 の 加 齢 に よる 劣 化 、 例 え ば 関 節 の 硬 化 、 動 作 や 判 断 の 緩 慢 化 な ど は低 下 して お らず 、 しか も既 にATM操 作 に 習 熟 して い る た め で あ る と考 え ら れ る 。

Figurellは000入 力 の結 果 で あ る 。 僅 か の 例 外 を 除 き 、 全 盲 が 弱 視 よ り も所 要 時 間 が 長 い 。 弱 視 者 で は 残 存 視 力 と と も に、 触 覚 絵 記 号 が 視 覚 的 手 掛 か り と して も利 用 され た た め と考 え ら れ る 。 金 額 訂 正 、取 消 操 作 に お い て も 、 弱 視 者 が 視 覚 と触 覚 を 併 用 して 操 作 し た 場 合 よ り も 、 全 盲 の 所 要 時 間 が 長 い こ と が 分 か る(Figurel2、

Figure13)o

同様 に 、ハ ン ドフ ォ ン方 式 に よ る 所 要 時 間 の

40 【謙

。眼

デ ー タ はTablel4か らTable18に 纏 め ら れ た 。。

Tablel4‑1か らTable14‑4は 全 盲 、Table15は 弱 視(1名 の み)の 操 作 項 目別 個 人 デ ー タ で あ る。

Tablel6で は 、 そ れ ら を取 引 課 題 ご と に纏 め 直 し、 そ れ ぞ れ の 被 験 者 群 の 操 作 項 目 ご との 平 均 値 と標 準 偏 差(STD)が 算 出 され た 。Table17は ハ ン ドフ ォ ン方 式 で の 弱 視((開 眼)、 晴 眼(開 眼 ・閉 眼)の デ ー タ で あ る 。 以 上 の 結 果 を ま と め て 、TableI8に は 各 取 引 課 題 別 に 、 全 被 験 者 群 の 操 作 項 目別 所 要 時 間 を一 覧 し た 。

Figure14に000入 力 に よ る1操 作 項 目 あ た り の 各 被 験 者 群 の 平 均 所 要 時 間 を示 す 。 万 千 入 力 の 場 合 と 同様 、ATM使 用 経 験 の 豊 富 な 晴 眼 者 の 所 要 時 間 は 、 どの 操 作 項 目 に お い て も顕 著 に短 く、 こ れ を基 準 に他 の 被 験 者 群 の 所 要 時 間 を比 較 解 析 す る。同 一 の 晴 眼 者 が 閉 眼 した 場 合 に は 、

や は り、 暗 証 番 号 入 力 、 金 額 入 力 、 カ ー ド受 取 な ど一 部 の 操 作 で は他 の 被 験 者 群 よ り も む しろ 多 く操 作 時 間 が か か っ て い る 。 視 覚 に 障 害 の あ る 全 盲 と弱 視 の1操 作 項 目 あ た りの 平 均 所 要 時 間 は 、 晴 眼 者 約L7倍 で あ る

35

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Figure14ハ ンドフォ ン方式による操作項 目別所嬰時閥(OOO入 力》

一110一

(8)

Figure15は 全 盲 に よ る 金 額 訂 正 、Figurelbは 全 盲 に よ る取 消 操 作 の 所 要 時 間 で あ る 。 い ず れ

も1操 作 項 目あ た りの 所 要 時 間 は6秒 程 度 で あ る。

Tablel9で は 、 通 常 画 面 で の ス タ ー トか ら 出 金 完 了 まで の 個 人 別 総 所 要 時 間 が 各 被 験 者 群 ご と に 一 覧 され 、 平 均 と標 準 偏 差 が 算 出 さ れ た 。 と こ ろ で 、全 盲 が 他 の被 験 者 群 に 比 べ て長 い 操 作 時 間 を必 要 とす る と い う結 果 は 予 想 で き た こ とで は あ る が 、 そ の 差 異 は 何 に 起 因 す る の で あ ろ うか 。

す で にFigurelOとFigurel1に 明 ら か な様 に 、 全 盲 で は ス タ ー ト地 点 か ら歩 い てATM機 の 正 面 に立 ち 、触 覚 絵 記 号 画 面 に 画 面 変 換 す る まで に 万 千 入 力 条 件 で は 約32秒 、000入 力 条 件 で は 約23秒 が 経 過 して い る。 これ は000入 力 の 総 所 要 時 間162秒 に対 す る 比 で 表 す と 全 所 要 時 間 の 14%に あ た る 。 同様 に イ ヤ フ ォ ン挿 入 に は10.4

%、 引 出 選 択 に は7,8%を 要 して お り、ス タ ー ト か ら 出 金 ア イ コ ン を タ ッチ す る ま で の 初 期 操 作 で 全 盲 は 全 操 作 時 間 の32.3%を 費 や して い る こ と に な る 。 こ れ が 弱 視 で は 約19.4%、 晴 眼 者 で は18.1%で あ り、 弱 視 と晴 眼 者 に は 大 差 が な い が 、全 盲 で は 他 の 被 験 者 群 よ り初 期 操 作 に お い て 顕 著 に 多 くの 時 間 が か か っ て い る こ とが 分 か る 。 全 盲 で は 画 面 ま で の 歩 行 と立 ち 位 置 の 決 定 に 手 間 取 り、 か つ 画 面 変 換 に も時 間 を 要 した と い う こ とで あ る が 、他 に ス タ ー トか ら 画 面 変 換 まで の 標 準 偏 差 が 際 立 っ て 大 き く、 個 人 差 が 極 め て 大 きか っ た こ と も 、 初 動 操 作 時 間 の 平 均 値 の 増 大 の 原 因 と考 え ら れ る 。

