平 成 25年 度 岩 手 県 農 業 会 議 事 業 報 告 書
自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日第 1 事 業 概 要
東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 に お い て は 、早 期 の 復 旧 ・ 復 興 に 向 け て 関 係 者 が 懸
命 に 取 り 組 ま れ て お り 、当 会 議 に お い て も 、農 地 の 津 波 被 害 対 策 の 一 層 の 推
進 や 、 放 射 性 物 質 汚 染 に よ る 農 林 産 物 の 被 害 対 策 等 の 実 施 に つ い て 、 県 ・ 県
議 会 、 県 選 出 国 会 議 員 等 へ 要 請 活 動 を 行 っ た 。
一 方 、政 府 は 12 月 に 、今 後 10 年 程 度 を 見 据 え た 農 林 水 産 政 策 改 革 の 指 針
と な る 「 農 林 水 産 業 ・ 地 域 の 活 力 創 造 プ ラ ン 」 を 策 定 し 、 諸 施 策 の 実 行 に よ
り 、 農 政 の 大 改 革 を 実 現 す る こ と と し た 。
こ れ と 時 期 を 同 じ く し て 、農 地 中 間 管 理 機 構 関 連 2 法 が 制 定 さ れ 、農 用 地
利 用 配 分 計 画 案 へ の 意 見 具 申 、遊 休 農 地 対 策 の 強 化 、農 地 台 帳 及 び 地 図 の 整
備 ・ 公 表 な ど 農 業 委 員 会 の 役 割 が 重 要 性 を 増 す こ と と な っ た の で 、当 会 議 に
お い て は 各 種 研 修 会 の 開 催 や 巡 回 指 導 等 を 通 じ 、農 業 委 員 会 へ の 内 容 の 周 知
を 図 り 、 農 政 改 革 へ の 対 応 に 万 全 を 期 す る よ う 努 め た 。
ま た 、 農 業 委 員 会 活 動 の 「 見 え る 化 」 が 強 く 求 め ら れ て い る こ と か ら 、 農
地 法 の 制 定 日( 昭 和 27 年 7 月 15 日 )で あ る 7 月 15 日 を 、全 国 で 初 め て「 農
地 の 日 」と し て 設 定 し 、各 農 業 委 員 会 が 創 意 工 夫 を 凝 ら し た 農 地 パ ト ロ ー ル
出 発 式 の 実 施 な ど に よ り 、 系 統 組 織 の 取 り 組 み 意 欲 の 結 集 の 機 会 と し た 。
こ の ほ か 、農 業 委 員 会 に お け る 法 令 事 務 の 適 正 な 実 施 を 始 め 、地 域 農 業 マ
ス タ ー プ ラ ン の 作 成 及 び 見 直 し へ の 参 画 な ど 、農 業 委 員 会 業 務 全 般 に 亘 る 支
援 を 行 っ た 。
さ ら に 、 岩 手 県 農 業 再 生 協 議 会 の 一 員 と し て 、 担 い 手 対 策 に 取 り 組 み 、 認
定 農 業 者 、農 業 法 人 、集 落 営 農 な ど を 対 象 と し た 各 種 研 修 会 等 を 開 催 し た ほ
か 、 農 業 法 人 等 へ の 就 農 に 向 け た 「 農 の 雇 用 」 事 業 な ど に 引 き 続 き 取 り 組 ん
だ 。
こ う し た 中 で 、 T P P 交 渉 に つ い て は 、 平 成 25 年 7 月 に 我 が 国 は 正 式 に
参 加 し た と こ ろ で あ る が 、 2 月 に シ ン ガ ポ ー ル で 開 催 さ れ た T P P 閣 僚 会 合
に お い て も 大 筋 合 意 に 至 ら な か っ た 。 こ の 間 、 当 会 議 と し て は 、 全 国 農 業 会
議 所 及 び 「 T P P 等 と 食 料 ・ 農 林 水 産 業 ・ 地 域 経 済 を 考 え る 岩 手 県 民 会 議 」
の 取 り 組 み に 呼 応 し 、農 林 水 産 分 野 の 重 要 5 項 目 な ど 、関 税 撤 廃 の 例 外 と す
る 「 聖 域 」 を 確 保 す る よ う 、 農 業 委 員 大 会 決 議 及 び 国 会 議 員 等 へ の 要 請 、 チ
ラ シ 配 布 等 を 重 ね て 行 っ た 。
第2 会務の円滑な推進
激変する農業・農政をめぐる情勢の下で、農業委員会系統組織(以下、「系統組織」という。)の役割を的確 に果たすため、農業委員会と連携し、県や関係団体の指導・支援を得ながら、事業計画等に基づく次の業務 に取り組んだ。 1 会議員の異動 本年度は、次のとおり新たに3名の会議員が就任した。 所 属 新 任 者 前 任 者 備 考 氏 名 時 期 氏 名 時 期 北上市農業委員会 髙橋 善郎 25, 4, 2 八重樫 彰 25, 3,31 1号会議員 岩手県たばこ耕作組合 滝沢 正一 25, 7, 4 小林 繁一 25, 5,21 5号会議員 全国農業協同組合連合会岩手県本部 菊池 勝 25, 7,23 小田島 利昭 25, 7,12 6号会議員 2 常任会議員の異動 会議員の異動に伴い、次のとおり新たに2名の常任会議員が就任した。 所 属 新 任 者 所 属 前 任 者 備 考 氏 名 時 期 氏 名 時 期 北上市農業委員会 髙橋 善郎 25, 4,22 北上市農業委員会 八重樫 彰 25, 3,31 花北地区 全国農業協同組合 連合会岩手県本部 菊池 勝 25, 7,23 全国農業協同組合 連合会岩手県本部 小田島利昭 25, 7,12 3 会議の開催 ⑴ 総 会 総会を開催し全議案が決定された。 (ア)平成25年度臨時総会 日 時 平成25年7月12日 場 所 盛岡市 エスポワールいわて 出席者数 会議員 42名 議 案 1.平成24年度岩手県農業会議事業報告(案)及び歳入歳出決算(案)の承 認について 2.会議員の辞任同意について (6号会議員 前全国農業協同組合連合会岩手県本部長 小田島利昭氏)(イ)平成25年度定期総会 日 時 平成26年3月25日 場 所 盛岡市 エスポワールいわて 出席者数 会議員 43名 議 案 1.平成25年度歳入歳出補正予算(案)について 2.平成26年度事業計画(案)及び歳入歳出予算(案)について 3 .平 成 2 6 年 度に お け る賛 助 員 の 拠 出金 額 並 びに 徴 収 時 期 、方 法 (案)について 4.平成26年度における預金預入先(案)について 5.平成26年度における借入金最高限度額及び借入先(案)について 6.岩手県農業会議会則の一部改正(案)について 7.岩手県農業会議互選規程の一部改正(案)について ⑵ 役員会 役員会を開催し総会議案等について協議した。 開催日・場所 協議事項 6月14日 エスポワールいわて 1.平成25年度臨時総会議案について 2.その他 12月13日 エスポワールいわて 1.平成25年度上半期事業実績等について 2.その他 3月14日 エスポワールいわて 1.平成25年度定期総会議案について 2.その他 ⑶ 監査会 監査会を開催し事業内容や決算等について監査いただいた。 開催日・場所 監査事項 6月14日 第2産業会館 平成24年度事業報告(案)及び歳入歳出決算(案)について 12月18日 第2産業会館 平成25年度上半期業務及び会計について ⑷ 常任会議員会議 毎月1回開催し法定議案の審査に加え各種農政課題等について協議した。また、9月には昭和55年 10月7日に第1回を開催して以来、第400回の大きな節目を迎え、これまでの経過等について説明 した。 開催日・場所 協議事項 第395回 4月15日 エスポワールいわて 議 事 1.農地法第4条第3項の規定に基づく意見聴取について 2.農地法第5条第3項の規定に基づく意見聴取について 議事1.2.は以後毎月 話題提供 「平成25年度県農政重点推進事項について」 「農地転用許可に係る件数・面積の推移について」 (岩手県農林水産部農業振興課)
