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変形性股関節症患者における退院後ホームプログラムの継続に影響する要因

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(1)

曩鮭

詐療

i

去ノt

 第25巻 第 7 レ丿

 443

−・

449頁  (1998イ

1

報    皆

変 形 性 股

節 症 患 者

退 院

       

影響

要 因

対 馬 栄

pa

 i)

 

1)

森 永 伊

2) 要 鬣

 

本 稿の 目的は術 後の変 形 性 股 関 節 症 患

に お け る退院

ムプロ グラ ム の継 続に影 響 す る要 因 を 見 出 すこ とである。 変 形 性 股関節 症 患

者 30 名 (

男 性

2 名,

性 28 名

)を対 象と し て

,指導

し た ホ

ム プロ グ ラム の継 続状況

股 関 節 機 能と 主観 的な股 関 節 機 能の改 善 度 など を 電 話 調 査 法

又は面 接 調 査 法にて調 査 した, 対 象 者は全 体 的にホ

ム プロ グ ラムを 継 続 し てい 傾 向にあっ た。 ホ

ムプロ グ ラム の う ち

筋 力 訓 練に影 響 する要 因 を多 重ロ ジス テ ィッ ク 回帰 分 析に て分 析 した 結 果

跛 行 を 意 識 する者ほ ど筋 力訓

を継

し てい ること が わ かっ た

また, 跛 行 を 意識する者に は

切 り術を

施行

さ れ た

若年

者が

行 動 範 囲が広 く, 主

的 な歩 行 状 態が悪 化し てい る とい

う特徴

が あっ た

ド  変 形 性股関 節 症

ム プロ グラム

筋 力 訓 練 は じ め に

 

凵常生活で患

主 的に 運動 療 法な どの理学 療 法 を継 続 する こ と は

機 能の活 用, 日常生活の 援 助, 二次 的 障 害予防とい っ た 目的 を 果たす。 現 在の とこ ろ定 義は

定してい ない が, これ は

にホ

ムプロ グ ラム と呼 称さ れてい る1)。 本 稿で は 運動 療 法に加 えて生 活 様 式の指 導 まで包 括し た 概 念 をホ

ムプロ グラム と して取 り扱 うことにす

 Facters Affecting C〔>lltinllllti〔〕11〔)f Ilome Programs b

  Pusしopcra1ive  Patients w 王tl]Osteoarthriしic Hil〕s

D

弘前た 学 医療 技 術 短 期 大学 部

  (〒036 8564 

肖二

森 聖疑氈{、自青[

i

Ai

田丁66 1)

  Eiki TsLtshinユa

 RPT

 BHSci 

Asushi (,da

 RPT

 BHSci:

  Schoel of AILied Mし

dical Scicnccs

 Hirosak[U1〕iversity 2) 津 軽保 健生 活 協 同 維 合 健 生 病 院 整 形外 科

  Yos}1iak 〔↑vbr [naga

  MD : T)epartinent   c,「Orth【〕paedic

  Surgcry

 Kcnsei Ilospfta[

  (

受で

H  1996イ1193 

王里日  1998イ1三105 る。

 

術 後の変 形 性 股 関 節 症 (以 下

股 関

に おい て もホ

ム プロ グ ラム の指 導 が 行われる機 会は多い 。 術 後 退 院に至っ た股関節 症 患

を対

に ホ

ム プロ グラ ムの

を調査 し た報 告で は

果 を 見い だ せ た

告2)と見い だせ なか っ た報 告3)4Jに分 か れてい る。 ホ

ムプロ グ ラム の

果 判 定 を行

に は患

指導

内容を忠 実に施 行

継 続してい る こと が前 提となる。 これには指 導 者 側 と患 者 側の問題 がある。

 

日本理学

療 法

会に よ る

1990

年の調査 5)で は 理学 療 法士 はホ

ム プロ グラム

家 庭での 訓 練, 生 活 指

導)

を大 半の患

指導

して い る と記 さ れ てい る

し か し約

6

割の 理学 療 法士 は

1 〜 5

回 程 度の指 導を行っ たに過 ぎず

そ れ 以

L

の指 導 を 行っ た者は

1

割に も満たない 。 さらに,

1985

の全国ア ン ケ

ト調 査で は対

と なっ た

149 施

(2)

