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平成22年度

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H22-34 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 騒音規制法(以下,「法」という。)第 4 条(規制基準の設定)に関しての 出題である。(テキスト法律編:騒音規制法) 前段の(1)及び(2)は正しい。法第 4 条(規制基準の設定)第 1 項参照。 後段の(3),(4)及び(5)は,同条第 2 項参照。(3)及び(4)は正しい。 市町村が条例で定めることのできる規制基準の範囲は,「環境大臣の定め る範囲内において」であり,環境大臣の定める範囲を超えることはできない。 (5)が誤り。 問 1 騒音規制法の規制基準の設定に関する記述中,下線を付した箇所のうち,誤っ ているものはどれか。 都道府県知事は,騒音について規制する地域を指定するときは,環境大臣が特 定工場等において発生する騒音について規制する必要の程度に応じて ⑴昼間,夜間 その他の時間の区分及び区域の区分ごとに定める基準の範囲内において,当該地 域について,これらの区分に対応する時間及び区域の区分ごとの ⑵規制基準を定め なければならない。 市町村は,指定された地域の全部又は一部について,当該地域の ⑶自然的,社会 的条件に特別の事情があるため,都道府県知事により定められた規制基準によっ ては当該地域の住民の生活環境を保全することが十分でないと認めるときは, ⑷条 例で, ⑸環境大臣の定める基準の範囲を超えて,適用すべき規制基準を定めること ができる。 4 -問 1:正解(5) 規制基準に関してはよく出題されている。騒音 ・ 振動概論:H19 問 2(3), H20 問 3 (5),H21 問 1(4)・問 2(3)

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騒音・振動概論     

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Q

uestion 騒音規制法(以下,「法」という。)での小規模事業者に対する配慮及び各 種届出に関しての出題である。(テキスト法律編:騒音規制法) (1)法第 10 条(氏名の変更等の届出)参照。正しい。 (2)法第 11 条(承継)第 1 項及び第 3 項参照。正しい。 (3)法第 7 条(経過措置),法施行規則第 5 条(経過措置に伴う届出)及 び様式第 2 参照。正しい。 (4)法第 8 条(特定施設の数等の変更の届出),法施行規則第 6 条(特定 施設の数等の変更の届出)第 3 項参照。正しい。なお,2 倍以内の変更 問 2 騒音規制法に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 特定工場等に設置する特定施設のすべての使用を廃止したときは,その日か ら 30日以内に,その旨を市町村長に届け出なければならない。 ⑵ 特定施設の設置の届出をした者からその届出に係る特定工場等に設置する特 定施設のすべてを譲り受け,その地位を承継した者は,その承継があった日か ら 30日以内に,その旨を市町村長に届け出なければならない。 ⑶ 一の地域が指定地域となった際現にその地域内において工場若しくは事業場 に特定施設を設置している者は,当該地域が指定地域となった日から 30日以 内に,特定施設使用届出書により市町村長に届け出なければならない。 ⑷ 特定施設の設置の届出をした者が,その当該施設の種類ごとの数を当該特定 施設の種類に係る直近の届出により届け出た数の2倍を超える数に増加しよう とするときは,市町村長に特定施設の種類ごとの数変更の届出をしなければな らない。 ⑸ 市町村長は,小規模の事業者に対する計画変更勧告,改善勧告,改善命令及 び規制基準の適用に当たっては,その者の事業活動の遂行に著しい支障を生ず ることのないよう特に配慮しなければならない。 5

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-H22-36 騒音・振動関係   平成 22年度

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問 2:正解(5) 法第 13 条(小規模の事業者に対する配慮)に関しての出題はほとんどなく,過去 3 年 間において類似の出題はない。 のときには,届出をしなくてもよいことになっている。 (5)法第 13 条(小規模の事業者に対する配慮)参照。法第 13 条では,計 画変更勧告(法第 9 条),改善勧告(法第 12 条第 1 項)及び改善命令(法 第 12 条第 2 項)の内容について「特に配慮しなければならない。」となっ ているが,規制基準の適用については,記されていない。誤り。

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騒音・振動概論     

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Q

uestion 「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」(以下,「基準」 という。)に関する出題である。(テキスト法律編:騒音規制法) (1)基準第 1 条(基準)備考 2 参照。正しい。 (2)基準第 1 条(基準)備考 4 参照。正しい。 (3)基準第 1 条(基準)備考 1 参照。正しい。 (4)基準第 1 条(基準)第 2 項第 1 号参照。正しい。 (5)基準第 1 条(基準)第 2 項第 3 号参照。第 3 種区域は,「住居の用に あわせて商業,工業等の用に供されている区域であって,その区域内の 住民の生活環境を保全するため,騒音の発生を防止する必要がある区域」 問 3 特定工場等において発生する騒音の規制に関する記述として,誤っているもの はどれか。 ⑴ デシベルとは,計量法(平成4年法律第 51号)別表第2に定める音圧レベル の計量単位をいう。 ⑵ 騒音の測定方法は,当分の間,日本工業規格 Z8731に定める騒音レベル測 定方法によるものとする。 ⑶ 昼間とは,午前7時又は8時から午後6時,7時又は8時までとし,朝とは, 午前5時又は6時から午前7時又は8時までとし,夕とは,午後6時,7時又 は8時から午後9時,10時又は 11時までとし,夜間とは,午後9時,10時又 は 11時から翌日の午前5時又は6時までとする。 ⑷ 第1種区域とは,良好な住居の環境を保全するため,特に静穏の保持を必要 とする区域をいう。 ⑸ 第3種区域とは,主として工業等の用に供されている区域であって,その区 域内の住民の生活環境を悪化させないため,著しい騒音の発生を防止する必要 がある区域をいう。 6

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-H22-38 騒音・振動関係   平成 22年度

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であって,選択肢(5)は第 4 種区域の記述である。誤り。 問 3:正解(5) 「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」及び「特定工場等において発 生する振動の規制に関する基準」については,基準値,測定方法,評価方法や値の決 定方法等の違いはあるが,そのどちらかがほぼ毎年出題されている。騒音 ・ 振動概論: H19 問 5,H20 問 3,H21 問 2・問 5

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騒音・振動概論     

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Q

uestion 振動規制法(以下,「法」という。)の特定施設及び規制基準の定義に関す る出題である。(テキスト法律編:振動規制法) 法第 2 条(定義)第 1 項では,「この法律において「特定施設」とは,工 場又は事業場に設置される施設のうち,著しい振動を発生する施設であって 政令で定めるものをいう。」とあり,第 2 項では,「この法律において「規制 基準」とは,特定施設を設置する工場又は事業場(以下「特定工場等」という。) において発生する振動の特定工場等の敷地の境界線における大きさの許容限 度をいう。」とあることから,(4)の組合せが正解となる。 問 4 振動規制法に定める定義に関し, ∼ の の中に挿入すべき語句の 組合せとして,正しいものはどれか。 この法律において とは,工場又は事業場に設置される施設のうち, を発生する施設であって で定めるものをいう。 この法律において とは,特定施設を設置する工場又は事業場(以下 特定工場等 という。)において発生する振動の特定工場等の における 大きさの許容限度をいう。 ⑴ 指定施設 振動 環境省令 許容基準 外壁 ⑵ 特定施設 著しい振動 環境省令 許容基準 敷地の境界線 ⑶ 指定施設 振動 環境省令 規制基準 外壁 ⑷ 特定施設 著しい振動 政令 規制基準 敷地の境界線 ⑸ 特定施設 著しい振動 政令 許容基準 敷地の境界線 問 5 次の施設はいずれも振動規制法に規定する特定施設に該当する施設である。こ れらの施設のうち,騒音規制法に定める特定施設に該当しないものはどれか。 ⑴ 液圧プレス(矯正プレスを除く。) ⑵ 鍛造機 ⑶ ワイヤーフォーミングマシン(原動機の定格出力が 37.5キロワット以上のも のに限る。) ⑷ コンクリートブロックマシン(原動機の定格出力の合計が 2.95キロワット以 上のものに限る。) ⑸ 印刷機械(原動機の定格出力が 2.2キロワット以上のものに限る。) 7 -問 4:正解(4) 定義に関する出題は,過去(騒音・振動が別々の資格であった制度改正前,以下同じ) には多かったが,最近(騒音・振動が一つの資格となった制度改正後,以下同じ)は少 ない。騒音 ・ 振動概論:H20 問 5(1)