触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを 備 え た バ リア フ リーATMの 評 価

ま た 、 カ ー ド受 取 に 各 被 験 者 群 と も 時 間 が か か っ て お り 、 し か も 全 盲 で は8.2%弱 視 で は15.1

%、 晴 眼 者 で は19.9%と 、 視 覚 の 状 態 が 良 好 な 被 験 者 群 ほ ど比 率 と し て 多 く の 時 間 を 要 し て い

る 。

暗 証 番 号 の 数 字1つ あ た りの 入 力 に は 全 盲 ・ 弱 視 と も に2.9%、2.8%と 変 わ ら ず 、 晴 眼 者 は 2.0%、 金 額 入 力 の 数 字1つ あ た りの 入 力 に は 全 盲 ・晴 眼 者 と も に3.0%、3.3%と 大 差 な く 、 弱 視 は3.5%。 数 字 の 入 力 は ど の 被 験 者 群 で も 同 じ

よ う に 速 や か に 行 わ れ て い る 。

同 様 の 分 析 を ハ ン ド フ ォ ン 方 式 に 試 み る 。 Figurel4に 明 ら か な よ う に 、 全 盲 で は ス タ ー ト か ら 受 話 器 を 外 して 耳 に あ て る ま で に15秒 が 経 過 し て い る が 、 こ れ は 総 所 要 時 間84秒 に 対 す る 比 で 表 す と 全 所 要 時 間 の 約18.3%に あ た る 。 そ れ か ら 引 出 ボ タ ン を 押 す ま で に は13秒 、15.4%

を 要 し て お り 、 ス タ ー トか ら 取 引 選 択 ま で の 初 期 動 作 で 全 盲 は 全 操 作 時 間 の33.7%を 費 や し て い る こ と に な る 。 こ れ が 弱 視 で は 約19 .3%、 晴 眼 者 で は22.0%で あ り 、 弱 視 と 晴 眼 者 に は 大 差 が な い が 、 全 盲 で は 他 の 被 験 者 群 よ り顕 著 に 多

く の 時 間 が か か っ て い る 。

ま た 、 カ ー ド受 取 に も 各 被 験 者 群 と も 時 間 が か か っ て お り 、 全 盲 で は13.2%、 弱 視 で は14.6

%、 晴 眼 者 で は2L8%と 、 ハ ン ドフ ォ ン の 場 合 に も 視 覚 の 状 態 が 良 好 な 被 験 者 群 ほ ど 、 時 間 的 に よ り多 く の 割 合 を 要 し て い る 。

暗 証 番 号 の 数 字1つ あ た り の 入 力 に は 全 盲 ・ 弱 視 ・晴 眼 者 と も に3.5%、2.8%、3.4%と 近 似 、 金 額 入 力 の 数 字1つ あ た り の 入 力 に も 全 盲2.5

30252015博5(魯)巨酋臨晦謎皿啓拳懸 O

  

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■全盲

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■全盲

受話罷畏取 引出遜択n一 ド挿入 取消 カード受取1煙 作項 目平均

Flgure16ハ ン ドフォ ン方式 による 撮作 項 目別所 ■鴫 聞 〔全盲 ・取消)

一111一

(9)

第22号

神奈 川大学心理 ・教育研 究論 集

%、 弱 視3.8%、 晴 眼 者3.4%と 大 差 は な く 、 数 字 入 力 は 速 や か に 行 わ れ た 。

総 所 要 時 間 の 分 析

Table20に 触 覚 絵 記 号 、 ハ ン ドフ ォ ン、 通 常 の3種 の 方 式 ご と に 、 引 出 操 作 に 要 した は 各 被 験 者 群 の 総 所 要 時 間 を纏 め た 。 そ れ を 図 示 した の がFigure17で あ る 。

晴 眼 者 が 通 常 のATMで 引 出 操 作 に 要 す る時 間 は40秒 、 触 覚 絵 記 号 方 式 の 万 千 入 力 で は69 秒 前 後 で あ る。晴 眼 者 と比 べ て 、ATMに よ る取 引 操 作 が 未 経 験 か ほ と ん ど経 験 の な い 全 盲 で は 多 くの 時 間 を要 した が 、 そ れ で も触 覚 絵 記 号 を ガ イ ドとす る こ と に よ り3分 以 内 で 自 力 で 引 出 操 作 を完 了 す る こ とが で きた 。 弱 視 者 は現 在 市 中 に 提 供 され て い る 通 常 画 面 で は89秒 、触 覚 絵 記 号 画 面 で は そ れ よ り少 し時 間 が か か り120秒 前 後 で あ る 。 こ の 差 は 触 覚 絵 記 号 方 式 で は 通 常

よ り も操 作 項 目 数 が 多 くな っ て い る こ と も一 因 で あ る 可 能 性 が あ る 。

Table1に 示 す 通 り、操 作 方 式 お よ び 取 引 課 題 の 違 い に よ っ て操 作 手 順 や 操 作 回 数 に 多 少 の 違 い が あ る の で 、操 作 方 式 や 取 引 課 題 を 所 要 時 間 に つ い て 比 較 す る た め に は 、1つ の 操 作 項 目 を 実 行 す る の に どれ だ け 時 間 が か か っ た か で 比 較 す る必 要 が あ る 。Table21は 操 作 方 式 ご との 総 所 要 時 間 を操 作 項 目数 で 割 っ て 得 ら れ た1操 作 項 目あ た りの 平 均 所 要 時 間 を示 した もの で あ り、

そ れ を 図 示 した の がFigure18で あ る 。

万 千 入 力 の 条 件 で 被 験 者 間 の1項 目 あ た りの 所 要 時 間 を比 較 す る と、弱 視 は 晴 眼 の1.5倍 強 、 全 盲 は 晴 眼 の2倍 強 の 時 間 が か か る と は い う も の の 、 タ ッチ パ ネ ル に不 慣 れ な全 盲 が1項 目 あ た り8秒 程 度 で 自力 で 操 作 を進 め る こ とが で き る こ と が 明 ら か で あ る 。