444 理 学 療 法 学 第25 巻第 7 号 設 中

,2

割 程 度し か定 期 的なフォ ロ

アッ プを行 っ てい ない こ とが報 告さ れてい る 1] 。 患 者 側の問 題と して, ホ

ラ ム継 続患 者 来 院 時 だ け しかフォ ロ

ッ プで きない 場 合es〕や 患 者が独 断で中 止 する場 合ml

が挙 げ られる。

 

そ こ で

この患者側の問題 に着目 し, 退 院した 股関節 症 患 者にお ける ホ

ム プロ グラム の継 続状 況と股 関

節機能,

の主

的 な股 関 節 機 能の満 足 度

以 下, 主 観 的 満 足 度 ) などを調 査 し た。 本 稿の 目 的は ホ

ム プロ グ ラム の

果 判

を 行

前 段 階 として

股 関 節 症 患 者の ホ

ムプログラ ム の 継 続に

影響

する要因 を明 ら か にするこ とで ある。 対 象と

方法

 

,弘前市

内の

病 院 整 形 外 科に て手 術 を 受 けて退 院 した股 関 節 症 患 者の

調 査可能で あっ た

30

男 性

2

名, 女 性

28

名 )である。 対 象 者は入 院 中に理 学 療 法を

け, 退 院

に ホ

プ ロ グ ラム を 指 導 さ れ た。 対 象 者の 平 均 年 齢は

60

5

± /

5.

3

歳 (

19 〜83

, 退院

の 平 均 経 過 期 間 は

68.

8

±

39.

7

ヶ 月

7 〜 144

ヶ 月 )であっ た。 対

象者

が受け た術 式につ い ては人工関 節 置 換 術が

22

名 (全 人工股 関

節置換

18 名

, 人工骨 頭 置 換 術

4

名 ), 外 反 骨 切 り術

3

寛 骨臼回 転 骨 切 り 術

2

名と

外反伸 展 骨 切 り術

骨 頭 回 転 骨 切 り術

筋 解 離 術を施 行さ れ た者が そ れ ぞ れ

1

名で あっ た。 全

対象

者は手 術 操 作 な らびに後 療 法と も に, 順 調に進 行し た

1.

ムプロ グラムの 指 導 方法

 

股 関

症 患

に対 する ホ

ムプロ グ ラム の説 明

指 導は理 学 療 法 士と医 師が行い

に は看 護 婦か ら も

指導

し た。

 

ム プロ グ ラム の口的は股 関節に対す る

担 を軽 減し,

術の 効 果を長 期 間 維 持 する こと と病 期の進 展を防ぐことであると説 明した。 具 体 的 な 指 導は  杖の使 用

  重 い 荷 物を 運搬し ない

以 下

荷 物 運 搬の制 限 )

  筋 力 維 持 訓 練 (股 関 節 の機 能 状 態に 応 じ て

下肢 伸 展 挙 上 運 動, 股 関 節 外 転 運 動

ブ リッ ジ動 作,

膝伸

展運動の中か ら選 択 ;以下 , 筋 力 訓 練 )

  股 関 節の痛みを伴 う 無 理 な姿 勢

動 作 (しゃ が み位, 和式 生活, 長 時 間 の歩 行

立 ち仕 事な ど)の制 限

以 下

姿 勢 動 作 の

である。 そ れ ぞれの 効 果に関 する理 論 的 説 明の後

方 法につ い て指

し た

人 工 関

節置

換 術 を 施 行 された患 者には

股 関 節 機 能が良 好であ っ て も 上記の

  〜 

を施 行 しな ければ 「弛み」が 起こり再 置 換の可 能 性が高い ことも説 明し た。 ま た

, 

えて脱 臼の

険 性 を伴

過 度の股 関 節 屈 曲

内転

内 旋の禁 止 (後 側 方アプロ

チのた め

も指 導し た。

 

