- 1 - 定年を迎えるにあたって
愛知教育大学 志水 廣
1992年10月に筑波大学附属小学校から愛知教育大学数学教育講座の助教授とし て着任しました。あれから23年の月日が経ちます。2月に63歳となり、3月に定年退 職となります。その後、2年間再雇用で同大学で勤めさせていただきます。
定年を迎えるに当たってまずは、皆様にお礼を申し上げます。長い間、陰に陽に支えて くださり、感謝致します。
大学での学生の指導や研究は当然のことですが、多様な活動もしてまいりました。
愛知県内は全ての地区で講演でき、全国の都道府県も2つの県を除いて講演で訪問させて いただくことができました。この間、単行本やDVDの作成にも力を注ぎ、書籍発刊数は 100を超えます。(もちろん毎年、論文も書きました。)
これは私の1人の力でできるものではなく、愛知県の先生方とおつきあいの中から、た くさんのアイデアをいただきました。
そのアイデアの一つに、○付け法と意味付け復唱法があります。○付け法は、岡崎市の 40代の女性の教師が授業の冒頭で○付けしていたのを見て、ひらめきました。また、意 味付け復唱法は、名古屋市の校長先生から子どもの言葉を復唱することの大切さを教えて いただきました。この2つの方法が問題解決型の授業にとって要となるものです。すなわ ち、○付け法は自力解決を保障し、意味付け復唱法は練り上げ場面でのコミュニケーショ ンを促進するものとなるからです。この2つの方法をベースに授業力アップのために、教 師塾を開催し、広く普及に当たりました。
そして、数学科の教員の皆様との最大のご縁は、2003年に第85回全国算数・数学 教育(愛知)研究大会で大会委員長を務めさせていただいたことです。愛知県の数学教師 の集団の団結力と英知の素晴らしさに感動・感激いたしました。
23年間にわたる志水のテーマは、現場の教員にどれだけ有益な情報を提供できるかと いう1点につきます。現場の子どもたち、教師たち、学校に元気になってほしいという願 いで体をはって一筋に研究し、活動してきました。悔いのない人生です。今後も、示範授 業、講演、授業診断などの活動は、続けていきます。
なお、定年を迎えるので、私の友人が発起人となって、愛知教育大学で退官記念の講演 会を3月21日(土)の午後に開催してくれることになりました。講演タイトルは「私の 生き方の公開」です。皆様に長年の感謝の意を込めて話します。思いっきり笑ってもらい たいと思います。ぜひ、お越しください。ありがとうございました。