触 覚 絵 記 号 方 式 とハ ン ドフ ォ ン方 式 の 結 果 を 比 較 す る と、 弱 視 と晴 眼 で は 大 差 が な い が 、 全 盲 で は ハ ン ドフ ォ ン方 式 に よ る 方 が 約L3倍 だ け 速 い 操 作 が 可 能 で あ る こ とが 示 さ れ て い る 。 触 覚 絵 記 号 方 式 とハ ン ドフ ォ ン方 式 の 操 作 性 に つ い て は 、 評 価 者 に よ っ て 両 方 式 に 対 す る 評 価 が 分 か れ る 。 ハ ン ドフ ォ ン方 式 を支 持 す る 者 か ら は 「速 く操 作 す る こ と が で き る か ら」 とい う 理 由 が 示 さ れ た が 、 総 所 要 時 間 の 差 は触 覚 絵 記 号 方 式 で は 画 面 変 換 ま で の 初 動 操 作 に余 分 な時 間 を必 要 とす る た め で あ る こ と が 、 こ の 分 析 か ら明 ら か で あ る 。 した が っ て 、 触 覚 絵 記 号 方 式 に お け る 初 動 操 作 の 時 間 短 縮 は 、 こ の 方 式 の 有 効 性 を 更 に増 進 す る こ とが で き る と考 え られ る 。

行 動 特 徴 お よ び 評 価 者 か らの コ メ ン ト ATM操 作 時 の 行 動 記 録 ・ビ デ オ 記 録 か ら 得 ら れ た 評 価 者 の 行 動 特 徴 お よ び 感 想 ・意 見 ・要 望

な ど に 、 聞 き 取 り調 査 か ら の 得 ら れ た 資 料 が 加 え ら れ 、Table22‑1か らTable22‑i9に は 全 盲 の 19名 、Table23‑1か らTable23‑4に は 弱 視4名 、 Table24に は 晴 眼 者 の 記 録 が 纏 め ら れ た 。 こ れ

ら の 行 動 記 録 お よ び コ メ ン トに 見 ら れ る 、 行 動

oo806Q402111 20008060

︹魯)握雷離瞳叙 4020O

=蓋裏。 眼 鷺 灘 器 隅 。,。1

万千入力000入 力 金額訂正 取消000入 力 金顧訂正 取消 万千入力

lbx絵 記肪 幻1'・ ンドブxン方式1[淋 醐 方幻 Figure17各 操 作 方 式 別 、 引 出 、 金 額 訂 正 、取 消 操 作 の 総 所 要 時 間

io ,

n5765432(禽)巨雷瞭応e⊃喫ね四冒輩懸F 10

■全盲

■弱視 閉眼 圃弱視 開眼

■晴眼 閉眼 '口 曙眼 開眼

日 晴眼高齢シミュ

ガヂ ス カ む  スカ   は    ゆ ハOOOTカ をゆ な  ax;wガ ギ スカ

1雌 齪q方 式lrハ ・ド・・ン方幻 「 通常画面方式 】 Figure18操 作 方式別、引 出、金額 訂正 、取消操作の1操 作 あたりの所要時 間

112一

(10)

特 徴 、意 見 、要 望 な ど を 、操 作 の 手 順 をお っ て 、 以 下 に 列 挙 す る 。

口触 覚 絵 記 号 方 式 変 換 の た め の 画 面 タ ッチ モ ー ド変 換 を忘 れ イ ヤ フ ォ ン挿 入 や カ ー ド挿 入 を した り、 しそ う に な る と い う過 ち が7例 、 タ ッチ 位 置 が 不 適 切 な た め に 変 換 に 失 敗 した 例 が4例 、意 図 せ ず 衣 服 の 袖 や イ ヤ フ ォ ンが 画 面 に 触 れ て誤 作 動 が 生 じた の が3例 あ っ た 。 手 に 持 っ て い る通 帳 や カ ー ドが 操 作 の 邪 魔 な の で ど こ か に 置 こ う とす る が 、誤 っ て 落 と して し ま っ た り、 落 と した結 果 機 会 の 誤 作 動 が 起 こ っ た り と、 トラ ブ ル の 原 因 に な る例 が み られ た 。

以 上 の よ うに 、 画 面 変 換 に お い て 誤 作 動 や 誤 作 動 に は 至 ら な い まで も と ま ど い の 様 子 が み ら れ 、 こ の 初 期 操 作 で 長 い 時 間 を 要 す る こ と に つ な が っ た と考 え られ る 。

■ イ ヤ フ オ ン挿 入

イヤ フ ォ ン を 穴 に 挿 入 す る の に 多 くの 被 験 者 が 困 難 を感 じた 。 イ ヤ フ ォ ン挿 入 の た め に 立 ち 位 置 を右 端 に ず らす 、 か が む 、 し ゃが み 込 む な ど の 大 き な姿 勢 の 変 化 が 必 要 な よ うで あ る。 ま た 、片 手 で は挿 入 しづ らい の で 両 手 を使 お う と し、 そ の た め に通 帳 や カ ー ドを 置 こ う と して 置 き場 を探 す の に手 間 取 っ た り、 落 とす な ど の 事 故 が 起 こ る こ と も あ っ た 。

イ ヤ フ ォ ン差 込 ロ は 側 面 で は な く、触 覚 絵 記 号 と同 じ よ う に盤 面 に取 り付 け 、 穴 自体 も落 と

し込 ん だ り逆 に 出 っ張 らせ た り と工 夫 して ほ し い と い う 要 望 が 多 か っ た 。

・ 受 話 器 の 脱 ・着 と ボ タ ン操 作(ハ ン ドフ ォ ン 方 式)

受 話 器 を 元 の 位 置 に納 め る の に 手 間 取 る 者 が 多 く、納 ま りが 悪 い とい う評 価 が 得 ら れ た 。 受 話 器 が 納 ま らず 、落 と して し ま う例 もみ られ た 。

多 くの 被 験 者 は 受 話 器 を 左 手 に 持 ち 、右 手 で ボ タ ン操 作 を行 っ た 。 ボ タ ンが 受 話 器 の 中 央 部 に あ る た め に ボ タ ン操 作 の 度 に 受 話 器 を耳 か ら 離 す 必 要 が あ り、 ガ イ ド音 声 の 一 部 を 聞 き逃 し て し ま う と い う指 摘 が 多 か っ た 。

