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講演内容 平成27年度専門部研修:熊谷市ホームページ H27senmon report2

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平成27年1月22日

平成28年1月21日 神奈川県小田原市 小田原アリーナにて

<研修中の様子>

平成28年1月21日、神奈川県小田原市にて44名の理事が参加した専門 部研修を行いました。研修のテーマは「小田原市の自治会加入促進の取組等に ついて」です。

当日は小田原市自治会総連合の9名の役員、及び小田原市市民部地域政策課 の3名の職員に御出席いただき、意見交換を行いました。

研修内容

1 小田原市自治会総連合会長挨拶

(小田原市自治会総連合 木村 秀昭 会長)

ようこそ小田原市へ。熊谷市は小田原市より人口も世帯数も多いが、自治会 加入の問題は共通していると思う。小田原市の自治会加入率は、2~3年前は 80%を越えていたが、現在は78%まで減少している。自治会加入の取組み の成果がなかなか表れてこないのが現状である。

昨年の秋に立川市が小田原市に研修にきたが、立川市では、「絆カード」とい

う制度があり、自治会加入者が協力企業の割引サービスが受けられるカードを 作成しているそうだ。

その話を聞いて、自治会加入につながる大変いい制度だと思い、小田原市で も実施できないかと検討をしている。行政が実施に向けて動ける内容ではない と思うので、連合会として、地域のお店を回ったり、協賛企業を探す活動が必 要だと思う。小田原市で成功したら、熊谷市でも実施してはいかがだろうか。

(2)

今日の研修で熊谷市の取組を学び、小田原市での活動に取り入れていきたい。 活発な意見交換ができればと思う。よろしくお願いしたい。

2 小田原市自治会総連合の活動状況紹介

(小田原市自治会総連合 瀬戸 充 副会長)

(1)小田原市自治会総連合の組織について

下の図は小田原市の自治会組織を図にしたものである。

自治会組織のベースには組・班があり、市内には6204組ある。

組・班がまとまったものが単位自治会である。小田原市には254の自治会 がある。

(3)

(2)小田原市自治会総連合の事業計画について

平成27年度の小田原市自治会総連合の事業計画は、7つに分類でき、①地 域力の向上、②安心安全まちづくり運動の推進、③環境問題への取組み、④自 治会長意識の向上、⑤情報発信機能の充実、⑥行政との連携、⑦他市町との連 携となっている。特に力を入れているのが、①・②・③である。

①地域力の向上

地域内の各種団体との連携・交流を強化し、地域コミュニティの活性化を目 指して、市内26全ての地区で地域コミュニティ組織を設立した。地域内で年 間計画を作り様々な取組を実施している。年間の取組の一つとして、自治会・

子供会への加入促進を実施している地区もある。(P5の一覧表を参照。)

②安心安全まちづくり運動の推進

安心安全まちづくりを実現するため、防犯活動の強化や交通安全運動を実施 しているが、防災についての取組には特に関心が高いように感じる。実際に、 日頃から防災活動を実施している自治会が多い。お祭りや体育祭には多くの人 が集まるが、防災訓練にも同じように多くの人が集まる。防災訓練を通じて、 新たなコミュニケーションが生まれ、地域の絆も深まる効果があると思う。 ③環境問題への取組

身近な地球温暖化対策の推進、ごみの減量化と再利用の推進、地域の環境美 化運動の支援、クリーンさかわ等の河川や海岸清掃の実施に力を入れている。

(3)行政との関わりについて

(小田原市市民部地域政策課自治振興係 和田 博 係長)

①小田原市の自治会の状況

小田原市自治会総連合(当時の名称は小田原市連合自治会)は昭和37年に 組織され、平成24年に50周年を迎えた。50周年にあたり、加入促進ハン ドブックの作成、自治会総連合のホームページの開設を行った。

現在の小田原市の自治会加入率は78.04%である。人口は減少傾向だが、

世帯数は増加している。小田原市近郊の自治体と自治会加入率を比較すると、 小田原市は比較的高い。市内で最も世帯数が多い自治会は1100世帯であり、 最も少ない自治会は11世帯である。平均は247世帯である。

②自治会総連合の定例会議について

小田原市では、毎月1回会議を開催している。

時間 会議 出席者

10:00~12:00 理事会 理事9名(事務局)