第396回 5月14日 エスポワールいわて 課題提起 「鳥獣被害対策の概要について」(岩手県農林水産部農業振興課) 第397回 6月14日 エスポワールいわて 議 事 3.土地区画整理法第136条の規定に基づく意見聴取について 第398回 7月12日 エスポワールいわて 臨時総会のため議案審議のみ 第399回 8月12日 エスポワールいわて 議案審議のみ 第400回 9月17日 エスポワールいわて 話題提供 「常任会議員会議第400回を迎えて」(農業会議) 第401回 10月15日 エスポワールいわて 議 事 3.土地区画整理法第136条の規定に基づく意見聴取について 協 議 「第58回農業委員会大会提出議案について」(農業会議) 第402回 11月15日 エスポワールいわて 話題提供 「農地中間管理機構関連2法案について」(農業会議) 第403回 12月13日 エスポワールいわて 議 事 3.土地区画整理法第136条の規定に基づく意見聴取について 話題提供 「国の新農政について」(農業会議) 第404回 1月14日 エスポワールいわて 話題提供 「平成26年度農林業関係予算について」(農業会議) 第405回 2月17日 エスポワールいわて 議 事 3.土地区画整理法第136条の規定に基づく意見聴取について 第406回 3月14日 エスポワールいわて 協 議 「平成26年度岩手県農業会議事業計画(案)について」(農業会議) ⑸ 農業委員会会長研修会 開催日・場所 協議事項等 6月7日 県自治会館 1.農政・農業委員会制度をめぐる動きと対応について 2.農業委員会業務の品質向上と効果的な推進について (1) 地域農業(経営再開)マスタープランの作成と実践支援について (2) 農地パトロールの実施について (3) 「農地の日」の関連行事について (4) 耕作放棄地の再生利用について (5) 農地基本台帳の整備とその活用について 3.TPP参加反対等街頭行動について 4.担い手対策について 5.農業者年金加入推進等について 6.情報事業の推進等について 7.農地保有合理化事業等の推進について
⑹ 農業委員会事務局長研修会 開催日・場所 協議事項等 4月17日 第2産業会館 人事異動により事務局長が大幅に代わったので新任事務局長を対象に開 催した。 1.農業委員会法の概要と農業委員会の業務について 2.農地制度のあらまし 3.農業委員会の運営について 4.農業者年金制度及び情報事業について 5.平成25年度の主要業務 (1) 平成25年度岩手県農業会議事業計画の概要 (2) 農業委員会業務の品質向上と効果的な推進について (3) 地域の農地と担い手を守り活かす運動について (4) 農地パトロールについて (5) 農地基本台帳の整備について (6) 「農地の日」の設定について (7) 地域農業マスタープラン等の作成と実践について 6月3日 岩手教育会館 1.農政・農業委員会制度をめぐる動きと対応について 2.農業委員会業務の品質向上と効果的な推進について (1) 地域の農地と担い手を守り活かす運動について (2) 地域農業(経営再開)マスタープランの作成と実践支援について (3) 農地パトロールの実施について (4) 「農地の日」の関連行事について (5) 耕作放棄地の再生利用について (6) 農地基本台帳の整備とその活用について 3.TPP参加反対等街頭行動について 4.担い手対策について 5.農業者年金加入推進等について 6.情報事業の推進等について 7.農地保有合理化事業等の推進について 2月10日 エスポワールいわて 1.平成26年度岩手県農業会議事業計画について 2.新農政と農業委員会業務について (1) 農地中間管理機構関連事業について (2) 農地中間管理事業の取り組みについて (3) 経営所得安定対策等について (4) 農地基本台帳及び地図の整備と公表について 3.平成26年度農林関係政府予算について 4.農業委員会業務の品質向上と効果的な推進について 5.農業委員会制度・組織をめぐる経過・情勢と改革の方向について 6.「農地の日」の実践強化について 7.農業委員統一選挙について 8.農業者年金の加入推進について 9.情報事業の推進について 10.その他TPPをめぐる情勢、平成26年度税制改正について 2月17日~18日 ホテル紫苑 1.平成26年度岩手県農業会議事業計画について 2.新農政と農業委員会業務について (1) 農地中間管理機構関連事業について (2) 農地中間管理事業の取り組みについて (3) 経営所得安定対策等について (4) 農地基本台帳及び地図の整備と公表について 3.平成26年度農林関係政府予算について 4.農業委員会業務の品質向上と効果的な推進について 5.農業委員会制度・組織をめぐる経過・情勢と改革の方向について 6.「農地の日」の実践強化について 7.農業委員統一選挙について 8.農業者年金の加入推進について 9.情報事業の推進について 10.その他TPPをめぐる情勢、平成26年度税制改正について 11.「農業・農政をめぐる情勢と農業委員会組織に期待される役割」 全国農業会議所事務局長 柚木 茂夫 氏
⑺ 法定事業 ア 農地法関係 (ア)常任会議員会議において農地法第4条、第5条の規定に基づく転用案件について県及び盛 岡市、大船渡市、陸前高田市、二戸市の意見聴取議案を審議した。 用途別件数、面積は下記のとおりである。 なお、東日本大震災津波関連の農地転用は、前年度の580件から減少して354件、転用案件 の18%となっている。 また、再生可能エネルギー発電設備の設置に係る農地転用許可は前年度の9件から大幅に 増加し、34件となった。 農地の転用(第4条、第5条関係) 件 数 面 積 用途別 4 条 5 条 合 計 件 数 面 積(㎡) 件 数 面 積(㎡) 件 数 面 積(㎡) 農業用施設用地 8 6,484.00 27 67,264.72 35 73,748.72 農家住宅用地 36 21,333.14 55 36,387.52 91 57,720.66 一般個人住宅用地 142 102,159.79 744 402,528.98 886 504,688.77 工鉱業用地 11 75,202.18 76 383,542.11 87 458,744.29 学校用地 0 0.00 1 33,394.00 1 33,394.00 公園・広場等用地 1 1,409.00 0 0.00 1 1,409.00 道路・水路等用地 37 5,712.79 82 24,886.89 119 30,599.68 植林用地 34 111,814.00 3 12,553.00 37 124,367.00 その他建物用地 25 10,313.00 202 443,217.50 227 453,530.50 その他施設用地 40 29,530.90 443 520,656.08 483 550,186.98 合 計 334 363,958.80 1,633 1,924,430.80 1,967 2,288,389.60 (イ)復興整備協議会に出席、又は書面により農地法第5条の許可に係る事項について意見 を述べた(いずれも計画変更案件)。 4月23日 久慈市復興整備協議会 本木沢地区 0.3ha 会議出席 6月13日 久慈市復興整備協議会 本木沢地区 0.3ha 書面提出
イ 土地区画整理法関係 常任会議員会議において土地区画整理法136条の規定に基づく意見聴取議案を審議した。 6月14日 大船渡市 大船渡駅周辺地区 0.1 ha 10月15日 陸前高田市 高田地区 3.2 ha 山田町 山田地区 0.6 ha 12月13日 山田町 大沢地区 0.95ha 2月17日 陸前高田市 高田地区 24.8 ha 今泉地区 15.8 ha 計 45.45ha
