材料力学Ⅱ 復習問題 #10
縦弾性係数
E200 GPa,せん断弾性係数
G80 GPaの鋼材 で作られた長さ
2.0 m,幅
b5.0 cm,高さ
h10 cmの長 方形断面はり
ABの
A端を固定支持し,自由端に
W 10 kNの 集中荷重をかける.
(1) 曲げモーメントによる曲げ応力の最大値とせん断力によるせん断応力の最大値
xmaxと
xymaxを求め,
それらの値を比較せよ.(2) 曲げモーメントによるたわみの最大値とせん断力によるたわみの 最大値
vmaxと
vQmaxを求め,それらの値を比較せよ.
A B b
h W
材料力学Ⅱ
-2014復習問題 #10
(2014.07.01)(解答例)
任意の断面におけるせん断力と曲げモーメントは Q( )x W M, ( )x W( x) であり,
長方形断面の断面二次モーメント 1 3
z 12
I bh ,断面積Abh,最大せん断応力 max ; 3 2 Q
A である.
(1) 応力 曲げ応力
3
12 ( )
x z
M W
y x y
I bh
なので,最大曲げ応力は max
0, / 2 2
6
x x x y h
W
bh
せん断応力
1
/ 2 2 2
1
1 1 1
( 1) 1
; ( 4 ),
8
z h
xy y z y
z
QS b
S ybdy h y b b
b I
より max 1 03
xy xy y 2
W
bh
である.
これらを比較すると,
2 max
max
3 1
0.013
2 6 4 80
xy x
W bh h bh W
となり,xymax xmaxである.
(2) たわみ
曲げモーメントによるたわみ
2
2 3
12 ( )
z
d v M W
dx EI Ebh x より 12 3 1 2 1 3
2 6
A A
v v i x W x x
Ebh
と求められ,支持条件より
0, 0
A A
i v となり,dv 0 (0 )
dx x なので,最大たわみは
3
max 3
4
x
v v W
Ebh
と求められる.
せん断力によるたわみ
2 2
3 2 d vQ Q W
dx GA Gbh
より 3
Q QA 2
v v W x
Gbh と求められ,支持条件よりvQA0 となり,dvQ 0 (0 ) dx x
なので,最大たわみは max 3
Q Q x 2
v v W
Gbh
と求められる.
これらを比較すると,
3 2
max
3 2
max
3 3 3
0.0023
2 4 8 1280
vQ W Ebh Eh
v Gbh W G となり,vQmax vmaxである.
※数値を代入すると,xmax 240MPa, xymax 3.0MPa, vmax 32mm, xmax 75 m である.
これらの結果より,曲げモーメントの影響に対してせん断力の影響は,応力では数%,たわみでは 1%以下である.最大応 力で数%の影響があると言え,断面内で曲げ応力の最大値は表面で生じるのに対し,せん断応力の最大値は図心近傍 に生じるため,せん断力が強度に与える影響はほぼ 0 と言っても良い.結論としては,せん断力により生じる応力・たわみ は無視して良いことがわかる.