13:30~14:30 広報委員長会議 市長、両副市長、企画部長、議案説明者、(事務局)

(4)

理事会では、当日の連合会長会議に諮る事項を協議(確認)している。 広報委員長会議では、市の広報事項の説明を受けるとともに、地区の要望事 項を話す場でもある。なお、小田原市では、ほとんどの自治会長が広報委員に 任命され、連合会長は広報委員長に任命される。毎月1回市長との会議がある ことは、他市の自治会連合会から、よく羨ましがられることがある。

連合会長会議では、市から回覧やポスターの依頼を受けるとともに、総連合 内の報告や情報交換を行っている。

③自治会へ交付される委託料・補助金等について <委託料>

・地区行政事務委託料……回覧、ポスター掲示、その他市への協力について、 各自治会に委託料が振り込まれる。

・広報紙の配布委託料……市の広報紙と議会だよりの配布について、自治会総 連合が市と契約しており、各自治会に振り込まれる。

・その他広報紙謝礼金……「県のたより」、FMおだわらが発行するフリーペー

パー「おとなりさん」を配布することについて、謝礼

金が支払われている。 <補助金>

・自主防災組織等育成事業費補助金……防災訓練を実施すると、自治会連合単位 で支払われる。防災資機材の整備は、自治会単位で支 払われる。小田原に直下型地震が起こると言われてい るので、自治会の防災意識は高いと思う。

・防犯灯維持管理費……防犯灯の維持管理費は、本年度ESCO事業(防犯灯 を蛍光灯からLEDに変える事業)に伴い、維持管理 を市が行うことになったので、一部の自治会所有の防 犯灯を除き支払われなくなった。

・児童遊園地運営費……児童遊園地の管理者を対象に支払われる。

・地区公民館建設費……いわゆる自治会館のことで、市内に130ある。基本 的には自治会が管理しており、新築・改修・修繕に対 して補助を受けることができる。

・ごみステーション管理等謝礼……集積場所に出されたごみの整理整頓、清掃 管理等に対して、謝礼を支払っている。 ※その他、市が委嘱する各種委員に対しても謝礼を支払っている。

④地域コミュニティ推進事業

(5)

域別の計画を策定した。市が地域で取組む内容を決めたのではなく、自分達の 地域で取組む内容を自分達で決めたところにポイントがある。それぞれの地域 の課題に対応した計画になっている。

各地区の地域コミュニティ

(6)

3 質疑応答と意見交換

熊 谷 市)私の自治会の加入率は熊谷市の平均よりも低い。未加入の事情は様々

だと思うが、自治会加入促進の活動をしていきたいと思う。小田原市で の未加入者に対する具体的な取組を教えてほしい。

小田原市)自治会加入促進の取組は非常に難しい問題である。例えば、住宅を 建築する時には、開発業者が自治会長に印を貰いに来るが、その時に自 治会への加入を約束させるという事例がある。また、5~6年前から、 年一回、自治会総連合とアパート・マンションの代表者との意見交換会 を開催している。自治会への加入だけを話し合う会議ではないが、1棟 まるごと加入したり、新しく自治会を立ち上げた事例もある。

未加入者に個別に訪問している自治 会もあるが、単身の高齢者や若者の加 入が難しい状況である。自治会への加 入に何か分かりやすいメリットがあれ

ば加入しやすくなると思うが、その点、

立川市の絆カードはいいアイデアだと 思う。

小田原市の加入促進ハンドブックは 平成24年度に作成した。新しい加入 促進チラシも年度内に完成する予定で ある。

熊 谷 市)地元自治会独自の取組で加入率が上がった例は?

小田原市)単純に自治会への加入を促すのではなく、自治会の活動で具体的な

活躍する場面を想定して加入を促すことが重要である。例えば、「あなた

は 書 道 が で き る の で 、 夏 ま つ り の ご 祝 儀 を 書 く の に 力 を 貸 し て く だ さ

い。」という誘い方がある。

また、地域コミュニティ計画の中で、自治会加入促進に取り組んでい る地区もある。その地区では、学校の協力を得て、小学校の入学説明会 で子供会・自治会への加入を呼び掛けている。

(7)

熊 谷 市)LED化されずに自治会管理のままの防犯灯は将来的に市管理にな るのか?