4 農政活動の充実・強化 地域の情勢を踏まえ農地と担い手に関する農政活動を農業委員会と連携して行った。 (1) 東日本大震災への対応 東日本大震災からの復旧・復興に向け、市町村巡回を行うとともに、5月30日には、放射性 物質による被害の対策等について、本県選出国会議員に要請した。 また、農業委員大会においても議案審議のなかで、震災復興対策の実施や、放射線物質によ る汚染被害対策について決議し、県・県議会等に対し要請した。 (2) 新たな農政改革への対応 「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づき、産業政策と地域政策を車の両輪として推 進し、関係者が一体となって課題の解決に向けて取り組むため、農地中間管理機構の創設、経 営所得安定対策の見直し、水田フル活用と米政策の見直し、日本型直接支払制度の創設の4つ の改革が行われることとなった。 このため、当会議においては各種研修会の開催や巡回指導等を通じ、内容の周知を図り、農 業委員会の役割の発揮に向けた支援を行うとともに、認定農業者組織や集落営農組織等からの 要請に応じ新たな制度の説明を行った。 (3) TPP交渉への対応(詳細別紙) 「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議」の構成員として、毎月、 「TPP交渉参加反対 県内統一街宣活動」に参加したほか、12月2日には、盛岡市で開催され たTPP断固反対岩手県総決起集会に、農業委員会からも出席し、集会決議、デモ行進等を行 った。 一方、系統組織の独自の活動としては、TPP交渉をめぐる情勢について6月に開催した農 業委員会会長研修会、事務局長研修会において説明を行うとともに、5月の全国農業委員会会 長大会、12月の全国農業委員会会長代表者集会に参加し、本県選出国会議員に対して、大会 決議事項であるTPP交渉に関する要請を行った。 また、「TPPチラシ配布全国一斉街頭活動」の一環として、8月1日を中心に各農業委員 会で9,000枚のチラシを配布した。 (4) 全国農業委員会会長大会 基本農政の確立やTPP交渉における重要品目の関税撤廃除外などを求めるため、5月30日に 東京で開催された平成25年度全国農業委員会会長大会に参加した。大会においては、下記の提 案・要請決議及び2つの申し合わせ決議等が行われた。 また、第5回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰が行われ、葛巻町農業委員会が最高賞であ る農林水産大臣賞を受賞した。 ア 提案・要請決議 第1号議案 基本農政の確立に向けた提案決議 第2号議案 国益を守れないTPP交渉に反対を求める要請決議
イ 申し合わせ決議 第3号議案 農業委員会活動の「さらなる取り組み」に関する申し合わせ決議 第4号議案 「情報提供活動」の一層の強化に関する申し合わせ決議 ウ 実行運動 第5号議案 全国農業委員会会長大会実行運動計画 エ 特別決議 第22回農業委員会統一選挙に関する特別決議 また、大会に先立ち本県からの参加者38人が3班に分かれ、衆議院及び参議院の議員会館を回 り、本県選出国会議員に対して、大会決議事項についての要請を行った。 (5) 平成26年度税制改正に関する要望に向けた対応 平成26年度税制改正に向け農業委員会からの要望事項を基に、肉用牛売却による農業所得の課 税の特例延長など、5項目について5月に全国農業会議所に意見具申した。 (6) 第58回岩手県農業委員大会の開催及び大会決議事項の要請 11月8日、第58回岩手県農業委員大会を盛岡市都南文化会館で開催した。約750人の農業委員等 が結集し、東日本大震災及び豪雨・台風被害からの復旧・復興、食料・農業・農村の基本政策の 確立など国・県への要請事項を満場一致で決議した。 大会当日は、来賓として達増岩手県知事をはじめ関係各位からから祝辞をいただいた。要請決 議等及び表彰は以下のとおりである。 ア 大会決議事項 議案第1号 農業施策の充実に関する要請決議 議案第2号 農業委員会活動の強化に関する申し合わせ決議 議案第3号 第22回農業委員統一選挙に関する特別要請決議 議案第4号 TPP交渉に関する特別要請決議 イ 大会表彰 (ア) 農政・農事功労者表彰 農政功労者 奥州市 小澤隆一氏 一関市 佐藤慶一氏 (イ) 永年勤続農業委員表彰 永年勤続農業委員 大槌町 三浦幸保氏 ほか8名 (ウ) 農業委員会等活動表彰 ア)活動記録部門 農業委員会部門 北上市農業委員会ほか4農業委員会 農業委員部門 雫石町 菅原久耕氏ほか14名 イ)農業者年金部門 農業委員会部門 奥州市農業委員会ほか4農業委員会 農業委員等部門 遠野市 菊池政實氏ほか3名 ウ)全国農業新聞部門 農業委員会部門 大船渡市農業委員会ほか2農業委員会 農業委員等部門 大船渡市 藤原重信氏ほか18名 ウ 要請活動 大会で決議した「農業政策の充実に関する要請」について、11月8日に東大野県農林水産部
長及び千葉県議会議長に対し、農業会議会長と副会長が要請を行った。 (7) 全国農業委員会会長代表者集会への参加 12月5日、東京において、全国から約千名、本県から42名が参加して全国農業委員会会長代表 者集会が開催された。集会では、農業委員会による遊休農地解消等に関する3つの活動事例発表 に続き、2つの要請決議と2つの申し合わせ決議を行い、閉会後、都道府県農業会議会長等が政府、 各党に要請した。 ア 要請議決 第1号議案 基本農政推進のための具体的施策に関する要請決議 第2号議案 TPP交渉において国会決議の絶対遵守を求める要請決議 イ 申し合わせ決議 第3号議案 農業委員会活動の「さらなる取り組み」に関する申し合わせ決議 第4号議案 「情報提供活動」の一層の強化に関する申し合わせ決議 (8) 各種調査の実施 農地の有効利用等を図るうえで重要な情報となる下記について、農業委員会の協力のもと、 調査・分析を行い情報提供した。 ア 「田畑売買価格等に関する調査」 イ 「農作業料金・農業労賃に関する調査」 ウ 「農地の賃借料情報に関する調査」 一関市農業委員会 千葉前会長農林水産大臣賞受賞 -同農業委員会も受賞- 国の農業委員及び農業委員会表彰において、一関市農業委員会前会長の千葉哲男氏(65)と市農業委 員会(会長 伊藤公夫)が同時に農林水産大臣賞を受賞した。 この賞は、農林水産功績者表彰規程に基づき、農業委員会の事務の遂行に関し功績が顕著な農業委員及 び農業委員会に対して農林水産大臣が表彰するもので、平成24年度については、表彰制度の見直し等に より時期が遅れたが、平成26年3月に決定された。 ○千葉哲男氏の業績概要 千葉氏は、平成8年7月から24年9月まで16年の長きにわたり、一関市農業委員として農業者の代表の立 場から各般に亘る活動に取り組み、この間、農地部会長として、また、平成18年から2期6年は会長として農 業委員会活動の指導的役割を果たした。 「現場の声を第一に」を信念に一貫して現場主義に徹した活動を実践した。農地問題の取り組みでは、遊 休農地の実態調査を農業委員総動員で実施し、結果を踏まえて、再整備や担い手への利用集積など有効 活用の推進に努めた。一方、担い手に関しては、地域の実情に応じ、個別経営体と組織経営体を両輪とし た地域農業確立の必要性を説くとともに、自身が認定農業者であったことから、その立場を活かし、市の認 定農業者協議会との連携を図り、担い手への農地の利用集積や集落営農組織の育成に貢献した。 また、東日本大震災からの復旧・復興では、被災地域の窮状に心を強く痛め、他の農業委員会にも呼び かけ、復旧・復興対策などについて、「緊急要請」や「建議」などに奔走するほか、農業委員による被災地で の復旧支援、職員の派遣などに力を尽くした。
(別紙)
TPP交渉への対応
