論 説
ア メ リ カ ニ 大 政 党 に お け る ⁝構 造 と ⁝機 能 の 類 型 的 把 握
竹 尾
目次
‑政党定義の三つの方法
e対象の二面性
◎対象把握の視角
H三相複合体としての二大政党
O構造的特質
ω機能複合
国潜在機能
租RE型政党の典例
e選挙機能主導型の政党
⇔RE型政党の現実型
隆
1
(107)
1 政 党 定 義 の 三 つ の 方 法
O対象の二面性
現代におけるアメリカニ大政党を考察の対象にとりあげ︑その本質を究明してゆくとき︑二大政党をいかなる観点
から把握するかという政党定義の視角形成の点において︑誰しも困難に遭遇するものとおもわれる︒なぜなら︑二大
政党が︑きわめて複雑な様相を呈しているため︑いかなる角度に視点を定めるならば︑その全体像を余すところなく
把握し得るかを決定することが︑決して容易でないからである︒
では︑二大政党の複雑な様相とは︑何を指すのであろうか︒それは︑組織構造上の複合的両面性を指す︒ここでい
う複合的両面性とは︑次の二つの事実を意味する︒第一に︑二大政党が私的組織であると同時に公的組織であるとい
う事実である︒第二に︑二大政党が単なる投票者の一団であるとともに︑明確な目的実現組織であるという事実であ
る︒
第一の点は︑既に指摘したごとく︑元来︑私的な自発的結社である筈の民主・共和両党が︑一九世紀末葉以来︑そ
の存在と生活のほとんどすべてを︑法的規制の対象とされたことによって︑その私的性格を縮減し︑﹁私的クラブか
ら公権力によって統制される結社へと性格の変遷﹂(爵①︒冨躍貯αq轟ε希︒{什冨b.署舞︒6一ロげωけ︒暮︒笹げ=φ8口け.︒躍︒血
(1)器ω︒息讐ご霧)をみるに至ったという事実である︒
第二の点については︑これも既に述べたように︑アメリカにおける政党は︑一般に法の規定したところの政治結社
である︒その際︑法規は︑﹁実証された投票力﹂(留日8の葺暮巴くo鉱轟q・齢﹁2αq})の角度から︑政党の資格要件を定めて
馳・この投票力を実証する単位は・その政党の候補者に投票し・あるいは・結党意思を表示したところの︑個々の
ア メ リカニ 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の 類 型 的 把 握
馨民である・窺の観点からいえば・政党とは︑実体的には︑政党候補者名簿への髪る投票者から畿され至
団にすぎない・それは・﹁本質的に投票者︑ないし︑党に忠実蓮挙民から成る一団﹂(︒・,・︒︒コ什一餌=罵㊤甕団︒h<︒仲︒..︒︒.
毫︒喜﹁峯である・政党を・このよう鐘解するとき︑その実体は︑余りにも不定形︑かつ︑空漠たる内容とな
るであろう・そのことは・党員相互の水平関係と︑党と党員との間における垂直関係の二つの局面に袈に示される︒
の影 鷲 藁 襲 踏 難 樋藤 鴛 籍 耀 繰 誌 困藷 鯵 難 樋
党員であることを宣言したとしても︑そのことは︑彼らが︑その選んだ政党の羅内で穰的に活動したり︑あるい
は・党に多額の政治献金を行ったという事実を︑必ずしも意味しない︒彼らは︑おそらく︑支持政党の最近における
政策綱領の誓約条琴ら・想起し得ないであろう︒また︑仮に想起し得たとしても︑その条項の導霧を彼らが意
識することは・まず・あり得ない・さらに︑彼らは︑自己と里の政党蚕識裏明した他の多くの︿党員﹀主
堂に会することも・ないであろう・そして︑彼らは︑その支持政党に學る地方公職の占薯の名前ミ指摘する
ことが困難といってよい・事実・自らを党員と看倣す政党に対する彼らの忠誠感は︑他のすべての条件が等しいと
したら・馨繰して﹁その党の公職への候響を支持することの性向﹂(餌ユ一・︒窓・︒一酋ざコ仲︒・︒鐸や察;.︒⇔瓢傷一傷p仲Φ.,賄︒.
.臥艶以上のものではない・けれども︑こうした意味における党員概念は︑広く行き渡っており︑選挙民の七五%が︑
自 ら を 民 主 党 員 な い し 共 和 党 員 と 覆 し て い 郁 政 党 の 籍 要 件 を 定 め た 諸 州 の 法 規 は ︑ こ の よ う 霊 ・ 遍 化 さ れ た 概
念に︑法的確認を与えたものというべきであろう︒
そ蝶 雛 難 鰐 羅 齢鶴 蒸 欝 凝 蕪 馨 ガ集 鱒 轡
(XO9)
3
て︑いかなる実質的意味における統制権も行使し得ないのである︒選挙民は︑党員となるために︑彼を党員として登
録する権限を有する正当に指定された州当局の前で︑彼自身の発議に基づき︑また彼自身の宣誓によって︑法的手続
を履行することだけで足りる︒こうした過程に︑政党が介入する余地はない︒政党が︑入党志望者を投票によって︑
その可否を決定することもなければ︑入党を当初から拒絶することもない︒また︑政党には︑権威ある正式の除名手
続すら︑存在していない︒さらに︑党員が︑党に対して積極的義務を負うこともない︒彼らには︑入党の宣誓︑定款
への署名︑党原理の宣言書への記名承諾︑党債務の負担︑党費の納入︑投票の勧誘︑選挙運動への参加︑党集会への
出席︑党候補者に対する投票など︑このいずれをも現実に遂行すべき義務は︑存在していないのである︒彼らが離党
を望む場合でも︑とくに離党の手続を踏む必要もない︒またその旨党に告知する義務もない︒彼らは︑適切な州機関
に出頭し︑他の党に登録の変更を申請するだけでよい︒こうした事情から︑彼らが︑党務の運営に対する発言権と統
制権とを保有していないということは︑いうを侯たない︒党と彼らの間には︑何ら︑実質上の権利・義務の関係は︑
存在していないのである︒比喩的にいえば︑彼らは︑球団の運営に対して︑何の実体的な統制も加えない﹁ニュ!ヨ
ど ークヤンキーズの私設応援団﹂(﹃OO件①﹁ロm臨O﹃一4①≦網O搬犀畷癖σコ犀①①ロo)のごとぎ存在といえよう︒自らが民主党員もしくは共
和党員であると明言するが故に︑彼らを︑そのように看倣すのが・アメリカ政党政治における慣行であ瓠㌍このよう
に︑二大政党の各々を︑それぞれの党の候補者に対する投票者の一団と規定するならば︑各党の実体とは︑各党の候
補者に投票する幾多の選挙民の党に対する忠誠感の総和以上のものではあり得ない︒それは︑﹁僅かに︑伝統的なシ
ンボルやラベルに対する固執感情を中心として結合したところの︑規模は大きいが形態のない人的集積体﹂(︒q8卑m温h・巨Φ・・ω謹哩・ω茸一匡・島9ー①仲§坦画羅§§け﹁き§一.・網量・=量艶いうことになるであろう・
(11)しかし︑他面︑二大政党が︑歴然たる組織である事実も︑否定し得ない︒人々が︑政党組織に加入し︑そのなかで
ア メ リカニ 大 政 党 に おけ る構造 と機 能 の類 型 的把 握
積極的に活動し︑党職を占め︑組織の目標と戦術の決定に参加することは︑もとより可能である︒いずれの二大政党
も︑目的実現に向かって人々を団結せしめるところの︑﹁安定的︑かつ︑形態化された人的結合関係﹂(ω富巨・碧島や舞︑
(12)け︒3旦窟﹃︒︒8巴邑騨ユ︒謬霞甥)の特徴を具備している︒別言すれば︑いずれの二大政党も︑﹁党のラベルに様々な強度
で固着する人々の集積体以上の存在﹂(舅︒﹁︒§露β︒αqoq話︒qβ︒寡9需︒唱竃島轟ぎく巴︒霧9鴨①¢︒h葺︒琶蔓ε僧鵠暑
(13)貯琶)である︒二大政党を︿組織﹀と観念するならば︑それは︑﹁陳腐ではあるが価値ある隠喩﹂(碧︒髭器什く巴轟げ冨
(14)ヨ︒雷喜自)と称される同心円的構成として示される︒いうところの同心円的構成とは︑だいたい次のごときものであ
(15)るo
同心円的構成の中心には︑公職占有者及び公職追求者から成る党内幹部組織(ゆコ一コロOH6一﹃6一⑦O臨O塑α内①)が存在する︒