圃 出 金 選 択

触 覚絵 記 号 と 音声 ガ イ ドを備 え たバ リア フ リーATMの 評 価

何 人 か が 出 金 選 択 前 に カ ー ドを 挿 入 した り、

挿 入 しそ う に な っ た 。 普 段 の 利 用 機 器 で は カ ー ド挿 入 が 先 で あ る か ら と い う理 由 、 手 に 持 っ て い る 物 は 早 く手 放 して し まい た い と い う理 由 が あ る よ うで あ る 。 出 金 選 択 だ け に 限 られ た こ と で は な い が 、 触 覚 絵 記 号 を押 す こ と で 操 作 が 進 行 す る と思 い 違 い し、 画 面 タ ッチ を し な い 例 が み ら れ た 。

・ カ ー ド挿 入 ・通 帳 挿 入

挿 入 口 を探 す の に 手 間 取 る 、挿 入 口 の 回 りの 溝 を挿 入 口 と間 違 う例 が 多 か っ た 。 挿 入 口 の 溝 を な くす と 同 時 に 、 口 の 下 に誘 導 の 庇 をつ け る と良 い と い う指 摘 が あ っ た 。 カ ー ド ・通 帳 ど ち ら も上 下 、 表 裏 な ど向 きが 不 適 切 な た め に 受 け 付 け られ な い 、 斜 め 挿 入 の た め 吸 い 込 み 拒 否 な

ど の トラ ブ ル が 多 か っ た。

■ 暗 証 番 号 ・金 額 入 力

数 字 入 力 後 の 訂 正 は何 人 もに み ら れ た が 、 問 題 は む しろ 数 字 入 力 後 の 応 答 の 遅 れ に あ る とみ ら れ る 。 数 字 画 面 で は な く数 字 記 号 を押 して し ま う例 が 、 こ こ で も認 め られ た 。

胴 確 認 選 択 ・訂 正 選 択

確 認 を 訂 正 、 取 引 と誤 操 作 、 訂 正 を取 引 と誤 操 作 す る こ と が あ っ た 。記 号 の 理 解 が 不 十 分 で あ る こ と、 訂 正 と取 引 の 意 味 の 不 分 離 が 原 因 と 考 え ら れ る 。

■ 取 消 選 択 ・残 高 聞 き取 り

訂 正 と の 誤 操 作 が み ら れ た 。 取 消 操 作 後 の

「も う 一 度 最 初 か ら … 」 の メ ッセ ー ジが 不 適 切 と い う複 数 の 指 摘 が あ っ た 。

残 高 が 通 知 さ れ る 点 は 歓 迎 され た が 、 紙 幣 を 数 え る機 械 音 の た め に掻 き消 され 聞 き取 り困 難 だ っ た点 が 多 くの 被 験 者 に よ っ て 改 善 を求 め ら れ た 。

■ カ ー ド受 取 ・通 帳 受 取 ・紙 幣 受 取

紙 幣 の 受 け 取 りに は 多 くの 被 験 者 が 慎 重 で 、 事 前 に カ ー ド、 明 細 、 受 話 器 な ど を機 会 の ど こ

か に 置 い て 手 を 自 由 に す る 。両 手 で 受 け 取 る 者 もい る 。 数 人 は 紙 幣 口 の 中 で 金 額 を確 認 しよ う と し 、 閉 ま る 扉 に 挟 ま れ た り、 挟 ま れ そ う に

一113

(11)

第22号

神奈川大学心理 ・教育研究論集 な っ た り した 。

國 触 覚 絵 記 号 か ら画 面 まで の リー ド線

ほ と ん どの 被 験 者 は リー ド線 を利 用 しな い ま ま 、 う ま く適 切 な ア イ コ ン を タ ッチ す る こ と が で き た が 、 あ っ た 方 が 良 い と い う意 見 が 大 多 数 で あ っ た 。

両方式 の問題点お よび有効性

・ATMへ の 誘 導(Table25‑1、Table25‑2)

立 ち位 置(ATMの 中 央)が ず れ る 場 合 が 多 々 あ り、 次 の 操 作 に 影 響 を 及 ぼ す 。 本 評 価 実 験 で は 、 私 物 、 白 状 な ど は 実 験 者 が 預 か り保 管 した が 、 実 際 場 面 で は 荷 物 の 置 き場 、 白状 を立 て か け る 場 所 な どの 配 慮 が 求 め ら れ た 。 モ ー ド変 換 記 号 は イ ヤ フ ォ ンの 挿 入 口 と紛 らわ し く不 評 で あ っ た 。

。触 覚 絵 記 号 の 触 知 性(Table26‑1、26‑2)

形 が 簡 単 とい う 理 由 で 評 価 は 良好 で あ っ た 。

× と+と の 識 別 が 少 し困 難 と の 意 見 、 ◎ も余 分 な 緊 張 を 要 す る か ら 一 重 の ○ の 方 が 良 い と い う 意 見 、 三 角(△)は 充 実 で は な く線 画 の 方 が 良 い と の 意 見 が あ っ た 。 何 よ り も記 号 の 統 一 を 最 重 要 とす る意 見 が 強 か っ た 。

触 覚 絵 記 号 の イ メ ー ジ に つ い て は 、 ほ と ん ど の被 験 者 が 記 号 の 形 は イ メ ー ジ と対 応 し な い と 述 べ 、だ か ら事 前 の 説 明 が 不 可 欠 だ と して い る。

増 え る 減 る の イ メ ー ジ が+、 一記 号 で あ る こ と も、 盲 人 に と っ て は 無 意 味 だ と い う者 も い た 。 記 号 の 大 き さ、 高 さ に つ い て は 特 に 問 題 な い と い う こ とで あ っ た 。

・数 字 記 号 お よ び万 千 単 位 記 号(Table27‑1、27‑

2)

数 字 と して の デ ザ イ ン は 触 覚 で 分 か り易 く、

良 く考 え られ て い る と い う評 価 もあ っ た が 、特 定 の 数 字 を除 き 、丸 み を帯 び た 数 字 ど う しは誤 認 しや す い の で 、 左 や 右 端 か ら順 を数 え る な ど、

自 分 に あ っ た工 夫 を して 、 使 っ て い た よ うで あ る 。 テ ン キ ー 配 列 に慣 れ て お り、横 並 び は 好 ま し くな い と い う 意 見 が 多 数 あ っ た。

