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Paleogene and Lower Neogene Titleof River Ooigawa, Shizuoka Prefectu Geology Abstract_ 要旨 ) Author(s) Matsumoto, Eiji Citation Kyoto University ( 京都大学

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Academic year: 2021

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(1)

Title

Paleogene and Lower Neogene Geology in the Lower Course

of River Ooigawa, Shizuoka Prefecture, Central Japan(

Abstract_要旨 )

Author(s)

Matsumoto, Eiji

Citation

Kyoto University (京都大学)

Issue Date

1966-03-23

URL

http://hdl.handle.net/2433/211859

Right

Type

Thesis or Dissertation

Textversion

none

(2)

氏 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与 の 日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 論 文 調 査 委 員 、、ヽ

:

5 :

7・8

はJ

論 理 博 第

141

昭 和

41

3

23

学 位 規 則 第

5 条 第 2 項 該 当

P aleog en e an d I。ow er N eo g en e G eolog y in tIle I.ov er

C ou rse

of R iv er O o ig aw a , S h i2:u Ok a

P refectu re,

C en tral Ja p an

(静岡県大井川下流地域 の古第三紀及 び下 部新第三紀の地質 学 的研 究) (主 査) 教 授 松 下 進 教 授 吉 沢 甫 教 授 初 田甚 一 郎 論 文 内 容 の 要 旨 静岡県大井川下 流地方 には, 無化石 の時代未詳の地層 が発達 してお り, それを二つ に分 け, 古い と思 わ れ る もの は, 中生代 ジ ュラ紀, それ よ り新 しい と恩 われ る方 は, 中生代 白亜 紀 または古第三紀 と考え られ て いた。 ところが数年前, 同地方 の所謂三倉層群 の中か ら月化石が発見 され た。 申請者 は, この ことに刺 激 され て5年前 か らこの地方 の綿 密 な野外調査 を行 な って, 所謂 三倉層群 ・ 瀬戸川層群 の中か ら多数 の化 石 を発見 ・ 採集 し, 層序, 地質構造 を明 らかにした。 主論文 は この研究 を ま とめた もので あ る。 申請者 は, 従来 の千谷好之助, 横 山次郎 の研究 を修正 して, 下 の表 に示す層序を設定 した。 地 層 名 E 層 厚

大 井 川 層 群 -

.._._ ()

一 . 相 賀 累 層 -- 交 斜 不 整 合-樽 沢 層 群 - 不 整

合-川

巣 層 群

良 層 群 天徳寺累層 童 沢 累 層 上 尾 巣 層 蔑 見 累 層 - 断 層-時 代 未 詳 層 111 150 2000 2000 1300 500 岩 石 の 種 類 フリッシュ型互層 砂岩(泥岩をはさむ) 黒色貢岩を主と し, チャー ト・砂岩 ・ 緑色 火成岩 ・ 火 砕岩を伴 う フリッシュ型砂岩 ・ 頁岩互 層 黒色泥岩と少量の砂岩 フリッシュ型砂岩 ・ 頁岩互 層 暗青色頁岩と少量の砂岩 千枚岩化した暗青色頁岩 化 石 】 時 代 L ep idocy clina V enerica71d ia lokudai P eriplona bes5hoensis

P itar m a t5 uraenSis P aleod ictyon m aJuS

最上部 漸新統

(3)