この幹部組織のなかに︑区(≦薗﹁匹)や投票区(鷺①6ぎ3の指導者︑それに市(鼻団)︑郡(8§蔓)︑州(ω仲舞①)︑全国
(髭鉱89)の各委員︑そして︑公職に就くことは稀であるにせよ︑常に黒幕(9罠巳菩①︒︒︒①き)にあって強い政治的
影響力を揮う︑いわゆるボス(9︒・ω)と呼ばれる非公式指導者などを︑含めてもよい︒党内幹部組織の外側を︑職業
的党活動家(唱o冷ωωδコ巴霧瓜く①薯o﹁冨誘)が取り巻く︒彼らは︑党のために選挙民に対して投票の勧誘を行い︑選挙
運動の展開に必要な人員を調達し︑その配置と指揮に当たり︑他の活動家や熱烈な党支持者の獲得に奔走し︑党に対
して政治資金を提供する︒この周辺には︑カリフォルニア民主党クラブ(仲げOO潜一一hO﹁昌一働︼)①ヨOO門騨睡一60一露げ)や︑カリフォ
ルニア共和党会議(909誠oヨ雷因9昌=︒琶﹀︒・ω①ヨ三網)それに︑青年民主党(§Φ尾︒§窃qU§8§ω)や青年共和党
(けげΦ尾O=昌αq図O娼口げ犀O帥昌匂ゆ)のごとき︑政党のクラブ形式の組織や補助組織に公式に登録されている小規模であるが拡
大傾向にある集団(⇔ωヨ巴げ暮Φ巷雪象躍鴨oε)が︑散在している︒この外縁には︑相互に重複し合う各種の集団
が広がる︒その一つは︑独自の政治的信条に基づき自ら設定した投票規則の基準に照らして︑自己の支持政党の候補
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者に︑ほぼ常例的に投票するところの︑党への投票者(岩餌門什鴫くOけΦ﹁ロ噂)の一群である︒もう一つは︑公表された世論調査
の設問結果に過敏に反応し︑自己の支持政党に対して︑ある程度の優先的選択をなすところの︑党への同調者(b弾械蔓
幕コま①﹁︒︒)である︒この二つの集団の末端は︑その彼方に拡散するところの︑ほとんど政治活動に関与しない彩しい
数にのぼる潜在選挙民(層o冨舜μ巴90︒8冨仲Φ)のなかに埋没し︑これと融解する︒
右のごとく︑同心円的構成として表現される二大政党の組織構造上の解析結果は︑確かに簡明ではある︒しかし︑
それは︑余りにも整合的であるため︑こうした同心円的構成と二大政党の組織構造上の実態との間には︑かなりの懸
隔が認められ郁というのは・何よりも・同心円的構成が・組馨造に対する静止的考察にとどまるためにほかなら
な船叱すなわち・同心円的構成における各円環は・党幹部・活動家・党員︑投票者︑同調者という︑それぞれ確実に
定義され得る安定的︑かつ︑別個の集団を表示している︒従って︑同心円的構成は︑各円環相互間における明白な分
業関係︑各円環内における不変の活動形態︑資格基準を明定された活動家及び党員の一団︑そして彼らを囲続する投
票者と同調者の厚い層︑以上を︑当然︑予定する︒
しかし︑現実には︑党幹部︑党活動家︑党員︑投票者などは︑相互に重複し合う︒また︑こうした準集団を区画す
る円環そのものの外形線も︑決して分明ではない︒そうした好個の例を︑党員にみることができる︒アメリカには︑
党費を納入し︑党籍証明を有する︑いわゆる実質的意味における党員は︑皆無も同然である︒﹁合衆国では︑党費を(18)納入し︑党籍証明を所持するところの︑正式の党員を基盤として︑政党が運営されているわけではない﹂︒既述のご
とく︑アメリカには︑党員の具体的資格要件は︑党の候補者名簿への投票者以外に︑求め難い︒そこには︑党員のい
わば名目上の資格要件が︑存在しているにすぎない︒従って︑現実に組織に加入し︑党務を遂行し︑また︑党の運営
に効果的な統制を行使し得る組織の部内者と︑組織外にとどまって党務に発言権と統制権とを有しない組織の部外者
ア メ リカニ 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型 的 把 握
とを︑従って︑実質的立日心味の党員と名目上の党員とを︑明確に識別すべき客観的に確立された形式的基準は・もとより︑容易に見出し難い︒もし︑組織の部内者と部外者とを区別すべき標識を︑あえて求めるとしたら・それは・党派
性の意識に基づき︑外部的な政党活動として自己を客観的世界に実現するところの︑主観に内面化された﹁活力と衝
動力﹂(く凝︒﹃膣︒呂§冨g)の糞という︑より実体的なものを措いて・他にないであ舞・けれど嚢,﹂うした主観
的な意思の活動力は︑外部における客観状勢の展開に左右されやすい︒それ故︑その発現形態も一定しておらず・そ
の強度も浮動的である︒すなわち︑元来︑党派性が比較的に稀薄である投票者や同調者といえども・選挙戦が激烈化
し︑彼らの政治的な期待や確信を間違いなく実現してくれるとおもわれる支持政党の候補者の命運が危殆に瀕するというような特殊の事情が出現するならば︑彼らは︑党活動や選挙運動に︑積極的に参加してゆく︒逆に・党派性が・
本来︑濃厚である筈の党幹部や党活動家であっても︑彼らの管轄領域における党勢力が極度に弱体化しており・従っ
て︑選挙民の注目と信頼とを確保し得ず︑選挙における勝利の確保も絶望的であるような場合には︑彼らは・党活動
か ら 逃 警 馨 運 動 を も 肇 す る こ と に も な 鱒 従 っ て こ う し た 主 観 的 標 馨 実 質 的 意 味 の 党 員 と 名 呈 の 党
員とを分界すべき有効な器具とはなり得ない︒このことは︑二つの意味における党員が︑相互に浸透し合い同化し合
う連続状にある事実を示唆している︒いい換えれば︑それは︑同心円的構成における党幹部︑党活動家・党員のそれ
ぞれを表わす各円環が︑確実な外形線を描いていないばかりか︑投票者や同調者を示す各円環に接近し︑これらと作
用し合い︑同化する傾向さえみせるという状況を︑物語っている︒
このように︑同心円的構成の各円環に代表される準集団の構成員は︑前述の隠喩が想定するように︑彼らが所属す
る各円環内に凍結されたままの固定的存在ではない︒むしろ︑彼らは︑自己の所属円環から脱出し︑各円環を自由に
乗り越え︑相互に混交し︑互いに交渉し合うと考えてよい︒それ故︑同心円的構成を動態関係において捉えるなら
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ば︑次のようになる︒外形線の灰かな各円環が︑相互に入り乱れて収縮と拡大を繰り返し︑不断に変動してやまない
混沌たる状況を呈するというのが︑すなわち︑これである︒ことに︑選挙に際しては︑各円環は︑不鮮明な輪郭を備
えながらも・収縮と拡大の反復運動を一段と激しく繰り広げ︑逆に︑選挙から選挙までの党活動の沈滞期には︑その
運動は・おのずと沈静に向か三とになる︒このように琵るなら嘆前述した隠喩が構想しているごとミ精巧講
止的同心円的構成と︑二大政党における組織構造上の実態との間には︑大きな断層が広がっているといってよかろう︒
こうして・アメリカニ大政党の組織構造はその部外者と部内者とを峻別すべき客観的に確立された基準を欠く︒そ
れは・両者の混在を許す流動的な構造である︒二大政党の組織構造は︑もとより︑組織としての特徴を具有してい
る︒しかし・その外壁は・部外者と部内者とが︑それを通して相互に流通可能であるような半透壁を形づくってい
る︒二大政党の組馨造が︑羅がいったい民主党員であり︑共和党員であるかを決定するのが︑困難であるよう慾
組織輪郭の不精密と不分明﹂(雪︒韓言蝉二§=8ω︒霧ω塁︒善①・・§︒睾げ︒巨①①量艮冨u①ヨ︒︒畦四け・︒・︑コ艶︒℃¢藍§・励)
と批判される所以である︒
以上に述べたように・アメリカニ大政党における組織構造は︑いずれも︑一方に︑党への忠実な投票者から成る緩
やかな結合体という不定形な側面を有している︒同時に︑他方︑それは︑選挙における勝利の確保を目ざす戦闘的.