数 字 記 号 に つ い て は 点 字 の 方 が 良 い とい う要

望 、 せ め て 両 端 の1と0、 中 央 の5に だ け で も 点 字 を 併 置 す べ きだ とい う意 見 が あ っ た 。

万 千 単 位 記 号 に つ い て は 、操 作 回 数 が 少 な く て す む か ら万 千 単 位 を使 う とい う者 、000と0 を使 っ て 入 力 す る 方 が 好 ま しい とす る 者 、両 方 あ る の が 良 い とす る 者 な ど 、 意 見 が 分 か れ た 。 た だ 、 万 千 記 号 を 紙 幣 の 記 号 に あ わ せ た の は 、 ほ と ん どの 評 価 者 が そ れ を利 用 に 値 しな い と し て い る の で 、根 拠 と して は 乏 しい と い う意 見 が 出 さ れ た 。 デ ザ イ ン を 再 考 した 方 が 良 い と す る 意 見 も あ っ た 。

・音 声 関係(Table28‑1、28‑2)

発 話 速 度 に つ い て は 、 良 い とす る 意 見 が 多 数 あ っ た 一 方 で 、 間 怠 っ こ い 、 もっ と早 く リズ ミ カ ル に とい う要 望 も強 か っ た 。 音 質 につ い て は 一 部 の 合 成 音 に対 す る指 摘 を 除 き、概 ね良好 と され た が 、 音 量 に つ い て は 小 さ くて 聞 き取 りに くい 、 音 量 調 節 機 能 を 追 加 す べ き との 意 見 が 多 か っ た 。

発 話 内容 と頻 度 に つ い て はTable21‑19に 示 す 通 り、 個 別 に 色 々 な 意 見 が 出 され た 。 特 に 、 金 額 入 力 時 の9円 、93円 、930円 とい う順 を 追 っ た 読 み 上 げ につ い て は 、円 は 不 必 要 で 、た だ9、

3、0と した 方 が 聞 き易 い とい う意 見 が あ っ た 。

。音 声 発 生 タ イ ミ ン グ ほ か(Tab]e29‑1、29‑2) 発 話 タ イ ミ ン グ に 関 して は 多 くの 被 験 者 が コ メ ン ト して い る 。 分 か り切 っ た メ ッ セ ー ジ を ス キ ップ す る こ とが で き る点 は 歓 迎 さ れ た 一 方 で 、 特 に 数 字 入 力 後 の メ ッセ ー ジ の 遅 れ が 操 作 の 快 適 性 を妨 害 す る 旨 の 意 見 が 多 く聞 か れ た 。 利 用 者 の 操 作 が 今 以 上 に 早 くス ム ー ス に な っ た と き

に 、音 声 の タ イ ミ ン グが つ い て こ れ る の か な ど、

音 切 れ の 問 題 につ い て は 、重 要 視 して い る とい う印 象 で あ っ た 。

触 覚 絵 記 号 対 応ATMの 有 効 性(Table30‑1、

30‑2)

大 変 に 有 効 、 こ れ が あ れ ば 一 人 で 出 来 る 、 使 う 、 使 い た い な ど 歓 迎 す る 旨 の 意 見 が 大 半 だ っ た 。 ハ ン ド フ ォ ン よ り 好 む と い う 積 極 的 評 価 の

一114

(12)

理 由 は 両 手 が 塞 が ら な い こ と、 音 声 だ け で は 不 安 な こ と 、 テ ンキ ー は 密 集 して い る が 横 並 び は 空 間 が 広 く誤 操 作 が避 け られ る こ と な どで あ る。

消 極 的 で は あ る が 好 意 的 評 価 と して タ ッチ パ ネ ル が そ の ま ま使 え る こ と 、他 に使 え る の が 無 い 等 が 挙 げ られ た 。

他 方 、 マ イ ナ ス の 評 価 の 理 由 の 大 半 は 、 タ ッ チ パ ネ ル 自 体 に対 す る 「押 した 気 が し な い 」 と い う不 全 感 、 意 図 して 触 っ て い な い の に メ カ 的 理 由 で 誤 操 作 が 起 こ る こ と な どで あ る 。 こ こ で も ま た 、 点 字 の併 置 に対 す る 要 望 が 出 さ れ た 。 弱 視 の 液 晶 画 面 操 作 時 の 行 動 特 徴 はTable24 に 示 さ れ て い る 。 触 覚 絵 記 号 と音 声 を頼 り に画 面 を タ ッチ した 者3名 、 見 や す い 画 面 だ か ら と

い う理 由 で 絵 記 号 を使 わ ず に 直 接 画 面 を見 て 操 作 した 者1名 。 い ず れ に しろ 、 弱 視 で は 主 と し

て 画 面 が 見 や す い 点 が 評 価 さ れ た 。 ま た 、現 状 で は 触 覚 絵 記 号 を利 用 し な くて も、 画 面 を 見 な が ら操 作 で き る と い う利 点 が あ り、 見 て 操 作 が 困 難 な 条 件 の と き に は 触 覚 絵 記 号 が 有 効 に な る

とい う評 価 が 与 え られ た 。

触 覚絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え た バ リア フ リーATMの 評 価

つ い て 強 い て 分 類 す れ ば 、 結 果 は 両 派 半 々 で あ っ た 。

全 盲 にお い て は 、 一 部 改 善 の 上 、 触 覚 絵 記 号 を支 持 す る 者 が9名 、触 覚 絵 記 号 が だ め と い う わ け で は な い が 、 ど ち らか と い え ば ハ ン ドフ ォ ン とい う者 が7名 、 タ ッチ パ ネ ル は嫌 い だ か ら ハ ン ドフ ォ ンの 方 が 良 い とす る 者 が4名 で あ っ た 。

触 覚 絵 記 号 方 式 の 画 面 は弱 視 に と っ て も見 や す い 点 が 高 く評 価 さ れ 、 そ の 一 方 で 、 ハ ン ドハ ン ドフ ォ ンは 手 が 塞 が れ る と い う難 点 が 指 摘 さ れ 、そ の 結 果 、評 価 者 全 員 が 触 覚 絵 記 号 方 式 に、