以 上 は 入院 中ま た は 退院 後の 受 診 時に おい て パ ンフ レッ ト に よ る説 明

を行っ た

な お

退 院 後に理 学 療 法 士に よ る定 期 的 なフ ォ ロ

ア ッ プ を行わ れ た者は

存在

し な かっ た。

2a

調 査 項目 及 び方 法   対 象 者の診 療 録 か ら

日本 整 形 外 科 学 会 変 形 性 股 関 節 症 判

準第

3

8〕

以 下,

JOA

の基 準による術 前の股 関 節 機 能

疼 痛

,歩行,ADL

) の 得 点 以下

股 関 節 得 点 )

理学 療 法の進行状 況

,手

術 記 録, 退 院後に おける定 期 検 診の検 診 結 果

入 院 期 間な ど を記 録し た

ま た

,対象者

電話 調 査 法 また は面 接 調 査 法によ る聞 き取 りか ら, 股 関 節 機 能, ホ

グ ラム の

続 状 , 股 関 節 機 能に対 する 主観 的な変 化につ い ての 情 報

た。

 

調査 時

退 院

後)

の 股 関

節得

点 も疼 痛, 歩 行,

ADL

を 評 価 した。 こ こ で

 

JOA

ち可 動域 の 項を評 価し な かっ た 理由は   電 話 調 査 法の者で は実 際の計 測が不 可 能であっ た,

 

屑切 り術 施 行 者で は術 後に可 動 域 の減 少 が生 じ る場 合が 多 い 9

m こ と か ら, 効 果 判

参考

となり

い た め である。 何れに しても可 動 域は

ADL

との関わ り 合い 高い た め

ADL

を 評 価 すこ とで代 用 が 可 能で ある と考 えた

  調 査 時のホ

ムプロ グラム の施 行 状 況は

前述 の

  〜 

につ い て調 査 した。   は 「常に使 用

時々 使 用

全 く (ほ と ん ど

)使

用 し ない

3

階に

 

  は 「気 を付 けて い る (ま た は, 行っ

(3)

変 形 性 股 関 節 痂 患 者に お け る退院後ホ

ムプロ グラムの継 続に影 響 する要因

4・15 てい る)」と 「気 を

け てい ない

ま た は

行っ てい ない

」の

2

段階に分類 し た

筋 力 訓 練につ い ては

指 導し た運 動の

つ で も毎口また は

日 お きに行っ てい る

合 を

っ て い る」と し

,2

日以 上の 聞 隔 を空 けてい る場 合は「行っ てい ない

とし た。さ ら に そ れ ぞ れ ホ

ムプロ グラムの う ち

最も継 続し たもの につ い て

どれ くらい の期 間 継 続 したかを 「現 在 まで行っ てい る

退 院

後 1年

以 上

っ た

退 院後/年 未 満 行っ た

全 く行 わ なか っ た」の

4

段 階に分 類した。

ム プロ グ ラム を継 続して い ない には その理 由 を 回

してもら っ た。

 

他に

調 査 時の行 動 範 囲 を評 価し た。 行 動

囲 は外出の機 会を基 準に 「外 出の 機 会 が 少 ない」, 「毎日の買い物 程 度の外 出

1

と分け, さ ら に遠 距 離の 旅 行など

出す る機

の あ る者 を 「旅 行な ど 長距 離の

と して分 類し た。

 

術 前と比 較 した調 査 時の主 観 的 な 股関節

機能

(疼 痛

歩 行

の改

善度

,手

術の満 足 度を 「良 くなっ た

変わ らない

H

悪 く なっ た」の

3

段 階に評 価 させ た。 ま た 歩 行 機 能 とは別に, 外 観に 対 する意識 を

す と

え ら れ る項目 と して, 跛 行 を気にする か しない (以 , 跛 行へ の意 識

気に な る

気に な ら ない

1

2

段 階で評

し た。

 