小田原市)小田原市では、蛍光管の製造が中止になることを契機に、市内全体 でLED化を進めることとなった。市内の防犯灯の約15000灯のう ち、350灯は水銀灯で、現在も自治会管理である。今後の管理につい て協議していくことになる。

熊 谷 市)オレオレ詐欺や振り込め詐欺に対して、自治会で取り組んだことは?

小田原市)自治会総連合としてチラシを作り、敬老会の案内状と一緒に配布し ている。行政でも振り込め詐欺に関する防犯メールを配信している。

熊 谷 市)ごみステーション管理の

謝礼について教えてほしい。 小田原市)約20年前に小田原市の

ごみの分別が細かくなった。 ご み の 分 別 の 周 知 と ご み ス テ ー シ ョ ン の 管 理 清 掃 に 対 し て 謝 礼 を 出 し た こ と が き っかけである。

熊 谷 市)ごみ集積所を自治会未加入者が利用することについて、何か条例は

あるのか。環境美化推進委員がポイ捨てを注意するが、「何がダメなの

か」と言い返されることもある。

小田原市)ごみ集積所の利用方法があまりにもひどいところは、担当課が注意

しに行くこともある。小田原市へ問い合わせがあった場合は、「ごみを

捨てる場所は自治会が決め、市はそこに収集に行く。自治会に入ってい

ない人がごみ捨て場を使う場合は、自治会に許可をもらってほしい。」

と回答している。

しかしながら、ごみ集積所の無断利用については法的な規制はない状 況である。

熊 谷 市)熊谷でも、ごみ集積所を無断利用する人がいて、困っているのが現

状である。自治会から無断利用者に対して、強く言える根拠がほしいと いう気持ちはある。

(8)

熊 谷 市)自治会の会費はどのくらいか?

小田原市)会費は安いところは1箇月200円程度、高いところは500円程

度である。市内全ての自治会で同じ会費であるのが望ましいと思うし、

会費についての調査をしたいが、自治会内部の事情を調査することに は抵抗がある。会費は、公民館・消防団・社会福祉協議会などへの支 出があるかどうかによっても差がある。

小田原市)自治会の資金面のことで言えば、防犯灯が自治会管理だった時は市 の補助金を利用していたが、補助金以上に支出があり、自治会からの 持ち出しがあった。市の管理になって、金銭的負担が軽減されてあり がたい。

小田原市)熊谷市自治会連合会の予算について、会費で1,957,500円 の収入があるが、どのようなものか。

熊 谷 市)各自治会に支払われる市報等配布委託料の中から自治会連合会の会

費を徴収している。1世帯850円の配布委託料のうち、30円が会 費となっている。

熊 谷 市)小田原市では総連合に加入しない組織は自治会として認めないとあ

るが、具体的には?

(9)

熊 谷 市)小田原の子供会の状況について教えてほしい。熊谷市では、自治会 と子供会の活動は一体であるが、子供会への加入率は減少している。加 入対象者は9800人いるが、加入者は4000人弱という状況で、子 供会に加入する魅力を向上させることが課題である。

小田原市)小田原でも子供会への加入率は5割を切っており、休止した子供会 もある。

現在は個人情報保護の関係もあり、小学校に入学する子供が誰なのか よく分からない状況である。任期が短い自治会長だとなおさらで、自分 の地域が分からないうちに会長が変わってしまう。

また、地区によっては、小田原市の子供会の連合に入る子供と独自の 子供会に入る子供がいる事例もある。子供会そのものはなくなったが、 学校の協力を仰いで、学校単位で他の地区の子供会と一緒にスポーツを しているところもある。従来の子供会とは違った形で活動している。

小田原市)1年で会長が交代する自治会があるのか?

熊 谷 市)1~2年で交代する自治会もある。自治会長をくじ引きで決める自

治会もあるようだ。もう少し長く自治会長を勤めてほしいが、任意団体 なので難しいところである。自治会を運営する人も高齢者が中心なので、 若返りしたいところだが、引き受け手がおらず、単身者も多い状況であ る。

熊 谷 市)熊谷市の自治会長はボランティアである。小田原市の会長は報酬を

もらっているのか。

参照

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