月 日 取組事項 内容、参加者等 【要請活動】 H25.5.30 H25.12.4 本県選出国会議員への要請 本県選出国会議員への要請 会長大会での決議事項の要請を行った。 会長代表者集会での決議事項の要請を行った。 【本会主催の会議等】 H25.6.3 H25.6.7 H25.8.1前後 H25.11.8 農業委員会事務局長研修会 農業委員会会長研修会 TPPチラシ配布全国一斉街 頭活動 第58 回岩手県農業委員大会 TPPに関する情勢報告等を行った。 同上 農業委員会において9000枚のチラシを配布 本会も盛岡市農業委員会と合同で実施。 TPP 交渉に関する特別要請を決議。 【岩手県民会議への 対応等】 H25.4.24 H25.5.17 H25.6.17 H25.7.9 H25.9.27 H25.10.2 H25.10.17 H25.12.2 H25.12.3 H26.1.17 H26.2.17 H26.3.17 緊急学習会及び会議 TPP県内統一街宣活動 同上 政府への意見提出 TPP等を考える岩手県民会 議 TPP交渉から「食と暮らし・ いのち」を守り「国会決議の実 現」を求める全国代表者集会 TPP県内統一街宣活動 TPP断固反対岩手県総決起 集会 TPP決議の実現を求める国 民集会 TPP県内統一街宣活動 同上 同上 「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える 岩手県民会議」主催の学習会等に会長、局長が参加。 チラシ等の街頭配布。 同上 日本のTPP交渉参加に関して政府が行ったパブコ メ募集に対し意見を提出。 会長が出席し、今後の活動計画を協議。 会長が参加し、集会決議、デモ行進等を実施。 チラシ等の街頭配布。 会長、局長のほか、農業委員30名が参加し、集会 決議、デモ行進等を実施。 局長が参加し、集会決議、デモ行進等を実施。 チラシ等の街頭配布。 同上 同上5 情報事業の積極的な推進 ⑴ 全国農業新聞の普及拡大 全国農業新聞の普及拡大は情報提供活動の一環として取り組んでいるものであり、本年度は 4,500部以上を目標とし「農業委員1人当たり月1回以上の声かけ、年間新たに1部以上の申込 確保」を掲げ、次の会議・研修会等においてその取り組みの徹底を図った。 また、地域の情報を的確に収集するため各市町村農業委員会に1名ずつ全国農業新聞情報員 を置き、月2回の東北版と月1回の県版の充実に努めるとともに、農業委員会の情報活動を強 化するため、農業情報の収集と提供方法、新聞の普及拡大等について農業委員会担当職員等の 会議を開催した。 この結果、平成25年度末の普及部数は4,080部となり、対前年度末比34部の減部に止まるも のの目標に届かず、全国農業新聞は「危険水域」を脱せなかった。 こうした中においても、会長が先頭に立ち事務局長が補佐し、農業委員会一丸となり原点に 立ち返った取り組みにより、全国農業新聞普及拡大特別優秀農業委員会表彰において、普及部 数増加の部で大船渡市農業委員会が全国2位、普及部数の部で一関市農業委員会が10位、農業 委員数対比普及率の部で紫波町が4位に入賞した。また、平成26年に入ってからは遠野市農業 委員会が50部以上の増部を達成している。 会議名 開催日時・場所 協議事項 全国農業新聞情報員 会議 5月14日 盛岡市 エスポワールいわて ○全国農業新聞岩手版の編集方針・執筆分 担について ○全国農業新聞の普及及び購読料の徴収事 務について 市町村農業委員会 事務局長研修会 6月3日 盛岡市 岩手教育会館 ○情報事業について 市町村農業委員会 会長研修会 6月7日 盛岡市 岩手県自治会館 ○情報事業について 全国農業新聞及び 農業者年金業務 関係ブロック会議 8月5日 県北ブロック/二戸市 二戸パークホテル 7月26日 盛岡ブロック/盛岡市 サンセール盛岡 8月8日 沿岸ブロック/宮古市 ホテル沢田屋 7月24日 県南ブロック/奥州市 プラザイン水沢 ○意見交換 全国農業新聞の普及推進について 市町村農業委員会 事務局長研修会 2月10日 盛岡市 エスポワールいわて ○平成26年度情報事業の推進について ○購読料徴収事務について 市町村農業委員会 会長研修会 2月17日~18日 盛岡市 ホテル紫苑 ○平成26年度情報事業の推進について
⑵ 全国農業図書の普及推進 全国農業会議所が発行する各種の全国農業図書について、農業委員会等関係機関・団体等に 対してあっせんした。 ⑶ 農政推進資料等による情報提供 農業会議通信の発行(4月、7月、10月、1月)等により、農業委員会等関係機関・団 体等に情報提供を行なった。 また、当会のホームページには活動内容や情報等を掲載するとともに、新たな事業、制度 等を紹介した。 全国農業新聞普及拡大特別優秀農業委員会表彰 普及部数増加の部全国2位 大船渡市農業委員会 受賞概要 大船渡市農業委員会(会長 鈴木幸雄)は、平成25年の平均部数は160.8部で平成24年平均部数と比 べ60.5部の増加し、全国農業新聞普及拡大特別優秀農業委員会表彰の普及部数増加の部で全国2位と なった。 大船渡市農業委員会が普及拡大に取り組むきっかけは、鈴木幸雄会長が山口県美祢市の24年度全 国表彰10傑に触発されたことだ。美祢市農業委員会は、東日本大震災時から訪問激励等物心両面に わたり当委員会を支援している農業委員会で、美祢市のようにランクインする事が、美祢市だけで なく、全国の支援していただいた方々に「お陰さまで元気にしております」と伝える最適な方法と 考えた。 顕著な成績を上げるに至った要因は、明確な目標と計画の設定、リーダーシップとチーム力にあ る。平成24年度にも多くの部数を普及していたので、「今年も!?」という雰囲気で平成25年度は スタートが、昨年多くの部数を普及した会長、委員が短期間で5部普及したことで士気があがり、 年長の農業委員・女性農業委員・事務局が続き、最後にはほとんどの委員が一人2部の目標を達成 した。 また、農業委員会活動の「見える化」として実施した遊休農地解消等のための「椿の植栽」や 「被災後の農地転用の分析」等を記事にするなど、地域住民に広く周知するとともに、新聞の普及 拡大の際のセールスポイントにもなった。 今回の普及活動の一番の成果は、単なる普及拡大ではなく、強いリーダーシップと柔軟なチーム 力で委員会が活気づいたことと、大船渡市農業委員会は評価している。被災地支援の恩返しとして 始まった新聞の普及活動は、普及に止まらず、農業委員会の本来の活動を取り戻し、復興元年とも いえるまでになった。 今後は、被災地が元気になる農業委員活動の積み上げによって購読者を確保していき、10年後に 成長した椿の下で「チーム農委」が集まってそれまでの軌跡を振り返ることを目標としている。 大船渡市農業委員会は、25 年度、次の目標と計画を立て実践した。 (目標)1 全国表彰増加部数の部3傑 2 減部対策として記事を充実させる。そのため、被災で休止した農業委員活動を復活させ、 『見える化』に取り組む。 (計画)1 例年より早く 5 月に強化月間を企画し農業委員一人 2 部、全体で 42 部を必達とする。 2 遊休農地対策として椿を植栽する。
第3 農業委員会活動の支援強化
1 農業委員会への支援 農地中間管理機構関連2法に基づく、農用地利用配分計画案への意見具申、遊休農地対策の強化、 農地台帳及び地図の整備・公表など農業委員会の役割が重要性を増すこととなったため、それらの業 務を適切に行えるよう、研修会の開催、巡回指導及び情報提供などの支援活動を実施した。 また、今年度で3年目となる「地域の農地と担い手を守り活かす運動」を引き続き展開し、遊休農 地の発生防止と解消、担い手の確保と農地の利用集積などに取り組んだ。 さらに、地域農業マスタープランについては、系統組織としてその作成と実践を支援していくため、 各種研修会において周知を図った。 (1) 研修会等の開催 開催時期 開催場所 研修内容 参加人数 講師人数 4月17日 盛岡市 農業委員会新任事務局長研修 (農業委員会業務の基礎的知識の習得) 20人 6人 6月3日 盛岡市 農業委員会事務局長研修 (農業委員会の事務適正化等に関する研修) 30人 12人 6月7日 盛岡市 農業委員会会長研修 (農業委員会の事務適正化等に関する研修) 32人 10人 6月10日 盛岡市 農業委員会等新任職員研修 (農業委員会所掌事務遂行に必要な基礎的知 識の習得) 43人 12人 6月17日 盛岡市 新任農業委員等研修会 (農業委員の基礎的知識の習得) 26人 7人 8月2日 盛岡市 農業委員会農地事務主任者研修会 (農業委員会運営の適正化に必要な知識の 習得) 33人 8人 9月27日 盛岡市 農地事務担当職員研修会 (実務能力向上に向けた課題解決ワークシ ョップ) 22人 7人 11月8日 盛岡市 第58回農業委員大会特別研修 特別講演 (農業情勢の把握及び今日的課題への対応 に必要な知識の習得) 652人 1人 12月 9日 16日 17日 宮古市 盛岡市 奥州市 農業委員ブロック別研修会 (農地制度等への的確な対応に必要な知識 の習得) 489人 5人