階統的組織(螢琶貫ず一①.四・・ゴ一︒蝉一︒.‑‑節昌一N騨け一︒昌)という定形的側面をも︑併わ鏡保持している︒それ故︑二大政
党の組織構造は・このような対照的な二面から成る二次元的複合対象と考えてよい︒このことは︑諸州における政党
法規が・相矛盾する二つの側面の自己統一というアメリカニ大政党のこうした組織構造上の特殊性を︑正確に反映し
ている事実に・覗われよ題確かに・諸州の政党法規は︑一面︑前回の選挙における候補者の得票数の視占{から︑政
党の資格要件を明定している︒同時に︑政党法規は︑他面︑地方における区ないし投票区の委員会から︑州委員会に 8
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至るまでの︑複雑な組織的枠組を︑政党に要求している︒これらの事実は︑アメリカニ大政党の組織構造における両
側面の存在を︑法的に認証したものということができるであろう︒
⇔対象把握の視角
組織構造上︑複合的両面性を有するアメリカニ大政党の複雑な全体像を︑余すところなく統一的に把握するには︑
いかなる方法が存在するであろうか・最至般的な方法として・次の三者があげられてい馨
第一は︑政策.イデオロギー体系の見地から︑これを定義する方法である︒第二は︑機能的観点から︑これを捉え
る方法である︒第三は︑組織構造の角度から︑これを規定する方法である︒
まず︑第一の方法は︑党員が共通に抱いているイデオロギー︑思想︑価値体系︑あるいは︑係争問題に対する明確
な政策的立場などに︑視座を築き︑ここから政党の全体像を眺め︑これを簡明な定義に総括してゆく方法である︒こ
の方法は︑E.バーグ(閣鳥ヨ¢昌鳥一W償﹁評O)の︑門政党とは︑すべての成員が合意しているところの︑特定の原理に基づ
き︑協同の努力によって︑国益を推進するために結合する人々の集団である﹂という︑余りにも有名な政党定義の仕
(26)方に︑その典型をみることができる︒
けれども︑第一の方法は︑アメリカにおける多くの政党研究者の採択するところとなっていない︒なぜなら︑党員
の間における特定の明確な政策.イデオロギー体系への全員一致はもとより︑そうした政策・イデオロギー体系の圧倒
的支配に基づく政策・イデオロギー体係上の同質性ですら︑いずれのアメリカニ大政党の決定的特質ではないからであ
(27)る︒どちらの二大政党も︑既に明らかにしたように︑種々雑多の意見や利益を負荷する様々な人々をその傘下に収め
(28)た︑いわば聞持株会社L(ぎ≦ロσq8ヨ冨三Φ︒︒)のごとき存在である︒二大政党の双方に認められるこうした広範な包括
性は︑かつて︑L.B・ジョンソン(り網呂8切.}9器8)元大統領が︑言明したような︑﹁すべての政治的党派が︑民
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9
主党内に・何らかの本拠を見出し得るような合意政治﹂(8拐︒冨ロの唱︒嵩什一︒︒,一謁≦三9⇔=︒︒臨け一6拶一囲螢6け凶︒ロ︑8ロ匡訪巳
ω§喜①葺芭ー§侍竃匙鞄という・民主兵和両党のいずれか芳によって︑主導的に営まれるアメリヵ
政党政治の概念に︑卒直に現われていよう︒このように︑アメリカ的政治環境の下では︑第一の方法を適用し得るだ
けの条件が︑少なくとも︑現在までのところ︑欠落している︒
次に・第二の方法は︑主として︑アメリカ政治体系における二大政党の行為︑役割︑機能ないし活動の観点から︑
二大政党の全体像を把握しようとする方法である︒これは︑政党の機能的特質を︑選挙機能の遂行に求め︑選挙機能
中心の結社であることに︑政党の本質を見出す︒政党を︑﹁いかに緩やかに組織化されていようとも︑一定のラベル
の下に・政府における公職占有者の選挙を目ざす集団﹂(雪話δξ・ゴ︒≦①<㊦.一︒︒︑︒信︒.ひq四昌一噛①9.︒︒匹コ窃q梓︒︒一︒6茜︒<①吋亭
§三︒穿巨︒︒§α2伊q一く8置翫罵と規定するL・D・エプシュティソ(富8U●国冨什oぢ)の定義が︑第二の方法の代表
といってよい︒
しかし・この方法によってアメリカニ大政党の本質に迫ったとしても︑その本質は︑必ずしも明瞭に浮き彫りされ
てこない︒もとより・二大政党が︑選挙の運営に莫大な資金と時間︑それにエネルギーを投入している事実は︑否定
し得ない︒いな︑否定し得ない故に︑エプシュティソのごとき政党定義が生ずるに至ったのである︒
けれども・選挙機能の遂行は︑独り二大政党のみに限られる特有の現象ではない︒まず︑第三党はもとより︑特定
候補者を選出するための特別の選挙組織︑諸種の利益集団︑それに市民団体︑以上のごとき政党以外の政治組織も︑
候補者の指名と選挙の過程に︑重大な関心を寄せ︑また︑現実にこれに従事している︒次に︑こうした政治組織は︑
自己の政治的な主義主張や立場を選挙民に向かって訴え・こうした主義主張や立場に対する彼らの同調と支持とを得
るための教化●宣伝機能を行い︑政治的社会化の機能をも果たしている︒加えて︑非政党組織は︑立法部及び行政部
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の双方に対して圧力活動を展開し︑政策決定過程に影響力を行使している︒それ故に︑政党と他の政治組織とは・相互に類似の機能を営むといえよう︒従って︑機能的観点からいえば︑両者の差異は・絶対的なものではなく・どちらかといえば︑ただ同一軌道上の進行距離の糞︑すなわち︑程度の差にとどまるというべきであろ簿この占だつい
て︑Fj・ソ占フ(津き犀匂'qりo話ほ)は・次のようにいってい髄
﹁たとえ厳密な定義を下したとしても︑諸々の利益集団や︑"民主的行動のためのアメリカ人連合"(簿︒﹀募Φユ$房h︒門U︒ヨ︒︒.鶉︒謡︒﹀︒二︒昌)︑もしくは︑メリー・ゴールドウォターのための自由社会協会"(爵錘団O︒置蓄患㎡翠︒Φω早︒一︒帥鴇﹀・,・︒§蹴︒口)のごとき︑政党以外の政治組織から︑政党を︑決定的に区別することは・容易でない・少くとも・