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H22-40 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 騒音規制法及び振動規制法の特定施設に関する出題である。 騒音規制法施行令別表第 1 及び振動規制法施行令別表第 1 参照。(テキス ト法律編:騒音規制法,振動規制法) (1)~(3),(5)は,騒音規制法施行令別表第 1 に記載されている。別表第 1 に記載がないのは(4)コンクリートブロックマシンである。したがって,(4) が正解となる。 しかし,施行令別表第 1 のコンクリートプラントには,『騒音規制法の解 説(三訂)』(環境庁大気保全局編)p.409 によれば,「バッチャープラントの 外に,コンクリート柱・コンクリート管・コンクリートブロック製造機械を 併せてコンクリートプラントと表現しているので,慣習的にコンクリートプ ラントといっているものと若干内容が違うことに注意されたい。」とあり注 意を必要とする。 問 4 振動規制法に定める定義に関し, ∼ の の中に挿入すべき語句の 組合せとして,正しいものはどれか。 この法律において とは,工場又は事業場に設置される施設のうち, を発生する施設であって で定めるものをいう。 この法律において とは,特定施設を設置する工場又は事業場(以下 特定工場等 という。)において発生する振動の特定工場等の における 大きさの許容限度をいう。 ⑴ 指定施設 振動 環境省令 許容基準 外壁 ⑵ 特定施設 著しい振動 環境省令 許容基準 敷地の境界線 ⑶ 指定施設 振動 環境省令 規制基準 外壁 ⑷ 特定施設 著しい振動 政令 規制基準 敷地の境界線 ⑸ 特定施設 著しい振動 政令 許容基準 敷地の境界線 問 5 次の施設はいずれも振動規制法に規定する特定施設に該当する施設である。こ れらの施設のうち,騒音規制法に定める特定施設に該当しないものはどれか。 ⑴ 液圧プレス(矯正プレスを除く。) ⑵ 鍛造機 ⑶ ワイヤーフォーミングマシン(原動機の定格出力が 37.5キロワット以上のも のに限る。) ⑷ コンクリートブロックマシン(原動機の定格出力の合計が 2.95キロワット以 上のものに限る。) ⑸ 印刷機械(原動機の定格出力が 2.2キロワット以上のものに限る。) 7 -問 5:正解(4) 特定施設に関する出題は過去に多かったが,最近は少ない。騒音 ・ 振動概論:H20 問 4

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騒音・振動概論     

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Q

uestion 騒音・振動関係公害防止管理者が管理する技術的事項に関しての出題であ る。(テキスト法律編:特定工場における公害防止組織の整備に関する法律 施行規則) 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行規則第 6 条第 3 項 (騒音関係)及び第 6 項(振動関係)参照。 (1)~(4)は,それぞれ記載されている技術的事項で管理する業務である。 (5)の測定関連は記載されていないため,管理業務となっていない。その 理由として,①騒音・振動測定,測定機器の点検及び補修は,規制の対象と なる工場は中小企業が多いことから,測定まで含めてしまうと企業の負担が 大きくなる。②工場に立ち入らなくても測定できる。③データが必要なとき には比較的任意に測定できる。④同じ操業をしている限りレベルの変化も少 ないと考えられているため,定められていない。 以上のことから正解は(5)となる。なお,工場の騒音・振動対策等の管理 上に測定は必要であることから,試験の範囲に含まれたものとなっている。 問 6 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に規定する騒音・振動関係 公害防止管理者が管理する業務として,主務省令で定められていないものはどれか。 ⑴ 騒音・振動発生施設の配置の改善 ⑵ 騒音・振動発生施設の点検 ⑶ 騒音・振動発生施設の操作の改善 ⑷ 騒音・振動を防止するための施設の操作,点検及び補修 ⑸ 騒音・振動測定機器の点検及び補修 問 7 下図は平成 19年度の騒音の発生源別苦情件数(公害等調整委員会調べ)である。 ∼ に入る発生源の組合せとして,正しいものはどれか。 ⑴ 製造事業所 商店・飲食店 建築・土木工事 家庭生活 交通機関 ⑵ 製造事業所 建築・土木工事 商店・飲食店 交通機関 家庭生活 ⑶ 建築・土木工事 製造事業所 商店・飲食店 家庭生活 交通機関 ⑷ 建築・土木工事 製造事業所 交通機関 商店・飲食店 家庭生活 ⑸ 建築・土木工事 商店・飲食店 交通機関 製造事業所 家庭生活 8 -その他 0 1000 2000 3000 4000 5000 苦情件数 問 6:正解(5) 騒音・振動関係公害防止管理者が管理する技術的事項に関しての出題は,過去に多かっ たが最近は少ない。騒音 ・ 振動概論:H20 問 6(3)~(5)

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H22-42 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 騒音の発生源別の苦情件数(公害等調整委員会調べ)に関しての出題であ る。(テキスト 2.2.2) 平成 19 年度の発生源別の苦情件数は,建築・土木工事によるものが一番 多く 4738 件,次いで多いのが製造事業所の 2521 件,その次が商店・飲食店 問 6 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に規定する騒音・振動関係 公害防止管理者が管理する業務として,主務省令で定められていないものはどれか。 ⑴ 騒音・振動発生施設の配置の改善 ⑵ 騒音・振動発生施設の点検 ⑶ 騒音・振動発生施設の操作の改善 ⑷ 騒音・振動を防止するための施設の操作,点検及び補修 ⑸ 騒音・振動測定機器の点検及び補修 問 7 下図は平成 19年度の騒音の発生源別苦情件数(公害等調整委員会調べ)である。 ∼ に入る発生源の組合せとして,正しいものはどれか。 ⑴ 製造事業所 商店・飲食店 建築・土木工事 家庭生活 交通機関 ⑵ 製造事業所 建築・土木工事 商店・飲食店 交通機関 家庭生活 ⑶ 建築・土木工事 製造事業所 商店・飲食店 家庭生活 交通機関 ⑷ 建築・土木工事 製造事業所 交通機関 商店・飲食店 家庭生活 ⑸ 建築・土木工事 商店・飲食店 交通機関 製造事業所 家庭生活 8 -その他 0 1000 2000 3000 4000 5000 苦情件数

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騒音・振動概論     

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の 2136 件,家庭生活が 1081 件,交通機関が 954 件,その他が 4483 件となっ ており,(3)の組合せが正解となる。なお,苦情件数調べには環境省のもの もあり,それでは工場・事業場の苦情件数が最も多い。調べには公害等調整 委員会と環境省の 2 種類があることに注意する。 問 7:正解(3) 発生源別の苦情件数及び動向については,騒音・振動合わせると比較的出題頻度が高い。 騒音 ・ 振動概論:H19 問 8(1)(3)(4)・問 19,H20 問 7(4),H21 問 17