退 院

診を 「受 けてい る

気が付い た とき受 ける

受 けてい ない」のそれぞれに分 類し た。 その時の検 診 結 果 (医 師に よ る レン トゲン写 真

症 状

股 関

節機能

の診 断 結 果 )に応 じて筆 者 ら が 「良 好

e

維 持 」 ま たは 「悪

化」

の何れ か に分 類 し た。

3

ムプロ グラム の継 続に影 響 する要 因の 分

  析

  指 導 した

4

種の ホ

ムプロ グ ラムそ れ ぞ れ につ い て, 施 行状 況 に影 響 する要 因を検 討し た。 こ れ は単 変量 どうしの関 係を

討 する よりも

多 変 量 に よ り規 定さ れる事 象と捉 えた方が適 切である。 そこ で

重 ロ ジ ス テ ィ ッ ク回 帰 分 析 (

Multiple

Logistic

 

Regression

 

Analysisi2

;以 下

ロ ジス テ ィ ッ ク分 析 )を用い て分 析し た。

 

まず 単 変 量

解析

を 用 い て, 前 述の 

  のホ

ム プロ グ ラム に有 意 また はそ れ に 近い 関 係を示 す 項目 を選 択し た。 デ

タ型 に 応 じて ス ピ アマ ンの 順 位 相 関 分 析,

x2 検定

ま た は 二

t検定

を適 用し た。 検 定の結 果, 有 意

水準 (

p

05

)か ら か け離れた項 目し か

存在

し ない ホ

ムプロ グラム は, こ の段 階で分 析を終 了 した。

 

次にホ

ム プロ グ ラム を 目的 変 数

前 段 階で選 択さ れ た項目 を説 明 変 数として, ロ ジス テ ィッ ク 分 析 を行っ た。 模 型は, 最大対 数 尤 度の有 意 な 減 少と model

 X 2有 意 な 減 少 及 び , 

Wald

−test

川頁に条 件が

くなる よ

に変

増 減 法で構 築し た。 さ らに

説 明 変 数は オッ ズ 比の

95

頼 区 間をexp

係 数±

1.

96

×

SE

で求め

区 間 に

1

が含 まれてい ない もの を採用 し た

選 択 さ れ た説 明 変 数は判嬲

性 分 析で対 数 オッ ズ比 を 求 め

直線

な関係を示 してい る か確 認し た 結 果

L

痛 ,

ADL

の変 化と主 観 的 改 善 度

 

足度

ムプロ グ ラム との関

 

術 前 と調 査 時の 股 関

節得点

を表

1

に示 す。 その

, 評 価 項 目の結 果は表

2

のごと くであっ た

な お

実 際は観 察で きな かっ た が, 全例 が 跛 行 を量 してい る と

え た。

 

股 関

節得

点につ い て術 前と調 査 時

標 本 t

定で 比 較 す る と 疼 痛

df

29

, t ;

7

20

;p<

001

ADL

df

29,

 

t =

2

79

p

Ol

)が有 意に改 善 してい た

1)

。 ま た

表 1 術 前

調査 時の股 関 節得点 (n= 30   術 前の疼 痛 †  術 前の 歩行卞   術 前の 八

DL ’

1’

調 査 時の疼 痛

1

調 査 時の 歩行 † 調 査時のADL †   得 点 変 化 ‡ 15

7士 8

6[点 」 7

8

± 2

5 10

1± 4

2 31

0

‡ 

9,

6

8

5.

4 12

〔}± 3

5 18

2土 12

6

1

,暴

†口 本整 形 外 科学 会 変 形 性 股 関 節 症判 定基準 第3次 案の  

ド位二項

H

に よ る得 点

‡調 査 時の疼痛

歩 行

ADL の含計点 (80点 満

点)か ら術 前  の合 刮 点を引い た値

P<

001

P

0⊥

(4)

446 理学 療 法 学   第

25

巻 第7

号 表 2  調査の結 果 (n

=3

〔})

bL

E

,ム

歪三蓋厄可 司

1 )施 行 状況     杖の使川 :      マ言

O

こ{吏丿

T

亅       

43.

8

%       時々使 用      10

0

      全 く

殆ど使 用 し ない   46

7

    石li斗勿運 搬の

f

尉限 :     気 をつ けて い る     気をつ て い ない   筋 力 訓練 :     行っ てい る     行っ てい ない   姿 勢 動 竹:制 限 1     気をつ い る     気をつ け てい ない 2) 継続状況 : 〔ユ

3

名 ) 〔

3

) (〔4) 26

7%     〔 8名 ) 73

3     (22) 26

7%     ( 8名 ) 73

3     (

22

23.