アメリカにおける政治的脈絡のなかでは︑こうした政党以外の政治組織の若干は︑組馨造の面において・政党と大差はない︒また︑これらの非政党組織は︑次第に︑選挙戦の運営︑それに︑政府における人員と機構の動員というような︑伝統的な政党活動を︑党と共有しA・う傾向を示しはじめている︒政党であると否とを問わず・すべての政治組織は︑個人中心の極小政治(巳︒.量三︒・︒)と︑政治諸機関や政治体系中心の極大政治(ー§澤一6.・)とを結合する政治的媒介装置として︑機能する︒彼らは︑すべて︑個人の細分化され嚢小な政治権力を・効果的な政治的集合体
もしくは集積体へと動員し︑組織化してゆく﹂︒
このように︑第二の方法は︑政党の機能的断面図における特殊性を追求する︒しかし︑この方法を・二大政党に適用した場A.︑それは︑二大政党と他の政治組織との問における相違点よりも︑むしろ︑その薮点を・おのずと強調する結果に終わる︒というのも︑アメリカ的政治環境の下では︑二大政党を︑他の政治組織から分断すべき主要な特
徴は︑選挙民が確認しやすいように候補者に対して名称と集団性とを提供するところの︑二大政党の菌襲的体質L
(OO昌くO昌齢陣飴一一口6一一昌曽一凶Oコ)以外に︑求められ得ないからであ輸伽
(117)
11
第三の方法は・複合的両面性という︑二大政党における羅上の構造連関に著目し︑ここを視占描に︑その全体墜統
一的に把握する方法である・この方法は︑二大政党の構造的特箆視角を据柔こ,﹂から複獲諸局面を提示する鋲
政党の全体像を・ほぼ余すところなく照明し得る意味において︑三つの方法のなかで︑最も妥当なものと考えてよい︒
し鷺 甕 灘 欝 蘇 鰺 微瞬 醤 羅 総 離 麟 鱒 誘剤
任・活動形態・そして互恵関係などを有する人々の蓉体L(塁①一:・︒.一︒口..︒一①ρ.︒・,や︒口・,一σ蓑ξ"什け︒﹁ロ.,︒h印︒け一ギ
冨罠書§器一"§ω9ω)で募噺)二大政党を・このよう窪会構造と理解するとき︑それは︑二大政党が︑
籠的に分化された多種の人的要素から獲されることを︑当然︑予想する︒そこで︑この第三の方法は︑まず︑誰
がいったい社会構造の護員であるのか・すなわち︑誰がいったい民主党呈あり︑共和党員であるのか︑また︑彼
らの活動形態は・いかなるものであるか︑さらに︑彼ら相互間における関係は︑どのようなものであるのか︑以上の
ごとき社会構造の茱的構成単位に・佳{点を絞った場倉起こる素朴な疑問占描の蟹から出発する︒次いで︑この方
法は・こうした疑問点の蟹を通して︑二大政党の組織構造上の讐を摘出し︑これに鋭利な照明をあてることによ
って︑二大政党の全体像を浮上させようとする︒
こうした・い詮構造的アプマチにしたがい︑二大政党を社会構造と規定するならば︑どちらの二大政党も︑民
夷 あ る 越 共 和 党 と 陵 肇 ・ ベ ル の 周 辺 に 嘆 す る す べ て の 人 的 蘂 の 活 動 形 讐 そ の 相 互 関 係 の ︑ 双
方か晟りたつ組織的葎系ということになるであろう︒ここに︑政党一フベルの周辺に璽するすべての人的要素と
いうのは・公式.非公式の指薯と党職占薯︑党の候補者や党の嚢主張のために活躍する匿名の活動家︑党の候
薯名簿への投票者・現実に巻を納入する党員︑党の豊橋緒的に介入する馨民︑それに︑党の名称の下に選
ア メ リカニ大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の 類 型的 把 握
ばれた公職占有者︑以上を指す︒アメリカの二大政党は︑こうした政党ラベルを中心として集結したすべての人的要
素を包含する扁三頭の政治巨人﹂(什罵o①ケφ巴9や9三B瞬伊自冨三ω)であり︑﹁三つの局面の間における相互作用の体系﹂
(39)(9B﹃二8︒︒冨g日︒︒ohぎ酔①δ&呂)にほかならない︒ここでいう三頭あるいは三局面とは︑﹁政党組織﹂(窓昌鴇︒おき冒甲
鉱︒嶺)︑﹁公職のなかの政党﹂(窟簿蜜騨o節8)︑そして︑﹁選挙民のなかの政党﹂(b竃蔓ぎ穿︒巴︒︒8量仲①)である︒これ
らの三相の一つだけでも︑また︑その一相を欠いても︑二大政党の全体像は︑把握できないであろう︒なぜなら︑ア
メリカの二大政党は︑選挙における勝利の確保という自己に本質的な目標を中心として︑三相が相互に結合する重層
⁝構造を形成しているからである︒そして︑この目標を達成するために︑三相は︑共同行為の歩調を一つに合わせるの
である︒それ故に︑民主.共和両党は︑選挙の勝利という︑本質目標を中心として︑﹁政党組織﹂︑﹁公職のなかの政
党﹂︑そして︑﹁選挙民のなかの政党﹂の三相が︑一体的に結合した三相複合体といってよかろう︒そして︑この三つ
の相を一つに結締し︑統合しているのが︑ほかならぬ党の伝統であり︑シンボルであり︑また三相の党に対する忠誠
(40)感である︒
(‑)o︒﹃昌9¢・︒,o︒洋①﹃(Φ9)・ミミらミミミ6鼠ミぽq醤画︑偽島︑ミ鈴ま︒らF拙稿﹁アメリカにおける二大政党制の特質﹂(神奈
川法学第十二巻第二・三合併号昭和五十一年)二六ー六↓頁参照︒
(2)鵠o≦母匹団雷乱ヨ碧も6ミミ.物﹄ミミ麟§§ミミ塁葛ミぎミ苛鈎竈"ドや一黛邑前掲論文三〇1三三頁参照︒
(3)団§岸旨鷲隷・︑.ぎ圏尋︒コ冨℃︒ま︒簿一国註︒︒・..貯≦屋ヨ即2①ぎ昌(ミy︾ミ・苛§o§︑§§︑亀ミぎ§ミ
Oぎ養い轟9ミ帖讐塁ミ黛§き這N9"一⑰Q︒.
(4)奪ミ̀戸δ︒︒.
(5)昌§斜も﹂⑪︒︒.
(6)き唱の9居幕戸婆謡層国o自§銘壽霞窪団・寓諸一①藁鼠∪§置国甲︒︒莫①ρ§偽エミミ§ぎミL§らま璽(7)国ぎ黛国膏・曽冨器︒ず器幕5津ミ9器ミ§ミ鳩鈷軋ド噂﹄伊
(119)
13
(8)﹀臣晋■寄自・ざ 暑・おOt㊤だ ・・日︒蚕含野︒国︒㎝§ω一幕ぎ亀器ω網ω雪3︒︒§Φ・g︑帥忌ミミ・睾尋魁・§参(麩ソ
(9)閏﹂・曽冨鼻β鼻.b﹂o︒︒・
(10)ミ職二b.δ︒︒.
(11)§亀・も﹂㊦︒︒・
(12)奪ミ̀切﹂①︒︒b
(13)問bω︒§廿穿篭ミ§物§墨§ミ§・ミ・︒懸・︒︒・
(14)周5匂・ω︒曇抽︑︑労響套︒h幕℃︒薮B一℃即﹃α㊦・︒.︑・魯6罫も﹄㊤・
(51)ミも三①重ρ菱け・§9島§艮・・℃器貿①慧⁝冨℃・一蓄牽8︒の・自.﹄5≦ヨ偶臼2﹄蚕審﹃・︒m昌侮署帥開︒﹃
o§切§冨ヨ(①e"ぎ恥雪§§壽ミ留§"ぎ陰ミミミ§︑b§§ミミ・まN・やNM・︒・(16)閂9ω︒曇抄ミ§ミ穿・書ミ壽乱ミむ§ど恥馬§・まトや・o・
(17)§職二b・︒︒.