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H22-44 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 主要な騒音源の特徴に関しての出題である。 (1)機械別の騒音レベルの情報によると,機械から 5 m 地点で鍛造機は 85 ~ 120 dB,機械から 1 m 地点で製管機械は 90 ~ 115 dB,同チッパ は 90 ~ 120 dB のものがあり,これらの機械は概して騒音レベルが高く, その工場内も騒音レベルが高くなりやすい。正しい。(テキスト 2.3.2) (2)建設工事用機械別の騒音レベルの情報によると,機械から 30 m 地点 でディーゼルハンマは 90 ~ 103 dB,ドロップハンマは 88 ~ 98 dB, リベットガンは 80 ~ 86 dB のものがあり,これらの機械は概して騒音 レベルが高く,周辺への影響も大きいことから特定建設作業として定め られ,規制の対象となっており,敷地の境界線で 85 dB の基準値が定 められている。正しい。(テキスト 2.3.3) (3)道路交通騒音は,主として交通量に左右され,交通量の多い昼間は全 般的に高いが,夜間の交通量の少なくなったときの LA95と LA50は昼間 問 8 次の主要な音源に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 一般に大型の鍛造機,製管機械,チッパなどのある工場では,工場内での騒 音レベルが高くなりやすい。 ⑵ くい打ち機等の特定の機械を使用する建設作業は,特定建設作業として,騒 音規制法により敷地境界線の基準値が定められている。 ⑶ 道路交通騒音では,夜間の道路近くにおける , , , が昼間 に比べて,いずれのレベルも同じ程度に減少する。 ⑷ 在来線電車の騒音は,平坦な軌道の走行に比べ,継目通過時や鉄橋を走行す る際に騒音レベルが高くなる。 ⑸ ジェット旅客機の離陸時の騒音は,飛行経路の方向に比べて,横方向にはあ まり広がらない特徴がある。 問 9 人間の可聴特性に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 可聴周波数はおよそ 20∼ 20000Hzの範囲である。 ⑵ 可聴音圧レベルはおよそ 0∼ 100dBの範囲である。 ⑶ 聞こえる音の最小の音圧レベルを最小可聴値という。 ⑷ 最大可聴値は触覚,不快感,痛みや耐え難い感じが起こる最小のレベルである。 ⑸ 加齢性難聴は,高い周波数のほうから耳の感度が落ちる特徴をもつ。 9

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-騒音・振動概論

    

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と比べてかなり減少する。それに対して,自動車 1 台ごとの騒音レベル

は昼間と同程度であるため,最大値に近い LA5や LAeqの減少は少ない

ことが多い。LA95や LA50と LA5や LAeqは昼間と夜間の減少量の程度は

それぞれ異なる。誤り。(テキスト 2.3.4) (4)在来線電車騒音の特徴であり,平坦な軌道走行時に比べ,その最大値 は継ぎ目通過時にはさらに 5 dB 程度,鉄橋通過時には 10 dB 程度高く なることもある。正しい。(テキスト 2.3.5) (5)航空機騒音の特徴であり,その飛行経路方向には広く影響を与えるが, 横方向にはあまり広がらない。正しい。(テキスト 2.3.6) 問 8:正解(3) 主要な騒音源の特徴については,比較的出題の頻度が高く,また,特徴以外のものとの 組合せで出題されることもある。騒音 ・ 振動概論:H21 問 7

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H22-46 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 音の聞こえ及び聴力の低下に関する出題である。(テキスト 2.4.2,2.5.2−1) (1)人の可聴周波数範囲は,人それぞれの違いはあるが,一般的には 20 ~ 20000 Hz といわれている。正しい。なお,20 Hz 以下は超低周波音, 20000 Hz 以上は超音波音といわれている。 (2)可聴音圧レベル範囲は,人によって 0 ~ 130 dB という人もいるが, 少し安全をみて一般には,0 ~ 120 dB としている。0 ~ 100 dB ではな いため,誤り。 (3)最小可聴値の定義であり,正しい。なお,1000 Hz の最小可聴値は古 くは 0 dB として基準に考えられていたが,その後の研究により現在は それより少し大きなレベル(4.2 dB)となっている。 (4)最大可聴値の定義であり,正しい。なお,最大可聴値は,周波数によっ て異なるが,おおむね 100 ~ 130 dB である。それ以上のレベルの音圧は, 音としてよりも痛みを感じるといわれており,痛閾となり聴力障害の危 険性が非常に増大する。 (5)加齢性難聴は,老人性難聴とも呼ばれ,高い周波数ほど聞こえにくく なる特徴がある。正しい。 問 8 次の主要な音源に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 一般に大型の鍛造機,製管機械,チッパなどのある工場では,工場内での騒 音レベルが高くなりやすい。 ⑵ くい打ち機等の特定の機械を使用する建設作業は,特定建設作業として,騒 音規制法により敷地境界線の基準値が定められている。 ⑶ 道路交通騒音では,夜間の道路近くにおける , , , が昼間 に比べて,いずれのレベルも同じ程度に減少する。 ⑷ 在来線電車の騒音は,平坦な軌道の走行に比べ,継目通過時や鉄橋を走行す る際に騒音レベルが高くなる。 ⑸ ジェット旅客機の離陸時の騒音は,飛行経路の方向に比べて,横方向にはあ まり広がらない特徴がある。 問 9 人間の可聴特性に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 可聴周波数はおよそ 20∼ 20000Hzの範囲である。 ⑵ 可聴音圧レベルはおよそ 0∼ 100dBの範囲である。 ⑶ 聞こえる音の最小の音圧レベルを最小可聴値という。 ⑷ 最大可聴値は触覚,不快感,痛みや耐え難い感じが起こる最小のレベルである。 ⑸ 加齢性難聴は,高い周波数のほうから耳の感度が落ちる特徴をもつ。 9 -問 9:正解(2) 音の大きさを含めた音の聞こえ及び聴力の低下に関しては,騒音 ・ 振動概論:H19 問 13,H20 問 10・問 13,H21 問 9 と毎年出題されている。

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騒音・振動概論     

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Q

uestion 音の大きさと音の大きさのレベルに関する出題である。(テキスト 2.4.3) (1)物理的な強弱は音の大小と関連し,感覚を含めての大小は音の大きさ で表す。音の大きさの定義であり,正しい。 (2)音の大きさの等感曲線(等ラウドネス曲線)は,音の大きさの同じも のを結んだものであり,等ラウドネス曲線の特徴である。正しい。 (3)音の大きさの感覚尺度に sone(ソーン)を用いている。sone の説明 であり,正しい。 (4)音の大きさのレベルの単位 phon は 1000Hz の純音との比較によるレ ベルであり,phon の説明である。正しい。 (5)複合音(複数の純音成分からなる音)や雑音の音の大きさは,隣り合 う各成分音間のマスキングの影響で必ずしも各成分音の音の大きさの単 純な和とはならない。複合音の音の大きさを計算する方法には A 法と B 法がある。誤り。 問10 音の大きさと音の大きさのレベルに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 音の物理的な強弱に対応する音の大小の感覚を音の大きさという。 ⑵ 等ラウドネス曲線の同一曲線上の純音は,周波数が異なっていても等しい音 の大きさに聞こえることを意味している。 ⑶ 音の大きさの感覚尺度の単位を soneという。 ⑷ 音の大きさのレベルの単位は phonであり,音の大きさの等しい 1000Hzの 純音の音圧レベルで表される。 ⑸ 複合音の音の大きさは,常に各成分の音の大きさの和に等しい。 問11 音声の聞こえに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 騒音による聴取妨害は,騒音によって音声がマスクされることによる。 ⑵ 十分な了解度を得るには,音声と騒音とのレベル差が 15dB以上必要である。 ⑶ 三連音節明瞭度は,残響のある音場の評価に適している。 ⑷ 文章了解度は,同一音場においては音節明瞭度よりも低い。 ⑸ 残響が長いほど,文章了解度は低くなる。 問12 騒音の評価量として,等価騒音レベルが用いられているものはどれか。 ⑴ 環境騒音(騒音に係る環境基準について) ⑵ 工場騒音(特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準) ⑶ 建設作業騒音(特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準) ⑷ 新幹線鉄道騒音(新幹線鉄道騒音に係る環境基準について) ⑸ 航空機騒音(航空機騒音に係る環境基準について) -10-問 10:正解(5) 音の大きさと音の大きさのレベルについては,騒音 ・ 振動概論:H19 問 9・問 10, H20 問 11,H21 問 8 と毎年出題されている。

