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北尾 光司郎 学 位 論 文 審 査 結 果 の 要 旨

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Academic year: 2021

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学 位 論 文 審 査 結 果 の 要 旨

氏 名

北尾 光司郎

審 査 委 員

委 員 長 伊藤 良生 印

委 員 小西 亮介 印 委 員 李 仕剛 印 委 員 中西 功 印 委 員 印

論 文 題 目 移動通信システムにおけるマイクロセル環境の伝搬特性に関する研究

審 査 結 果 の 要 旨

近年,移動通信システムにおいては高速大容量なデータ通信への需要が急速に高まっているために 半径 1km 程度のマイクロセルを用いてサービスエリアを構築して加入者容量を増大させる手法がとら れている.そのため伝搬特性についてもマイクロセルを対象とした検討が盛んになされているが,セ ルサイズ設計用のパスロス推定式については,推定精度検証の観点から十分に検討されているとはい えない.また,ソフトハンドオーバの技術を評価するために必要な基地局(Base Station:BS)にお ける電力角度プロファイル(Power Angular Profile:PAP)の各到来波の変動特性や, BS アンテナ の実効利得の評価に必要な BS における PAP の統計的な特性についてほとんど明らかにされていない.

本論文は以上のような技術的背景のもとに,移動通信システムの設計に必要でありながら依然解明さ れていない伝搬特性について行った研究をまとめたものである.第一のテーマとして,主に第 4 世代 移動通信システムへの適用を目的として 2GHz 以上の帯域をカバーする市街地マイクロセル用のパス ロス推定式の提案を行っている.第二のテーマとして市街地以外の郊外地等におけるパスロスを推定 するために,上記の検討で得られた市街地用推定式の補正式を提案している.第三のテーマとして,

同一セルにおいて隣接するセクタ間のソフトハンドオーバ特性評価を行うときに必要な各セクタにお ける受信レベルのシャドウイング特性を与えるために, BS における水平面内の到来波モデルを提案 している.第四のテーマとして,BS アンテナの実効利得の評価を目的として市街地で垂直面内の PAP の測定を行いその統計的な特性について検討している.また,任意の BS アンテナの実効利得を評価す るために測定結果をもとに簡易な垂直面内の PAP モデルの提案を行い,アンテナ実効利得を評価指標 として提案モデルの妥当性について確認している.

これらの成果は,電波伝搬の研究の特にマイクロセル環境を対象とした移動伝搬研究の分野に おいて新たな知見を与えるものとして評価できる.従って,本論文は博士(工学)を授与するに 値するものと認められる.

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第 5