セメント改良砂における炭酸化が圧縮強度に及ぼす影響
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(2) Ⅲ− 26. 第39回土木学会関東支部技術研究発表会. 化が供試体全体で進行したと考えられる. 3.3. 養生条件の違いによる一軸圧縮強度. 一軸圧縮試験の経時変化を図-2 に示す.図-2 より, 封緘養生においては,材齢 28 日から材齢 1095 日にか けて同程度の圧縮強度を示した.このことから,二酸. 初期養生. 化炭素に触れない封緘養生では,長期的な強度増加が 起こらないと言える.一方,促進養生 28 日(材齢 56 (材齢 28 日)と比較してそれぞれ約 1.3 倍,1.4 倍の圧 縮強度を示した.このことより,セメント改良砂は炭 酸化により強度増加することが示された.しかし,促 進養生 63 日(材齢 91 日)では,強度の低下が確認さ 5). れた.既往の研究 においても,強度増進につながる二. 6. 一軸圧縮強度(N/mm2). 日)と気中養生 152 日(材齢 180 日)では,初期養生. 促進 28 日. 気中 28 日 図-1 炭酸化の様子. 5 4. 3. 初期養生 気中シリーズ 促進シリーズ 封緘シリーズ. 2 1 0 0. 酸化炭素吸収量には限界量があると考えられている.. 50. 強度低下する要因としては,セメント水和物である珪. 100 150 200 養生日数(日). 360 250 1095 300. 図-2 圧縮強度の経時変化. 酸カルシウム水和物などの分解や,急激な炭酸化によ. 増進を阻害した可能性などが示唆されているが,明ら かになっていないため今後の検討課題としたい. CO2 供給量と圧縮強度の変化の関係を図-3 に示す. 図-3 より,二酸化炭素供給量の多い促進養生は,気中 養生と比較して,二酸化炭素供給量に対する強度の増. 6 一軸圧縮強度(N/mm2). り内部からの水分蒸発が促進され水和反応などの強度. 5 4 3. 気中56日. 気中91日. 2 1. 初期養生 気中シリーズ 促進シリーズ 封緘シリーズ. 0. 加が緩やかであることが分かる.この要因の一つとし. 0. て,二酸化炭素の濃度によって,生成される炭酸化カ. 図-3. ルシウムの結晶状態が異なる可能性が考えられる.二. 50 100 150 200 316 CO2濃度(%)×養生日数(日) CO2 供給量と圧縮強度の変化. つ目には,既往の研究 6)より二酸化炭素が高濃度になる と,水酸化カルシウムだけでなく珪酸カルシウム水和. 影響,日本道路公団試験研究所報告,Vol.32,pp.10-23,1995.. 物も二酸化炭素と反応するという報告がされているこ. 2) セメント協会:セメント系固化材による地盤改良マ. とから,本研究においても同様の現象が起き,強度の. ニュアル第 3 版,pp.27-29,2003.. 増加が抑制されたと考えられる.. 3)島 弘ほか:二酸化炭素ガスを吸収したポーラスコン. 4.まとめ. クリートの圧縮強度と細孔容積,コンクリート工学年. 養生条件の異なる供試体に圧縮強度試験を実地した. 次論文集,Vol.17,1995.. 結果,二酸化炭素濃度に関わらず炭酸化によりセメン. 4) 山田. 泰彰ほか:溶脱劣化したセメント改良砂の強. ト改良砂の圧縮強度は増加した.ただし,二酸化炭素. 度および変形係数の低下における養生日数の影響,. 濃度が高い場合,一定の強度増加後に圧縮強度は低下. 地盤工学会関東支部発表会発表講演集,6 巻,pp.178-182,. する傾向を示した.また,二酸化炭素濃度の違いにより,. 2009.. 二酸化炭素供給量に対する強度増加の傾向は異なった.. 5) 小川. これらは,二酸化炭素の反応形態や生成物質の結晶構造. クリートの物性,コンクリート工学年次論文集,Vol.15,. などが要因と考えられるが,詳細については,今後の研. No.1,. 究課題である.. 6) 白川. 参考文献. 炭酸化機構への水和の影響,コンクリート工学年次論. 1) 三島 信雄ら:安定処理土の強度特性と耐久性に及ぼす. 文集,Vol.24,2002.. 洋二ほか:炭酸ガスを吸収したポーラスコン. 1993. 敏夫ほか:セメントペースト硬化体における.
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