3

%    ( 7 名) 76

7     (

23

) (各 種ホ

ム プログラ ムの何れ か 1つ で も) 現在 まで行っ てい る 退

1i

完後 何 年か行っ た 退院後少し行っ た 全 く行わ な かっ た 1[ 股 関 節機能

2

レマそ

1) 疼 痛の

1

三観的 改薄度 :     良 くなっ た     変わ ら ない     悪 くなっ た 43

3

%    (13名 ) 6

7    (2) 13

3

     ( 4)

36.

7

     (11〕

83,

3

% 10

06

7

25

名 ) 〔3> 〔2>

2

) 歩行の主観的 改 善 度 :       良 くなっ た       変わ らない       悪 くなっ た 3) 行 動 範 囲 :       外 出の機 会 が 少 ない      毎巨買い 物 程 度の外出      旅行など長 距 離の外

IH

III

そ の他 1) 定 期 検 診 :       受 けてい る      気が付い た とき受け る       受け てい ない

53.

3

%    (

16

をr)

33.

3

     (

10

13.

4

    (

4

) 30

0%     ( 9名 ) 40

〔〕     (12) 30

0    〔9) 66

7%     (20名 ) 13

3

    (4> 20

0

    (

6

2

) 股 関締機能の状 態 (定 期検診の結 果 〉:     良 好 また は維 持      

66.

7

%   (

20

名 )     悪 化 ま た は 再 千術 が 必 要  

33.

3

    (10} 3) 手 術の満 足 度 :     良 くなっ た     変わ ら ない     悪 くなっ た 4) 跛 行へ の意 識 :     気 に な る     気に な ら ない 83

3%    (25名 ) 10

0    〔3) 6

7    (2) 30

0%    ( 9尋ζr) 70

0

    〔

2

ユ) 調 査 時の 合 計 股 関 節 得 点

可動域 を除 く

80

点 満 点 ;以 下

股 関 節 機 能 得 点 ) から術 前の股 関 節 機

能得点

を引い た

(以 下, 得 点 変 化

で は, 人工 関 節 置 換 術の者 (

22

名 )が骨 切 り術の者

8

名 ) よりも有 意に

高得

df

=28

, t =

2.

4

p

05

) を示し た

ま た

,得

点 変化が大 きい ほ ど年 齢 も高 い とい う有 意 な 関 係 (ρr425

 

p

05>

が あっ た。 股関節 得 点 と各 種ホ

ムプロ グラム の継 続と は有 意 な 関 連 性は認め な かっ た。   疼 痛

歩 行の得 点 変 化 とそれぞ れ 同

の主観 的 改 薄 度 に は

意な 相関 が 認め ら れ なか っ た (ρ=

一 .

357,p

053

; ρ

=一 .

303

, 

p =

04

変化

と手 術の 満 足 度との関 係 (ρ= =

008

p

97

)は有 意で な く

股関節

能の改 善が僅 かで あっ て も 「満 足 」 と答え る

存在

し た。 手 術の 満 足 度と歩 行の主観 的 改 善 度と はκ2検 定で

意な 関係 (p <

05

df

  ==

2

 

X

 2=

7

68

あ っ た。

2

ムプロ グラム に影 響 する要 因

 

全ての ホ

ムプロ グ ラムを 継

し てい た

対象者

は存 在せず

最 も施

頻 度が

かっ たのは杖の

使

用で あっ た (表

2

)。 杖の使 用と他の項 目間に有 意な関連

は な かっ た。   荷 物 運 搬の制 限では

,.