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H22-48 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 音の聞こえに関する出題である。(テキスト 2.4.8 ~ 9) (1)妨害音(騒音)によって音声の聴取が妨げられるのは,妨害音(騒音) が音声をマスクすることにより,音声の最小可聴値が上がるためである。 正しい。 (2)十分な了解度を得るためには,暗騒音のない又は暗騒音とのレベル差 が大きいほどよい条件であるが,一般にレベル差は,15 dB 以上あると 了解度はよいと考えられている。正しい。 (3)騒音の影響や室内音場の了解度試験では,単音節明瞭度や三連音節明 瞭度などがよく使用されているが,特に三連音節明瞭度は残響などによ る響きの影響がある室内音場の評価に適している。正しい。 (4)通常,単音節明瞭度が 85%あれば,文章了解度は 100%になるといわ れている。文章了解度は,音節明瞭度よりも高い。ある音節がわからな くてもその前後の意味合いから文章を理解することができることがある からである。誤り。 (5)残響があると,その残響のために続いての音声の聴取が妨害され次に 続く音節が聞こえにくくなるため,残響が長ければ長いほど文章了解度 は低くなる。正しい。 問10 音の大きさと音の大きさのレベルに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 音の物理的な強弱に対応する音の大小の感覚を音の大きさという。 ⑵ 等ラウドネス曲線の同一曲線上の純音は,周波数が異なっていても等しい音 の大きさに聞こえることを意味している。 ⑶ 音の大きさの感覚尺度の単位を soneという。 ⑷ 音の大きさのレベルの単位は phonであり,音の大きさの等しい 1000Hzの 純音の音圧レベルで表される。 ⑸ 複合音の音の大きさは,常に各成分の音の大きさの和に等しい。 問11 音声の聞こえに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 騒音による聴取妨害は,騒音によって音声がマスクされることによる。 ⑵ 十分な了解度を得るには,音声と騒音とのレベル差が 15dB以上必要である。 ⑶ 三連音節明瞭度は,残響のある音場の評価に適している。 ⑷ 文章了解度は,同一音場においては音節明瞭度よりも低い。 ⑸ 残響が長いほど,文章了解度は低くなる。 問12 騒音の評価量として,等価騒音レベルが用いられているものはどれか。 ⑴ 環境騒音(騒音に係る環境基準について) ⑵ 工場騒音(特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準) ⑶ 建設作業騒音(特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準) ⑷ 新幹線鉄道騒音(新幹線鉄道騒音に係る環境基準について) ⑸ 航空機騒音(航空機騒音に係る環境基準について) -10-問 11:正解(4) 音の可聴特性については,頻度多く出題されているが,明瞭度に関しては少なく,過去 3 年間において類似の出題はない。関連した出題では,騒音 ・ 振動概論:H19 問 13 が ある。

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H22-49 騒音・振動概論     

11

Q

uestion 等価騒音レベルを前面に出した,各種の騒音測定におけるその基準値等と の比較のための評価量に関しての出題である。それぞれの評価値の求め方等 は次のとおりである。(テキスト 2.5.1−2) (1)環境騒音は,「騒音に係る環境基準について」第 1 環境基準 2(2)より, 環境基準は,等価騒音レベルによって評価することが原則となっており, 時間区分ごとの等価騒音レベルである。等価騒音レベルを使用する。(テ キスト法律編:騒音に係る環境基準について) (2)工場騒音は,「特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準」 第 1 条,表の備考 4(一)~(四)で,騒音レベルの変動パターンによ り,4 種類の大きさの決定方法があり,変動なし・変動の少ない場合は, 指示値(又は平均値)。周期的・間欠的に変動し最大値の変化の少ない 場合は,最大値の平均値。大幅に変動する場合は,90%レンジの上端 値。周期的・間欠的に変動し最大値の変化が大きい場合は,最大値ごと の 90%レンジの上端値となっており,等価騒音レベルを使用しない。(テ キスト法律編:特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準) (3)建設作業騒音は,「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関す る基準」備考 3(1)~(4)で,騒音レベルの変動パターンにより,4 種類 の大きさの決定方法があり,前選択肢の工場騒音と同様な評価をするこ ⑵ 等ラウドネス曲線の同一曲線上の純音は,周波数が異なっていても等しい音 の大きさに聞こえることを意味している。 ⑶ 音の大きさの感覚尺度の単位を soneという。 ⑷ 音の大きさのレベルの単位は phonであり,音の大きさの等しい 1000Hzの 純音の音圧レベルで表される。 ⑸ 複合音の音の大きさは,常に各成分の音の大きさの和に等しい。 問11 音声の聞こえに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 騒音による聴取妨害は,騒音によって音声がマスクされることによる。 ⑵ 十分な了解度を得るには,音声と騒音とのレベル差が 15dB以上必要である。 ⑶ 三連音節明瞭度は,残響のある音場の評価に適している。 ⑷ 文章了解度は,同一音場においては音節明瞭度よりも低い。 ⑸ 残響が長いほど,文章了解度は低くなる。 問12 騒音の評価量として,等価騒音レベルが用いられているものはどれか。 ⑴ 環境騒音(騒音に係る環境基準について) ⑵ 工場騒音(特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準) ⑶ 建設作業騒音(特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準) ⑷ 新幹線鉄道騒音(新幹線鉄道騒音に係る環境基準について) ⑸ 航空機騒音(航空機騒音に係る環境基準について)

(18)

-10-H22-50 騒音・振動関係   平成 22年度

11

とになっている。等価騒音レベルを使用しない。(テキスト法律編:特 定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準) (4)新幹線鉄道騒音は,「新幹線鉄道騒音に係る環境基準について」第 1 環境基準 2(1)より,原則として連続して通過する 20 本のピークレベル を測定し,同(4)より,ピークレベルのうちレベルの大きさが上位半数 のものをパワー平均して評価する。等価騒音レベルを使用しない。(テ キスト法律編 : 新幹線鉄道騒音に係る環境基準について) (5)航空機騒音は,現時点でのものは「航空機騒音に係る環境基準につい て」第 1 環境基準 2(1)より,航空機騒音のピークレベルを測定し,同(4) より,すべてのピークレベルをパワー平均した値を用いた WECPNL で 評価するようになっており,ピークのパワー平均値を用いる。新基準(平 成 25 年 4 月から)では,同基準第 1 環境基準 2(1)より,航空機騒音の 単発騒音暴露レベルを測定し,同(4)より,時間帯補正等価騒音レベル (Lden)を算出し,全測定日の時間帯補正等価騒音レベルをパワー平均 する。Ldenを用いており題意の等価騒音レベルを使用しない。(テキス ト法律編:航空機騒音に係る環境基準について) 以上のことから正解は(1)となる。 問 12:正解(1) 等価騒音レベルに関しては,定義,計算,記号等よく出題される。騒音 ・ 振動概論: H19 問 11・問 12,H20 問 14,H21 問 10・問 12 と毎年出題されている。騒音の諸 量及び評価等にかかわる基本的なものに関する出題も,H19 問 12,H20 問 12,H21 問 10 とある。

(19)

騒音・振動概論     

11

Q

uestion 作業環境騒音の測定を含めた聴力保護に関する出題で,作業環境に関する 設問である。(テキスト 2.5.2−4) (1)騒音による職業性難聴を防止するために,労働基準法並びに労働安全 衛生法,法施行令,衛生規則などが定められている。労働基準法第 5 章 (安全及び衛生)があり,その中の第 42 条では「労働者の安全及び衛生 に関しては,労働安全衛生法(昭和 47 年法律第 57 号)の定めるところ による。」とあり,労働安全衛生法では,第 4 章(労働者の危険又は健 康障害を防止するための措置)の中の第 22 条では「事業者は,次の健 康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない。」とあり, 第 2 号に「放射線,…騒音,振動,…等による健康障害」の記述がある。 正しい。 (2)労働基準法,労働安全衛生法第 65 条(作業環境測定),労働安全衛生 法施行令第 21 条(作業環境測定を行うべき作業場),労働安全衛生規則 第 588 条等で定められている。正しい。 (3)労働安全衛生法(及び同規則)では,強烈な騒音を発する屋内作業場 問13 聴力保護に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 労働基準法,労働安全衛生法などに,騒音による職業性難聴を防止するため の条項が定められている。 ⑵ 労働基準法には騒音に係わる有害業務が定められている。 ⑶ 労働安全衛生法,同規則では,50を超える作業(場)が,騒音の環境管理や 障害防止を行うべきものとして指定されている。 ⑷ 作業環境の管理区分における第Ⅲ管理区分では,防音保護具の使用の義務付 けやその掲示を行うことなどが定められている。 ⑸ 作業場の騒音は,5分間以上の等価騒音レベルによって評価される。 問14 波長に比べて十分大きな平面が,同位相で一様に,振動数 100Hz,振動速度 2.5mm/sで面に垂直な方向に振動して,平面波を放射している。放射される平面 波の諸量として,誤っているものはどれか。なお,音の速さは 340m/s,空気の密 度は 1.2kg/m とする。 ⑴ 周波数は 100Hzである。 ⑵ 周期は 10msである。 ⑶ 波長は 3.4m である。 ⑷ 音圧は 2.0Paである。 ⑸ 粒子速度は 2.5mm/sである。 問15 音の強さ 0.004W/m の音波の音圧レベルは約何 dBか。 ⑴ 87 ⑵ 90 ⑶ 93 ⑷ 96 ⑸ 99

