別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 2660 号 氏 名 杉田 俊寿
論文審査担当者
主査 久光 正 教授 副査 中館 俊夫 教授
副査 小風 暁 教授
(論文審査の要旨)
情動は呼吸に影響するが、情動の中枢である扁桃体が呼吸に与える作用は明ら かではない。そこで杉田らは、雄性成熟マウスを用い、扁桃体基底外側核におけ るドパミン受容体が呼吸パターンを変動させるか検討した。 マイクロダイアリシ スプローブを用いて扁桃体基底外側核に ドパミン受容体拮抗薬を潅流し 、その際 の呼吸変動をボディプレチスモグラフィにて測定した。同時に 扁桃体基底外側核 でのドパミン遊離量も測定した。ドパミンD1様受容体拮抗薬の潅流は呼吸パター ンに影響を与えなかったが、 ドパミンD2様受容体拮抗薬の潅流により、その濃度 依存性に呼吸数が低下した。いずれでもドパミン遊離量に変化を認めなかった。
D2様受容体阻害がドパミン遊離に影響しない事から 、扁桃体基底外側核にお ける ドパミンは、後シナプスの D2様受容体を介して呼吸数を増加することが示唆され た。
本論文は新しい知見を得ており、学術上価値のあるものであり、学位論文に値す ると判定した。
論文題名:
Breathing is affected by dopamine D2-like receptors in the basolateral amygdala
(扁桃体基底外側核におけるドパミン D2 様受容体による呼吸調節)
掲載雑誌名:
Respiratory Physiology & Neurobiology 掲載予定
(主査が記載、500字以内)