(81)ω琶①鼻壽量ミ識6§︒︒§§§託§恥暮㍉§§義ミ§ミミ菖,哺藝醤曳起寒︑脳§︒︒§ミミ︑・
這蚕や・ω彙
(19)団・い曽藝略㌔︒§ミ︑黛ミ馬§§﹄ミ苛§ど恥︑鳥ミ︒"・︒罫や・φ・
(2・)最近の調査によると・カンサス・南ダコタ︑北ダコタ︑そしてアイナワの諸州における郡︑町︑投票区の地方諸委員会の地位の五分の一以
上が・一九六二年の予備馨後においても︑当然この時点で充当されていなければならないにもかかわらず︑依然空席のままであった︒(,
旨ω︒掃耳建遷凄§畠凡謡︾§ミ§魯ミ̀や刈①・)
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壽ミ凄§畠§︾ミ・§層β暮ら・︒︒・ 響ヨ冨ヨ(・e矯魯・ミ℃切・ω①・
ア メ リヵ二 大政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型 的 把握
(27)奪ミ;79
(28)ψr≦虹︒︒げ楓愚曝鳥},ω魔・拙稿前掲論文六一ー八一参照︒
(29)奪ミこ㍗ω農慶
(30)冒8賃q9︒︒件①一Pミ魯§︑津ミ跨曹壽鷺§b§需謹L㊤Oメ,り.
(31)器︒,日留欝鼻嵜ミぎミ§軌隷藁ミミ30P9̀唱,︒︒φ
(32)男ト9轟9︑︑ぎ留輿90コ冨℃︒纂冨一頴鼠窃..︑§6罫,一$
(33)甥旨留門帥鼻︑︑℃︒豪︒巴国a︒ω帥民℃︒ま︒銑︾=毘琶︒・..噛§職計や,ω戯1ω㎝・(34)奪ミこやω伊
(35)きミ̀やω9固巳ミ昌ミミa§轟§馬蒔鼻o,︒一f,ρ
(36),↑留鑓ξ樽壽㌶冤ぎミ§§︾§馬畿§'愚命職}㍗ρ
(37)奪ミ4や.Φ・
(38)ミ嗣噂マO.
(39)奪鷺.噛やρ
(40),旨留鎚昼︑︑ぢ留碧9︒=冨勺o洋冨一国三①︒︒..噂§亀計,嵩P
皿
三 相 複 合 体 と し て の 二 大 政 党
O構造的特質
アメリカニ大政党を構成する三面は︑政党ラベルの周囲に凝結したあらゆる人的要素を︑アメリカで通常用いられ
て い る 政 墜 い 墓 . 葉 が 表 象 す る 集 団 群 を 蓬 と し て 分 類 し た も の と い っ て よ い ︒ 三 相 の 各 々 を 順 次 素 描 す れ ば 次 の
ようになる︒
まず第一に三相のなかで最も特異の地位を占めるのが﹁選挙民のなかの政党﹂である︒﹁選挙民のなかの政党﹂というのは︑既に指摘したように党への同調者である︒彼らは︑出生︑家庭環境等の偶然的理由から党に対して好感を抱き・
(121)
15
党との一体感を意識し・そして睡は党候補謹対して慣謁に投票する馨民の一団である︒彼らの多くは︑組縫
加入することもなけ逡その指薯や活動家と相互に作用しA・縫ともない︒彼らは︑髪﹁組織を通して︑とい
うよりは・むしろ穣的に﹂(ω喜=6・・言量量・豊凶・・§ξ)知覚す乏すぎない︒彼らは︑党を︑百己自身
肋論 曝 嘱 蕪 影 譜 錐 駒雑 雛 虻 鐸 軽 簸 喋 蝶 疑 鞠例 弩 哩 馨
葉 禁 す よ う に ・ 党 に 対 し て 鷺 感 を 抱 き な が 組 織 の 局 外 に た ち ︑ 馨 里 般 の な か 循 己 を 埋 没 さ 蔓 . さ せ て
いる・この意肇・それは・党の候補者や驚の厩定の消馨L(昏o﹁Φ卿q巳母︒8ωロヨヨ2ω)とい三とができょう︒
しかし・﹁馨民のなかの政党﹂は・党の燵口貝として︑党の霜編成されている︒この理由は︑﹁政党羅﹂
が・その支持姦待し得るだけの・﹁ある程度の︑安定的︑かつ︑継続的な党への帰羅﹂(螢.︒ヨ.看げ"叶︒,什.げ一ρb..,
..陣..§藁藝曇§げΦ覧聴)が・﹁選挙民のなかの政党﹂のなかに︑存在しているためにほかならない︒このよう
な帰属音識塞ついて・彼らは・自己の政治的な知覚作用と行動の双方に︑﹂定の秩序を付与してゆく︒そしてhこ
うした帰属意識の髪・強化に努めるのが︑党そのものである︒従って︑﹁馨民のなかの政党﹂にとって︑党とは︑
政治的宇宙に対する秩序と認識のための手掛りとを与えてくれる穣(四・,嘱ヨげ︒一け﹃ξ.︒<一伽.・,6ロ...昌血︒叫ユ..件︒けげ︒
葺讐.・量である・逆に・党にとって︑選養のなかの政党Lとは︑アーカ政治体系に鱒る効果的姦治
権力の醤に不可欠である多警を形成するξ﹂ろの︑忠誠な顧賓四一︒矯餌一︒=.口梓.一︒)といってよい︒
しかし・﹁肇民のなかの政党﹂と党との蓉の仕方は︑さして強力ではない︒彼らと党との関係は︑受動的な域
を越えていない・それ故・﹁肇民のなかの政党﹂は︑ある場A・には︑党の肇議薯を支持し︑他の場A.には︑
これらに対する支持を拒み・移ろいやすい愛情L(些①旨匹gΦωω︒{9魯mhh︒6江8︒︒)によって︑党に護を与えてゆ
ア メ リカご 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型 的把 握
く︒こうして︑彼らの党に対する忠誠感や帰属感は︑彼らが組織外の存在であるだけに︑絶対の確実性を有していな
い︒それは︑状況の推移によって比較的に動揺しやすく︑従って︑党によって不断に宥和され︑鼓舞されねばならな
いものといえよう︒この意味で︑﹁選挙民のなかの政党﹂は︑三相のなかで︑﹁最も不安定︑かつ・消極的であり・最
も政治への介入度が低調であり︑また最も未組織のもの﹂(匪巴$︒・3欝話p一︒薗︒︒件碧仲ぞp一︒β︒︒︒二暑︒冒・斜き巳$︒︒け蓄亭 ︒薦p三器窪)ということができるのである︒
第二に︑﹁政党組織﹂は︑選挙における勝利の確保による政権の獲得とその行使という党の本質目標の達成を目ざ
して︑これに加入した人々の結合体である︒全国・州・地方における各委員長のごとき公式の指導者︑元大統領・副大統領のごとき非公式指導者︑地方及び投票区における指導者群︑それに︑現実に党務に従事する実質的意味におけ
る党員や党活動家︑以上が︑.﹂れに含まれる︒彼らは︑指導者であると否とを問わず︑党に対して・時間・技術・知
識︑資金などを提供する︒なお︑﹁政党組織﹂は︑一部は︑客州法の定める諸種の委員会や大会のごとき公式の政党
機⁝構を通して︑また一部は︑それ自身が設立した非公式の装置を通して︑それぞれ運営される︒
政党組織⁝には︑他の組織や制度と同じく︑﹁対面接触と相互作用L(壁8‑8・壁88茸霧諾如民葺Φ鑓︒齢凶8︒︒)に加えて・
﹁それ耳の内的生活﹂(碧貯8ヨ帥=罵①oh腕房o芝口)が存在してい匁﹁政党羅﹂の﹁それ自身の内的生活﹂は・次
の四つの活動から成立する︒その笙は︑実質的意味における党員を徴集し︑彼らを組織内における指導的地位に昇
進させ︑彼らの間に分業関係を設定するζ︑ろの︑組織の形成・維持・発展のための活動である・第一曝組織自身
に 固 有 の 規 範 と 組 懲 対 す る 忠 馨 と を ︑ 党 活 動 家 及 び 実 質 的 意 味 に お け る 党 員 の 間 に 発 達 せ し め る ξ ﹂ ろ の ・ 組 織
保存の活動である︒第三は︑組織内部における統一行動の円滑化と︑組織外部の政治体系における党活動の遂行という︑二つの目的に重要な影響力を及ぼす意思決定を︑党の名において行い︑かつ︑執行するところの・党の枢要機関
X123)
17
としての活動である・第四は・第三の活動を行うための手段的活動である︒それは︑次のごとき活動をいう︒すな
わち・このような二つの目的を︑最も効率的に達成するために︑まず︑組織内における権力︑影響力︑そして権限が
合理的に配分され・命令系統と指揮系列を備美権力機禁形成される︒次いで︑この権力機構の指導の下に︑前
述の晶に対する合意と支持とが︑組織の構成員の間に醸成され︑これらの目的の積極的実現を目ざして︑時間︑技
術・知識・資金・人員などの︑組織内における物的人的手段の一切が︑動員されてゆく︒そのため︑﹁政党組織﹂は︑
このような目的実現に不可欠の物的人的手段を︑維手発見し︑組織内への導入に努め︑その効果的な活用法を決定
してゆかねばならない︒
右のごとき・独自の内的生活をもつ﹁政党組織﹂を︑簡略化していえば︑それは︑﹁党の幹部︑活動家︑そして︑
実質的意味における党員のための政党﹂(§§琴巴や器・コげ①や㊤﹃言ヨ6一9一・︒・ロ︒江く聾ρ卿昌ら仲ず︒ヨ馨︒.・.)であり︑
﹁党の目的的︑組織的︑主導的な前衛﹂(昏φ陰壱︒︒︒①{鼻︒﹁oqき一N①創﹂昌ゆロ"江コ,q<㊤昌ぴq二9︒﹃島︒h簿︒や騨詳︽)ということにな
(10)るであろう︒
第三に︑﹁公職のなかの政党﹂は︑屡々︑閏統治のなかの政党﹂("餌門ξ一ロ9①αq︒く①.鵠ヨΦロ梓)と呼称される︒その実体
は︑公職占有者の一団である︒その主要な構成要素は︑全国及び五〇の州における行政部首長ならびに立法部政党で
ある︒
﹁公職のなかの政党﹂は︑党のシソボルを通して公職を確保するに至ったために︑公式の権限に基づき︑党を代表
し得る地位にある・この意味で︑彼らは︑叢も広い意味における党の代弁者L(一昌けずΦげ.︒餌血①.梓・︒︒口.︒・︒b︒評①.∋Φ昌h︒.