開催時期 開催場所 研修内容 参加人数 講師人数 12月10日 盛岡市 家族経営協定セミナー (家族経営協定推進に必要な知識の習得) 73人 2人 1月16~17日 盛岡市 女性農業委員活動研修会 (課題解決に向けた知識の習得と情報交換) 43人 4人 2月6~7日 盛岡市 農業委員会会長職務代理者・部会長等研修会 (農業委員会業務に係る課題解決に向けた 能力向上) 53人 3人 2月10日 盛岡市 農業委員会事務局長研修会 (農業委員会業務に係る課題解決に向けた 能力向上) 43人 2人 2月17~18日 盛岡市 農業委員会会長研修会 (農業委員会業務に係る課題解決に向けた 能力向上) 38人 2人 (2) 巡回指導の実施 実施時期 対象農業委員会名 5月~3月 県内28農業委員会 (3) 農地制度実施円滑化事業費補助金の活用支援 農地制度実施円滑化事業費補助金は、農地法等の改正により農業委員会の業務が適切かつ円滑 に執行できるように措置されたものであるので、事務の適正実施や農地の有効利用に向け、全て の農業委員会が本事業を活用できるよう研修会等での周知や個別指導を行った。 (4) 地域農業マスタープラン作成に向けた支援 6月に開催した農業委員会会長研修会及び農業委員会事務局長研修会等において、マスタープ ラン作成に関する農業委員会の対応等について周知するとともに、農業委員会巡回指導の際に、 マスタープラン作成に当たっての農業委員会系統組織の役割等に関する意見交換を行った。 さらに、7月、8月の農業委員会会長・事務局長合同ブロック会議においては、プランの実践 に向けた取り組みを強化するよう依頼した。 2 農業委員選挙への支援 平成26年7月に行われる第22回農業委員統一選挙に向け、9月に「第22回農業委員統一選挙対応方針」 を策定し、女性・青年農業者、認定農業者等が登用される環境づくりを進めた。 また、3月には岩手県女性農業委員ポラーノの会とも連携し、女性農業委員がいない2町について、 女性の登用促進が図られるよう働きかけを行った。
3 農業委員会関係組織との連携と活動支援 (1) 農業委員会連絡協議会 農業委員大会に向けて、各地方の農業委員会連絡協議会から大会決議事項の提案を受けるととも に意見を集約した。 (2) 岩手県農業委員会職員協議会 農業委員会役職員名簿の作成や、全国段階の研修会の参加への呼びかけを行った。 また、「農業委員会日常業務のQ&A」を配付し、農業委員会業務の支援を行った。 (3) 岩手県女性農業委員ポラーノの会 全国女性農業委員ネットワークの連携により、「北海道・東北ブロック女性農業委員現地研修会」 を11月13日に盛岡市「プラザおでって」で開催した。 研修会には、ブロック管内から145人が参加 し、女性農業委員登用に向けた活動や、今後の課題等を踏まえた具体的な取組みのあり方について 情報交換を行った。 また、第22回農業委員統一選挙に向け、女性農業委員ゼロ解消に向けた要請活動等を行った。 平成25年度(第6回)耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業 住田町農業委員会が全国農業会議所会長賞を受賞 第6回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業の表彰式が、5月27日(火)に日比谷公会堂で開催され た「平成26年度全国農業委員会会長大会」において行われ、住田町農業委員会(会長 吉田信一)が全 国農業会議所会長賞を受賞した。 住田町農業委員会は、耕作放棄地の増加に伴い、景観の悪化や農作物への鳥獣被害が問題になって きていることから、農地の荒廃に歯止めをかけるため、平成18年から「遊休農地の解消支援活動」と して次の取組みをしている。 【主な活動】 ア 耕作放棄地にそばの展示圃場を設置し、収穫されたそばの実は製粉後、秋の町の産業祭り等の イベントや老人ホーム等での手打ちそばの実演に活用。 イ 耕作放棄地を利用し、保育園児と一緒にサツマイモの定植から収穫までを行ったほか、小学生 に対する大豆の栽培から豆腐づくりまでの指導など、地産地消と食農教育に貢献。 ウ トウモロコシ栽培では、地元の豚ぷん堆肥の利用により、糖度が平均以上のトウモロコシを収 穫。電気牧柵の設置により、シカやハクビシン、クマからの被害防止を実証。町内で電気牧柵の 本格的な設置が拡大。 エ 東日本大震災の被災者に対する支援として、遊休水田にひとめぼれを作付け。収穫した米は町 内の仮設住宅入居者全戸(約100戸)に配布。 【評価された点】 条件不利地域における耕作放棄地の解消に向けて、農業委員全員が一丸となって「目に見える活動」 を実践していることで、地域農家の間でも「農地を遊休化させない」といった意識の向上がみられ、 農地の有効活用に良い影響を与えていることが高く評価された。 【今後の活動】 住田町農業委員会は、農業委員一人一人が高い意識を持ち、今後も精力的に耕作放棄地の解消活動 を続けていく意向である。
第4 農地・担い手対策事業の展開
1 農地対策 (1) 「農地パトロール強化月間」の設定・周知、進行管理 平成21年12月に改正農地法が施行され、農業委員会の新たな役割として農地の「利用状況 調査」が義務づけられたが、平成24年からはそれまでの「耕作放棄地全体調査」が「荒廃農 地の発生・解消状況に関する調査」に名称変更され、現地調査は「利用状況調査」と併せて 実施することとされた。 また、今年度から新たに設定した「農地の日」の活動の一環として、遊休農地の発生防止 等に関する活動を行った。 加えて、上記活動と一体的に取り組むことが効果的であることから、6月に農地パトロー ル(利用状況調査)実施要領を作成し、その中で7~11月を農地パトロール強化月間として設定 するとともに、① 利用状況調査を通じた地域の農地利用の総点検、② 遊休農地の発生防止 ・解消指導及び違反転用防止対策、③「地域農業マスタープラン」の作成・実践支援活動等 について重点的に取り組むこととし、会議等において周知を図った。 「農地パトロール強化月間」の設定・周知、進行管理 期 日 場 所 内 容 6月 3日 6月 7日 6月 18日 8月 2日 随 時 2 月 末 盛 岡 市 盛 岡 市 - 盛 岡 市 - - 農 業 委 員 会 事 務 局 長 研 修 会 農 業 委 員 会 会 長 研 修 会 農 地 パ ト ロ ー ル (利 用 状 況 調 査 )実 施 要 領 策 定 ・ 通 知 農 業 委 員 会 農 地 事 務 主 任 者 研 修 会 農 地 パ ト ロ ー ル 出 発 式 に 係 る 激 励 メ ッ セ ー ジ の 送 付 農 地 パ ト ロ ー ル 取 り 組 み 状 況 調 査 (2) 岩手県農地相談センターにおける相談活動の実施 改正農地法の施行に伴い、農地制度に関する農業者等からの相談等に適切に対応し、農業 の重要な基盤である農地の確保及び有効利用を促進するため、引き続き農地相談センターを 設置するとともに、農地相談員1名を配置し、農業者等からの各種相談に対応した。 農地相談実績 項 目 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計 農地相談日数 - 9.5 19.5 21 19.5 16 21 19.5 18.5 17.5 18 14.5 194.5 農地相談件数 - 18 41 44 33 28 37 39 28 30 23 22 343 利用調整相談件数 - 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 3 5 また、農地相談活動と併せて、農業委員会が行う法令業務をはじめ農業振興等活動の活発 化及び総会等の公平・公正な運営と審議が行われるよう、農業委員会を巡回し、農業委員会 業務の品質向上と効果的な推進について指導を行った。