従来 の所謂三倉層群や瀬戸川層群 は新たに瀬戸川累層群 に含 まれ ることにな り, 時代 は古第三紀 とい う ことにな った。 相賀累層 とい う地層名 は残月- 幌 内月化石群 を産す る地層 に対 して昭和39年 (1963) に申 請者が与えた ものである。 相賀累層群 と瀬戸川累層群 とのあいだの交斜不整合 は著 しい。 次 に, これ らの地層の時代 についての記述がある.。 大井川層群 はフ リッシ ュ型互層で, 大井川以東で は 無化石であ るが, 川 か ら西では, 石灰岩か ら下部 中新統を示す有孔虫化石 L ePidocyclina n抄 onia, M iog3,9sina kotoiが発見 されている。 相賀累層 は申請者がその中か らは じめて化石を発見 し, 研究 し, 命名 した地層であ るが, 申請者が発見 して識別 した貝化石 は15種で, その うちで代表的な ものはY oldia laudabilis,P ortlandl'a yotsukurensis, V enericard ia tokudal., L iocym a furtl'2)a, P haxas l'zum oensis jobanicus, P eril)lam a bessshoense で, 浅 貝一幌 内月化石群 に属 し, 上部漸新統か ら最下部 中新統を示す ものであ る。 滝沢層群 か らは遠洋性の有孔虫化石を見つけてい るが, それで は時代 は決め られ ない。 水野篤行 は, こ の中か ら貝化石を発見 (1956) したが, 申請者 は滝沢層群 を上部漸新統 とす る。 天徳寺累層か らは, 時代 の決め手 にな る化石 は発見 され ていないが, 上下 の地層 との関係 か ら中部- 上部漸新統 とす る。 童沢累層 は, P itar m atsuraensis を産す るので, 中部漸新であ る。 上尾累層か らは生痕 とP aleodictγon のほかには化石が知 られていないが, 下部漸新~始新 と考え られ る。 申請者 は次 に, 大井川下 流地方 の上述 の地層 と紀伊半島, 室戸半島, 南九州 の四万十地帯 の地層 との対 比を試みた。 紀伊半島の古第三系 は牟婁層群 と呼ばれてい るが, 最近その研究が進んで, 層序がわか り, 化石 も少 しで はあるが, 発見 された。 申請者 は, 牟婁層群 の上部を滝沢層群 に対比す る。 室戸半島で も南 九州で も最近, 研究が進んで来て, 化石が発見 され, 所 によ っては層序 も明 らかにされ た。 下 に表示す る。

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塩基性火山岩 ・ 火 山砕屑岩

××

酸性凝灰岩

I-

- 主要地殻変動 - ゆるやかな変動 - 217

(4)

申請者 はさらに大井川下流地域の地質構造 についての研究成果を記述するO 瀬戸川累層群 ほ等斜槽曲を している。 走向は東邦 東で, 傾斜 は北北西へ60- 800であるO 福代- 坂下背斜 ほか2背斜を識 別 し て い る. 断層 には槽 曲に伴 う逆断層 とその後 に生 じた正断層 とがある。 最後に高千穂変動 についての論述がある。 これは南九州において見 出され, 名づけ られた (松本 ・ 黒 田, 1942) もので, 最近, 首藤 (1963) によ って詳細に研究 され た結果, この変動 は ⅠとⅡの2期に区分 され ることにな った。 申請者 は, 大井川下流地域の古第三紀 と中新世初期におけ る地史を次の通 りに総揺 す る。 1. 古第三紀 に地向斜堆積が行なわれ, 漸新世後期には火山活動 もおこった。 2. 滝沢層群 の堆積後, すなわち漸新世末期 に地繋変動がおこって, 瀬戸川累層群が等斜槽 曲を受 けた。 続 いて槽 曲軸 に平行 な断層がで き, その後, 襟曲軸 に斜めの正断層が生 じた0 3. 漸新世末か ら中新世の初めに堆積盆地が南方へ移動 して, 相賀累層 と大井川層群が堆積 した。 4. 中新世 中期になろうとす る時, ゆるい変動がおこって, これ ら両層が対称槽 曲を した。

5.