書昌)ということが象摯それ故に・彼らの声明は・多くの党声明のなかで︑最も菊効果が高く︑また︑最
も説得力に充溢するものといってよい︒
ア メ リカニ 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型的 把 握
﹁公職のなかの政党﹂の大きな特徴は︑彼らが︑﹁政党組織﹂の規律統制力を・往々・黙殺する半ば自律的蘂団を形成している事窪求められる︒その理由として︑次の二者が芝られ葎笙は・党内において・彼らだけが・選挙という冷酷な試練の体験者であ季・する共通の連帯感である︒第二は︑民意の要求を公共政策に霧してゆく政策決定過程の主体的運薯は︑こうした試練を通して民意の信託を覆し得た彼ら身以外にあり得ないという・彼らの胸裡に流れる馨と讐である︒これらの理由は︑いずれも︑彼らが党内に占める特異な地位に対する彼ら耳の認識に︑その綴潅立するものといえよう︒こうしたことから︑﹁公職のなかの政党﹂は・芳において・選挙の勝利にょる政権の獲得玄︑の行使という党の本警標を実現すべき最も直接的な担い手であることの自覚にたって・
いいか︑兄れば︑﹁党の組織化され盲標追求集団﹂(ー﹃‑‑餌量箆婁置惹・噴ω・;§難)としての自己の役割を︑明確に意識することによって︑党の前璽団であっても政策決定過程に直接的に関与しない﹁政党組織﹂を飛び越えげ﹂︑党全体の行為を自己に象徴化し︑党主体化する︒同時に︑他方︑﹁公職のなかの政党﹂は・前述の自己の役割の独自性を強調することによって︑﹁政党組織﹂とは別個の立瞥標︑報酬・欝の体委発達させ・最党組織Lからの規律統制力の支配に対ン︑防波堤を張りめぐらし︑その内部に︑皇に固有の自律的生活の水をたたえてゆく︒これ故︑﹁公職のなかの政党﹂と﹁政党懇﹂との間には︑党内に占める両者の地位に関する各々の認識の糞
から︑緊張関係が︑頻りに発生することになる︒
㌔ 馨 艦蘇 雛 蕪 鍛鱗 鰹 ㎞難 縫 が蔀 離 発 鉱 難
のごとき非政党組織は︑常に︑その欝員の藷を越え︑広く支持者の糾合に努める・この点においてご﹂れらの組織は︑二大政党に少しも劣らない︒しかし︑彼らの動員対象である顧客は︑あくまで組織外にとどまり・懇内編
(125)
19
成されることはない・けれども︑二大政党の場合︑その顧客は︑﹁宥恕され和解されるべき外郭団体以上の存在﹂
((15∋︒﹁︒筈き婁㊥ヨ巴︒qε毛榊︒げΦき︒a嘆︒も三器o))である・このことは︑諸州の法規が︑通常︑予備選挙における
候補者の指名過程や・地方における党職の選出過程に︑彼らの参加を許容しているという明確な事実に︑窺知する.﹂
とができるであろう・この意味で︑アメリヵの二大政党は︑いずれも︑開放的にして包括的な準公共性の政治組緯] む (睾ε︒p冒冨冨"︒︒岩同三σ腎︒蹟鶴三N巴8)といえるのである︒
アメリカニ大政党に・実体的には単なる投票者の薗にすぎない﹁選挙民のなかの政党﹂が︑党に不可欠の霜とし
て付加され・このなかに固く編成され乏至った所以は何であろうか︒それは︑彼らの党に対する特殊的地位に由来
する・ここにいう﹁選挙民のなかの政党﹂の特殊的地位とは︑既にふれたように︑蓬挙民のなかの政掌における規模
の巨大性と・政党組織との連続性の︑二つの事実を意味する︒まず︑彼らの規模の巨大性というのは︑選挙民全体の優
に四分の三が︑二大政党の歴史とともに︑世代から世代へと承け継がれ︑彼らの立田心識の内奥に定着するに至ったところ
の・党に対する忠誠感や一体感にしたがい︑二大政党のいずれか一方の支持陣営に︑両極分解されているという事実で
ある︒このことは︑選挙民の圧倒的部分が︑民主・共和両党のそれぞれの分極の周囲に︑時代の変遷とともに高みを増
してきた﹁選挙民のなかの政党﹂と称せられる意識のうえで各分極と深い連結を保つところの︑いわば饒を形づくっ
ているという状況を意味しよう︒次に︑﹁選挙民のなかの政党﹂は︑単に各分極とこのように立日心識の上で結合している
ぼかりではない︒彼らは︑各分極と現実に結合する場合も︑あり得る︒すなわち︑﹁選挙民のなかの政党﹂のなかには︑
前述のごとく・状況の推移によって︑投票の勧誘︑党の候補者や政策の宣伝︑党に対する政治資金︑技術︑そして知
識の供与など・実質的意味における党員に劣らず︑党活動に積極的に参加してゆく構成員が︑屡々︑見出される︒こ
うした事実は・﹁選挙民のなかの政党﹂が︑一端において︑組織の局外にたつ単なる投票者の地位にとどまりなが
●
ア メ リカニ 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型 的 把 握
ら︑他端において︑﹁政党組織﹂との慧面においてこれと溶融し︑組織との間に相互移入隻発揮することによっ
て︑実質的意味における党員の地位とA・亨ることを︑物語っている・こうして・垂挙民のなかの政党Lは・蒲においては︑民主︑共和両党のそれぞれの分極と︑意識上の連結を保つにすぎないにもかかわらず・他端においては︑これと現実的籍A︒するに至っている︒それ故に︑﹁馨民のなかの贅﹂の特殊的地位とは・彼らが・意識的にも︑また現実的にも︑投票者であると同時に党員であることの両者の自同性にあると・いいか毛もよかろう.アメリカの二大政党が︑いずれも︑﹁肇民のなかの政党﹂を︑党に必須の一相と護し・﹁政党組織﹂や﹁公職のなかの政党﹂と格を同じくして︑三相複ム・体のなかに難化しているのは・まさしく・軸選挙民のなかの政党Lに内在するこうした特殊的地位のためにほかならない︒
⇔機能複合