(3) 耕作放棄地再生利用緊急対策事業の活用推進 国の耕作放棄地再生利用緊急対策(再生利用活動)の活用により、耕作放棄地の再生・ 利用の取組みを一層推進するため、地域耕作放棄地対策協議会に対して交付金の活用状況、 要望等の現地聞き取り調査や、実施計画の作成、事務処理の適正化等の支援・指導を行った。 (4) 「農地の日」の設定と実践について 系統組織は、人と農地に関する対策をはじめ、農業の振興と農村の活性化など幅広い観点 から、これまでにも増した活動と、その「見える化」が強く求められていることから、農地 法の制定日(昭和27年7月15日)である7月15日を新たに「農地の日」として設定し、系統組 織の取り組み意欲の結集の機会とした。 農業委員会の活動実績は次葉のとおり。 「農地の日」の設定のねらい ■ 農地は、農業者にとって経営のもとをなすものであり、国民の食料を生産するうえで、か けがえのないものです。 また、美しい農村の景観形成や水源の涵養など多面的な機能を有しており、人々のくらしと いのちを支える重要な資源でありますので、将来に亘って有効利用を図っていく必要がありま す。 ■ 農地を守るための農地法が制定されて以来60年が経過したのを機に、農地を基盤として 農業が果たしている役割や機能について農業者はもとより、児童・生徒から大人まで広く県民 の理解を深めるための活動を全県一斉に展開するものです。 平成25年度耕作放棄地再生利用緊急対策取組実績 ア 交付金交付額 14,138千円 イ 再生面積等 26.7㌶ ウ 取組地域協議会 花巻市農業推進協議会ほか15地域協議会 エ 解消事例 (ア) 八幡平市の農事組合法人(平成25年3月に法人化した集落営農組織)が耕作放棄 地を再生(212a)し、トマトを栽培。 (イ) 軽米町の営農組合で、構成員である認定農業者が中心となり耕作放棄地を再生 (100a)し、大豆栽培と加工に取組む。
平成25年度「農地の日」活動実績
活動区分 内 容 活 動 概 要 取り組んだ農業委員会 利用状況 調査 ・農地パトロール出発 式 ・実 施 結 果 につい て の検討会 14市町村の農業委員会にお いて農地パトロール出発式が行 われた。首長が出席して激励し たところもあった。 また、農地パトロールの実施 結果を農業委員が全員で協議 した事例、実行組合長の参加も 求めて検討会を開催した事例な どがあった。 宮古市、花巻市、久慈市、 一関市、八幡平市、奥州 市、雫石町、岩手町、滝沢 村、西和賀町、平泉町、 山田町、田野畑村、洋野町 (14市町村) 遊休農地 等の解消活 動 ・遊休農地の再生活 動 ・景観形成作物の作 付け ・ 遊 休 農 地 を 活 用 し た特産品の開発等 農業委員が自ら遊休農地の 草 刈 り作 業 、景 観 形 成 作 物 等 の播種、椿 油や菜種油の産地 化を目指して地域の団体と共同 で取り組んだ事例など。 宮古市、大船渡市、北上 市、遠野市、釜石市、二戸 市、葛巻町、大槌町、普代 村、一戸町 (10市町村) 移動農業 委員会の開 催・農業者 等との意見 交換会 ・移動農業委員会の 開催 ・農地相談会の開催 ・ 認 定 農 業 者 等 と の 意見交換 地域課題について住民と意見 交 換 を行 う移 動 農 業 委 員 会の 開催、農地や農業者年金等に 関 する相 談 会 の開 催 、認 定 農 業者等との意見交換会の開催 など。 紫波町、矢巾町、金ケ崎 町、平泉町 (4町) 食育活動 ・ 子 供 農 園 、稲 作 体 験活動の実施 ・ 「 生 き も の 観 察 会 」 の開催 幼稚園児から小学生までを対 象として、様々な体験を通じて、 「食」に関する知識を習得させ、 食の大切さを実感させる活動な ど。 盛岡市、西和賀町、山田 町、野田村、九戸村 (5市町村) その他の 活動 ・環境保全活動 ・被災地支援 ・「農地の日」PR活動 中山間地域の環境保全活動 (草刈り及び水路の清掃等)、被 災地への食料支援の取り組み、 農業委員活動を広くPRするた めのチラシ配布など。 陸前高田市、住田町、 軽米町 (3市町)2 担い手対策
(1) 担い手育成 岩手県担い手育成総合支援協議会は平成23年6月に岩手県農業再生協議会に統合し、以降、 岩手県担い手育成総合支援協議会で実施してきた担い手対策を岩手県農業再生協議会で実施し てきた。 こうしたことから本会は、岩手県農業再生協議会事業も有効活用し、関係機関・団体や本会 が事務局を持つ農業経営者組織と連携・協力を図りながら、認定農業者の組織活動促進や法人 化支援、農業法人の自主活動の促進を通じ、農業経営者の育成やレベルアップに取り組んだ。 なお、認定農業者数は平成21年度をピークに年々減少しており、その増加が課題となってい る。 ○平成25年度の担い手育成・確保に関する目標と実績 (単位:人・組織) 実績 目標 区 分 平成24年度 平成25年度 平成25年度 平成26年度 認定農業者数 7,444 7,312 8,250 8,300 集落営農組織数(法人) 85 - 72 76 新規就農者 201 234 200 200 農地利用集積面積(ha) 79,683 - 87,000 89,000 注)認定農業者数は経営改善計画の認定数で県農業振興課調べ(暫定値)。 新規就農者数は、各年度のUターン、新規学卒、新規参入の総数で県農業普及技術課調べ。 平成25年度集落営農組織数(法人)及び農地利用集積面積は県が調査中。 ○認定農業者数(経営改善計画の認定数)の推移 6,270 6,576 6,788 6,915 7,673 8,102 8,231 8,332 8,076 7,712 7,444 7,312 5,500 6,000 6,500 7,000 7,500 8,000 8,500 H14年度 H15年度 H16年度 H17年度 H18年度 H19年度 H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 経営 0ア 認定農業者等への支援 優れた担い手を育成し効率的・安定的な農業経営を確立するため、認定農業者の活動の促 進や資質向上に努めた。 イ 集落営農への支援 集落営農の一層の経営力の向上を図るため、岩手県農業再生協議会が開催した集落営農の 法人化及び集落営農の代表者、経理担当者の育成を支援する研修会を、当会議が事務局とな り実施した。 ウ 新規就農及び農業法人等を対象とした研修実施並びに就業の促進 新規就農、農業法人を対象とした研修と就業の促進については、引き続き「岩手県新規就農 相談センター((公社)岩手県農業公社、岩手県農業会議 )」が中心となって進めた。 本会においては、全国農業会議所から「新規就農等相談支援事業」の委託を受けて就農相談 に必要な情報収集を行うとともに、岩手県農業公社と就農相談会を開催した。 ① 農業法人等の求人・研修受入れ情報収集調査 定期的に求人・研修受入れ情報収集調査を実施し、就農相談会等での情報提供を行った。 (情報収集調査 6月、9月、12月、3月) ② 新規就農相談会の開催 県内及び首都圏等において新規就農相談会を開催した。(岩手県新規就農相談会9月、1月。 全国新規就農相談会 7月、9月、10月、2月。) エ 農の雇用事業の実施 「農の雇用事業」は、全国農業会議所が実施主体となり青年等の雇用就農による新規就農者 確保対策として実施しているが、県段階の事業が一部当会議に委託されたので、県、(公社)岩 手県農業公社のほか関係機関・団体と役割分担・連携しながら、次により農業法人等への研修 ・就業の促進及び定着を図った。また、東日本大震災からの復興支援として実施された「被災 者向け農の雇用事業」も併せて進めた。 (ア)事業で採択された農業法人等の経営主と研修生に対する事業説明・研修会および指導 責任者に対する指導者養成研修会の実施(6月、10月、2月) パソコン簿記講習会…8月22~23日、金ケ崎町、講習生13名 簿記記帳講習会…11月~2月、県内4会場( 花巻・一関・陸前高田、二戸)、講習生44名 第3回岩手農業の未来を拓く担い手を考える研修会…12月19日、盛岡市、参加者129名 経営戦略セミナー… 1月21日、盛岡市、参加者70名 認定農業者等交流会( 経営者セミナー) … 2月26~27日、花巻市、参加者115名 第1回集落営農ステップアップ研修会…7月31日、盛岡市、参加者319名 集落営農特定課題研修会(経営計画作成等)…9月19日、盛岡市、参加者65名 集落営農特定課題研修会(会計・税務等)…9月20日、盛岡市、参加者65名 第2回集落営農ステップアップ研修会…11月26日、盛岡市、参加者267名 集落営農特定課題研修会(労務管理・労働社会保険)…1月21日、盛岡市、参加者91名
