透水性型枠を用いたコンクリートの物質移動抵抗性に関する一考察
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(2) 土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度). Ⅴ‑275. 写真-1 型枠を模擬した型枠. 写真-2 透水性シート. 写真-3 脱枠後の表面. 性型枠のそれには 5mmを超える空気あばたは皆無であった.あばた率の計測結果は表-3 に示したとおり で,剥離剤部(クロス無)では 1.6%程度となり,上のほうが大きくなる傾向を示したのに対し,透水性型 枠は 0%とその威力が遺憾なく発揮されていることがわかる. 一方,透気係数の測定結果は表-4 のごとくとなった.表中に側面鉛直部とあるのは,同じ試験体の側面鉛 直部(剥離剤塗布)について透気係数を計測した結果を表したものである.透気係数は型枠の上部で見ると, クロス無,側面鉛直部そしてクロスの順で小さくなっているが,型枠の中および下部については,クロス無 と側面鉛直部で大きな差は生じていない.これに対して,クロスの中および下部はその値が,0.015 と小さ くなっている.このことは,透水性型枠のクロスによって,物質移動抵抗性の高いコンクリートの層がコン クリート表面に形成されたことを示唆している.なお,上部に比べ中下部での値が小さくなっているのは, コンクリートの自重やコンクリートの上下方向の材料分離の影響も無視できないことを示している. 表-4 透気係数の測定結果 表-3 あばた率の計測結果 測定項. 測定. 目. 種類. あばた率. 部 位 各値 2.08. 中. 1.32. あばた. 下. 1.53. 率. 上. 0.00. 中. 0.00. 下. 0.00. クロス. 種類. (%). 上 クロス無. 測定. クロス. 平均. 無. 1.64 クロス 0.00. 側面 鉛直部. 部 位. 透気係数(×10-16m2). 平均 値. 上. 0.15. 1.4. 0.1. 0.55. 中. 0.045. 0.1. 0.057. 0.067. 下. 0.043. 0.079. 0.034. 0.052. 上. 0.076. 0.14. 0.11. 0.109. 中. 0.013. 0.031. 0.0078. 0.017. 下. 0.022. 0.012. 0.0091. 0.014. 上. 0.2. -. 0.19. 0.19. 中. 0.062. 0.081. 0.07. 0.071. 下. 0.031. 0.045. 0.072. 0.049. 5.まとめ 透水性型枠の優位性をコンクリート表面の透気係数を計測することで,定量的に評することが可能となっ た.透気係数のみに着目すると,コンクリートの自重と上下の品質差の影響もかなり強く出ていることも明 らかなった.このことは,コンクリート表面の物質移動抵抗性を高めるためには,透水性型枠だけではなく, コンクリートの配合設計についてもその重要性を再認識しなければならないことを示している. 今後は,中性化や塩分浸透性などの結果と透気性との関連を明らかにして,耐久性向上への透水性型枠の 有用性を明らかにしていくことが重要であると考えている. 本実験を行うにあたり㈱八洋コンサル高橋幸一氏の全面的な協力を得た.ここに感謝する次第である. 【参考文献】 1)かぶりコンクリートの透気性に関する竣工検査-スイスにおける指針-;半井ら;JCI Vol.49No.3.2011. ‑550‑.
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