では︑右に述べたごとき︑構造的特質を有するアメリカの二大政党は︑いかなる機能書むのであろうか・アメリカの二大政党も︑政党である以上︑それは︑当然︑頭在機能L(曇h①・・=舞一・範を遂行する・三でいう顕在機能とは・党指導部が︑その遂行を立︑識的に設定したところの機能である︒そして・その遂行状態の如何に・馨における勝利の覆による政権の響とその行使という本質目標の穰的実現を呈す党活動の馨が・懸っている・この意味で・顕在機能は︑﹁政党が立臼薗的に行う盟な機能﹂(梓ずΦ量8量犀ω量毒酔蕾蚤﹁量藝8髄)といえよう.顕在機態︑程度の差︑そあれ︑すべての民主制茜において︑撃状態にある諸政党が・均しく遂行するところの機能である︒それは︑政鰐響とその行使によって政箋現を期し︑また︑それを直蓬喬する意味で・広く﹁肇機能﹂(や︒=︒累楠︑.︒鉱︒昌︑)と総称されている︒この意味における政羅能は・候薯の指名と選挙・係争問題に対する解決策の提示とイデ言ギの支持︑そして政治権力の懇化・以上の三者を毯・
(127)
21
もとより・これらの三者における相互の轟性の比重は︑国により︑また政党ごとに︑異なるであろう︒しかし︑盟
饗 爺 噸 熊 馨 曙 標 と す る 限 咳 政 党 嫉 当 然 こ の 三 者 の 遂 行 を 要 求 キ︒ れ 諮 で あ 兎 ア メ ㈲
まず・笙の候讐の指名と馨の機能は︑一盤﹁選藻能﹂(①一①O叶O﹃帥一{口昌Oθ一〇鵠ω)と呼ばれている︒選議能は︑
現代民主制諸国における政党が営叢も普遍的儀能である︒それは︑選挙の勝利を目ざして︑候補者の背後に︑選
挙民多数の支持を確保することの機能である︒アメリカニ大政党の双方に認められる顕著な機能的特徴は︑まさしく
こうした馨機能の肥大化にほかならない・すなわち︑﹁集国における二大政党は︑ほぼ全面的に馨機能に専心
し・イデ言ギゐ推進や政治権力の組織化のごとき諸機能に︑ほとんど叢姦わない︒このような肇機能への
専心こそ・合衆国における第三党はもとより︑他の成熟段墜おける民主制諸国の競争的な諸政党から︑二大政党を
決定的に区別する標識となぞ馳﹂・アメ董一大政党に認められるこうした機能的特徴は︑以下の事窪茜す
蘂全国.州.地方の各政府段階憲する総数八〇万余に及ぶ公職の彪大性︑それに︑馨響が︑昊体の運行に
よってL(げ誉⁝く ①§{・曇讐毒定まるという︑その法定性と墾性︑以上のよう藷要因が︑相互に
作用し合い・絡み合って・政獲得能力を具備する二大政党に対して︑選挙運動の日常化を粟するという峯が︑
すなわち︑これである︒
このような特殊なアメリヵ統鴇造の下では︑いかなる地域でも︑肇から翠までの最長期間は︑連邦下院議員
の任期辱しい二年である・このため・大部分の地域における民主・共和両党は︑州︑地方︑もしく茎国のいずれ
かの種類の選挙に・毎年・時には・年籔度も︑直面することになる︒それ故︑二大政党は︑得票数の再確認とその
分析・選挙債務の饗と償馨どこ馨後の事務処理を完了する逞もなく︑ただちに︑候薯選定と指名︑肇資
ア メ リカニ 大 政 党 に お け る構造 と機 能 の類 型 的 把 握
金 の 覆 ︑ 組 織 体 制 の 再 編 強 化 な ど ︑ 次 期 選 挙 の 勝 利 を 目 ざ 蓬 備 活 動 に 突 入 し て ゆ く ・ 現 実 に 政 獲 得 能 力 を 保 有
する二大政党にとって︑,﹂の選挙機能の遂行こそ︑まさしく自己の存立根拠を実証するアルフ7でありオメガーであ る で あ 鱒 ︒ 二 大 政 党 の 活 動 周 禦 ︑ 縷 正 建 選 挙 の 法 定 期 限 の 職 と 薮 す る よ う に 描 か れ る の も ・ こ の 理 由
へぬカらである︒﹁アメリカニ大政党は︑まさしく公職の獲得を目ざす紛れもない巨大な陰謀団体﹂(αq﹃①彗叫鼠︒<︒昌8苧ωうゆ﹃鋤︒繭︒・︒楠︒﹃酔げ①§件ー菅琴⇔藝8・・)であ亀と評されるのも・故なしとしない・
二大政党は︑レ︑うして︑選挙羅の効果的な遂行のためにその活動エネルギゐ大半を傾注しなけれぽならない法
制的条件の下後かれている︒︾︑のため︑選挙罷以外の政策機能に投下される活動エネルギ歳おのずと限定されて.︑よう︒従って︑政策実現と密楚連関する肇機能における他の二機能の弱体化は・免難い・それ故に・二
蹴諜 羅 糟 犠 餐 蟻 譲 耀 ︑﹁舞 蓑 難 を縫 縫 鰭
目標として結ム.しているにすぎない﹂のである︒アメリカニ大政党の実体が︑機能的には選挙組織であることは・広く承認されているところである︒例えば︑M・デュヴェルジェ(竃騎・&8∪薯①﹁αq︒﹁)は・﹁基本的にいえぽ・アメリカニ大政党は︑行政職及び政治職(㊤鳥量コ一・︒齢・坦仲一くΦ勲昌傷量件琶・籏旦の取得と予備選挙における候薯の指名という二っ瀬査的を達成するための懇体にしかすぎない︒この予纏挙は︑実際の選挙よりもはるか量要である,︑とが多い﹂と述べている︒二大政党が﹁その党員の間に公職の確保を求める期待以外に何の共通性も見出し難匝
と称される所以も︑ここに認められる︒鋤
教謎 罎 論 騨 欝 犠 諜 羅 鉾 弩 仲解 縁 縁 饗 許 瞳劉 腔 醗 慰 鍵 畿 嶋農 餓 鞭 勤
あるいは政箆対する支持を覆するための﹁宣伝家としての機能﹂((33)貼盲亀8器餌唱︒冨αq嘗山一の件)である(34)・この機能
の意図するところは・馨民の間に︑ある程度の警性を有する政治的引照基準を造出する銚である︒その謀
で︑この機能は︑[政治的社会化の機能﹂(鼠§6二8︒脇旦三6巴︒︒︒︒巨蕾け一8)とも呼ばれている︒
アメリカの二大政党は・〒・ッ藷国における社会主護党のごときいわゆるイデオ・ぎ政党が行っている政
治・社会・讐に関する世嶺的総体望アオ・ギを社会に宣布することの教化.啓蒙の霧を︑これまで︑回
避してき壌もとより・アメ男の二大政党は︑警機能そのものの遂行を︑全く放棄しているわけではない︒民主.
共和両党は・いずれも・教育機能姦力儀開している︒ただ︑アメリカの二大政党は︑いわゆるエアオ︒ギー政党
と・教藻能の実質的内容を異にす乏すぎない︒アメリカの二大政党の壕・︑警機能は︑政党イメ←の流布.