二標 本

t

検 定に よ り年 齢 に有 意な差が見ら れ (

df

28

 

t =259 ,

 p

05

これ は若 年 者ほ ど気をつ てい る傾

があっ た。 筋 力 訓 練 と跛 行へ の 意 識

(X2 −

」「

49,

 

p

05)

の 間, 及 び姿 勢 動 作の 制 限と跛 行の意 識の 間に有 意な 関 係

フ ィ ッ シ ャ

直 接 確 率 検 定 ,

p <

05

)があっ た。 筋 力 訓 練 を 行っ て い る者ほ ど, また は姿 勢 動 作の制 限 をしてい る者ほ ど跛 行 へ 意 識 はい とい

に あっ た。   筋 力 訓 練は日常生活上

他の ホ

ムプロ グラ ム

(5)

変 形性 股 閏 節 症 患 者にお ける退 院 後ホ

ムプロ グラム の継 続に影響 する要閃

447

と比較し て時間を設 け る 必要が

る た め, 施

さ れ

い と

える

その た め

訓練を継 続 する 要 因を探 求 すれ ば

ムプロ グ ラム継 続の本 質 を把 握できると 考 え た

筋 力 訓 練 とは, 手 術の満 足 度 (ρ

= .

428

p = .

Ol.

8

跛 行 へ の 意 識

p

二一 .

337

;p

=.

069

の順に相関 が高かっ た。 そ こ で

手 術 の満 足 度 (カ テ ゴ リ

[以下

CA

] ;

0

= 良

く な

,1

= 変わ ら ない

悪 く なっ た

跛行

へ の

CA

0

;気

に な ら な い

1

= 気 に な る)を説 明 変 数 , 「筋 力 訓 練 (

CA

0 冨

行っ て い ない

1 =

行っ て い る)」 を 目的 変 数と し たロ ジス ティ ック分析を行っ た。 そ の結 果

跛 行へ の意 識の みが有 意 な変 数として選 択さ れ た

俵 3.

A

っ て,

行を

に す る

ほ ど筋 力 訓 練 を継 続 してい 傾 向っ た。 これ だ けでは

釈が 困難で あ る た め, 階層 的に 「跛 行 へ の 意 識

1

を 目 的変 数

,表 1,2

目 を説 明 変 数と して さきの方 法と同 様にロ ジス テ ィ ッ ク分 析 を 行っ た

そ の結 果

跛 行へ の 意識 に は術 式 (

CA

0

; 人工関 節

,1

骨 切 り術 )が最 も大 き く影 響 し

次い で行 動 範 囲 (

CA

0

外 出の機 会が 少 ない

1 =

買い

程 度の

出,

2 =

旅 行な どの 外 出 )

歩 行の 主観 的 改 善 度 (

CA

0

= 良 くなっ た

1 =

変わ ら ない

2 =

悪 くなっ た

の 順に

影響

してい た

表 3.B )

v ま た

跛 行へ の意 識 は

齢と関 連 する と考え

これも加 えて分 析 し て みたが

最 大 対 数 尤 度の減 少

意で な かっ た ため採 用しなかっ た。 以上の 目的 変 数に対 する説 明 変 数の

logit

は全て

線的 な関 係を示してい た の で

カ テ ゴ リ

の変 更は行 わ なかっ た

 杖

の使 用と

力 訓 練を継 続しない の具 体 的 な 理 由は表

4

の通 りであっ た。 表 中には無い が, 常 に杖 を使用 し てい る者でも

入 目が

に な る」と

えた

13

名 中

2

名 存 在 した。 荷 物 運 搬の 制 限と姿 勢 動 作の 制限の何れ か, ま た は両 方とも継 続 してい な かっ た

全例 が 「意 識してい い 」 また は 「気 を 付 けるべ であるが

必 要に迫 られ る と注 意でき ない 」とい う理 由であっ た。

 股関節 機 能は ホ

ム プロ グラ ム の継 続 性に影 響 する と予 想したが

直 接な関 係はなかっ た。 手 術 の満 足 度と機 能 変 化 な らび に股 関 節 機 能が無関係 なこ とは

,手術

する要

求,

満 足 度に個 人 差が ある こ とを示 してい る。

 

杖の使用 は特に時間を設け る 必 要 も無 く

歩 行 の補助 と して用い る た め容 易に施 行さ れ やすい と 考 える。 ま た, 対 象 者の歩 行 機 能は術 後 有 意な改 善が見ら れ てい ない

表 1)

こと か ら

杖を使 用 せ ざるを得ない 状 況にある者が

い と推測 さ れ       表3 ロ ジス テ ィ ッ ク分 析の 精 果

Cn≡30

A.

i

1

的 変 数:筋 力訓 練 β     

SE

オッズ 比 〔

95CI

†) 跛行へ の意識

const

2.