(20)

-11-H22-52 騒音・振動関係   平成 22年度

11

を等価騒音レベル 90 dB 以上として,労働安全衛生規則で定められた 8 項目の作業場のほか,厚生労働大臣が定める作業場として,騒音障害防 止のためのガイドラインでは,さらに 50 以上の作業場が指定されてお り,産業医の指定,定期的聴力検査,作業環境の維持管理,作業環境騒 音の測定,耳栓等の保護具の使用の掲示などについて規定している。正 しい。 (4)第Ⅰ管理区分では引き続きそのレベルの維持に努めること,第Ⅱ管理 区分では標識掲示,必要に応じて耳栓等の防音保護具を使用させること, 騒音環境の点検と改善を行う努力をすること,第Ⅲ管理区分ではさらに 防音保護具の使用を義務付け,その掲示を行うことが決められている。 正しい。 (5)作業環境騒音の測定は,作業環境測定基準第 4 条(騒音の測定)五では, 「1 の測定点における等価騒音レベルの測定時間は,10 分間以上の継続 した時間とすること。」となっており,騒音測定には,A 測定と B 測定 がある。5 分間ではない。誤り。 問 13:正解(5) 聴覚又は聴力に関する出題はあるが,聴力保護としての設問は,過去 3 年間において 類似の出題はない。しかし,本設問の正解となった選択肢は測定時間であり,騒音 ・ 振 動概論以外に同特論の測定でも出題される可能性がある。

(21)

H22-53 騒音・振動概論     

11

Q

uestion 振動面から放射する音の基本と音圧レベルの計算についての出題である。 波長に比べて十分大きな平面から平面波が放射されているとの仮定から, その平面の振動とその直近の空気粒子がほぼ同じ振動をすると仮定する。そ の放射される音もその振動条件を保持して伝搬すると仮定する。この仮定よ り次のことが分かる。 (1)周波数は,平面の振動数 100 Hz がそのまま放射音の周波数となり 100 Hz である。正しい。(テキスト 2.6.2−1) (2)周期は,周期(T)と周波数( f )の基本式(T=1/f )より,T= 1/100=0.01 から,放射音の周期は 0.01 s=10 ms となる。正しい。(テ キスト 2.6.1−2) (3)波長(λ)は,伝搬速度(c)と周波数の基本式(λ=c/f )より,λ =340/100=3.4 から,放射音の波長は 3.4 m となる。正しい。(テキス ト 2.6.1−3) (4)音圧(p)は,振動している空気粒子速度(v)との基本式( p=rcv, rc:空気の特性インピーダンス,r:空気の密度)より,p=1.2 × 340 の条項が定められている。 ⑵ 労働基準法には騒音に係わる有害業務が定められている。 ⑶ 労働安全衛生法,同規則では,50を超える作業(場)が,騒音の環境管理や 障害防止を行うべきものとして指定されている。 ⑷ 作業環境の管理区分における第Ⅲ管理区分では,防音保護具の使用の義務付 けやその掲示を行うことなどが定められている。 ⑸ 作業場の騒音は,5分間以上の等価騒音レベルによって評価される。 問14 波長に比べて十分大きな平面が,同位相で一様に,振動数 100Hz,振動速度 2.5mm/sで面に垂直な方向に振動して,平面波を放射している。放射される平面 波の諸量として,誤っているものはどれか。なお,音の速さは 340m/s,空気の密 度は 1.2kg/m とする。 ⑴ 周波数は 100Hzである。 ⑵ 周期は 10msである。 ⑶ 波長は 3.4m である。 ⑷ 音圧は 2.0Paである。 ⑸ 粒子速度は 2.5mm/sである。 問15 音の強さ 0.004W/m の音波の音圧レベルは約何 dBか。 ⑴ 87 ⑵ 90 ⑶ 93 ⑷ 96 ⑸ 99

(22)

-11-H22-54 騒音・振動関係   平成 22年度

11

×0.0025≒1 から,放射音の音圧は 1 Pa となる。2.0 Pa ではないため, 誤り。なお,基本式に数値を代入するときには,単位に気を付けること が必要であり,この例では mm/s ではなく m/s に換算して単位を合わ せて計算することが必要である。(テキスト 2.6.1−5) (5)粒子速度は,平面の振動速度がそのまま放射音の空気粒子速度になり, 2.5 mm/s となる。正しい。(テキスト 2.6.2−1) 問 14:正解(4) このような振動面と放射音に関する出題はほとんどなく,過去 3 年間においても類似 の出題はない。

(23)

H22-55 騒音・振動概論     

11

Q

uestion 音の強さから音圧レベルを求める計算についての出題である。 (テキスト 2.6.1−6) 音の強さ( I )を強さのレベル(LI)に換算する式(LI=10 log(I/I0), I0:基準の音の強さ=10−12W/m2)より    = − = × =

(

× − − 10 0 004 10 10 4 10 10 10 4 10 12 3 12 9

log . log log

))

      =10 log 4+10 log 109=6+90=96(dB) 音の強さのレベルと音圧レベルはほぼ等しいことから,音圧レベルは 96 dB となる。 なお,音の強さを音圧に変換して,音圧レベルを求めることもでき,その ときには,音の強さを音圧(p)に変換する式(p = ρcI,rc:空気の特性 インピーダンス≒ 400)より   p= 400 0 004× . = 1 6. ≒1.26(Pa) 求められたこの音圧を,音圧レベル(Lp)に変換する式(Lp=20 log(p/ p0),p0:基準の音圧=2 × 10−5Pa)より        = × − =

(

×

)

= + 20 1 26 2 105 20 6 3 104 20 6 3 20

log . log . log . log104

=20×0.8+80=96(dB)

このときの log 6.3=0.8 は,巻末の対数表(H22–134 ページ)から求めて もよいし,略算では

  log 6.3≒log 6=log(2 × 3)=log 2+log 3=0.3+0.5=0.8

の条項が定められている。 ⑵ 労働基準法には騒音に係わる有害業務が定められている。 ⑶ 労働安全衛生法,同規則では,50を超える作業(場)が,騒音の環境管理や 障害防止を行うべきものとして指定されている。 ⑷ 作業環境の管理区分における第Ⅲ管理区分では,防音保護具の使用の義務付 けやその掲示を行うことなどが定められている。 ⑸ 作業場の騒音は,5分間以上の等価騒音レベルによって評価される。 問14 波長に比べて十分大きな平面が,同位相で一様に,振動数 100Hz,振動速度 2.5mm/sで面に垂直な方向に振動して,平面波を放射している。放射される平面 波の諸量として,誤っているものはどれか。なお,音の速さは 340m/s,空気の密 度は 1.2kg/m とする。 ⑴ 周波数は 100Hzである。 ⑵ 周期は 10msである。 ⑶ 波長は 3.4m である。 ⑷ 音圧は 2.0Paである。 ⑸ 粒子速度は 2.5mm/sである。 問15 音の強さ 0.004W/m の音波の音圧レベルは約何 dBか。 ⑴ 87 ⑵ 90 ⑶ 93 ⑷ 96 ⑸ 99

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-11-H22-56 騒音・振動関係   平成 22年度