よ り高 い 評 価 を 下 した 。

全 体 仕 様 、 そ の 他

仕 様 に 関 す る 意 見 ・感 想 はTable34.1お よ び Table34‑2に 纏 め ら れ て い る 通 り で あ る 。 再 び 、 点 字 併 設 に 対 す る 強 い 要 望 と 、 仕 様 を 統 一 し た 上 で 全 て の 金 融 機 関 の 全 て の 機 器 を バ リ ア フ

リ ー 仕 様 に と い う 熱 い 要 望 が 寄 せ ら れ た 。

文 献 ハ ン ド フ ォ ン 対 応ATMの 有 効 性(Table32一

1,32‑2)

ハ ン ドフ ォ ン方 式 も 、操 作 しや す く有 効 で あ る と い うの が 多 くの 被 験 者 の 反 応 で あ っ た 。 主 た る理 由 は 電 話 式 テ ン キ ー の操 作 に慣 れ て い て 違 和 感 が な い こ と で あ る 。 しか し 、 受 話 器 に よ っ て 常 に片 手 が 塞 が れ て い る こ との 不 都 合 に つ い て は大 半 が 問 題 だ と して お り、理 想 は 盤 面 に テ ン キ ー が 設 置 され 、 ガ イ ド音 声 は イ ヤ フ ォ ンか レ シ ー バ ー か ら受 け る とい う仕 様 だ と い う 意 見 が 複 数 あ っ た 。

総合評価 および仕様全体

以 上 か ら 、 触 覚 絵 記 号 方 式 と ハ ン ド フ ォ ン 方 式 と に つ い て 、 ど ち ら が 一 層 使 い 心 地 が 良 い と 思 う か と い う こ と を も 含 め て 、 評 価 者 に 総 合 的 評 価 を 求 め た(Table33‑1、33‑2)。 ど ち ら が 好 ま し い か 等 に つ い て 、 得 ら れ た 自 由 な 発 言 に 基

高 橋 博 、 山 崎 直 子 、 和 氣 洋 美 、 中 原 道 博 機 器 操 作 の た め の 触 覚 に よ る 絵 記 号 の 識 別 第22回 感 覚 代 行 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集PP・23‑281996

和 氣 洋 美 、 和 氣 典 二 、 高 橋 博 、 山 崎 直 子 触 覚 絵 記 号 と 音 声 ガ イ ド を 備 え た バ リ ア フ リ ーATM

の 開 発 電 子 情 報 通 信 学 会 研 究 報 告WTT99‑

11,pp.65‑701997

野 中 恵 美 、 和 氣 洋 美 、 茂 木 恵 理 子 、 三 樹 弘 之 触 覚 記 号 と 音 声 ガ イ ド を 備 え た バ リ ア フ リ ー ATMの 研 究 第26回 感 覚 代 行 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集pp.ll‑1t2000

HiromiWake,TenjiWake&HiroshiTakahashi TactileATMcontrolsforvisuallyImpairedusers.

TechnologyandDisabilityvol.11,pp.133‑141 2000

平 野 和 彦 、 三 樹 弘 之 、 岡 田 世 志 彦 、 鈴 木 邦 和 、 野 村 昌 敏 、 野 中 恵 美 バ リ ア フ リ ーATMの た め の 触 覚 記 号 に 関 す る 実 験 的 研 究 ヒ ュ ー マ ン イ

ン タ ー フ ェ ー ス 学 会 論 文 誌voL3,No.3,pp.171‑

1792001

本 研 究 は 沖 電 気 工 業(株 〉の 委 託 に よ り行 わ れ た 。

一115

(13)

第22号

神 奈川大学心理 ・教育研 究論 集

Table1各 種 操 作 モ ー ドの 操 作 順 お よ び 操 作 回数

触 覚絵 記号画頂 万千 入力

触 覚 絵 記 号 画 頂 000入 力

触覚絵記号画頂 金額訂正

触覚絵記号画琶 取消

ハ ン ドフ ォ ン 000入 力

ハ ン ドフ ォ ン 金 額 訂 正

ハ ン ドフ ォ ン 取 消

通常画面 万千入力

1 モ ー ド変 換 モ ー ド変 換 モ ー ド変 換 モ ー ド変 換

受話器を取る 受話器 を取 る 受話器を取る

引 出 タ ッチ z イヤ フ ォ ン挿 ス イ ヤ フ ォ ン挿 ス イ ヤ フ ォ ン挿 ス イ ヤ フ オ ン挿 ス 引 出 数 字1 引 出 数 字1 引 出 数 字1 カ ー ド挿 入 3 引 出 タ ッチ 引 出 タ ッチ 引 出 タ ッチ 引 出 タ ッチ カ ー ド挿 入 カ ー ド挿 入 カ ー ド挿 入