02

1

79

O.

920

62

7

50    (  45

75

−−

i

24 最 大卸」

委女ノ‘1良

1=

29

6

 ModelX2

5

12 (p<

05)

 rl勺1

767

B.II

的変数 :跛 行へ β

SE

オッズ比 (9

 riCI†) 乖「:

1

 Jt

       

3.

03

f

重力塗屯匪卜       ]

78 歩 行の

ド観 的 改

簿 度

     

L62

const

      

6

66 1

360

880

822

38 20

76    (

29

 7

56

1

14

) 5

92    ( 

33,

27

1

06

5.

01

    ( 25

21

1

Ol) 最 人対 数 尤 度

20

9

M〔,delzZ

15

8 〔p<

Oヱ)

的 中 率

83

3%

†95%イ育身唄レく:

1

g,

  )く

D5

(6)

448 理 学 療 法 学   第25巻 第7写

表 4  ホ

ム プロ グ ラム を継 続しない 理 由 a

杖 (全 く

殆ど使用し ない者 17名中) 必 要 ない 歩 行 時に休 憩を入れ る 人 冂が気に な る 歩 行 器 (シ ルバ

)を

f

吏丿月 1耐 到

煩 わ しい 9名

3221

b.

筋力 訓練 (行っ てい ない 者22名 中) 必 要 ない 疼 痛が起こ る 時 問が とれ ない 名 3

ρ

D3 る。 杖の使 用に は横

ら 啣 の調査 と同

様 ,「

人 匹 が気にな る」 とい う心 理 的 な抵 抗が影 響 してい た 者 も存 在 し た (表

4

)。 この よ

に対し て は 杖 使 用の効 果 を説 明 するだけでな く

外 見上の配 慮 も工夫してい 必要が あ ろ

。   荷 物 運 搬

姿 勢 動 作の制 限につ い て は

年 齢 や 跛 行へ 意 識

影響

し てい たこ と か ら, 身 体 活 動 性の 高い 若 年 者は荷

運搬, 姿 勢 動 作に注 意 を 向 け てい る と言 える。 しか し

日常生活に おい て は や む を得

制限 で き ない 場 合 も多い と考 える。

 

筋 力 訓 練の継 続には跛 行へ の意 識

すな わ ち歩 容などの外 見 を 意 識 してい る こ とが 影 響 してい た (表

3

識 に大 き く影 響 し てい るの は 術 式であっ た。 つ ま り

跛 行を気に し ない

後に は

齢な者に適 応となる人工関 節 置 換 術を

けた とい

う特

徴 を

して い る

入工関 節 置 換 術 を 受 けた者は疼 痛の改 善が著 しく

,身体活

に支 障 を きた し にくい

ムプロ グ ラム を 必 要 ない と思っ て中 止し た

が多い と推 測し た。 ま た

跛行

へ の意 識には行 動 範 囲の制 限, 歩 行 の主観 的な悪 化が影

し てい た。 骨 切 り術を施 行 さ れ, 行 動 範 囲が広 く

,手

術 後に歩 行 機 能 が 悪 く なっ た と思 う者ほ ど, 跛 行 を気にしてい る とい え る。 以 上 から

筋 力 訓 練の継

に は股関節 機 能そ の もの よ りも, 疾 病, 障 害へ の意 識 などの心理的 要 因の影 響が 大 きい と考え る。 特に術 後 著しい 疼 痛の改 善が得ら れ た

, 高齢の者に は

ロ グ ラムを繰 り返 し指 導 する だ けでな く, 施 行さ れ やすい よ

に その 内 容 を 単 純な もの に限

する 必 要がある と考 え た。 また

患 者の心 理 状 況や環 境 要 因 も評 価し把 握し た 上で指

するこ とが重 要 で ある とい える。   今 回は症 例 数 が 少 な く傾 向を伺 う程 度の結 果で あっ た た め

,今後

は症 例 数 を 増やす 必 要が ある。 ま た

退 院 後の経 過 期 間 を

定に して調 査 する な ど

条件

下 での調 査

行 う

こ とが課 題 となる。 さらに, 股 関節 症 患 者に対 して患 者 教 育を行 うと ともに定 期 的なフ ォロ

プ を行

ロ グラム をい か に継 続さ せ得る か, ま た その

果 につ い て も検

して い く必 要が ある。 文    献

1

) 稲 坂  恵

水 落 和 也

他 :ホ

ム プロ グ ラム の 虚   て方

PT ジャ

ナル  25;