11

と暗算で求めてもよい。対数値を求める場合の真数は,5%ぐらいの違いが あっても,対数値にはそれほどの差がないことも知っておき,その分を略し て計算すると簡単に計算できることが多い。 また,p2= rcI と音圧レベルの定義式より     =10 2 =10 10 400 0 004× 02 02

log logρ log . 2 10× 5 2

(

)

≒ =10 log(4×109)=90+10 log 4=96 dB と計算することもできる。 結果はいずれも 96 dB となり,(4)が正解となる。 問 15:正解(4) 本設問のように強さ又は音圧を与えて音圧レベル又は強さのレベルを計算する,又は レベルを与えて音圧又は強さを求める出題は,騒音 ・ 振動概論:H19 問 10・問 15, H20 問 16,H21 問 14 がある。

(25)

騒音・振動概論     

11

Q

uestion 問16 長さ 30m の線音源があり,その中心から直角方向に距離 1m で音圧レベルが 85dBのとき,同じ方向,音源中心から距離 6m における音圧レベルは約何 dBか。 ⑴ 71 ⑵ 74 ⑶ 77 ⑷ 80 ⑸ 83 問17 振動公害に関する発生源別の苦情件数(公害等調整委員会調べ)の動向について, ∼ に入る語句の組合せとして,正しいものはどれか。 ⒜ 振動苦情件数は騒音の約 %である。 ⒝ 平成 19年度の苦情件数は建築・土木工事が約 %を占める。 ⒞ 発生源別の構成比の推移では が減少してきている。 ⒟ 昭和 52年度を 100とした指標でみると が最も減少している。 ⒠ 平成 14年度以降,製造事業所は約 %で推移している。 ⑴ 10 60 製造事業所 製造事業所 10 ⑵ 30 60 交通機関 交通機関 10 ⑶ 10 40 製造事業所 製造事業所 20 ⑷ 30 60 交通機関 製造事業所 10 ⑸ 10 40 製造事業所 交通機関 20 -12-問 16:正解(3) 騒音・振動概論では,過去 3 年間において類似の出題はない。しかし,騒音・振動特 論でも騒音対策関連で出題されることがあるため注意が必要である。 線音源の距離減衰の計算についての出題である。 (テキスト 2.6.3−2) 有限長(長さ l)の線音源の倍距離 3 dB 減衰の範囲は,音源中心から l/p までの距離である。長さ 30 m の線音源の倍距離 3 dB の減衰の範囲は,30/ p≒10 m であり,音源中心から 6 m の距離は,線音源の減衰で考えられる範 囲内である。このことから減衰量(DL)は,DL=10 log(r2/r1)で計算できる。 題意より r1=1 m,r2=6 m

  D =10log61=10log6 10= log2 10+ log3 8=

距離 1 m から 6 m までの間の減衰量は 8 dB であることから,距離 1 m の レベル 85 dB から 8 dB を引いて 77 dB が求められる。また,簡単に次式に より求めることもできる。なお,Lr1 :距離 1 m のレベル,Lr2:距離 6 m の レベル。   Lr1−Lr2=DL    2= 1−D = −1 10log61=85 8 77− = 以上のことから,正解は(3)となる。

(26)

H22-58 騒音・振動関係   平成 22年度

11

Q

uestion 公害等調整委員会の調べによる振動公害の苦情件数等に関する出題であ る。(テキスト 3.2.2) (a)振動公害の苦情件数は,騒音苦情件数の約 1/10(約 10%)と概略数 値でいわれている。 (b)平成 19 年度の建築・土木工事の苦情件数は,振動苦情の 58.3%(約 60%)を占めている。 (c)発生源別の構成比の推移では,ある程度明らかに減少してきていると いえるものは,製造事業所に対する苦情である。 (d)昭和 52 年度を 100 とした指標で最も減少したものは,製造事業所に 問16 長さ 30m の線音源があり,その中心から直角方向に距離 1m で音圧レベルが 85dBのとき,同じ方向,音源中心から距離 6m における音圧レベルは約何 dBか。 ⑴ 71 ⑵ 74 ⑶ 77 ⑷ 80 ⑸ 83 問17 振動公害に関する発生源別の苦情件数(公害等調整委員会調べ)の動向について, ∼ に入る語句の組合せとして,正しいものはどれか。 ⒜ 振動苦情件数は騒音の約 %である。 ⒝ 平成 19年度の苦情件数は建築・土木工事が約 %を占める。 ⒞ 発生源別の構成比の推移では が減少してきている。 ⒟ 昭和 52年度を 100とした指標でみると が最も減少している。 ⒠ 平成 14年度以降,製造事業所は約 %で推移している。 ⑴ 10 60 製造事業所 製造事業所 10 ⑵ 30 60 交通機関 交通機関 10 ⑶ 10 40 製造事業所 製造事業所 20 ⑷ 30 60 交通機関 製造事業所 10 ⑸ 10 40 製造事業所 交通機関 20

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-12-騒音・振動概論     

11

対する苦情である。 (e)平成 14 年度以降,製造事業所に対する苦情件数の構成比は,最小 7.7%,最大 11.6%であり,およそ 10%前後での推移である。 以上のことから,(1)の組合せが正解となる。 問 17:正解(1) このような苦情件数等に関しての出題は,平均すると騒音又は振動のどちらかで毎年あ る。また,両者の苦情件数の比較に関しての出題もされることがある。振動苦情に関し ては,騒音 ・ 振動概論:H19 問 19,H21 問 17 がある。

(28)

H22-60 騒音・振動関係   平成 22年度

11

Q

uestion 主要な振動発生源全般の特徴についての出題である。 (1)工場の主要な振動発生源として,振動規制法での特定施設があげられ, 鍛造機,機械プレス,液圧プレス,剪断機などは代表的な施設である。 正しい。(テキスト 3.3.1) (2)建設作業で使用される主な振動発生源としては,ディーゼル式くい打 機,振動式くい打機及びくい抜機,舗装版破砕機,ブレーカなどがある。 正しい。(テキスト 3.3.2) (3)新幹線鉄道振動の対策としてレールの重量化,バラストマットの施設, 防振スラブの採用,レールの削正などがある。レールの軽量化は行われ ない。誤り。(テキスト 3.3.4) (4)新幹線鉄道振動によって生じる振動の振動レベルの時間変動のレベル 波形は,台形パターンを示す。正しい。(テキスト 3.3.4) (5)道路交通振動のピーク成分(最大値)を支配しているのは大型車両の 走行である。正しい。(テキスト 3.3.3) 問18 主要な振動発生源に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 工場の主要な振動発生源としては,鍛造機,機械プレスがある。 ⑵ 建設作業の主な振動発生源としては,ディーゼル式くい打機,振動式くい打 機などがある。 ⑶ 新幹線鉄道振動に対する対策では,レールの軽量化などが実施される。 ⑷ 新幹線鉄道振動による振動レベルの時間変動は,台形パターンを示す。 ⑸ 道路交通振動による振動レベルは,大型車両の走行によりピーク値を示す。 問19 人体に影響を及ぼす振動の種類に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 人体を支持する物体の表面から人体に振動が伝達され,ほぼ全身が揺すられ る振動を全身振動という。 ⑵ 乗り物の運転手が受ける振動は全身振動である。 ⑶ 人体のある局所に作用する振動を局所振動という。 ⑷ 局所振動の影響は振動規制法の対象とはならない。 ⑸ 人体が振動する媒体に浸漬している場合,その媒体の振動が人体に伝搬して も影響は生じない。 問20 人体振動の感覚及び評価に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 約 8Hz以上の周波数では,水平振動と比べて鉛直振動の方が 6dBよく感 じる。 ⑵ 振動の受容器であるパチニ小体は,広く体内に分布している。 ⑶ 振動感覚閾値の値は個人差があり,必ずしも一定ではない。 ⑷ 振動の継続時間がある時間より短いと,大きさの感覚も減少する。 ⑸ 座位の人体に,鉛直振動を耐えられる限界にまで暴露したときに出現する症 状については,5∼ 10Hzの周波数が大きな影響を与えている。 -13-問 18:正解(3) 主要な振動発生源である機械,建設作業,道路交通及び新幹線鉄道それぞれの振動の特 徴に関する出題は,その中の全部又はいくつかという見方をすると毎年ある。騒音 ・ 振 動概論:H19 問 18,H20 問 18・問 19,H21 問 18

