別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 乙 第 3092 号 氏 名 若林 綾
論文審査担当者
主査 相良 博典 教授
副査 内田 直樹 教授
副査 恩田 秀寿 教授
(論文審査の要旨)
【目的】関節リウマチ(RA)患者に合併した市中感染型肺炎の臨床的特徴,予後因子につ いて検討した.
【対象】2002 年1 月から2011 年12 月の間に単一の呼吸器専門施設で診療された市中感染 型肺炎患者 1549 例のうち,RA に合併した 71 例(RA 群)であり,患者背景,重症度,転 帰,原因微生物,予後因子についてRA を合併していない肺炎(non-RA 群)と後方視的に 比較検討した.
【結果】女性,非喫煙者,呼吸器疾患合併は non-RA 群と比較してRA 群で有意に多く,肺 炎の重症度は二群間で有意差はなかったが死亡率は RA 群で有意に高かった.原因微生物
はRA 群とnon-RA 群で頻度に相違があり,緑膿菌,インフルエンザ菌,モラクセラならび
に複数菌感染はRA 群で有意に多かった.多変量解析では高齢,RA,重症肺炎,HCAP がRA 群における予後因子であることが示された.
【考察】RA患者に合併する肺炎は RA を合併していない患者の肺炎と臨床的特徴に相違が あることが明らかになり,合併する呼吸器疾患を考慮して慎重に治療にあたる必要がある ことが示唆された.
以上より本論文は新しい知見を得ており,学術上価値があり学位授与に値すると判定し た.
論文題名:Clinical characteristics and prognostic factors of pneumonia in patients with and without rheumatoid arthritis (関節リウマチ患者における市中 感染型肺炎の 臨床的特徴と予後因子の検討)
掲載雑誌名:PLOS ONE, Vol.13, No.8, e0201799, 2018
(主査が記載、500字以内)