通帳挿入

4 カ ー ド挿 入 カ ー ド挿 入 カ ー ド挿 入 カ ー ド挿 入

暗証番号入力 暗証番号入 力 暗証番号入力 暗証番号入力

5

通帳挿入 通帳挿入 通帳挿入 通帳 挿入 暗証番号入力 暗証番号入 力 暗証番号入力 暗証番号入力

6

暗証番号 入力 暗証番号入力 暗証番号入力 暗証 番号 入力 暗証番号入力 暗証番号入 力 暗証 番号入力 暗証番号入力

7

暗証番号入 力 暗証番号入力 暗証番号入力 暗証 番号 入力 暗証番号入力 暗証番号入力 暗証 番号入力 暗証番号入力

8

暗証番号入 力 暗証 番号入力 暗証番号入力 暗証番号 入力 金額数字入力 金額数字入 力

カ ー ド受 取

金額数字入力

9

暗証番号入力 暗証番号 入力 暗証番号入力 暗証番号入 力 金額数字入力 金額数字入力 単位 万

10

確認 確認 確 認 確認

数 字0入 力 数 字0入 力

金額数字入力

11

金額数字入力 金額数字 入力 金額数字入力 取消

数 字0入 力 数 字0入 力

単位 千

12

単位 万 金額数字入 力 単 位 万

カ ー ド受 取 数 字0入 力 数 字0入 力

確認

13

金額数字入力

数 字0入 力

金 額数字入力 通帳受取

カ ー ド受 取 訂 正#入 力

確認

14

単位 千

数 字0入 力

単位 千 紙 幣受取 金額数字入力

カ ー ド受取

15

確認

数 字0入 力

確認 金額数字入力 紙 幣受取

16

確認 確認

訂 正 タ ッ チ 数 字0入 力

通帳受取

17 カ ー ド受 取

確認 金額数 字入力

数字0入 力

18

紙幣受取

カ ー ド受 取

単位 万

数字0入 力

19

通帳受取 紙幣受取 金額数字 入力

カ ー ド受 取

20

通帳受取 単位 千 紙幣受取

21

確認

zz

確認

23 カ ー ド受取

24

紙幣受取

25

通帳受取

19回 20回 25回 13回 14回 20回 8回 16回

i16

(14)

触 覚 絵 記 号 と音 声 ガ イ ドを備 え たバ リア フ リーATMの 評 価

Table2 実験 計 画

1視 覚 障 害者(全 盲)

i 触覚絵記号 1‑1 解説

i‑z 練習試行

1‑3 本試行 1‑3‑1 93000

卜3‑2 9万3千

1‑3‑3 金額訂正

1‑3‑4 取消

n ハ ン ド フx:ll‑1 解説

闘 一2 練習試行

ロ ー3 本試行 li‑3‑1 ・:111 II‑3‑3 金額訂正

1卜3‑4 取消

被験者第1試 行 第2試 矧 第3試 行 第4試 行 第5試 行 第6試 行 第7試 行 第8試 行 第9誼 行 第10試 行 第11試 行 触 覚絵 記 号

1 ハ ン ドフ ォ ン

AM 1‑1 1‑2 i 3‑1 1‑3‑2 1‑3‑2 1‑3‑2 1‑3‑2

1‑3‑3 1‑3‑4 ll‑1 11・2 II‑3‑1 II‑3‑3 0ー3‑3 1E‑3‑3

II‑3‑4 BF

CM pM EM

1‑1 i‑, 卜1

1‑2 1‑2

i i

3‑1 3‑1

1‑3‑3 1‑3‑3 1‑3‑3

1‑3‑4 1‑3‑4

1卜'I n‑1

1卜2 1卜2

II‑3‑1 11‑3‑1

II‑3‑4 11‑3‑4

i‑2 1‑3‑1 1‑3‑4 1卜 、 1卜2 II‑3‑1 II‑3‑3 II‑3‑4

i‑i 1‑2 一3‑1 1‑3‑2 1‑3‑3 卜3‑4 ll‑1 1卜2 II‑3‑1 1卜3‑3 N‑3‑4

FM GF HF

1‑1 i‑i i‑i

卜2 1‑2 1‑2

1‑3‑2 1‑3‑2 1‑3‑2

1‑3‑1 1‑3‑1 1‑3‑1

1‑3‑3 卜3‑4 卜3‑4

n‑1 11‑t

n‑z II‑2

II‑3 11‑3

1 1

If‑3‑3 1f‑3‑3 11‑3‑3

II‑3‑4 i‑3‑3

i‑3‑3

II‑3‑4 11‑3‑4 1‑3‑4 ll‑1 n‑z II‑3 1

IM 1‑1 1‑2 1‑3‑2 1‑3‑1 卜3‑3 1‑3‑4 [1‑1 ll‑2 II‑3‑1 II‑3‑3 同 一3‑4 ハ ン ドフ ォ ン

1 触 覚 絵 記 号

JF KM

ll‑1 ii‑i

II‑2 11‑2

n 11

!1 3‑1 3‑1 3‑1

EI‑3‑3 f1‑3‑3 1卜3‑3

II‑3‑4 i‑i i i

1‑3‑1 卜3‑2 卜3‑3 1‑3‑4 卜3‑4 1卜3‑4

1卜3‑4

1‑1

L

2 1‑3‑1 1‑3‑2 1‑3‑2

卜3‑3 LF

MF NM

II‑1 .n‑i

Il‑1

n‑2 i‑i i 2 1‑3‑1 一3‑3 1‑3‑4

ii‑z i1‑3‑1 II‑3‑3 II‑3‑4 1‑1 卜1

1‑2 i‑z

1‑3‑1 卜3‑2 1‑3‑3 1‑3‑4 n‑z II‑3‑1 II‑3‑3 II‑3‑4 卜3‑1 (‑3‑2 1‑3‑3 1‑3‑4 OM n‑1 1卜2 II‑3‑1

11‑3‑1 11‑3‑1

II‑3‑3 醤 二3‑3 11‑3‑3 11‑3‑3 11‑3‑3

1卜3‑4 1‑1 1‑2 一3‑2 1‑3‑1 1‑3‑3 1‑3‑4

PM QM RM SF

jl‑1 u‑i

ll.‑2 u‑2 n‑z n‑z

II‑3‑4 11‑3‑4

i i 1 1

1‑2 卜2

1‑3‑2 1‑3‑2

1‑3‑1 1‑3‑t I‑3‑1

1‑3‑3 1‑3‑3

1‑3‑4 1‑3‑4 n‑i

it‑1

1ト3‑1 11‑3‑1

、1卜3‑4.

