別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・乙 第 2724 号 氏 名 秋保 光利
論文審査担当者
主査 久光 正 教授 副査 田中 和生 教授
副査 小風 暁 教授
(論文審査の要旨)
開胸術後には,しばしば呼吸困難感,胸部疼痛,不安が生じ, QOL を低下させる要 因と なる . 秋保 らは , 開 胸法 に よる 肺切 除な らび に 縦隔 腫瘍 の手 術を 施 行さ れた 43 例を対象に,開胸術後の退院時の不安 と呼吸困難感,胸部疼痛,運動耐容能に 関連があるか検討した.不安は STAI, 安静時における呼吸困難感と胸部疼痛の強 さは 100 mm の VAS,運動耐容能は 6 分間歩行距離で評価した.不安の強さと各デ ータとの関連性を Spearman 順位相関係数を用いて検討した.状態不安と呼吸困難 感,特性不安と呼吸困難感,状態不安と胸部疼痛に有意な正の相関を認めた . しか し,不安と運動耐容能には有意な相関を認めなかった.また呼吸困難感と胸部疼痛 の間に有意な偏相関を認めた .以上から,開胸術後の患者において,退院直前の不 安の強さは,呼吸困難感および胸部疼痛の強さと関連性があ り,呼吸困難感の強さ と胸部疼痛の強さの間にも関連性があることが示唆された.本論文は術後不安に関 する新しい知見を得ており,学術上価値のあるものであり,学位論文に値すると判 定した.
論文題名:
開胸術施行患者の退院時における不安と呼吸困難感 ,胸部疼痛との関連
掲載雑誌名:
昭和学士会雑誌第 76 巻第 3 号 2016 年 6 月掲載予定
(主査が記載、500字以内)