宣伝を実質的内容とするといってよい︒
アメリカニ大政党は・それぞれ・馨民から投げかけられた自己に固有のイメ←を有している︒例譲︑民主党
には・﹁戦争の政党﹂というイメ←が︑まず︑存在する︒これは︑笙次.第二次世界大戦をはじめ︑主要な戦争
が・すべて民主党政権の下で勃発し︑これらの撃に︑アメリカが参加していることの事情塞つく︒次いで︑民主
党には・南部の政党L・=ユ歩rルの政党L︑﹁筆の政党﹂というイメ←が︑続いてゆく︒他方︑共和党の
場倉は・民主党と鋳照的に・﹁平和の政党﹂︑罵,ラ.建.の政党L︑﹁峯家の政党﹂︑﹁不況の政党﹂というイメー げ ジが︑それぞれ︑連想される︒
しかも・民主.共和両党の各々は・こうした自己に固有のイメ←を現実に裏付けるように︑それぞれ︑幾分相互
短成内容を別にする利益集団の特定群から︑重点的に支持姦得している︒民主党は︑主として︑カトリ.ク教
徒・新移民層・黒人・労働団体などを︑核心的支持集団群とする︒他方︑共和党は︑プ・テスタント︑旧移民層︑専
ア メ リカご 大 政 党 に お け る構 造 と機 能 の類 型 的把 握
門管理職︑実業団体などを・強力な藩屏としてい輪側
いずれのアメリカニ大政党も︑選挙における勝利の覆を目ざして︑このような支持母体における利益愈度.目的.見解などの共通隻可及的に代弁し︑彼らの政治的な要求に薮するよう姦策的立場を表明する・それ故・民
主.共和両党の相互間における政策的立場の異同は︑各党に投げかけられたイメ←群の相違として・把握されるこ
とになる︒さらに︑こうした政策的立場の異同は︑各党に対して安定的︑かつ︑継続的な支持を与え︑そうしたイメージ群の発生の源を形づくる特定の選挙民団の基底に広がる﹁政策利益の星座﹂(舜8ω梓巴餌§︒§5ぎ︒琶
の 差 暴 正 確 に 反 映 し た も の と い 三 と が で 麹 こ の 肇 利 益 の 星 髪 従 っ て そ の 反 射 像 で 嚢 ほ か な ら ぬ
政党イメージが︑政党におけるイデオロギーに類比される機能を果たすのである︒イデオロギーを﹁政策的立場に論理的整合性を生ぜしめるところの︑より広い価値ないし哲学﹂(9︒げ﹁︒践2<寧
¢Φω︒同︒ぽ謬︒の︒やげ一㊥・,仲7山脅・q一く︒触一・・①斤︒一︒‑‑蔓⁝ぎh諦・⁝爆⁝§・・)と規定するな鼠切)政党イメ←とイデオ︒ギーとは︑その機能嚢において姦するとみてよい︒もとより︑イデオ・〒は︑その査上・体系に向かう傾向を有する︒これに反し︑政党イメ←は︑元来︑断片的であり︑体系的なものから遠ざかる性向を帯びている・従って・両者は︑それぞれ︑互いに自己とは対照的な讐を有し︑いわば一種の自己の陰要形成するといってよかろう・けれども︑政党イメージは︑自らを担う各党の過去からの彪大な羨を引照しつつ︑各党の主要な袋利益・問題解決
への態度︑政策目標︑政策的立場の具体的内容などを︑概略的ながらも予示し︑これらに・ある程度の理論的な整合
性と体系性の枠組を芝︑独自の肇的文脈を形成してゆく︒この点において︑政党イメ←は・各党の政策的立場
に︑蔑的な方向性と総ム︒的な内容を付与す垂序原理として蜷脱魏・政党イメ←は・こうして客党における
業績の歴史的遺窪援護されながら︑イデオ早ゑ同じく︑体系に合う傾向を取得するといえよう・この音心味にお
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いて︑政党イメ←は︑二大政党における壬アオ・ギの代藻能を︑実体罐果たすものとい三とができる︒
民主.共和両党が担う政党イメ←が︑屠黙のイデオ・ギ⊥(.=︒臣二血①︒一︒‑q唄)もしくは︑覆似イデオ︒ギ⊥
(崔匙..琶︒駿と呼ばれる理由も・この点に求められる︒
しかし・このような・いわば準イデオ・ギは︑各党によっても︑また︑個あ選挙民によっても︑必ずしも斉一
的・系統的姦治的価値の形態に定式化され︑明文化されているわけではない︒.﹂の占{では︑それは︑慣用堕.喋に
おけるイデオ︒ギ童と対立する・準イデ茗ギーは︑確かに︑イデ言ギとしてのこうした形式的要件を充たして
いない.しかし・それは・イデオ︒ギーと実質的機能を等しくす椀なぜなら︑政党イメ占は︑自己をてルター
として透過させることによって・各党における星雲状の政策的立場を︑ある程度︑論理的蛋性を有する政策手段体
系へと変換し︑各党の政策的立場に対する選挙民の認識と判断とを容易にするからである︒
二 大 政 党 の 教 蔑 能 は ・ 謹 述 べ た よ う な 準 イ デ オ ・ ギ ξ い 震 開 さ れ ︑ 政 党 イ メ ← の 流 布 と い う 形 で 遂 行
される・その意図するところは・政党イメ←の流布・浸透によって︑選挙民の政治的知覚作用そのものを︑自党に
有利なように組織化することであ麓すなわち︑民主・共和両党における警機能は︑津手︑各党の伝統︑個性︑シ
ソボルに強力に訴えることによって・既に選挙民の間に広く撒布され受容されているそれぞれの政党イメ←を再生
し・これに活力を注入する・次いで・教育機能は︑選挙民の政治的知覚作用そのものに︑こうして活力を増強された
政党イメ←というフィルタを固く装備し︑知覚作用に一定の色彩を施し︑一定角度の屈折を与衆,﹂れらを通し
て各党に有利な状況を視像化しようとする︒このような警機能の遂行に基づく政党イメ←の再生強化の試みは︑ 次のごとき二つの具体的効果をもたらす︒アピール
第嘆高度の係争問題に対する蟹策の黙一不である︒民主・共和両党のいずれも︑選挙民に対する訴求効果の維
ア メ リカご 大 政 党 に お け る構造 と機 能 の 類 型的 把 握
持.上昇を図るために︑既に広く受容されている自己の政党イメ←の規格に合わせて・刻下の係争膿に対する党の態肇目六体的鐸策姦断し︑通俗化しイ︑ゆ‑︒従って︑二大政党のどちらも・元来・明確化を要求される筈の係争問題に対する解決策を︑直戴な形で提示するわけではない︒むしろ︑各党は・この響・正窪定義し讐がそれだけに社会的抵抗感のより少い自己の贅イメージのなかに︑亘︑解決策を緯し・これと化合芒め・そうした政党イメージに備わる社会的な通用力と受容力とを媒介として︑解決策を︑暗鍾に馨民に対して智しめるという︑間接形態をとると考えてよかろう︒その董︑各党は︑解決策の躍化から起こり得る社会的蔭擦や反響抑止し︑自己の強力穫藩はもとより︑広く主要な利益諸集団や諸購に対しても・自己の政策的立場を深く浸透させ︑そこにおける訴求効果をあげることが︑可能となるのである︒
第 二 は ︑ 候 薯 潔 争 問 題 に 対 す る 評 価 判 断 華 鍵 ホ で あ る ︒ こ れ は ︑ ま ず ・ 候 補 者 や 係 争 問 題 の 董 を 包 括 す 霧 竣 嚢 鞍 薦 辞藤 この鑛 諺 襲 離 蘇 蘭澗 競蝶 籍
れを観測するための方法姦示する︒,﹂れにょり︑政治的宇宙は︑各党箇有の政党イメ←を固定的視座としてン﹂㍗﹂から塁され︑判然と形状化されることになる︒こうして把捉された二つの政治的審像は・馨民によって比較
考婁れ︑そのいずれか芳が︑彼らの利益の社会的実現をよりょく保障するものとして選択されることになる・次
に︑各党が︑自己に固有の政党イメージを強調し︑政治的宇宙そのものの鋸方法を馨民に教示することは・同時に︑個々の公職占薯の作為.不作為︑候響の適否︑それ操争問題や政治論争における﹁正しい側﹂(量貿.罰飢︒)の判定のジ︑庫︑政治的宇宙における個裂体の素材に対する馨民の評価判断の蓑なり・形式なりを・指示す登﹂とを意味する︒.︑の髪・︑いずれの二大政党も︑知的警水準の比較的に低い肇民に対しては・それぞれ・
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