II‑3‑4

.1 1 1‑2 1‑2

1‑3‑2 1‑3‑3

1‑3‑3

1‑3‑4 1‑3‑4

i‑i 1‑3‑2 1‑3‑1

2視 覚障 害者(弱 視)

i 触 覚絵 記 号1‑1 解説 1‑2 練習試行

閉眼 卜3 本試行 1‑3‑2 9万3千

開 眼 卜4 本試行 1‑4‑1 93000

卜4‑2 9万3千

1‑4‑3 金額訂正

1‑4‑4 取消 n ハ ンドブxン

開 眼

ll‑1 解説

1卜4 本試行

li‑4‑1168000

ui 通 常 モー ド 開 眼

ll卜1 解説

iii‑a 本試行 III‑4‑217万2千

被験者 第1試 行 第2試 行 第3試 行 第4試 行 第5試 行 第6試 行 第7試 行 墜8試 行 第9試 行 通 常 モー ドLVTF III‑4‑2 1‑1 1‑4‑1 1‑4‑2 1‑4‑3 1‑4‑4 i‑3‑2 1卜1 n‑a‑i

1 LVUM 川 一4‑2 卜1 卜4‑1 1‑4‑2 1‑4‑3 卜4‑4 卜3‑2 Il‑1 II‑4‑1

触覚絵記号LVVF III‑4‑2 i‑i 1‑4‑1 1‑4‑2 1‑4‑3 1‑4‑4 1‑3‑2 1卜1 II‑4‑1 LVWF III‑4‑2 卜1 1‑4‑1 1‑4‑2 卜4‑3 卜4‑4 1‑3‑2 ll‑1 ll‑4‑1

3晴 眼者(比 較統 制 群)

i 触覚絵記号 卜1 解説

閉 眼 開 眼 高齢 者

!‑3 本試行 1‑3‑2 9万3千

卜4 本試行 1‑4‑2 9万3千 1‑5 本試行 1‑5‑2 9万3千

ll ハ ン ドフォ ン n‑1 解説

閉 眼 開 眼

1卜3 本試行 ll‑3‑1 68000

ll‑4 本試行 1卜4‑1 68000

通 常 モ ー 臼1旧

開 眼 川一4

高 齢 者lll・5

解 説

本賦行 III‑4‑2 7万2千

本試行 n卜5‑2 7万2千

被験者第1試 行 嶢2試 第3試 行 第4試 行 第5賦 行 第6試 行 第7試 行 第8試 行 第9試 行 通常

触覚 絵記号 ハ ン ドフォ ン

SAM III‑4‑2 1‑1 1‑5‑2 卜4‑2 1‑3‑2 u‑i III‑5‑2 1卜4‑1 II‑3‑1

58F 川 一4‑2 1‑1 卜5‑2 1‑4‑2 1‑3‑2 ii‑i 川 一5‑2 u‑a‑i II‑3‑1

SCF 川 一4‑2 1‑1 1‑5‑2 1‑4‑2 1‑3‑2 II‑1 III‑5‑2 n‑4‑1 II‑3‑1

通常 ハ ン ドフ ォン 触覚 絵記 号

SDF III‑4‑2 1卜1 III‑5‑2 II‑4‑1 IJ‑3‑1 i‑i 1‑5‑2 1̲4̲2 1‑3‑2 SEF III‑4‑2 Il‑1 II卜5‑2 n‑a‑i li‑3‑1 1‑1 1‑5‑2 i‑4‑2 1‑3‑2

SFF u卜4‑2 u‑1 川 一5‑2 II‑4‑1 II‑3‑a 1‑1 1‑5‑2 1‑4‑2 1‑3‑2

一117一

(15)

第22号

神 奈川大学心理 ・教育研究論 集

Table3参 加 同 意 書

参加 同意書

実 験 内 容:

・ATM(現 金 自動 預 け 払 い 機)に お い て 、 こ ち らが 指 示 す る 作 業 を 行 っ て 頂 き ま す 。

・作 業 内 容 は 、ハ ン ドセ ッ ト(テ ンキ ー付 き受話器)方 式 およ び触覚 絵記 号(画 面の周 囲 に凸状 の記 号 を 配 置 し、 そ の 記 号 で 機 能 を 確 認 して か ら画 面 に タ ッチ 入 力 を す る)方 式 を使 った 現 金 の 出 金 で す 。

・所 要 時 間 は2時 間 程 度 で す 。

実 験 目 的:

・ こ の 実 験 は 、ATMの 使 い 勝 手 を 評 価 す る 実 験 で す 。

・機 器 の 問 題 点 を 予 測 ・解 明 す る の が 目 的 で す の で 、 被 験 者 の 方 の 能 力 を 測 定(判 断)す る 訳 で は あ り ま せ ん 。

・ 実 験 の 様 子 は 、評価 のた め ビデオ録 画 させて 頂き ます。

・録 画 させ て 頂 い た ビデ オ は 、基本 的 に、研究 室内 、お よび社 内で,研 究 ・開発のた め に利用 させ て い た だ き ま す 。

・研 究 活 動 や 広 報 活 動 の た め に 、研 究室外 や社外 で利 用す る場 合が 生 じた時 は匿名 と し、個 人が 特 定で き な い よ う 配 慮 い た しま す 。

実 験 内 容 の 秘 密 保 持:

・実 験 に 使 用 す る 機 器 は 、 現 在 開 発 途 中 の も の で す の で 、 実 験 内容 、 お よ び 実 験 に 参 加 した 事 実 を 口外 しな い よ う お 願 い い た し ま す 。

実験 代表 者お よび連 絡先:

和 氣 洋 美(ワ ケ ヒ ロ ミ)

神 奈 川 大 学 外 国 語 学 部 心 理 学 研 究 室

〒221‑8686神 奈 川 県 横 浜 市 神 奈 川 区 六 角 橋3‑27‑1 TEL:045‑481‑5661内 線4111

FAX:045‑481‑5670

E‑mail:[email protected]‑u.ac.jp

西 村 公 男(ニ シ ム ラ キ ミ オ)

沖 電 気 工 業(株)シ ス テ ム ソ リ ュ ー シ ョ ン ビ ジ ネ ス グ ル ー プ

カ ス タ マ コ ン タ ク トシ ス テ ム 事 業 部 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 開 発 部 開 発 第3チ ー ム

〒335‑8510埼 玉 県 蕨 市 中 央1‑16‑8 TEL:048‑431‑5290(ダ イ ヤ ル イ ン)

FAX:048W431‑8802

E‑Mail・[email protected]

以 上 の 事 項 につ い て ご 確 認 ・ご 承 諾 して 頂 け ま した らサ イ ン を お 願 い い た し ま す 。

一118‑一

参照

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