電子情報通信学会論文誌 D Vol. J101-D No. 1 pp. 1-2 © 一般社団法人電子情報通信学会 2018 1
特集
医用画像論文特集の発行にあたって
医用画像論文特集編集委員会 委員長
増 谷 佳 孝
最先端の科学技術において,医用画像に関連する研 究も常に急速な発展を継続している.新しい原理によ る画像種の新規開発に加え,既存画像種の高分解能 化,撮像の高速化,低侵襲化が進む一方,深層学習に 代表される大規模のデータベースに基づく機械学習・
パターン認識による後処理技術のブレイクスルーが更 に発展し,国民の命と健康に関わる医療を変革しうる 潜在力をもつと大きく期待されている.
本学会の第一種研究会として1999年4月に発足した 医用画像研究会も,医用画像の撮像原理から後処理,
応用に至るまで広範囲に渡る技術課題の解決のための 研究活動を支える一翼を担い,その活動の一環として 本学会論文誌における特集の企画,発行を継続して行 ってきた.今回は,これまでの2000年,2004年,2008 年,2013年に続き第5回目の発行となる.
医用画像に限らず近年の科学技術の特徴として,そ の多様化と細分化,すなわち高度の専門化が挙げられ る.医学と工学の境界領域に位置する医用画像関連の 研究についてはその傾向が強く,画像種や利用技術,
応用する分野ごとに専門性の高い学会,研究会などの コミュニティが形成され,ひいてはその論文誌も国内 外を問わず年々増加している.その結果,医用画像の 全範囲をカバーする特集は,これまでも回を重ねるご
とに投稿数が減少している.このような背景の中,本 号の企画段階では投稿数の予想が困難であったが,投 稿頂いた7編の論文の中から招待論文1編,論文1編,
レター 2編の掲載をすることとなった.これらの論文 の扱う内容は,領域抽出の基礎理論から応用,圧縮セ ンシングによる撮像,機械学習に基づくコンピュータ 支援診断,機能情報である血流の測定・解析などバラ エティに富み,少数精鋭ながら医用画像研究の多様性 が伺える構成になったと考えている.
最後に,貴重な研究成果を投稿して頂いた著者の 方々,丁寧に査読して頂いた査読委員の方々,その結 果を著者へ適切に還元するとともに厳正な審査をして 頂いた編集委員の方々,編集委員会各回の準備と円滑 な進行に御尽力頂いた副編集委員長,編集幹事の 方々,また本企画の実現に御協力頂いた和文論文誌D 編集委員会,ならびに学会事務局の皆様に心より感謝 いたします.
増ます
谷たに
佳よし孝たか(正員) 平3東大・工・精密卒.平9同大学院博士 課程了.独ハンブルク大,米シカゴ大,東大を経て,平26より 広島市大教授.工博.医博.拡散MRIなど多次元医用画像の解 析とその応用に関する研究開発に従事.著書「これでわかる拡 散MRI」など.医用画像研究会第9代専門委員長.
電子情報通信学会論文誌 2018/1 Vol. J101–D No. 1
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医用画像論文特集編集委員会 委 員 長 増 谷 佳 孝
副 委 員 長 原 口 亮
幹 事 北 坂 孝 幸 ・ 佐 藤 哲 大
委 員 有 村 秀 孝 ・ 伊 藤 康 一 ・ 小 田 昌 宏 ・ 小 尾 高 史 佐 藤 清 秀 ・ 河 田 佳 樹 ・ 木 戸 尚 治 ・ 小 林 直 樹 清 水 昭 伸 ・ 庄 野 逸 ・ 菅 幹 生 ・ 滝 沢 穂 高 中 尾 恵 ・ 花 岡 昇 平 ・ 本 谷 秀 堅 ・ 正 宗 賢