不整合 に中部中新統倉真層群が堆積 した。 申請者 は, 大井川下 流地域の上記の2と4の変動をそれぞれ南九州の高千穂変動 ⅠとⅡとに比較 し, 帝 九州では高千穂 Ⅱが主で, Ⅰが従であるのに対 して, 大井川では逆で, Ⅰが主, 同 Ⅱが従であるとす る。 参考論文 は3編 あ って, その1は 日本の二畳石炭系産の三葉虫をは じめて研究 し, 記載 した もの, その 2 は紀伊半島の古第三系牟婁層群 の研究報告であ り, その3は大井川下流地域の相賀累層か ら発見 した浅 貞一幌内月化石群 の報告であ って, その 2 とその 3 は主論文の基礎の一部をな している. 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 西南 日本外帯には南九州か ら南四国, 紀伊半島を経て 日本南 アルプスにわた って, 最近まで無化石で時 代不詳であ った地層が分布 していて, 四万十地帯 と呼ばれている。 静岡県大井川下流地域 も, この地帯の 一部であ って, 三倉層, 瀬戸川層 とい う無化石 の地層がある。 数年前 この地域か ら月化石がわずかに発見 されたことに刺激 されて, 申請者 は5 年前か ら, この地域の綿密な野外調査を行 ない, その特異 の才能を 発揮 して, 多数の化石 を発見 し, 層序 ・ 構造 を明 らかにした。 主論文 はこの研究 をまとめた ものである0 申請者 は, 従来の三倉層, 瀬戸川層をまとめて, 瀬戸川累層群 の中に包括 し, 同累層群を不整合によ っ て, 下か ら鍋島層群 (5800m ) と滝沢層 (1000m ) に区分 した。 瀬戸川累層群 は顕著な不整合によ って相 賀累層 (150m ) によ って被われ る。 瀬戸川累層群 は地向斜 に堆積 したもので, 砂岩 と頁岩 とのフ リッシ ュ型互層をなす ことが多い。 申請者 は瀬戸川累層群, 相賀累層の双方か ら月そのほかの化石を発見 し, 瀬 戸川累層群 の時代を下部~上部漸新統 とし, 相賀累層の方 は, 浅月幌内月化石群 の発見によ って最上部漸 新統 とした。 最近, 紀伊半島, 南四国, 南九州の四万十地帯の研究が進み, 層序が設定 され, 化石が発見されている が, 申請者 は, これ らの地方 との対比を試み, 瀬戸川累層群 を紀伊半島の牟婁層群, 室戸半島の室戸半島 層群, 南九州の 日向層群, 日南亜層群 に対比 し, 相賀累層を室戸半島の四十寺 山累層, 南九州の門川累 層

,

酒谷亜層群 に対比す る。 - 218

(5)

-瀬戸川累層群 は著 しい等斜槽曲をな している. 走向は東北東で, 傾斜 は北北西へ900- 800であるo 槽 曲 は逆断層を随伴す るO 瀬戸川累層群 は, 前述 の通 り, 顕著な不整合で, 相賀累層 によ って被われ るO その 後に正断層が生 じた。 申請者 は, この地方の地宏変動を二つ とり上げ, 一つは著 しい もので, 漸新世末期, 瀬戸川累層群 の堆 積後 とし, あとの一つは, 中新世 中期に入 る時, 大井川層群堆積後の緩慢な もの とした。 それぞれを南九 州の高千穂変動

, 同 Ⅱに対比す る。 南九州ではⅡが主であるのに対 して, 静岡では 工が主である。 参考論文3編 の うち, 1編 は 日本の古生代後期の三葉虫化石 の研究 で, 1編 は相賀累層か ら申請者が発 見 した貝化石の研究, あ との1 編 は紀伊半島の牟婁層群 を研究 した ものである。 いずれ も申請者 のす ぐれ た研究能力を示す ものである。 要す るに, 申請者松本英二 は, これ まで未知であ った西南 日本外帯四万十地帯の一部において, ほとん ど化石が知 られず, あま り研究 された ことのない地層を丹念 に研究 して, 多数の化石を発見 して, 層序 ・ 時代 ・ 地質構造を明 らかに解明 した。 この研究 は特筆 に値す るものであ り, 申請者 の稀 な才能 と努力 とに よ って, は じめて完成 し, 見事 な成果をあげた ものであ って, わが国の地史学 に貢献す るところ多大であ る。 よ って, 本論文 は理学博士の学位論文 として十分 に価値があるもの と認める。 219

参照

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