(29)

H22-61 騒音・振動概論     

11

Q

uestion 振動の種類とその特徴に関する出題である。(テキスト 3.4.1) (1)人体を支持する物体の表面から人体に振動が伝達される場合,例えば 人間が立っているときには両足から,腰掛けているときには臀でん部ぶから, また,背もたれに寄りかかっているときにはその支持部分から振動が伝 達され,ほぼ全身が揺すられる。このような振動を全身振動という。正 しい。 (2)乗り物の運転手が受ける振動も,その支持部分から振動が伝達され, ほぼ全身が揺すられる全身振動である。正しい。 (3)人体のある局所(例えば手とか足など)に振動が作用する場合,例え ば工場や建設工事,林業などで使用されている手持ち振動工具を手で把 持して作業を行う場合,振動は工具から手に伝達され,いろいろな障害 を起こす。例えば白露病である。この形式の振動を局所振動や手腕系振 動といっている。正しい。 (4)局所振動の影響は,労働環境,特に職業病予防の観点で検討されなけ ればならない問題であり,乗り物に乗っての全身振動と同様に振動規制 法の対象とはならない。正しい。 ⑵ 建設作業の主な振動発生源としては,ディーゼル式くい打機,振動式くい打 機などがある。 ⑶ 新幹線鉄道振動に対する対策では,レールの軽量化などが実施される。 ⑷ 新幹線鉄道振動による振動レベルの時間変動は,台形パターンを示す。 ⑸ 道路交通振動による振動レベルは,大型車両の走行によりピーク値を示す。 問19 人体に影響を及ぼす振動の種類に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 人体を支持する物体の表面から人体に振動が伝達され,ほぼ全身が揺すられ る振動を全身振動という。 ⑵ 乗り物の運転手が受ける振動は全身振動である。 ⑶ 人体のある局所に作用する振動を局所振動という。 ⑷ 局所振動の影響は振動規制法の対象とはならない。 ⑸ 人体が振動する媒体に浸漬している場合,その媒体の振動が人体に伝搬して も影響は生じない。 問20 人体振動の感覚及び評価に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 約 8Hz以上の周波数では,水平振動と比べて鉛直振動の方が 6dBよく感 じる。 ⑵ 振動の受容器であるパチニ小体は,広く体内に分布している。 ⑶ 振動感覚閾値の値は個人差があり,必ずしも一定ではない。 ⑷ 振動の継続時間がある時間より短いと,大きさの感覚も減少する。 ⑸ 座位の人体に,鉛直振動を耐えられる限界にまで暴露したときに出現する症 状については,5∼ 10Hzの周波数が大きな影響を与えている。

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-13-H22-62 騒音・振動関係   平成 22年度

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(5)人体が振動する媒体に浸漬している場合,その媒体の振動が人体に伝 搬して影響を及ぼすことがある。例えば空気中又は水中の音(振動)に よって,人体がその振動を受ける場合である。耳には聞こえないような 低い周波数の空気の振動(低周波音)によって障害が生じたという苦情 が発生し,問題になったことがある。「影響は生じない。」ということは ない。誤り。 問 19:正解(5) 振動の種類とその特徴に関して,過去 3 年間において類似の出題はない。しかし,正解 となった選択肢(5)の低周波音についての出題は,騒音 ・ 振動概論:H20 問 25,H21 問 25 がある。

(31)

H22-63 騒音・振動概論     

11

Q

uestion 振動感覚及び評価に関する出題である。 (1)鉛直,水平振動に対する人体の応答曲線(図 1 参照)によると,8 Hz 以上は 9 dB の差があることが分かる。水平振動と比べて鉛直振動の方 が 9 dB よく感じるということであり,6 dB ではないので,誤り。また, 水平振動では,1 ~ 2 Hz の周波数範囲の振動が最も感じやすく,鉛直 振動の最も感じやすい周波数は 4 ~ 8 Hz であり,約 3 Hz 以下では水 平振動の方が感じやすいことも分かる。(テキスト 3.4.4) (2)振動受容器としてよく知られているのがパチニ小体である。このパチ ニ小体は,関節,骨膜,筋,血管壁,腸管膜,腹膜,膵すいぞう臓,リンパ節, 交換神しんけいそう経叢など広く体内に分布しており,振動が体の至るところで感じ る元になっている。正しい。(テキスト 3.4.2) (3)感じるか感じないかの境目の値を感覚閾値といい,振動を感じるか感 じないかの境の値は振動感覚閾値といわれる。この振動感覚閾値の値は 個人差があり必ずしも一定でなく,50 dB 近い人もいれば,およそ 60 dB の人もいる。正しい。なお,振動感覚閾値は 55 dB とするのが適当 とされてきたが,実際にはさらに低く 55 dB 以下と考えられる。(テキ ⑵ 建設作業の主な振動発生源としては,ディーゼル式くい打機,振動式くい打 機などがある。 ⑶ 新幹線鉄道振動に対する対策では,レールの軽量化などが実施される。 ⑷ 新幹線鉄道振動による振動レベルの時間変動は,台形パターンを示す。 ⑸ 道路交通振動による振動レベルは,大型車両の走行によりピーク値を示す。 問19 人体に影響を及ぼす振動の種類に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 人体を支持する物体の表面から人体に振動が伝達され,ほぼ全身が揺すられ る振動を全身振動という。 ⑵ 乗り物の運転手が受ける振動は全身振動である。 ⑶ 人体のある局所に作用する振動を局所振動という。 ⑷ 局所振動の影響は振動規制法の対象とはならない。 ⑸ 人体が振動する媒体に浸漬している場合,その媒体の振動が人体に伝搬して も影響は生じない。 問20 人体振動の感覚及び評価に関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 約 8Hz以上の周波数では,水平振動と比べて鉛直振動の方が 6dBよく感 じる。 ⑵ 振動の受容器であるパチニ小体は,広く体内に分布している。 ⑶ 振動感覚閾値の値は個人差があり,必ずしも一定ではない。 ⑷ 振動の継続時間がある時間より短いと,大きさの感覚も減少する。 ⑸ 座位の人体に,鉛直振動を耐えられる限界にまで暴露したときに出現する症 状については,5∼ 10Hzの周波数が大きな影響を与えている。

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-13-H22-64 騒音・振動関係   平成 22年度

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スト 3.4.4(2)) (4)振動の感じ方は暴露する振動の継続時間による違いがあり,振動の継 続時間と振動の大きさの感じ方との関係の実験結果(図 2 参照)による と,2 秒以上の継続振動は,連続してより継続している振動と同じ大き さに感じるが,しかし,低い周波数の振動では,約 2 秒以下,高い周波 数の振動では約 1 秒以下で,継続時間がそれより短いと大きさの感覚量 が変化し,短ければ短いほど連続振動の大きさよりも小さく感じる。大 きさの感覚もより減少することが分かる。正しい。(テキスト 3.4.4) (5)座位の人体に,鉛直方向の振動を耐えられる限界にまで暴露した実験 結果により,そのときに出現する症状を周波数とともにみると,頭部で の一般的な不快感は 4.5 ~ 9 Hz,あごの共振は 6 ~ 8 Hz,胸郭の疼とうつう痛 は 5 ~ 7 Hz,背痛は 8 ~ 12 Hz,下腹部痛は 4.5 ~ 10 Hz,筋緊張の増 強は 13 ~ 20 Hz 等であり,5 ~ 10 Hz の周波数の振動が大きな影響を 与えていることが分かる。正しい。(テキスト 3.4.5) ① 鉛直振動 (労働環境の8時間の許容限界) ② 水平振動 (労働環境の8時間の許容限界) (注) oct : octave の略 , 倍の周波数 [ 出典:ISO 2631 : 1974 ] 3dB 9dB +6dB/oct +3dB/oct 周波数(Hz) 加速度  (ms)  (m/s 2) 0.25  0.5 1.0 2.5 5.0 10.0 1 2 4 8 16 31.5 63 80 ① ② 図 1 鉛直・水平振動に対する人体の応答曲線