(イ)研修状況の現地確認(定期確認:4~3月。) (ウ)日本農業技術検定実施の支援(全国農業会議所主催:7月、12月。) オ 農業雇用環境の改善 農業就業者が安定して働ける職場づくりが必要であり、全国農業会議所からの委託により農 業法人等に対する労務管理に関する相談・助言・指導等を通じ、農業就業環境の改善を図る 「農業雇用改善推進事業」を実施した。 カ 経営者組織等に対する支援 本会が事務局を持つ「岩手県認定農業者組織連絡協議会」や「同協議会稲作部会」、「岩 手県農業法人協会」等に対し、担い手対策の一環として自主活動の支援等に努めた。 【研修計画採択数等】 ◎「農の雇用事業」 予算年度 (募集回数) 採択研修生 採択経営体 平成20年度 1回 33研修生 28経営体 平成21年度 2回 46研修生 29経営体 平成22年度 2回 23研修生 17経営体 平成23年度 2回 35研修生 19経営体 平成24年度 5回 61研修生 41経営体 平成25年度 3回 38研修生 31経営体 計 236研修生 165経営体 ◎「被災者向け農の雇用事業」(「農の雇用事業」からの乗換えを含む) 平成23年度 通年 18研修生 10経営体 平成24年度 通年 11研修生 8経営体 平成25年度 通年 2研修生 2経営体 計 31研修生 20経営体 農の雇用事業総計 267研修生 185経営体 ◎「日本農業技術検定」 平成25年度第1回検定… 7月20日、盛岡市、合格者 9名 平成25年度第2回検定…12月14日、盛岡市、合格者15名 【農業雇用改善推進事業の実施状況】 ○農業法人等を対象とする労務管理等研修会(開催回数 4回) ○農業雇用に係る相談窓口の開設(窓口を本会に一元化) ○農業雇用改善月間の実施(1月~2月) ○農業就業環境の整備に関する巡回説明・相談会(県内3会場:盛岡市、遠野市、八 幡平市)1月下旬~2月中旬 ○労災保険に関する研修会(県内6会場:盛岡市、雫石町、一戸町、二戸市、久慈 市、宮古市)2月中旬~下旬
① 岩手県認定農業者組織連絡協議会 総会(6月)、役員会(6月、11月)を開き、諸課題等を検討するとともに、認定農業 者の経営を支援するための市町村認定農業者組織会長研修会(6月)、経営課題懇談会(2 月)及び地域における認定農業者の組織活動を促進するための市町村認定農業者組織代 表者等会議(2月)を開催した。 ② 岩手県認定農業者組織連絡協議会稲作部会 役員会(6月)、総会(2月)を開催するとともに、東北地区稲作経営者現地研究会(7 月)を他県の組織との共催により青森県で開いた。 ③ 岩手県農業法人協会 総会(1月)、役員会(11月、12月、1月、3月)を開き、諸課題等を検討するとともに、 経営戦略セミナー(1月)を開催した。 また、法人協会の会員の次世代のネットワークを新たに構築すべく組織内で検討し、 若手会(仮称)設立発起人会準備会へ引き継ぎ下記の通り「岩手県農業法人協会 岩手ア グリ新世会」の設立をみた。 ④ 岩手県農業法人協会岩手アグリ新世会 設立発起人会準備会及び発起人会(4月4日、6月6日・18日)で検討を進め、平成25年7 月に会を設立するとともに、日本農業法人協会 伊藤副会長を講師に記念講演を開催した。 また、通常総会(2月)、役員会(2月)を開き、諸課題等を検討するとともに、日本 政策金融公庫盛岡支店農林水産事業と合同で若手経営者の研修会(2月)を開催した。 ⑤ 岩手県国際農友会 アジア農業青年人材育成事業に係るタイ国農業青年を受入れるとともに(4月~)、県 立農業大学校学生を対象に海外派遣の啓発キャラバン(6月)を開催した。また、本県が 当番県となり北海道・東北ブロック国際化対応営農研究会(1月)を開催し、国際化の視点 を意識した営農展開について、講演と国際農友会会員による事例発表を通じて研鑽した。 キ 県農業再生協議会業務の推進 耕作放棄地実態調査結果に基づく「耕作放棄地再生利用事業」や、米、麦、大豆の販売 収入の減少を緩和する水田経営所得安定対策「収入減少影響緩和対策積立金管理業務」、 集落営農の一層の経営力の向上を図るための「岩手県経営所得安定対策推進事業」などを 実施した。 ① 耕作放棄地再生利用事業(再掲) ② 収入減少影響緩和交付金の積立金管理 ◎積立金の入金…… 1,578件 477,891千円 ◎返納金の出金… 2,785件 466,743千円 ※交付等による返納1,836件、返納申請等による返納944件、その他5件 ◎平成26年3月末残高 836,527千円(昨年度末残高 825,378千円) ③ 岩手県経営所得安定対策推進事業 集落営農の一層の経営力の向上を図るため、岩手県農業再生協議会が開催した集落 営農の法人化及び集落営農の代表者、経理担当者の育成を支援する研修会について、
講師の選定や運営等に係る助言指導を適切に行った。 ④ 全国担い手優良事例表彰活動 全国担い手育成総合支援協議会が主催する平成25年度全国優良経営体表彰において、地 域農業の振興や活性化に先進的に取り組んでいる農事組合法人おくたま農産を集落営農部 門に当会議が推薦し、最高賞である農林水産大臣賞を受賞するとともに、「第16回全国農 業担い手サミットinいしかわ」(10月)において表彰された。 (2) 農業者年金制度への加入促進 農業者の老後生活の安定のためには生涯所得の充実が必要であり、農業者年金は極めて大 切である。このため、各種研修会で啓発するとともに、農業委員の日常活動における制度周 知及び加入推進をお願いするなど、制度定着に向けて周知徹底と加入促進を図った。 また、制度加入者が適切に年金を受給できるよう、業務担当者会議や研修会を通じ農業委 員会に制度周知を図るととともに、市町村ごとに巡回相談を実施し直接農業者に対して説明 平成25年度全国優良経営体表彰 集落営農部門 農事組合法人おくたま農産 農林水産大臣賞受賞概要 平成25年度全国優良経営体表彰(担い手育成総合支援協議会)の表彰式が10月30日(水)、 「第16回全国農業担い手サミットinいしかわ」において皇太子殿下ご臨席のもとに行われ、一 関市の(農)おくたま農産(代表理事組合長 佐藤正男)が集落営農部門で最高賞の農林水産大 臣賞を受賞した。 ◆組合の二つのこだわり (農)おくたま農産が組合設立以来、こだわっていることは、大きく2点。 その一つは、組合の礎をなす組合員の信頼を得ながら運営していくこと。このため、公平を 旨として、水田の賃借料は、平場でも山手の農地でも全く差をつけていない。このことが340人 の大型組合ながら93%という極めて高い利用権の設定に繋がっていると言える。利益はできる だけ組合員へ還元することを基本としており、労賃や土地代は手厚く支払い、目に見えるメ リットを提供している。一方で、これに見合う利益を生み出すため、稲作コストを下げる新技 術の導入や農作業の体系など、あらゆる工夫・改善を徹底している(コンバイン等の組み作業 体系による待ち時間の解消。ホバークラフトによる除草最新技術の導入等)。さらに機械整備 部門を設置し修繕費を約50%削減している。 こだわりのもう一つは、借金をしない経営である。このため、大型機械の更新は、積み立て の範囲内で購入することにしている。また、機械格納庫は、中古の大型テントを安く譲り受け たり、加工品の貯蔵は、無償で譲り受けた冷凍車を改造して使うなどして、できるだけ経費を 抑えている。 ◆そのほかの取組み 水稲栽培等の省力化で生じた組合員(女性・高齢者を含む)の余剰労働力を活用し、トマト や小菊など収益性の高い作物を生産しているほか、6次化に向けては、平成22年に整備した加工 工房「あらたま」を核に味噌等の加工販売を進め、冬期間の所得の確保に取り組んでいる。 ◆今後に向けて 組合長は「今、我が国の農政は大きな転換期を迎えている。近い将来、主食米の全面積を直 播きし超低コスト生産に取組み、今後どのような状況にあっても揺るぐことのない経営を築い ていきたい。」と話している。