752−757,

19

9⊥

2

Sashika

 H

 Matsuba  Y 

et al

:Hoine program  of   physical therapy :Effect on 

disabUi

ies

 of pat:

ients

  with  totai hip arthroptasty

 Arch  Pys 

Med

 

Reh

α

bil

 77:273

277

 1996

3

) 辻 川 幸 了

他 :人

朗 殳関 節 置換 例へ の ア ン ケ

ト   調 査

理学 療 法 学 ]

g

学 会特「 J]i亅号):

160

1992.

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他 :股関節 手 彳

1

寺例の退 院 後 ADL につ   ての ア ンケ

ト調 査

痛み と禁 忌 事項お よ びAI〕L   の 関 係につ い て

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182

  1986

7

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22

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291

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8

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Orthop

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9)土方浩美

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水 野 耕 作

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lD 糸 満 盛 憲

関Ih』

1

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106−114

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199

 

3.

12) 

Ilosrrler

 

DW ,

 

Lemeshow

 

S

Appiied 

Logistic

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John

 Wl1ey & SOII$

 Ncw  York

1989

13> 横 畠 由 美 予

こ油 康

r−・

他 :股 関節 全 置 換 術 後 長   期 経 過 例の股 関 節 機 能と術 後の 身 体 活 動吊

リハ

   [裏ノ

(7)

EJe・lttlisc.1-vatl"'・1iti,igll-e:ts-t4N{X'C-1ft;ti-AfUij'7AO)/t,l*.Me:;S;/?,su・,E-g'-6-esLftl

449

<Abstract>

Factors

Affeeting

Continuation

of

Home

Progrrams

by

Postoperative

Patients

with

Osteoarthritie

Hips

Eiki

'rSUSHIMA,

RPT,

BHSci,

Atsushi

ODA,

RPT,

BHSci

School

ofAllied

rt(fedieal

Seiences,

EIirosaki

University

Yoshiaki

MORINAGA,

MD

Dqpartment

of

Orthopaedics

Surget:y,

Klansei

Hbspital

The

purpose

of

this

study was touncover the

factors

affecting continuation of

home

programs

by

postoperative patients with osteoarthritic

hips

after

leaving

hospital

(0A

patients).

'

The

subjects of this

investigation

were

30

OA

patients

(2

males and

28

females,

mean age

60,5

± 15.3 years, mean

program

length

aEter

hospital

discharge

68,8

±

39.7

months).

Subjects

were asked about continuation of their prescribed

home

programs,

hip

function.

etc.

Specitically,

honie

programs

were

defined

as the

four

following

'factors:

use of a cane, prohibition

to

carry

heavy

baggage,

muscle strengthening exercises, and

avoidance of certain

bodily

positions.

Tltere

was a

general

tendency

for

subjects

to

discontinue

home

programs,

but

at

leasL

one

home

program was carried out.

Factors

which

influenced

muscle

ing

exercises

in

home

pro.crrams

were examined

by

multiple

logistic

regression.

Muscle

st/rengthening exercises may

have

been

influenced

by

patient's consciousness of

ing

<6

=

O.149,

odds ratio

[OR]

==

7.50.

p<O.05).

The

factors

which

influenced

sciousness of

limping

were also examined

by

multiple

Eogistic

regression.

Consciousness

of

limpin.u

may

have

been

influenced

by

the

kind

of operation

<osteotomy

or

t,otal

hip

replacement;

"

=

3.03.

0R

==

20,8,

p<O.05),

range of activity area

(t3

=

1.78,

OR

=

5.9,

p<

O.05)

, and

improvement

of the

gait

function

(fi

参照

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