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騒音・振動概論     

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105 105 105 105 105 105 100 90 2 5 10 20 40 60 100 200 継続時間(s) [出典:三輪] 振動の大きさの相対値(dB) 0.01 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 0.02 0.05 0.1 0.2 0.5 1.0 2.0 5.0 周波数 (Hz) パルス レベル (VGL) 振動感覚及び評価に関する出題はよくある。騒音 ・ 振動概論:H19 問 20,H20 問 20・問 21,H21 問 19・問 20 問 20:正解(1) 図 2 振動の継続時間と振動の大きさの感じ方との関係

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H22-66 騒音・振動関係   平成 22年度

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Q

uestion 鍛造機の振動を利用した睡眠への影響の実験の結果に関する出題である。 (テキスト 3.5.1) 振動の睡眠への影響の実験結果では次のとおりである。 (1)レム睡眠(深度 REM)では,60 dB のとき覚醒する人はいなかった(覚 醒率 0 %)ので,「70 %程度が覚醒する」は誤り。 (2)睡眠深度 1 度では,65 dB で 71 %(約 70 %)が覚醒した。正しい。 (3)睡眠深度 2 度では,69 dB で 24 %が覚醒した。「70 %程度が覚醒す る」は誤り。 (4)睡眠深度 3 度では,74 dB で約 20 %が覚醒した。「70 %程度が覚醒 する」は誤り。 (5)睡眠深度 3 度では,79 dB で覚醒したのは約 40 %。レム睡眠(深度 REM)では,79 dB で覚醒したのは約 80 %。「睡眠深度にかかわらず, 79 dB ではすべて覚醒する」は誤り。 問21 鍛造機運転時に発生した地盤振動を用いて行われた,鉛直振動暴露による睡眠 への影響に関する実験結果の記述として,正しいものはどれか。ただし,振動レベ ルは被験者が寝ている振動台上での値である。 ⑴ レム睡眠(深度 REM)では,60dBで 70%程度が覚醒する。 ⑵ 睡眠深度1度では,65dBで 70%程度が覚醒する。 ⑶ 睡眠深度2度では,69dBで 70%程度が覚醒する。 ⑷ 睡眠深度3度では,74dBで 70%程度が覚醒する。 ⑸ 睡眠深度に関わらず,79dBではすべて覚醒する。 問22 振動の生理・心理的影響についての記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 振動レベル 90dB以下では,睡眠妨害以外の生理的影響が生じることは少 ない。 ⑵ 人体に有意な生理的影響が生じ始めるのは,振動レベルで 70dB以上とさ れる。 ⑶ 鉛直振動による振動台上での被験者実験によると,睡眠深度1度のような浅 い眠りでは,振動レベルが 70dBではすべて覚醒した結果が得られている。 ⑷ 住民が振動をよく感じるという訴え率が 50%になるのは,振動レベルでほ ぼ 70dBを超えたときである。 ⑸ 振動の心理的影響は,振動と人間の心理に影響する多くの要因(例えば,地 域,性別,年齢,利害関係など)についても 慮する必要がある。 問23 16Hzの正弦振動の鉛直方向の変位振幅が 2× 10 m であるとき,振動レベ ルは約何 dBか。 ⑴ 74 ⑵ 77 ⑶ 80 ⑷ 83 ⑸ 86 -14-問 21:正解(2) 睡眠影響に関する出題は,過去には多かったが,最近は少ない。騒音 ・ 振動概論:H20 問 20(5)・問 22(1)

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H22-67 騒音・振動概論     

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Q

uestion 振動の生理・心理的影響に関しての出題である。 (1)昭和 47 年に行われた環境庁(当時)の公害調査によれば,振動公害 では睡眠妨害以外の生理的影響はみられないという結果が得られ,中央 公害対策審議会(当時)の振動専門委員会の報告では,人体に有意な生 理的影響が生じ始めるのは振動レベルで 90 dB 以上であり,これを地 表の値に換算するとおおむね 85 dB 以上ということである。また,ISO 2631−1974 の基準や日本産業衛生学会の基準では,労働環境で労働者 が 8 時間振動に暴露される場合の許容レベルは,振動レベルでいうと 90 dB となっている。このようなことから,振動レベル 90 dB 以下では, 睡眠妨害以外の生理的影響が生じることは少ないといえる。正しい。(テ キスト 3.5.1) (2)前選択肢の解説と振動公害では 90 dB 以下の振動が問題になること が多いため,明らかな生理的影響が生じるとはいい難いが,一般的に振 ルは被験者が寝ている振動台上での値である。 ⑴ レム睡眠(深度 REM)では,60dBで 70%程度が覚醒する。 ⑵ 睡眠深度1度では,65dBで 70%程度が覚醒する。 ⑶ 睡眠深度2度では,69dBで 70%程度が覚醒する。 ⑷ 睡眠深度3度では,74dBで 70%程度が覚醒する。 ⑸ 睡眠深度に関わらず,79dBではすべて覚醒する。 問22 振動の生理・心理的影響についての記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 振動レベル 90dB以下では,睡眠妨害以外の生理的影響が生じることは少 ない。 ⑵ 人体に有意な生理的影響が生じ始めるのは,振動レベルで 70dB以上とさ れる。 ⑶ 鉛直振動による振動台上での被験者実験によると,睡眠深度1度のような浅 い眠りでは,振動レベルが 70dBではすべて覚醒した結果が得られている。 ⑷ 住民が振動をよく感じるという訴え率が 50%になるのは,振動レベルでほ ぼ 70dBを超えたときである。 ⑸ 振動の心理的影響は,振動と人間の心理に影響する多くの要因(例えば,地 域,性別,年齢,利害関係など)についても 慮する必要がある。 問23 16Hzの正弦振動の鉛直方向の変位振幅が 2× 10 m であるとき,振動レベ ルは約何 dBか。 ⑴ 74 ⑵ 77 ⑶ 80 ⑷ 83 ⑸ 86

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動暴露によって交感神経系の興奮に伴う影響が生じることは考えられ る。しかし,生理的影響の発生のあることが考えられる 90 dB より 20 dB 低い 70 dB では,人体に有意な生理的影響が生じ始めるとはいい難 い。誤り。なお,睡眠妨害を含め,有意な生理的影響と捉えた場合は,「睡 眠深度 1 度のような浅い眠りでは,65 dB でも顕著な影響が生じる」こ とからも 70 dB 以上ではないことが分かる。(テキスト 3.5.1) (3)睡眠深度 1 度では,振動レベル 69 dB で 100 %が覚醒した。正しい。 (テキスト 3.5.1) (4)環境庁(当時)の住民反応調査にみられる振動についての感覚と振動 レベルの関係をみると,住民が振動をよく感じるという訴え率が 50 % になるのは,工場振動,道路交通振動,新幹線鉄道振動で多少の違いは あるが,振動レベルでほぼ 70 dB を超えたときである。正しい。(テキ スト 3.5.2) (5)振動の影響は,全員が常に同じように影響を受けるわけではなく,人 それぞれであり,振動の発生源から人体に影響するまでの間に関与する 要因がいくつか存在する。例えば,ア発生源において生じた振動の条件, イ発生源の種類,地盤の性状等人体まで到達する間の特性,ウ性・年齢・ 健康状態等振動が作用する人間の個人的な特性,エ振動に暴露されたと きの状況等その個人の社会的な生活上の特性,オ社会心理学的要因とし て,振動発生源と地域社会の住民及び個人の心理学的関係も関与する。 このためこれらを考慮する必要がある。正しい。(テキスト 3.5.5) 問 22:正解(2) このような振動の生理・心理的影響に関しての出題は,騒音 ・ 振動概論:H19 問 21・ 問 22・問 23,H20 問 20・問 22 がある。

参照

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