した。 ア 農業者年金制度の周知徹底と加入者確保対策の推進 本年度から新たな全国運動「加入者累計13万人に向けた前期3カ年運動」がスタートした。 本県においては、農業会議とJA中央会が連名で「平成25年度岩手県農業者年金加入推進 取組方針」を作成し、加入資格がありながら制度の内容を知らなかったため加入しなかった という農業者の解消に向けて取り組む「制度の周知徹底」及び、年度の加入推進目標を125 人と定めるとともに、20~39歳の若年層に対する加入推進を図る「加入者確保対策」の2本 柱を基本方針として取り組んだ。 関係各位のご尽力をいただいたものの、結果として新規加入者は80人に止まり、目標に対 して45人及ばなかった(達成率64%)。そのうち、若年層は48人の加入となり、69人の目標 に対して21人及ばなかった(達成率70%)が、全体の加入者に占める割合は6割を占めてお り、基本方針に掲げた若年層の加入者確保という点では、一定の成果を収めた。 一方、全県でみると、依然として新規加入者数が少ない状況にあるものの、加入対象者名 簿の適切な整備とそれに基づく重点加入対象者の明確化、戸別訪問の徹底といった基本的な 取り組みを年度当初から着実に行うことにより、加入者数増に繋げた優良事例も見られた。 このような取り組みにより実績を上げた結果、一関市農業委員会は、平成25年度農業者年金 事業表彰において「新規加入者数部門 目標達成度合いの上位(全体)のうち、市町村の新 規加入目標数10人以上の区分」において全国第3位を受賞した。 イ 農業者年金業務の指導及び受給相談 ① 農業者年金業務指導 農業者年金制度に対する業務担当者の理解促進と適切な事務処理の執行を支援するた め、会議及び研修会を開催した。 ② 農業者年金総合指導 制度加入者が適切に年金を受給できるよう、農業委員会等の関係機関・団体と連携し 市町村ごとの巡回相談会を開催した。また、被保険者、受給権者等からの相談に随時対 応した。 ◎ 市町村農業委員会事務局長研修会(5月) ◎ 市町村農業委員会会長研修会(5月) ◎ 市町村農業委員会業務担当者会議(5月、11月) ◎ 市町村農業委員会会長・事務局長ブロック会議(7~8月) ◎ 加入推進部長等特別研修会(8月) ◎ 平成25年度末実績 … 新規加入者 80人(うち、20~39歳 69人) 単年度目標達成市町村数 10市町(うち、20~39歳 13市町)
ウ 岩手県農業者年金協議会の解散 岩手県農業者年金協議会は、昭和53年に設立され、市町村農業者年金協議会を対象とした 研修会の開催や関係資料の配布、制度の充実強化に向けた要請活動などを実施してきたが、 市町村協議会の休止、解散により近年は県協議会の活動に支障をきたしていたところである。 このため、加入推進に重点を置いた組織の設立など市町村協議会の新たな体制づくりと県 ◎ 新任業務担当者研修会 4月、第1回業務担当者会議 5月(再掲)、第2回業務担当者 会議 11月(再掲)、農業者年金情報管理システム研修会 2月 ◎ 巡回相談会開催(7月~12月)… 27回、参加人数264人 ◎ 相談件数 … 133件 平成25年度農業者年金事業表彰 新規加入者部門 一関市農業委員会 独立行政法人農業者年金基金理事長賞受賞概要 一関市農業委員会(会長 伊藤公夫)は、全体目標13人に対して20人の加入(達成率は154%) を達成し、新規加入者数部門「目標度合いの上位(全体)の10人以上の区分」で全国第3位とな り表彰を受けた。 一関市農業委員会の取り組みの特徴は次の通り。 1. 制度の PR ・年3回発行の農委だよりに年金記事を掲載(年1回年金チラシを配付) ・一関コミュニティFM出演 ・青年農業者の集まる会議に出席(両磐4Hクラブ総会、新規就農者研修会) ・家族経営協定担当課との連携 2. 加入推進対象者名簿作成 ①抽出条件:58歳以下&認定農業者(276名) ②抽出条件:50歳以下&耕作従事日数100日以上&国年1号被保険者(免除者除)(307名) 3. 加入推進者の絞り込み ・農業委員の知人 ・認定農業者の後継者 ・農業者年金受給者の後継者 ・農業者年金加入者の妻 ・会社を60歳前に退職して厚生年金から国民年金に変わった方 4. 加入推進体制 ・加入推進班…11班体制 ・班員…各地区担当の農業委員 ・推進会議の開催…6月(例年は11月に開催) 5. 戸別訪問 加入推進強化月間…毎年12月~2月 農業委員による戸別訪問を実施 ※農業委員の要請により、事務局職員も同行して制度説明 6. 効果的な勧め方 ・年金がなぜ必要か具体的な数字(金額、年数など)を入れながら話す ・民間の個人年金と比較し、有利なポイントを説明 ・国庫補助制度をPR
協議会への加入を推進したが、ほとんどの市町村協議会でその動きがない状況であった。 こうしたことから、県協議会を解散することとし、7月12日に開催した平成25年度通常総 会において決定された。 設立以来35年の長きにわたり農業者年金の発展に寄与してきた県協議会は、その幕を閉じ ることとなった。 (3) 家族経営協定の推進 家族経営協定は、農村における女性の地位向上や就業条件の改善などの男女共同参画社会 を実現する上で、有効な手段であり後継者の就労意欲を高めるためにも効果的である。 本県の家族経営協定数は、東北で第1位、全国で第12位(平成25年3月末現在)となってお り、24年から25年までの都道府県別増加数(平成25年12月現在)でも全国第4位となっている。 更なる拡大を図るため、女性農業委員ポラーノの会や県との連携による家族経営協定推進 セミナー(12月10日)、女性農業委員活動研修会(1月16~17日)の開催、 農業者年金制度 の加入推進とあわせた協定締結促進など、農村における家族経営協定の一層の普及推進を 図った。 (4) 女性農業者への支援 6次産業化等の幅広い分野で活躍している女性農業者の一層の経営発展を支援するため、平 成24年度に引き続き国の公募事業である「女性経営者発展支援事業」に取組んだ。 この事業は、農業所得の向上や地域の活性化に向け、女性農業者がその感性やパワーを発 揮できるよう、情報交換・交流の場を設けるとともに、相互のネットワーク化を進めようと するものであり、25年度においても、女性農業者組織をはじめ関係機関・団体の密接な連携 により実効性ある取組みを図るため、「岩手県女性経営者発展支援会議」を開催(6月、3月) し、事業実施方針、活動計画、事業実績について検討協議した。 具体的な取組みとしては、「女性農業者等による新たなネットワークの集い」(10月)の 開催により全県的ネットワーク「アグリウーマン・岩手きらりネット(略称:岩手きらり ネット)」が設立され、会員募集中である。(代表:熊谷富民子氏、事務局:岩手県農業会 議) また、県内2か所(12月:奥州市、3月:二戸市)において、異業種との交流・連携を通じ、 新たな出会いの創出、情報交換を目的に、「女性農業者等と食産業関係者等との交流会」を 岩手県と共催した。参加者は既に起業活動に取組み、又は関心を持っている女性農業者であ り、この交流会を通じて前進に向け触発された様子であったが、実際に踏み出すには、まだ 課題が多いことが伺われた。 さらに、起業活動に必要な知識の習得等を目的に、ワークショップを県内2か所(12月:八 幡平市、2月:宮古市)において、岩手県及び地元女性組織と共催したところであり、これら 会議の中では、それぞれの組織活動を通じて様々な情報を得ていること、仲間が出来たこと の喜び、広がりが出来たことへの思いが共通していることが感じられた。 なお、本事業は2年間で終了したところであり、当農業会議としては日常業務を通じ引き続 き女性農業者を支援するとともに、岩手きらりネットについても、当面の間は事務局を担い、 情報を提供することとしている。